JPH07279960A - 動圧軸受装置 - Google Patents
動圧軸受装置Info
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- JPH07279960A JPH07279960A JP9903694A JP9903694A JPH07279960A JP H07279960 A JPH07279960 A JP H07279960A JP 9903694 A JP9903694 A JP 9903694A JP 9903694 A JP9903694 A JP 9903694A JP H07279960 A JPH07279960 A JP H07279960A
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- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化を図ると共に、部品点数の削減を図る
こと。 【構成】 軸方向に着磁したマグネット2と、このマグ
ネット2の両側に設けたポールピース3a、3bとでシ
ャフト1を構成する。モータハブ4の穴5の内周面に非
磁性体製のスリーブ6を固定する。このスリーブ6の内
側に上記シャフト1を回転自在に配置する。これにより
従来例のようにマグネット2を外側ではなく、シャフト
1として一体化して中心軸として機能させているため
に、本装置の半径方向の大きさを小さくでき、全体を小
型化できる。また従来例のようにマグネットを支持する
筒状部材が不要となるので、部品点数を削減でき、その
ためコストの低減も図れる。
こと。 【構成】 軸方向に着磁したマグネット2と、このマグ
ネット2の両側に設けたポールピース3a、3bとでシ
ャフト1を構成する。モータハブ4の穴5の内周面に非
磁性体製のスリーブ6を固定する。このスリーブ6の内
側に上記シャフト1を回転自在に配置する。これにより
従来例のようにマグネット2を外側ではなく、シャフト
1として一体化して中心軸として機能させているため
に、本装置の半径方向の大きさを小さくでき、全体を小
型化できる。また従来例のようにマグネットを支持する
筒状部材が不要となるので、部品点数を削減でき、その
ためコストの低減も図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はハードディスクドライ
ブ(HHD)やポリゴンミラー等に用いられる動圧軸受
装置に関するものである。
ブ(HHD)やポリゴンミラー等に用いられる動圧軸受
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のこの種の動圧軸受装置の断
面図を示し、ハウジングを構成するモータハブ41の内
周面に、円筒状のマグネット(永久磁石)42と、この
マグネット42の上下両端に接合した一対の磁性体製の
筒状部材43a、43bとが配設されている。上記マグ
ネット42は軸方向に着磁されている。このマグネット
42及び筒状部材43a、43bにかけての内周面に
は、円筒状で非磁性体製のスリーブ44が配設されてい
る。このスリーブ44の軸芯には挿通孔45が形成され
ており、該挿通孔45内にはシャフト46が相対回転自
在に配置されている。上記シャフト46は磁性体製であ
り、上記スリーブ44の上方、下方に位置するシャフト
46の箇所に磁性体製の一対のポールピース47a、4
7bを設けている。この一対のポールピース47a、4
7bはリング円板状に形成されており、上記スリーブ4
4の上面側及び下面側にそれぞれ間隙48a、48bが
生じるように配置され、上記シャフト46に固定されて
いる。また筒状部材43a、43bの内周面とポールピ
ース47a、47bの外周面との間にも間隙49a、4
9bを形成し、さらにシャフト46の外周面とスリーブ
44の内周面との間にも間隙50を形成している。
面図を示し、ハウジングを構成するモータハブ41の内
周面に、円筒状のマグネット(永久磁石)42と、この
マグネット42の上下両端に接合した一対の磁性体製の
筒状部材43a、43bとが配設されている。上記マグ
ネット42は軸方向に着磁されている。このマグネット
42及び筒状部材43a、43bにかけての内周面に
は、円筒状で非磁性体製のスリーブ44が配設されてい
る。このスリーブ44の軸芯には挿通孔45が形成され
ており、該挿通孔45内にはシャフト46が相対回転自
在に配置されている。上記シャフト46は磁性体製であ
り、上記スリーブ44の上方、下方に位置するシャフト
46の箇所に磁性体製の一対のポールピース47a、4
7bを設けている。この一対のポールピース47a、4
7bはリング円板状に形成されており、上記スリーブ4
4の上面側及び下面側にそれぞれ間隙48a、48bが
