JP2599196Y2 - 車両のエンジンマウント - Google Patents
車両のエンジンマウントInfo
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- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 3
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- 230000008094 contradictory effect Effects 0.000 description 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/38—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
- F16F1/387—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type comprising means for modifying the rigidity in particular directions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K5/00—Arrangement or mounting of internal-combustion or jet-propulsion units
- B60K5/12—Arrangement of engine supports
- B60K5/1208—Resilient supports
- B60K5/1216—Resilient supports characterised by the location of the supports relative to the motor or to each other
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F2228/00—Functional characteristics, e.g. variability, frequency-dependence
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両のエンジンマウント
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両では、エンジンの振動に
起因して車室内こもり音が発生したり、パワープラント
が共振して乗り心地が悪化することが知られている。そ
こでエンジンの振動が車体側に伝わるのを防止するため
に弾性体から成る支持マウントを介してエンジンを車体
フレームに取付けることが行われている。前記エンジン
マウントの特性としては、高周波(50〜500H
z)、微小振幅(±0.05mm)による車室内こもり
音に対しては、低いバネレートを用い、低周波(5〜5
0Hz)、大振幅(±1.0mm)による乗り心地の悪
化に対しては高いバネレートを用いるようにしている。
なお、バネレートは、ばねの硬さ/軟らかさを示すバネ
定数(常数)であるが、JIS D 6385で規定さ
れ、静的状態におけるゴムの荷重変化とそれに対するた
わみ変化を表わす値である「静的バネレート」と、JI
S D 6394で規定され、正弦波形の振動状態におけ
るゴムの荷重変化とそれに対するたわみの相互関係を表
わす値である「動的バネレート」とに区別することがで
きる。この区別によれば、静的な支持剛性は静的バネレ
ートに依存し、振動に対しては動的バネレートに依存す
るといえる。
起因して車室内こもり音が発生したり、パワープラント
が共振して乗り心地が悪化することが知られている。そ
こでエンジンの振動が車体側に伝わるのを防止するため
に弾性体から成る支持マウントを介してエンジンを車体
フレームに取付けることが行われている。前記エンジン
マウントの特性としては、高周波(50〜500H
z)、微小振幅(±0.05mm)による車室内こもり
音に対しては、低いバネレートを用い、低周波(5〜5
0Hz)、大振幅(±1.0mm)による乗り心地の悪
化に対しては高いバネレートを用いるようにしている。
なお、バネレートは、ばねの硬さ/軟らかさを示すバネ
定数(常数)であるが、JIS D 6385で規定さ
れ、静的状態におけるゴムの荷重変化とそれに対するた
わみ変化を表わす値である「静的バネレート」と、JI
S D 6394で規定され、正弦波形の振動状態におけ
るゴムの荷重変化とそれに対するたわみの相互関係を表
わす値である「動的バネレート」とに区別することがで
きる。この区別によれば、静的な支持剛性は静的バネレ
ートに依存し、振動に対しては動的バネレートに依存す
るといえる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、弾性体から
