JP3541325B2 - 動圧軸受装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はハードディスクドライブ(HHD)やポリゴンミラー等に用いられる動圧軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のこの種の動圧軸受装置の断面図を示し、ハウジングを構成するモータハブ41の内周面に、円筒状のマグネット(永久磁石)42と、このマグネット42の上下両端に接合した一対の磁性体製の筒状部材43a、43bとが配設されている。上記マグネット42は軸方向に着磁されている。このマグネット42及び筒状部材43a、43bにかけての内周面には、円筒状で非磁性体製のスリーブ44が配設されている。このスリーブ44の軸芯には挿通孔45が形成されており、該挿通孔45内にはシャフト46が相対回転自在に配置されている。上記シャフト46は磁性体製であり、上記スリーブ44の上方、下方に位置するシャフト46の箇所に磁性体製の一対のポールピース47a、47bを設けている。この一対のポールピース47a、47bはリング円板状に形成されており、上記スリーブ44の上面側及び下面側にそれぞれ間隙48a、48bが生じるように配置され、上記シャフト46に固定されている。また筒状部材43a、43bの内周面とポールピース47a、47bの外周面との間にも間隙49a、49bを形成し、さらにシャフト46の外周面とスリーブ44の内周面との間にも間隙50を形成している。
【0003】
ここで上記間隙50及び48a、48bには、磁性流体51が封入されており、上記間隙50及び48a、48bを形成する各面、つまり挿通孔45の内周面、シャフト46の外周面、上側のポールピース47aの下面、下側のポールピース47bの上面及びスリーブ44の上下両面には、モータハブ41の回転によって上記磁性流体51に動圧を発生させるような表面加工が施されている。つまり上記スリーブ44の内周面とシャフト46の外周面との間にジャーナル軸受を構成し、またスリーブ44の両端面と各ポールピース47a、47bの内側面とでスラスト軸受を構成しているのである。また上記ポールピース47a、47bはシール部も構成している。つまり上記マグネット42によって順に上側筒状部材43a、上側ポールピース47a、シャフト46、下側ポールピース47b、下側筒状部材43bを経てマグネット42に返る磁気回路が構成されるので、間隙49a、49bにおいて磁性流体51を封止している。
【0004】
図5に示す従来の動圧軸受装置においては、マグネット42の軸受部の外側に配置しているので、小型化に対応できず、また部品点数が多くなるという問題がある。そこでこの欠点を解消するため、図6に示すような構造の動圧軸受装置を採用することが考えられる。
【0005】
図6に示す動圧軸受装置は、シャフト46の中心軸にマグネット52を配置し、このマグネット52とマグネット52の軸方向の両端に設けた一対のポールピース47a、47bとでシャフト46を構成したものである。そしてモータハブ41の内周面にはスリーブ44を配設し、このスリーブ44の挿通孔45にマグネット52及びポールピース47a、47bから成るシャフト46を挿入し、シャフト46の外周面とスリーブ44の内周面との間で形成される間隙に磁性流体51を封入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる図6に示す構造では、マグネット52を中心軸として機能させるため、マグネット52に機械的強度が要求され、かつ高精度な外形寸法が必要となる。つまり磁性流体51に動圧を発生させるための表面加工をマグネット52の表面に施す必要があるが、アルニコ磁石、ネオジウム磁石等機械的強度のあるマグネットを用いる必要がある一方で、これらのマグネットの表面に切削加工等で高精度加工を施すことは甚だ困難であり、コストアップにつながる研削加工等を施さなければならないという問題がある。
