[go: up one dir, main page]

JP3481468B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

Info

Publication number
JP3481468B2
JP3481468B2 JP27818198A JP27818198A JP3481468B2 JP 3481468 B2 JP3481468 B2 JP 3481468B2 JP 27818198 A JP27818198 A JP 27818198A JP 27818198 A JP27818198 A JP 27818198A JP 3481468 B2 JP3481468 B2 JP 3481468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
static friction
steering
electric power
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27818198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000103349A (ja
Inventor
隆之 喜福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP27818198A priority Critical patent/JP3481468B2/ja
Priority to US09/286,418 priority patent/US6876910B2/en
Priority to DE19920975A priority patent/DE19920975B4/de
Publication of JP2000103349A publication Critical patent/JP2000103349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481468B2 publication Critical patent/JP3481468B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0466Controlling the motor for returning the steering wheel to neutral position

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータにより操
舵力を補助する電動パワーステアリング装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置は、
ステアリングホイールに取付けられたステアリングシャ
フトに加えられた操舵トルクと車速とに基づいて、操舵
補助力を決定し、この操舵補助力に応じてステアリング
系に接続されたモータの出力トルクを制御してステアリ
ング系の操舵力を補助するもので、操舵フィーリングを
改善するため、モータの角速度や角加速度、あるいは操
舵トルクの時間微分値等に基づいて上記モータ出力トル
クを補正していた。
【0003】図13は、例えば特開平8−175404
号公報に示された従来の電動パワーステアリング装置の
ステアリング制御に用いられるソフトウエアの構成を示
す図である。同図において、1は減速器を介してステア
リング系に接続され操舵補助力を発生するモータ、2は
モータ検出電流Imとモータ印加電圧Vmとからモータ1
の逆起電力を演算してモータ1の回転角速度(以下、モ
ータ角速度という)ωmの推定値を求め、その値をモー
タ角速度推定値ωとして出力するモータ角速度演算手
段、3は上記モータ角速度推定値ωを微分してモータ角
加速度を求め、その値をモータ角加速度推定値(dω/
dt)として出力するモータ角加速度演算手段である。
4は上記モータ角速度推定値ωに基づいてステアリング
系のクーロン摩擦を補償するクーロン摩擦補償電流Ic
を演算するクーロン摩擦補償電流演算手段、5は上記モ
ータ角速度推定値ωに基づいてステアリング系の粘性摩
擦を補償する粘性摩擦補償電流Idを演算する粘性摩擦
補償電流演算手段、6は上記モータ角加速度推定値(d
ω/dt)に基づいてステアリング系の慣性モーメント
