JP3577239B2 - レーダ装置 - Google Patents
レーダ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3577239B2 JP3577239B2 JP14932199A JP14932199A JP3577239B2 JP 3577239 B2 JP3577239 B2 JP 3577239B2 JP 14932199 A JP14932199 A JP 14932199A JP 14932199 A JP14932199 A JP 14932199A JP 3577239 B2 JP3577239 B2 JP 3577239B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angle
- scanning
- electromagnetic wave
- directions
- peak value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S13/00—Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
- G01S13/02—Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
- G01S13/06—Systems determining position data of a target
- G01S13/42—Simultaneous measurement of distance and other co-ordinates
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S13/00—Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
- G01S13/02—Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
- G01S13/06—Systems determining position data of a target
- G01S13/08—Systems for measuring distance only
- G01S13/32—Systems for measuring distance only using transmission of continuous waves, whether amplitude-, frequency-, or phase-modulated, or unmodulated
- G01S13/34—Systems for measuring distance only using transmission of continuous waves, whether amplitude-, frequency-, or phase-modulated, or unmodulated using transmission of continuous, frequency-modulated waves while heterodyning the received signal, or a signal derived therefrom, with a locally-generated signal related to the contemporaneously transmitted signal
- G01S13/345—Systems for measuring distance only using transmission of continuous waves, whether amplitude-, frequency-, or phase-modulated, or unmodulated using transmission of continuous, frequency-modulated waves while heterodyning the received signal, or a signal derived therefrom, with a locally-generated signal related to the contemporaneously transmitted signal using triangular modulation
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S13/00—Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
- G01S13/02—Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
- G01S13/06—Systems determining position data of a target
- G01S13/42—Simultaneous measurement of distance and other co-ordinates
- G01S13/426—Scanning radar, e.g. 3D radar
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S13/00—Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