【0007】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、動圧を発生させるための表面加工を容易にし、しかも小型化を達成することが可能な動圧軸受装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の動圧軸受装置は、軸方向に着磁したシャフト1と、軸芯に設けた挿通孔6に上記シャフト1を挿入嵌合したスリーブ5と、上記スリーブ5の外周部に相対回転可能に遊嵌された磁性体製のハブ9と、上記スリーブ5の端面を覆うように上記ハブ9側から上記シャフト1の近傍まで延びるポールピース11aとを有し、上記スリーブ5の外周部とハブ9の内周部との間にジャーナル軸受を構成し、上記シャフト1からポールピース11aを経由する磁気経路に磁性流体15を保持し、これにより軸受作動流体15を封止したことを特徴としている。
【0009】
また請求項2の動圧軸受装置は、上記シャフト1は、軸方向に着磁したマグネット4と、このマグネット4の軸方向の両側に配置した磁性体製の第1の軸2及び第2の軸3とで構成されていることを特徴としている。
【0010】
さらに請求項3の動圧軸受装置は、上記マグネット4の外径を第1、第2の軸2、3の外径よりも径小としたことを特徴としている。
【0011】
請求項4の動圧軸受装置は、軸方向に着磁したマグネット4で上記シャフト1を一体的に構成したことを特徴としている。
【0012】
請求項5の動圧軸受装置は、上記軸受作動流体15が磁性流体15であることを特徴とし、また請求項6の動圧軸受装置は、上記スリーブ5の端部と上記ポールピース11aの側面部との間にスラスト軸受を構成していることを特徴としている。
【0013】
【作用】
上記請求項1の動圧軸受装置では、シャフト1の外周にスリーブ5を固定しているので、難加工性のマグネット4に加工を施す場合と比較して、動圧を発生させるためのスリーブ5の表面の加工が容易にできる。また従来、外側に配置していたマグネット4をなくしてシャフト1に軸方向に着磁していることで、シャフト1側からの磁束による磁気回路にて作動油を保持して、軸受及びシールを行うことができる。
【0014】
また請求項2の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネット4と、このマグネット4の軸方向の両側に接合した磁性体製の第1の軸及び第2の軸とでシャフト1を構成しているので、従来、外側に配置していたマグネット4を内側に配置した構成となって、小型化を図ることができる。
【0015】
さらに請求項3の動圧軸受装置では、マグネット4の外径を第1、第2の軸の外径よりも径小としているため、マグネット4の外径は第1、第2の軸の外径より小さければよく、マグネット4に対して高精度の加工を行う必要がない。
【0016】
請求項4の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネット4でシャフト1を構成しているので、シャフト1の構成が簡素化され、しかも単にスリーブ5の挿通孔6にシャフト1を挿入嵌合するだけなので、マグネット4に高精度の加工が不要となる。
【0017】
請求項5及び請求項6の動圧軸受装置は、その実施が容易であり、また充分な信頼性が得られる。
【0018】
【実施例】
次にこの発明の動圧軸受装置の具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこの発明の実施例の動圧軸受装置の断面図を示し、図2は図1のA部の拡大断面図である。図1において、1はシャフトであり、第1の軸2と、第2の軸3と、マグネット4とで構成されている。円柱状のマグネット4は、図示するように軸方向に着磁されており、また円柱状の第1の軸2及び第2の軸3は磁性体である。両軸2、3の間にマグネット4を挟持している。ここでマグネット4の外径は、両軸2、3の外径より径小としている。またマグネット4の外径寸法は磁気的に充分の面積を得るものでよく、高精度加工は不要である。マグネット4の材質としては、サマリュウム・コバルト磁石やネオジウム磁石、アルニコ磁石等の強力磁石を用いており、これらの強力磁石を用いれば磁気的に充分で面積(軸方向の端面の面積)を小さくできる。したがってマグネット4の外径を軸2、3の外径より細く形成することができる。
【0019】