を補償する慣性補償電流Ijを演算する慣性補償電流演
算手段、7は運転者の操舵トルクVtに基づいて運転者
の操舵力を補助する操舵力補助電流Isを演算する操舵
力補助電流演算手段で、8は上記クーロン摩擦補償電流
c,粘性摩擦補償電流Id,慣性補償電流Ij,操舵力
補助電流Isの各電流を加算して求められるモータ目標
電流Isumと、上記モータ検出電流Imとが一致するよう
にモータ1の駆動電流をフイードバック制御する電流制
御手段である。
【0004】次に動作について説明する。まず、モータ
角速度演算手段2により、モータ検出電流Imとモータ
印加電圧Vmとからモータ角速度ωmの推定値であるモー
タ角速度推定値ωを演算する。モータ1は他励直流機で
あり、運転者の操舵に応じて運転者の操舵力を補助すべ
く上記モータ1が回転すると、上記モータ1にはモータ
角速度ωmに比例した逆起電力Veが発生する。上記モー
タ角速度ωmと上記モータ逆起電力Veとの関係は、以下
の式(1)で表すことができる。 Ve=Ke・ωm ‥‥(1) Ve:モータ逆起電力(V) Ke:モータ逆起電力定数(V・s/rad) ωm:モータ角速度(rad/s) モータ角速度演算手段2は、検出値であるモータ検出電
流Imとモータ印加電圧Vmとから、以下の式(2)に基
づいてモータ逆起電力Veを演算する。 Ve=Vm−Im・Ra ‥‥(2) Ra:モータ電機子抵抗 そして、上記式(2)により求められたモータ逆起電力
eの値と上記式(1)を用いて、ω=(Vm−Im
a)/Keにより、モータ角速度ωmの推定値であるモ
ータ角速度推定値ωを演算する。このモータ角速度推定
値ωは、モータ角速度演算手段3とクーロン摩擦補償電
流演算手段4と粘性摩擦補償電流演算手段とに出力され
る。モータ角加速度演算手段3は、モータ角速度演算手
段2から入力された上記モータ角速度推定値ωに対して
微分演算を施してモータ角加速度推定値(dω/dt)
を求め、慣性補償電流演算手段6に出力する。
【0005】電動パワーステアリング装置(以下、電動
パワステと略す)においては、モータ1の摩擦がステア
リング系に伝達されるためステアリング系の摩擦の増加
し、このため、低速でのハンドル戻りが悪化する場合が
ある。クーロン摩擦補償電流演算手段4は、上記ステア
リング系の摩擦の増加を補償するためのクーロン摩擦補
償電流Icを演算するもので、このクーロン摩擦補償電
流Icは、図14に示すように、モータ角速度推定値ω
が所定の値ω0以上になった場合に与える一定の値の電
流で、モータ1の回転方向と同一方向に操舵補助力が作
用するように与えられる。
【0006】また、電動パワステではモータ1が接続さ
れているため、ステアリング系の慣性モーメントが増加
する。これは、例えば、ステアリングを速く切り返した
ときの操舵力の増加や、高速でレーンチェンジした場合
等のステアリングの収まりの悪さにつながる。慣性補償
電流演算手段6は、図15に示すように、モータ角加速
度推定値(dω/dt)に比例した慣性補償電流Ij
与えるもので、これにより、電動パワステの速応性を向
上させる。また、粘性摩擦補償電流演算手段5は、図1
6に示すように、モータ角速度推定値ωに比例し、かつ
極性が逆である粘性摩擦補償電流Idを与えるもので、
これにより、電動パワステの減衰性を向上させる。操舵
力補助電流演算手段7は、運転者が操舵し、操舵トルク
tが上昇すると、例えば、図17に示すように、車速
sと操舵トルクVtとに応じて、操舵力を補助する操舵
力補助電流Isを与えるもので、これにより、運転者の
操舵力を軽減する。なお、上記操舵力補助電流Isの値
は、車速Vsが小さいほど大きくなるように設定され
る。以上のように求められた各電流(Ic,Id,Ij
s)を加算し、モータ1の目標電流Isumとする。電流
制御手段8は、上記モータ目標電流Isumとモータ検出
電流Imとが一致するように、モータ1の駆動電流をフ
イードバック制御し、モータ1を駆動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】摩擦は、例えば、伊藤
正美著“大学講義自動制御”によると、図18のように
モデル化することができる。すなわち、物体が静止して
いる場合には、上記物体の垂直抗力に比例する静止摩擦
が働き、物体が速度を持っている場合には、クーロン摩
