JP2001149506A - ゴルフボール - Google Patents
ゴルフボールInfo
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- JP2001149506A JP2001149506A JP33699899A JP33699899A JP2001149506A JP 2001149506 A JP2001149506 A JP 2001149506A JP 33699899 A JP33699899 A JP 33699899A JP 33699899 A JP33699899 A JP 33699899A JP 2001149506 A JP2001149506 A JP 2001149506A
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- Japan
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- polybutadiene
- molecular weight
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- golf ball
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 シス−1,4結合を90%以上含有する
ポリブタジエンであって、そのムーニー粘度が50未
満、重量平均分子量Mw(×104)と数平均分子量M
n(×104)との比Mw/Mnが2.0〜4.0であ
り、希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエ
ンを10〜100質量%含有する基材ゴムを主成分と
し、この基材ゴム100質量部に対し無機充填剤を20
質量部以下配合したゴム組成物の加熱成形物を構成要素
とすることを特徴とするゴルフボール。 【効果】 本発明のゴルフボールは、加工性に優れ、か
つ反発性が高く、初速が向上して飛距離が増大したもの
である。
ポリブタジエンであって、そのムーニー粘度が50未
満、重量平均分子量Mw(×104)と数平均分子量M
n(×104)との比Mw/Mnが2.0〜4.0であ
り、希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエ
ンを10〜100質量%含有する基材ゴムを主成分と
し、この基材ゴム100質量部に対し無機充填剤を20
質量部以下配合したゴム組成物の加熱成形物を構成要素
とすることを特徴とするゴルフボール。 【効果】 本発明のゴルフボールは、加工性に優れ、か
つ反発性が高く、初速が向上して飛距離が増大したもの
である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工性が良好で、
しかも高反発性を与えるゴム組成物を用いたゴルフボー
ルに関する。
しかも高反発性を与えるゴム組成物を用いたゴルフボー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゴルフ
ボールは、ソリッドゴルフボールと糸巻きゴルフボール
に大別されるが、ソリッドゴルフボールにおいては、ワ
ンピースソリッドゴルフボール、ツーピース以上のマル
チプルソリッドゴルフボールのソリッドコア、場合によ
ってはスリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボ
ールの中間層やカバーの材料にゴム組成物が用いられて
いる。また、糸巻きゴルフボールにおいては、ソリッド
センター、糸ゴムなどの材料にゴム組成物が用いられて
いる。
ボールは、ソリッドゴルフボールと糸巻きゴルフボール
に大別されるが、ソリッドゴルフボールにおいては、ワ
ンピースソリッドゴルフボール、ツーピース以上のマル
チプルソリッドゴルフボールのソリッドコア、場合によ
ってはスリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボ
ールの中間層やカバーの材料にゴム組成物が用いられて
いる。また、糸巻きゴルフボールにおいては、ソリッド
センター、糸ゴムなどの材料にゴム組成物が用いられて
いる。
【0003】このようなゴルフボールに使用されるゴム
組成物は、一般に高反発性を有することが望まれるが、
従来、高反発性ゴム組成物の開発に際しては、ゴム組成
物の主成分を構成する基材ゴムとしては、高ムーニー粘
度、高平均分子量を与えるものが高反発性の重要な指標
とされている。
組成物は、一般に高反発性を有することが望まれるが、
従来、高反発性ゴム組成物の開発に際しては、ゴム組成
物の主成分を構成する基材ゴムとしては、高ムーニー粘
度、高平均分子量を与えるものが高反発性の重要な指標
とされている。
【0004】例えば、従来提案されているゴルフボール
用ゴム組成物としては、ポリブタジエンとして、ニッケ
ル系触媒及び/又はコバルト系触媒を用いて合成され、
且つムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が70〜1
00であるポリブタジエンに対し、ランタン系列希土類
元素化合物からなる触媒を用いて合成され、且つムーニ
