JP3514985B2 - アクティブマトリクス基板 - Google Patents
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Description
クス基板に関し、特に液晶表示装置において画素選択用
のスイッチング素子や液晶駆動用のドライバー素子など
に用いられるアクティブマトリクス基板に関するもので
ある。
の断面図を示す。図3に示されるように、従来のアクテ
ィブマトリクス基板には、透光性の絶縁性基板101
と、この上に形成されたゲ−ト電極配線102と、この
上に形成された窒化シリコンなどからなるゲ−ト絶縁膜
103とが備えられている。また、ゲ−ト絶縁膜103
上には、ノンド−プアモルファスシリコン膜104と、
n+シリコン膜105と、ソース電極配線106および
ドレイン電極配線107が備えられている。さらに、ソ
ース電極配線106およびドレイン電極配線107上に
は、窒化シリコンなどからなる層間絶縁膜108、コン
タクトホ−ル109を介してドレイン電極配線107に
接続された画素電極(ITO)110が形成されてい
る。
なるに伴い、ゲート電極配線102、ソース電極配線1
06、ドレイン電極配線107の総延長が飛躍的に増加
し、配線抵抗、容量が増加して信号の遅延が顕著にな
る。そのため、ゲート電極配線102、ソース電極配線
106、ソース電極配線107には、低抵抗金属である
アルミニウム、アルミニウム合金などのアルミニウム系
金属を用いることが必須技術となっており、これに関す
る研究開発が盛んに行われている。
は、ソース電極配線、ドレイン電極配線の材料として多
く用いられるが、電極配線形成後の熱プロセスによりヒ
ロックが形成され、上層に形成される層間絶縁膜などを
突き破り、リーク不良を引き起こす問題があった。
ム成分がn+シリコン膜へ拡散され、TFTのオン・オ
フ特性の劣化を引き起こす問題があった。
ム系金属層とn+シリコン膜との間にバリアメタル層を
設けることが一般的である。
タン、タンタル、クロム、タングステンなどを用いた場
合、ヒロックを防ぐことはできるが、アルミニウム系金
属層とn+シリコン膜との間の拡散を十分に抑制できず
に、アルミニウム系金属層のアルミニウム成分がバリア
メタル層を突き抜けてn+シリコン膜の中へ拡散してし
まう。また、バリアメタル層の材料自体がアルミニウム
系金属層へ拡散し、比抵抗が著しく高くなるという新た
な問題点が生じる。
にアルミニウム系金属を用いると、空気中で容易に酸化
するため、アルミニウム系金属層の層上に絶縁膜である
酸化アルミニウムが生成されてしまう。その酸化アルミ
ニウムが生成されたソース電極配線、ドレイン電極配線
を用いると、アルミニウム系金属層とITOとのコンタ
クト抵抗が高くなるだけでなく、ITOとの電食反応が
起きたり、ITOの腐食が生じるという問題があった。
金属層とITOとの間にキャップメタル層を設けること
が一般的に行われている。
層との両メタル層をアルミニウム系金属層の上下に形成
して三層積層構造とする場合、そのバリアメタル層とキ
ャップメタル層との材料として、チタン、タンタル、ク
ロム、タングステンなどの金属を用いると、同一のエッ
チャントで一度にパターニングすることが困難であるた
め工程数の増加をもたらすという問題がある。
との材料にモリブデンを用いると、アルミニウムに比べ
てモリブデンのエッチングレートが速いため、図4に示
すように電極配線の断面形状がハング状となってしま
う。ハング状の断面を有する電極配線上に層間絶縁膜を
形成した場合、ハング状となった部分に空洞が生じ、そ
のためAの部分などで層間絶縁膜に亀裂が入るなどの問
題点が生じる。
決するためになされたもので、三層積層構造のソース電
極配線、ドレイン電極配線を用いたアクティブマトリク
ス基板を得ることを目的とする。
リクス基板は、絶縁性領域と、絶縁性領域上に形成され
たソース電極及びドレイン電極とを備え、ソース電極及
びドレイン電極の少なくともどちらか一方が、アルミニ
ウム系金属層と、アルミニウム系金属層の下部に形成さ
れる窒化モリブデンからなるバリアメタル層と、アルミ
ニウム系金属層の上部に形成されるモリブデンからなる
キャップメタル層との積層構造であってもよい。
リクス基板は、絶縁性領域と、絶縁性領域上に形成され
たソース電極及びドレイン電極とを備え、ソース電極及
びドレイン電極の少なくともどちらか一方が、アルミニ
