JP3552116B2 - ゴルフボール用のゴム組成物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ゴルフボール用のゴム組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、ワンピースソリッドゴルフボールの作製や、ツーピースソリッドゴルフボール、スリーピースソリッドゴルフボールなどの多層構造のソリッドゴルフボールのソリッドコアの作製、さらには糸巻きゴルフボールのソリッドセンターの作製に使用されるゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ワンピースソリッドゴルフボール作製用のゴム組成物や、ツーピースソリッドゴルフボール、スリーピースソリッドゴルフボールなどの多層構造のソリッドゴルフボールのソリッドコア作製用のゴム組成物、糸巻きゴルフボールのソリッドセンター作製用のゴム組成物においては、ゴム成分として、ロール、ニーダー、バンバリー作業や押出機における作業性が良好であるという理由から、ランタン系希土類元素化合物系触媒、ニッケル系触媒またはコバルト系触媒を用いて得られるシス−1,4結合が40%以上で、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が50未満のポリブタジエンが用いられている(たとえば、特開平2−268778号公報、特開平2−80068号公報、特開平4−109971号公報、特開平3−151985号公報、特開平4−73072号公報、特開平4−73073号公報など)。
【0003】
しかしながら、これら低ムーニー粘度のポリブタジエンを用いた場合には、高反撥弾性が得られがたく、そのため、ボール初速度や飛距離の大きいゴルフボールが得られないという問題があった。
【0004】
そこで、高反撥弾性のゴム組成物を得るために、高ムーニー粘度のゴムや高分子量のゴムを用いることが提案されている(たとえば、特開昭63−275356号公報、特開昭62−89750号公報、特開平3−106380号公報、特開平3−151985号公報など)。
【0005】
しかしながら、高ムーニー粘度のゴムや高分子量のゴムの使用は、加工性や作業性の低下を招くという問題がある。そのため、高ムーニー粘度のゴムに低ムーニー粘度のゴムをブレンドしたり、高ムーニー粘度のゴムに液状ゴムをブレンドすることによって加工性や作業性の低下を防止することも提案されている(たとえば、特開平4−73072号公報、特開平4−73073号公報など)。
【0006】
また、これらのゴルフボール用のゴム組成物は、ロール、ニーダー、バンバリーなどで混練して調製した後、ワンピースソリッドゴルフボール、ツーピースソリッドゴルフボール用のソリッドコア、スリーピースソリッドゴルフボール用のソリッドコア、糸巻きゴルフボール用のソリッドセンターなどのそれぞれの圧縮成形用金型のサイズに見合った大きさのプラグにするため、押出機により棒状に押し出した後、裁断される。
【0007】
たとえば、ワンピースソリッドゴルフボール作製用のゴム組成物では、直径約32±3mm、重量48±2gの円筒形のプラグにする。またツーピースソリッドゴルフボールのソリッドコア作製用のゴム組成物では、直径約29±2mm、重量38±2gの円筒形のプラグにし、スリーピースソリッドゴルフボールのソリッドコア作製用のゴム組成物や糸巻きゴルフボールのソリッドセンター作製用のゴム組成物では、楕円形で縦方向が約38mm、横方向が約23mm、厚みが約21mmの小判型のプラグにする。
【0008】
そして、得られたプラグは、通常、お互いにくっつかないように防着剤液に浸漬(ディッピング)し、乾燥後、約8〜48時間熟成(マチュアリング)した後、それぞれの金型内に投入され、加熱圧縮下でプレス成形される。
【0009】
しかし、この過程で、高ムーニー粘度のポリブタジエンを用いていると、ゴム組成物がまとまりにくく、ロール作業性が悪い上に、押出時におけるゴム組成物の表面肌がなめらかでなく、プラグがまつぼっくりのような形状になり、防着剤のディッピング処理をした後、プレス成形すると、加硫前にひだになっていた部分に防着剤が入り込んでいるため、プレス成形後もその部分が結着せず、表面に小さなしわができたり、最悪の場合には、そこから亀裂が発生して割れの原因となることがある。
【0010】