ー粘度〔ML1+4(100℃)〕が30〜90であるポ
リブタジエン50質量部未満又はニッケル系触媒及び/
又はコバルト系触媒を用いて合成され、且つムーニー粘
度〔ML1+4(100℃)〕が20〜50であるポリブ
タジエン20〜80質量部をブレンドし、ポリブタジエ
ンの総量を100質量部としたもの(特公平6−801
23号公報)、シス−1,4結合を少なくとも80%以
上有し、数平均分子量が40×104を超える超高分子
量ポリブタジエンゴム5〜50質量%及びシス−1,4
結合を少なくとも80%以上有し、数平均分子量40×
104未満のポリブタジエンゴム約95〜50質量%と
の溶液混合物から得られた固形ポリブタジエン(特開平
3−151985号公報)、ランタン系希土類元素化
合物系触媒、ニッケル系触媒又はコバルト系触媒のいず
れかを用いて得られるシス−1,4結合を少なくとも4
0%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4(100
℃)〕が50〜70のポリブタジエン又は上記ポリブタ
ジエンの触媒が異なるものの混合物60〜95質量%、
シス−1,4結合を少なくとも90%以上含有し、ム
ーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が70〜90のポ
リイソプレン5〜40質量%との混合物をゴム成分とし
たもの(特開平6−190083号公報)、基材ゴムが
ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕45〜90、数
平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)との比
(Mw/Mn)4.0〜8.0、及びシス−1,4結合
を少なくとも80%以上有するポリブタジエンゴムを少
なくとも40質量%以上含有するもの(特許第2644
226号公報)などがある。
用ゴム組成物としては、ポリブタジエンとして、ニッケ
ル系触媒及び/又はコバルト系触媒を用いて合成され、
且つムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が70〜1
00であるポリブタジエンに対し、ランタン系列希土類
元素化合物からなる触媒を用いて合成され、且つムーニ
ー粘度〔ML1+4(100℃)〕が30〜90であるポ
リブタジエン50質量部未満又はニッケル系触媒及び/
又はコバルト系触媒を用いて合成され、且つムーニー粘
度〔ML1+4(100℃)〕が20〜50であるポリブ
タジエン20〜80質量部をブレンドし、ポリブタジエ
ンの総量を100質量部としたもの(特公平6−801
23号公報)、シス−1,4結合を少なくとも80%以
上有し、数平均分子量が40×104を超える超高分子
量ポリブタジエンゴム5〜50質量%及びシス−1,4
結合を少なくとも80%以上有し、数平均分子量40×
104未満のポリブタジエンゴム約95〜50質量%と
の溶液混合物から得られた固形ポリブタジエン(特開平
3−151985号公報)、ランタン系希土類元素化
合物系触媒、ニッケル系触媒又はコバルト系触媒のいず
れかを用いて得られるシス−1,4結合を少なくとも4
0%以上含有し、ムーニー粘度〔ML1+4(100
℃)〕が50〜70のポリブタジエン又は上記ポリブタ
ジエンの触媒が異なるものの混合物60〜95質量%、
シス−1,4結合を少なくとも90%以上含有し、ム
ーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕が70〜90のポ
リイソプレン5〜40質量%との混合物をゴム成分とし
たもの(特開平6−190083号公報)、基材ゴムが
ムーニー粘度〔ML1+4(100℃)〕45〜90、数
平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)との比
(Mw/Mn)4.0〜8.0、及びシス−1,4結合
を少なくとも80%以上有するポリブタジエンゴムを少
なくとも40質量%以上含有するもの(特許第2644
226号公報)などがある。
【0005】ここで、ゴム組成物の加工性は、ゴルフボ
ール製造業者にとっては無視できない重要な問題であ
る。ゴム組成物の加工性能を改善するためには、分子量
分布は広い方がよく、またムーニー粘度は低い方がよい
とされていたが、通常、分子量分布を広くし、ムーニー
粘度を低くすると反発性を落とすものであり、このため
上述したように、高ムーニー粘度のポリブタジエンとポ
リイソプレンとをブレンドしたり(特開平6−1900
83号公報)、高ムーニー粘度で分子量分布の広いポリ
ブタジエンを用いたり(特許第2644226号公
報)、高分子量のポリブタジエンと低分子量のポリブタ
ジエンとをブレンドしたり(特開平3−151985号
公報)、低ムーニー粘度のポリブタジエンと高ムーニー
粘度のポリブタジエンとをブレンドしたり(特公平6−
80123号公報)することにより、反発性と加工性と
を両立させることが行われている。
ール製造業者にとっては無視できない重要な問題であ
る。ゴム組成物の加工性能を改善するためには、分子量
分布は広い方がよく、またムーニー粘度は低い方がよい
とされていたが、通常、分子量分布を広くし、ムーニー
粘度を低くすると反発性を落とすものであり、このため
