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JP3574506B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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JP3574506B2
JP3574506B2 JP14587495A JP14587495A JP3574506B2 JP 3574506 B2 JP3574506 B2 JP 3574506B2 JP 14587495 A JP14587495 A JP 14587495A JP 14587495 A JP14587495 A JP 14587495A JP 3574506 B2 JP3574506 B2 JP 3574506B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は半導体記憶装置の改良に関し、特に、データの入出力動作を非同期に行なうことが可能なランダムアクセスメモリ部とシリアルアクセスメモリ部とを有するマルチポート型の画像用半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来の半導体記憶装置の回路構成を示す。
【0003】
同図において、1はビット線とワード線とによるマトリックスを構成してその交点に情報を記憶するメモリセルを配置したランダムアクセス可能なメモリ領域であるランダムアクセスメモリ部(以下、RAM部という)、2はRAM部1との間で双方向に記憶情報の入出力が可能なシリアルアクセス可能なメモリ領域であるシリアルアクセスメモリ部(以下、SAM部という)である。
【0004】
また、3は装置外部から与えられるコントロール信号及びクロック信号並びにアドレス信号を受けて、RAM部1の動作を制御するための制御信号及びRAM部1とSAM部2との間のデータ転送動作を制御するための制御信号を発生するRAM制御回路、4は装置外部からのコントロール信号及びクロック信号を受けて、SAM部2の動作を制御するための制御信号を発生するSAM制御回路である。
【0005】
以上のように構成された従来の半導体記憶装置の動作を説明する。以下、例えば256Kワードx8ビット構成の2Mビットメモリである場合について説明する。
【0006】
ランダムアクセス動作を行う時には、RAM制御回路3へコントロール信号/RASが入力されてRAM部1の動作が起動される。この時、入力されたアドレス信号A0−A8によりワード線が選択される。選択されたワード線により活性化されたメモリセルから、記憶情報としての電荷が、各メモリセルと接続される各々のビット線に転送されて、予めプリチャージされていたビット線の電位が変化し、この電位の変化がセンスアンプ(図示せず)により増幅される。
【0007】
ここで、読み出し動作であることがコントロール信号/WE及び/CASにより設定された場合には、コントロール信号/CASによりビット線選択のためのアドレスがアドレス信号A0−A8から取り込まれ、このアドレスに対応するビット線とデータ線とが接続されて、入出力端子IO0−IO7にデータが出力される。
【0008】
また、書き込み動作であることがコントロール信号/WEと/CASとにより設定された場合には、入出力端子IO0−IO7から入力されたデータがデータ線を経て、コントロール信号/CASにより取り込まれたアドレス信号A0−A8により選択されたビット線に送られて、予め選択されたワード線に接続されたメモリセルへ記憶される。
【0009】
一方、シリアルアクセス動作を行う場合には、SAM制御回路4へ入力されたコントロール信号/SEにより、SAM部2の動作が起動される。
【0010】
コントロール信号/DT信号及び/WE信号がRAM制御回路3へ入力されて、RAM部1からSAM部2へデータが転送された場合には、SAM制御回路4へ入力されるクロック信号SCに同期して、データ入出力端子SIO0−SIO7からデータが読み出される。
【0011】
SAM部2へのデータ書き込み可能な状態が、予め、RAM制御回路3へ入力されたコントロール信号/DT及び/WEにより、設定されている場合には、SAM制御回路4へ入力されたコントロール信号/SEにより、SAM部2が活性化されて、SAM制御回路4へ入力されるクロック信号SCに同期して、入出力端子SIO0−SIO7からデータがSAM2へ書き込まれる。その後、RAM制御回路1へ入力される各コントロール信号により、SAM部2からRAM部1へのデータ転送が行われる。
【0012】
このように、RAM部1とSAM部2との間でデータ転送が行われる場合を除いて、RAM部1におけるデータ入出力と、SAM部2におけるデータ入出力とは、各々、独立したコントロール信号とクロック信号とにより非同期に行うことが可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、ランダムアクセス動作を行うRAM部1と、シリアルアクセス動作を行うSAM部2とが、各々非同期に動作することが可能であるにも拘らず、RAM部1もSAM部2もデバイス外部から供給される外部電源VDDを共通の電流供給源として使用するため、次の欠点がある。
【0014】
即ち、RAM部1でのセンスアンプによるビット線増幅動作時やデータ出力時等では、これ等の動作時に発生する大きな瞬時電流がデバイス内部の電源電圧の変動を誘発し、この電源電圧の変動がSAM部2の動作に影響を及ぼして、そのSAM部2の動作余裕度を減少させる。また、逆に、SAM部2でのデータ出力時等では、この動作時に発生する大きな瞬時電流がデバイス内部の電源電圧の変動を誘発し、この電源電圧の変動がRAM部1の動作に影響を及ぼして、そのRAM部1の動作余裕度を減少させる。更には、SAM部2は高速動作する関係上、その高速動作に起因して雑音が発生し、この雑音が半導体記憶装置の内部及び外部に悪影響を及ぼす欠点がある。加えて、共通の電源である以上、RAM系及びSAM系に各々対応した適切な内部電源電位にならず、その結果、消費電力が多いという欠点を有する。