- G01S13/02—Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
- G01S13/06—Systems determining position data of a target
- G01S13/42—Simultaneous measurement of distance and other co-ordinates
- G01S13/44—Monopulse radar, i.e. simultaneous lobing
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等の車両に搭載され例えば車間距離警報発生システムを構成するために用いられるレーダ装置に関し、特にシステムとしての最大検知距離,測角エリアを大きくできるレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のレーダ装置としては、送受共用アンテナを用いることで小型化し自動車への搭載性を向上させたFMCWレーダ装置が知られている。図10は従来の車載用レーダ装置の構成を示すブロック図である。図10において、1は発振器、2はパワーデバイダ、3は送信アンプ、4はサーキュレータである。5は送受共用アンテナで、電磁放射器51と反射鏡52とで構成されている。6は目標物体、7は受信アンプ、8はミクサ、9はフィルタ、10はAGCアンプ、11はAD変換器、12は信号処理装置、13はアンテナスキャン用モータ、14はハンドル角センサである。
【0003】
次に、このように構成された従来装置の動作を説明する。信号処理装置12は線形なFM変調用の電圧信号を出力する。そのFM変調用電圧信号により発振器1がFM変調された電磁波を発生する。その電磁波はパワーデバイダー2により2つに分けられ、一方はミクサ8に入力される。もう一方は送信アンプ3で増幅された後、サーキュレータ4を経由し、送受共用アンテナ5から空間に出力される。送受共用アンテナ5から空間に出力された電磁波は目標物体6で反射され、送信電磁波に対して遅延時間Tdをもって送受共用アンテナ5に入力される。さらに、目標物体6が相対速度を持つ場合受信電磁波は送信電磁波に対してドップラシフトfdをもって送受共用アンテナ5に入力される。送受共用アンテナ5で受信した電磁波は受信アンプ7で増幅された後、ミクサ8により発振器1の出力電磁波とミキシングされ、遅延時間Tdとドップラシフトfdとに対応したビート信号を出力する。得られたビート信号はフィルタ9を通過し、AGCアンプ10により増幅されてA/D変換器11に入力される。そのビート信号から信号処理装置12は目標物体6までの距離と相対速度とを算出する。
【0004】
次に、距離と相対速度とを算出する方法を説明する。図11は従来の車載用レーダ装置によって距離と相対速度とを算出する方法の一例を示した説明図である。図11において、送信電磁波は周波数掃引帯域幅B,変調周期TmでFm変調されている。受信電磁波は送信電磁波が距離Rに存在する目標物体6で反射され送受共用アンテナ5に入力されるまでの遅延時間Tdを持っている。また、目標物体6が相対速度Vを持つとき受信電磁波は送信電磁波に対しfdだけドップラシフトする。このとき周波数上昇時における送信信号と受信信号との周波数差fbuと、周波数降下時における送信信号と受信信号との周波数差fbdがビート信号としてミクサ8により出力される。そのビート信号を、A/D変換器11を介して信号処理装置12にデータとして取り込み、FFT(高速フーリエ変換)処理することにより、fbu,fbdとその振幅レベルのピーク値を求める。なお、振幅レベルのピーク値は受信強度に相当する値で、以下、受信強度と記す。
【0005】
fbu,fbd,受信強度Mの求め方の概要は以下のとおりである。FFT処理を行うと、横軸時間,縦軸各時間での振幅の信号が、横軸周波数,縦軸各周波数成分の振幅に変換できる。周波数fbu,受信強度Mを求める場合、一般に振幅のレベルがピークになる点を探し出し、そのピークの振幅レベル値,周波数値を受信強度M,周波数fbuとする。fbu,fbdの受信強度は一般的には同じでありMとなる。
【0006】
上記fbu,fbd,Tm,Bと、光速C(=3.0×108 m/s),搬送波の波長λ(搬送波の基本周波数がfo=77GHzならば、λ=4.0×10−3m)とにより目標物体6の距離R及び相対速度Vは,式(1)及び(2)により求められる。
R=(TmC/4B)×(fbu+fbd) ・・・(1)
V=(λ/4)×(fbu−fbd) ・・・(2)
また、目標物体が複数存在する場合、周波数上昇時における送信信号と受信信号との複数の周波数差fbuと、周波数降下時における送信信号と受信信号との複数の周波数差fbdから同一物体のfbuとfbdとを選び、式(1),式(2)から距離R及び相対速度Vを求める。
【0007】
次に、受信強度Mから信号処理装置12が目標物体6の方向(角度)を演算する方法を述べる。従来方向を演算する方法として、例えば特公平7−20016号公報にモノパルス方式,シーケンシャルロービング方式,コニカルスキャン方式等の代表的な方式が開示されている。また、ここではシーケンシャルロービング方式について説明する。
【0008】