ウム系金属層と、アルミニウム系金属層の下部に形成さ
れる窒化モリブデンからなるバリアメタル層と、アルミ
ニウム系金属層の上部に形成される窒化モリブデンから
なるキャップメタル層との積層構造であることを特徴と
する。
ィブマトリクス基板は、上記のアクティブマトリクス基
板において、キャップメタル層の窒化モリブデンの窒素
濃度が、バリアメタル層の窒化モリブデンの窒素濃度よ
りも低いことを特徴とする。また、本発明の請求項2に
記載のアクティブマトリクス基板は、絶縁性領域と、該
絶縁性領域上に形成されたソース電極及びドレイン電
極、並びに該ソース電極及びドレイン電極のバスライン
を有してなるソース電極配線及びドレイン電極配線とを
備え、該ソース電極配線及びドレイン電極配線の少なく
ともどちらか一方が、アルミニウム系金属層と、該アル
ミニウム系金属層の下部に形成される窒化モリブデンか
らなるバリアメタル層と、前記アルミニウム系金属層の
上部に形成される窒化モリブデンからなるキャップメタ
ル層との積層構造であるとともに、前記キャップメタル
層の窒化モリブデンの窒素濃度が、前記バリアメタル層
の窒化モリブデンの窒素濃度よりも低いことを特徴とす
る。
なう。本発明のアクティブマトリクス基板において、バ
リアメタル層の材料に窒化モリブデンを用いることによ
り、ヒロックを防止するだけではなく、アルミニウム系
金属層とn+シリコン膜との間の拡散を十分に抑制する
ことが可能となる。そのため、アルミニウム系金属層の
アルミニウム成分がバリアメタル層を突き抜けてn+シ
リコン膜の中へ拡散してTFTのオン・オフ特性の劣化
を引き起こしたり、バリアメタル材料自体がアルミニウ
ム中へ拡散して比抵抗が高くなることを防止することが
可能となる。
は、キャップメタル層を設けるため、アルミニウム系金
属層の層面上が空気に触れず、アルミニウム系金属層と
ITOとの間に絶縁膜である酸化アルミニウムが生成さ
れない。そのため、アルミニウム系金属層とITOとの
コンタクト抵抗が高くなることを防止することが可能と
なる。
は、ソース電極配線、ドレイン電極配線の少なくともど
ちらか一方が、窒化モリブデンからなるバリアメタル層
と、アルミニウム系金属層と、モリブデンまたは窒化モ
リブデンからなるキャップメタル層とからなる三層積層
構造とするので、燐酸と硝酸を主成分としたエッチャン
トにより、三層同時にテーパエッチングすることが可能
となる。
バリアメタル層とキャップメタル層とを同一ターゲット
で窒素流量を変化させて成膜するという簡便な工程で製
作することが可能となる。
リブデンを用いることにより、電極配線の断面形状がハ
ング状となることを防止し、信頼性の高いアクティブマ
トリクス基板を形成することが可能となる。
リブデンを用いると、モリブデンよりも窒化モリブデン
の方がアルミニウムとの密着性が優れているため、膜剥
がれを防止することが可能となる。
の窒素濃度が、バリアメタル層の窒化モリブデンの窒素
濃度よりも低くすることで、配線の断面形状が順テーパ
状となり、より信頼性の高い電極配線を形成することが
可能となる。
晶表示装置用のアクティブマトリクス基板の断面図を示
す。
基板1上にゲート電極2、およびそのバスラインとして
アルミニウム系金属層(膜厚:3000Å)をスパッタ
リングにより積層する。続くフォトリソ技術により所定
の形状にパターンニングする。この上層にプラズマCV
Dにより、窒化シリコン膜3(膜厚:3000Å)、ア
モルファスシリコン膜4(膜厚:1500Å)、n+シ
リコン膜5(膜厚:500Å)を連続して成膜し、島状
にパターンニングして半導体層を形成する。
ルを形成し、ソース電極6、ドレイン電極7およびその
バスラインとして、500Å程度のバリアメタル層21
(窒化モリブデン)と、膜厚2000Å程度のアルミニ
ウム系金属層22と、膜厚500Å程度のキャップメタ
ル層23(モリブデン)との三層積層構造の金属層を形
成し、リン酸と硝酸を主成分としたエッチャントにより
アルミニウム系金属層22と共に同時にテーパエッチン
グし、ソース電極配線6、ドレイン電極配線7を形成す
る。
層の一部をエッチングすることでアクティブマトリクス
基板を完成させる。
膜8を成膜してパターニングした後、コンタクトホール
9を介して液晶に電圧を印加する画素電極(ITO)1
0を形成する。
ース電極配線6、ドレイン電極配線7に、窒化モリブデ
ンからなるバリアメタル層21を形成するので、ヒロッ