【0015】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、前記のように互いに非同期動作が可能なRAM系とSAM系との2つの機能ブロックをデバイス内部に有していても、その一方の機能ブロックの動作による電源電圧の変動に起因して他方の機能ブロックの動作が影響されることがないようにして、十分な動作余裕度を確保すると共に、高速動作に起因する雑音の発生を防止して安定した動作を確保し、更には低消費電力化を図ることが可能な半導体記憶装置、特にマルチポート型の画像用半導体記憶装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明では、互いに非同期動作が可能なRAM系とSAM系との2つの機能ブロックに対しては、各々独立した内部電源回路により電源電流を供給する構成とする。
【0017】
即ち、請求項1記載の発明の半導体記憶装置は、ワード線とビット線との交差点ごとに情報記憶セルが設けられたRAM部と、前記RAM部の動作を制御するRAM制御回路とから成るRAM用機能ブロックと、前記RAM部に併設されて前記RAM部との間で双方向に記憶情報の転送が可能なSAM部と、前記SAM部の動作を制御するSAM制御回路とから成るSAM用機能ブロックとを備え、前記RAM用機能ブロック及びSAM用機能ブロックは相互に非同期に動作可能であり、更に、前記RAM用機能ブロック及びSAM用機能ブロックに対応して2個の電源回路を備え、前記各電源回路は、外部電源に接続されると共に、対応する機能ブロックに設定電位の内部電圧を与えるものであることを特徴とする。
【0018】
更に、請求項記載の発明は、前記請求項1記載の半導体記憶装置において、RAM用及びSAM用の各機能ブロックに対応する電源回路は、各々、内部電圧を発生し、この内部電圧を対応する機能ブロックに動作電源電圧として与える内部電圧出力回路と、前記内部電圧出力回路から出力された内部電圧の電位を検知する電位検知回路とを備え、前記内部電圧出力回路は、前記電位検知回路の検知信号を受け、この検知信号に基いて、内部電圧が設定電位未満であるとき、内部電圧の電位を上昇させるものであることを特徴とする。
【0019】
加えて、請求項記載の発明は、前記請求項2記載の半導体記憶装置において、RAM用機能ブロックに対応する電源回路は、更に、制御部を備え、前記制御部は、前記RAM制御回路に与えられるコントロール信号を入力し、このコントロール信号の入力中は、内部電圧出力回路を、前記コントロール信号の非入力時に比べて、その電流供給能力が高くなるよう制御することを特徴とする。
【0020】
更に加えて、請求項記載の発明は、前記請求項2記載の半導体記憶装置において、SAM用機能ブロックに対応する電源回路は、更に、制御部を備え、前記制御部は、前記SAM制御回路に与えられるコントロール信号及びクロック信号を入力し、このコントロール信号の入力中で且つ前記クロック信号の非入力時には、内部電圧出力回路を、その電流供給能力が設定能力になるよう制御し、前記コントロール信号の入力中で且つ前記クロック信号の入力時には、内部電圧出力回路を、その電流供給能力が前記設定能力よりも高くなるよう制御することを特徴とする。
【0021】
請求項記載の発明は、前記請求項2記載の半導体記憶装置において、各内部電圧出力回路は、動作時に必要な電流を供給できる電流駆動能力が大きい動作時用内部電圧出力回路と、待機時に必要な電流を供給できる電流駆動能力が小さい待機時用内部電圧出力回路とから構成されることを特徴とする。
【0022】
また、請求項記載の発明は、前記請求項2記載の半導体記憶装置において、RAM用及びSAM用の各機能ブロックに対応する電源回路は、発生する内部電圧が相互に同一電位であることを特徴とする。
【0023】
更に、請求項記載の発明は、前記請求項2記載の半導体記憶装置において、RAM用及びSAM用の各機能ブロックに対応する電源回路は、発生する内部電圧が相互に異なる電位であることを特徴とする。
【0024】
加えて、請求項記載の発明は、前記請求項7記載の半導体記憶装置において、SAM用の機能ブロックに対応する電源回路が発生する内部電圧は、RAM用の機能ブロックに対応する電源回路が発生する内部電圧よりも低いことを特徴とする。
【0025】
更に加えて、請求項記載の発明は、前記請求項5記載の半導体記憶装置において、動作時用内部電圧出力回路と待機時用内部電圧出力回路とは、発生する内部電圧が相互に同一電位であることを特徴とする。
【0026】
請求項10記載の発明は、前記請求項5記載の半導体記憶装置において、動作時用内部電圧出力回路と待機時用内部電圧出力回路とは、発生する内部電圧が相互に異なる電位であることを特徴とする。
【0027】
また、請求項11記載の発明は、前記請求項10記載の半導体記憶装置において、待機時用内部電圧出力回路が発生する内部電圧は、動作時用内部電圧出力回路が発生する内部電圧よりも低いことを特徴とする。
【0028】
【作用】
以上の構成により、請求項1ないし請求項11記載の発明の半導体記憶装置では、RAM用機能ブロックの動作に必要な電流を供給するための電源回路と、SAM用機能ブロックの動作に必要な電流を供給するための電源回路とを、各々、独立して設けたので、このRAM用とSAM用との両機能ブロックが互いに非同期に動作しても、その一方の機能ブロックの動作が引き起こす電源電圧変動が、他方の機能ブロックの動作に影響を及ぼすことがなく、従って、動作が十分に安定した半導体記憶装置が実現される。
【0029】
また、内部電源電圧は、外部電源電圧の変動があっても、所望の電位に安定させることが実現できるので、記憶容量を増大するための素子の高集積化や微細化に伴う消費電力の低減、及び信頼性の向上を達成することができる。
【0030】