5はスリーブであり、非磁性体で構成している。このスリーブ5は略円筒状に形成されており、その軸芯となる挿通孔6内に上記シャフト1を圧入嵌合している。そして軸2、3及びマグネット4から成るシャフト1とスリーブ5とが一体となって中心軸としての機械的強度を保有している。またスリーブ5を一体化したシャフト1の下部は、ベース7に固定されている。なお8は、モータコイルである。
【0020】
回転側となるモータハブ9は略円筒状に形成され、磁性体製で構成されている。このモータハブ9の軸芯にはスリーブ5の外径より大きい穴10が形成されており、この穴10の上端部と下端部には円板状で磁性体製の一対のポールピース11a、11bが固定されている。
【0021】
ここでスリーブ5の外周面とモータハブ9の穴10の内周面との間に間隙12が形成され、またポールピース11a、11bの下面及び上面とスリーブ5の上面及び下面の間にも間隙13a、13bが形成されている。さらにポールピース11a、11bの内周面とシャフト1の上下部の間にも間隙14a、14bが形成され、これらの間隙12、13a、13b、14a、14bに作動油としての磁性流体15を封入している。
【0022】
上記間隙12及び13a、13bを形成する各面、つまり穴10の内周面、スリーブ5の外周面、上側のポールピース11aの下面、下側のポールピース11bの上面、及びスリーブ5の上下の両面には、モータハブ9の回転によって上記磁性流体15に動圧を発生させるような表面加工が施されている。つまり上記スリーブ5の外周部と上記モータハブ9の穴10の内周壁とでジャーナル軸受を構成し、上記スリーブ5の上下外端面と各ポールピース11a、11bの内側面とでスラスト軸受を構成しているのである。
【0023】
また上記ポールピース11a、11bはシール部も構成している。つまりマグネット4によって順に第1の軸2、上側のポールピース11a、モータハブ9、下側のポールピース11b、第2の軸3を経てマグネット4に返る磁気回路16が構成されるので、間隙14a、14bには磁界が形成され、この間隙14a、14bにおいて磁性流体15を封止し、このシール作用によって、上記各間隙12、13a、13b内の流体の漏洩を防止している。
【0024】
上記の構成において、モータハブ9及びポールピース11a、11bが回転すると、各間隙12、13a、13bに封入されている磁性流体15には動圧が発生し、この動圧はモータハブ9の穴10の内周面、スリーブ5、ポールピース11a、11bにそれぞれ作用する。このときのシャフト1の半径方向のラジアル荷重はスリーブ5が支持し、軸方向のスラスト荷重は各ポールピース11a、11bを介してスリーブ5が支持することになる。
【0025】
以上の説明のように上記実施例における動圧軸受装置においては、従来例のようにマグネット4を外側ではなく、シャフト1として一体化して中心軸として機能させていることで、本装置の半径方向の大きさを小さくすることができる。また磁性流体15に動圧を発生させるための表面加工もマグネット4の表面に施すのではなく、シャフト1の外周に固定したスリーブ5の外周面に施しているので、高精度の加工が容易となる。またマグネット4の寸法許容差及び位置の精度は、端面方向(軸方向)に無理のない程度の一般的な精度を要求するのみで、特に高精度は必要ない。軸受としての精度要求は動圧軸受においては数μの許容差しかないが、本実施例では他の部品のいずれも一般的な精密自動旋盤で精度を出し得る形状であり、かつ一般的な金属材料、高分子材料を選択できる。また軸受部の動圧を発生させるための溝加工などの表面加工では、スラスト荷重側(スリーブ5の上面、下面)がプレス加工、ラジアル荷重側(スリーブ5の外周面)が転造加工で可能となる。
【0026】
(実施例2)
図3は実施例2を示し、本実施例ではマグネットでシャフトを一体的に形成し、先の実施例と同様のスリーブ5の挿通孔6にシャフト1を圧入嵌合している。また本実施例ではモータハブ9を磁性体で構成し、モータハブ9の下部のみにポールピース11を配設している。さらにスリーブ5の上面に対応した箇所には、モータハブ9の上部内側より磁極片17を突設し、この磁極片17にポールピースの機能をもたせるようにしている。なお他の構成や磁性流体15に動圧を発生させるためのスリーブ5の外周面等への表面加工は先の実施例と同様なので説明は省略する。