クを防止することができる。なお、ヒロックはチタン、
タンタル、クロム、タングステンを用いても防止するこ
とができる。
配線7を形成した後、層間絶縁膜8を形成する際に30
0℃程度の温度になる。そのため、バリアメタル層21
の材料にチタン、タンタル、クロム、タングステンを用
いた場合、アルミニウム系金属層22とn+シリコン膜
5との間の拡散を十分に抑制できず、アルミニウム系金
属層22がバリアメタル層21を突き抜けてn+シリコ
ン膜5中へ拡散してしまう。
ム系金属層22へ拡散して比抵抗が非常に高くなってし
まう。
0μΩ・cmであるのに対し、チタンなどを用いて積層
の電極配線とすると比抵抗は約10μΩ・cm以上とな
るため、比抵抗の非常に低いアルミニウムを用いる意味
が半減することになる。
モリブデン用いることにより、アルミニウム系金属層2
2がバリアメタル層21を突き抜けてn+シリコン膜5
中へ拡散すること、および、バリアメタル層21の材料
自体がアルミニウム系金属層22中へ拡散することを防
止し、比抵抗がほとんど高くならない。
抗を示す表であり、この表から、窒化モリブデンの成膜
工程における窒素流量を上げるとモリブデンの比抵抗は
高くなるが、アルミニウムの比抵抗がほとんど上昇しな
いため、ソース電極配線6、ドレイン電極配線7をバリ
アメタル層21(窒化モリブデン)とアルミニウム系金
属層22とキャップメタル層23(モリブデンまたは窒
化モリブデン)との三層積層構造とすることにより電極
配線全体の比抵抗は高くならない。
21の窒化モリブデンの成膜工程における窒素流量を8
0sccm、キャップメタル層23の窒化モリブデンの
成膜工程における窒素流量を0、40、50、80sc
cmの三層積層構造の電極配線の比抵抗を測定した。そ
の比抵抗は、アルミニウム単膜の比抵抗3.0μΩcm
とほとんど変わりなく、拡散防止力が優れていることを
示している。
モリブデンよりも窒化モリブデンの方が拡散防止力が優
れ、膜厚500Åのときに窒素濃度約5%以上で高い防
止力が得られた。
板は、キャップメタル層23を設けているため、アルミ
ニウム系金属層22とITO10との間に絶縁膜である
酸化アルミニウムが生成されることを防ぐことができ
る。そのため、ソース電極配線6、ドレイン電極配線7
を空気中の酸素に触れる部分に用いても問題が無いた
め、取り扱いが容易で、信頼性の高いソース電極配線
6、ドレイン電極配線7とすることができる。
ース電極配線6、ドレイン電極配線7との少なくともど
ちらか一方が、アルミニウム系金属層22と、アルミニ
ウム系金属層22の下部に形成される窒化モリブデンか
らなるバリアメタル層21と、アルミニウム系金属層2
2の上部に形成されるモリブデンまたは窒化モリブデン
からなるキャップメタル層23と、からなる三層積層構
造とするので、燐酸と硝酸を主成分としたエッチャント
により、高い制御性でアルミニウム系金属層22と同時
にテーパエッチングすることができ、さらにそれぞれ異
なる膜質を要求されるバリアメタル層21とキャップメ
タル層23とを同一ターゲットで窒素流量を変化させ成
膜するという簡便な工程で製作することが可能である。
層積層構造のエッチング特性は、バリアメタル層21の
窒化モリブデンの成膜工程における窒素流量を40、8
0sccm、キャップメタル層23の窒化モリブデンの
成膜工程における窒素流量を0、20、40、80sc
cmの三層積層構造の電極配線の断面形状を測定した。
リブデンの成膜工程における窒素流量が80sccmの
ときは電極配線の断面形状が順テーパ状となり、キャッ
プメタル層23の窒化モリブデンの成膜工程における窒
素流量が0〜40sccmのときはエッチングの様子が
均一となることが分かった。
ル層21の窒化モリブデンの成膜工程における窒素流量
を80sccm、キャップメタル層23の窒化モリブデ
ンの成膜工程における窒素流量を0〜40sccmとし
たときが最もエッチングの特性が良い。
21の窒化モリブデンの成膜工程における窒素流量が8
0sccmとキャップメタル層23の窒化モリブデンの
成膜工程における窒素流量を40sccmとしたとき
が、順テーパ状となり最もエッチング特性が良いことが
わかった。
ブデンの窒素濃度をバリアメタル層21の窒化モリブデ
ンの窒素濃度と比べて高くすると断面形状がハング状と
なってしまう。そこで、キャップメタル層23の窒化モ