特に、請求項3記載の発明の半導体記憶装置では、RAM制御回路にコントロール信号が入力された時、即ち、RAM部が起動された時やデータの読出し、書込み時には、その動作に伴い瞬時電流が増大するものの、内部電圧出力回路が制御部により制御されて、その電流供給能力が高くなるので、RAM部の供給電位の低下が小さく制限される。
【0031】
同様に、請求項4記載の発明の半導体記憶装置では、SAM制御回路にコントロール信号やクロック信号が入力された時、即ち、SAM部が起動された時やデータ出力時等では、その動作に伴い瞬時電流が増大するものの、内部電圧出力回路が制御部により電流供給能力が高くなるよう制御されるので、SAM部の供給電位の低下が小さく制限される。
【0032】
また、請求項8記載の発明の半導体記憶装置では、SAM部及びSAM制御回路に供給される内部電圧は、RAM部及びRAM制御回路に供給される内部電圧に対して、低い電圧値であるので、高速動作が必要なSAM部では、このSAM部ほどの高速動作が要求されないRAM部よりも、小さな信号振幅で回路内部の信号データを取り扱うことができ、より安定した内部動作を実現することが可能である。
【0033】
更に、請求項11記載の発明の半導体記憶装置では、回路の動作が起動される以前の待機時には、その動作時よりも低い内部電圧が供給されるので、活性化されていないデバイスの消費電力が小さく制限される。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
【0035】
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例における半導体記憶装置の回路構成図を示すものである。
【0036】
同図において、11はビット線とワード線とによるマトリックスを構成してその交点に情報を記憶するメモリセルを配置したランダムアクセス可能なメモリ領域であるRAM部、12はRAM部11との間で双方向に記憶情報の入出力ができるシリアルアクセス可能なメモリ領域であるSAM部である。
【0037】
また、13は装置外部からのコントロール信号/RAS、/CAS、/WE、/DT、/OE及びクロック信号並びにアドレス信号A0〜A8を受けて、RAM部11の動作を制御する制御信号、及びRAM部11とSAM部12との間のデータ転送動作を制御する制御信号を発生するRAM制御回路、14は装置外部からのコントロール信号/SE及びクロック信号SCを受けて、SAM部12の動作を制御する制御信号を発生するSAM制御回路である。
【0038】
前記RAM部11及びRAM制御回路13により、RAM系の機能ブロックが構成され、SAM部12及びSAM制御回路14により、SAM系の機能ブロックが構成される。
【0039】
更に、Aは前記RAM系の機能ブロックに対応して設けられた電源回路、BはSAM系の機能ブロックに対応して設けられた電源回路である。
【0040】
前者の電源回路Aにおいて、15はRAM部11及びRAM制御回路13に動作電流を供給するRAM部内部電源電圧降圧回路、17はRAM部内部電源電圧降圧回路15が発生するRAM部11への内部電源電圧の電位を検出するRAM部用電位検知回路、19はRAM部11を制御する外部コントロール信号/RAS、/CASを入力信号として、RAM部内部電源電圧降圧回路15の動作を制御するRAM部用降圧回路制御部である。
【0041】
同様に、後者の電源回路Bにおいて、16はSAM部12及びSAM制御回路14に動作電流を供給するSAM部内部電源電圧降圧回路、18はSAM部内部電源電圧降圧回路16が発生するSAM部12への内部電源電圧の電位を検出するSAM部用電位検知回路、20はSAM部12を制御する外部コントロール信号/SE及びクロック信号SCを入力信号として、SAM部内部電源電圧降圧回路16の動作を制御するSAM部用降圧回路制御部である。
【0042】
前記RAM部内部電源電圧降圧回路15は、図2に詳示するように、基準電圧発生回路15aと、内部電圧出力回路15bとから成る。
【0043】
基準電圧発生回路15aは、内部電圧出力回路15bに出力する参照電圧VREF(RAM)を端子Voに発生する。この参照電圧VREF(RAM)は、この端子Voに直列接続されたPMOS型トランジスタのしきい値電圧VTPを利用して発生され、この直列接続されたPMOS型トランジスタの段数に応じて変更される。即ち、制御トランジスタTLが制御信号LV(RAM)の入力によりON制御された場合には、3個のPMOS型トランジスタTp1〜Tp3を直列接続した回路が端子Voに接続されて、3・|VTP|の電位である参照電圧VREF(RAM)1が発生し、制御トランジスタTMが制御信号MV(RAM)の入力によりON制御された場合には、4個のPMOS型トランジスタTp4〜Tp7を直列接続した回路が端子Voに接続されて、4・|VTP|の電位である参照電圧VREF(RAM)2(VREF(RAM)1<VREF(RAM)2)が発生し、制御トランジスタTHが制御信号HV(RAM)の入力によりON制御された場合には、5個のPMOS型トランジスタTp8〜Tp12を直列接続した回路が端子Voに接続されて、5・|VTP|の電位である参照電圧VREF(RAM)3(VREF(RAM)2<VREF(RAM)3)が発生する。
【0044】
更に、前記基準電圧発生回路15aには、参照電圧調整回路15cが設けられる。この参照電圧調整回路15cは、電位検知回路17の出力信号Z(設定電位未満の検出時に“L”レベルとなる)信号を受け、この信号Zの“L”レベル時に、端子Voに発生している参照電圧VREF(RAM)を上昇させる。
【0045】
加えて、前記内部電圧出力回路15bは、前記基準電圧発生回路15aの端子Voの参照電圧VREF(RAM)を受けるカレントミラー回路15dと、このカレントミラー回路15dの出力により制御されるPMOS型のドライバートランジスタTDとを有する。前記ドライバートランジスタTDは、出力端子V1に接続され、この出力端子V1から設定電圧VINT(RAM)の電源電流を前記RAM部11及びRAM制御回路13に供給する。
【0046】