擦と呼ばれる動摩擦力をベースとして、物体の速度に比
例した粘性摩擦が働く。これに対して、従来の電動パワ
ーステアリング装置では、ステアリング系のクーロン摩
擦と粘性摩擦に対しては補償されているものの、静止摩
擦が考慮されていないため、この静止摩擦の影響で、例
えば操舵し始めるときに引っかかりを感じる等、ステア
リング中立付近での操舵フィーリング(以下、オンセン
ター感という)が悪いという問題点があった。
【0008】電動パワステでは、上述のようにオンセン
ター感が重く感じられる場合には、一般に、トルクの微
分値に比例した電流をモータ電流に重畳するという方法
が用いられていた。しかし、上記トルクの微分値に比例
した電流による補償は、例えば特公平3−42235号
公報にも記載されている通り、モータ1の慣性力の影響
の吸収を主たる目的としており、ステアリング系の静止
摩擦を補償するものではないので、上記従来例のモータ
の慣性を補償する慣性補償電流Ijに上記トルクの微分
値に比例した電流を重畳すると、モータの慣性を過度に
補償することになり、ふらつくような操舵フイーリング
になったり、モータ電流が発振するといった問題点があ
った。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、ステアリング系の静止摩擦を
推定し、これを補償することにより、操舵フィーリング
を改善することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電動パワーステアリング装置は、ステアリング系の静
止摩擦を推定した静止摩擦推定値を所定周期毎に求める
手段と、この静止摩擦推定値に基づいてステアリング系
の静止摩擦を補償する手段とを備えたものである。
【0011】 請求項2に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、操舵力検出値の急峻な変化を抽出することに
よって、運転者が操舵し始めるときの静止摩擦による操
舵トルクの増加を検出し、ステアリング系の静止摩擦を
推定するようにしたものである。
【0012】 請求項3に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、モータ角速度またはモータ逆起電力または操
舵角速度の急峻な変化を抽出することによって、ステア
リング系の角速度の急峻な変化を抽出し、ステアリング
系の静止摩擦を推定するようにしたものである。
【0013】 請求項4に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、モータ電流の急峻な変化を抽出することによ
って、運転者が操舵し始めるときの静止摩擦による操舵
補助力の増加を検出し、ステアリング系の静止摩擦を推
定するようにしたものである。
【0014】 請求項5に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、高域通過形フィルタによって、操舵力検出値
等の上記急峻な変化を抽出するようにしたものである。
【0015】請求項6に記載の電動パワーステアリング
装置は、上記高域通過形フィルタの時定数を、モータの
機械的時定数ないし加速定数とほぼ同一の値としたもの
である。
【0016】 請求項7に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記操舵力、モータ角速度またはモータ逆起
電力または操舵角速度、あるいは、モータ電流が急峻な
変化を示した部分の検出値を抽出した急峻部抽出値に、
モータ角速度、ないしはモータ逆起電力、ないしは操舵
角速度の所定の関数を作用させることによって、運転者
が操舵し始めてからモータが回り始めるまでの上記急峻
な変化を抽出し、ステアリング系の静止摩擦を推定する
ようにしたものである。
【0017】請求項8に記載の電動パワーステアリング
装置は、静止摩擦推定値に上限値を設け、静止摩擦推定
値が上記上限値以上の場合には、上記上限値を保持する
ようにしたものである。
【0018】請求項9に記載の電動パワーステアリング
装置は、上記静止摩擦推定値を正帰還することによっ
て、ステアリング系の静止摩擦を補償するようにしたも
のである。