その概要は下記の通りである。距離,相対速度及び受信強度M1を所定の方向θ1で測定した後、信号処理装置12はモータ13を動作させ送受共用アンテナ5を次の方向θ2に移動させ、同様に距離,相対速度及び受信強度M2を測定する。これら複数方向の検出データにおいて同一の距離,相対速度のデータを選び出し、基本的に受信強度M1と受信強度M2の大小関係により測角することができる。
なお、θは車両の正面方向を0°、車両の前方右斜め方向を正、車両の前方左斜め方向を負とする角度である。
【0009】
具体的には、所定の2方向θ1とθ2におけるアンテナビームパターンB1(θ)とB2(θ)とから、和パターンS(θ)と差パターンD(θ)とを下式により求める。
S(θ)=B1(θ)+B2(θ) ・・・(3)
D(θ)=B1(θ)−B2(θ) ・・・(4)
次に、S(θ)で規格化した次式のDS(θ)を求める。
DS(θ)=D(θ)/S(θ) ・・・(5)
なお、S(θ)の半値幅θs内ではθに対してDS(θ)が単調増加、あるいは単調減少の関係になる。
【0010】
次に、所定の2方向θ1とθ2の中心をθo,S(θ)の半値幅をθsとし、θsで規格化した角度θn及びθn=0付近のDS(θ)の傾きkを次式で求める。
θn=(θ−θo)/θs ・・・(6)
k=DS(θ)/θn ・・・(7)
また、受信強度M1と受信強度M2とから観測で得られるDSを次式から求める。
DS=(M1−M2)/(M1+M2) ・・・(8)
よって、予め計算できるθs,k,θoと観測で得られたDSとから次式によりθを求めることができる。
θ=(θs/k)・DS+θo ・・・(9)
【0011】
上記により測定した目標物体までの距離と角度から先行車の相対位置が分かる。また、ハンドル角センサ14から道路の曲率が分かると自車が走行するレーンの位置が分かる(レーン幅は約3.5mと決まっている)。よって先行車が同一レーン上にあるかが分かる。このようにして、目標物体が自車両と同一レーン上を走行する先行車かどうか判定し、車間距離警報発生や安全車間距離を保つ追従走行等を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のレーダ装置では、上記の式(3)〜(9)を用いて測角しているので、少なくとも2方向で同一ターゲットを検出していることが条件になる。従って、レーダ装置を例えば車間距離警報発生システムを構成するために用いた場合、測角できる最大検出距離や測角可能エリアがレーダ装置の本来の性能に対して低下するという問題があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、同一目標物体が、ビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出できたときは、振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて、該目標物体の角度を演算し、単一のビーム方向でしか検出できなかったときは、予め設定されている角度であると判定する測角処理手段を設けることにより、システム上の最大検知距離や測角可能エリアをレーダ装置本来の性能から落とすことなく、高性能で安価で、車載用として好適なレーダ装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るレーダ装置は、1つの送受共用アンテナと、このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビーム方向を、予め設定された走査ステップと走査範囲で変化させるビーム走査手段と、このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算し、目標物体が単一のビーム方向でのみ検出された時には、当該ビーム方向の角度が目標物体の角度であると判定する測角処理手段とを備えたものである。
【0014】
さらに、1つの送受共用アンテナと、このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビームを所定の角度で止めながら複数の方向を走査すると共に、ビームの止まる角度を所定の手順で変化させるビーム走査手段と、このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標物体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算する測角処理手段とを備えたものである。
【0015】
また、ビーム走査手段が、ビームの止まる角度を走査周期毎に変化させ、測角処理手段が、同一走査周期中の複数のビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いるものである。
さらに、ビーム走査手段が、ビームの止まる角度を走査周期毎に変化させ、測角処理手段が、1回目と2回目の走査周期による複数のビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いるものである。
さらにまた、ビーム走査手段が、往復で一走査周期となるように走査するものである。
また、送信手段が、所定の周波数掃引帯域幅と変調周期でFM変調された送信電磁波を出力し、ビーム走査手段が、上記送信電磁波の周波数上昇時と周波数下降時とでビーム方向を変化させ、測角処理手段が、隣り合うビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いるものである。
さらに、ビーム走査手段が、ビームの止まる角度の変化量がビーム間角度の半分になるように走査するものである。