また、SAM部内部電源電圧降圧回路16は、図3に詳示するように、前記RAM部内部電源電圧降圧回路15と同様に、基準電圧発生回路16aと、内部電圧出力回路16bとから成る。これ等回路の構成は図2とほぼ同様であり、異なる点は、基準電圧発生回路16aにおいて、参照電圧VREFを発生する各直列回路のPMOS型トランジスタの接続段数が異なり、各々、2個、3個及び4個に設定される。
【0047】
更に、前記各電位検知回路17、18は同一構成であり、以下、電位検知回路17の詳細を説明する。図4に示すように、電位検知回路17は、電位判定回路17aと、スイッチング回路17bとから成る。前記電位判定回路17aは、内部電圧出力回路15bの出力電圧VINTが期待電位よりも微小電圧ΔV1 未満になると、出力が“L”レベルとなり、期待電位よりも微小電圧ΔV2 を越えて高くなると、出力が“H”レベルとなる。また、スイッチング回路17bは、電位判定回路17aの出力に反応し、その出力信号Zは、電位判定回路17aの出力が“L”レベルのとき“L”レベルとなり、電位判定回路17aの出力が“H”レベルのとき“H”レベルとなる。このスイッチング回路17bの出力信号Zは、前記基準電圧発生回路15aの参照電圧調整回路15cに入力される。
【0048】
前記RAM部用降圧回路制御部19は、図5に示すように制御信号LV(RAM)、MV(RAM)、HV(RAM)を発生する。即ち、外部電源VDDの立上り時に制御信号LV(RAM)を発生し、その発生を外部電源VDDの立下り時まで維持する。また、外部コントロール信号/RASの入力時(立下り時)に制御信号MV(RAM)を発生し、コントロール信号/RASの立上り時にこの制御信号MV(RAM)の発生を停止する。更に、外部コントロール信号/CASの入力時(立下り時)に制御信号HV(RAM)を発生し、コントロール信号/CASの立上り時にこの制御信号HV(RAM)の発生を停止する。この各制御信号LV(RAM)、MV(RAM)、HV(RAM)は各々前記基準電圧発生回路15aの制御トランジスタTL、TM、THに入力される。
【0049】
また、SAM部用降圧回路制御部20は、図6に示すように制御信号LV(SAM)、MV(SAM)、HV(SAM)を発生する。即ち、外部電源VDDの立上り時に制御信号LV(SAM)を発生し、その発生を外部電源VDDの立下り時まで維持する。また、外部コントロール信号/SEの入力時(立下り時)に制御信号LV(SAM)を発生し、コントロール信号/SEの立上り時にこの制御信号LV(SAM)の発生を停止する。また、クロック信号SCの入力時(立上り時)に制御信号HV(SAM)を発生し、クロック信号SCの立下り時にこの信号HV(SAM)の発生を停止する。
【0050】
以上のように構成された本実施例の半導体記憶装置において、以下、その動作を説明する。
【0051】
ランダムアクセス動作を行う場合には、RAM制御回路13へコントロール信号/RASが入力されて、RAM部11の動作が起動される。この時、入力されたアドレス信号A0- A8によりワード線が選択される。選択されたワード線により活性化されたメモリセルから、記憶情報としての電荷が、各メモリセルと接続される各々のビット線に転送されて、予めプリチャージされていたビット線の電位が変化し、この電位の変化が図示されないセンスアンプにより増幅される。そして、その後は、外部から入力されるコントロール信号/CAS、/WE、/DT、/OE及びクロック信号に応じて、データの読み出し動作及び書き込み動作、並びにRAM部11とSAM部12との間でのデータ転送動作等が実行される。
【0052】
いま、前記シリアル動作(RAM系の動作)の起動される前において、外部から電源電圧VDDが印加されれば、RAM部内部電源電圧降圧回路15は、RAM部11及びRAM制御回路13へ内部電源電位を供給する。ここに、RAM系は待機状態にあり、この待機状態では、RAM部11及びRAM制御回路13での消費電流は少なく、従って、供給すべき電源電流も少なくて済む状況である。この状況では、RAM用降圧回路制御部19が制御信号LV(RAM)を発生するので、RAM部内部電源電圧降圧回路15では、基準電圧発生回路15aが最小値の参照電圧VREF(RAM)1を発生し、内部電圧出力回路15bがこの参照電圧VREF(RAM)1に等しい内部電圧VINT(RAM)を端子V1から外部出力し、その結果、RAM部11及びRAM制御回路13に供給される電源電流は少ない。
【0053】
そして、前記の待機状態において、RAM制御回路13へ外部からコントロール信号/RASが入力されて、RAM系の動作が起動されると、RAM部用降圧回路制御部19が制御信号MV(RAM)を出力するので、RAM部内部電源電圧降圧回路16の基準電圧発生回路16aの発生する参照電圧が設定電圧VREF(RAM)2(VREF(RAM)1<VREF(RAM)2)に高くなり、内部電圧出力回路15bがこの参照電圧VREF(RAM)2に等しい内部電圧VINTを端子V1から外部出力して電流駆動能力が高くなる。その結果、センスアンプによるビット線の増幅動作により大きな瞬時電流が流れても、RAM部11及びRAM制御回路13の内部電源電位は、前記内部電圧出力回路15から増大供給される電源電流により、その低下が少なくなる。
【0054】
その後、コントロール信号/CASが入力されて、データの読み出し動作又は書き込み動作が行われる場合に、流れる瞬時電流は、この読み出し又は書き込み動作により大きくなるが、これに対応してRAM部用降圧回路制御部19が制御信号HV(RAM)を出力し、RAM部内部電源電圧降圧回路15の基準電圧発生回路15aが発生する参照電圧が設定電圧VREF(RAM)3(VREF(RAM)2<VREF(RAM)3)に高くなる。その結果、内部電圧出力回路15bが発生する内部電圧VINT(RAM)も一層高くなり、電流供給能力が増大するので、そのデータの読み出し又は書き込み動作による瞬時電流の増大があっても、RAM部11及びRAM制御回路13の内部電源電位は、その低下が少なくなる。