生じるように配置され、上記シャフト46に固定されて
いる。また筒状部材43a、43bの内周面とポールピ
ース47a、47bの外周面との間にも間隙49a、4
9bを形成し、さらにシャフト46の外周面とスリーブ
44の内周面との間にも間隙50を形成している。
【0003】ここで上記間隙50及び48a、48bに
は、磁性流体51が封入されており、上記間隙50及び
48a、48bを形成する各面、つまり挿通孔45の内
周面、シャフト46の外周面、上側のポールピース47
aの下面、下側のポールピース47bの上面及びスリー
ブ44の上下両面には、モータハブ41の回転によって
上記磁性流体51に動圧を発生させるような表面加工が
施されている。つまり上記スリーブ44の内周面とシャ
フト46の外周面との間にジャーナル軸受を構成し、ま
たスリーブ44の両端面と各ポールピース47a、47
bの内側面とでスラスト軸受を構成しているのである。
また上記ポールピース47a、47bはシール部も構成
している。つまり上記マグネット42によって順に上側
筒状部材43a、上側ポールピース47a、シャフト4
6、下側ポールピース47b、下側筒状部材43bを経
てマグネット42に返る磁気回路が構成されるので、間
隙49a、49bにおいて磁性流体51を封止してい
る。
は、磁性流体51が封入されており、上記間隙50及び
48a、48bを形成する各面、つまり挿通孔45の内
周面、シャフト46の外周面、上側のポールピース47
aの下面、下側のポールピース47bの上面及びスリー
ブ44の上下両面には、モータハブ41の回転によって
上記磁性流体51に動圧を発生させるような表面加工が
施されている。つまり上記スリーブ44の内周面とシャ
フト46の外周面との間にジャーナル軸受を構成し、ま
たスリーブ44の両端面と各ポールピース47a、47
bの内側面とでスラスト軸受を構成しているのである。
また上記ポールピース47a、47bはシール部も構成
している。つまり上記マグネット42によって順に上側
筒状部材43a、上側ポールピース47a、シャフト4
6、下側ポールピース47b、下側筒状部材43bを経
てマグネット42に返る磁気回路が構成されるので、間
隙49a、49bにおいて磁性流体51を封止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図3に示
す従来の動圧軸受装置においては、マグネット42を軸
受部の外側に配置しているので、ラジアル方向(半径方
向)の寸法が大きくなり、小型化に対応できず、また部
品点数が多くなるという問題があった。
す従来の動圧軸受装置においては、マグネット42を軸
受部の外側に配置しているので、ラジアル方向(半径方
向)の寸法が大きくなり、小型化に対応できず、また部
品点数が多くなるという問題があった。
【0005】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、小型化を図ると
共に、部品点数の削減を図ることが可能な動圧軸受装置
を提供することにある。
になされたものであって、その目的は、小型化を図ると
共に、部品点数の削減を図ることが可能な動圧軸受装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の動圧軸
受装置は、軸方向に着磁したマグネット2及びこのマグ
ネット2の少なくとも一方の端面側に設けたポールピー
ス3aから成るシャフト1と、軸芯に設けた穴5を有す
るモータハブ4と、このモータハブ4の上記穴5の内周
面に配設した円筒状のスリーブ6と、このスリーブ6の
内側に遊嵌した上記シャフト1の外周面と該スリーブ6
の内周面の間に形成される間隙9内に封入した作動油1
1とを有し、上記ポールピース3aからモータハブ4を
経由する磁気経路に磁性流体11を保持し、これにより
上記作動油11を封止したことを特徴としている。
受装置は、軸方向に着磁したマグネット2及びこのマグ
ネット2の少なくとも一方の端面側に設けたポールピー
ス3aから成るシャフト1と、軸芯に設けた穴5を有す
るモータハブ4と、このモータハブ4の上記穴5の内周
面に配設した円筒状のスリーブ6と、このスリーブ6の
内側に遊嵌した上記シャフト1の外周面と該スリーブ6
の内周面の間に形成される間隙9内に封入した作動油1
1とを有し、上記ポールピース3aからモータハブ4を
経由する磁気経路に磁性流体11を保持し、これにより
上記作動油11を封止したことを特徴としている。
【0007】また請求項2の動圧軸受装置は、軸方向に
着磁したマグネット2、このマグネット2の少なくとも
一方の端面側に設けたポールピース3a及び上記マグネ
ット2とポールピース3aとで形成されるコーナー部内