また、加硫を安定させるため、混練、押出後、プレス成形するまでの間に熟成することが必要であり、前記のように通常約8〜48時間程度除湿された一定温度の保管室内で保管される。しかし、シスポリブタジエンは、コールドフローを起こしやすく、熟成中にプラグがへたってしまい、熟成前の形から変形して、プレス成形時の作業性を低下させるという問題もあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術における問題点を解決し、高反撥弾性で、加工性および作業性を改善したゴルフボール用のゴム組成物、特に従来はあまり注目されることのなかった押出特性や耐コールドフロー性に対しても充分に配慮したゴルフボール用のゴム組成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ゴルフボール用のゴム組成物のゴム成分として、▲1▼ランタン系希土類化合物系触媒、ニッケル系触媒またはコバルト系触媒のいずれかを用いて得られるシス−1,4結合を少なくとも40%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が55〜65のポリブタジエンまたは上記ポリブタジエンの触媒の異なるものの間の混合物60〜95重量%と、▲2▼シス−1,4結合を少なくとも90%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が70〜90のポリイソプレン5〜40重量%との混合物を用い、上記ゴム成分100重量部に対して、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩を5〜60重量部またはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を5〜60重量部と金属酸化物を5〜60重量部、充填剤を2〜300重量部および過酸化物を0.1〜10重量部配合したゴム組成物を用いることによって、上記目的を達成したものである。
【0013】
すなわち、本発明のゴム組成物では、そのゴム成分として、上記▲1▼のシス−1,4結合を少なくとも40%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が55〜65という従来に比べて高ムーニー粘度のポリブタジエンを60〜95重量%という高率で用いることによって、高反撥弾性を確保し、その高ムーニー粘度のポリブタジエンの使用に伴って生起する混練、押出、プレス成形時の加工性および作業性の悪さや熟成中の耐コールドフロー性の悪さを、上記▲2▼のシス−1,4結合を少なくとも90%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が70〜90のポリイソプレンを5〜40重量%という特定割合で併用することによって解決したものである。
【0014】
本発明のゴム組成物が従来のゴルフボール用のゴム組成物と大きく異なっている点は、従来のゴルフボール用のゴム組成物では高ムーニー粘度のポリブタジエンに低ムーニー粘度のポリブタジエンをブレンドしたり、あるいはさらに粘度の低い液状ゴムをブレンドしていたのに対し、本発明のゴルフボール用のゴム組成物では、高ムーニー粘度のポリブタジエンに対して該ポリブタジエンよりさらにムーニー粘度の高いポリイソプレンをブレンドして、高反撥弾性を低下させることなく、加工性、作業性、耐コールドフロー性などを改善している点である。
【0015】
本発明のゴルフボール用のゴム組成物は、ワンピースソリッドゴルフボールの作製、ツーピースソリッドゴルフボールやスリーピースソリッドゴルフボールなどの多層構造のソリッドゴルフボールのソリッドコアの作製、さらには糸巻きゴルフボールのソリッドセンターの作製に用いることができるもので、上記▲1▼のポリブタジエン60〜95重量%と、上記▲2▼のポリイソプレン5〜40重量%との混合物からなるゴム成分に、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩またはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸と酸化亜鉛などの金属酸化物、充填剤および過酸化物を前記の特定割合で配合し、さらに必要に応じて老化防止剤などを配合してなるものである。
【0016】
本発明において、上記▲1▼のポリブタジエンとしては、シス−1,4結合を40%以上含有するものであることが必要であり、特にシス−1,4結合を80%以上含有するものが好ましく、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕は55〜65のものであることが必要である。
【0017】
