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JP3562421B2 - 無線パケットの中継経路構築方法 - Google Patents

無線パケットの中継経路構築方法 Download PDF

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JP3562421B2
JP3562421B2 JP2000042777A JP2000042777A JP3562421B2 JP 3562421 B2 JP3562421 B2 JP 3562421B2 JP 2000042777 A JP2000042777 A JP 2000042777A JP 2000042777 A JP2000042777 A JP 2000042777A JP 3562421 B2 JP3562421 B2 JP 3562421B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線回線によって情報を伝達し、直接電波の届かない無線局間の信号送受を可能とするように無線局が中継機能を有する無線パケットネットワークに係わる。特に、直接電波の届かない無線局間の信号送受を行う際の経路選択方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1、図2及び図3は、無線回線によって情報を伝達し、直接電波の届かない無線局間の信号送受を可能とするように無線局が中継機能を有する無線パケットネットワークの従来の経路選択方法の例(「The Dynamic Source Routing Protocol for Mobile Ad Hoc Networks」、Josh Broch, David B. Johnson, & David A. Maltz, IETF MANET Working Group INTERNET−DRAFT, 22 Oct. 1999.)である。図2の参照符号は、図1の無線局の参照符号に相当し、無線局101から無線局107に対しパケットを送信するものとする。
【0003】
無線局101にて送信要求が発生したとき、データの送信要求が発生したことを示す送信要求信号を生成して、無線局101と直接通信することのできる無線局(102、104、108)に送信する。
【0004】
図3は、送信要求信号のフレーム構成図である。送信要求信号は、送信要求信号であることを示す信号ヘッダ(301)と、送信要求信号の識別を行うための送信要求信号ID(302)と、無線局101の無線局IDを示す発信無線局ID(303)と、無線局107の無線局IDを示す宛先無線局ID(304)と、中継無線局として用いられる無線局を示す中継無線局ID(305)とで構成される。中継無線局IDは、中継される無線局の数だけ、経路構築の際に中継無線局の処理の中で付加されていく。無線局101は、無線局101の保持する送信要求信号リストに、発生した送信要求のIDを示す送信要求信号IDを付加する。
【0005】
図4は、送信要求信号リストの説明図である。これは、各無線局が受信した送信要求信号が、その無線局ですでに処理したものか否かを判別するためのリストであり、各無線局が処理した送信要求信号の送信要求信号ID(401)が書き込まれる。
【0006】
次に、送信要求信号を受信した無線局の処理について述べる。
【0007】
図5は、送信要求信号を受信した無線局の処理のフローチャートである。無線局101と直接通信が可能である無線局102、104、108は、無線局101の送信した送信要求信号を受信する(501)。無線局101からの送信要求信号を受信した無線局102は、無線局102の保持する送信要求信号リストを参照し、送信要求信号リストに受信した無線局101からの送信要求信号がないことを確認する(502)。送信要求信号がないことの確認は、受信した無線局101からの送信要求信号の中に含まれる送信要求信号IDが、無線局102の保持する送信要求信号リストに含まれないことを確認することによって行われる。無線局101からの送信要求信号が無線局102の送信要求信号リストに含まれるとき、無線局102は、無線局101からの送信要求信号を、すでに受信しているので、それ以降の他の無線局への該送信要求信号の送信を中止する(503)。無線局102が、無線局101からの送信要求信号を送信要求信号リストに含まないことを確認したとき、無線局101で行った処理と同様に、無線局102の保持する送信要求信号リストに送信要求信号IDを付け加える(504)。次に、無線局102は、受信した送信要求信号中の宛先無線局IDと無線局102の無線局IDとを比較する(505)。宛先無線局IDと無線局102の無線局IDが一致するとき、無線局102が送信要求に対する宛先無線局であることがわかり、後に述べる送信要求信号に対する返信処理を行う(506)。一方、宛先無線局IDと無線局102の無線局IDが一致しないとき、中継無線局として無線局102を使用することを示すために、無線局101から受信した送信要求信号の末尾に無線局102の無線局IDを中継無線局IDとして付加し(507)、送信要求信号を送信する(508)。無線局101からの送信要求信号を受信した無線局104、108は、無線局102と同様の操作を行う。各無線局が送信要求信号リストを保持し、受信した送信要求信号が過去に受信したものと同じかどうかを確認することによって、一度送信要求信号を受信した無線局の重複した処理と、送信要求信号が無限に同じ無線局間でループして転送されることを防ぐ。