【0019】請求項10に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記静止摩擦推定値と、モータ出力トルクと
がほぼ同一の値となるように、上記正帰還のゲインを定
めるようにしたものである。
【0020】請求項11に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記静止摩擦補償を、少なくとも、静止摩擦
推定値に比例する項と、モータないしモータ減速器の非
線形性を補償する項から構成し、モータないしモータ減
速器の非線形性にかかわらず、ステアリング系の静止摩
擦を打ち消すようにしたものである。
【0021】請求項12に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記モータないしモータ減速器の非線形性を
補償する項が、上記静止摩擦推定値が所定値以上の場合
に作用するようにしたものである。
【0022】請求項13に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記静止摩擦推定値に比例する項に、モータ
ないしモータ減速器の非線形性を補償する所定の関数を
作用させ、モータないしモータ減速器の非線形性にかか
わらず、ステアリング系の静止摩擦を打ち消すようにし
たものである。
【0023】請求項14に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記静止摩擦補償と、上記静止摩擦推定値に
比例する項と、上記モータないしモータ減速器の非線形
性を補償する項の、少なくともいずれか1つまたは全部
に上限値を設けるようにしたものである。
【0024】請求項15に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記静止摩擦補償と、上記静止摩擦推定値に
比例する項と、上記モータないしモータ減速器の非線形
性を補償する項の、少なくともいずれか1つに、モータ
角速度、ないしモータ逆起電力、ないし操舵角速度の所
定の関数を作用させて、静止摩擦を補償するようにした
ものである。
【0025】請求項16に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記静止摩擦補償と、上記静止摩擦推定値に
比例する項と、上記モータないしモータ減速器の非線形
性を補償する項の、少なくともいずれか1つまたは全部
を、車連ないしエンジン回転数に基づいて変化させ、車
速ないしエンジン回転数に応じた静止摩擦補償を行うよ
うにしたものである。
【0026】請求項17に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、上記モータ角速度、ないしモータ逆起電力、
ないし操舵角速度の関数と、上記正帰還ゲインと、上記
モータないしモータ減速器の非線形性を補償する項と、
上記モータないしモータ減速器の非線形性を補償する所
定の関数と、上記上限値の、少なくともいずれか1つま
たは全部を、車速ないしエンジン回転数に基づいて変化
させ、車速ないしエンジン回転数に応じた静止摩擦補償
を行うようにしたものである。
【0027】請求項18に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、モータの角速度,角加速度または操舵の角速
度、角加速度に基づき、ステアリング系の動摩擦ないし
慣性を補償するとともに、ステアリング系の静止摩擦推
定値に基づき、ステアリング系の静止摩擦を補償するよ
うにしたものである。
【0028】請求項19に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、動摩擦の補償項と静止摩擦の補償項とに対し
て、この2つの補償項のいずれかをを選択的に作用させ
るための重み付けをしたものである。
【0029】請求項20に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、動摩擦の補償項と静止摩擦推定値に比例する
項とモータないしモータ減速器の非線形性を補償する項
とに対して、上記項の少なくとも1つを選択的に作用さ
せるための重み付けをしたものである。
【0030】請求項21に記載の電動パワーステアリン
グ装置は、動摩擦の補償量の大きさに応じて静止摩擦の