リブデンの窒素濃度をバリアメタル層21の窒化モリブ
デンの窒素濃度に比べて低くすることで、図2のように
電極配線の断面形状が順テーパ状となり信頼性の高い電
極配線を形成することができる。
の窒素濃度は、40mol%程度までであれば、キャッ
プメタルとITOとのコンタクト抵抗が適用可能範囲
(1.0×107Ω/(μm)2)を超えることがない。
モリブデンを用いると、アルミニウムとの密着性は、モ
リブデンよりも窒化モリブデンの方が良いので、膜剥が
れを防止することができ信頼性の面でも有効である。
なく配線も三層積層構造としているが、電極だけに用い
ても同様の効果があることは明らかである。
配線6、ドレイン電極配線7の少なくとも一方が三層積
層構造であれば、アクティブマトリクス基板の製造方法
や電極以外の構造などはいかなる構造でもよく、本実施
形態に拘泥しない。
ブマトリクス基板は、バリアメタル層の材料に窒化モリ
ブデンを用いることにより、ヒロックを防止するだけで
はなく、アルミニウム系金属層とn+シリコン膜との間
の拡散を十分に抑制することができる。そのため、アル
ミニウム系金属層のアルミニウム成分がバリアメタル層
を突き抜けてn+シリコン膜の中へ拡散してTFTのオ
ン・オフ特性の劣化を引き起こしたり、バリアメタル材
料自体がアルミニウム中へ拡散して比抵抗が高くなるこ
とを防止することができるという効果を奏する。
は、キャップメタル層を設けるため、アルミニウム系金
属層の層面上が空気に触れず、アルミニウム系金属層と
ITOとの間に絶縁膜である酸化アルミニウムが生成さ
れない。そのため、アルミニウム系金属層とITOとの
コンタクト抵抗が高くなることを防止することができる
という効果を奏する。
は、ソース電極配線、ドレイン電極配線の少なくともど
ちらか一方を、窒化モリブデンからなるバリアメタル層
と、アルミニウム系金属層と、モリブデンまたは窒化モ
リブデンからなるキャップメタル層とからなる三層積層
構造とするので、燐酸と硝酸を主成分としたエッチャン
トにより、三層同時にテーパエッチングすることができ
るという効果を奏する。
バリアメタル層とキャップメタル層とを同一ターゲット
で窒素流量を変化させて成膜するという簡便な工程で製
作することできるという効果を奏する。
リブデンを用いることにより、電極配線の形状がハング
となることを防止し、信頼性の高いアクティブマトリク
ス基板を形成することができるという効果を奏する。
リブデンを用いることにより、モリブデンよりも窒化モ
リブデンの方がアルミニウムとの密着性が優れているた
め、膜剥がれを防止することができるという効果を奏す
る。
の窒素濃度が、バリアメタル層の窒化モリブデンの窒素
濃度よりも低くすることで、配線の断面形状が順テーパ
状となり、より信頼性の高い電極配線を形成することが
できるという効果を奏する。
クティブマトリクス基板の断面図である。
である。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】絶縁性領域と、該絶縁性領域上に形成され
たソース電極及びドレイン電極とを備え、該ソース電極
及びドレイン電極の少なくともどちらか一方が、アルミ
ニウム系金属層と、該アルミニウム系金属層の下部に形
成される窒化モリブデンからなるバリアメタル層と、前
記アルミニウム系金属層の上部に形成される窒化モリブ
デンからなるキャップメタル層との積層構造であるとと
もに、 前記キャップメタル層の窒化モリブデンの窒素濃度が、
前記バリアメタル層の窒化モリブデンの窒素濃度よりも
低い ことを特徴とするアクティブマトリクス基板。 - 【請求項2】絶縁性領域と、該絶縁性領域上に形成され
たソース電極及びドレイン電極、並びに該ソース電極及
びドレイン電極のバスラインを有してなるソース電極配
線及びドレイン電極配線とを備え、該ソース電極配線及
びドレイン電極配線の少なくともどちらか一方が、アル
ミニウム系金属層と、該アルミニウム系金属層の下部に
形成される窒化モリブデンからなるバリアメタル層と、
前記アルミニウム系金属層の上部に形成される窒化モリ
ブデンからなるキャップメタル層との積層構造であると
ともに、 前記キャップメタル層の窒化モリブデンの窒素濃度が、
前記バリアメタル層の窒化モリブデンの窒素濃度よりも
低い ことを特徴とするアクティブマトリクス基板。
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