【0008】
次に、送信要求信号に対する返信処理について述べる。図1において、送信要求信号を受信した無線局107が上記処理例の中で、自無線局の無線局IDと送信要求信号に含まれる宛先無線局IDが一致する、即ち無線局107が上記例の送信要求に対する宛先無線局であるとわかったとき、無線局107が受信した送信要求信号中の中継無線局IDの列が、送信要求を発生した無線局101から宛先無線局である無線局107までの中継経路となる。同じ送信要求信号IDを持つ送信要求信号のうち、最も早く宛先無線局に到着した送信要求信号中の中継無線局IDの列を、宛先無線局までの最短経路として選択する。
【0009】
ここでは、無線局101−無線局102−無線局103−無線局107の経路が選択されたとする。無線局107が行う送信要求信号に対する返信処理は、次の手順で行われる。まず、無線局107の保持する要求返信信号リストに、受信した送信要求信号IDを書き加える。次に、要求返信信号を作成し、無線局107の直接通信できる無線局に送信する。
【0010】
図6は、要求返信信号リストである。要求返信信号リストには、各無線局が受信した送信要求信号中の送信要求信号ID(601)が書き込まれる。
【0011】
図7は、要求返信信号のフレーム構成図である。要求返信信号は、要求返信信号であることを示す信号ヘッダ(701)と、受信した送信要求信号の送信要求ID(702)と、受信した送信要求信号の発信無線局ID(703)と、受信した送信要求信号の宛先無線局ID(704)と、受信した送信要求信号中の中継無線局IDの列(705)によって構成される。
【0012】
次に、要求返信信号を受信した無線局の処理について述べる。
【0013】
図8は、要求返信信号を受信した無線局の処理のフローチャートである。図1によると、無線局107が送信した要求返信信号は、無線局107の直接通信できる無線局103、無線局106、無線局109によって受信される(801)。要求返信信号を受信した無線局103は、自無線局即ち無線局103の無線局IDが、受信した要求返信信号中の中継無線局IDの列に含まれるかどうか確認する(802)。自無線局の無線局IDが、受信した要求返信信号中の中継無線局IDの列に含まれないとき、自無線局は経路の中継無線局として使用されていないことを示しており、受信した要求返信信号に対する処理を中止する(803)。自無線局の無線局IDが、受信した要求返信信号中の中継無線局IDの列に含まれるとき、次の処理を行う。即ち、無線局103が保持する要求返信信号リストの中に受信した要求返信信号の送信要求信号IDが含まれるかどうかを確認する(804)。要求返信信号リストに要求返信信号の送信要求信号IDが含まれるとき、受信した要求返信信号は、すでに無線局103によって受信されているため、受信した要求返信信号に対する処理を中止する(805)。要求返信信号リストに要求返信信号の送信要求信号IDが含まれないとき、無線局103の保持する要求返信信号リストに、受信した要求返信信号の送信要求信号IDを書き加える(806)。次に、受信した要求返信信号中の発信無線局IDが、無線局103の無線局IDと一致するかどうかを確認する(807)。受信した要求返信信号中の発信無線局IDが、自無線局の無線局IDと一致するとき、即ち送信要求を発した無線局に経路が構築された旨を伝える信号が到達したとき、構築した経路を用いたデータ送信の処理を行う(808)。受信した要求返信信号中の発信無線局IDが、自無線局の無線局IDと一致しないとき、無線局103は、受信した要求返信信号をそのまま送信する(809)。即ち無線局107は到達した送信要求信号に含まれる経路情報の逆の経路を辿って無線局101まで要求返信信号を送信する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本来、無線回線は、そのときの状況によって回線の品質が変化する。そのため、通信のできていた通信経路でも、その後通信ができなくなることがある。従来の中継経路構築方法では、一度通信経路を選択すると、その経路の回線切断を検出するまでその経路を使用する。回線切断の検出は、切断された無線区間の送信側の無線局が一定時間以上受信側の無線局からの受信確認信号が返ってこないことを確認して、その無線局が無線局Aに通知することで可能であるが、経路切断を検出する時間と経路を再構築するのに要する時間の分だけ無線局Bでの信号到着時刻に遅延ゆらぎが生じる欠点があった。この遅延揺らぎが大きいと、音声等のリアルタイム性が要求される信号の転送には、このような無線パケットネットワークを用いることができなかった。
【0015】
また、回線の切断が検出されるまで同一の経路を利用し続けるため、トラヒックの変動等によって中継無線局等での転送遅延時間が変動することにより、選択した経路が最短経路でなくなり、結果としてネットワーク全体の効率が低下する問題があった。
【0016】