【0016】
また、1つの送受共用アンテナと、このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビームを所定の角度で止めながら複数の方向を走査すると共に、ビームの止まる角度を順次僅かずつ変化させて走査領域全体を移動させるビーム走査手段と、このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標物体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算し、単一のビーム方向でのみ検出された目標物体の角度を、振幅レベルのピーク値の変化から算出する測角処理手段とを備えたものである。
さらに、信号変換手段が、高速フーリエ変換を行うものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1を説明する前に、一般的な測角動作を説明する。
ここでは1スキャンのビーム数を3本として説明する。測距,測速度方法は従来例と同じである。図10において、アンテナスキャン用モータ13は反射鏡52を所定の3方向の角度で止めるように制御される。このように構成されたレーダ装置のビームパターンは図1に示すように左方向に出力する左ビーム、真ん中方向に出力する中ビーム、右方向に出力する右ビームで構成される。ここで中ビームの最大ゲイン値においてこのレーダ装置の最大検知距離が決まるので、図1の利得値(db),角度値(°)を、図2のようにそれぞれ距離(m),横位置(m)に変換することができる。図2において、左ビーム,中ビーム,右ビームすべて検出できる領域をA領域、左ビームと中ビームで検出されるA領域を除いた領域をB領域、中ビームと右ビームで検出されるA領域を除いた領域をC領域、左ビームでしか検出できない領域をE領域、中ビームでしか検出できない領域をD領域、右ビームでしか検出できない領域をF領域とする。
【0018】
ここで、前述したように従来例の測角方式で測角するには少なくとも2方向で同一ターゲットを検出していることが条件になるので、上記領域E,領域D,領域Fのターゲットは測角できない。また、このようなレーダ装置は、例えば前方車両との車間距離が安全車間距離以下になり衝突の危険性が高まったとき警報を発することでドライバーに危険を知らせる車間距離警報発生や、安全車間距離を保つ追従走行を行うために用いられるため、前方のターゲットとの距離を検出すると共に、そのターゲットが自車両と同一レーン上を走行する先行車であることを判定するために、測角が必要である。従って、測角することは非常に重要な処理である。そこで、上記2つの視点からこのレーダ装置の例えば車間距離警報発生システムとしての最大検知距離は図2中の左ビームと中ビームの交点である点a及び中ビームと右ビームの交点である点bで示す距離となり、レーダの本来の性能上の最大検知距離より劣化してしまう。言い換えると、点a,点bより遠方のターゲットでも、その距離,相対速度は検出できるが、測角できない点から検知距離が制限される。
また、逆に測角できるエリアは図2中の領域A,領域B,領域Cのみであるので、レーダ性能上の検出エリアより小さくなってしまう。
【0019】
そこで、上記問題点を解決するために、実施の形態1では、図3に示すように領域Dで検出されたターゲットの方向は中ビームの中心方向とする。つまり、領域Dで検出されたターゲットの角度は、図3において中ビームに描かれた矢印D1のなす角度であるというデータを出力する。同様に領域Eで検出されたターゲットの方向は左ビームの中心方向とする。つまり、領域Eで検出されたターゲットの角度は、左ビームに描かれた矢印E1のなす角度であるというデータを出力する。領域Fで検出されたターゲットの方向は右ビームの中心方向とする。つまり、領域Fで検出されたターゲットの角度は、右ビームに描かれた矢印F1のなす角度であるというデータを出力する。なお、上記の各データは信号処理装置12によって出力され、領域A,B,Cの測角処理は従来例と同じである。
【0020】
このようにすれば、領域D,E,Fに存在するターゲットの方向は正しく検出されないが、システムの最大検知距離がレーダ性能上の最大検知距離より劣化してしまうことはない。また、検出エリアに関してもレーダ性能上の検出エリアより小さくなってしまうという問題はなくなる。さらに、領域D,E,Fは比較的遠方に存在することにより、システム運用上問題になることも少ない。
ここではビーム方向が所定3方向の場合について説明したが、ビームスキャン幅が固定の場合、ビーム数が増えるほど領域D,E,Fに相当する領域に存在するターゲットの方向は真値に近づく。
また、実施の形態1では、アンテナは送受共用アンテナ5としている。なおこの点は、以降の実施の形態でも同様である。
【0021】
また、実施の形態1では、領域D,E,Fで検出されたターゲットの方向は、それぞれのビーム方向であるとしたが、ビーム方向がターゲットの存在確率の高い方向とは限らない。そこで、おそらく大半は直線路だから中ビームではビーム方向をターゲットの方向とする方がよいと考えられるが、左右ビームは距離に応じて角度を設定するとか、ハンドル角センサ14やそれに代わる前方監視カメラやヨーレイトセンサ等の出力により角度を設定するとか、学習するとかして、ターゲットの方向をシステム上最も存在確率の高い方向に設定することも可能である。