すなわち、シス−1,4結合の含有量が40%より低くなると高反撥弾性が得られず、またムーニー粘度が55より低くても高反撥弾性が得られず、ムーニー粘度が65より高くなると加工性および作業性が悪くなり、上記▲2▼のポリイソプレンを併用してもそれらを充分に解消することができなくなる。
【0018】
上記の▲1▼のポリブタジエンは、ランタン系希土類元素化合物系触媒、ニッケル系触媒またはコバルト系触媒のいずれを用いて得られるものでもよいが、そのうち、ニッケル系触媒やコバルト系触媒を用いて得られるポリブタジエンは従来からこの種の分野で通常に用いられているものを使用することができ、特別なものであることを要しない。
【0019】
ランタン系希土類元素化合物系触媒を用いて得られるポリブタジエンは、通常、ランタン系希土類元素化合物、有機アルミニウム化合物、ルイス塩基、必要に応じてルイス酸の組み合わせよりなる触媒の存在下でブタジエンを重合して合成されるものである。ランタン系希土類元素化合物は、原子番号57〜71の希土類元素の化合物があるが、特にネオジウム化合物が好適である。
【0020】
上記の重合にあたっては、溶媒を使用してもよいし、また使用せずにバルク重合してもよい。重合温度は通常−30℃〜150℃、好ましくは10〜80℃の範囲であり、重合圧力は他の条件に応じて適宜変更可能である。
【0021】
このような▲1▼のシス−1,4結合を少なくとも40%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が55〜65のポリブタジエンの具体例としては、たとえばグッドイヤーケミカル社製の「ブデン1207」(商品名)、バイエル社製の「ブナCB22」(商品名)、「ブナCB23」(商品名)、日本合成ゴム社の試作品〔ニッケル系触媒を用いラボ合成して得られたムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が60の超高分子量ポリブタジエン、重合方法はJSR BR11(商品名、ハイシスポリブタジエン)と同じで、数平均分子量 15×104 である〕などがある。
【0022】
本発明においては、上記▲1▼のシス−1,4−ポリブタジエンと上記▲2▼のポリイソプレンを併用するが、この▲2▼のポリイソプレンは、いわゆるシスポリイソプレンと呼ばれるもので、シス−1,4結合を少なくとも90%以上含有しており、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が70〜90であることが必要である。すなわち、ムーニー粘度が70より低い場合は反撥弾性の低下、ロール作業性の低下、耐コールドフロー性の低下などが生じ、またムーニー粘度が90より高くなると▲1▼のシス−1,4−ポリブタジエンとの混合がむつかしくなり、分散不良が生じやすくなる。
【0023】
上記▲2▼のシス−1,4結合を少なくとも90%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が70〜90のポリイソプレンの具体例としては、たとえば日本ゼオン社製の「IR−2200」(商品名)、日本合成ゴム社製の「JSR IR−2200」(商品名)、クラレ社製の「KURAPRENE IR−10」(商品名)などが挙げられる。
【0024】
本発明のゴルフボール用のゴム組成物における▲1▼のポリブタジエンと▲2▼のポリイソプレンとの混合物において、それぞれの割合は▲1▼のポリブタジエンが60〜95重量%、▲2▼のポリイソプレンが5〜40重量%であることが必要であり、特に▲1▼のポリブタジエンが75〜95重量%、▲2▼のポリイソプレンが5〜25重量%の範囲が好ましい。
【0025】
すなわち、▲1▼のポリブタジエンが60重量%より少ない場合は反撥弾性が充分でなく、そのためボール初速度や飛距離などの向上が充分でなく、また▲1▼のポリブタジエンが95重量%より多くなると混練、押出、プレス成形時などの加工性や作業性、熟成中の耐コールドフロー性などが悪くなる。
【0026】
本発明においては、上記のように、ゴム成分として▲1▼のポリブタジエンと▲2▼のポリイソプレンとの混合物を用いるが、これらはあらかじめ混合しておく必要はなく、ゴム組成物の調製時に所定の混合割合となるように配合されればよい。また、▲1▼のポリブタジエンにおける触媒の異なるもの間の混合も同様である。
【0027】
本発明のゴム組成物は、前記したように、ワンピースソリッドゴルフボールの作製や、ツーピースソリッドゴルフボール、スリーピースソリッドゴルフボールなどの多層構造のソリッドゴルフボールのソリッドコアの作製、さらには糸巻きゴルフボールのソリッドセンターの作製に使用することができるものである。