従来の中継経路構築方法は、1つの最適な主経路を構築するための方法である。従って、同時に複数の迂回経路を構築しようとすれば各無線局で経路構築のための処理を繰り返し行うことになるため経路構築が収束しない問題がある。また、1本の主経路を構築した後に代替経路を構築しようとしても、既に構築された主経路と同じ経路を構築してしまうため、複数の中継経路を構築できなかった。更に、複数の経路を同時に構築し始める場合、主経路と迂回経路とで互いの経路の状態を考慮に入れた経路の構築が難しかった。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の無線パケットの中継経路構築方法は、パケット信号を中継する機能を有する複数の無線局から構成された無線ネットワークであって、送信要求信号は、送信要求信号IDと、発信無線局IDと、宛先無線局IDと、無線局を中継する毎に追加して格納される中継無線局ID列とから構成され、無線局は、既に処理した送信要求信号IDを格納する送信要求信号リストを有しており、送信要求信号を受信した当該無線局は、送信要求信号リストに該送信要求信号の送信要求信号IDが含まれていれば、該送信要求信号に対する処理を終了する第1の段階と、そうでなければ、送信要求信号リストに該送信要求信号IDを追加する第2の段階と、当該無線局の無線局IDと宛先無線局IDとが一致すれば、返信処理をする第3の段階と、そうでなければ、送信要求信号に当該無線局IDを中継無線局IDとして追加する第4の段階と、当該無線局が直接通信可能な無線局へ送信要求信号を送信する第5の段階とを有する主通信経路を構築する中継経路構築方法において、前記主通信経路を構築した後に、他の迂回通信経路を構築するために、迂回送信要求信号は、重複フラグと、迂回送信要求信号IDと、発信無線局IDと、宛先無線局IDと、既に構築された主通信経路の中継無線局ID列と、無線局を中継する毎に追加して格納される迂回中継無線局ID列とから構成され、無線局は、既に処理した迂回送信要求信号IDを格納する迂回送信要求信号リストと、通信可能な無線局を格納した通信可能無線局リストとを有しており、迂回送信要求信号を受信した当該無線局は、迂回送信要求信号リストに該迂回送信要求信号の迂回送信要求信号IDが含まれていれば、該迂回送信要求信号に対する処理を終了する第6の段階と、そうでなければ、主通信経路の中継無線局ID列の中に、迂回中継無線局ID列の最後の迂回中継無線局IDに続いて当該無線局の無線局IDが存在し、且つ重複フラグが立っていない場合に、該迂回送信要求信号に対する処理を終了する第7の段階と、中継無線局ID列の中に、迂回中継無線局ID列の最後の迂回中継無線局IDに続いて当該無線局の無線局IDが存在しないか、又は、前記中継無線局ID列の中に、迂回中継無線局ID列の最後の迂回中継無線局IDに続いて当該無線局の無線局IDが存在し、且つ重複フラグが立っている場合に、迂回送信要求信号リストに該迂回送信要求信号IDを追加する第8の段階と、当該無線局の無線局IDと宛先無線局IDとが一致すれば、返信処理をして当該迂回送信要求信号に対する処理を終了する第9の段階と、そうでなければ、当該無線局の通信可能無線局リスト内に、迂回送信要求信号を送信した無線局、及び、主通信経路で使用されている無線局、以外に無線局が存在しない場合に、重複フラグが立てられ、そうでない場合に重複フラグが立てられない第10の段階と、迂回送信要求信号に当該無線局IDを迂回中継無線局IDとして追加する第11の段階と、当該無線局が直接通信可能な無線局へ迂回送信要求信号を送信する第12の段階とを有する方法である。
【0018】
また、本発明の他の実施形態によれば、通信可能無線局リストは、当該無線局が他の無線局が一定時間毎に間欠に送信する通信可能信号を受信し、該通信可能信号の通信可能無線局IDとその受信時間とを記録したものであり、該通信可能無線局IDに相当する通信可能信号が所定の監視周期時間の間に受信されなかった場合、当該通信可能無線局IDを通信可能無線局リストから削除することも好ましい。
【0019】
また、本発明の他の実施形態によれば、無線局は、当該無線局における受信トラヒック量、送信トラヒック量、受信トラヒック変動量及び/又は送信トラヒック変動量を観測し、その観測情報を、迂回送信要求信号内に、無線局を中継する毎に追加して格納することも好ましい。
【0020】
更に、本発明の他の実施形態によれば、第9の段階における返信処理は、迂回送信要求信号内の観測情報の列をそのまま返信し、発信無線局に該観測情報の列が通知されることも好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1を用いて本発明における経路構築の方法を説明する。無線局101が直接通信を行うことのできない無線局107へのデータ送信の要求が発生し、1回の送信要求に対して2本の経路を構築してデータの送信を行う例について述べる。なお、本実施例では、経路数が2本の場合を示すが、本発明において構築する経路の数は、複数であり2本とは限らない。
【0022】
図9は、通信可能無線局信号のフレーム構成図である。本発明では、各無線局は直接通信できる無線局に自分の存在を認知させるために通信可能無線局信号を間欠的に送信する。通信可能無線局信号は、通信可能無線局信号を示す信号ヘッダ(901)と、通信可能無線局信号を発した無線局の無線局IDを示す通信可能無線局ID(902)とで構成される。通信可能無線局信号を受信した無線局は、通信可能無線局信号中の通信可能無線局IDから、通信可能無線局信号を受信した無線局の直接通信可能な範囲内に、通信可能無線局信号を発した無線局が存在することを認知し、通信可能無線局信号を受信した無線局の保持する通信可能無線局リストに受信した通信可能無線局信号に含まれる通信可能無線局IDと、通信可能無選局信号を受信した時刻とを書き加える。