【0055】
その場合、前記センスアンプによるビット線の増幅動作又はデータの読み出し、書き込み動作により大きな瞬時電流が流れた際、RAM部11及びRAM制御回路13での内部電源電位の低下は、RAM部用電位検知回路17により検知され、以後、このRAM部用電位検知回路17により、RAM部内部電源電圧降圧回路15の出力電圧VINTが調整される。即ち、RAM部11及びRAM制御回路13の内部電源電位が期待電圧(=参照電圧VREF(RAM))よりも微小電圧ΔV1 未満に低下すれば、検知信号Zが“L”レベルになり、基準電圧発生回路15aの参照電圧VREF(RAM)が設定電圧上昇し、RAM部内部電源電圧降圧回路15の出力電圧VINTが上昇して電流供給能力が増大し、RAM部11及びRAM制御回路13の内部電源電位を高くし、期待電圧VREFに復帰させる。そして、RAM部11及びRAM制御回路13の内部電源電位が期待電位VREF(RAM)よりも微小電圧ΔV2 高い電圧値に達すれば、RAM部用電位検知回路17がこれを検出して検知信号Z(“H”レベル)を出力するので、基準電圧発生回路15aの参照電圧VREF(RAM)が元に戻り、RAM部内部電源電圧降圧回路15の出力電圧VINT(RAM)も元に戻る。以上の動作を繰返して、RAM部内部電源電圧降圧回路15の発生電圧は、期待電圧VREF(RAM)の設定幅内(VREF(RAM)−ΔV1 ≦VREF(RAM)≦VREF(RAM)+ΔV2 )に制御され、電流供給能力が最適になる。
【0056】
シリアルアクセス動作を行う場合には、SAM制御回路14へコントロール信号/SEが入力されて、SAM部12の動作が起動される。このSAM部12の動作の起動前、即ち待機時には、外部からの電源電圧VDDがSAM部内部電源電圧降圧回路16に印加されれば、SAM用降圧回路制御部20が制御信号LV(SAM)を発生し、従ってSAM部内部電源電圧降圧回路16の基準電圧発生回路16aが最小値の参照電圧VREF(SAM)1を発生し、内部電圧出力回路15bの発生電圧が最小値になるので、RAM部11及びRAM制御回路13に供給される電源電流は少ない。
【0057】
その後、SAM制御回路14へ外部からコントロール信号/SEが入力されて、SAM系の動作が起動されると、SAM部用降圧回路制御部20が制御信号MV(SAM)を出力し、これにより、SAM部内部電源電圧降圧回路16の基準電圧発生回路16aの発生する参照電圧が設定電圧VREF(SAM)2に高くなり、内部電圧出力回路15bの発生電圧が上昇して、電流駆動能力が高くるので、SAM部12の活性化に必要な瞬時電流が流れても、SAM部12及びSAM制御回路14の内部電源電位は、その低下が少なくなる。
【0058】
その後、クロック信号SCが入力される毎に、データの読み出し動作又は書き込み動作が行われる。この場合に、瞬時電流は、この読み出し又は書き込み動作により大きくなるが、SAM部用降圧回路制御部20が制御信号HV(SAM)を出力し、SAM部内部電源電圧降圧回路16の基準電圧発生回路16aの発生する参照電圧が設定電圧VREF(SAM)3に高くなり、これに伴い内部電圧出力回路16の発生電圧VINT(SAM)も高くなって、電流供給能力が増大するので、そのデータの読み出し又は書き込み動作による瞬時電流の増大があっても、SAM部12及びSAM制御回路14の内部電源電位は、その低下が少なくなる。
【0059】
その場合、前記SAM部12の活性化又はデータの読み出し、書き込み動作により大きな瞬時電流が流れた際には、上記RAM系の動作で既述したように、SAM部用電位検知回路18により、RAM部内部電源電圧降圧回路16の出力電圧VINTが良好に調整される。
【0060】
以上のように、本実施例によれば、RAM部11及びRAM制御回路13より成るRAM系及びSAM部12及びSAM制御回路14より成るSAM系の各々に対して独立した内部電源回路A、Bを設けたので、RAM系及びSAM系が互いに非同期動作しても、その非同期動作の影響が他方の内部電源電位に影響せず、よって、RAM系及びSAM系各々の動作余裕度を確保することが可能となり、画像用半導体記憶装置として安定な動作を実現することができる。
【0061】
しかも、各内部電源電圧降圧回路15、16を、対応する降圧回路制御部19、20により、対応するRAM系、SAM系の動作状態を制御するコントロール信号/RAS、/CAS、/SEを用いて制御したので、RAM部11、SAM部12等の内部電源電位の低下時にタイミング良く電流供給能力を高めることができ、RAM部11、SAM部12等の内部電源電位の低下幅を低く抑えることができる。
【0062】
更に、SAM部内部電源電圧降圧回路16の発生電圧は、待機時及び動作時の双方で、RAM部内部電源電圧降圧回路15の発生電圧よりも低く設定されているので、RAM系に比較して高速な動作を必要とするSAM系については、デバイス内外での高速データ転送に伴う雑音の発生を十分に抑制でき、この半導体記憶装置を使用したシステム全体での安定動作を低消費電力で実現することができる。
【0063】
尚、本実施例では、RAM用及びSAM用の各内部電圧降圧回路15、16が発生する内部電圧VINTは、その各々の基準電圧発生回路15a、16aが発生する参照電圧VREFの間に差を設けるによって、SAM用の内部電圧降圧回路16が発生する内部電圧VINT(SAM)の方が、RAM用の内部電圧降圧回路15が発生する内部電圧VINT(RAM)よりも低い構成としたが、相互に同一電位としてもよいのは勿論である。
【0064】
(第2の実施例)
図7は本発明の第2の実施例における半導体記憶装置の回路構成図を示すものである。
【0065】
前記第1の実施例では、RAM用及びSAM用の各内部電圧降圧回路15、16を、待機時用と動作時用とで電流供給能力を変更するように回路構成して機能的に待機時用の降圧回路と動作時用の降圧回路とを持つ構成としたのに代え、本実施例では、RAM部内部電源電圧降圧回路30を、構造的に、待機時用の降圧回路31と、動作時用の降圧回路32とに分割すると共に、SAM部内部電源電圧降圧回路35も同様に、待機時用の降圧回路36と、動作時用の降圧回路37とに分割したものである。