【0028】
そして、その際には、加硫方法としてα,β−エチレン性不飽和カルボン酸系の架橋剤で架橋する場合を採用する。このように、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸系の架橋剤により架橋する場合はワンピースソリッドゴルフボールの作製、ツーピースソリッドゴルフボール、スリーピースソリッドゴルフボールなどの多層構造のソリッドゴルフボールのソリッドコアの作製、さらには糸巻きゴルフボールのソリッドセンターの作製のいずれにも適用できる。
【0030】
上記のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸系の架橋剤としては、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩を用いるか、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸と酸化亜鉛などの金属酸化物とを用いてゴム組成物の調製中にα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩を生成させてそれを架橋剤として用いる場合のいずれも採用できる。
【0031】
上記のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸などが好適なものとして挙げられ、その金属塩としては、たとえばアクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛などが好適なものとして挙げられる。そして、上記のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩をゴム組成物の調製中にα,β−エチレン性不飽和カルボン酸と金属酸化物とから生成させる場合の金属酸化物としては、たとえば酸化亜鉛などが好適なものとして挙げられる。
【0032】
上記α,β−エチレン性不飽和カルボン酸系の架橋剤を用いる場合には、開始剤として過酸化物が配合されるが、その過酸化物としては、たとえばジクミルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。
【0034】
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸系架橋剤で架橋する場合においても、ゴム組成物中には充填剤が配合される。この充填剤としては、たとえば酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカなどが挙げられる。
【0035】
これらの主要成分の配合量は、上記▲1▼のポリブタジエンと▲2▼のポリイソプレンとの混合物からなるゴム成分100重量部に対して、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩が5〜60重量部またはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸が5〜60重量部と金属酸化物が5〜60重量部、充填剤が2〜300重量部、過酸化物が0.1〜10重量部である。
【0037】
本発明のゴム組成物を用いて、ツーピースソリッドゴルフボールやスリーピースソリッドゴルフボールなどのソリッドコアを作製する場合や、糸巻きゴルフボールのソリッドセンターを作製し、そのソリッドセンターに糸ゴムを巻きつけて糸巻きコアを作製する場合、それらのコアはカバーで被覆する必要があるが、そのカバーの形成材料としては、アイオノマー樹脂を主材とするものを使用することが好ましい。
【0038】
その際、カバーの厚みは適宜決められ、特に限定されるものではないが、0.5〜3mmの範囲が好ましい。また糸巻きコアを被覆する場合、カバー材料としてはバラタ(トランスポリイソプレン)を主材とするものを使用してもよい。
【0039】
本発明のゴム組成物を用いてのワンピースソリッドゴルフボールの作製や、ツーピースソリッドゴルフボール、スリーピースソリッドゴルフボールなどの多層構造のソリッドゴルフボールのソリッドコアの作製、糸巻きゴルフボールのソリッドセンターの作製は、いずれも従来同様の方法によって行うことができる。
【0040】
たとえば、ツーピースソリッドゴルフボールのソリッドコアの場合を例に挙げて説明すると、該ソリッドコアを作製するのに適した配合組成の材料をバンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどの混練機を用いて混練してゴム組成物を調製し、それを押出機で棒状に押し出し、その押出成形物を切断してプラグにするか、あるいはゴム組成物を厚板状にシート化し、それを打ち抜いてプラグにする。
