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JPH10302476A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

Info

Publication number
JPH10302476A
JPH10302476A JP4585998A JP4585998A JPH10302476A JP H10302476 A JPH10302476 A JP H10302476A JP 4585998 A JP4585998 A JP 4585998A JP 4585998 A JP4585998 A JP 4585998A JP H10302476 A JPH10302476 A JP H10302476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
setting information
integrated circuit
function setting
circuit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4585998A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Atsumi
滋 渥美
Masao Kuriyama
正男 栗山
Akira Umezawa
明 梅沢
Hironori Banba
博則 番場
Tadayuki Taura
忠行 田浦
Sakatoshi Saito
栄俊 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4585998A priority Critical patent/JPH10302476A/ja
Publication of JPH10302476A publication Critical patent/JPH10302476A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の品種に対応した所望のモード設定用デ
ータ等を記憶するデータ記憶部の信頼性を向上させ、信
頼性の高い上記データ記憶部を備えた半導体集積回路装
置を提供すること。 【解決手段】 集積回路の動作/機能設定情報を記憶す
る不揮発性トランジスタ(31)を含み、動作/機能設
定情報に応じた集積回路の動作/機能設定信号(MOD
E)を発生する動作/機能設定信号発生回路(16)
と、電源電圧(VDD)を昇圧電圧(VDDR)に昇圧
する昇圧回路(81)と、動作/機能設定信号発生回路
(16)を制御するコントローラ(82)とを具備す
る。そして、コントローラ(82)は、昇圧電圧(VD
DR)を使用して不揮発性トランジスタ(31)から動
作/機能設定情報を読み出すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は複数の品種に対応
した所望のモード設定用データやリダンダンシデータ等
を記憶するデータ記憶部をチップ内部に備えた半導体集
積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置における複数の品種
とは、例えば(1)TSOP(Thin Small Outline Pac
kage)/SOP(Small Outline Package )のようにパ
ッケージによってパッドの配置が異なり、使用するパッ
ドの位置を切り替えるもの、(2)×4/×8/×16
等のように並列的に取り扱うデータのビット長が異な
り、それに応じて活性化するI/Oのブロックの数やセ
ンスアンプの数が異なるもの、(3)アドレスの回し方
の異なるもの、例えばフラッシュEEPROMにおける
変則ブロック品において、変則ブロックを指定するアド
レスのtop/bottom切り替えを行うもの、等が
ある。
【0003】このような異なる複数のモードを有する半
導体集積回路装置では、その装置がどのモードで動作す
るかを何等かの方法で決定しなければならない。
【0004】一つのマスクセットから複数のモード製品
を品種展開する場合、従来では、マスタスライス手法
と、ボンディングオプション手法いずれかから選択する
のが一般的である。
【0005】マスタスライス手法は、異なるモードの切
り替えを例えばAlマスクを交換することによって行う
ものであり、複数のモード品種を展開する際に一般的に
用いられる手法である。
【0006】一方、ボンディングオプション手法は、異
なるモードを選択するのに、ダミーパッドからの入力信
号を使用するものであり、ダミーパッドには電源電圧も
しくは接地電位を与え、そのどちらかの電位によって集
積回路のモードを決定するものである。
【0007】ボンディングオプション手法によって複数
の品種を展開する半導体集積回路装置は、例えば下記の
文献に開示されている。
【0008】EUROPEAN PATENT Publication number 0 4
76 282 A2 (第10頁第29行〜第44行、FIG.1
n等) ボンディングオプション手法では、先のマスタスライス
手法と比較して、複数のマスクを準備する必要がなく、
修正があったときのデータ管理の問題はなくなる。
【0009】マスタスライス手法によるものでは、一品
種毎に一枚のマスクが必要になる。このため、例えば4
品種同時開発で、切り替えはAlマスクで行う場合を想
定すると、そのAlマスクに修正が必要な場合は4枚の
Alマスクを修正する必要がある。このため、マスクの
コストがかかる上、修正回数がかさむような場合、修正
内容を管理しきれなくなる恐れがある。さらに、変えた
マスクの分は全ての機能を検証する必要があり、評価の
手間がかかるという問題がある。
【0010】また、ボンディングオプション手法では、
デバイスの内容を決定するダミーパッドには電源または
接地電位が与えられる。従って、ダミーパッドは電源ピ
ン/接地ピンの間に配置されるか、またはボンディング
オプション専用に、ダミーパッドに隣接して電源に接続
されたパッドと、接地に接続されたパッドとが必要とな
る。このように、ボンディングオプション手法では多数
のパッドが余分に必要となり、チップ面積の増加を伴う
ため、あまり多くのモードには対応できないという事情
がある。
【0011】これらの手法に対し、複数の品種に対応し
たモード設定用データを記憶するデータ記憶部を有した
半導体集積回路装置が下記の文献に開示されている。
【0012】特開平2−116084号公報(第2頁左
下欄第14行〜右下欄第11行、第2図) 特開平6−243677号公報(段落[0040]およ
び段落[0102]、図面[図10]) これらの文献に開示された半導体集積回路装置において
はモード設定用データが不揮発性トランジスタに記憶さ
れる。このため、複数の品種を一つのマスクセットによ
り展開でき、かつ余分なパッドも不要でチップ面積の増
加を伴うことがない半導体集積回路装置を得ることがで
きる。
【0013】不揮発性トランジスタを含むデータ記憶部
は、複数の品種に対応したモード設定用データを記憶す
る。このためデータ記憶部は高度な信頼性が要求され
る。
【0014】しかしながら、特開平2−116084号
公報、特開平6−243677号公報にはそれぞれ、デ
ータ記憶部の信頼性を向上させる工夫については、何等
開示されていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この発明の第1の目的
は、複数の品種に対応した所望のモード設定用データ等
を記憶するデータ記憶部の信頼性を向上させ、信頼性の
高い上記データ記憶部を備えた半導体集積回路装置を提
供することである。
【0016】また、チップ面積の増加の抑制をより推進
するためには、上記データ記憶部は、同じチップ内に形
成される他の集積回路部に適用される微細化技術と同等
の微細化技術を要求する。その一例は例えば電源電圧を
下げることである。
【0017】しかし、電源電圧を下げると、上記データ
記憶部から正常にデータを読み出せない事情が想定され
る。上記データ記憶部は複数の品種に対応した所望のモ
ード設定用データを記憶し、製品の品種を決定する。こ
のために上記データ記憶部からのデータの読み出しには
高い精度を要求する。
【0018】したがってこの発明の第2の目的は、電源
電圧が低下しても、データの読み出しを高精度に行える
上記データ記憶部を備えた半導体集積回路装置を提供す
ることである。
【0019】また、電源電圧が下がると、内部電源の電
圧が、特にパワーオン時において上記データ記憶部を正
常に動作させるのに充分な電圧にならない事情も想定さ
れる。上記データ記憶部は複数の品種に対応した所望の
モード設定用データ等を記憶し、製品の品種を決定す
る。このため、上記データ記憶部はパワーオン時から動
作させる必要がある。かつ内部電源の電圧が充分でない
特にパワーオン時から正常に動作されることが要求され
る。
【0020】したがってこの発明の第3の目的は、特に
パワーオン時から正常に動作する上記データ記憶部を備
えた半導体集積回路装置を提供することである。
【0021】また、上記データ記憶部は複数の品種に対
応した所望のモード設定用データ等を記憶する。このた
め、上記データ記憶部は高度な信頼性とともに、高度な
耐久性を要求する。特に上記データ記憶部を半導体記憶
装置チップに搭載した場合には、特に耐久性はメモリセ
ルアレイと同等あるいはそれ以上に要求される。
【0022】したがってこの発明の第4の目的は、優れ
た耐久性を持つ上記データ記憶部を備えた半導体集積回
路装置を提供することである。
【0023】また、上記データ記憶部を不揮発性メモリ
セルを含んで構成した場合に、チップ面積の増加の抑制
をより推進するために、上記データ記憶部は不揮発性半
導体記憶装置のメモリセルアレイに適用される微細化技
術と同等の微細化技術が要求される。
【0024】したがってこの発明の第5の目的は、微細
な構造の上記データ記憶部を備えた半導体集積回路装置
を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るためにこの発明に係る半導体集積回路装置では、上記
データ記憶部の電源を外部電源に代えてチップ内部で発
生する内部電源とすることを特徴とする。
【0026】上記半導体集積回路装置によれば、上記デ
ータ記憶部の電源をチップ内部で発生する内部電源にす
ることで、外部電源の電圧のゆらぎ等に起因するような
データ記憶部の誤動作を抑制することができる。
【0027】上記第2の目的を達成するためにこの発明
に係る半導体集積回路装置では、上記データ記憶部から
のデータの読み出しを電源電圧よりも高い昇圧電圧で行
うことを特徴としている。
【0028】上記半導体集積回路装置によれば、上記デ
ータ記憶部からのデータの読み出しを電源電圧よりも高
い昇圧電圧で行うことで、上記データ記憶部が不揮発性
トランジスタによりデータを記憶していた場合でも、そ
の不揮発性トランジスタの“オン”状態のしきい値電圧
とその制御ゲートの電圧との差を拡大でき、データの読
み出しの精度を高めることができる。
【0029】上記第3の目的を達成するためにこの発明
に係る半導体集積回路装置では、内部電源の電圧を検知
して、この内部電源の電圧が上記データ記憶部を正常に
動作させるのに充分な電圧になったことを示す信号を出
力する回路をチップ内に設け、この回路からの信号によ
って上記データ記憶部の動作をイネーブルすることを特
徴としている。
【0030】上記半導体集積回路装置によれば、上記デ
ータ記憶部を、上記内部電源の電圧が上記データ記憶部
を正常に動作させるのに充分な電圧となってから動作さ
せる。これにより上記データ記憶部を特にパワーオン時
から正常に動作させることができる。
【0031】上記第4の目的を達成するためにこの発明
に係る半導体集積回路装置では、上記データ記憶部を、
モード設定用データ等を記憶する不揮発性メモリセル
と、不揮発性メモリセルのデータをラッチしモード信号
を出力するラッチ回路と、不揮発性メモリセルからモー
ド設定用データ等を読み出す時にラッチ回路と不揮発性
メモリセルとを互いに接続し、モード設定用データ等が
ラッチ回路にラッチされた後にラッチ回路と不揮発性メ
モリセルとを互いに非接続にする伝達回路とを含んで構
成することを特徴としている。
【0032】上記半導体集積回路装置によれば、不揮発
性メモリセルから読み出したモード設定用データがラッ
チ回路にラッチされた後に、スイッチによりラッチ回路
と不揮発性メモリセルとを互いに非接続にすることで、
不揮発性メモリセルに印加される電気的なストレスが抑