【0022】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を図4及び図5に基づいて説明する。
図4はこの発明の実施の形態2を説明する説明図である。実施の形態2は、実施の形態1における問題点を解決するために、左,中,右の各ビームの方向を1スキャン毎に変えるようにしたものである。図4において、実線で示した部分は1スキャン目、破線で示した部分は2スキャン目である。
図5は、実施の形態2における測角可能エリアを説明する説明図であり、図2で示した測角可能エリアA,B,Cに対応する部分を斜線部で示している。このように1スキャン目と2スキャン目のビーム方向が1スキャン毎に変えられているので、2スキャン分を足し合わせた測角可能エリアは一般的な方法の図2より面積が増えるのである。従って、1スキャン目で測角できない例えば領域Dにあった目標物体も、その位置によっては2スキャン目で測角できることになる。従って、測角可能エリアが実運用上増すことになる。
【0023】
以上のように実施の形態2によれば、測角可能エリアの面積を増やすことができる。但し、図5から分かるようにシステムの最大検知距離は一般的な方法の図2と殆ど変わらない。なお、1スキャン目の左ビーム方向と中ビーム方向の中心方向に2スキャン目の左ビームが出力されるようにすると、つまり次の走査周期で前回ビーム間角度の中心を走査すると(以下、走査ステップをビーム間隔の半分にするという)、図5の斜線部で示した測角可能エリアを最も効率よく増すことが可能である。
特に、ビームスキャンの方法を電子的に切り替える方法と機械的に走査する方法とを複合させる場合に有効である。
また、実施の形態2では2スキャン分で測角可能エリアを増大させたが、スキャン数を増せばさらに効果的である。
【0024】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を図6に基づいて説明する。
図6はこの発明の実施の形態3を説明する説明図である。実施の形態2と同様に、図6において、実線で示した部分は1スキャン目、破線で示した部分は2スキャン目であり、走査ステップをビーム間隔の半分としている。
このように構成した場合の測角処理について説明する。1スキャン目の左ビーム,中ビーム,右ビームを、それぞれ左1ビーム,中1ビーム,右1ビームとする。同様に2スキャン目の左ビーム,中ビーム,右ビームを、それぞれ左2ビーム,中2ビーム,右2ビームとする。そして、信号処理装置12は、1スキャン目及び2スキャン目に各ビームで検出した受信強度を記憶しておき、それらのデータを左1ビームと左2ビームの組み合わせ、左2ビームと中1ビームの組み合わせ、中1ビームと中2ビームの組み合わせ、中2ビームと右1ビームの組み合わせ、右1ビームと右2ビームの組み合わせでそれぞれ測角演算する。このようにして、あたかも同時に6方向にスキャンしたように測角処理をする。
【0025】
このような処理をした場合の測角エリアを図6の斜線部に示す。このようにすれば、図6の斜線部で示すように測角エリアの面積が増えると同時にシステムの最大検知距離もレーダ性能で示される最大検知距離に近づく。
特に、ビームスキャンの方法を電子的に切り替える方法と機械的に走査する方法とを複合させる場合に有効である。
また、実施の形態3では2スキャン分で測角可能エリアを増大させたが、スキャン数を増せばさらに効果的である。
【0026】
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を図7に基づいて説明する。
図7はこの発明の実施の形態4を説明する説明図である。なお、左側は、3本のビームを照射している図であり、各ビームの最初の方向を示している。右側は、それら3ビームを順次比較的小さなステップで全体を右方向にスキャンさせる動作を示した図で、各ビームが右方向にスキャンし終わった状態を示している。なお、その動作は、最初左図のように、左ビーム,中ビーム,右ビームの順でビームを発射し、次に各ビームの方向を僅かに右にずらして左ビーム,中ビーム,右ビームの順でビームを発射し、これを繰り返して最後は右図の状態になるものである。
このように構成した場合、前述の複数方向で検出された同一ターゲットの受信強度により測角する方法により、領域A,B,Cを測定すると共に、領域D,E,Fに存在するターゲットは左から右へ3本のビームをスキャンさせる間に最大の受信強度を得ることができる。その最大の受信強度を得た地点でのスキャン方向からターゲットの方向を知ることができる。このようにすれば、領域A〜Fまでの全ての領域で測角が可能になる。
特に、ビームスキャンの方法を電子的に切り替える方法と機械的に走査する方法とを複合させる場合に有効である。
【0027】
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5を図8に基づいて説明する。
図8はこの発明の実施の形態5を説明する説明図である。図8の1〜6はスキャンする順番を示している。
モータの制御やカム機構等を利用した場合、左,中,右,左,中,右とスキャンさせると、右方向から左方向に戻す時間が比較的かかり、測距,測角周期に影響を及ぼす。また、慣性力が急激に変化するため音や振動が発生し、結果的に測距,測角精度が低下する場合がある。図8に示すように、実線で示した1スキャン目と破線で示した2スキャン目で左,中,右,右,中,左とスキャンさせれば、測距,測角周期が短くなること、不要な振動が減ることにより測距,測角精度が向上する。
【0028】
実施の形態6.