【0041】
そして、得られたプラグをコア用金型に入れ、加熱圧縮下でプレス成形する。この時の温度は通常135〜180℃で時間は10〜50分間が適している。圧力はプレス成形中に金型が開かない程度であれば充分である。また、混練後のゴム組成物を薄くて細いリボン状に取り出し、射出成形によってコアを成形することもできる。
【0042】
上記加熱圧縮下でのプレス成形や射出成形により、ゴム組成物は加硫されて弾性体となる。なお、上記α,β−エチレン性不飽和カルボン酸系の架橋剤を用いる場合は、イオウによる橋架けが生じないので、正確には架橋と表現すべきであるが、本明細書では慣行にしたがって上記α,β−エチレン性不飽和カルボン酸系の架橋剤で架橋する場合も加硫と表現する場合がある。
【0043】
コアにカバーを被覆する方法は特に制限されるものではなく、たとえばあらかじめ半球殻状のカップに成形した一対のカバー材料でコアを包み、加熱圧縮成形して一体化する方法や、コアの周囲にカバー材料を直接射出成形して一体化する方法などを採用することができる。
【0044】
なお、ポリブタジエンにポリイソプレンを混合することは、文献上にまったく見られないことでもないが、それらによる場合は目的が異なっていたり、あるいは目的が明確にされていなかったり、ムーニー粘度に関する詳細な記載がなかったりする。たとえば、特開平4−109971号の実施例ではムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が43の日本合成ゴム社製のブタジエンBR−01(商品名)とムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が82のグッドイヤータイヤ社製のポリイソプレンNatsyn2200(商品名)との混合物が示されているが、このものはフィーリングと飛距離を兼備したソリッドゴルフボールを得ることを目的としており、本発明とは目的が異なっている上に、粘度範囲も異なっている。
【0045】
また、特開平2−297384号の実施例にはムーニー粘度不明のポリブタジエンとムーニー粘度の不明のポリイソプレンとの混合物に不飽和カルボン酸の金属塩と、有機硫黄化合物および/または金属含有有機硫黄化合物とを配合した例が示されているが、このものは、上記硫黄化合物を配合することによって初速度を向上させること(すなわち、反撥弾性を向上させること)を主眼としており、使用するゴムのムーニー粘度に対してはまったく言及がない。
【0046】
さらに、特開昭63−212377号公報、特開昭63−220889号公報などにも、ポリブタジエンにポリイソプレンや天然ゴム(天然ポリイソプレン)、スチレンブタジエンなどを適宜ブレンドすることが提案されている。しかし、これらの提案には、天然ゴムなどをブレンドする目的が明確にされておらず、また、ムーニー粘度の記載がない。通常、天然ゴムを用いる場合、そのままでは加工性が悪いため、しゃっ解剤でムーニー粘度を50位にまでさげてから用いられている。その結果、後記の比較例5で示すように、かえって作業性を低下させたり、耐コールドフロー性を低下させることになる。
【0047】
本発明のゴルフボール用のゴム組成物は、前記したように、高ムーニー粘度のポリブタジエンにさらにムーニー粘度の高いポリイソプレンをブレンドして、高反撥弾性を維持しながら、作業性、加工性、耐コールドフロー性などを改善したものであり、上記の従来技術とは本質的に発想が異なっている。
【0048】
【実施例】
つぎに、実施例をあげて説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0049】
実施例1〜2および比較例1〜5
表1〜表2に示す配合組成のゴム組成物を調製し、得られたゴム組成物を150℃で30分間プレス成形して平均直径38.4mmのツーピースソリッドゴルフボール用のソリッドコアを作製し、該ソリッドコアにカバーを被覆して外径42.7mmのツーピースソリッドゴルフボールを作製した。
【0050】
上記カバーは三井デュポンポリケミカル社製のアイオノマー樹脂ハイミラン1605(商品名)とハイミラン1705(商品名)との重量比50:50のブレンド物に酸化チタン(TiO2 )を2重量%含有させたものである。なお、表1には実施例1〜2と比較例1〜2の配合組成を示し、表2に比較例3〜5の配合組成を示す。そして、表1〜表2中の配合材料の量を示す数値は重量部によるものである。