【0066】
即ち、前記RAM部内部電源電圧降圧回路30の具体的構成を図8に示す。同図のRAM部内部電源電圧降圧回路30は、基準電圧発生回路30aと、待機時用の内部電圧出力回路30bと、第1の動作時用の内部電圧出力回路30cと、第2の動作時用の内部電圧出力回路30dとから成る。
【0067】
前記基準電圧発生回路30aは、前記図2に示した基準電圧発生回路15aと基本的には同様の構成であり、参照電圧調整回路30eも備える。以下、異なる構成のみを説明すると、参照電圧VREFを与える直列回路が1つのみ設けられ、且つこの直列回路を構成するPMOS型トランジスタの段数が4段であり、4個のPMOS型トランジスタTp1〜Tp4より成る。
【0068】
また、前記各内部電圧出力回路30b〜30dは、各々、前記図2に示した内部電圧出力回路15dと同様に、カレントミラー回路33b、33c、33dと、ドライバートランジスタTDb、TDc、TDdとを有する。待機時用の内部電圧出力回路30bのドライバートランジスタTDbは、電流駆動能力が極く小さい。また、第1の動作時用の内部電圧出力回路30cのドライバートランジスタTDcは、電流駆動能力が大きく、第2の動作時用の内部電圧出力回路30dのドライバートランジスタTDdは、電流駆動能力が小さい。
【0069】
更に、前記各内部電圧出力回路30b〜30dには、各々、制御トランジスタ34b、34c、34dを有する。待機時用の内部電圧出力回路30bの制御トランジスタ34bは、前記第1実施例のRAM部用降圧回路制御部19から出力される制御信号LV(RAM)によりON制御されて、カレントミラー回路33bを動作可能とする。同様に、第1の動作時用の内部電圧出力回路30cの制御トランジスタ34cは、制御信号MV(RAM)によりON制御されて、カレントミラー回路33cを動作可能とし、第2の動作時用の内部電圧出力回路30dの制御トランジスタ34dは、制御信号HV(RAM)によりON制御されて、カレントミラー回路33dを動作可能とする。
【0070】
また、SAM部内部電源電圧降圧回路35の具体的構成を図9に示す。同図のSAM部内部電源電圧降圧回路35は、基準電圧発生回路35aと、待機時用の内部電圧出力回路35bと、第1の動作時用の内部電圧出力回路35cと、第2の動作時用の内部電圧出力回路35dとから成る。
【0071】
前記基準電圧発生回路35aは、前記図8に示したRAM用の基準電圧発生回路30aとほぼ同様の構成であり、参照電圧調整回路35eも備えるが、参照電圧VREFを与える直列回路を構成するPMOS型トランジスタの段数が3段であり、3個のPMOS型トランジスタTp1〜Tp3より成る。
【0072】
また、前記各内部電圧出力回路35b〜35dは、各々、前記図8に示したRAM用の内部電圧出力回路30b〜30dと同様に、カレントミラー回路38b、38c、38dと、ドライバートランジスタTDb、TDc、TDdとを有する。待機時用の内部電圧出力回路35bのドライバートランジスタTDbは、電流駆動能力が極く小さく、第1の動作時用の内部電圧出力回路35cのドライバートランジスタTDcは電流駆動能力が大きい。また、第2の動作時用の内部電圧出力回路35dのドライバートランジスタTDdは、電流駆動能力が小さい。
【0073】
更に、前記各内部電圧出力回路35b〜35dには、各々、制御トランジスタ39b、39c、39dを有し、待機時用の内部電圧出力回路35bの制御トランジスタ39bは、前記第1実施例のSAM部用降圧回路制御部20から出力される制御信号LV(SAM)によりON制御されて、カレントミラー回路38bを動作可能とする。同様に、第1の動作時用の内部電圧出力回路35cの制御トランジスタ39cは、制御信号MV(SAM)によりON制御されて、カレントミラー回路38cを動作可能とし、第2の動作時用の内部電圧出力回路35dの制御トランジスタ39dは、制御信号HV(SAM)によりON制御されて、カレントミラー回路38dを動作可能とする。
【0074】
以上のように構成された本実施例の半導体記憶装置の動作を、以下、図10及び図11に基いて説明する。
【0075】
外部からの電源電圧VDDが印加されれば、RAM部用及びSAM部用の各降圧回路制御部19、20から制御信号LV(RAM)、LV(SAM)が出力され、これにより、RAM用及びSAM用の各内部電源電圧降圧回路30、35では、待機時用の内部電圧出力回路30b、35bが動作して、少ない電源電流のみが出力される。この状態が、RAM系の動作が起動される以前の待機状態である。
【0076】
前記の待機状態で、外部からコントロール信号/RASがRAM制御回路13へ入力されて、RAM系の動作が起動されると、これに対応してRAM部用降圧回路制御部19が制御信号MV(RAM)を出力するので、RAM用の内部電源電圧降圧回路30の第1の動作時用の内部電圧出力回路30cが動作して、電流駆動能力が大きくなり、供給する電源電流が増大する。従って、センスアンプによるビット線の増幅動作等に起因する電源電圧の低下が抑制される。
【0077】
更に、外部からコントロール信号/CASがRAM制御回路13へ入力されて、RAM部11でのデータの読み出し動作又は書き込み動作が行われる場合には、RAM部用降圧回路制御部19が制御信号HV(RAM)を出力するので、RAM用の内部電源電圧降圧回路30の第2の動作時用の内部電圧出力回路30cも動作して、電流駆動能力が更に大きくなり、供給する電源電流が一層増大することになる。従って、このデータ出力動作等により大きな瞬時電流が流れても、内部電源電位の低下が小さく抑制される。
【0078】