【0023】
図10は、通信可能無線局リストの説明図である。通信可能無線局リストは、通信可能無線局IDと受信時刻(1001)のフィールドで構成されるレコードの集合である。このように通信可能無線局リストは受信された無線局IDを書き込むことで作成されるが、今まで受信できていた無線局がその移動により通信可能範囲外に遠ざかってしまった場合には、該当する無線局からの通信可能無線局信号が受信できなくなる。この場合には、通信可能無線局信号の間欠周期よりも長い無線局監視周期を設けて、現在時刻と通信可能無線局リストの受信時刻を比較し、無線局監視周期よりも時間が経過した無線局IDを削除することで、無線局の移動に対してダイナミックな通信可能無線局リストの作成が可能となる。もちろんこの場合には、通信可能無線局信号を受信するたびにリストの受信時刻を更新していくこととなる。あるいは、通信無線局リストは、図10に示された通信可能無線局IDのみの集合とし、各無線局ID毎に無線局監視周期のタイマを設けて、通信可能無線局信号を受信すれば、タイマをリセットし、タイマがタイムアウトした場合に該当する無線局IDを削除するようにしても良い。このように無線局の移動によるネットワーク構成の動的な変化に対して、各無線局が通信可能無選局信号の送受信を行い、自律的に通信可能エリア内に存在する無線局を確認することによって、全体としてアドホックネットワークが確立される。
【0024】
最初に、無線局101から無線局107までの経路(経路X)を1本構築する。無線局101が経路Xが構築された旨を伝える要求返信信号を受信したとき、無線局101は、経路Xを用いて無線局107へデータの送信を開始し、同時に迂回経路構築を開始する。
【0025】
図11は、迂回経路構築を開始する処理のフローチャートである。図1において、経路Xの要求返信信号が無線局101によって受信される、即ち送信要求を発した無線局に到着したとき、無線局101の保持する迂回送信要求信号リストに、経路Xの要求返信信号中の送信要求信号IDを加える(1101)。
【0026】
図12は、迂回送信要求信号リストの説明図である。迂回送信要求信号リストは、経路Xの要求返信信号中の送信要求信号ID(1201)のフィールドで構成されるレコードの集合である。次に、無線局101の保持する通信可能無線局リストに含まれる無線局の数を確認する(1102)。無線局101の保持する通信可能無線局リストに含まれる無線局の数が1のとき、即ち無線局101の直接通信できる無線局が1つだけのとき、無線局101の送信する迂回送信要求信号に含まれる重複フラグを立てる(1103)。無線局101の保持する通信可能無線局リストに含まれる無線局の数が1より大きいとき、即ち無線局101の直接通信できる無線局が複数存在するとき、無線局101の送信する迂回送信要求信号に含まれる重複フラグを立てない(1104)。重複フラグは、迂回経路構築の際に、経路Xに含まれる無線局間の無線リンクと、迂回経路に含まれる無線局間の無線リンクとが重複する無線局間の無線リンクを使用することを許容するか否かを決定するためのものである。許容の判断は迂回送信要求信号を受信した無線局側で行われる。無線局101の保持する通信可能無線局リストに含まれる無線局の数が1である、即ち無線局101の直接通信できる無線局が1つだけのとき、無線局101と、無線局101の直接通信できる範囲内に存在する唯一の無線局との間の無線リンクは、経路Xの中で使用されているが、無線局101と無線局101の直接通信できる範囲内に存在する他の無線局との間の無線リンクは存在しないために、迂回経路でも、経路Xと重複する無線局101と、無線局101の直接通信できる範囲内に存在する唯一の無線局との間の無線リンクを使用する。
【0027】
図13は、経路Xと迂回経路とで重複する無線リンクを使用する必要のあるネットワーク構成図である。図13において、無線局1301で無線局1310に対する送信要求が発生するとき、無線局1301と無線局1302との間の無線リンクと、無線局1305と無線局1306との間の無線リンクと、無線局1309と無線局1310との間の無線リンクとは、経路Xと迂回経路とで重複して使用する無線リンクである。
【0028】
図14は、迂回送信要求信号のフレーム構成図である。迂回送信要求信号は、送信される信号が迂回送信要求信号であることを示す信号ヘッダ(1401)と、経路Xの無線局間の無線リンクと迂回経路の無線局間の無線リンクとの重複を許容するか否かを判断するために用いる重複フラグ(1402)と、受信した要求返信信号に含まれる送信要求信号ID(1403)と、無線局101の無線局IDを示す発信無線局ID(1404)と、宛先無線局である無線局107の無線局IDを示す宛先無線局ID(1405)と、経路Xの要求返信信号中の中継無線局IDの列(1406)と、迂回経路で用いられる無線局を示す迂回中継無線局ID(1407)とで構成される。生成した迂回送信要求信号を、無線局101が送信する(1105)。
【0029】