【0051】
表1〜表2中のゴムのムーニー粘度はML1+4 (100℃)時のものであり、使用したポリブタジエンおよびポリイソプレンは次の通りである。
【0052】
ポリブタジエン(ムーニー粘度60):
日本合成ゴム社製試作品〔ニッケル系触媒を用いてラボ合成して得られたものであり、重合方法はJSR BR11と同じで、数平均分子量が15×104 のもの〕
【0053】
ポリブタジエン(ムーニー粘度43):
日本合成ゴム社製のJSR BR01(商品名)
【0054】
ポリイソプレン(ムーニー粘度82):
日本ゼオン社製のIR−2200(商品名)
【0055】
ゴム組成物の調製はニーダー混練によって行い、得られたゴム組成物は押出機にて棒状に押出し、その棒状押出物を切断してプラグにし、得られたプラグを防着剤液に浸漬、乾燥し、26℃で24時間熟成してから、プレス成形のための金型に入れた。
【0056】
上記押出に使用した押出機の口金は、長径35mm、短径15mmの楕円形のものであり、ゴム組成物は押出機の口金を出たところで押出方向に収縮するので、得られたプラグは、長径50mm、短径28mm、厚み27mmの小判型のものである。プラグには押出時の押出方向にゴムの配向性が残っているので加硫した時に、その配向方向によって加硫後のコアの寸法が異なり、押出加工性の悪いゴム組成物では、コアの真球度差が大きくなる。
【0057】
ゴム組成物のロール作業性、押出肌(押出物の表面状態)、プラグの熟成中の耐コールドフロー性を調べた結果を表3〜表4に示す。上記ロール作業性、押出肌、耐コールドフロー性の評価基準は次の通りである。
【0058】
ロール作業性の評価基準
◎: 適度にロールにかかり、切り返しが楽にできる。
○: 通常のロール作業ができる。
△: バギングやロールへのくっつきがみられ、作業しにくい。
×: バギングを生じて、ロールにかからなくなったり、逆にロールにくっついてしまい、切り返しができない。
【0059】
押出肌の評価基準
◎: 押出後のプラグの肌が滑らかである。
○: 押出後のプラグの肌がほぼ滑らかである。
△: 押出後のプラグの表面に少しでこぼこができる。
×: 押出後のプラグの表面がまつぼっくりのようにでこぼこしている。
【0060】
耐コールドフロー性
◎: 24時間放置後でも形くずれがない。
○: 24時間放置後にややへたりがみられるが、金型にセットする際に問題がない。
△: 24時間放置後、へたりがあり、金型にセットする際に無理に押し込まないとセットできない。
×: 24時間放置後、プラグが並べた鉄板にくっついてしまい、取れなくなる。
【0061】
また、得られたコアおよびゴルフボールについてのコア真球度差、コア硬度、ボール重量、ボール初速度、ボール耐久性、飛距離(キャリーおよびトータル)を調べた結果を表3〜表4に示す。これらの測定方法は次の通りである。
【0062】
コア真球度差:
得られたコアのパーティングライン(金型上下の合せ面)にそって、元のゴムの配向方向とそれに対する直角方向との寸法差を調べる。
【0063】
コア硬度:
初期荷重10kgの寸法から終荷重130kgをかけた時の寸法の差、すなわち、上記の変形量が2〜4mmのときが適正で、それより少ないと硬すぎ、それより多いと軟かすぎるという評価になる。
【0064】
ボール初速度:
ツルーテンパー社製のスイングロボットを用い、ボールをウッド1番クラブで45m/sのヘッドスピードで打撃して測定する。
【0065】
ボール耐久性:
ツルーテンパー社製のスイングロボットを用い、ボールをウッド1番クラブで45m/sのヘッドスピードで繰り返し打撃し、亀裂が発生するまでの回数を調べ、実施例1を100とした時の指数で示す。
【0066】
飛距離:
ツルーテンパー社製のスイングロボットを用い、ボールをウッド1番クラブで45m/sのヘッドスピードで打撃し、落下点までの距離を測定してキャリーとし、停止するまでの全距離を測定してトータルとする。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
上記表3から明らかなように、実施例1〜2は、ロール作業性、押出肌、耐コールドフロー性のいずれも良好であり、ボール初速度、飛距離なども大きく、飛行特性が優れているとともに、耐久性も従来品(比較例1)と同程度であって大幅な耐久性の低下は認められなかった。
【0072】
これに対し、比較例1は、ゴム成分として低ムーニー粘度のポリブタジエンを単独で用いた従来品に相当するものであるが、ボール初速度や飛距離が小さく、また耐コールドフロー性が悪く、熟成中にプラグが元の形状を保持しにくく、そのためプレス成形時の作業性が悪くなった。