に配置され外周面側を第1の傾斜面14とした略リング
状の軸受部材13とから成るシャフト1と、軸芯に穴5
を有するモータハブ4と、このモータハブ4の上記穴5
の内周面に配設され上記軸受部材13の第1の傾斜面1
4と対面した第2の傾斜面15を端部側に形成した略円
筒状のスリーブ6と、このスリーブ6の内側に遊嵌した
上記シャフト1の外周面と該スリーブ6の内周面の間に
形成される間隙9内に封入した作動油11とを有し、上
記ポールピース3aからモータハブ4を経由する磁気経
路に磁性流体11を保持し、これにより上記作動油11
を封止したことを特徴としている。
着磁したマグネット2、このマグネット2の少なくとも
一方の端面側に設けたポールピース3a及び上記マグネ
ット2とポールピース3aとで形成されるコーナー部内
に配置され外周面側を第1の傾斜面14とした略リング
状の軸受部材13とから成るシャフト1と、軸芯に穴5
を有するモータハブ4と、このモータハブ4の上記穴5
の内周面に配設され上記軸受部材13の第1の傾斜面1
4と対面した第2の傾斜面15を端部側に形成した略円
筒状のスリーブ6と、このスリーブ6の内側に遊嵌した
上記シャフト1の外周面と該スリーブ6の内周面の間に
形成される間隙9内に封入した作動油11とを有し、上
記ポールピース3aからモータハブ4を経由する磁気経
路に磁性流体11を保持し、これにより上記作動油11
を封止したことを特徴としている。
【0008】
【作用】上記請求項1の動圧軸受装置では、作動油11
を封止するための磁気回路を形成するためのマグネット
2をシャフト1として使用している。したがってマグネ
ット2をシャフト1よりも外側に配置していた従来例と
比べて、ラジアル方向の寸法を小さくすることができ
る。また従来例においてマグネット2を支持するために
用いていた筒状部材が不要となる。
を封止するための磁気回路を形成するためのマグネット
2をシャフト1として使用している。したがってマグネ
ット2をシャフト1よりも外側に配置していた従来例と
比べて、ラジアル方向の寸法を小さくすることができ
る。また従来例においてマグネット2を支持するために
用いていた筒状部材が不要となる。
【0009】また請求項2の動圧軸受装置では、作動油
11を封止するための磁気回路を形成するためのマグネ
ット2をシャフト1として使用している。したがってマ
グネット2をシャフト1よりも外側に配置していた従来
例と比べて、ラジアル方向の寸法を小さくすることがで
きる。また従来例においてマグネット2を支持するため
に用いていた筒状部材が不要となる。さらにはシャフト
1側の軸受部材13の第1の傾斜面14とスリーブ6の
第2の傾斜面15とを対面させて、回転時におけるラジ
アル荷重とスラスト荷重を1つの軸受部材13で受ける
ようにしている。
11を封止するための磁気回路を形成するためのマグネ
ット2をシャフト1として使用している。したがってマ
グネット2をシャフト1よりも外側に配置していた従来
例と比べて、ラジアル方向の寸法を小さくすることがで
きる。また従来例においてマグネット2を支持するため
に用いていた筒状部材が不要となる。さらにはシャフト
1側の軸受部材13の第1の傾斜面14とスリーブ6の
第2の傾斜面15とを対面させて、回転時におけるラジ
アル荷重とスラスト荷重を1つの軸受部材13で受ける
ようにしている。
【0010】
【実施例】次にこの発明の動圧軸受装置の具体的な実施
例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は
この発明の動圧軸受装置の一実施例を示す縦断面図であ
る。同図において、1はシャフトであり、マグネット2
と一対のポールピース3a、3bとで構成されている。
マグネット2は円柱状に形成されており、その軸方向に
着磁され、図示例では上側がN極、下側がS極としてあ
る。また上記マグネット2の両側の端面にそれぞれ固定
したポールピース3a、3bは磁性体で形成され、略円
板状に形成されている。ポールピース3a、3bの外径
はマグネット2の外径より大きく形成されていて、ポー
ルピース3a、3bの端部が半径方向にマグネット2よ
り突出した形状としてある。
例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は
この発明の動圧軸受装置の一実施例を示す縦断面図であ
る。同図において、1はシャフトであり、マグネット2
と一対のポールピース3a、3bとで構成されている。
マグネット2は円柱状に形成されており、その軸方向に
着磁され、図示例では上側がN極、下側がS極としてあ
る。また上記マグネット2の両側の端面にそれぞれ固定
したポールピース3a、3bは磁性体で形成され、略円
板状に形成されている。ポールピース3a、3bの外径