以下、この発明の実施の形態6を図9に基づいて説明する。
図9はこの発明の実施の形態6を説明する説明図である。実施の形態6は、特にFM変調を伴うレーダであるFMCWレーダやFMパルスドップラレーダに適用すると有効である。
図9において、実線で示した部分はアップ(周波数上昇)フェーズ時のビーム、破線で示した部分はダウン(周波数下降)フェーズ時のビームである。測距,測速度は左ビーム,中ビーム,右ビームそれぞれで行うが、それぞれのビームにおいてアップフェーズとダウンフェーズでのビーム方向を変え、それぞれを左アップビーム,左ダウンビーム,中アップビーム,中ダウンビーム,右アップビーム,右ダウンビームとする。信号処理装置12は、それら各ビームで検出した受信強度を記憶しておき、それらのデータをそれぞれ左アップビームと左ダウンビームの組み合わせ、左ダウンビームと中アップビームの組み合わせ、中アップビームと中ダウンビームの組み合わせ、中ダウンビームと右アップビームの組み合わせ、右アップビームと右ダウンビームの組み合わせで、それぞれ測角する。このようにして、あたかも同時に6方向にスキャンしたように測角処理をするのである。
【0029】
このようにすれば図9の斜線部に示すように、測角エリアの面積が増えると同時にシステムの最大検知距離もレーダ性能で示される最大検知距離に非常に近づく。また、1スキャン内に測角を終了するので、時間遅れを生じさせない。
なお、実施の形態6では3方向で測角エリアを増大させたが、スキャン幅が同じであればビーム本数を増やすことによりさらに効果的に測角エリアを増すことができる。
また、走査ステップをビーム間隔の半分とすると、図9の斜線部で示した測角可能エリアを最も効率よく増すことが可能である。
【0030】
【発明の効果】
この発明は この発明は以上説明したとおり、1つの送受共用アンテナと、このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビーム方向を、予め設定された走査ステップと走査範囲で変化させるビーム走査手段と、このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算し、目標物体が単一のビーム方向でのみ検出された時には、当該ビーム方向の角度が目標物体の角度であると判定する測角処理手段とを備えたものであるから、特別な装置を付加することなく、測角エリアを増すことが可能であり、さらにシステムの最大検知距離を増大できる。
【0031】
また、1つの送受共用アンテナと、このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビームを所定の角度で止めながら複数の方向を走査すると共に、ビームの止まる角度を所定の手順で変化させるビーム走査手段と、このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標物体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算する測角処理手段とを備えたものであるから、特別な装置を付加することなく、システムの最大検知距離を増大できると共に、さらに一層、測角エリアを増すことができる。
【0032】
さらに、ビーム走査手段が、ビームの止まる角度を走査周期毎に変化させ、測角処理手段が、1回目と2回目の走査周期による複数のビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いるものであるから、さらに一層、システムの最大検知距離を増大できる。
【0033】
また、ビーム走査手段が、往復で一走査周期となるように走査するものであるから、不要な振動が減ることにより、測角制度が向上する。
【0034】
さらに、送信手段が、所定の周波数掃引帯域幅と変調周期でFM変調された送信電磁波を出力し、ビーム走査手段が、上記送信電磁波の周波数上昇時と周波数下降時とでビーム方向を変化させ、測角処理手段が、隣り合うビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いるものであるから、特別な装置を付加することなく、システムの最大検知距離をレーダ本来の性能に非常に近づけることができる。また、測角の時間遅れを小さくできるので、測角精度が向上する。
【0035】
さらに、ビーム走査手段が、ビームの止まる角度の変化量がビーム間角度の半分になるように走査するものであるから、特別な装置を付加することなく、簡単に、且つ効率よく測角エリアを増すことができる。
【0036】
また、1つの送受共用アンテナと、このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビームを所定の角度で止めながら複数の方向を走査すると共に、ビームの止まる角度を順次僅かずつ変化させて走査領域全体を移動させるビーム走査手段と、このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標物体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算し、単一のビーム方向でのみ検出された目標物体の角度を、振幅レベルのピーク値の変化から算出する測角処理手段とを備えたものであるから、特別な装置を付加することなく、測角エリアを一層増すことができると共に、システムの最大検知距離を増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンテナを3方向に向けた場合の各方向のビームパターンを角度と利得との関係で示した線図である。
【図2】図1のビームパターンを横位置と距離との関係に変換して示した線図である。
【図3】この発明の実施の形態1を説明する説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2を説明する説明図である。
【図5】この発明の実施の形態2における測角可能エリアを説明する説明図である。
【図6】この発明の実施の形態3を説明する説明図である。
【図7】この発明の実施の形態4を説明する説明図である。
【図8】この発明の実施の形態5を説明する説明図である。
【図9】この発明の実施の形態6を説明する説明図である。
【図10】従来の車載用レーダ装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来のレーダ装置で距離,相対速度を算出する方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
A,B,C 測角可能領域、
D1,E1,F1 予め設定しておく目標物体の角度。
Claims (9)
- 1つの送受共用アンテナと、
このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、
上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、
この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、
この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、
上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビーム方向を、予め設定された走査ステップと走査範囲で変化させるビーム走査手段と、
このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算し、目標物体が単一のビーム方向でのみ検出された時には、当該ビーム方向の角度が目標物体の角度であると判定する測角処理手段とを備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 1つの送受共用アンテナと、
このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、
上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、
この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、
この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、