制される。これにより上記データ記憶部の耐久性を向上
できる。
【0033】さらに不揮発性メモリセルのゲートと基板
との間、ソースとドレインとの間それぞれの電圧を下げ
ると、不揮発性メモリセルに印加される電気的なストレ
スはさらに抑制することができる。
【0034】上記第5の目的を達成するためにこの発明
に係る半導体集積回路装置では、上記不揮発性メモリセ
ルが並ぶアレイを形成し、このアレイをダミーの不揮発
性メモリセルが並ぶアレイで挟む。
【0035】上記半導体集積回路装置によれば、上記不
揮発性メモリセルが並ぶアレイをダミーの不揮発性メモ
リセルが並ぶアレイで挟むことで、上記不揮発性メモリ
セルが並ぶアレイがチップ上で孤立したパターンとなる
ことが抑制される。これにより、上記不揮発性メモリセ
ルを含んで構成されるデータ記憶部を、光の干渉現象が
顕著になるほど微細になる最先端の微細化技術を用いて
形成できる。
【0036】なお、上記データ記憶部には複数の品種に
対応した所望のモード設定用データの他、後述するよう
に不良アドレスデータや、スペアデコーダをアクティブ
にするデータ等のリダンダンシデータ等、様々なデータ
を記憶させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。
【0038】[第1の実施形態]図1はこの発明を不揮
発性半導体メモリに実施した場合のチップ内部の一構成
例を示すブロック図である。
【0039】図1において、メモリセルアレイ11内に
は、それぞれ複数のビット線BL及びワード線WL(そ
れぞれ1本のみ図示)と、それぞれフローティングゲー
ト、コントロールゲート、ソース及びドレインを有し、
フローティングゲートに電子を注入することでコントロ
ールゲートからみたしきい値電圧が変化することによっ
てデータのプログラム(書き込み)が行われ、データ消
去が電気的に行われる複数のメモリセル(フラッシュセ
ル:1個のみ図示)MCが設けられている。なお、各メ
モリセルMCのコントロールゲートは複数のワード線W
Lのうちの一つに接続され、ドレインは複数のビット線
BLのうちの一つに接続されている。また、各メモリセ
ルMCのソースは、例えばビット線単位、ワード線単位
もしくはブロック単位で共通のソース線(図示せず)に
接続されている。
【0040】アドレスバッファ12は外部からのアドレ
ス信号を受けて内部アドレス信号を発生する。アドレス
バッファ12で発生される内部アドレス信号は、ロウデ
コーダ13、カラムデコーダ14、ソースデコーダ15
及びモード信号発生回路16にそれぞれ供給される。
【0041】入出力コントロール回路17は、外部から
入力されるチップイネーブル信号 /CE、ライトイネー
ブル信号 /WE及びアウトプットイネーブル信号 /OE
を受け、これらの入力信号に基づいて内部回路の動作を
制御するための各種制御信号を発生する。例えば、チッ
プイネーブル信号 /CEに基づく制御信号はアドレスバ
ッファ12に供給され、アドレスバッファ12ではこの
制御信号に基づいて内部アドレス信号の発生動作が可能
にされる。また、アウトプットイネーブル信号/OEに
基づく制御信号は後述するI/Oバッファに供給され、
I/Oバッファではこの制御信号に基づいてデータの出
力動作が可能にされる。ライトイネーブル信号 /WEに
基づく制御信号は後述する書き込み回路に供給され、書
き込み回路ではこの制御信号に基づいてデータの書き込
み動作が可能にされる。
【0042】上記ロウデコーダ13は、上記内部アドレ
ス信号(内部ロウアドレス信号)に基づいて、上記メモ
リセルアレイ11内のワード線WLを選択する。
【0043】カラムセレクタ18は、上記カラムデコー
ダ14からのデコード出力に基づいて、上記メモリセル
アレイ11内のビット線BLを選択する。
【0044】上記ソースデコーダ15は、上記内部アド
レス信号に基づいて、上記メモリセルアレイ11内のソ
ース線を選択し、この選択したソース線に所定の電圧を
供給する。
【0045】書き込み回路19は、データの書き込み時
に、上記メモリセルアレイ11内の選択されたメモリセ
ルに対して書き込みデータを供給してデータを書き込
む。
【0046】センスアンプ回路(S/A)20は、デー
タの読み出し時に、上記メモリセルアレイ11内の選択
されたメモリセルからの読み出しデータをセンスする。
【0047】I/Oバッファ21は、データの書き込み
時には外部から供給されるデータを上記書き込み回路1
9に供給し、データの読み出し時には上記センスアンプ
回路20でセンスされるデータを外部に出力する。ま
た、このI/Oバッファ21には各動作モード、すなわ
ちデータの書き込み/消去/読み出しの各動作モード
や、複数のモード製品を品種展開する際の製品モードを
設定するためのコマンドデータが供給される。
【0048】また、上記I/Oバッファ21にはコマン
ド/ユーザインターフェース回路22が接続されてい
る。このコマンド/ユーザインターフェース回路22に
は上記入出力コントロール回路17から出力される制御
信号も入力されている。このコマンド/ユーザインター
フェース回路22は、前記ライトイネーブル信号/WE
が活性化されるタイミング時にI/Oバッファ21から
入力されるコマンドデータを受ける。そして、このコマ
ンド/ユーザインターフェース回路22の出力は内部コ
ントロール回路23に供給される。内部コントロール回
路23は、上記コマンド/ユーザインターフェース回路
22が受けたコマンドデータに応じた内部制御信号を発
生する。そして、この内部制御信号は内部電源/昇圧回
路24に供給される。
【0049】上記内部電源/昇圧回路24は、外部から
の電源電圧を受け、この外部電源電圧から内部電源電圧
やチャージポンプを用いた昇圧電圧を上記内部制御信号
に基づいて発生するものであり、ここで発生される内部
電源電圧/昇圧電圧は同一チップ内の各回路に分配され
る。
【0050】上記モード信号発生回路16には、前記メ
モリセルと同様に、フローティングゲート、コントロー
ルゲートを有し、フローティングゲートに電子を注入す
ることでコントロールゲートからみたしきい値電圧が変
化することによってデータのプログラムが行われ、デー
タ消去が電気的に行われる不揮発性トランジスタが複数
設けられている。このモード信号発生回路16内の不揮
発性トランジスタには、一般に後工程と呼ばれクリーン
ルームでの加工が終了した後のウエハ状態またはアセン
ブリ後の工程でモード設定用のデータがそれぞれ書き込
まれる。このモード設定用のデータとは、例えば、
(1)TSOP/SOPのようにパッケージによってパ
ッドの配置が異なり、使用するパッドの位置を切り替え
るときに使用されるデータ、(2)×4/×8/×16
等のように並列的に取り扱うデータのビット長が異な
り、それに応じて活性化するI/Oのブロックの数やセ
ンスアンプの数を異ならせる制御を行う際に使用される
データ、(3)アドレスの回し方の異なるもの、つまり
フラッシュEEPROMにおける変則ブロック品では変
則ブロックを指定するアドレスのtop/bottom
切り替えを行う際に使用されるデータ、等である。そし
て、モード信号発生回路16は、これら不揮発性トラン
ジスタに記憶されているモード設定用のデータを所定の
タイミングで読み出し、この読み出しデータに基づいて
モード信号を生成する。ここで生成されたモード信号は
例えば前記I/Oバッファ21に供給される。
【0051】図2は図1中のモード信号発生回路16に
おいて、一つのモード設定用のデータを記憶する不揮発
性トランジスタに関係した部分の具体的な回路構成を示
している。
【0052】図2に示すように、フローティングゲート
及びコントロールゲートを有する不揮発性トランジスタ
31は、フローティングゲートに電子を注入することで
コントロールゲートからみたしきい値電圧が変化するこ
とによってデータのプログラムが行われるものであり、
そのソースは接地電位に接続されている。上記不揮発性
トランジスタ31のドレインはNチャネルMOSトラン
ジスタ32を介してノード33に結合されている。ま
た、上記不揮発性トランジスタ31のコントロールゲー
ト及びトランジスタ32のゲートは共通に接続され、こ
の共通ゲートにはチップ全体に電源電圧が供給された時
の所定期間に“H”レベルにされる制御信号PWONが
供給される。この制御信号PWONを発生する回路はパ
ワーオンクリア信号発生回路等として良く知られている
ので、その詳細については特に説明しない。
【0053】また、上記ノード33と電源電圧との間に
は例えばPチャネルMOSトランジスタ等からなる負荷
素子34が接続されている。さらに、上記ノード33に
はNチャネルMOSトランジスタ35及びPチャネルM
OSトランジスタ36で構成されたCMOS型トランス
ミッションゲート37の一端が接続されている。上記N
チャネルMOSトランジスタ35のゲートには前記制御
信号PWONが供給され、PチャネルMOSトランジス
タ36のゲートには信号PWONと相補なレベルを持つ
制御信号/PWONが供給される。上記トランスミッシ
ョンゲート37の他端には、入出力端が逆並列接続され
た2個のインバータ38、39で構成されたラッチ回路
40の一端が接続されている。上記ラッチ回路40の他
端の信号はインバータ41に入力され、このインバータ
41の出力信号が前記モード信号MODEとして前記I
/Oバッファ21に供給される。
【0054】図3は図1中のI/Oバッファ21がデー
タ読み出し時に×1モードか×2モードのいずれかを選
択できる場合の前記センスアンプ回路20及びI/Oバ
ッファ21の一部の構成を示しており、図4は図3で使
用される信号Add、/Addを発生する回路を示してい
る。
【0055】図3において、S/A11、S/A12はそれ
ぞれ前記センスアンプ回路20内に設けられ、それぞれ
1ビットのデータセンスを行うセンスアンプである。5
1及び52はそれぞれ1ビットのデータを出力する出力
バッファであり、それぞれソースが電源電圧に接続され
たPチャネルMOSトランジスタ53、このトランジス
タ53のドレインにドレインが接続され、ソースが接地
電位に接続されたNチャネルMOSトランジスタ54と
からそれぞれ構成されている。そして、各出力バッファ
51、52内のトランジスタ53、54の共通ドレイン
には出力パッドOUT1、OUT2が接続されている。
【0056】上記一方のセンスアンプS/A11の出力は
NチャネルMOSトランジスタ56及びインバータ57
を介して一方の出力バッファ51に供給される。他方の
センスアンプS/A12の出力はNANDゲート58の一
方の入力端に供給される。そして、このNANDゲート
58の出力は他方の出力バッファ52に供給される。ま
た、上記インバータ57の入力端とNANDゲート58
の一方の入力端との間にはNチャネルMOSトランジス
タ59が接続されている。さらに、上記NANDゲート
58の他方の入力端には、前記図2の回路で発生される
モード信号MODEが供給される。なお、上記トランジ
スタ56のゲートにはアドレス信号Addが供給され、ト
ランジスタ59のゲートにはこのアドレス信号Addと相
補なレベルのアドレス信号 /Addが供給される。
【0057】図4は前記アドレスバッファ12で発生さ
れる内部アドレス信号AddINを受け、上記図3の回路で
使用される相補アドレス信号Add、 /Addを発生する回
路部分の具体的な構成を示している。この回路におい
て、前記アドレスバッファ12(図1に図示)で発生さ
れる1ビットの内部アドレス信号AddINがNORゲート
61の一方の入力端に供給される。このNORゲート6
1の他方の入力端には前記モード信号MODEが供給さ
れる。上記NORゲート61の出力はインバータ62に
供給され、このインバータ62の出力が前記信号Addと
して図3中のトランジスタ56のゲートに供給される。
また、上記インバータ62の出力はさらにインバータ6
3に供給され、このインバータ63の出力が前記信号/
Addとして図3中のトランジスタ59のゲートに供給さ
れる。
【0058】なお、この例では、図4に示した回路は前
記モード信号発生回路16内に設けられているが、モー
ド信号発生回路16の外部、あるいは他の回路内に設け
るようにしてもよい。
【0059】上記した各回路を含む不揮発性半導体メモ
リのチップは、前記I/Oバッファ21が×1モード、
×2モードでデータ読み出しを行う互いに異なるモード
品種であっても、製造時は全く同じマスクセットを用い
て同時に製造される。そして、後工程と呼ばれクリーン
ルームでの加工が終了した後のウエハ状態またはアセン
ブリ後の工程でモード設定用のデータが図2の回路中の