なる従来の支持マウントは、上下方向の振動だけに着目
してきたものであり、このような支持マウントでは性能
的に限界があった。即ち、車室内こもり音を減少させる
ために上下方向のバネレートを低下させればそれだけ上
下方向の減衰力が犠牲になり、乗り心地が悪化する。逆
に上下方向のバネレートを大きくすれば車室内こもり音
が大きくなる。そこで、従来は着目されなかった左右方
向のバネレートを検討することにした。例えば、車室内
こもり音を低減させるために左右方向の静的バネレート
を低くしてこれにより左右方向の動的バネレートを低く
設定することも考えられるが、このようなエンジンマウ
ントでは、車室内こもり音を低減させることができて
も、パワープラント支持剛性が低下し、乗り心地が悪化
するものであった。即ち、従来の支持マウントは弾性体
からなり、静的バネレートに連動して動的バネレートも
変化してしまい、こもり音を下げるべく左右方向の動的
バネレートを下げると、一緒に静的バネレートも小さく
なり、静的バネレートが小さくなると支持剛性が過小に
なるということである。本考案は、左右方向の動的バネ
レートだけでなく、左右方向の静的バネレートにも配慮
を加え、車室内こもり音の低減化と乗り心地の向上とい
う相反する性能を得られるエンジンマウントを提案する
ことにある。
なる従来の支持マウントは、上下方向の振動だけに着目
してきたものであり、このような支持マウントでは性能
的に限界があった。即ち、車室内こもり音を減少させる
ために上下方向のバネレートを低下させればそれだけ上
下方向の減衰力が犠牲になり、乗り心地が悪化する。逆
に上下方向のバネレートを大きくすれば車室内こもり音
が大きくなる。そこで、従来は着目されなかった左右方
向のバネレートを検討することにした。例えば、車室内
こもり音を低減させるために左右方向の静的バネレート
を低くしてこれにより左右方向の動的バネレートを低く
設定することも考えられるが、このようなエンジンマウ
ントでは、車室内こもり音を低減させることができて
も、パワープラント支持剛性が低下し、乗り心地が悪化
するものであった。即ち、従来の支持マウントは弾性体
からなり、静的バネレートに連動して動的バネレートも
変化してしまい、こもり音を下げるべく左右方向の動的
バネレートを下げると、一緒に静的バネレートも小さく
なり、静的バネレートが小さくなると支持剛性が過小に
なるということである。本考案は、左右方向の動的バネ
レートだけでなく、左右方向の静的バネレートにも配慮
を加え、車室内こもり音の低減化と乗り心地の向上とい
う相反する性能を得られるエンジンマウントを提案する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、エンジンを複数のエンジンマウントを介して
車体側で支持するとともに前記エンジンマウントのうち
少なくとも一つをエンジンの略慣性主軸上に位置させた
車両において、このエンジンの略慣性主軸上に位置させ
たエンジンマウントを、上下方向の動的バネレート、上
下方向の静的バネレート、左右方向の動的バネレート並
びに左右方向の静的バネレートを各々独立して設定する
ことのできる液体封入マウントとし、且つ前記略慣性主
軸上に位置するエンジンマウントの車体上下方向と左右
方向の静的バネレートを略等しくするとともに上下方向
の動的バネレートを上下方向の静的バネレートよりも大
きくし、且つ、左右方向の動的バネレートを、上下方向
の動的バネレートと上下方向の静的バネレートとの間に
設定したことを特徴とする。
本考案は、エンジンを複数のエンジンマウントを介して
車体側で支持するとともに前記エンジンマウントのうち
少なくとも一つをエンジンの略慣性主軸上に位置させた
車両において、このエンジンの略慣性主軸上に位置させ
たエンジンマウントを、上下方向の動的バネレート、上
下方向の静的バネレート、左右方向の動的バネレート並
びに左右方向の静的バネレートを各々独立して設定する
ことのできる液体封入マウントとし、且つ前記略慣性主
軸上に位置するエンジンマウントの車体上下方向と左右
方向の静的バネレートを略等しくするとともに上下方向
の動的バネレートを上下方向の静的バネレートよりも大
きくし、且つ、左右方向の動的バネレートを、上下方向
の動的バネレートと上下方向の静的バネレートとの間に
設定したことを特徴とする。
【0005】
【作用】エンジンマウントの車体上下方向と左右方向の
静的バネレートを略等しくするので、左右方向の支持剛
性は必要程度確保でき、パワープラントの共振による乗
り心地の悪化を防止することができる。そしてその一方
で、左右方向の動的バネレートを上下方向の動的バネレ
ートと静的バネレートとの間に設定したので、左右方向
の動的バネレートは低く設定でき、車室内こもり音を防
止することもできる。
静的バネレートを略等しくするので、左右方向の支持剛
性は必要程度確保でき、パワープラントの共振による乗