上述したように、高ムーニー粘度のポリブタジエンとポ
リイソプレンとをブレンドしたり(特開平6−1900
83号公報)、高ムーニー粘度で分子量分布の広いポリ
ブタジエンを用いたり(特許第2644226号公
報)、高分子量のポリブタジエンと低分子量のポリブタ
ジエンとをブレンドしたり(特開平3−151985号
公報)、低ムーニー粘度のポリブタジエンと高ムーニー
粘度のポリブタジエンとをブレンドしたり(特公平6−
80123号公報)することにより、反発性と加工性と
を両立させることが行われている。
【0006】しかしながら、更に高反発性を有し、且つ
加工性に優れたものが望まれる。
加工性に優れたものが望まれる。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、加工性に優れ、且つ高反発性を与えるゴム組成物を
用いることで、製造性が良く、初速度が大きく、飛距離
の増大したゴルフボールを提供することを目的とする。
で、加工性に優れ、且つ高反発性を与えるゴム組成物を
用いることで、製造性が良く、初速度が大きく、飛距離
の増大したゴルフボールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、上述したように、高反発性ゴム組成物の開発に際し
て、高ムーニー粘度、高平均分子量のものが使用されて
いたものであるが、必ずしもムーニー粘度が大きなも
の、平均分子量が大きなものが満足な結果を与えるとは
限らないことを見出し、更に反発性と加工性を両立させ
ることについて検討を重ねた結果、シス−1,4結合が
90%以上であり、かつ分子量分布(重量平均分子量/
数平均分子量)が2.0〜4.0でムーニー粘度(10
0℃,ML1+4)が50未満の希土類元素系触媒を用い
て得られるポリブタジエンを含む基材ゴムに対し、少量
の無機充填剤を添加することが加工性と反発性を良好に
両立させることを知見した。即ち、ゴム組成物の加工性
を改善する方法として、充填剤を比較的多量に配合する
方法があり、かかる場合、基材ゴム100部(質量部、
以下同じ)に対し無機充填剤を多量に、例えば50部以
上添加することにより、ゴム押し出し時の形状を安定化
することができるが、反面、ゴム組成物中のゴム分率が
低下することによって反発性が低下することが避けられ
ないものであったが、上記ポリブタジエンを基材ゴム成
分として使用し、この基材ゴム100部に対し無機充填
剤を20部以下、特に10〜20部配合することによ
り、ポリブタジエンの分子量分布が2.0〜4.0と低
くても、これを混練した際にロールへの巻き付き性が非
常に良く、またシート状に加工した場合等のゴムの状
態、他の配合成分との分散性が良好で、製造性に優れて
いる上、ムーニー粘度が低くても、上記ゴム組成物が高
反発性を有し、このポリブタジエンを含む基材ゴムに無
機充填剤を少量配合したゴム組成物を用いることによ
り、初速が高まり、飛距離の増大を図ることができるこ
と、即ち加工性と反発性とを兼備したゴム組成物が得ら
れることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、上述したように、高反発性ゴム組成物の開発に際し
て、高ムーニー粘度、高平均分子量のものが使用されて
いたものであるが、必ずしもムーニー粘度が大きなも
の、平均分子量が大きなものが満足な結果を与えるとは
限らないことを見出し、更に反発性と加工性を両立させ
ることについて検討を重ねた結果、シス−1,4結合が
90%以上であり、かつ分子量分布(重量平均分子量/
数平均分子量)が2.0〜4.0でムーニー粘度(10
0℃,ML1+4)が50未満の希土類元素系触媒を用い
て得られるポリブタジエンを含む基材ゴムに対し、少量
の無機充填剤を添加することが加工性と反発性を良好に
両立させることを知見した。即ち、ゴム組成物の加工性
を改善する方法として、充填剤を比較的多量に配合する
方法があり、かかる場合、基材ゴム100部(質量部、
以下同じ)に対し無機充填剤を多量に、例えば50部以
上添加することにより、ゴム押し出し時の形状を安定化
することができるが、反面、ゴム組成物中のゴム分率が
低下することによって反発性が低下することが避けられ
ないものであったが、上記ポリブタジエンを基材ゴム成
分として使用し、この基材ゴム100部に対し無機充填
剤を20部以下、特に10〜20部配合することによ
り、ポリブタジエンの分子量分布が2.0〜4.0と低
くても、これを混練した際にロールへの巻き付き性が非
常に良く、またシート状に加工した場合等のゴムの状
態、他の配合成分との分散性が良好で、製造性に優れて
いる上、ムーニー粘度が低くても、上記ゴム組成物が高
反発性を有し、このポリブタジエンを含む基材ゴムに無
機充填剤を少量配合したゴム組成物を用いることによ
り、初速が高まり、飛距離の増大を図ることができるこ
と、即ち加工性と反発性とを兼備したゴム組成物が得ら
れることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0009】従って、本発明は、シス−1,4結合を9
0%以上含有するポリブタジエンであって、そのムーニ
ー粘度が50未満、重量平均分子量Mw(×104)と
数平均分子量Mn(×104)との比Mw/Mnが2.