不揮発性トランジスタ31に対してプログラムされる。
例えばこの例では、×2モードに設定する場合にはフロ
ーティングゲートに電子を注入し、反対に×1モードに
設定する場合には電子の注入は行わない。
【0060】このようにプログラムされた不揮発性半導
体メモリチップをユーザがシステム内に組み込んで使用
する際に、チップに電源電圧が供給されると、制御信号
PWONが所定の期間に“H”レベルとなり、図2中の
トランジスタ32が“オン”して、不揮発性トランジス
タ31の記憶データがノード33に読み出される。
【0061】ここで、フローティングゲートに予め電子
が注入されている×2モードに対応したデータが不揮発
性トランジスタ31に記憶されている場合、そのしきい
値電圧は高い状態に変化しているので不揮発性トランジ
スタ31は“オン”しない。従って、ノード33は
“H”レベルとなる。制御信号PWONが“H”レベル
のとき、制御信号/PWONは“L”レベルになるの
で、図2中のトランスミッションゲート37が“オン”
し、ノード33の“H”レベルの信号がラッチ回路40
に伝えられる。その後、制御信号PWONが“L”レベ
ルに、制御信号 /PWONが“H”レベルに戻ると、ラ
ッチ回路40はその状態を保持する。すなわち、×2モ
ードのとき、図2の回路からは“H”レベルのモード信
号MODEが出力される。
【0062】一方、フローティングゲートに電子が注入
されない×1モードに対応したデータが不揮発性トラン
ジスタ31に記憶されている場合、そのしきい値電圧は
低い状態のままになっているので、“H”レベルの制御
信号PWONがコントロールゲートに供給されると、不
揮発性トランジスタ31は“オン”する。従って、ノー
ド33は“L”レベルとなる。すなわち、×1モードの
とき、図2の回路からは“L”レベルのモード信号MO
DEが出力される。
【0063】図3の回路において、×2モードの場合、
モード信号MODEが“H”レベルなので、NANDゲ
ート58はインバータとして動作する。また、このと
き、トランジスタ56のゲートに供給される信号Addは
“H”レベル、トランジスタ59のゲートに供給される
信号/Addは“L”レベルとなり、トランジスタ56は
“オン”し、トランジスタ59は“オフ”するので、2
個のセンスアンプS/A11、S/A12でセンスされたデ
ータは、出力バッファ51、52それぞれを介して出力
パッドOUT1、OUT2から並列的に出力される。
【0064】×1モードの場合には、モード信号MOD
Eが“L”レベルなので、NANDゲート58の出力は
センスアンプS/A12の出力にかかわらずに常に“H”
レベルとなり、出力バッファ52内のPチャネルMOS
トランジスタ53及びNチャネルMOSトランジスタ5
4は共に非導通となり、出力パッドOUT2は高インピ
ーダンス状態になる。
【0065】一方、その時の入力アドレスに応じて信号
Add、 /Addのいずれか一方が“H”レベル、他方が
“L”レベルとなる。ここで、Add=“H”レベル、 /
Add=“L”レベルのときは、トランジスタ56が“オ
ン”し、センスアンプS/A11でセンスされたデータが
出力バッファ51を介して出力パッドOUT1から出力
される。また、Add=“L”レベル、 /Add=“H”レ
ベルのときは、トランジスタ59が“オン”し、センス
アンプS/A12でセンスされたデータが出力バッファ5
1を介して出力パッドOUT1から出力される。すなわ
ち、×1モードのときは、センスアンプS/A11、S/
A12でセンスされた2ビットのデータは、そのときのア
ドレス状態に応じて1個の出力パッドOUT1から出力
される。
【0066】図4の回路では、×2モードの場合、モー
ド信号MODEが“H”レベルなので、NORゲート6
1の出力は入力アドレス信号AddINがかかわらずに
“L”レベルとなり、前記したように信号Addが“H”
レベル、信号 /Addが“L”レベルとなる。また、×1
モードの場合には、モード信号MODEが“L”レベル
なので、NORゲート61の出力は入力アドレス信号A
ddINに応じて変わり、入力アドレス信号AddINが“L”
レベルのときは“H”レベル、入力アドレス信号AddIN
が“H”レベルのときは“L”レベルとなり、信号Add
及び /Addは入力アドレス信号AddINに応じて変化す
る。
【0067】このようにチップ内に不揮発性記憶素子を
持たせ、集積回路のモードに関するデータを後工程でそ
の不揮発性記憶素子に書き込み、この記憶データを読み
出してモード信号を生成するようにしたので、従来技術
の問題点である、多くのマスクを管理しなければならな
い繁雑さ、チップ面積の増大を解消できるだけではな
く、アセンブリ終了後でも不揮発性記憶素子のデータを
書き換えることによって集積回路のモードを切り替える
ことができる。従って、集積回路の製造メーカは最終的
な製品のモード毎の数量を考えずに生産計画を立てるこ
とができ、異なったモードの複数製品をアセンブリ工程
まで同一にすることができるので、生産効率が大変良く
なる。
【0068】上記説明では不揮発性トランジスタに対す
るデータのプログラム/消去を行うための具体的な構成
については述べなかったが、これはメモリセルアレイ1
1内に設けられているメモリセルに対するプログラム/
消去と同じであり、書き込み(電子注入)、消去(電子
放出)及び読み出し時における不揮発性トランジスタの
コントロールゲート(Vg)、ドレイン(Vd)及びソ
ース(Vs)の各電位関係を図5にまとめて示した。
【0069】図6(A)は不揮発性トランジスタに書き
込みを実施するときの概念図である。昇圧回路71は外
部電源電圧を昇圧して電源電圧よりも高い複数の電圧を
発生する。前記したように図1中のモード信号発生回路
16内には複数の異なるモード設定を可能にするために
複数個の不揮発性トランジスタが設けられており、これ
ら複数個の不揮発性トランジスタを選択して書き込みを
行うために選択トランジスタが必要であり、図6(A)
中のトランジスタ72はこの選択トランジスタを示して
いる。すなわち、不揮発性トランジスタ31のドレイン
には上記トランジスタ72を介して、上記昇圧回路71
で発生される昇圧電圧の一つが供給される。上記昇圧回
路71で発生される他の昇圧電圧はレベルシフト回路7
3、74に供給される。上記両レベルシフト回路73、
74はそれぞれ、“H”レベルの書き込み信号を電源電
圧よりも高い電圧にレベルシフトするものであり、両レ
ベルシフト回路73、74の出力は上記選択用のトラン
ジスタ72のゲート、不揮発性トランジスタ31のコン
トロールゲートに供給される。
【0070】このような構成により、不揮発性トランジ
スタ31に書き込みを行う場合、コントロールゲートに
は10V(Vg)が、ドレインには6V(Vd)が供給
される。なお、ソースは接地されているので0V(V
s)になる。
【0071】図6(B)は不揮発性トランジスタを消去
するときの概念図である。負電圧発生回路75は0Vの
接地電圧よりも低い負の値を持つ電圧を発生する。ま
た、昇圧回路76は外部電源電圧を昇圧して電源電圧よ
りも高い電圧を発生する。不揮発性トランジスタ31の
ソースには上記昇圧回路76で発生される昇圧電圧が供
給される。上記負電圧発生回路75の出力は不揮発性ト
ランジスタ31のコントロールゲートに供給される。
【0072】このような構成により、不揮発性トランジ
スタ31の消去を行う場合、コントロールゲートには−
7V(Vg)が、ソースには6V(Vs)が供給され
る。なお、ドレインはオープン状態にされる。
【0073】ところで、上記説明では、異なるモードの
例としてデータ読み出し時におけるビット構成の違いを
挙げて説明したが、異なるモードの例としてはビット構
成に限られるものではなく、その他に例えば、異なるパ
ッケージに対応して使用する(ボンディングする)パッ
ドの指定が異なる場合、モード信号は、 (1)使用するパッドに接続された回路を活性化する。
【0074】(2)使用しないパッドを接地し、使用し
ないパッドに接続された回路を非活性状態にする。
【0075】ために使用される。
【0076】また、動作する電源電圧の範囲指定を変え
る場合にも実施が可能である。すなわち、同一集積回路
を例えば3V/5Vで動作させようとした場合、内部の
タイミング設定、各種レシオ回路(特にインターフェー
ス)のサイズ比等、別個に微調整が必要なときがあり、
これらをモード信号を用いて切り替え制御することがで
きる。
【0077】さらには、高速・高消費電力版/低速・低
消費電力版等の切り替え制御や、NOR型フラッシュメ
モリにおけるメモリブロックのtop/bottomブ
ート切り替えのために、アドレス入力を途中で反転させ
る回路の制御等にも使用することができる。
【0078】さらにはフラッシュメモリ等の半導体記憶
装置のリダンダンシ技術にも使用することができる。即
ち、上記不揮発性トランジスタ31に不良アドレスデー
タや、スペアデコーダをアクティブにするデータ等のリ
ダンダンシデータを記憶させることができる。
【0079】このように、この発明の適用には様々なケ
ースが考えられるが、異なる複数のモードが内部の一本
もしくは複数のモード信号の組み合わせで、回路的に表
現できる全てのケースにこの発明を適用することができ
る。
【0080】ここで、第1の実施形態においては、不揮
発性トランジスタ31にはモード設定用データやリダン
ダンシデータが記憶される。そして、不揮発性トランジ
スタ31を含むモード信号発生回路16はモード設定用
データに応じその品種を決定するモード信号、あるいは
リダンダンシデータに応じ不良アドレスをスペアのメモ
リセルに置換するリダンダンシ信号等を発生する。
【0081】このため、モード信号発生回路16には高
度な信頼性を要求する。
【0082】図7は第1の実施形態に係る半導体集積回
路装置の一構成例を示すブロック図である。
【0083】図7に示すようにモード信号発生回路16
の電源を、内部電源電圧発生回路80により昇圧、また
は降圧した内部電源電圧VDDにする。内部電源電圧発
生回路80は、例えば外部電源電圧VCCから内部電源
電圧VDDを発生する。
【0084】このようにモード信号発生回路16の電源
を外部電源電圧VCCから内部電源電圧VDDにする。
これにより、外部電源電圧VCCのゆらぎ等に起因する
ような誤動作を抑制できる。よって、モード信号発生回
路16の信頼性を向上させることができる。
【0085】[第2の実施形態]アナログ的な要素の大
きい回路、例えば不揮発性トランジスタ31からデータ
を読み出す回路においては、通常のCMOSロジック回
路と比較して電源マージンが狭くなる場合が多い。
【0086】特にデバイスの微細化を推進するために、
図7に示す内部電源電圧VDDの電圧を下げると、上記
アナログ的な要素の大きい回路では電源マージンが不足
する。これを図1に示すフラッシュEEPROMのメモ
リセルMCを例にとって説明する。
【0087】図8(A)はメモリセルアレイ11の回路
図、図8(B)はメモリセルMCの断面図、図8(C)
はメモリセルMCのシンボル図、図8(D)はメモリセ
ルMCの等価回路図である。
【0088】メモリセルMCへのデータの書き込み/消
去は、浮遊ゲートFGへ電子を注入/引き抜くことによ
って行う。
【0089】浮遊ゲートFGに電子が存在する状態なら
ば、制御ゲートCGからみたしきい値電圧Vthcellは高
くなり“オフ”状態になる。
【0090】一方、電子が存在しない状態ならば、制御
ゲートCGからみたしきい値電圧Vthcellは低くなり
“オン”状態になる。“オン”状態のしきい値電圧Vth
cellは2V程度が一般的な値である。
【0091】従来のフラッシュEEPROMの電源電圧
は5Vが一般的であり、読み出し時には制御ゲートCG
に5Vを直接に印加していた。セル電流IcellはVd−
(1/2)・Vd2 に比例する(電圧Vdはドレインの
電圧でありメモリセルMCがNチャネル型であればVd
=Vg−Vthcellである。電圧Vgは制御ゲートの電圧
である)。
【0092】メモリセルMCがNチャネル型でしきい値
電圧Vthcellが2V、制御ゲートの電圧Vgが5Vであ
ると、ドレインの電圧Vdは3V(=Vg−Vthcell)
となり、充分なセル電流Icellが得られる。
【0093】しかし、外部電源電圧VCCあるいは内部
電源電圧VDDを3V程度まで下げた場合に、これを直
接読み出し時にメモリセルMCの制御ゲートに印加する
と、制御ゲートの電圧Vgは3Vとなり、ドレインの電
圧Vdは1V(=Vg−Vthcell)となる。このため、
充分なセル電流Icellは得られ難くなる。
【0094】ところで、図2に示すモード信号発生回路