図14には記載されていないが、各中継無線局で測定されたトラヒック等の観測情報を、迂回送信要求信号内に、無線局を中継する毎に追加して格納することもできる。この観測情報としては、当該無線局における受信トラヒック量、送信トラヒック量、受信トラヒック変動量及び/又は送信トラヒック変動量がある。また、これらの観測情報は、宛先無線局における返信処理によって、迂回送信要求信号内の観測情報の列がそのまま返信され、発信無線局に該観測情報の列が通知されることもできる。これにより、トラヒックの変化に応じて経路を選択することができる。特に、ネットワーク全体のトラヒック変動量が大きいシステムにおいて有効である。
【0030】
次に、迂回送信要求信号を受信した無線局の処理について述べる。
【0031】
図15は、迂回送信要求信号を受信した無線局の処理のフローチャートである。図1によると、無線局101が送信した迂回送信要求信号は、無線局101の直接通信できる範囲内に存在する無線局102、無線局104、無線局108によって受信される(1501)。迂回送信要求信号を受信した無線局108は、無線局108の保持する迂回送信要求信号リストに、受信した迂回送信要求信号中の送信要求信号IDが含まれるか確認する(1502)。無線局108の保持する迂回送信要求信号リストに、受信した迂回送信要求信号中の送信要求信号IDが含まれるとき、無線局108は受信した迂回送信要求信号と同じ送信要求信号IDを持つ迂回送信要求信号に対する処理を行っていることを示しているため、受信した迂回送信要求信号に対する処理を中止する(1503)。無線局108の保持する迂回送信要求信号リストに、受信した迂回送信要求信号中の送信要求信号IDが含まれないとき、受信した迂回送信要求信号中の迂回中継無線局IDの末尾の無線局IDと、無線局108の無線局IDとの無線リンクが、受信した迂回送信要求信号中の経路Xの中継無線局IDの列の中のいずれかの無線リンクと、重複するか否かを確認する(1504)。受信した迂回送信要求信号中の迂回中継無線局IDの末尾の無線局IDと、自無線局の無線局IDとの無線リンクが、受信した迂回送信要求信号中の経路Xの中継無線局IDの列の中のいずれかの無線リンクと重複するとき、経路Xで使用された無線リンクと、無線局108に迂回送信要求信号を送信した無線局と無線局108との間の無線リンクとは、重複していることを示しており、受信した迂回送信要求信号中の重複フラグが立っているか確認する(1505)。受信した迂回送信要求信号中の重複フラグが立っていないとき、無線局108に迂回送信要求信号を送信した無線局は、無線局108以外の無線局との間に無線リンクを構築することができることを示しているため、無線局108は受信した迂回送信要求信号に対して処理を中止する(1506)。受信した迂回送信要求信号中の重複フラグが立っているとき、無線局108に迂回送信要求信号を送信した無線局は、無線局108以外の無線局との間に無線リンクを構築することができないことを示しているため、経路Xと重複する無線リンクを迂回経路で使用することを許容するために、無線局108は受信した迂回送信要求信号に対して処理を継続する。また、受信した迂回送信要求信号中の迂回中継無線局IDの末尾の無線局IDと、自無線局の無線局IDとの無線リンクが、受信した迂回送信要求信号中の経路Xの中継無線局IDの列の中のいずれかの無線リンクと重複しないときも、無線局108は受信した迂回送信要求信号に対して処理を継続する。処理を継続する場合、無線局108の保持する迂回送信要求信号リストに、受信した迂回送信要求信号中の送信要求信号IDを書き加える(1507)。次に、受信した迂回送信要求信号中の宛先無線局IDが、無線局108の無線局IDと一致するか否か確認する(1508)。受信した迂回送信要求信号中の宛先無線局IDが自無線局の無線局IDと一致する場合、自無線局が宛先無線局であり、後に述べる迂回経路構築に対する返信処理を行う(1509)。受信した迂回送信要求信号中の宛先無線局IDが、自無線局の無線局IDと一致しないとき、即ち自無線局が送信要求に対する宛先でないとき、無線局108が保持する通信可能無線局リストを参照し、無線局108の直接通信できる範囲内に存在する無線局の数を調べる(1510)。無線局108が迂回送信要求信号を送信するとき、その信号を受信することのできる無線局が、無線局108に迂回送信要求信号を送信した無線局、または第1経路で使用する無線リンクを構築する無線局しか存在しないとき、無線局108が送信する迂回送信要求信号は、重複フラグを立てる(1511)。そのとき、無線局108は受信した迂回送信要求信号中の経路Xの中継無線局IDの列を参照して、重複フラグを立てる判断を行う。無線局108が保持する通信可能無線局リスト中の無線局IDが、無線局108に迂回送信要求信号を送信した無線局の無線局IDと、迂回送信要求信号中の経路Xの中継無線局の中に無線局108を含んでさらに無線局108の前後2機の無線局の無線局ID以外に存在するとき、即ち無線局108が、迂回送信要求信号を経路Xで使用する無線リンク以外の無線リンクを用いて送信することができるとき、無線局108の送信する迂回送信要求信号の重複フラグを立てない(1512)。次に、無線局108は迂回送信要求信号中の迂回中継無線局IDに、自無線局即ち無線局108の無線局IDを付加し(1513)、迂回送信要求信号を送信する(1514)。経路Xの経路構築時と同様に、無線局101からの迂回送信要求信号を受信した無線局102、104は、無線局108と同様の操作を行う。各無線局が迂回送信要求信号リストを保持し、受信した迂回送信要求信号が過去に受信したものと同じかどうかを確認することによって、一度迂回送信要求信号を受信した無線局の重複した処理の防止と、迂回送信要求信号が無限に同じ無線局間でループして転送されることを防ぎ、ネットワークのトラヒックを軽減する。