また、シリアルアクセス動作を行う場合に、コントロール信号/SEがSAM制御回路14へ入力されて、SAM部12の動作が起動されると、SAM部用降圧回路制御部20が制御信号MV(SAM)を出力して、第1の動作時用のSAM部内部電源電圧降圧回路35cが動作を開始し、電流駆動能力が高くなるので、SAM部12の活性化に必要な瞬時電流が流れても、SAM部12及びSAM制御回路14の内部電源電位は、その低下が少なくなる。
【0079】
その後、クロック信号SCの入力毎にデータの読み出し動作又は書き込み動作が行われると、SAM部用降圧回路制御部20が制御信号HV(SAM)を出力して、第2の動作時用のSAM部内部電源電圧降圧回路35dも動作を開始し、電流駆動能力が一層に高くなるので、データの読み出し又は書き込み動作による瞬時電流の増大があっても、SAM部12及びSAM制御回路14の内部電源電位は、その低下が少なくなる。
【0080】
また、以上の動作時においては、RAM部用及びSAM部用の各電位検知回路17、18により、RAM部11及びRAM制御回路13の内部電源電圧やSAM部12及びSAM制御回路14の内部電源電圧が期待電圧値(VREF)より微小値(ΔV1 )未満になれば、対応するRAM部用及びSAM部用の各内部電源電圧降圧回路30、35の出力電圧VINTが上昇制御され、期待電圧値(VREF)より微小値(ΔV2 )以上になれば、その出力電圧VINTの上昇制御が停止されて、その電流駆動能力が良好に調整される。
【0081】
以上説明したように、本実施例によれば、前記第1の実施例と同様に、RAM部11及びRAM制御回路13より成るRAM系及びSAM部12及びSAM制御回路14より成るSAM系の各々に対して独立した内部電源電圧降圧回路を設けているので、RAM系及びSAM系が互いに非同期動作しても、その影響が各々の内部電源電位に影響することがなく、RAM系及びSAM系各々の動作余裕度を確保することが可能である。また、SAM系の内部電源電圧レベルVREF(SAM)がRAM系の内部電源電圧レベルVREF(RAM)よりも低い電圧値に設定されているので、高速な動作を必要とするSAM系の高速データ転送に伴う雑音の発生を十分に抑制でき、システム全体での安定動作を確保できる。また、待機時には待機時用の内部電圧出力回路30b、35bのみを動作させ、動作時には動作時用の内部電圧出力回路30c、30d、35c、35dも動作させたので、デバイスの動作状態に応じた電流供給能力として、デバイス及びこのデバイスを用いたシステム全体の消費電力を十分小さくできる。更に、待機時の内部電源電位を動作時の内部電源電位に対してより低く設定すれば、活性化されていないデバイスの消費電力をより小さく抑えることができ、システムの消費電力を最小にすることができる。
【0082】
尚、本実施例では、RAM用及びSAM用の各内部電圧降圧回路30、35において、動作時用の内部電圧出力回路を第1の動作時用の回路30c、35cと第2の動作時用の回路30d、35dとに分割したが、これを分割せず、内蔵するドライバートランジスタTDを複数個設け、その動作個数を制御する構成としてもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項11記載の発明の半導体記憶装置によれば、RAM用機能ブロックの動作に必要な電流を供給するための電源回路と、SAM用機能ブロックの動作に必要な電流を供給するための電源回路とを、各々、独立して設けたので、この両機能ブロックが互いに非同期に動作しても、一方の機能ブロックの動作が引き起こす電源電圧変動が、他方の機能ブロックの動作に影響を及ぼすことが防止できて、十分に安定した動作を確保できると共に、外部電源電圧の変動に拘らず内部電源電圧を所望の電位に安定させて、素子の高集積化や微細化に伴う消費電力の低減、及び信頼性の向上を図ることができる。
【0084】
特に、請求項3及び請求項4記載の発明の半導体記憶装置によれば、内部電圧出力回路の電流供給能力を、対応する機能ブロックのコントロール信号やクロック信号に基いて制御したので、機能ブロックの起動時やデータの読出し、書き込み時での瞬時電流の増大に対応した電流供給能力の制御ができて、対応する機能ブロックに供給する電源電位の低下を小さく抑えることができる。
【0085】
更に、請求項8記載の発明の半導体記憶装置によれば、SAM部及びSAM制御回路に供給される内部電圧を、RAM部及びRAM制御回路に供給される内部電圧に対して、低い電圧値に設定したので、高速動作が必要なSAM部では、小さな信号振幅で回路内部の信号データを取り扱うことができ、より安定した内部動作を実現することが可能である。
【0086】
加えて、請求項11記載の発明の半導体記憶装置によれば、回路の動作が起動される以前の待機時には、その動作時よりも低い内部電圧を供給したので、活性化されていないデバイスの消費電力が小さく制限して、低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置のRAM用機能ブロックに対応する電源回路の要部の具体的構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置のSAM用機能ブロックに対応する電源回路の要部の具体的構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置の電源回路に備える電位検知回路の具体的構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
【図6】本発明の第1の実施例における半導体記憶装置の他の動作を説明するタイミングチャート図である。
【図7】本発明の第2の実施例における半導体記憶装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例における半導体記憶装置のRAM用機能ブロックに対応する電源回路の要部の具体的構成を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例における半導体記憶装置のSAM用機能ブロックに対応する電源回路の要部の具体的構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例における半導体記憶装置の動作を説明するタイミングチャート図である。