【0027】
ところで図3に示す実施例においては、モータハブ9に形成した磁極片17よりもシャフト1を突出させているので、磁極片17とシャフト1の側面との間の磁性流体15を封止すべく磁束密度が多くとれないことがあり得る。このような場合には、図4に示すように磁極片17をシャフト1の端面の上方まで形成することで、磁性流体15を封止するに充分な磁束密度を得ることができる。
【0028】
ここで上記各実施例では、モータハブ9の内面とスリーブ5の外面との間に封入される作動油として磁性流体15を用いて説明したが、流体を封止する箇所(ポールピースとシャフトの間)にだけ磁性流体を使用し、他の部分、つまり軸受の動圧を発生する部分には油を用いるようにしてもよい。ただ実際には、磁性流体15だけを用いた方が信頼性は向上する。また上記各実施例では、シャフトの両端を封止する場合について説明したが、一端側だけを封止する構成の動圧軸受装置の場合も本発明を適用することができる。さらにシャフト側を固定する場合に限らず、シャフト側を回転する構造の動圧軸受装置においても本発明を適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように請求項1の動圧軸受装置では、シャフトの外周にスリーブを固定しているので、難加工性のマグネットに加工を施す場合と比較して、動圧を発生させるためのスリーブの表面の加工が容易にできる。また従来、外側に配置していたマグネットをなくしてシャフトに軸方向に着磁して磁気回路を構成するようにしているので、半径方向に対して小型化を図ることができる。
【0030】
また請求項2の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネットと、このマグネットの軸方向の両側に接合した磁性体製の第1の軸及び第2の軸とでシャフトを構成しているので、従来、外側に配置していたマグネットを内側に配置した構成となって、小型化を図ることができる。また従来の筒状部材がなくなるので、部品点数も削減できる。
【0031】
さらに請求項3の動圧軸受装置では、マグネットの外径を第1、第2の軸の外径よりも径小としているため、マグネットの外径は第1、第2の軸の外径より小さければよく、マグネットに対して高精度の加工を行う必要がない。
【0032】
請求項4の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネットでシャフトを構成しているので、シャフトの構成が簡素化され、しかも単にスリーブの挿通孔にシャフトを挿入嵌合するだけなので、マグネットに高精度の加工が不要となる。
【0033】
請求項5及び請求項6の動圧軸受装置は、その実施が容易であり、また充分な信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の動圧軸受装置の実施例の断面図である。
【図2】この発明の実施例の図1におけるA部の拡大断面図である。
【図3】この発明の動圧軸受装置の実施例2の断面図である。
【図4】この発明の他の実施例の要部断面図である。
【図5】従来例の動圧軸受装置の断面図である。
【図6】他の従来例の動圧軸受装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト
2 第1の軸
3 第2の軸
4 マグネット
5 スリーブ
6 挿通孔
9 モータハブ
10 穴
11a ポールピース
11b ポールピース
15 磁性流体(作動油)
【産業上の利用分野】