16では信号PWONが“H”レベルとなると、負荷3
4と不揮発性トランジスタ31との電流比で、ラッチ回
路40のラッチデータが決まる。
【0095】図2に示す回路では電源電圧の振幅を持つ
信号PWONを不揮発性トランジスタ31の制御ゲート
に印加する。このような方式は電源電圧と不揮発性トラ
ンジスタ31の“オン”状態のしきい値電圧Vthcellと
の差が充分にある場合、有効である。
【0096】しかし、例えば電源電圧を下げることで、
電源電圧と不揮発性トランジスタ31のしきい値電圧V
thcellとの差が接近した場合には図8(A)〜図8
(D)を参照して説明した現象と同様な現象が起き、セ
ル電流が不足する。
【0097】また、電源電圧と上記しきい値電圧Vthce
llとの差が接近している場合に、電源電圧がゆらぐと
“オン”状態であるはずの不揮発性トランジスタ31が
“オフ”し、モード信号発生回路16が誤ったモード信
号MODEを出力することも予想される。誤ったモード
信号MODEが出力されると、製品の品種が変わってし
まう。
【0098】このような不良を抑制するためには、例え
ば電源マージンをよりタイトにする。
【0099】しかし、電源マージンをタイトにすると、
例えば製造歩留りの悪化等が予想され、好ましい状況に
はならない。
【0100】そこで、第2の実施形態の目的は、電源電
圧と不揮発性トランジスタ31の“オン”状態のしきい
値電圧Vthcellとの差が接近しても、例えば製造歩留り
を悪化させずに、モード信号発生回路16の信頼性を充
分に維持させることである。図9は第2の実施形態に係
る半導体集積回路装置の一構成例を示すブロック図であ
る。
【0101】図9に示すように、第2の実施形態では、
内部電源電圧VDDを昇圧電圧VDDRに昇圧する内部
電源電圧昇圧回路81をチップ内部に設ける。昇圧電圧
VDDRは内部電源電圧VDDとともにコントローラ8
2に供給される。コントローラ82は信号PWONに従
って、不揮発性トランジスタ31の制御ゲートに供給さ
れる信号FSWLおよびトランジスタ32等のゲートに
供給される信号FSBIASをそれぞれ出力する。信号
FSBIASは内部電源電圧VDDの振幅を持つ信号で
あり、信号FSWLは昇圧電圧VDDRの振幅を持つ信
号である。
【0102】このように不揮発性トランジスタ31の制
御ゲートに供給する信号FSWLを、内部電源電圧VD
Dよりも高い昇圧電圧VDDRにする。これにより電源
電圧と不揮発性トランジスタ31の“オン”状態のしき
い値電圧Vthcellとの差を拡大することができる。よっ
て、内部電源電圧VDDが少々ゆらいだとしても、“オ
ン”状態であるはずの不揮発性トランジスタ31が“オ
フ”してしまうような事情は抑制される。
【0103】なお、第2の実施形態では内部電源電圧V
DDを使用しているが、内部電源電圧VDDに代えて外
部電源電圧VCCを使用しても良い。この場合には昇圧
電圧VDDRは外部電源電圧VCCを昇圧した電圧とす
る。
【0104】また、信号FSBIASの電圧の一例は3
V程度、信号FSWLの電圧の一例は5V程度である。
即ち第2の実施形態における内部電源電圧VDDの一例
は3V程度、昇圧電圧VDDRの一例は5V程度であ
る。
【0105】さらに図9に示すように、昇圧電圧VDD
Rを一定のレベル(この第2の実施形態では5V程度)
に保つために、昇圧電圧VDDRのレベルを検知する昇
圧電圧検知回路83を設けても良い。昇圧電圧検知回路
83は、昇圧電圧VDDRのレベルを検知し、例えば昇
圧電圧VDDRが一定のレベル以下となればブースタ8
1を活性化させ、昇圧電圧VDDRが一定のレベル以上
となればブースタ81を非活性化させる信号SVDDR
を出力する。
【0106】このような昇圧電圧検知回路83は必ずし
も必要ではないが、昇圧電圧検知回路83を設ければ、
特に昇圧電圧VDDRが一定のレベル以下になってしま
う状況が避けられる。これにより、昇圧電圧VDDRが
低下し、昇圧電圧VDDRが不揮発性トランジスタ31
の“オン”状態のしきい値電圧Vthcellに接近するよう
な事情を解消でき、モード信号発生回路16の信頼性は
さらに高まる。
【0107】[第3の実施形態]図8(A)〜図8
(D)に示すメモリセルアレイ11のメモリセルMCか
らのデータ読み出し動作は、パワーオンと同時にスター
トされない。なぜならば読み出し動作はパワーオンされ
たチップに対して、読み出しコマンドを入力し、アドレ
スを入力することで行われるためである。
【0108】これに対し、モード信号発生回路16の不
揮発性トランジスタ31からのデータ読み出し動作は、
パワーオンと同時にスタートされる必要がある。パワー
オンされたチップの品種を確定するためである。
【0109】信号PWONを出すための電位、即ちパワ
ーオン検知レベルは電源電圧の保証範囲よりも低めに設
定する。誤動作を防ぐためである。
【0110】例えば電源電圧が3Vの製品では検知レベ
ルを2Vとする。この2Vという検知レベル(2V)は
不揮発性トランジスタ31の“オン”状態のしきい値電
圧(Vthcell=2V)と変わりがない。検知レベルが2
Vの製品では、電源電圧が3Vに達していなくても、2
Vになれば信号PWONは“H”レベルになる。この結
果、不揮発性トランジスタ31のゲートには2Vの信号
PWONが供給される。
【0111】しかしながら、不揮発性トランジスタ31
の“オン”状態のしきい値電圧Vthcellは2Vである。
ゲートの電圧が2Vでは不揮発性トランジスタ31は
“オフ”する。よって正常なデータは読み出せない。
【0112】また、第2の実施形態のように昇圧電圧V
DDRを使用する場合においても、内部電源電圧VDD
が3Vに達していなければ、昇圧回路81は充分な昇圧
電圧VDDRを発生できない。よって、上記同様に正常
なデータを読み出せない可能性がある。
【0113】そこで、第3の実施形態の目的はモード信
号発生回路16をパワーオン時から正常に動作させるこ
とにある。
【0114】このために、第3の実施形態ではコントロ
ーラ82を昇圧電圧VDDRが充分なレベルになった後
に動作されるようにする。
【0115】図10は第3の実施形態に係る半導体集積
回路装置の一構成例を示すブロック図である。
【0116】図10に示すように、第3の実施形態で
は、外部電源電圧VCC、あるいは内部電源電圧VDD
のレベルが設定された電圧(例えば3V)まで上昇する
時間分、信号PWONの立ち上がりを遅らせるタイミン
グ調整回路84を設ける。昇圧回路81はタイミング調
整回路84からの信号PWON’によって、その動作が
イネーブルされる。これにより昇圧回路81は内部電源
電圧VDDのレベルが設定された電圧(例えば3V)に
なった後に動作し、昇圧電圧VDDRを発生させる。
【0117】さらに、第3の実施形態では、信号PWO
N’によりリセットされ、信号SVDDRによりセット
されるラッチ回路(フリップフロップ)85を有する。
ラッチ回路85は昇圧電圧VDDRのレベルが設定され
た電圧(例えば5V)になったことを示す信号SVDD
LATを出力する。コントローラ82は、信号SVDD
LATによって、その動作がイネーブルされる。
【0118】このようにコントローラ82の動作を、昇
圧電圧VDDRのレベルが設定された電圧(例えば5
V)になったことを示す信号SVDDLAT信号によっ
てイネーブルする。これにより、コントローラ82は昇
圧電圧VDDRが充分なレベルになった後に動作される
ようになり、信号FSWLの“H”レベルを、不揮発性
トランジスタ31の“オン”状態のしきい値電圧Vthce
llのレベルよりも充分に高い値にできる。よって、パワ
ーオンと同時に不揮発性トランジスタ31からデータを
読み出しても、“オン”状態であるはずの不揮発性トラ
ンジスタ31が“オフ”するような誤読み出しを抑制で
き、モード信号発生回路16をパワーオン時から正常に
動作させることができる。
【0119】[第4の実施形態]次に、この発明を適用
した半導体集積回路装置の具体的な回路例を第4の実施
形態として説明する。
【0120】図11はこの発明の第4の実施形態に係る
フラッシュEEPROMの一コントロールシーケンス例
を示すフローチャート、図12はこの発明の第4の実施
形態に係るフラッシュEEPROMの一構成例を示すブ
ロック図である。
【0121】以下、コントロールシーケンスに従って各
ブロックの回路の詳細構成を順次、説明する。
【0122】図11に示すステップST1において、電
源電圧(外部電源電圧VCCもしくは内部電源電圧VD
D。この第4の実施形態では外部電源電圧VCCを例示
する)が投入され、電源電圧VCCのレベルが上昇して
いく。
【0123】次に、ステップST2において、電源電圧
VCCのレベルを検知する。電源電圧VCCの検知は、
図12に示すパワーオンリセット回路101により行わ
れる。電源電圧VCCの検知レベルは、フラッシュEE
PROMの内部に設けられる回路のなかで、もっともV
CCminマージンの狭い回路に整合される必要があ
る。第4の実施形態では、図12に示すレファレンス電
圧発生回路102に整合される。
【0124】図13はパワーオンリセット回路101の
一回路例を示す回路図である。
【0125】図13に示すパワーオンリセット回路10
1では、電源端子VCCに容量Cと抵抗Rとからなるロ
ーパスフィルタ201を接続している。電源電圧VCC
の急激な変化(電源ノイズ)による誤動作を防止するた
めである。
【0126】また、パワーオンリセット回路101中の
拡散抵抗r1、r2にはN型の拡散抵抗が用いられる。
内部の動作が遅いノードが電源ノイズの影響を受けぬよ
うにするためである。N型の拡散抵抗r1等はP型シリ
コン基板もしくはP型ウェルに形成され、これらのP型
基板もしくはP型ウェルは接地電位にバイアスされる。
N型の拡散抵抗r1等を接地電位にバイアスされるP型
基板もしくはP型ウェルに形成する理由は、N型の拡散
抵抗r1等とこれらが形成されるP型基板もしくはP型
ウェルとが順方向にバイアスされる事情を解消するため
である。即ちN型の拡散抵抗r1等を接地電位にバイア
スされるP型基板もしくはP型ウェルに形成することに
より、N型の拡散抵抗r1等とこれらが形成される半導
体領域との短絡を抑制できる。
【0127】また、電源端子VCCとダイオードDとの
間に実質的に直列に接続された拡散抵抗r3はP型の拡
散抵抗が用いられる。P型の拡散抵抗r3はN型シリコ
ン基板もしくはN型ウェルに形成され、これらのN型基
板もしくはN型ウェルは例えば電源電圧VCCにバイア
スされる。P型の拡散抵抗r3をパワーオン時に電圧が
変化する電源電圧VCCにバイアスされるN型基板もし
くはN型ウェルに形成する理由は、上記したN型の拡散
抵抗r1等の場合と同様に、P型の拡散抵抗r3とこれ
が形成されるN型基板もしくはN型ウェルとが順方向に
バイアスされる事情を解消するためである。これによ
り、P型の拡散抵抗r3とこれが形成される半導体領域
との短絡を抑制できる。さらには、パワーオン時に電圧
が変化する電源端子VCCに実質的に接続されたP型の
拡散抵抗r3を、電源端子VCCの電圧の変化に合わせ
て電圧が変化するN型シリコン基板もしくはN型ウェル
に形成することにより、電源電圧VCCの変化に伴った
P型の拡散抵抗r3の抵抗値の変動を抑制することがで
きる。
【0128】このようにパワーオンリセット回路101
は、電源電圧VCCが検知レベルに達したとき、“L”
レベルの検知信号PONRSTを出力する。検知信号P
ONRSTは、例えば図10に示す回路の信号PWON
に相当する。
【0129】電源電圧VCCのレベルを検知した後、ス
テップST3において、レファレンス電圧VREFを発
生させる。レファレンス電圧VREFの発生はレファレ
ンス発生回路102により行われる。
【0130】図14はレファレンス発生回路102の一
回路例を示す回路図である。
【0131】図14に示すレファレンス発生回路102
は、バンドギャップレファレンス回路である。このバン
ドギャップレファレンス回路102において、カレント
ミラー回路202を構成するNチャネル型MOSトラン
ジスタN1、N2にはナチュラルトランジスタが使用さ
れている。ナチュラルトランジスタはしきい値電圧が約
0Vのものであり、例えばチャネルに対してしきい値電
圧調整用の不純物を注入しないことにより形成すること
ができる。
【0132】図14に示すカレントミラー回路202の
動作電圧の下限は、 VCCmin=VB(=VA)+VTHP で表される。ここで、“VB”は、PNダイオードの順
方向電圧、“VTHP”はカレントミラー回路202に
おけるPチャネル型MOSトランジスタのしきい値電圧