補償を行うようにしたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来
例と共通する部分については同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0032】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態に係わる電動パワーステアリング装置の全体構成図
で、同図において、1はステアリング系に接続されたモ
ータ、11はステアリングホイール、12は上記ステア
リングホイール11に取付けられたステアリングシャフ
ト、13は図外のトランスミッションの回転を検知して
自動車の車速を検出する車速センサ、14は上記ステア
リングシャフトに取付けられ、運転者の操舵トルクを検
出するトルクセンサ、15はモータ1の出力トルクを上
記ステアリングシャフト12に伝達するモータ減速器
(以下、減速器という)、16は車速センサ13やトル
クセンサ14等の信号に基づいてモータ1を駆動・制御
するコントローラ、17はコントローラ16の電源であ
るバッテリである。
【0033】図2は上記コントローラ16のハードウエ
アの構成を示す図で、同図において、21はブリッジ接
続されたパワーMOSFETで構成され、モータ1に駆
動電流を供給するモータ駆動回路、22は上記パワーM
OSFETを駆動するためのFETドライバ、23はモ
ータ1に流れる電流を所定の電圧に変換しモータ検出電
流Imとして出力するモータ電流検出回路、24はモー
タ1の正,負の端子電圧(モータ端子電圧)Vm1,Vm2
を検出し出力するモータ端子電圧検出回路、25はバッ
テリ17の電圧を平滑してモータ駆動回路21に直流電
圧を与えるコンデンサである。26は上記モータ検出電
流Imと上記モータ端子電圧Vm1,Vm2及びトルクセン
サ入力回路27を介して入力されるトルクセンサ14の
出力と、車速センサ入力回路28を介して入力される車
速センサ13の出力とに基づいてFETドライバ22を
制御し、上記モータ1を駆動・制御するマイクロコンピ
ュータ(以下、マイコンという)である。
【0034】マイコン26は、制御プログラム等が格納
されるROM31と、モータ検出電流Imやモータ端子
電圧Vm1,Vm2等のデータなどを一時的に保持するRA
M32と、FETドライバ22に接続され、モータ1を
PWM制御するためのパルスを生成するPWM変調器3
3と、車速センサ入力回路28を介して車速センサ13
が接続される入出力ポート34と、モータ電流検出回路
23とモータ端子電圧検出回路24とに接続されるとと
もに、トルクセンサ入力回路27を介してトルクセンサ
14に接続されるA/D変換器35と、制御周期の管理
等に使用されるタイマ36と、これらを制御するCPU
37とを備えている。
【0035】図3は、上記ROM31に実装されたステ
アリング制御に用いられるソフトウエアの構成を示す図
で、図4は上記ソフトウェアの動作を説明するためのフ
ローチャートである。図3において、1はモータ、2は
モータ角速度演算手段、3はモータ角加速度演算手段、
4はクーロン摩擦補償電流演算手段、5は粘性摩擦補償
電流演算手段、6は慣性補償電流演算手段、7は操舵力
補助電流演算手段、8は電流制御手段である。また、9
はトルクセンサ14からの操舵トルクVtからステアリ
ング系の静止摩擦の推定値である静止摩擦推定値Tf
演算する静止摩擦演算手段、10は上記静止摩擦演算手
段9からの静止摩擦推定値Tfと車速センサ13の出力
から求められる車速Vsとに基づいてステアリング系の
静止摩擦を補償するための静止摩擦補償電流Ifを演算
する静止摩擦補償電流演算手段である。
【0036】次に、図4のフローチャートに従い、上記
図1〜図3を参照しながら、本実施の形態1の電動パワ
ーステアリング装置の動作を説明する。なお、図4のプ
ログラムは、タイマ36を用いて実行周期を管理する上
位のプログラムから、一定周期毎に呼び出されるものと
する。まず、ステップS1において、マイコン26に入
力されたモータ電流検出回路23からのモータ検出電流
mと、モータ端子電圧検出回路24からのモータ端子
電圧Vm1,Vm2と、トルクセンサ14からの操舵トルク
tとをA/D変換器35でA/D変換してRAM32