はマグネット2の外径より大きく形成されていて、ポー
ルピース3a、3bの端部が半径方向にマグネット2よ
り突出した形状としてある。
【0011】モータハブ4は磁性体で形成され、その軸
芯には穴5が形成されている。このモータハブ4の穴5
の内周面には、円筒状で非磁性体のスリーブ6が固定さ
れている。このスリーブ6の内側の穴を挿通孔7とし
て、この挿通孔7に上記シャフト1を相対回転自在に遊
嵌している。そしてシャフト1を構成するマグネット2
の軸方向の長さよりもスリーブ6の長さを少し短く形成
し、スリーブ6の上面と上側のポールピース3aの周部
の下面との間に間隙8aを形成し、またスリーブ6の下
面と下側のポールピース3bの周部の上面との間にも間
隙8bを形成している。さらにマグネット2の外周面と
スリーブ6の内周面との間に間隙9を形成している。そ
してポールピース3a、3bの周端面と、スリーブ6よ
りも上下方のモータハブ4の内周面との間にも間隙10
a、10bを形成している。上記間隙8a、8b、9、
10a、10bに作動油としての磁性流体11を封入し
ている。
芯には穴5が形成されている。このモータハブ4の穴5
の内周面には、円筒状で非磁性体のスリーブ6が固定さ
れている。このスリーブ6の内側の穴を挿通孔7とし
て、この挿通孔7に上記シャフト1を相対回転自在に遊
嵌している。そしてシャフト1を構成するマグネット2
の軸方向の長さよりもスリーブ6の長さを少し短く形成
し、スリーブ6の上面と上側のポールピース3aの周部
の下面との間に間隙8aを形成し、またスリーブ6の下
面と下側のポールピース3bの周部の上面との間にも間
隙8bを形成している。さらにマグネット2の外周面と
スリーブ6の内周面との間に間隙9を形成している。そ
してポールピース3a、3bの周端面と、スリーブ6よ
りも上下方のモータハブ4の内周面との間にも間隙10
a、10bを形成している。上記間隙8a、8b、9、
10a、10bに作動油としての磁性流体11を封入し
ている。
【0012】ここで上記間隙9及び8a、8bを形成す
る各面、つまりスリーブ6の内周面及び上下面、マグネ
ット2の外周面、上側のポールピース3aの下面、下側
のポールピース3bの上面には、モータハブ4の相対回
転によって上記磁性流体11に動圧を発生させるような
表面加工が施されている。そしてラジアル荷重をシャフ
ト1で、またスラスト荷重をポールピース3a、3bで
受ける軸受部を構成している。
る各面、つまりスリーブ6の内周面及び上下面、マグネ
ット2の外周面、上側のポールピース3aの下面、下側
のポールピース3bの上面には、モータハブ4の相対回
転によって上記磁性流体11に動圧を発生させるような
表面加工が施されている。そしてラジアル荷重をシャフ
ト1で、またスラスト荷重をポールピース3a、3bで
受ける軸受部を構成している。
【0013】また上記ポールピース3a、3bはシール
部を構成しており、シャフト1を構成するマグネット2
によって順に上側のポールピース3a、モータハブ4、
下側のポールピース3bを経てマグネット2に返る磁気
回路12が形成されるので、間隙10a、10bには磁
界が形成され、この間隙10a、10bにおいて磁性流
体11を封止している。このシール作用によって、上記
各間隙9及び8a、8b内の流体の漏洩を防止してい
る。
部を構成しており、シャフト1を構成するマグネット2
によって順に上側のポールピース3a、モータハブ4、
下側のポールピース3bを経てマグネット2に返る磁気
回路12が形成されるので、間隙10a、10bには磁
界が形成され、この間隙10a、10bにおいて磁性流
体11を封止している。このシール作用によって、上記
各間隙9及び8a、8b内の流体の漏洩を防止してい
る。
【0014】上記の構成において、モータハブ4が回転
すると、各間隙9及び8a、8bに封入されている磁性
流体11には動圧が発生し、この動圧はシャフト1の外
周面、ポールピース3a、3bにそれぞれ作用する。こ
のときの半径方向のラジアル荷重はシャフト1が支持
し、軸方向のスラスト荷重は各ポールピース3a、3b
を介してシャフト1が支持することになる。
すると、各間隙9及び8a、8bに封入されている磁性
流体11には動圧が発生し、この動圧はシャフト1の外
周面、ポールピース3a、3bにそれぞれ作用する。こ
のときの半径方向のラジアル荷重はシャフト1が支持
し、軸方向のスラスト荷重は各ポールピース3a、3b
を介してシャフト1が支持することになる。
【0015】以上の説明のように上記実施例における動
圧軸受装置においては、従来例のようにマグネット2を
外側ではなく、シャフト1として一体化して中心軸とし
て機能させているために、本装置の半径方向の大きさを
小さくすることができて、全体を小型化することが可能