上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビームを所定の角度で止めながら複数の方向を走査すると共に、ビームの止まる角度を所定の手順で変化させるビーム走査手段と、
このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標物体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算する測角処理手段とを備えたことを特徴とするレーダ装置。 - ビーム走査手段が、ビームの止まる角度を走査周期毎に変化させ、測角処理手段が、同一走査周期中の複数のビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いることを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
- ビーム走査手段が、ビームの止まる角度を走査周期毎に変化させ、測角処理手段が、1回目と2回目の走査周期による複数のビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いることを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
- ビーム走査手段が、往復で一走査周期となるように走査することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項記載のレーダ装置。
- 送信手段が、所定の周波数掃引帯域幅と変調周期でFM変調された送信電磁波を出力し、ビーム走査手段が、上記送信電磁波の周波数上昇時と周波数下降時とでビーム方向を変化させ、測角処理手段が、隣り合うビーム方向で得られた振幅レベルのピーク値を用いることを特徴とする請求項2記載のレーダ装置。
- ビーム走査手段が、ビームの止まる角度の変化量がビーム間角度の半分になるように走査することを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれか一項記載のレーダ装置。
- 1つの送受共用アンテナと、
このアンテナを通して送信電磁波を出力する1つの送信手段と、
上記アンテナによって受信され、上記送信電磁波が目標物体で反射されて戻ってきた受信電磁波を検波する1つの受信手段と、
この受信手段の出力信号を、周波数とその振幅レベルとの関係で表され周波数スペクトルが分かるデータに変換する信号変換手段と、
この信号変換手段で変換されたデータによるスペクトルから振幅レベルのピーク値を求める振幅ピーク値検出手段と、
上記送受共用アンテナをスキャンすることによって、上記送信電磁波及び受信電磁波のビームを所定の角度で止めながら複数の方向を走査すると共に、ビームの止まる角度を順次僅かずつ変化させて走査領域全体を移動させるビーム走査手段と、
このビーム走査手段により方向が変えられた複数のビーム方向で検出された同一目標物体の角度を、上記振幅ピーク値検出手段で求められたそれぞれの方向の振幅レベルのピーク値を用いて演算し、単一のビーム方向でのみ検出された目標物体の角度を、振幅レベルのピーク値の変化から算出する測角処理手段とを備えたことを特徴とするレーダ装置。 - 信号変換手段が、高速フーリエ変換を行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載のレーダ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14932199A JP3577239B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | レーダ装置 |
US09/397,964 US6246357B1 (en) | 1999-05-28 | 1999-09-17 | Radar apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14932199A JP3577239B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | レーダ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000338222A JP2000338222A (ja) | 2000-12-08 |
JP3577239B2 true JP3577239B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=15472570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14932199A Expired - Fee Related JP3577239B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | レーダ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6246357B1 (ja) |
JP (1) | JP3577239B2 (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4308381B2 (ja) * | 1999-09-29 | 2009-08-05 | 富士通テン株式会社 | 周辺監視センサ |
JP3489514B2 (ja) * | 1999-12-09 | 2004-01-19 | 株式会社デンソー | Fmcwレーダ装置 |
KR100852810B1 (ko) * | 2000-08-16 | 2008-08-18 | 레이던 컴퍼니 | 차량 레이더 시스템들과 기술들 |
JP3995890B2 (ja) | 2001-03-05 | 2007-10-24 | 株式会社村田製作所 | レーダ |
JP3772969B2 (ja) * | 2001-10-16 | 2006-05-10 | オムロン株式会社 | 車載用レーダ装置 |
DE10231597A1 (de) * | 2002-07-12 | 2004-01-29 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Radarsystem zur Bestimmung der Richtungswinkel von Radarobjekten |
DE10258287A1 (de) * | 2002-12-13 | 2004-06-24 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Einrichtung zur Objektdetekrierung |
EP1431724B1 (en) | 2002-12-20 | 2016-10-19 | Rosemount Tank Radar AB | Method and apparatus for radar-based level gauging using a plurality of differently directed radiation lobes |
US6759977B1 (en) | 2002-12-20 | 2004-07-06 | Saab Marine Electronics Ab | Method and apparatus for radar-based level gauging |
WO2005050250A1 (ja) | 2003-11-18 | 2005-06-02 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | レーダ |
WO2005069905A2 (en) * | 2004-01-16 | 2005-08-04 | Ghz Tr Corporation | Methods and apparatus for automotive radar sensors |
JP4420743B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2010-02-24 | 富士通テン株式会社 | Fm−cwレーダ装置 |
JP4432967B2 (ja) * | 2004-06-07 | 2010-03-17 | 三菱電機株式会社 | レーダ信号処理装置 |
JP4699712B2 (ja) * | 2004-06-11 | 2011-06-15 | マルワ工業株式会社 | 蛍光着色シート及び視覚障害者用ブロック |