に読み込み、次に、ステップS2において、入出力ポー
ト34を介して入力された車速センサ13の出力パルス
の周期を計測して車速Vsを演算し、その結果をRAM
32に保持する。データ読み込みの完了後は、ステップ
S3において、図3のモータ角速度演算手段2により、
モータ端子電圧Vm1,Vm2とモータ検出電流Imとを用
いてモータ1の逆起電力Veを演算し、モータ角速度ω
を得る。なお、角速度ωの演算方法は、上記従来例と同
様であり、下記の式(3)に基づく。 ω= {(Vm1−Vm2)−Im・Ra}/Ke ‥‥(3) ここで、 ω :モータ角速度(rad/s) Vm1:モータ(+)端子電圧(V) Vm2:モータ(−)端子電圧(V) Im :モータ検出電流(A) Ra :モータ電機子抵抗(Ω) Ke :モータ逆起電力定数(V・s/rad) ステップS4では、モータ角加速度演算手段3により、
上記ステップS3において得られたモータ角速度ωを微
分してモータ角加速度推定値(dω/dt)を求める。
【0037】 ステップS5では、静止摩擦演算手段9
により、トルクセンサ14からの操舵トルクVからス
テアリング系の静止摩擦推定値Tを演算する。ここ
で、ステップS5の動作を、図5〜図6を参照しながら
詳細に説明する。図5(a)は、運転者が中立付近で操
舵しているときの操舵トルクの波形を表す図で、図5
(b)は後述する静止摩擦推定値を示す図で、図5
(c)は操舵角の変化を示す図である。ステアリングホ
イール11がほとんど動かない程度の操舵角度であって
も、ステアリング系の静止摩擦が大きい場合には、図5
(a)の破線で囲んだ部分に示すように、操舵トルクが
増加する。このように、静止摩擦の影響で操舵トルクが
増加する場合には、モータ1が回転し始め、操舵角度が
変化し始めた後に比べて、操舵トルクの変化が急峻であ
る。そこで、この操舵トルク検出値が急峻な変化な示す
部分の操舵トルク検出値(以下、操舵力、モータ角速度
またはモータ逆起電力または操舵角速度、あるいは、モ
ータ電流の検出値が急峻な変化を示す部分をそれぞれの
エッジという)を抽出することで、ステアリング系の静
止摩擦を推定する。上記エッジの抽出には、図6に示す
ような、高域通過形フィルタを用い、この高域通過型フ
ィルタの時定数を、モータの機械的時定数ないしは加速
定数とほぼ同一(例えば数ms)の値とすることによ
り、静止摩擦推定値Tは、図5(b)に示すように、
操舵トルク検出値が変化に追従し、かつモータ1が回転
し始めると0に収束するような変化をする。このよう
に、ステップS5では、操舵トルク検出値のエッジを抽
出してステアリング系の静止摩擦を推定し、その結果を
静止摩擦推定値TとしてRAM32に保持する。
【0038】ステップS6、ステップS7、ステップS
8、ステップS9の各ステップでは、上記従来例と同様
に、図1の操舵力補助電流演算手段7により、運転者の
操舵力を補助する操舵力補助電流Isを求めるととも
に、、クーロン摩擦補償電流演算手段4、粘性摩擦補償
電流演算手段5、慣性補償電流演算手段6により、ステ
アリング系のクーロン摩擦を補償するクーロン摩擦補償
電流Ic、粘性摩擦を補償する粘性摩擦補償電流Id、慣
性モーメントを補償する慣性補償電流Ijの各電流をそ
れぞれ求める(図17,図14,図16,図15参
照)。
【0039】また、ステップS10では、静止摩擦補償
電流演算手段10により、静止摩擦演算手段9からの静
止摩擦推定値Tfと車速センサ13の出力から求められ
る車速Vsとに基づいて、ステアリング系の静止摩擦を
補償するための静止摩擦補償電流Ifを演算する。運転
時には、ステアリング中立付近の微妙な修正操舵等での
操舵フィーリングであるオンセンター感を軽くし、ハン
ドルが大きく切り込んでいく場合には、操舵角度に応じ
て操舵トルクが増大していくことが望ましいとされてい
る。ところが、電動パワーステアリングでは、モータ1
や減速器15の摩擦がステアリングシャフト12に伝達
されるため、油圧パワーステアリングや、パワーステア
リングが装着されていない場合に比べて上記静止摩擦が
大きく、オンセンター感で不利となる。そこで、ステッ
プS10においてステアリング系の静止摩擦を補償する
ための静止摩擦補償電流Ifを演算し、この静止摩擦補
償電流Ifによってステアリング系の静止摩擦を補償
し、オンセンター感を向上させる。図1の電動パワース