この発明はハードディスクドライブ(HHD)やポリゴンミラー等に用いられる動圧軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のこの種の動圧軸受装置の断面図を示し、ハウジングを構成するモータハブ41の内周面に、円筒状のマグネット(永久磁石)42と、このマグネット42の上下両端に接合した一対の磁性体製の筒状部材43a、43bとが配設されている。上記マグネット42は軸方向に着磁されている。このマグネット42及び筒状部材43a、43bにかけての内周面には、円筒状で非磁性体製のスリーブ44が配設されている。このスリーブ44の軸芯には挿通孔45が形成されており、該挿通孔45内にはシャフト46が相対回転自在に配置されている。上記シャフト46は磁性体製であり、上記スリーブ44の上方、下方に位置するシャフト46の箇所に磁性体製の一対のポールピース47a、47bを設けている。この一対のポールピース47a、47bはリング円板状に形成されており、上記スリーブ44の上面側及び下面側にそれぞれ間隙48a、48bが生じるように配置され、上記シャフト46に固定されている。また筒状部材43a、43bの内周面とポールピース47a、47bの外周面との間にも間隙49a、49bを形成し、さらにシャフト46の外周面とスリーブ44の内周面との間にも間隙50を形成している。
【0003】
ここで上記間隙50及び48a、48bには、磁性流体51が封入されており、上記間隙50及び48a、48bを形成する各面、つまり挿通孔45の内周面、シャフト46の外周面、上側のポールピース47aの下面、下側のポールピース47bの上面及びスリーブ44の上下両面には、モータハブ41の回転によって上記磁性流体51に動圧を発生させるような表面加工が施されている。つまり上記スリーブ44の内周面とシャフト46の外周面との間にジャーナル軸受を構成し、またスリーブ44の両端面と各ポールピース47a、47bの内側面とでスラスト軸受を構成しているのである。また上記ポールピース47a、47bはシール部も構成している。つまり上記マグネット42によって順に上側筒状部材43a、上側ポールピース47a、シャフト46、下側ポールピース47b、下側筒状部材43bを経てマグネット42に返る磁気回路が構成されるので、間隙49a、49bにおいて磁性流体51を封止している。
【0004】
図5に示す従来の動圧軸受装置においては、マグネット42の軸受部の外側に配置しているので、小型化に対応できず、また部品点数が多くなるという問題がある。そこでこの欠点を解消するため、図6に示すような構造の動圧軸受装置を採用することが考えられる。
【0005】
図6に示す動圧軸受装置は、シャフト46の中心軸にマグネット52を配置し、このマグネット52とマグネット52の軸方向の両端に設けた一対のポールピース47a、47bとでシャフト46を構成したものである。そしてモータハブ41の内周面にはスリーブ44を配設し、このスリーブ44の挿通孔45にマグネット52及びポールピース47a、47bから成るシャフト46を挿入し、シャフト46の外周面とスリーブ44の内周面との間で形成される間隙に磁性流体51を封入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる図6に示す構造では、マグネット52を中心軸として機能させるため、マグネット52に機械的強度が要求され、かつ高精度な外形寸法が必要となる。つまり磁性流体51に動圧を発生させるための表面加工をマグネット52の表面に施す必要があるが、アルニコ磁石、ネオジウム磁石等機械的強度のあるマグネットを用いる必要がある一方で、これらのマグネットの表面に切削加工等で高精度加工を施すことは甚だ困難であり、コストアップにつながる研削加工等を施さなければならないという問題がある。
【0007】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、動圧を発生させるための表面加工を容易にし、しかも小型化を達成することが可能な動圧軸受装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の動圧軸受装置は、軸方向に着磁したシャフト1と、軸芯に設けた挿通孔6に上記シャフト1を挿入嵌合したスリーブ5と、上記スリーブ5の外周部に相対回転可能に遊嵌された磁性体製のハブ9と、上記スリーブ5の端面を覆うように上記ハブ9側から上記シャフト1の近傍まで延びるポールピース11aとを有し、上記スリーブ5の外周部とハブ9の内周部との間にジャーナル軸受を構成し、上記シャフト1からポールピース11aを経由する磁気経路に磁性流体15を保持し、これにより軸受作動流体15を封止したことを特徴としている。
【0009】