0〜4.0であり、希土類元素系触媒を用いて合成され
たポリブタジエンを10〜100質量%含有する基材ゴ
ムを主成分とし、この基材ゴム100部に対し無機充填
剤を20部以下配合したゴム組成物の加熱成形物を構成
要素とすることを特徴とするゴルフボールを提供する。
0%以上含有するポリブタジエンであって、そのムーニ
ー粘度が50未満、重量平均分子量Mw(×104)と
数平均分子量Mn(×104)との比Mw/Mnが2.
0〜4.0であり、希土類元素系触媒を用いて合成され
たポリブタジエンを10〜100質量%含有する基材ゴ
ムを主成分とし、この基材ゴム100部に対し無機充填
剤を20部以下配合したゴム組成物の加熱成形物を構成
要素とすることを特徴とするゴルフボールを提供する。
【0010】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールに用いるゴム組成物は、そのゴム
基材として、シス−1,4結合を90%以上含有し、か
つムーニー粘度(100℃,ML1+4)が50未満、好
ましくは45以下で、その下限は好ましくは20である
ポリブタジエンを使用する。ムーニー粘度が50以上で
あることは、加工性の点から好ましくない。また、この
ポリブタジエンは、重量平均分子量をMw(×1
04)、数平均分子量をMn(×104)とした場合、分
子量分布Mw/Mnを2.0〜4.0、好ましくは2.
3〜3.7、より好ましくは2.5〜3.5とすること
が必要である。Mw/Mnが2.0より小さいと加工性
に劣り、Mw/Mnが4.0より大きいと反発性の低下
を招く。
本発明のゴルフボールに用いるゴム組成物は、そのゴム
基材として、シス−1,4結合を90%以上含有し、か
つムーニー粘度(100℃,ML1+4)が50未満、好
ましくは45以下で、その下限は好ましくは20である
ポリブタジエンを使用する。ムーニー粘度が50以上で
あることは、加工性の点から好ましくない。また、この
ポリブタジエンは、重量平均分子量をMw(×1
04)、数平均分子量をMn(×104)とした場合、分
子量分布Mw/Mnを2.0〜4.0、好ましくは2.