である。
【0133】よって、 VCCmin=VF+VTHP である。
【0134】図13を参照して説明したパワーオンリセ
ット回路101は、その電圧検知レベルVPONRST
を、 VPONRST=VF+VTHP とし、図14に示すカレントミラー回路202の動作電
圧の下限と整合されるようにしている。
【0135】このようにバンドギャップレファレンス回
路102は、パワーオン後にレファレンス電圧VREF
を発生する。なお、レファレンス電圧VREFの出力ノ
ードに接続されている容量Cは、安定化容量である。
【0136】また、このバンドギャップレファレンス回
路102は、スタンドバイ状態でも動作する。この第4
の実施形態では、後述する昇圧電圧VDDRを、スタン
ドバイ状態でもキープしておくためである。スタンドバ
イ電流低減の要請により、消費電流は数μA程度に抑制
される必要がある。消費電流を絞るために、図14に示
すバンドギャップレファレンス回路102の動作速度は
非常に遅くする。このため、レファレンス電圧VREF
が安定するまでに、数μs〜数十μsの時間を必要とす
る。したがって、パワーオン時のチップ内部における一
連の動作は、電源電圧VCCの上昇を検知した後、レフ
ァレンス電圧VREFが安定するまでの時間を待ってか
ら行う。したがって、この第4の実施形態では、ステッ
プST3とパラレルに、ステップST4に示すように、
安定したレファレンス電圧VREFが発生されるまで
の、タイミング調整を行う。
【0137】図15はタイミング調整回路103の一回
路例を示す回路図である。
【0138】図15に示すタイミング調整回路103
は、検知信号PONRSTが出力されてから、レファレ
ンス電圧VREFが安定するまでのタイミングを取る回
路である。タイミング調整回路103内部のCR時定数
は、バンドギャップレファレンス回路102の時定数よ
りも大きくなるように設定されている。
【0139】図15に示すタイミング調整回路103で
は、特にファーストステージ203のCR時定数がバン
ドギャップレファレンス回路102の時定数よりも大き
くなるように設定されている。タイミング調整回路10
3は、レファレンス電圧VREFが充分に安定するタイ
ミングを示す信号BGRONRSTを出力する。
【0140】信号BGRONRSTは、検知信号PON
RSTが“H”レベルのときは“H”レベル、検知信号
PONRST“L”レベルになって、CR時定数によっ
て決定される時間が経過した後に“L”レベルとなる特
性を持つ。
【0141】レファレンス電圧VREFが安定した後、
ステップST5において、電源電圧VCCの内部昇圧を
開始する。内部昇圧は駆動パルスφPを発振するリング
オシレータ104と、駆動パルスφPにより駆動される
チャージポンプ回路105とにより行われる。
【0142】図16はオシレータ104の一回路例を示
す回路図、図17はチャージポンプ回路105の一回路
例を示す回路図である。
【0143】図16に示すように、オシレータ104は
発振信号をロジック的に発振する回路(リングオシレー
タ)である。オシレータ104は信号BGRONRST
を受け、駆動パルスφPの発振を開始し、図17に示す
チャージポンプ回路105を駆動する。
【0144】図17に示すように、チャージポンプ回路
105は、駆動パルスφPおよびその反転駆動パルス/
φPを交互に受けるキャパシタを有しており、電源電圧
VCCを昇圧電圧VDDRに昇圧する。チャージポンプ
回路105の非活性/活性状態は、オシレータ104の
発振動作をディセーブル/イネーブルすることにより、
決定される。
【0145】内部昇圧を開始した後、不揮発性トランジ
スタ31に相当するROMのデータを読み出し/ラッチ
するには、昇圧電圧VDDRのレベルを検知する必要が
ある。
【0146】内部昇圧を開始した後、ステップST6に
おいて、昇圧電圧VDDRのレベルを検知する。昇圧電
圧VDDRの検知は、VDDRレベル検知回路106に
より行われる。
【0147】図18はVDDRレベル検知回路106の
一回路例を示す回路図である。
【0148】図18に示すように、VDDRレベル検知
回路106は昇圧電圧VDDRを抵抗分割した値を、レ
ファレンス電圧VREFと比較する。この第4の実施形
態ではレファレンス電圧VREFが安定してから、内部
昇圧を開始するのであるから、図18に示すVDDRレ
ベル検知回路106は、 VDDR={(R1+R2)/R2}・VREF となったときに、“H”レベルの検知信号SVDDRを
出力する。
【0149】第4の実施形態では検知信号SVDDRは
オシレータ104に帰還され、チャージポンプ回路10
5の動作を停止させて消費電力を減らす信号としても使
用されている。
【0150】ところで、検知信号SVDDRは、動作時
にチップ内部で昇圧電圧VDDRに電流が流れて昇圧電
圧VDDRが低下すると“L”レベルとなり、チャージ
ポンプ回路105を動作させる。チャージポンプ回路1
05が動作され、再び、昇圧電圧VDDRが充分なレベ
ルに達すると“H”レベルとなる。
【0151】このように検知信号SVDDRは、“H”
レベルと“L”レベルとを交互に繰り返す信号である。
【0152】ROMのデータ読み出し/ラッチには、検
知信号SVDDRが“H”レベルである必要があるが、
“L”レベルから“H”レベルになるたびに、データ読
み出し/ラッチを行うわけにはいかない。チップ動作中
に、ラッチされたデータが、非確定状態となり、動作が
不安定になるためである。このため、パワーオン後、初
めて検知信号SVDDRが“H”レベルになったとき
に、ROMのデータ読み出し/ラッチシーケンス(ステ
ップST7)を開始させるための信号を生成する必要が
ある。
【0153】第4の実施形態では、この種の信号をラッ
チ回路107により生成する。
【0154】図19はラッチ回路107の一回路例を示
す回路図である。
【0155】図19に示すラッチ回路107は信号BG
RONRST信号によりリセットされ、検知信号SVD
DRによりセットされるフリップフロップである。フリ
ップフロップ107は、検知信号SVDDRが初めて
“H”レベルになったとき、この“H”レベルをラッチ
した信号SVDDRLATを出力する。信号SVDDR
LATは、ROMのデータ読み出し/ラッチシーケンス
を開始させる信号である。
【0156】図12には、ステップST7に示すROM
のデータ読み出し/ラッチシーケンスを具現化する回路
が示されている。
【0157】具現化する回路は、この第4の実施形態で
は、ヒューズセルデータラッチトリガ回路108、ヒュ
ーズセルコントロール回路109、ヒューズセル110
およびヒューズセルデータラッチ回路111により構成
される。
【0158】ヒューズセルデータラッチトリガ回路10
8およびヒューズセルコントロール回路109はコント
ローラ82に相当する。ヒューズセル110は不揮発性
トランジスタ31に相当し、ヒューズセルデータラッチ
回路111はラッチ回路40含む回路に相当する。即ち
ヒューズセル110およびヒューズセルデータラッチ回
路111はモード信号発生回路16に相当する。
【0159】図20はヒューズセルデータラッチトリガ
回路108の一回路例を示す回路図、図21はヒューズ
セルコントロール回路109の一回路例を示す回路図、
図22はヒューズセル110の一回路例を示す回路図、
図23はヒューズセルデータラッチ回路111の一回路
例を示す回路図である。また、図24はデータ読み出し
/ラッチシーケンスを示す動作波形図である。
【0160】図20に示すように、ヒューズセルデータ
ラッチトリガ回路108では、信号SVDDRLATを
受けて、トリガ信号TRRIGERが生成される。トリ
ガ信号TRRIGERは、遅延回路204の遅延時間に
従った期間、“H”レベルとなる信号である。トリガ信
号TRRIGERが“H”レベルとなったとき、信号F
READが“H”レベルとなって出力される。この信号
FREADは、トリガ信号TRRIGERが“L”レベ
ルとなった後、数十ns(例えば50ns)の間、
“H”レベルを持続する。この“H”レベルの持続期間
は、出力ノードにコンデンサCcを備えたインバータ2
05、出力ノードにコンデンサCdを備えたインバータ
206を交互に接続した遅延回路207によって作られ
る。
【0161】コンデンサCcはトリガ信号TRRIGE
Rによって充電され、コンデンサCdはトリガ信号TR
RIGERによって放電される。トリガ信号TRRIG
ERが“L”レベルになった後、コンデンサCcが放電
し、放電後、次段のインバータ206への入力レベルを
反転させる。反転後、インバータ206のコンデンサC
dが充電され、充電後、次段のインバータ205への入
力レベルを反転させる。この動作が繰り返されて、最後
には、信号FREADが“H”レベルから“L”レベル
に反転する。
【0162】図21に示すように、ヒューズセルコント
ロール回路109は、信号FREADが“H”レベルの
間、“H”レベルの信号FSREADを出力する。ま
た、信号FREADが“H”レベルになった後、“H”
レベルとなる信号FSBIAS、信号FSWLを出力す
る。これら信号FSBIAS、信号FSWLは、信号F
READが“L”レベルになった後も、少しの時間(例
えば10ns)、“H”レベルを持続する。
【0163】図22に示すように、ヒューズセル110
は不揮発性のメモリセルMC(不揮発性トランジスタ3
1に相当する)を有している。信号FSWLはメモリセ
ルMCの制御ゲートに入力され、そのレベルは昇圧電圧
VDDRである。
【0164】また、メモリセルMCのビット線FBLに
直列に接続されたNチャネル型MOSトランジスタN3
(トランジスタ32に相当する)を有している。トラン
ジスタN3はナチュラルトランジスタからなり、しきい
値電圧は約0Vである。信号FSBIASはトランジス
タN3のゲートに入力され、そのレベルは昇圧電圧VD
DRよりも低い外部電源電圧VCC(もしくは昇圧電圧
VDDRよりも低い内部電源電圧VDD)である。
【0165】図23に示すように、ヒューズセルデータ
ラッチ回路111は、電源端子VCCと、ビット線FB
Lとの間に直列に接続されたPチャネル型MOSトラン
ジスタP1、P2を有している。信号FSREADの反
転信号/FSREADは、トランジスタP1、P2のゲ
ートに入力される。トランジスタP1、P2は負荷34
を構成する。信号FSREADが“H”レベルのとき、
負荷34、特にトランジスタP1と、メモリセルMCと
が流す電流の大小によって、メモリセルMCからの読み
出しデータFUSEBITが決まる。そして、データF
USEBITは、ラッチ回路40にラッチされる。信号
FSREADが“L”レベルとなると、ラッチ回路40
は、ヒューズセル110から完全に切り離されて、デー
タが確定した状態となる。ラッチ回路40は、ラッチさ
れた内容に応じた信号FUSEを出力する。信号FUS
Eは信号MODEに相当する。
【0166】データが確定した後、メモリセルMCの制
御ゲートを接地し、負荷34のトランジスタP1、P
2、スイッチ37をそれぞれ“オフ”させる。これによ
り、メモリセルMCはパワーオン時のわずかな時間の
み、読み出し状態にでき、ROMのデータ読み出し/ラ
ッチシーケンス終了後、メモリセルMCには余分な読み
出しストレス(電気的なストレス)がかからなくなる。
【0167】以後、チップが非選択状態であれば、ステ
ップST8に示すように、スタンドバイモードに入り、
また、チップが選択状態であれば、ステップST9に示
すように、例えば読み出しモードに入る。
【0168】このような第4の実施形態に係るフラッシ
ュEEPROMによれば、レファレンス電圧VREFが
充分に安定してから、ROMのデータ読み出し/ラッチ
シーケンスが開始される。このため、充分に安定した昇
圧電圧VDDRを、ヒューズセル110のメモリセルM
Cのゲートに供給できる。これにより、例えばデータの
誤読み出しなどを抑制でき、正確なデータを、ヒューズ
セルデータラッチ回路111のラッチ回路40にラッチ
できる。
【0169】また、ラッチ回路40のデータが確定した
後、ヒューズセル110のメモリセルMCの制御ゲート
を接地して制御ゲートと基板との間の電位差を実質的に
ゼロにする。これによりヒューズセル110のメモリセ
ルMCには電気的なストレスがパワーオン時のわずかな
時間のみしか加わらないようになる。よって、ヒューズ
セル110のメモリセルMCにかかる電気的ストレス
は、例えばメモリセルアレイ11のメモリセルMCに比
べて少なくなり、ヒューズセル110のメモリセルMC
の劣化の進行は、メモリセルアレイ11のメモリセルM
Cの劣化の進行に比べて抑制される。ヒューズセル11