また請求項2の動圧軸受装置は、上記シャフト1は、軸方向に着磁したマグネット4と、このマグネット4の軸方向の両側に配置した磁性体製の第1の軸2及び第2の軸3とで構成されていることを特徴としている。
【0010】
さらに請求項3の動圧軸受装置は、上記マグネット4の外径を第1、第2の軸2、3の外径よりも径小としたことを特徴としている。
【0011】
請求項4の動圧軸受装置は、軸方向に着磁したマグネット4で上記シャフト1を一体的に構成したことを特徴としている。
【0012】
請求項5の動圧軸受装置は、上記軸受作動流体15が磁性流体15であることを特徴とし、また請求項6の動圧軸受装置は、上記スリーブ5の端部と上記ポールピース11aの側面部との間にスラスト軸受を構成していることを特徴としている。
【0013】
【作用】
上記請求項1の動圧軸受装置では、シャフト1の外周にスリーブ5を固定しているので、難加工性のマグネット4に加工を施す場合と比較して、動圧を発生させるためのスリーブ5の表面の加工が容易にできる。また従来、外側に配置していたマグネット4をなくしてシャフト1に軸方向に着磁していることで、シャフト1側からの磁束による磁気回路にて作動油を保持して、軸受及びシールを行うことができる。
【0014】
また請求項2の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネット4と、このマグネット4の軸方向の両側に接合した磁性体製の第1の軸及び第2の軸とでシャフト1を構成しているので、従来、外側に配置していたマグネット4を内側に配置した構成となって、小型化を図ることができる。
【0015】
さらに請求項3の動圧軸受装置では、マグネット4の外径を第1、第2の軸の外径よりも径小としているため、マグネット4の外径は第1、第2の軸の外径より小さければよく、マグネット4に対して高精度の加工を行う必要がない。
【0016】
請求項4の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネット4でシャフト1を構成しているので、シャフト1の構成が簡素化され、しかも単にスリーブ5の挿通孔6にシャフト1を挿入嵌合するだけなので、マグネット4に高精度の加工が不要となる。
【0017】
請求項5及び請求項6の動圧軸受装置は、その実施が容易であり、また充分な信頼性が得られる。
【0018】
【実施例】
次にこの発明の動圧軸受装置の具体的な実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1はこの発明の実施例の動圧軸受装置の断面図を示し、図2は図1のA部の拡大断面図である。図1において、1はシャフトであり、第1の軸2と、第2の軸3と、マグネット4とで構成されている。円柱状のマグネット4は、図示するように軸方向に着磁されており、また円柱状の第1の軸2及び第2の軸3は磁性体である。両軸2、3の間にマグネット4を挟持している。ここでマグネット4の外径は、両軸2、3の外径より径小としている。またマグネット4の外径寸法は磁気的に充分の面積を得るものでよく、高精度加工は不要である。マグネット4の材質としては、サマリュウム・コバルト磁石やネオジウム磁石、アルニコ磁石等の強力磁石を用いており、これらの強力磁石を用いれば磁気的に充分で面積(軸方向の端面の面積)を小さくできる。したがってマグネット4の外径を軸2、3の外径より細く形成することができる。
【0019】
5はスリーブであり、非磁性体で構成している。このスリーブ5は略円筒状に形成されており、その軸芯となる挿通孔6内に上記シャフト1を圧入嵌合している。そして軸2、3及びマグネット4から成るシャフト1とスリーブ5とが一体となって中心軸としての機械的強度を保有している。またスリーブ5を一体化したシャフト1の下部は、ベース7に固定されている。なお8は、モータコイルである。
【0020】
回転側となるモータハブ9は略円筒状に形成され、磁性体製で構成されている。このモータハブ9の軸芯にはスリーブ5の外径より大きい穴10が形成されており、この穴10の上端部と下端部には円板状で磁性体製の一対のポールピース11a、11bが固定されている。
【0021】