3〜3.7、より好ましくは2.5〜3.5とすること
が必要である。Mw/Mnが2.0より小さいと加工性
に劣り、Mw/Mnが4.0より大きいと反発性の低下
を招く。
【0011】この場合、上記ポリブタジエンは、反発性
の点から、25℃における5%トルエン溶液の粘度η
(mPa・s)が100以上、特に150以上であり、
更に好ましくは200〜600であることが好ましい。
また、同様に反発性の点から、上記粘度ηと上記Mwと
が η>5×Mw−150 の関係を満たすことが好ましい。
の点から、25℃における5%トルエン溶液の粘度η
(mPa・s)が100以上、特に150以上であり、
更に好ましくは200〜600であることが好ましい。
また、同様に反発性の点から、上記粘度ηと上記Mwと
が η>5×Mw−150 の関係を満たすことが好ましい。
【0012】なお、上記Mwは30〜80(×104)
の範囲とすることができる。
の範囲とすることができる。
【0013】上記ポリブタジエンとしては、市販品を用
いることができるが、このうち重合触媒として希土類元
素系触媒を用いて形成したものを使用し、中でもネオジ
ウム系触媒を用いて形成したものが好ましい。
いることができるが、このうち重合触媒として希土類元
素系触媒を用いて形成したものを使用し、中でもネオジ
ウム系触媒を用いて形成したものが好ましい。
【0014】なお、ポリブタジエンは、例えば特開平7
−268132号公報に記載されている方法などによ
り、重合後に末端変性剤を反応させて変性したものを使
用することができる。
−268132号公報に記載されている方法などによ
り、重合後に末端変性剤を反応させて変性したものを使
用することができる。
【0015】本発明の基材ゴムにおいて、上記ポリブタ
ジエンは10〜100質量%の割合で使用することがで
きる。この場合、その割合は、ゴム組成物をゴルフボー
ルのどこに使用するかということ等に応じて選定し得る
が、上記ポリブタジエンが50質量%より少なくてもそ
の効果を発揮することができる。
ジエンは10〜100質量%の割合で使用することがで
きる。この場合、その割合は、ゴム組成物をゴルフボー
ルのどこに使用するかということ等に応じて選定し得る
が、上記ポリブタジエンが50質量%より少なくてもそ
の効果を発揮することができる。
【0016】ここで、上記ポリブタジエン以外のゴム成
分としては、他のポリブタジエン、例えば上記従来例に
記載されているポリブタジエン、その他ゴルフボールに
常用されているポリブタジエン、更にポリイソプレン、
スチレンブタジエンゴム、天然ゴム等のジエン系ゴムを
使用することができる。
分としては、他のポリブタジエン、例えば上記従来例に
記載されているポリブタジエン、その他ゴルフボールに
常用されているポリブタジエン、更にポリイソプレン、
スチレンブタジエンゴム、天然ゴム等のジエン系ゴムを
使用することができる。
【0017】本発明のゴム組成物は、上記基材ゴム以外
に、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪
酸の亜鉛塩、不飽和脂肪酸のマグネシウム塩、その他の
金属塩やトリエタノールプロパンメタクリレート等のエ
ステル化合物、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸などの架
橋剤を上記基材ゴム100部に対し好ましくは15〜4
0部の範囲で含有する。
に、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛等の不飽和脂肪
酸の亜鉛塩、不飽和脂肪酸のマグネシウム塩、その他の
金属塩やトリエタノールプロパンメタクリレート等のエ
ステル化合物、メタクリル酸等の不飽和脂肪酸などの架
橋剤を上記基材ゴム100部に対し好ましくは15〜4
0部の範囲で含有する。
【0018】また、ジクミルパーオキサイド等の有機過
酸化物を上記基材ゴム100部に対して好ましくは0.
1〜3部の範囲で含有する。更に、必要によりペンタク
ロロチオフェノール亜鉛塩やジフェニルジスルフィド等
の有機硫黄化合物などの加硫剤を基材ゴム100部に対
して0.01〜5部の範囲で配合することができる。
酸化物を上記基材ゴム100部に対して好ましくは0.
1〜3部の範囲で含有する。更に、必要によりペンタク
ロロチオフェノール亜鉛塩やジフェニルジスルフィド等
の有機硫黄化合物などの加硫剤を基材ゴム100部に対
して0.01〜5部の範囲で配合することができる。
【0019】更に、必要に応じて、2,2−メチレンビ
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等
の老化防止剤、比重調整用等として酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム等の充填剤を配合することができ
る。この場合、充填剤の配合量は、本発明においては、
基材ゴム100部に対し20部以下、好ましくは10〜
20部とするものであり、20部より多いと反発性の点
で好ましくない。
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等
の老化防止剤、比重調整用等として酸化亜鉛、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム等の充填剤を配合することができ
る。この場合、充填剤の配合量は、本発明においては、
基材ゴム100部に対し20部以下、好ましくは10〜
20部とするものであり、20部より多いと反発性の点
で好ましくない。
【0020】上記ゴム組成物は、通常の混練機、例えば
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を用いて混練
し、得られたコンパウンドをコンプレッション成形、イ
ンジェクション成形等によって所望形状に成形する。こ
の場合、加硫は130〜180℃で10〜60分の条件
とすることができる。
バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等を用いて混練
し、得られたコンパウンドをコンプレッション成形、イ