【0032】
次に、迂回送信要求信号に対する返信処理について述べる。図1において、経路X構築時と同様に、迂回送信要求信号を受信した無線局107が上記例の迂回経路構築の処理の中で自無線局の無線局IDと迂回送信要求信号に含まれる宛先無線局IDが一致する、即ち無線局107が上記例の送信要求に対する宛先無線局であるとわかったとき、無線局107が受信した迂回送信要求信号中の迂回中継無線局IDの列が、送信要求を発生した無線局101から宛先無線局である無線局107までの迂回経路となる。同じ送信要求信号IDを持つ迂回送信要求信号のうち、最も早く宛先無線局に到着した迂回送信要求信号中の迂回中継無線局IDの列が、宛先無線局までの最短経路の迂回経路として選択される。ここでは、無線局101−無線局108−無線局109−無線局107の経路が迂回経路として選択されたとする。無線局107が行う迂回送信要求信号に対する返信処理は、次の手順で行われる。まず、無線局107の保持する迂回要求返信信号リストに、受信した迂回送信要求信号IDを書き加える。
【0033】
図16は、迂回要求返信信号リストの説明図である。迂回要求返信信号リストは、受信した迂回要求返信信号中の送信要求信号ID(1601)をフィールドに持つレコードの集合である。
【0034】
次に、迂回要求返信信号を作成する。
【0035】
図17は、迂回要求返信信号のフレーム構成図である。迂回要求返信信号は、迂回要求返信信号であることを示す信号ヘッダ(1701)と、受信した迂回送信要求信号中の送信要求信号ID(1702)と、受信した迂回送信要求信号中の発信無線局ID(1703)と、受信した迂回送信要求信号中の宛先無線局ID(1704)と、受信した迂回送信要求信号中の経路Xの中継無線局IDの列(1705)と、受信した迂回送信要求信号中の迂回中継無線局IDの列(1706)によって構成され、無線局107は、作成した迂回要求返信信号を送信する。
【0036】
次に、迂回要求返信信号を受信した無線局の処理について述べる。
【0037】
図18は、迂回要求返信信号を受信した無線局の処理のフローチャートである。図1によると、無線局107が送信した迂回要求返信信号は、無線局107の直接通信できる範囲内に存在する無線局103、無線局106、無線局109によって受信される(1801)。迂回要求返信信号を受信した無線局109は、自無線局即ち無線局109の無線局IDが、受信した迂回要求返信信号中の迂回中継無線局IDに含まれるかどうか確認する(1802)。自無線局の無線局IDが、受信した迂回要求返信信号中の迂回中継無線局IDに含まれないとき、自無線局は迂回経路の中継無線局として使用されていないことを示しており、受信した迂回要求返信信号に対する処理を中止する(1803)。自無線局の無線局IDが、受信した迂回要求返信信号中の迂回中継無線局IDに含まれるとき、次の処理を行う。即ち、無線局109が保持する迂回要求返信信号リストの中に受信した迂回要求返信信号の送信要求信号IDが含まれるかどうかを確認する(1804)。迂回要求返信信号リストに迂回要求返信信号の送信要求信号IDが含まれるとき、受信した迂回要求返信信号は、すでに無線局109によって受信されているため、受信した迂回要求返信信号に対する処理を中止する(1805)。迂回要求返信信号リストに迂回要求返信信号の送信要求信号IDが含まれないとき、無線局109の保持する迂回要求返信信号リストに、受信した迂回要求返信信号の送信要求信号IDを書き加える(1806)。次に、受信した迂回要求返信信号中の発信無線局IDが、自無線局即ち無線局109の無線局IDと一致するかどうかを確認する(1807)。受信した迂回要求返信信号中の発信無線局IDが、自無線局の無線局IDと一致するとき、即ち迂回経路が構築された旨を伝える信号が、送信要求を発した無線局に到達したとき、迂回経路を用いたデータの送信を開始する(1808)。受信した迂回要求返信信号中の発信無線局IDが、自無線局の無線局IDと一致しないとき、無線局109は、受信した迂回要求返信信号をそのまま送信する(1809)。さらに次の迂回経路の構築も同様の処理を繰り返すことによって行われる。上記により複数の経路を送信局は知ることができる。これにより送信局は、情報パケットを複数の経路に対し送信する。
【0038】
データ送信時に、宛先無線局が複数の経路から同一のデータ信号を複数受信するが、データ信号の到着時刻によって2つ目以降の信号を破棄する処理等を行うことによって、1つのデータのみを選択する。
【0039】
また、本発明では、迂回経路構築のための探索を行うとき、1本目の経路で中継する無線局の数を参考にして、一定の数以上の無線局を中継する経路を探索しないようにすることにより、経路探索の効率化を図ることもできる。
【0040】