0のメモリセルMCの劣化の進行がメモリセルアレイ1
1のメモリセルMCよりも抑制されることで、ヒューズ
セル110がメモリセルアレイ11よりも先に壊れるよ
うな事態が発生する可能性をより小さくできる。したが
って、ヒューズセル110の信頼性が向上する。
【0170】さらにラッチ回路40のデータが確定した
後、負荷34を“オフ”させる。この構成により、ヒュ
ーズセル110のメモリセルMCのソースとドレインと
の間の電位差を実質的にゼロにする。よって、ヒューズ
セル110のメモリセルMCに加わる電気的なストレス
を抑制でき、同様にヒューズセル110の信頼性を向上
できる。
【0171】さらにラッチ回路40のデータが確定した
後、ラッチ回路40とヒューズセル110との間のスイ
ッチ37を“オフ”させる。この構成により、ラッチ回
路40が、ヒューズセル110側のノードを“H”レベ
ルとするデータをラッチしても、ヒューズセル110の
メモリセルMCのソースとドレインとの間の電位差を実
質的にゼロにできる。よって、ヒューズセル110のメ
モリセルMCに加わる電気的なストレスを抑制でき、同
様にヒューズセル110の信頼性を向上できる。
【0172】また、データが確定した後、ヒューズセル
110のメモリセルMCの制御ゲートを接地し、負荷3
4のトランジスタP1、P2をそれぞれ“オフ”させる
ことは、無用な電流の消費を抑制し、低消費電力化を実
現する。
【0173】[第5の実施形態]第5の実施形態は、パ
ワーオン後、ROMのデータ読み出し/ラッチシーケン
スの間に、チップを選択するチップイネーブル信号 /C
Eが入力された時の工夫に関している。
【0174】もし、ROMのデータ読み出し/ラッチシ
ーケンスの間に、信号/CEが入力されると、誤動作の
原因となる。ラッチデータが確定していないためであ
る。
【0175】そこで、データの読み出し/ラッチシーケ
ンスが終了したことを知らせる信号FENDを、チップ
内部で発生させるようにした。この信号FENDは、第
5の実施形態では、ヒューズセルデータラッチトリガ回
路108’により出力される。
【0176】図25は第5の実施形態に係るヒューズセ
ルデータラッチトリガ回路108’の一回路例を示す回
路図である。図26は第5の実施形態に係るデータ読み
出し/ラッチシーケンスを示す動作波形図である。
【0177】図25、図26に示すように、信号FRE
ADが“L”レベルになった後、遅延回路301により
設定された遅延時間を経過した後、信号FENDが
“H”レベルとなる。信号FENDは、遅延回路302
により設定された遅延時間の間、“H”レベルを持続す
る。
【0178】図27(A)は第5の実施形態に係るフラ
ッシュEEPROMが回路基板上に配置された状態を示
す図である。
【0179】図27(A)に示すように、第5の実施形
態は、内部チップイネーブル信号出力回路112を有し
ている。内部チップイネーブル信号出力回路112は外
部から与えられるチップイネーブル信号 /CE( /CE
1〜 /CEn)と、内部で発生される信号FENDとに
より、内部チップイネーブル信号 /CEINTを生成す
る。
【0180】図27(B)は内部チップイネーブル信号
出力回路112の一回路例を示す回路図である。
【0181】図27(B)に示すように、内部チップイ
ネーブル信号出力回路112は、検知信号PONRST
によりリセットされ、信号FENDによりセットされる
フリップフロップ303を有している。
【0182】内部チップイネーブル信号 /CEINT
は、フリップフロップ303の出力とチップイネーブル
信号 /CEとの論理和により生成される。
【0183】このような第5の実施形態に係るフラッシ
ュEEPROMによれば、ROMのデータ読み出し/ラ
ッチシーケンスの間、外界からのチップアクセス要求に
対して、ディセーブル状態が保たれる。そして、このデ
ィセーブル状態は、上記シーケンスの終了後に解除され
るようになる。
【0184】第5の実施形態では、特にチップイネーブ
ル信号 /CEが入力されても、内部チップイネーブル信
号 /CEINTが出力されるまでは、スタンドバイ状態
となるようにしている。そして、信号FENDが出力さ
れ、ROMのデータ読み出し/ラッチシーケンスが終了
が示された後、チップ選択状態に入る。
【0185】このような工夫により、ROMのデータ読
み出し/ラッチシーケンスの間に、チップイネーブル信
号 /CEが入力されても、装置が誤動作するような事情
を、解消できる。
【0186】[第6の実施形態]第6の実施形態は、パ
ワーオン後、ヒューズセルデータラッチトリガ回路10
8をリセットするものである。
【0187】図28は第6の実施形態に係るヒューズセ
ルデータラッチトリガ回路108”の一回路例を示す回
路図である。
【0188】図28に示すように、ヒューズセルデータ
ラッチトリガ回路108”は、信号FREADの実質的
な出力ノード401、および信号FENDの実質的な出
力ノード402、および遅延回路207をそれぞれ、検
知信号PONRST、あるいは信号BGRONRSTを
使用してリセットするNチャネル型MOSトランジスタ
N4を有している。
【0189】このようにヒューズセルデータラッチトリ
ガ回路108”は、検知信号PONRST、あるいは信
号BGRONRSTを使用して、リセットされるように
構成されても良い。
【0190】[第7の実施形態]第7の実施形態はヒュ
ーズセル110をチップ上に設けるときの工夫に関して
いる。
【0191】ヒューズセル110を構成するメモリセル
MCは、データFUSEBIT1つにつき、1つでよ
い。そのため、ワード線は一本でよい。つまりワード線
と、このワード線に交差する複数のビット線とを形成
し、ワード線と複数のビット線との各電気的交点に、フ
ローティングゲートFGを有する複数のメモリセルMC
を一列形成すればよい。
【0192】しかし、メモリセルMCのワード線(制御
ゲート)を一本だけ、チップ上に形成することは、微細
化が進んだ今日では、非常に難しい技術となっている。
【0193】即ちレジストパターニングによってワード
線を形成する技術では、微細なワード線を一本だけ孤立
させるようなパターンの再現性が著しく悪くなってきて
いるのである。ワード線を設計通りのサイズで基板上に
再現できないと、メモリセルMCの特性が設計値から大
きくはずれてしまうことがあり、正しいデータを書き込
み/読み出しすることができなくなる。これは、ヒュー
ズセル110の信頼性を悪くする。
【0194】第7の実施形態の目的はヒューズセル11
0を微細化しても、ヒューズセル110の信頼性を悪化
させないことである。
【0195】このために、第7の実施形態では、ヒュー
ズセル110が並べられるアレイ(以下ヒューズセルア
レイという)にダミーパターンを設け、ヒューズセル1
10が並ぶ正規のパターンを、ダミーパターンにより挟
むようにした。
【0196】図29は第7の実施形態に係るヒューズセ
ルアレイのパターン平面図、図30は、その等価回路図
である。
【0197】図29、図30に示すように、ヒューズセ
ルアレイ114には、複数のワード線WLと、これらワ
ード線WLに交差する複数のビット線FUSEBITと
が形成される。メモリセルMCは複数のワード線WLと
複数のビット線FUSEBITとの各電気的交点に形成
され、ヒューズセルアレイ114にマトリクス状に配置
される。
【0198】第7の実施形態に係るヒューズセルアレイ
114には、6本のワード線WL1〜WL6が形成され
ている。これらのワード線WL1〜WL6のうち、ほぼ
センターに配置されるワード線WL4が、正規のメモリ
セルMCのワード線になる。正規のメモリセルMCのワ
ード線WL4には信号FSWLが供給される。他のワー
ド線WL1〜WL3、WL5、WL6は全て、ダミーパ
ターンワード線DPWL(DPWL1〜DPWL3、D
PWL5、DPWL6)である。ダミーパターンワード
線DPWLは例えば常に接地される。
【0199】メモリセルMCのソース線SLは、ワード
線WLをマスクに用いたセルフアラインソース技術(S
AS TEC.)を使用して形成される。
【0200】第7の実施形態に係るヒューズセルアレイ
114には、3本のソース線SLが形成されている。3
本のソース線SLのうち、センターのソース線SLが、
正規のメモリセルMCのソース線になる。正規のメモリ
セルMCのソース線SLには信号FSVSが供給され
る。信号FSVSは書き込み/読み出し/消去の各動作
モードに応じてその電圧が変化される。他のソース線は
全て、ダミーパターンソース線DPSLであり、例えば
フローティングにされる。
【0201】ビット線FUSEBITに沿って並んだメ
モリセルMC1〜MC6のうち、MC4が正規のメモリ
セルMCである。他のメモリセルMC1〜MC3、MC
5、MC6は全て、ダミーパターンメモリセルDPMC
(DPMC1〜DPMC3、DPMC5、DPMC6)
である。正規のメモリセルMC4はヒューズビットコン
タクト501を介してビット線FUSEBITに電気的
に接続される。
【0202】第7の実施形態に係るヒューズセルアレイ
114では、ヒューズビットコンタクト501は隣接す
るメモリセルMCどうしで共有される。正規のメモリセ
ルMC4は、ヒューズビットコンタクト501をダミー
パターンメモリセルDPMC5と共有するが、ダミーパ
ターンメモリセルDPMC5のワード線DPWL5は常
に接地されるので、ダミーパターンメモリセルDPMC
5が選択されることはない。
【0203】各ビット線FUSEBIT1〜FUSEB
IT8の一端はラッチ回路111に接続され、その他端
はヒューズセルデータプログラム回路115に接続され
ている。ヒューズセルデータプログラム回路115はメ
モリセルMCにデータを書き込む時に使用される回路で
ある。
【0204】このようにヒューズセルアレイ114にダ
ミーパターンを設け、特に正規のワード線WLをダミー
パターンワード線DPWLにより挟む。これにより、本
来孤立パターンとなるべき正規のワード線WLであって
も、基板上には設計されたサイズの通りに忠実に再現す
ることができる。これにより、正規のメモリセルMCの
特性が設計値から大きくはずれる事情も解消され、正し
いデータを書き込み/読み出すことができ、ヒューズセ
ル110の信頼性が向上する。
【0205】[第8の実施形態]この第8の実施形態
は、ヒューズセル110に記憶させるデータの種類に関
する。
【0206】ヒューズセル110に記憶させるデータの
種類としては、第1の実施形態でも述べた通り様々なケ
ースが想定されるが、代表的なケースを再度列記すれ
ば、(a)リダンダンシの不良アドレスおよびスペアデ
コーダを活性/非活性にするリダンダンシデータ、
(b)書き込み/消去禁止ブロックのアドレスを示すデ
ータ、(c)入/出力データのビット数を決めるビット
構成設定データ、(d)パッケージに対応したパッド位
置の切り替えデータ、(e)データ消去のブロックサイ
ズを決めるTOP BOOT/BOTTOMBOOTの
切り替えデータ、(f)チップのテストに使用されてい
た例えばビルトインテスト回路に代表される内部テスト
回路を不活性(使用禁止)にするデータ、などが考えら
れる。
【0207】ヒューズセル110には、これらのような
チップの動作/機能設定情報が記憶され、チップの動作
/機能は、これらの動作/機能設定情報にしたがって設
定される。
【0208】図31は第8の実施形態に係るヒューズセ
ルアレイの等価回路図である。
【0209】従来の概念では、上記のデータ(a)〜
(f)はメーカにより設定するものである。このため
に、上記のデータ(a)〜(f)はヒューズ、ボンディ
ングオプションなど、書き換え不可能なROMにより記
憶される。
【0210】ところで第1〜第7の実施形態により説明
したフラッシュEEPROMでは、本体のメモリセルに
書き換え可能なROMを使用する。このため、ヒューズ
セル110のメモリセルMCも書き換え可能なROMに
できる。これにより、データの書き換えが可能となる。
【0211】図31に示すように、第8の実施形態で
は、上記データ(a)〜(f)の書き換えを可能にする
ために、メモリセルMCのビット線FUSEBITにヒ
ューズセルデータプログラム/イレーズ回路115’を
接続している。
【0212】このような第8の実施形態によれば、上記
データ(a)〜(f)のうち、例えば(b)書き込み/
消去禁止ブロックのアドレスを示すデータ、(c)入/
出力データのビット数を決めるビット構成の設定デー
タ、(e)データ消去のブロックサイズを決めるTOP
BOOT/BOTTOMBOOTの切り替えデータ、