ンジェクション成形等によって所望形状に成形する。こ
の場合、加硫は130〜180℃で10〜60分の条件
とすることができる。
【0021】本発明のゴルフボールは、ワンピースソリ
ッドゴルフボール、ツーピースソリッドゴルフボール、
スリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボール、
糸巻きゴルフボールとして製造し得るが、本発明に係る
ゴム組成物は、ワンピースゴルフボール、ツーピース,
スリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボールの
最内層ソリッドコア、最外層カバーやこれらコアとカバ
ーとの間に形成される中間層のゴム材料として使用する
ことができ、また糸巻きゴルフボールのソリッドセンタ
ー、糸ゴムや1層又は2層以上のカバーの材料として使
用することができる。
ッドゴルフボール、ツーピースソリッドゴルフボール、
スリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボール、
糸巻きゴルフボールとして製造し得るが、本発明に係る
ゴム組成物は、ワンピースゴルフボール、ツーピース,
スリーピース以上のマルチプルソリッドゴルフボールの
最内層ソリッドコア、最外層カバーやこれらコアとカバ
ーとの間に形成される中間層のゴム材料として使用する
ことができ、また糸巻きゴルフボールのソリッドセンタ
ー、糸ゴムや1層又は2層以上のカバーの材料として使
用することができる。
【0022】この場合、上記ゴルフボールの構成は通常
の構成とすることができ、例えばソリッドコアは1層又
は2層以上の構成、カバーは1層又は2層以上の構成に
するなど公知の構成を採用し得、ゴルフ規則に従って直
径42.67mm以上、重量45.93g以下に形成す
ることができる。
の構成とすることができ、例えばソリッドコアは1層又
は2層以上の構成、カバーは1層又は2層以上の構成に
するなど公知の構成を採用し得、ゴルフ規則に従って直
径42.67mm以上、重量45.93g以下に形成す
ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明のゴルフボールは、加工性に優
れ、かつ反発性が高く、初速が向上して飛距離が増大し
たものである。
れ、かつ反発性が高く、初速が向上して飛距離が増大し
たものである。
【0024】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0025】〔実施例・比較例I〕表1に示すポリブタ
ジエン(BR)を用い、表2に示す成分をニーダーにて
混練した後、155℃,25分にて加圧成形し、直径3
8.5mmのソリッドコアを作成した。
ジエン(BR)を用い、表2に示す成分をニーダーにて
混練した後、155℃,25分にて加圧成形し、直径3
8.5mmのソリッドコアを作成した。
【0026】このソリッドコアに、カバー材として着
色、比重調整されたアイオノマー樹脂(ハイミラン16
05,三井・デュポンポリケミカル社製)を用いて射出
成形によりカバーを被覆し、直径42.7mm,重さ4
5.2gのツーピースソリッドゴルフボールを得た。
色、比重調整されたアイオノマー樹脂(ハイミラン16
05,三井・デュポンポリケミカル社製)を用いて射出
成形によりカバーを被覆し、直径42.7mm,重さ4
5.2gのツーピースソリッドゴルフボールを得た。
【0027】上記ソリッドコアの硬度及び初速、ソリッ
ドゴルフボールの飛距離、更に加工性を測定した結果を
表2に示す。
ドゴルフボールの飛距離、更に加工性を測定した結果を
表2に示す。
【0028】
【表1】 なお、BR(a)のη(mPa・s)は260である。
【0029】
【表2】 *1:老化防止剤 ノクラックNS−6/大内新興化学 *2:コア硬度 980N荷重負荷時のコアのたわみ変形量 数値が大きい程柔らかいことを示す *3:コア初速 公認機関USGAと同タイプの初速度計にて測定 比較例2の値を基準にした時の差で表す *4:ボール飛距離 ロボットマシンにW#1クラブを取り付け、ヘッドスピ
ード45m/sで打撃した時のキャリーを比較例2の値
を基準にした時の差で表す *5:加工性 ロールへの巻き付き状態、シート状に加工したゴムの状
態、薬品の分散状態より判定
ード45m/sで打撃した時のキャリーを比較例2の値
を基準にした時の差で表す *5:加工性 ロールへの巻き付き状態、シート状に加工したゴムの状
態、薬品の分散状態より判定
【0030】〔実施例・比較例II〕表3に示す成分を
ニーダーにて混練した後、155℃,25分にて加圧成
形し、直径35.2mmのインナーコアを作成した。
ニーダーにて混練した後、155℃,25分にて加圧成
形し、直径35.2mmのインナーコアを作成した。
【0031】このインナーコアに、着色、比重調整され
たアイオノマー樹脂(ハイミラン1855,三井・デュ
ポンポリケミカル社製)を用いて射出成形により中間層
を被覆して直径38.6mmのソリッドコアを作成し、
更に着色、比重調整されたアイオノマー樹脂(ハイミラ
ン1605,三井・デュポンポリケミカル社製)を用い
て射出成形によりカバーを被覆し、直径42.7mm,
重さ45.2gのスリーピースソリッドゴルフボールを
得た。
たアイオノマー樹脂(ハイミラン1855,三井・デュ
ポンポリケミカル社製)を用いて射出成形により中間層
を被覆して直径38.6mmのソリッドコアを作成し、
更に着色、比重調整されたアイオノマー樹脂(ハイミラ
ン1605,三井・デュポンポリケミカル社製)を用い
て射出成形によりカバーを被覆し、直径42.7mm,
重さ45.2gのスリーピースソリッドゴルフボールを
得た。
【0032】上記ソリッドコアの硬度及び初速、ソリッ
ドゴルフボールの飛距離、更に加工性を測定した結果を
表3に示す。
ドゴルフボールの飛距離、更に加工性を測定した結果を
表3に示す。
【0033】
【表3】 *1:老化防止剤 ノクラックNS−6/大内新興化学 *2:コア硬度 980N荷重負荷時のコアのたわみ変形量 数値が大きい程柔らかいことを示す *3:コア初速 公認機関USGAと同タイプの初速度計にて測定 比較例5の値を基準にした時の差で表す *4:ボール飛距離 ロボットマシンにW#1クラブを取り付け、ヘッドスピ