無線回線によって情報を伝達し、直接電波の届かない無線局間の信号送受を可能とするように無線局が中継機能を有する無線パケットネットワークでは、データ送信時に経路の中継無線局として使用する無線局が、移動や電源の切断によって、経路の途中で切断されるときがある。経路切断時の再構築の手法は、使用する経路が切断されたことを、経路として使用することのできなくなった無線局の直前の無線局が認識して、経路切断の情報を発信無線局まで知らせて経路を再構築する方法や、直前の無線局が宛先無線局まで別の経路を構築して、構築した経路を発信無線局に知らせて、データの送信を開始する方法等があるが、本発明では、従来技術のいずれかの手法を用いて切断した経路の再構築を行い、経路を再構築している間、切断していない経路はその間もデータの送信を続けることができる。
【0041】
また、各無線局は中継無線局として使用されるときに、自局で受信されるトラヒック量およびトラヒックの変動量、また送信されるトラヒック量及びトラヒックの変動量を観測して、パケット伝送する際に観測したトラヒック情報を中継するパケットに追加するなどして、無線局Cで観測されたトラヒック情報がネットワークで規定した一定量を超えている場合、受信局である無線局Bは、無線局Cでトラヒックの混雑が起こっていることや、トラヒックの混雑が予想されることを認識し、無線局Aに対して返信を行う際に別の経路を構築する要求を示す識別子を付加する等をすることで、無線局Aは経路が切断されたときと同様に経路の再構築を行うこともできる。
【0042】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の無線パケットの中継経路構築方法によれば、複数の経路が構築されることにより、一方の経路が切断された場合も他の経路でデータを送信することが可能なので、到着時間のゆらぎを抑えるという効果を有する。本発明は、音声、動画等のストリームデータのようなリアルタイム性を要求するアプリケーションを用いる場合、宛先無線局にできるだけ等しい間隔でデータを到着させることができる。
【0043】
また、本発明によれば、トラヒック情報を用いれば、トラヒックの集中を回避する経路構築も可能になり、無線回線の回線使用効率が向上する効果が生まれる。また、無線通信の一つの無線局に対するアクセス制御は、混んでいる状態の場合に、リンクが確立するまで一定時間以上に待たされることによって経路の切断と判断することになり、データを送信する時の遅延につながることから、トラヒックの分散を行い混雑を軽減することは、遅延の低減にも効果がある。
【0044】
また、本発明によれば、主経路を構築後、主経路を考慮に入れた迂回経路の構築を行うために、主経路とできるだけ相関のない経路を構築できる。しかも、迂回経路の構築中は、主経路でデータの送信を開始しているためにデータ送信開始までの時間も1本の経路を構築する場合と同じである。
【0045】
更に、本発明によれば、発信無線局は、迂回経路のトラヒック量等の観測情報を得ることができるので、主経路から迂回経路への経路切替の時期を判断することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワーク構成図である。
【図2】従来技術による信号Cの信号伝達経路の説明図である。
【図3】従来技術による送信要求信号のフレーム構成図である。
【図4】従来技術による送信要求信号リストの説明図である。
【図5】従来技術による送信要求信号受信時の無線局の処理のフローチャートである。
【図6】従来技術による要求返信信号リストの説明図である。
【図7】従来技術による要求返信信号のフレーム構成図である。
【図8】従来技術による要求返信信号受信時の無線局の処理のフローチャートである。
【図9】本発明による通信可能無線局信号のフレーム構成図である。
【図10】本発明による通信可能無線局リストの説明図である。
【図11】本発明による迂回経路構築開始の処理のフローチャートである。
【図12】本発明による迂回送信要求信号リストの説明図である。
【図13】本発明による重複する無線リンクの存在するネットワーク構成図である。
【図14】本発明による迂回送信要求信号のフレーム構成図である。
【図15】本発明による迂回送信要求信号を受信した無線局の処理のフローチャートである。
【図16】本発明による迂回要求返信信号リストの説明図である。
【図17】本発明による迂回要求返信信号のフレーム構成図である。
【図18】本発明による迂回要求返信信号受信時の無線局の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
101〜109、1301〜1310 無線局
301 信号ヘッダ(送信要求)
302、702、1403、1702 送信要求信号ID
303、703、1404、1703 発信無線局ID
304、704、1405、1704 宛先無線局ID
305、705、1406、1705 中継無線局ID
401、601、1201、1601 送信要求信号IDフィールド
501 送信要求信号受信部
502 送信要求信号受信状況判断部
503 送信要求信号送信中止部
504 送信要求信号リスト訂正部
505、1508 宛先無線局判断部
506 送信要求信号返信処理部
507 送信要求信号訂正部
508 送信要求信号送信部
701 信号ヘッダ(要求返信)
801 要求返信信号受信部
802 中継無線局使用判断部
803、805 要求返信信号送信中止部
804 要求返信信号受信状況判断部
806 要求返信信号リスト訂正部
807、1807 発信無線局判断部
808 経路データ送信部及び迂回経路構築処理部
809 要求返信信号送信部