り心地の悪化を防止することができる。そしてその一方
で、左右方向の動的バネレートを上下方向の動的バネレ
ートと静的バネレートとの間に設定したので、左右方向
の動的バネレートは低く設定でき、車室内こもり音を防
止することもできる。
【0006】
【実施例】以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1は、車両用のエンジンの斜視図
で、本実施例ではFF横置きの4気筒エンジンである。
図中、1はエンジン、2はミッション部、3はシリンダ
部、Lはエンジンの慣性主軸、Xは車体前後方向、Yは
車体左右方向、Zは車体上下方向を示す。前記エンジン
1は、エンジンマウント4、5、6、7を介して車体フ
レームに支持されており、前記エンジンマウント4、
5、6、7のうち、エンジンマウント4は慣性主軸L上
で且つシリンダ部3側に配置され、エンジンマウント5
は慣性主軸L上で且つミッション部2側に配置される。
又、エンジンマウント6はエンジン1の車体前方側で且
つミッション部2側、エンジンマウント7はエンジン1
の車体後方側でミッション部2側に配置される。
づいて説明する。図1は、車両用のエンジンの斜視図
で、本実施例ではFF横置きの4気筒エンジンである。
図中、1はエンジン、2はミッション部、3はシリンダ
部、Lはエンジンの慣性主軸、Xは車体前後方向、Yは
車体左右方向、Zは車体上下方向を示す。前記エンジン
1は、エンジンマウント4、5、6、7を介して車体フ
レームに支持されており、前記エンジンマウント4、
5、6、7のうち、エンジンマウント4は慣性主軸L上
で且つシリンダ部3側に配置され、エンジンマウント5
は慣性主軸L上で且つミッション部2側に配置される。
又、エンジンマウント6はエンジン1の車体前方側で且
つミッション部2側、エンジンマウント7はエンジン1
の車体後方側でミッション部2側に配置される。
【0007】エンジンマウント4、5、6、7は同様の
構造なのでエンジンマウント4を例に挙げて構造を説明
する。図3はエンジンマウント4の側面図、図4は図3
の4ー4線断面図、図5は図4の5ー5線断面図を示
す。図中、9はエンジンマウント4の外筒で、この外筒
9の中には図3乃至5に示すようにゴム等の材料からな
る弾性部材10を配置する。この弾性部材10内には流
体室11、12を設け、これらの流体室11、12を図
示しない連通路で連通する。又、弾性部材10の中央に
は内筒13を設け、この内筒13には上下に延出部1
4、15を一体的に形成し、延出部14にはストッパー
を兼ねる封入液共振デバイス16を取付ける。更には弾
性部材10の中央には前記内筒を避けるように湾曲した
形状の隙間17を形成する。すなわち、エンジンマウン
ト4は液体封入マウントである。液体封入マウントは、
後述するように、上下方向の動的バネレート、上下方向
の静的バネレート、左右方向の動的バネレート並びに左
右方向の静的バネレートを各々独立して設定することの
できるエンジンマウントである。
構造なのでエンジンマウント4を例に挙げて構造を説明
する。図3はエンジンマウント4の側面図、図4は図3
の4ー4線断面図、図5は図4の5ー5線断面図を示
す。図中、9はエンジンマウント4の外筒で、この外筒
9の中には図3乃至5に示すようにゴム等の材料からな
る弾性部材10を配置する。この弾性部材10内には流
体室11、12を設け、これらの流体室11、12を図
示しない連通路で連通する。又、弾性部材10の中央に
は内筒13を設け、この内筒13には上下に延出部1
4、15を一体的に形成し、延出部14にはストッパー
を兼ねる封入液共振デバイス16を取付ける。更には弾
性部材10の中央には前記内筒を避けるように湾曲した
形状の隙間17を形成する。すなわち、エンジンマウン
ト4は液体封入マウントである。液体封入マウントは、
後述するように、上下方向の動的バネレート、上下方向
の静的バネレート、左右方向の動的バネレート並びに左
右方向の静的バネレートを各々独立して設定することの
できるエンジンマウントである。
【0008】前記エンジンマウント4の外筒9には一方
向に延出する支持部19を設け、図2に示すようにこの
支持部19と、シリンダ部3に固設したブラケット20
とをボルト21、21で締着する。又、図2に示すよう
に車体フレームに固設したブラケット22に孔部22a
を形成してこの孔部22aとエンジンマウント4の内筒
13とを支軸23で挿通する。エンジンマウント5、
6、7も同様に構成し、以上によりエンジン1をエンジ
ンマウント4、5、6、7を介して車体フレーム側で支
持する。
向に延出する支持部19を設け、図2に示すようにこの
支持部19と、シリンダ部3に固設したブラケット20
とをボルト21、21で締着する。又、図2に示すよう
に車体フレームに固設したブラケット22に孔部22a
を形成してこの孔部22aとエンジンマウント4の内筒
13とを支軸23で挿通する。エンジンマウント5、