【0073】
比較例2は、ゴム成分として高ムーニー粘度のポリブタジエンを単独で用いているため、表3に示すように、ロール作業性、押出肌が悪く、そのためプレス成形時に防着剤のかみ込みが生じ、耐久性を低下させる原因となっている。
【0074】
比較例3は、ゴム成分として低ムーニー粘度のポリブタジエンを主成分として用いているため、表4に示すように、比較例1と同様にボール初速度、飛距離が小さく、また耐コールドフロー性も充分に改良されるまでには至らなかった。
【0075】
比較例4は、ゴム成分としてポリイソプレンを多く使用しているため、硬度が低くなり、その結果、ボール初速度、飛距離も小さくなった。
【0076】
比較例5は、天然ゴム(天然ポリイソプレンゴム)をブレンドした例であるが、通常、天然ゴムはムーニー粘度が測定できないほど高く、そのままでは作業性が悪く、他のゴムとブレンドする場合も混ざりにくいので、使えない。そのため、しゃっ解剤などを用いて、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が50〜70位になるまで素練りして、分子量を低くしてから用いられることが一般的である。
【0077】
そこで、比較例5においても、天然ゴム(RSS♯3)100重量部に対してノクタイザーSK〔商品名、大内新興化学工業社製のしゃっ解剤)を0.5重量部加えて、バンバリーミキサーで10分間混練して、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕を50にしてから用い、ポリブタジエンとのブレンド性を高めるようにしているが、天然ゴムは他の配合薬品との混合中にさらに分子量が低下していき、結果的には非常に低分子量のポリイソプレンをブレンドしたことになり、上記表4に示す結果からも明らかなように、ロール作業時のロールに対する付着性が高くなり、作業性が悪くなる。また、耐コールドフロー性も悪くなり、ボール初速度、飛距離とも小さく好ましくない。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、高ムーニー粘度のポリブタジエンにさらにムーニー粘度の高いポリイソプレンを混合してゴム成分として使用することにより、高ムーニー粘度のポリブタジエンの持つ高反撥弾性を維持しながら、その加工性の悪さ、作業性の悪さや耐コールドフロー性の悪さを改善することができた。
【0079】
すなわち、本発明では、前記▲1▼のポリブタジエンに前記▲2▼のポリイソプレンを併用することにより、ゴム組成物の調製時などにおけるゴムのまとまりをよくし、高ムーニー粘度のポリブタジエンに基づくロール作業性の悪さなどを改善し、また高ムーニー粘度のポリブタジエンに基づく押出特性の悪さを解消して押出時における作業性を改善すると共に、押出物の表面肌をなめらかにして、プレス成形時にゴム組成物が異物をかみ込むのを防止し、かつポリブタジエンに基づく耐コールドフロー性の悪さを改善して、プレス成形前の熟成中におけるプラグの変形を抑制してプレス成形時の作業性を改善し、高ムーニー粘度のポリブタジエンの高反撥弾性を生かして、ゴルフボールの初速度や飛距離を向上させることができた。
Claims (1)
- ゴム成分として、下記の▲1▼と▲2▼との混合物
▲1▼ ランタン系希土類元素化合物系触媒、ニッケル系触媒またはコバルト系触媒のいずれかを用いて得られるシス−1,4結合を少なくとも40%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が55〜65のポリブタジエンまたは上記ポリブタジエンの触媒が異なるものの間の混合物60〜95重量%、
▲2▼ シス−1,4結合を少なくとも90%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4 (100℃)〕が70〜90のポリイソプレン5〜40重量%
を用い、上記ゴム成分100重量部に対して、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の金属塩を5〜60重量部またはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を5〜60重量部と金属酸化物を5〜60重量部、充填剤を2〜300重量部および過酸化物を0.1〜10重量部配合したことを特徴とするゴルフボール用のゴム組成物。
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