【図11】本発明の第2の実施例における半導体記憶装置の他の動作を説明するタイミングチャート図である。
【図12】従来の半導体記憶装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
11 RAM部
12 SAM部
13 RAM制御回路
14 SAM制御回路
A、A´ RAM系の電源回路
B、B´ SAM系の電源回路
15 RAM部用内部電源電圧降圧回路
16 SAM部用内部電源電圧降圧回路
15a、16a 基準電圧発生回路
15b、16b 内部電圧出力回路
17 RAM部用電位検知回路
17a 電位判定回路
17b スイッチング回路
18 SAM部用電位検知回路
19 RAM部用降圧回路制御部
20 SAM部用降圧回路制御部
30 RAM部用内部電源電圧降圧回路
30a 基準電圧発生回路
30b 待機時用内部電圧出力回路
30c 第1の動作時用内部電圧出力回路
30d 第2の動作時用内部電圧出力回路
35 SAM部用内部電源電圧降圧回路
35a 基準電圧発生回路
35b 待機時用内部電圧出力回路
35c 第1の動作時用内部電圧出力回路
35d 第2の動作時用内部電圧出力回路

Claims (11)

  1. ワード線とビット線との交差点ごとに情報記憶セルが設けられたRAM部と、前記RAM部の動作を制御するRAM制御回路とから成るRAM用機能ブロックと、
    前記RAM部に併設されて前記RAM部との間で双方向に記憶情報の転送が可能なSAM部と、前記SAM部の動作を制御するSAM制御回路とから成るSAM用機能ブロックとを備え、
    前記RAM用機能ブロック及びSAM用機能ブロックは相互に非同期に動作可能であり、
    更に、前記RAM用機能ブロック及びSAM用機能ブロックに対応して2個の電源回路を備え、
    前記各電源回路は、外部電源に接続されると共に、対応する機能ブロックに設定電位の内部電圧を与えるものである
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. RAM用及びSAM用の各機能ブロックに対応する電源回路は、各々、
    内部電圧を発生し、この内部電圧を対応する機能ブロックに動作電源電圧として与える内部電圧出力回路と、
    前記内部電圧出力回路から出力された内部電圧の電位を検知する電位検知回路とを備え、
    前記内部電圧出力回路は、前記電位検知回路の検知信号を受け、この検知信号に基いて、内部電圧が設定電位未満であるとき、内部電圧の電位を上昇させるものである
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. RAM用機能ブロックに対応する電源回路は、更に、制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記RAM制御回路に与えられるコントロール信号を入力し、このコントロール信号の入力中は、内部電圧出力回路を、前記コントロール信号の非入力時に比べて、その電流供給能力が高くなるよう制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. SAM用機能ブロックに対応する電源回路は、更に、制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記SAM制御回路に与えられるコントロール信号及びクロック信号を入力し、このコントロール信号の入力中で且つ前記クロック信号の非入力時には、内部電圧出力回路を、その電流供給能力が設定能力になるよう制御し、前記コントロール信号の入力中で且つ前記クロック信号の入力時には、内部電圧出力回路を、その電流供給能力が前記設定能力よりも高くなるよう制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  5. 各内部電圧出力回路は、
    動作時に必要な電流を供給できる電流駆動能力が大きい動作時用内部電圧出力回路と、
    待機時に必要な電流を供給できる電流駆動能力が小さい待機時用内部電圧出力回路とから構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  6. RAM用及びSAM用の各機能ブロックに対応する電源回路は、発生する内部電圧が相互に同一電位である
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  7. RAM用及びSAM用の各機能ブロックに対応する電源回路は、発生する内部電圧が相互に異なる電位である
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  8. SAM用機能ブロックに対応する電源回路が発生する内部電圧は、RAM用機能ブロックに対応する電源回路が発生する内部電圧よりも低い
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体記憶装置。
  9. 動作時用内部電圧出力回路と待機時用内部電圧出力回路とは、発生する内部電圧が相互に同一電位である
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
  10. 動作時用内部電圧出力回路と待機時用内部電圧出力回路とは、発生する内部電圧が相互に異なる電位である
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
  11. 待機時用内部電圧出力回路が発生する内部電圧は、動作時用内部電圧出力回路が発生する内部電圧よりも低い
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体記憶装置。
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