となる。また従来例のマグネットを支持する筒状部材が
不要となるので、部品点数を削減でき、そのためコスト
の低減も図ることができる。
圧軸受装置においては、従来例のようにマグネット2を
外側ではなく、シャフト1として一体化して中心軸とし
て機能させているために、本装置の半径方向の大きさを
小さくすることができて、全体を小型化することが可能
となる。また従来例のマグネットを支持する筒状部材が
不要となるので、部品点数を削減でき、そのためコスト
の低減も図ることができる。
【0016】(実施例2)実施例2を図2に示す。本実
施例では1つの部材、軸受部材13を追加してラジアル
荷重とスラスト荷重とを同じ箇所で受けるようにしてい
る。すなわちマグネット2とポールピース3a、3bと
で形成される上下のコーナー部に非磁性体製で略リング
状の軸受部材13を配設し、この軸受部材13の断面を
三角形状にしてスリーブ6側に第1の傾斜面14を形成
している。またスリーブ6の上下の内側も上記第1の傾
斜面14に対面させる第2の傾斜面15を周設してい
る。そしてこれら軸受部材13の第1の傾斜面14、ス
リーブ6の第2の傾斜面15にも磁性流体11に動圧を
発生させるための表面加工を施している。
施例では1つの部材、軸受部材13を追加してラジアル
荷重とスラスト荷重とを同じ箇所で受けるようにしてい
る。すなわちマグネット2とポールピース3a、3bと
で形成される上下のコーナー部に非磁性体製で略リング
状の軸受部材13を配設し、この軸受部材13の断面を
三角形状にしてスリーブ6側に第1の傾斜面14を形成
している。またスリーブ6の上下の内側も上記第1の傾
斜面14に対面させる第2の傾斜面15を周設してい
る。そしてこれら軸受部材13の第1の傾斜面14、ス
リーブ6の第2の傾斜面15にも磁性流体11に動圧を
発生させるための表面加工を施している。
【0017】本実施例では図2に示すように、シャフト
1を構成する軸受部材13の第1の傾斜面14と、スリ
ーブ6側の第2の傾斜面15とを対面させていること
で、回転時における半径方向のラジアル荷重と軸方向の
スラスト荷重とを同時に受ける軸受部とすることができ
る。そしてこの実施例では軸受部材13に動圧発生用の
表面加工を施しているために、上記第1実施例のように
難加工性のマグネット2の表面に加工を施す場合に比較
して、磁性流体11に動圧を発生させるための表面加工
が容易にできる。
1を構成する軸受部材13の第1の傾斜面14と、スリ
ーブ6側の第2の傾斜面15とを対面させていること
で、回転時における半径方向のラジアル荷重と軸方向の
スラスト荷重とを同時に受ける軸受部とすることができ
る。そしてこの実施例では軸受部材13に動圧発生用の
表面加工を施しているために、上記第1実施例のように
難加工性のマグネット2の表面に加工を施す場合に比較
して、磁性流体11に動圧を発生させるための表面加工
が容易にできる。
【0018】ここで上記各実施例では、スリーブ6の内
周面側とマグネット2の外周面側との間に封入される作
動油として磁性流体11を用いて説明したが、流体を封
止する箇所(ポールピースとモータハブの間)にだけ磁
性流体を使用し、他の部分、つまり軸受の動圧を発生す
る部分には油だけを用いるようにしてもよい。
周面側とマグネット2の外周面側との間に封入される作
動油として磁性流体11を用いて説明したが、流体を封
止する箇所(ポールピースとモータハブの間)にだけ磁
性流体を使用し、他の部分、つまり軸受の動圧を発生す
る部分には油だけを用いるようにしてもよい。
【0019】また上記各実施例では、シャフトの両端を
封止する場合について説明したが、一端側だけを封止す
る構成の動圧軸受装置の場合も本発明を適用することが
できる。さらにモータハブ側を回転する場合に限らず、
モータハブ側を固定する構造の動圧軸受装置においても
本発明を適用することができる。
封止する場合について説明したが、一端側だけを封止す
る構成の動圧軸受装置の場合も本発明を適用することが
できる。さらにモータハブ側を回転する場合に限らず、
モータハブ側を固定する構造の動圧軸受装置においても
本発明を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように請求項1の動圧軸受装置で
は、小型化を図ることができると共に、部品点数を削減
することができる。
は、小型化を図ることができると共に、部品点数を削減
することができる。
【0021】また請求項2の動圧軸受装置では、動圧発
生用の表面加工を、難加工性のマグネットにではなく軸
受部材に施しているため、磁性流体に動圧を発生させる
ための表面加工が容易にできる。
生用の表面加工を、難加工性のマグネットにではなく軸
受部材に施しているため、磁性流体に動圧を発生させる