JP4429102B2 (ja) | 2004-07-20 | 2010-03-10 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置およびレーダ信号処理方法 |
JP4684876B2 (ja) * | 2005-12-14 | 2011-05-18 | 富士通テン株式会社 | レーダー装置及びレーダー装置の対象物検出方法 |
DE102006028465A1 (de) * | 2006-06-21 | 2007-12-27 | Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh | Kraftfahrzeug-Radarsystem und Verfahren zur Bestimmung von Geschwindigkeiten und Entfernungen von Objekten relativ zu dem einen Radarsystem |
JP4697072B2 (ja) * | 2006-07-04 | 2011-06-08 | 株式会社デンソー | レーダ装置 |
JP4769684B2 (ja) * | 2006-10-12 | 2011-09-07 | 株式会社デンソーアイティーラボラトリ | 電子走査式レーダ装置 |
JP4737165B2 (ja) * | 2006-10-31 | 2011-07-27 | 株式会社村田製作所 | レーダの物標検知方法、およびこの物標検知方法を用いたレーダ装置 |
JP5152840B2 (ja) * | 2007-11-07 | 2013-02-27 | オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 | 車載用レーダ装置 |
JP2013205225A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Denso Corp | 車載用レーダ装置 |
JP2015172491A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-01 | 富士通テン株式会社 | アンテナ、レーダ装置、および、車両制御システム |
JP6331195B2 (ja) | 2014-09-29 | 2018-05-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーダ装置 |
CN104914411B (zh) * | 2015-05-21 | 2017-06-16 | 中国人民解放军63892部队 | 一种单脉冲雷达对交叉眼干扰的检测判别及抑制方法 |
WO2017149761A1 (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-08 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置及びビーム制御方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4319425A (en) * | 1980-05-01 | 1982-03-16 | Shine Thomas M | Gravity operated track |
US5361070B1 (en) * | 1993-04-12 | 2000-05-16 | Univ California | Ultra-wideband radar motion sensor |
JP3627389B2 (ja) * | 1995-09-28 | 2005-03-09 | 株式会社デンソー | レーダ装置 |
JP3491418B2 (ja) * | 1995-12-01 | 2004-01-26 | 株式会社デンソー | Fmcwレーダ装置 |
JP3460453B2 (ja) * | 1995-12-11 | 2003-10-27 | 株式会社デンソー | Fmcwレーダ装置 |
US5826216A (en) * | 1997-02-07 | 1998-10-20 | Hittite Microwave Corp. | Anticipatory collision sensor system |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP14932199A patent/JP3577239B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1999-09-17 US US09/397,964 patent/US6246357B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000338222A (ja) | 2000-12-08 |
US6246357B1 (en) | 2001-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3577239B2 (ja) | レーダ装置 | |
JP4007498B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP4678945B2 (ja) | スキャン式レーダの静止物検知方法 | |
USRE37725E1 (en) | Radar apparatus for detecting a direction of a center of a target | |
FI99213C (fi) | Ajoneuvon turvatutkajärjestelmä | |
JP3512066B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP3729127B2 (ja) | レーダ | |
US6067038A (en) | Vehicle-mounted radar apparatus | |
EP1326087B1 (en) | Apparatus and method for radar data processing | |
EP1239298B1 (en) | Method and radar for detecting distance to a target | |
JP3045977B2 (ja) | Fm−cwレーダ装置 | |
JP3942722B2 (ja) | 車載レーダ装置 | |
WO2011070426A2 (en) | Obstacle detection device | |
JP2009041981A (ja) | 物体検出装置および方法、ならびに物体検出装置を備えた車両 | |
JP2004170183A (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JPH1138121A (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP4079739B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP3635228B2 (ja) | スキャン式レーダの信号処理方法 | |
JP3720662B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JP2004037380A (ja) | レーダ | |
JP3577237B2 (ja) | 車両用レーダ装置 | |
JPH08105963A (ja) | レーダ装置 | |
JP3723804B2 (ja) | 車載用レーダ装置 | |
JPH08327731A (ja) | レーダによる方位検出方法及び方位検出レーダ装置及び自動車用衝突防止装置 | |
JP2006058135A (ja) | 移動物体検出装置及び移動物体検出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040706 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040709 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070716 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |