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JP3488006B2 - 防振マウントブラケット - Google Patents

防振マウントブラケット

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Publication number
JP3488006B2
JP3488006B2 JP04421896A JP4421896A JP3488006B2 JP 3488006 B2 JP3488006 B2 JP 3488006B2 JP 04421896 A JP04421896 A JP 04421896A JP 4421896 A JP4421896 A JP 4421896A JP 3488006 B2 JP3488006 B2 JP 3488006B2
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JP
Japan
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bracket
bolt
stud
vibration
strain
Prior art date
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JP04421896A
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JPH09207585A (ja
Inventor
禎己 下田
正人 上野
京一 藤浪
憲弘 山田
伊藤  豊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP04421896A priority Critical patent/JP3488006B2/ja
Publication of JPH09207585A publication Critical patent/JPH09207585A/ja
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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンマウント
等、基体と振動体の間に介在して振動低減を行う防振マ
ウントのブラケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3(a)〜(c)は従来のエンジンマ
ウントブラケットの一例を示すもので、ブラケット4
は、平板部41の矩形の左半部中央に図略のエンジンマ
ウントに連結するためのボルト穴42を有する一方、こ
れに続く台形の右半部上下端にボルト穴43、44を有
している。上記ボルト穴43、44の中間部よりやや下
方には、内周にめねじを有する植込部45が設けてあ
り、該植込部45には植込ボルト46が螺合してあっ
て、この植込ボルト46と上記ボルト穴43、44にて
図略のエンジン側ブラケットに連結されるようになして
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
形状では(図3(a))、上記植込ボルト46が上記平
板部41の外周縁(図にA部として示す)の近傍に位置
しているために、上記植込ボルト46とこのA部の間の
肉厚が薄くなり、上記植込ボルト46の植込部45への
螺合およびエンジン側ブラケットとの締結時に、上記A
部に歪が集中しやすい。これは、上下2箇所で保持固定
される通常のボルトに比べて、上記植込ボルト46を採
用した場合、組付けによる歪が分散しにくいためで、肉
厚の薄い部分、特に締結面側に歪が集中することにな
る。また、エンジンマウントのブラケットは、振動入力
による動的歪も大きく、疲労による耐久性の低下が懸念
される。
【0004】このような場合、通常、植込ボルト46が
螺結される植込部45の位置変更、あるいは植込ボルト
46と外周縁との距離を大きく取るといった解決策がと
られる。しかしながら、相手部品との取付け上、あるい
は周辺に配置される部品との干渉といった理由から、設
計上の制約があり、上記のような対策をとることが難し
い場合があった。
【0005】しかして、本発明の目的は、植込ボルトを
有する防振マウントブラケットにおいて、植込ボルト
の、組付けによる歪の集中を緩和し、ブラケットの疲労
耐久性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を解決するた
めに、請求項1の構成では(図1参照)、基体と振動体
の間に介在する防振マウントに連結固定され、平板部
(31)の外周縁(A部)の近傍に植込ボルト(36)
を有するとともに、該植込ボルト(36)にて上記基体
または振動体に締結される防振マウントブラケットにお
いて、上記平板部(31)には、上記植込ボルト(3
6)の締結側端面の、上記植込ボルト(36)を中心と
して上記外周縁(A部)と対称となる位置を、板厚の1
/4〜1/3の深さで凹陥させることにより、上記植込
ボルト(36)の組付歪を分散するための凹陥部(3
7)を設けている。
【0007】上記構成によれば、上記植込ボルト(3
6)周りの薄肉部に集中していた組付歪が、その対称位
置に設けた上記凹陥部(37)によって分散されるの
で、ブラケットの疲労耐久性を大きく向上させることが
できる。
【0008】 上記凹陥部(37)は、板厚の1/4〜
1/3の深さとすることが望ましく、歪低減効果が効果
的に得られる。このような防振マウントブラケットとし
ては、具体的には、上記基体としての車両ボデーと、上
記振動体としての車両エンジンとの間に介在するエンジ
ンマウントのブラケットが挙げられる(請求項)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明をエ
ンジンマウントのブラケットに適用した例について説明
する。図2において、1は防振マウントたる公知の液封
入タイプのエンジンマウントで、防振ゴム体を室壁とす
る液室内に封入される液の作用により振動減衰を行うよ
うに構成されている。該エンジンマウント1は、その底
面側部の左右2か所より下方に延びる脚部11、12に
て基体である車両フレーム2上に固定されている。上記
エンジンマウント1の底面には、本発明のブラケット3
の一端が固定してあり、その他端は振動体であるエンジ
ン側のブラケット5に連結されるようになしてある。
【0010】図1(a)は本発明のブラケット3を裏面
側から見た図、図1(b)はブラケット3の側面図であ
り、ブラケット3は平板状でアルミニウム等よりなる。
図において、ブラケット3の平板部31は、矩形の左半
部中央にボルト穴32を有し、該ボルト穴32に挿通さ
れるボルトにて図2のエンジンマウント1底面に連結固
定される。上記平板部31の右半部は略台形で、幅広の
右端部上下端にボルト穴33、34を有するとともに、
これらボルト穴33、34の中間部よりやや下方に、内
周にめねじを切った植込部35を有している。該植込部
35には、植込ボルト36が螺結してあり、この植込ボ
ルト36と、上記ボルト穴33、34に挿通されるボル
トによって図2のエンジン側のブラケット5に連結され
る。
【0011】上記平板部31の左半部より右半部下端に
至る外周縁は、周辺部品との干渉を避けるために円弧状
に内方に入りこんでおり、上記植込ボルト36はこの円
弧状の外周縁(図1(a)にA部として示す)の近傍に
位置している。このため、上記植込ボルト36と上記A
部の間の肉厚が薄くなっており、上記植込ボルト36の
組付けによる歪がこの肉厚の薄い部分に集中しやすくな
っている。
【0012】そこで、本発明では、上記平板部31の、
上記植込ボルト36を中心として上記A部と対称となる
位置に、凹陥部37を形成している。該凹陥部37は略
三角形状で、図1(c)のように上記平板部31の裏面
側に所定深さで形成され、組付けによって上記植込ボル
ト36周りに生じる歪を分散させる機能を有する。
【0013】 上記凹陥部37の形成位置は、歪の大き
い裏面側で、かつ上記植込ボルト36に関して上記
と軸対称の位置、すなわち、上記植込ボルト36を基準
として上記A部と反対側に同じ距離だけ離れた位置に形
成されることが望ましいが、その位置から多少ずれても
よい。
【0014】上記凹陥部37の深さは、板厚の1/4程
度ないしそれ以上で、貫通させた場合とほぼ同じ歪低減
効果が得られる。深さをブラケット平板部31の板厚の
1/4を越えて大きくしても効果に大きな差はなく、逆
に強度が低下する傾向にあるので、通常、ブラケット平
板部31の板厚の1/4〜1/3程度とするのがよい。
ここでは、図1(c)において、上記植込ボルト36の
径が10mm、平板部31の板厚が20mm、上記植込
ボルト36中心からA部までの距離d1 が10mmの
時、上記植込ボルト36中心から上記凹陥部37までの
距離d2 を10mm、上記凹陥部37幅d3 を5mm、
上記凹陥部37深さd4 を5mmとしている。
【0015】なお、上記凹陥部37の形状は、図の形状
に限らず、例えば溝状としてもよい。この場合、上記植
込ボルト36を中心とし、これと上記A部との距離を半
径とする円に沿う円弧状の凹溝とすればよい。
【0016】このように、上記凹陥部37を形成するこ
とで、上記植込ボルト36のブラケットへの植込み、さ
らに相手部品であるエンジン側のブラケット5への締結
によって発生する歪を分散させることができる。よっ
て、上記植込ボルト36の位置、平板部形状等に設計上
の制約がある場合でも、歪が肉厚の薄いA部に集中して
ブラケットの強度を低下させることを抑制し、破断等の
発生を防止してその耐久性を大幅に向上させることがで
きる。
【0017】次に、本発明の効果を確認するための試験
を行った。まず、上記凹陥部37を設けない従来構成の
ブラケットを製作し(図3参照)、上記植込ボルト46
のブラケットへの植込み、エンジン側のブラケットとの
組付けにより上記A部に加わる歪を調べたところ、表1
のようであった。この時、表のB〜D部は、図3(c)
に示すブラケット4の下端部(B部)、中間部(C
部)、上端部(D部)を表し、締結面側のB部に歪が集
中していることがわかる。
【0018】
【表1】
【0019】次いで、上記図1に示した上記凹陥部37
を有する本発明のブラケット(平板部31の板厚20m
m)を実際に製作し、上記植込ボルト36のブラケット
への植込み、エンジン側のブラケット5との組付けを行
った後、上記A部の締結側端部に加わる歪を測定した。
また、比較のため、上記凹陥部を有しない上記図3のブ
ラケット、および上記植込ボルト36とA部までの距離
を大きくした(肉厚30%増)ブラケットを製作し、同
様にして上記A部(締結側端部)に加わる歪を測定し
た。結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2に明らかなように凹陥部37を形成す
ることで、肉厚を30%増とした場合と同様の効果が得
られ、製品の大型化、重量増をまねくことなく歪を低減
できることがわかる。
【0022】また、凹陥部37の深さと歪の低減効果と
の関係を調べるため、図1に示した本発明のブラケット
において、凹陥部37の深さを、3mm、5mm、20
mm(貫通)と変更し、それぞれ上記A部の締結側端部
に加わる歪を同様に測定して、表3に示した。
【0023】
【表3】
【0024】表3より、深さを5mm以上とすることで
貫通とほぼ同程度の効果が得られており、強度の確保と
歪の低減を両立させるためには深さを板厚の1/4程度
とすることがよいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態を示すエンジン
マウントブラケットの全体断面図で(b)のa矢視図、
(b)は全体側面図、(c)は(a)のIC−IC線断
面図である。
【図2】図1のエンジンマウントブラケットとエンジン
マウントおよびエンジン側ブラケットとの組付け状態を
示す図である。
【図3】(a)は従来のエンジンマウントブラケットの
構成を示す全体断面図で(b)のa矢視図、(b)は全
体側面図、(c)は(a)のIII C−III C線断面図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジンマウント(防振マウント) 11、12 脚部 2 車両フレーム(基体) 3 エンジンマウントブラケット(防振マウントブラケ
ット) 31 平板部 32、33、34 ボルト穴 35 埋込部 36 埋込ボルト 37 凹陥部 5 エンジン側のブラケット
フロントページの続き (72)発明者 山田 憲弘 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 豊 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−228140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 5/12 F16F 1/36 F16F 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と振動体の間に介在する防振マウン
    トに連結固定されるブラケットであって、平板部の外周
    縁の近傍に植込ボルトを有するとともに、該植込ボルト
    にて上記基体または振動体に締結される防振マウントブ
    ラケットにおいて、上記平板部には、上記植込ボルトの
    締結側端面の、上記植込ボルトを中心として上記外周縁
    と対称となる位置を、板厚の1/4〜1/3の深さで凹
    陥させることにより、上記植込ボルトの組付歪を分散す
    るための凹陥部を設けたことを特徴とする防振マウント
    ブラケット。
  2. 【請求項2】 上記基体が車両ボデーであり、上記振動
    体が車両エンジンである請求項1記載の防振マウントブ
    ラケット。
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