ための表面加工が容易にできる。
【図1】この発明の動圧軸受装置の実施例の断面図であ
る。
る。
【図2】この発明の動圧軸受装置の実施例2の断面図で
ある。
ある。
【図3】従来例の動圧軸受装置の断面図である。
1 シャフト 2 マグネット 3a ポールピース 3b ポールピース 4 モータハブ 5 穴 6 スリーブ 8a 間隙 8b 間隙 9 間隙 10a 間隙 10b 間隙 11 磁性流体 13 軸受部材 14 第1の傾斜面 15 第2の傾斜面
Claims (2)
- 【請求項1】 軸方向に着磁したマグネット(2)及び
このマグネット(2)の少なくとも一方の端面側に設け
たポールピース(3a)から成るシャフト(1)と、軸
芯に設けた穴(5)を有するモータハブ(4)と、この
モータハブ(4)の上記穴(5)の内周面に配設した円
筒状のスリーブ(6)と、このスリーブ(6)の内側に
遊嵌した上記シャフト(1)の外周面と該スリーブ
(6)の内周面の間に形成される間隙(9)内に封入し
た作動油(11)とを有し、上記ポールピース(3a)
からモータハブ(4)を経由する磁気経路に磁性流体
(11)を保持し、これにより上記作動油(11)を封
止したことを特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項2】 軸方向に着磁したマグネット(2)、こ
のマグネット(2)の少なくとも一方の端面側に設けた
ポールピース(3a)及び上記マグネット(2)とポー
ルピース(3a)とで形成されるコーナー部内に配置さ
れ外周面側を第1の傾斜面(14)とした略リング状の
軸受部材(13)とから成るシャフト(1)と、軸芯に
穴(5)を有するモータハブ(4)と、このモータハブ
(4)の上記穴(5)の内周面に配設され上記軸受部材
(13)の第1の傾斜面(14)と対面した第2の傾斜
面(15)を端部側に形成した略円筒状のスリーブ
(6)と、このスリーブ(6)の内側に遊嵌した上記シ
ャフト(1)の外周面と該スリーブ(6)の内周面の間
に形成される間隙(9)内に封入した作動油(11)と
を有し、上記ポールピース(3a)からモータハブ
(4)を経由する磁気経路に磁性流体(11)を保持
し、これにより上記作動油(11)を封止したことを特
徴とする動圧軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9903694A JPH07279960A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 動圧軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9903694A JPH07279960A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 動圧軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279960A true JPH07279960A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=14236195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9903694A Pending JPH07279960A (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 動圧軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07279960A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111749985A (zh) * | 2019-03-29 | 2020-10-09 | 日本电产株式会社 | 气体动压轴承、马达以及风扇马达 |
-
1994
- 1994-04-01 JP JP9903694A patent/JPH07279960A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111749985A (zh) * | 2019-03-29 | 2020-10-09 | 日本电产株式会社 | 气体动压轴承、马达以及风扇马达 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040831 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040914 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050201 |