ード45m/sで打撃した時のキャリーを比較例5の値
を基準にした時の差で表す *5:加工性 ロールへの巻き付き状態、シート状に加工したゴムの状
態、薬品の分散状態より判定
ード45m/sで打撃した時のキャリーを比較例5の値
を基準にした時の差で表す *5:加工性 ロールへの巻き付き状態、シート状に加工したゴムの状
態、薬品の分散状態より判定
Claims (1)
- 【請求項1】 シス−1,4結合を90%以上含有する
ポリブタジエンであって、そのムーニー粘度が50未
満、重量平均分子量Mw(×104)と数平均分子量M
n(×104)との比Mw/Mnが2.0〜4.0であ
り、希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエ
ンを10〜100質量%含有する基材ゴムを主成分と
し、この基材ゴム100質量部に対し無機充填剤を20
質量部以下配合したゴム組成物の加熱成形物を構成要素
とすることを特徴とするゴルフボール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33699899A JP2001149506A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ゴルフボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33699899A JP2001149506A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ゴルフボール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001149506A true JP2001149506A (ja) | 2001-06-05 |
Family
ID=18304528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33699899A Pending JP2001149506A (ja) | 1999-11-29 | 1999-11-29 | ゴルフボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001149506A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6729973B2 (en) | 2001-11-26 | 2004-05-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd | Solid golf ball |
US6899640B2 (en) | 2002-11-29 | 2005-05-31 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | One-piece golf ball |
US7086969B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-08-08 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7118494B2 (en) | 2005-01-24 | 2006-10-10 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7183357B2 (en) | 2003-07-10 | 2007-02-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7244192B2 (en) | 2002-11-21 | 2007-07-17 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
-
1999
- 1999-11-29 JP JP33699899A patent/JP2001149506A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7086969B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-08-08 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US7153224B2 (en) | 2001-05-30 | 2006-12-26 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
US6729973B2 (en) | 2001-11-26 | 2004-05-04 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd | Solid golf ball |
US7244192B2 (en) | 2002-11-21 | 2007-07-17 | Sri Sports Limited | Rubber composition for golf ball |
US6899640B2 (en) | 2002-11-29 | 2005-05-31 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | One-piece golf ball |
US7183357B2 (en) | 2003-07-10 | 2007-02-27 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball |
US7118494B2 (en) | 2005-01-24 | 2006-10-10 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Multi-piece solid golf ball |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061023 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090318 |