などを、メーカ側だけでなく必要に応じてユーザ側でも
切り変えることができる。これらのデータ(b)、
(c)、(e)等をユーザ側で好みに応じて切り換える
ことを可能にすることで、ユーザに便利な製品を提供で
きる。
【0213】[第9の実施形態]第9の実施形態は、チ
ップ上へのヒューズセルアレイ114の配置の工夫に関
している。
【0214】図32は、第9の実施形態に係るフラッシ
ュEEPROMの一構成例を示すブロック図である。
【0215】図32に示すように、ヒューズセル110
は、いくつかを一つのヒューズセルアレイ114にまと
め、チップ上の、ある箇所に集中させて配置されるのが
良い。
【0216】このように、ヒューズセル110を一つの
ヒューズセルアレイ114にまとめ、集中的に配置する
ことにより、チップ上に効率良く配置することができ、
特にチップの面積の増加を抑制することができる。
【0217】第9の実施形態では、ヒューズセルアレイ
114は、ヒューズセルデータラッチ回路111の近傍
に配置されている。
【0218】[第10の実施形態]第10の実施形態
は、ヒューズセルアレイ114に形成されるワード線W
Lの形成方向の工夫に関している。
【0219】図33は、第10の実施形態に係るフラッ
シュEEPROMのヒューズセルアレイと、本体メモリ
セルアレイとの関係を示す図である。
【0220】図33に示すように、1つのチップ601
には、ヒューズセルアレイ114と、本体のメモリセル
アレイ11とがそれぞれ形成されている。ヒューズセル
アレイ114および本体のメモリセルアレイ11にはそ
れぞれ、複数のワード線WLと、これら複数のワード線
WLに交差する図示せぬ複数のビット線とが形成され
る。複数のワード線WLと複数のビット線との各電気的
交点には、フローティングゲートFGを有する複数のメ
モリセルが形成される。
【0221】このようなヒューズセルアレイ114およ
び本体のメモリセルアレイ11において、ヒューズセル
アレイ114に形成されるワード線WLの方向は、本体
メモリセルアレイ11に形成されるワード線WLの方向
と一致させることが好ましい。
【0222】ワード線WLの方向が互いに一致していな
いと、ヒューズセルアレイ114に形成されるメモリセ
ルの特性と、本体メモリセルアレイ11に形成されるメ
モリセルの特性とが、プロセス上の事情により、大きく
異なってしまう可能性があるためである。特性が大きく
異なってしまうと、同じ昇圧電圧VDDRを使用して
の、信頼性の高いデータ読み出しが難しくなる。
【0223】プロセス上の事情とは、例えば“シャドー
効果”である。メモリセルのソース/ドレイン領域は、
半導体のドナー/アクセプタとなる不純物を、ワード線
WLをマスクに用いてイオン注入する技術により形成さ
れる。そして、これらのイオンは、シリコンウェーハの
ような半導体基板に対して、所定の角度、傾けて注入さ
れることが一般的である。このような注入では、例えば
ソース/ドレイン領域に注入される不純物が、ワード線
WLによって遮られ、ソース/ドレイン領域に濃度差を
発生させる。これが、いわゆる“シャドー効果”であ
る。ソース/ドレイン領域の濃度差は、メモリセルの特
性を左右する。
【0224】このような事情を、第10の実施形態で
は、ヒューズセルアレイ114に形成されるワード線W
Lの方向を、本体のメモリセルアレイ11に形成される
ワード線WLの方向に一致させることにより、解消す
る。
【0225】つまりヒューズセルアレイ114と本体の
メモリセルアレイ11とで、互いにワード線WLの形成
方向を一致させることにより、ヒューズセルアレイ11
4に形成されるメモリセルの例えばソース/ドレイン領
域、および本体メモリセルアレイ11のメモリセル例え
ばソース/ドレイン領域とが、全く同じ条件で形成でき
る。これにより、双方のメモリセルの特性を揃えやすく
なる。
【0226】ヒューズセルアレイ114および本体メモ
リセルアレイ11それぞれに形成されるメモリセルの特
性を揃えることは、ヒューズセルアレイ114および本
体メモリセルアレイ11それぞれから、例えば同じ昇圧
電圧VDDRを使用して、データを読み出すとき、信頼
性の高いデータ読み出しを可能にする、という効果があ
る。
【0227】さらに、ヒューズセルアレイ114および
本体メモリセルアレイ11それぞれから、例えば同じ昇
圧電圧VDDRを使用してデータを読み出すことは、昇
圧電圧VDDRを発生させる発生装置、第1〜第9の実
施形態では、リングオシレータ104、チャージポンプ
回路105、およびVDDRレベル検知回路106等に
より構成される回路部分を、ヒューズセルアレイ114
と、本体メモリセルアレイ11とで共有することを可能
にする。
【0228】昇圧電圧VDDRを発生させる回路部分
を、ヒューズセルアレイ114と、本体メモリセルアレ
イ11とで共有することは、チップ面積の増加を抑制す
る効果がある。特にチャージポンプ回路105に含まれ
るキャパシタは大きな面積が必要である。このようなチ
ャージポンプ回路105を含む回路、即ち昇圧回路81
をヒューズセルアレイ114と、本体メモリセルアレイ
11とで共有することは、チップ面積の増加を抑制する
効果を各段に高める。
【0229】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
複数の品種に対応した所望のモード設定用データ等を記
憶するデータ記憶部を備えた半導体集積回路装置におい
て、(1)外部電源の変動に対する高い信頼性、(2)
低電源電圧下でも高精度なデータ読み出しが可能、
(3)パワーオン時から正常な動作が可能、(4)優れ
た耐久性、(5)微細な構造、のいずれかを少なくとも
有する上記データ記憶部を備えた半導体集積回路装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明を不揮発性半導体メモリに実
施した場合のチップ内部の一構成例を示すブロック図。
【図2】 図2はモード信号発生回路の回路図。
【図3】 図3はセンスアンプ回路及びI/Oバッファ
の回路図。
【図4】 図4は信号Addおよび /Addを発生する回路
の回路図。
【図5】 図5は不揮発性トランジスタの書き込み時、
消去時及び読み出し時における電位関係を示す図。
【図6】 図6(A)図は不揮発性トランジスタに書き
込みを実施するときの概念図、図6(B)は不揮発性ト
ランジスタに消去を実施するときの概念図。
【図7】 図7はこの発明の第1の実施形態に係る半導
体集積回路の構成を示すブロック図。
【図8】 図8(A)はメモリセルアレイの回路図、図
8(B)はメモリセルの断面図、図8(C)はメモリセ
ルのシンボル図、図8(D)はメモリセルの等価回路
図。
【図9】 図9はこの発明の第2の実施形態に係る半導
体集積回路の構成を示すブロック図。
【図10】 図10はこの発明の第3の実施形態に係る
半導体集積回路の構成を示すブロック図。
【図11】 図11はこの発明の第4の実施形態に係る
フラッシュEEPROMのコントロールシーケンスを示
す流れ図。
【図12】 図12はこの発明の第4の実施形態に係る
フラッシュEEPROMの構成を示すブロック図。
【図13】 図13はパワーオンリセット回路の回路
図。
【図14】 図14はレファレンス電圧発生回路の回路
図。
【図15】 図15はタイミング調整回路の回路図。
【図16】 図16はオシレータの回路図。
【図17】 図17はチャージポンプ回路の回路図。
【図18】 図18はVDDRレベル検知回路の回路
図。
【図19】 図19はラッチ回路の回路図。
【図20】 図20はヒューズセルデータラッチトリガ
回路の回路図。
【図21】 図21はヒューズセルコントロール回路の
回路図。
【図22】 図22はヒューズセルの回路図。
【図23】 図23はヒューズセルデータラッチ回路の
回路図。
【図24】 図24はデータ読み出し/ラッチシーケン
スを示す波形図。
【図25】 図25はこの発明の第5の実施形態に係る
ヒューズセルデータラッチトリガ回路の回路図。
【図26】 図26はこの発明の第5の実施形態に係る
データ読み出し/ラッチシーケンスを示す波形図。
【図27】 図27(A)はこの発明の第5の実施形態
に係るフラッシュEEPROMを回路基板上に配置した
状態を示す図、図27(B)は内部チップイネーブル信
号出力回路の回路図。
【図28】 図28はこの発明の第6の実施形態に係る
ヒューズセルデータラッチトリガ回路の回路図。
【図29】 図29はこの発明の第7の実施形態に係る
ヒューズセルアレイのパターン平面図。
【図30】 図30はこの発明の第7の実施形態に係る
ヒューズセルアレイの等価回路図。
【図31】 図31はこの発明の第8の実施形態に係る
ヒューズセルアレイの等価回路図。
【図32】 図32はこの発明の第9の実施形態に係る
フラッシュEEPROMの一構成例を示すブロック図。
【図33】 図33はこの発明の第10の実施形態に係
るフラッシュEEPROMのヒューズセルアレイと本体
メモリセルアレイとの関係を示す図。
【符号の説明】
11…メモリセルアレイ、 12…アドレスバッファ、 13…ロウデコーダ、 14…カラムデコーダ、 15…ソースデコーダ、 16…モード信号発生回路、 17…I/O制御回路、 18…カラムセレクタ、 19…書き込み回路、 20…センスアンプ、 21…I/Oバッファ、 22…コマンド/ユーザインターフェース回路、 23…内部制御回路、 24…内部電源/昇圧回路、 31…不揮発性トランジスタ、 34…負荷、 37…トランスミッションゲート、 40…ラッチ回路、 80…内部電源電圧発生回路、 81…内部電源電圧昇圧回路、 82…コントローラ、 83…昇圧電圧検知回路、 84…タイミング調整回路、 85…ラッチ(フリップフロップ)、 101…パワーオンリセット回路、 102…レファレンス電圧発生回路、 103…タイミング調整回路、 104…リングオシレータ、 105…チャージポンプ回路、 106…VDDRレベル検知回路、 107…ラッチ回路、 108…ヒューズセルデータラッチトリガ回路、 109…ヒューズセル制御回路、 110…ヒューズセル、 111…ヒューズセルデータラッチ回路、 112…内部チップイネーブル信号出力回路、 114…ヒューズセルアレイ、 115…ヒューズセルデータ書き込み回路、 115’…ヒューズセルデータ書き込み/消去回路、 201…ローパスフィルタ、 202…カレントミラー回路、 203…ファーストステージ、 204…遅延回路、 205、206…インバータ、 207…遅延回路、 301、302…遅延回路、 303…フリップフロップ、 601…チップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 番場 博則 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 田浦 忠行 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内 (72)発明者 斉藤 栄俊 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップ内に形成された集積回路
    と、 前記集積回路の動作/機能設定情報を記憶する設定情報
    メモリを含み、前記動作/機能設定情報に応じた集積回
    路の動作/機能設定信号を発生する動作/機能設定信号
    発生手段と、 電源電圧を昇圧電圧に昇圧する昇圧手段と、 前記動作/機能設定信号発生回路を制御する制御手段と
    を具備し、 前記制御手段は、前記昇圧電圧を使用して前記設定情報
    メモリから前記動作/機能設定情報を読み出すことを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記動作/機能設定信号発生手段は、前
    記動作/機能設定情報をラッチし、前記動作/機能設定
    情報に応じた集積回路の動作/機能設定信号を発生する
    ラッチ回路と、 前記動作/機能設定情報を前記設定情報メモリから前記
    ラッチ回路に伝達する伝達回路とを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達回路は、前記制御手段からの命
    令にしたがって、パワーオン時に、前記設定情報メモリ
    を前記ラッチ回路に接続することを特徴とする請求項2
    に記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記伝達回路は、前記制御手段からの命
    令にしたがって、前記動作/機能設定情報が前記ラッチ
    回路にラッチされた後、前記設定情報メモリを前記ラッ