ここでスリーブ5の外周面とモータハブ9の穴10の内周面との間に間隙12が形成され、またポールピース11a、11bの下面及び上面とスリーブ5の上面及び下面の間にも間隙13a、13bが形成されている。さらにポールピース11a、11bの内周面とシャフト1の上下部の間にも間隙14a、14bが形成され、これらの間隙12、13a、13b、14a、14bに作動油としての磁性流体15を封入している。
【0022】
上記間隙12及び13a、13bを形成する各面、つまり穴10の内周面、スリーブ5の外周面、上側のポールピース11aの下面、下側のポールピース11bの上面、及びスリーブ5の上下の両面には、モータハブ9の回転によって上記磁性流体15に動圧を発生させるような表面加工が施されている。つまり上記スリーブ5の外周部と上記モータハブ9の穴10の内周壁とでジャーナル軸受を構成し、上記スリーブ5の上下外端面と各ポールピース11a、11bの内側面とでスラスト軸受を構成しているのである。
【0023】
また上記ポールピース11a、11bはシール部も構成している。つまりマグネット4によって順に第1の軸2、上側のポールピース11a、モータハブ9、下側のポールピース11b、第2の軸3を経てマグネット4に返る磁気回路16が構成されるので、間隙14a、14bには磁界が形成され、この間隙14a、14bにおいて磁性流体15を封止し、このシール作用によって、上記各間隙12、13a、13b内の流体の漏洩を防止している。
【0024】
上記の構成において、モータハブ9及びポールピース11a、11bが回転すると、各間隙12、13a、13bに封入されている磁性流体15には動圧が発生し、この動圧はモータハブ9の穴10の内周面、スリーブ5、ポールピース11a、11bにそれぞれ作用する。このときのシャフト1の半径方向のラジアル荷重はスリーブ5が支持し、軸方向のスラスト荷重は各ポールピース11a、11bを介してスリーブ5が支持することになる。
【0025】
以上の説明のように上記実施例における動圧軸受装置においては、従来例のようにマグネット4を外側ではなく、シャフト1として一体化して中心軸として機能させていることで、本装置の半径方向の大きさを小さくすることができる。また磁性流体15に動圧を発生させるための表面加工もマグネット4の表面に施すのではなく、シャフト1の外周に固定したスリーブ5の外周面に施しているので、高精度の加工が容易となる。またマグネット4の寸法許容差及び位置の精度は、端面方向(軸方向)に無理のない程度の一般的な精度を要求するのみで、特に高精度は必要ない。軸受としての精度要求は動圧軸受においては数μの許容差しかないが、本実施例では他の部品のいずれも一般的な精密自動旋盤で精度を出し得る形状であり、かつ一般的な金属材料、高分子材料を選択できる。また軸受部の動圧を発生させるための溝加工などの表面加工では、スラスト荷重側(スリーブ5の上面、下面)がプレス加工、ラジアル荷重側(スリーブ5の外周面)が転造加工で可能となる。
【0026】
(実施例2)
図3は実施例2を示し、本実施例ではマグネットでシャフトを一体的に形成し、先の実施例と同様のスリーブ5の挿通孔6にシャフト1を圧入嵌合している。また本実施例ではモータハブ9を磁性体で構成し、モータハブ9の下部のみにポールピース11を配設している。さらにスリーブ5の上面に対応した箇所には、モータハブ9の上部内側より磁極片17を突設し、この磁極片17にポールピースの機能をもたせるようにしている。なお他の構成や磁性流体15に動圧を発生させるためのスリーブ5の外周面等への表面加工は先の実施例と同様なので説明は省略する。
【0027】
ところで図3に示す実施例においては、モータハブ9に形成した磁極片17よりもシャフト1を突出させているので、磁極片17とシャフト1の側面との間の磁性流体15を封止すべく磁束密度が多くとれないことがあり得る。このような場合には、図4に示すように磁極片17をシャフト1の端面の上方まで形成することで、磁性流体15を封止するに充分な磁束密度を得ることができる。
【0028】