6、7も同様に構成し、以上によりエンジン1をエンジ
ンマウント4、5、6、7を介して車体フレーム側で支
持する。
【0009】ところで、前記エンジンマウント4、5、
6、7のうち、少なくともエンジンマウント4のバネレ
ートは、上下方向と左右方向の静的バネレートを略等し
くするとともに上下方向の動的バネレートを上下方向の
静的バネレートよりも大きくし、且つ、左右方向の動的
バネレートを上下方向の動的バネレートと上下方向の静
的バネレートとの間に設定する。具体的には例えば、上
下方向の静的バネレートをKsz、左右方向の静的バネレ
ートをKsy、左右方向の動的バネレートをKdy、上下方
向の動的バネレートをKdzとした場合に、 Ksz:Ksy:Kdy:Kdz=1.0:1.0:1.3:1.9 に設定する。(尚、個々のバネレートは次の範囲内にあ
ればよい。 Ksz:Ksy=1.0:0.8以上 Ksy:Kdy=1.0:1.3以下 Kdy:Kdz=0.8以下:1.0 ) ここで従来の比率を例に挙げると、 Ksz:Ksy:Kdy:Kdz=1.0:1.1:2.1:2.1 であり、このような従来の比率に比べて本考案のもの
は、左右の静的バネレートKsyを略一定に保ちつつも左
右の動的バネレートKdyを低く設定しているのがわか
る。
6、7のうち、少なくともエンジンマウント4のバネレ
ートは、上下方向と左右方向の静的バネレートを略等し
くするとともに上下方向の動的バネレートを上下方向の
静的バネレートよりも大きくし、且つ、左右方向の動的
バネレートを上下方向の動的バネレートと上下方向の静
的バネレートとの間に設定する。具体的には例えば、上
下方向の静的バネレートをKsz、左右方向の静的バネレ
ートをKsy、左右方向の動的バネレートをKdy、上下方
向の動的バネレートをKdzとした場合に、 Ksz:Ksy:Kdy:Kdz=1.0:1.0:1.3:1.9 に設定する。(尚、個々のバネレートは次の範囲内にあ
ればよい。 Ksz:Ksy=1.0:0.8以上 Ksy:Kdy=1.0:1.3以下 Kdy:Kdz=0.8以下:1.0 ) ここで従来の比率を例に挙げると、 Ksz:Ksy:Kdy:Kdz=1.0:1.1:2.1:2.1 であり、このような従来の比率に比べて本考案のもの
は、左右の静的バネレートKsyを略一定に保ちつつも左
右の動的バネレートKdyを低く設定しているのがわか
る。
【0010】このようにエンジンマウント4は、左右の
静的バネレートKsyを一定に保ち、これによりパワープ
ラントの支持剛性を必要限度以上に保って乗り心地の悪
化を防止し、その一方で左右の動的バネレートKdyを低
く設定して高周波、微小振幅による車室内こもり音を減
少させる。図6は本考案のエンジンマウントを使用した
車両の車室内こもり音の音圧レベルを従来のものと比較
したもので、図中、イは本考案によるもの、ロは従来の
ものを示している。この図からもわかるように本考案の
エンジンマウントを使用することで、音圧レベルを低く
でき、特に100Hz近傍では6dB以上改善されてい
る。
静的バネレートKsyを一定に保ち、これによりパワープ
ラントの支持剛性を必要限度以上に保って乗り心地の悪
化を防止し、その一方で左右の動的バネレートKdyを低
く設定して高周波、微小振幅による車室内こもり音を減
少させる。図6は本考案のエンジンマウントを使用した
車両の車室内こもり音の音圧レベルを従来のものと比較
したもので、図中、イは本考案によるもの、ロは従来の
ものを示している。この図からもわかるように本考案の
エンジンマウントを使用することで、音圧レベルを低く
でき、特に100Hz近傍では6dB以上改善されてい
る。
【0011】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、左右
方向の動的バネレートを小さく設定したため車室内こも
り音を効果的に低減することができ、又左右方向の静的
バネレートを上下方向の静的バネレートにほぼ等しくし
たので支持剛性(左右方向の支持剛性)が必要程度確保
できた。従って、本考案によれば、車室内こもり音の低
減化と乗り心地の向上という相反する性能を得ることが
できたわけである。
方向の動的バネレートを小さく設定したため車室内こも
り音を効果的に低減することができ、又左右方向の静的
バネレートを上下方向の静的バネレートにほぼ等しくし
たので支持剛性(左右方向の支持剛性)が必要程度確保
できた。従って、本考案によれば、車室内こもり音の低
減化と乗り心地の向上という相反する性能を得ることが
できたわけである。
【図1】車両用のエンジンの斜視図
【図2】エンジンマウントの取付状態を示す分解斜視図
【図3】エンジンマウントの側面図
【図4】図3の4ー4線断面図
【図5】図4の5ー5線断面図
【図6】車室内こもり音の音圧レベルを示す図