    チ回路から非接続にすることを特徴とする請求項3に記
    載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記動作/機能設定情
    報が前記ラッチ回路にラッチされた後、前記動作/機能
    設定情報の読み出しを停止することを特徴とする請求項
    3に記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記設定情報メモリは、前記動作/機能
    設定情報をしきい値電圧により記憶するしきい値電圧可
    変型トランジスタを含むことを特徴とする請求項1に記
    載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記しきい値電圧可変
    型トランジスタに記憶された前記動作/機能設定情報を
    読み出すために、前記しきい値電圧可変型トランジスタ
    のゲートに前記昇圧電圧を供給することを特徴とする請
    求項6に記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記動作/機能設定信号発生手段は、前
    記しきい値電圧可変型トランジスタのドレインもしくは
    ソースに電流を供給する負荷を含み、前記動作/機能設
    定情報は、前記しきい値電圧可変型トランジスタと前記
    負荷との間の電気的な接続ノードに読み出されることを
    特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 前記負荷は、前記動作/機能設定情報を
    前記設定情報メモリから読み出す時に、前記しきい値電
    圧可変型トランジスタのドレインもしくはソースに電流
    を供給するスイッチングトランジスタを含むことを特徴
    とする請求項8に記載の半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記動作/機能設定
    情報が前記ラッチ回路にラッチされた後、前記スイッチ
    ングトランジスタをオフさせることを特徴とする請求項
    9に記載の半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 前記しきい値電圧可変型トランジスタ
    のアレイと、このしきい値電圧可変型トランジスタのア
    レイを挟むように配置されたダミートランジスタのアレ
    イとを有する設定情報メモリアレイを有することを特徴
    とする請求項6に記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記設定情報メモリアレイは、互いに
    並行して形成された少なくとも3本のソース線と、これ
    らソース線各々の両側に配置された少なくとも6本のワ
    ード線と、これらワード線それぞれに交差する複数のビ
    ット線と、前記ワード線と前記ビット線との各電気的交
    点に設けられたしきい値電圧可変型トランジスタとを含
    み、 前記動作/機能設定情報をしきい値電圧により記憶する
    前記しきい値電圧可変型トランジスタは、前記少なくと
    も3本のソース線の中央の一つの両側に配置されるワー
    ド線のどちらかをゲートとして使用することを特徴とす
    る請求項11に記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 前記動作/機能設定情報は、 (a)リダンダンシの不良アドレスおよびスペアデコー
    ダを活性/非活性にするリダンダンシデータ、 (b)書き込み/消去禁止ブロックのアドレスを示すデ
    ータ、 (c)入/出力データのビット数を決めるビット構成設
    定データ、 (d)パッケージに対応したパッド位置の切り替えデー
    タ、 (e)データ消去のブロックサイズを決めるTOP B
    OOT/BOTTOMBOOTの切り替えデータ、 (f)内部テスト回路を不活性(使用禁止)にするデー
    タ、 の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 前記集積回路は半導体メモリであるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の半導体集積回路装
    置。
  15. 【請求項15】 前記半導体メモリはフラッシュメモリ
    であることを特徴とする請求項14に記載の半導体集積
    回路装置。
  16. 【請求項16】 前記フラッシュメモリは、書き込まれ
    た情報をしきい値電圧により記憶するメモリセルトラン
    ジスタをマトリクス状に配置したメモリセルアレイを有
    し、 前記設定情報メモリは、前記動作/機能設定情報をしき
    い値電圧により記憶するしきい値電圧可変型トランジス
    タを含み、このしきい値電圧可変型トランジスタは、前
    記メモリセルトランジスタと同じ構成を有することを特
    徴とする請求項15に記載の半導体集積回路装置。
  17. 【請求項17】 前記メモリセルトランジスタに書き込
    まれた情報を読み出す時、前記メモリセルトランジスタ
    のゲートに、前記昇圧電圧を供給することを特徴とする
    請求項16に記載の半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 前記しきい値電圧可変型トランジスタ
    をアレイ状に配置した設定情報メモリアレイを有し、 前記設定情報メモリアレイのワード線が延びる方向は、
    前記メモリセルアレイのワード線が延びる方向に略一致
    することを特徴とする請求項16に記載の半導体集積回
    路装置。
  19. 【請求項19】 半導体チップ内に形成された集積回路
    と、 前記集積回路の動作/機能設定情報を記憶する設定情報
    メモリを含み、前記動作/機能設定情報に応じた集積回
    路の動作/機能設定信号を発生する動作/機能設定信号
    発生手段と、 電源電圧を昇圧電圧に昇圧する昇圧手段と、 前記昇圧電圧が設定レベルに達したかを検知する検知手
    段と、 前記動作/機能設定信号発生回路を制御する制御手段と
    を具備し、 前記制御手段は、前記検知手段が前記昇圧電圧が前記設
    定レベルに達したことを検出した後、前記昇圧電圧を使
    用して前記設定情報メモリから前記動作/機能設定情報
    を読み出すことを特徴とする半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 前記電源電圧が検知レベルに達した
    時、パワーオンを検知したことを示す信号を出力するパ
    ワーオンリセット回路と、 レファレンス電圧を発生するレファレンス電圧発生手段
    と、 前記パワーオンを検知したことを示す信号のタイミング
    を調整するために、前記レファレンス電圧発生回路が有
    する時定数以上の時定数を持つタイミング調整手段とを
    具備し、 前記昇圧手段は、前記タイミング調整手段によりタイミ
    ングが調整された前記パワーオンを検知したことを示す
    信号にしたがって動作を開始することを特徴とする請求
    項19に記載の半導体集積回路装置。
  21. 【請求項21】 前記検知手段は、前記昇圧電圧が前記
    設定レベルに達したかを検知するために前記昇圧電圧と
    前記レファレンス電圧とを比較し、前記昇圧電圧が前記
    設定されたレベルを維持するように前記昇圧手段をフィ
    ードバック制御する信号を出力する検知回路を含むこと
    を特徴とする請求項20に記載の半導体集積回路装置。
  22. 【請求項22】 前記パワーオンリセット回路の検知レ
    ベルは、前記レファレンス電圧発生手段の動作電圧に整
    合することを特徴とする請求項21に記載の半導体集積
    回路装置。
  23. 【請求項23】 前記昇圧手段は、前記タイミング調整
    手段によりタイミングが調整された前記パワーオンを検
    知したことを示す信号に応答して発振信号を発振する発
    振手段と、 前記発振信号によって駆動されるチャージポンプ回路と
    を含み、 前記昇圧手段をフィードバック制御する信号は、前記発
    振手段をフィードバック制御するために前記発振手段に
    フィードバックされることを特徴とする請求項21に記
    載の半導体集積回路装置。
  24. 【請求項24】 前記タイミング調整手段によりタイミ
    ングが調整された前記パワーオンを検知したことを示す
    信号によりリセットされ、前記昇圧手段をフィードバッ
    ク制御する信号によりセットされ、前記昇圧電圧が前記
    設定レベルに達したことを示す信号を前記制御手段に出
    力するフリップフロップをさらに具備することを特徴と
    する請求項21に記載の半導体集積回路装置。
  25. 【請求項25】 半導体チップ内に形成された集積回路
    と、 前記集積回路の動作/機能設定情報を記憶する設定情報
    メモリを含み、前記動作/機能設定情報に応じた集積回
    路の動作/機能設定信号を発生する動作/機能設定信号
    発生手段と、 電源電圧を昇圧電圧に昇圧する昇圧手段と、 前記昇圧電圧を使用して前記設定情報メモリから前記動
    作/機能設定情報を読み出し、この読み出しが終了した
    ことを示す信号を出力する、前記動作/機能設定信号発
    生回路を制御する制御手段と、 前記読み出しが終了したことを示す信号と、チップの外
    部から与えられるチップイネーブル信号とに応答して内
    部チップイネーブル信号を発生する内部チップイネーブ
    ル信号発生手段とを具備することを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  26. 【請求項26】 半導体チップ内に形成された集積回路
    と、 前記集積回路の動作/機能設定情報を、しきい値電圧に
    より記憶するしきい値電圧可変型トランジスタを含み、
    前記動作/機能設定情報に応じた集積回路の動作/機能
    設定信号を発生する動作/機能設定信号発生手段と、 前記動作/機能設定信号発生回路を制御するコントロー
    ラとを具備し、 前記コントローラは、前記しきい値電圧可変型トランジ
    スタからの動作/機能設定情報の読み出しシーケンスの
    間、前記しきい値電圧可変型トランジスタのソースとド
    レインとの間、およびゲートと基板との間に電位差を与
    えてデータを読み出し、 前記しきい値電圧可変型トランジスタからの動作/機能
    設定情報の読み出しシーケンス以外の間、前記しきい値
    電圧可変型トランジスタのソースとドレインとの間の電
    位差、およびゲートと基板との間の電位差をそれぞれ、
    前記しきい値電圧可変型トランジスタからの動作/機能
    設定情報の読み出しシーケンスの間よりも低くすること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  27. 【請求項27】 前記しきい値電圧可変型トランジスタ
    からの動作/機能設定情報の読み出しシーケンス以外の
    間、前記しきい値電圧可変型トランジスタのゲートを接
    地することを特徴とする請求項26記載の半導体集積回
    路装置。
  28. 【請求項28】 固定電位点と、パワーオン時、固定電
    位点からの電位差が変化していく可変電位点との電位差
    が所定の電位差となったことを検知する、半導体基板に
    形成される検知回路であって、 前記検知回路は、前記可変電位点に接続される第1の抵
    抗体と、前記可変電位点に接続されない第2の抵抗体と
    を含み、 前記第1の抵抗体は、前記可変電位点の電位にバイアス
    される第1の半導体領域に形成され、 前記第2の抵抗体は、前記固定電位点の電位にバイアス
    される第2の半導体領域に形成されることを特徴とする
    検知回路。
  29. 【請求項29】 前記固定電位は接地電位であり、 前記第1の抵抗体は、N型の半導体領域に形成されるP
    型の拡散抵抗であり、 前記第2の抵抗体は、P型の半導体領域に形成されるN
    型の拡散抵抗であることを特徴とする請求項28記載の
    検知回路。
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