ここで上記各実施例では、モータハブ9の内面とスリーブ5の外面との間に封入される作動油として磁性流体15を用いて説明したが、流体を封止する箇所(ポールピースとシャフトの間)にだけ磁性流体を使用し、他の部分、つまり軸受の動圧を発生する部分には油を用いるようにしてもよい。ただ実際には、磁性流体15だけを用いた方が信頼性は向上する。また上記各実施例では、シャフトの両端を封止する場合について説明したが、一端側だけを封止する構成の動圧軸受装置の場合も本発明を適用することができる。さらにシャフト側を固定する場合に限らず、シャフト側を回転する構造の動圧軸受装置においても本発明を適用することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように請求項1の動圧軸受装置では、シャフトの外周にスリーブを固定しているので、難加工性のマグネットに加工を施す場合と比較して、動圧を発生させるためのスリーブの表面の加工が容易にできる。また従来、外側に配置していたマグネットをなくしてシャフトに軸方向に着磁して磁気回路を構成するようにしているので、半径方向に対して小型化を図ることができる。
【0030】
また請求項2の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネットと、このマグネットの軸方向の両側に接合した磁性体製の第1の軸及び第2の軸とでシャフトを構成しているので、従来、外側に配置していたマグネットを内側に配置した構成となって、小型化を図ることができる。また従来の筒状部材がなくなるので、部品点数も削減できる。
【0031】
さらに請求項3の動圧軸受装置では、マグネットの外径を第1、第2の軸の外径よりも径小としているため、マグネットの外径は第1、第2の軸の外径より小さければよく、マグネットに対して高精度の加工を行う必要がない。
【0032】
請求項4の動圧軸受装置では、軸方向に着磁したマグネットでシャフトを構成しているので、シャフトの構成が簡素化され、しかも単にスリーブの挿通孔にシャフトを挿入嵌合するだけなので、マグネットに高精度の加工が不要となる。
【0033】
請求項5及び請求項6の動圧軸受装置は、その実施が容易であり、また充分な信頼性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の動圧軸受装置の実施例の断面図である。
【図2】この発明の実施例の図1におけるA部の拡大断面図である。
【図3】この発明の動圧軸受装置の実施例2の断面図である。
【図4】この発明の他の実施例の要部断面図である。
【図5】従来例の動圧軸受装置の断面図である。
【図6】他の従来例の動圧軸受装置の要部断面図である。
【符号の説明】
1 シャフト
2 第1の軸
3 第2の軸
4 マグネット
5 スリーブ
6 挿通孔
9 モータハブ
10 穴
11a ポールピース
11b ポールピース
15 磁性流体(作動油)
Claims (6)
- 軸方向に着磁したシャフト(1)と、軸芯に設けた挿通孔(6)に上記シャフト(1)を挿入嵌合したスリーブ(5)と、上記スリーブ(5)の外周部に相対回転可能に遊嵌された磁性体製のハブ(9)と、上記スリーブ(5)の端面を覆うように上記ハブ(9)側から上記シャフト(1)の近傍まで延びるポールピース(11a)とを有し、上記スリーブ(5)の外周部とハブ(9)の内周部との間にジャーナル軸受を構成し、上記シャフト(1)からポールピース(11a)を経由する磁気経路に磁性流体(15)を保持し、これにより軸受作動流体(15)を封止したことを特徴とする動圧軸受装置。
- 上記シャフト(1)は、軸方向に着磁したマグネット(4)と、このマグネット(4)の軸方向の両側に配置した磁性体製の第1の軸(2)及び第2の軸(3)とで構成されていることを特徴とする請求項1の動圧軸受装置。
- 上記マグネット(4)の外径を第1、第2の軸(2)(3)の外径よりも径小としたことを特徴とする請求項2の動圧軸受装置。
- 軸方向に着磁したマグネット(4)で上記シャフト(1)を一体的に構成したことを特徴とする請求項1の動圧軸受装置。
- 上記軸受作動流体(15)が磁性流体(15)であることを特徴とする請求項1の動圧軸受装置。
- 上記スリーブ(5)の端部と上記ポールピース(11a)の側面部との間にスラスト軸受を構成していることを特徴とする請求項1の動圧軸受装置。
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