1…エンジン、 4、5、6、7…エンジンマウント、 Ksz…上下方向の静バネレート、 Ksy…左右方向の静バネレート、 Kdy…左右方向の動バネレート、 Kdz…上下方向の動バネレート、 L…慣性主軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 5/12
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンを複数のエンジンマウントを介
して車体側で支持するとともに前記エンジンマウントの
うち少なくとも一つをエンジンの略慣性主軸上に位置さ
せた車両において、このエンジンの略慣性主軸上に位置
させたエンジンマウントを、上下方向の動的バネレー
ト、上下方向の静的バネレート、左右方向の動的バネレ
ート並びに左右方向の静的バネレートを各々独立して設
定することのできる液体封入マウントとし、且つ前記略
慣性主軸上に位置するエンジンマウントの車体上下方向
と左右方向の静的バネレートを略等しくするとともに上
下方向の動的バネレートを上下方向の静的バネレートよ
りも大きくし、且つ、左右方向の動的バネレートを、上
下方向の動的バネレートと上下方向の静的バネレートと
の間に設定したことを特徴とする車両のエンジンマウン
ト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070482U JP2599196Y2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 車両のエンジンマウント |
US08/120,373 US5375821A (en) | 1992-09-14 | 1993-09-14 | Engine mount for motor vehicles |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992070482U JP2599196Y2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 車両のエンジンマウント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0628380U JPH0628380U (ja) | 1994-04-15 |
JP2599196Y2 true JP2599196Y2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=13432789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992070482U Expired - Fee Related JP2599196Y2 (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 車両のエンジンマウント |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5375821A (ja) |
JP (1) | JP2599196Y2 (ja) |
Families Citing this family (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19613912C2 (de) * | 1996-04-06 | 2001-02-15 | Boge Gmbh | Hydraulisch dämpfendes Gummilager |
DE19618688C2 (de) * | 1996-05-09 | 1999-03-25 | Freudenberg Carl Fa | Hydrobuchse |
JPH1038001A (ja) * | 1996-07-26 | 1998-02-13 | Tokai Rubber Ind Ltd | ゴムマウント用ブラケットおよびその製造方法 |
US6029765A (en) * | 1997-03-17 | 2000-02-29 | Ford Global Technologies, Inc. | Powertrain mounting apparatus for a motor vehicle |
JP4191280B2 (ja) | 1997-04-08 | 2008-12-03 | 山下ゴム株式会社 | 液封ブッシュ |
JP4018256B2 (ja) | 1998-09-04 | 2007-12-05 | 山下ゴム株式会社 | 円筒型液封防振装置 |
KR20000060931A (ko) * | 1999-03-22 | 2000-10-16 | 정몽규 | 자동차의 파워 플랜트 마운트 |
JP4198933B2 (ja) * | 2002-04-26 | 2008-12-17 | 本田技研工業株式会社 | 車両用パワープラントのマウント装置 |
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