901 信号ヘッダ(通信可能無線局)
902 通信可能無線局ID
1001 通信可能無線局IDフィールド
1101、1507 迂回送信要求信号リスト訂正部
1102、1510 通信可能無線局リスト参照判断部
1103、1104、1511、1512、1513 迂回送信要求信号生成部
1105、1514 迂回送信要求信号送信部
1401 信号ヘッダ(迂回送信要求)
1402 重複フラグ
1407、1706 迂回中継無線局ID
1501 迂回送信要求信号受信部
1502 第2送信要求信号受信状況判断部
1503、1506 迂回送信要求信号送信中止部
1504 リンク重複判断部
1505 重複フラグ参照部
1509 迂回送信要求信号返信処理部
1701 信号ヘッダ(迂回要求返信)
1801 迂回要求返信信号受信部
1802 迂回中継無線局使用判断部
1803、1805 迂回要求返信信号送信中止部
1804 迂回要求返信信号受信状況判断部
1806 迂回要求返信信号リスト訂正部
1808 迂回経路データ送信部
1809 迂回要求返信信号送信部

Claims (4)

  1. パケット信号を中継する機能を有する複数の無線局から構成された無線ネットワークであって、
    送信要求信号は、送信要求信号IDと、発信無線局IDと、宛先無線局IDと、無線局を中継する毎に追加して格納される中継無線局ID列とから構成され、無線局は、既に処理した送信要求信号IDを格納する送信要求信号リストを有しており、
    送信要求信号を受信した当該無線局は、送信要求信号リストに該送信要求信号の送信要求信号IDが含まれていれば、該送信要求信号に対する処理を終了する第1の段階と、そうでなければ、送信要求信号リストに該送信要求信号IDを追加する第2の段階と、当該無線局の無線局IDと宛先無線局IDとが一致すれば、返信処理をする第3の段階と、そうでなければ、送信要求信号に当該無線局IDを中継無線局IDとして追加する第4の段階と、当該無線局が直接通信可能な無線局へ送信要求信号を送信する第5の段階とを有する主通信経路を構築する無線パケットの中継経路構築方法において、
    前記主通信経路を構築した後に、他の迂回通信経路を構築するために、
    迂回送信要求信号は、重複フラグと、迂回送信要求信号IDと、発信無線局IDと、宛先無線局IDと、既に構築された主通信経路の中継無線局ID列と、無線局を中継する毎に追加して格納される迂回中継無線局ID列とから構成され、無線局は、既に処理した迂回送信要求信号IDを格納する迂回送信要求信号リストと、通信可能な無線局を格納した通信可能無線局リストとを有しており、
    迂回送信要求信号を受信した当該無線局は、迂回送信要求信号リストに該迂回送信要求信号の迂回送信要求信号IDが含まれていれば、該迂回送信要求信号に対する処理を終了する第6の段階と、そうでなければ、主通信経路の中継無線局ID列の中に、迂回中継無線局ID列の最後の迂回中継無線局IDに続いて当該無線局の無線局IDが存在し、且つ重複フラグが立っていない場合に、該迂回送信要求信号に対する処理を終了する第7の段階と、前記中継無線局ID列の中に、迂回中継無線局ID列の最後の迂回中継無線局IDに続いて当該無線局の無線局IDが存在しないか、又は、前記中継無線局ID列の中に、迂回中継無線局ID列の最後の迂回中継無線局IDに続いて当該無線局の無線局IDが存在し、且つ重複フラグが立っている場合に、迂回送信要求信号リストに該迂回送信要求信号IDを追加する第8の段階と、当該無線局の無線局IDと宛先無線局IDとが一致すれば、返信処理をして当該迂回送信要求信号に対する処理を終了する第9の段階と、そうでなければ、当該無線局の通信可能無線局リスト内に、迂回送信要求信号を送信した無線局、及び、前記主通信経路で使用されている無線局、以外に無線局が存在しない場合に、重複フラグが立てられ、そうでない場合に重複フラグが立てられない第10の段階と、迂回送信要求信号に当該無線局IDを迂回中継無線局IDとして追加する第11の段階と、当該無線局が直接通信可能な無線局へ迂回送信要求信号を送信する第12の段階とを有することを特徴とする無線パケットの中継経路構築方法。
  2. 前記通信可能無線局リストは、当該無線局が他の無線局が一定時間毎に間欠に送信する通信可能信号を受信し、該通信可能信号の通信可能無線局IDとその受信時間とを記録したものであり、該通信可能無線局IDに相当する通信可能信号が所定の監視周期時間の間に受信されなかった場合、当該通信可能無線局IDを通信可能無線局リストから削除することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記無線局は、当該無線局における受信トラヒック量、送信トラヒック量、受信トラヒック変動量及び/又は送信トラヒック変動量を観測し、その観測情報を、前記迂回送信要求信号内に、無線局を中継する毎に追加して格納することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第9の段階における返信処理は、前記迂回送信要求信号内の前記観測情報の列をそのまま返信し、発信無線局に該観測情報の列が通知されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
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