テアリングの全体構成図を見ると、ステアリング系の静
止摩擦がわかれば、上記静止摩擦を打ち消すような電流
をモータ1の電流に重畳し、モータ1の出力トルクで上
記静止摩擦を打ち消すことにより、ステアリング系の静
止摩擦を補償することができる。そこで、本実施の形態
1では、以下の式(4)に示すような、、静止摩擦推定
値に比例する項と、モータないしモータ減速器の非線形
性を補償する項からなる電流をステアリング系の静止摩
擦を補償する静止摩擦補償電流電流Ifとする。 If=(Tf/Kt・n)+(TL/Kt)・sgn(Tf−Dz) ‥‥(4) ここで、 If :静止摩擦補償電流(A) Kt :モータトルク定数(Nm/A) Kt :モータ(−)端子電圧(V) n :モータ減速比 Tf :ステアリング系静止摩擦推定値(Nm) TL :モータと減速器の摩擦トルク(Nm) Dz :摩擦トルク補償不感帯(Nm)
【0040】ここで、上記式(4)について詳しく説明
する。モータ検出電流Imと、ステアリングシャフト1
2での(減速後の)モータ出力トルクTmとの関係が線
形であるとすると、下記の式(5)が成り立つ。 Tm=n・Im・Kt ‥‥(5) Tm:ステアリングシャフトでのモータ出力トルク(N
m) Im:モータ検出電流(A) ステアリング系の静止摩擦をモータの出力トルクで打ち
消すには、(ステアリング系の静止摩擦)=(ステアリ
ングシャフトでのモータ出力トルク)とおけばよい。し
たがって、上記式(5)において、Tf=Tmとおけば、
上記式(4)の右辺第1項を得る。しかしながら、モー
タ検出電流Imとステアリングシャフトでのモータ出力
トルクTmとの関係は、実際には、例えば、図7に示す
ように、モータ1や減速器15の摩擦等の影響によって
非線形になる。上記式(4)の右辺第2項は、この非線
形性を補償するための項で、上記第2項により、ステリ
ング系静止摩擦推定値Tfが所定の不感帯Dzを越える
と、Tfと同じ方向にモータ1と減速器15の摩擦トル
クTLに相当する電流を加算するようにしている。上記
不感帯Dzは、ステリング系静止摩擦推定値Tfに含ま
れる雑音の影響を抑え、かつ、運転者が操舵しても感じ
ない程度(例えば0.2〜0.3Nm)の大きさに設定
する。
【0041】ステップSllでは、電流制御手段8によ
り、以上のように求めた各電流Is,Ic,Id,Ij,I
fを加算してモータ1の目標電流Isumを算出する。
その後、ステップS12において、上記目標電流Isu
mと、モータ検出電流Imとが一致するように、例えば
比例積分制御等のフイードバック制御をし、モータ1を
駆動するデューテイ比を決め、ステップSl3におい
て、上記デューテイ比をPWM変調器33に設定し、F
ETドライバ22を介してモータ駆動回路21を駆動す
る。なお、上記ステップS12とステップS13とは、
図1の電流制御手段8に相当する。
【0042】このように、本実施の形態1の電動パワー
ステアリング装置では、静止摩擦演算手段9により、操
舵トルクVtの検出値のエッジを抽出してステアリング
系の静止摩擦を推定して静止摩擦推定値Tfを求め、静
止摩擦補償電流演算手段10により、上記静止摩擦推定
値Tfに基づいてステアリング系の静止摩擦を補償する
ようにしたので、オンセンター感を改善することができ
る。更に、従来の、モータ角速度,角加速度を用いた制
御と組み合わせることにより、ステアリング系の動摩
擦,静止摩擦、さらには慣性モーメントをすべて制御す
ることができるので、オンセンター感のみならず、あら
ゆる操舵条件で良好な操舵フィーリングを得ることがで
きる。また、新たにセンサを設ける必要もないので、コ
ストアップが無いという利点を有する。
【0043】実施の形態2.上記実施の形態1では、操
舵トルク検出値Vfのエッジを抽出することでステアリ
ング系の静止摩擦を推定していたが、ステアリング系の
角速度のエッジを抽出しても同様の効果を奏する。上記
角速度としては、モータ角速度ω、逆起電力、Veある
いは操舵速度等がある。本実施の形態2では、ステアリ
ング系の角速度のエッジを抽出することにより、ステア
リング系の静止摩擦を推定するようにしたので、トルク
センサ14の雑音に影響されることなく、静止摩擦を推
定することができる。
【0044】実施の形態3.上記実施の形態1では、操
舵トルク検出値Vfのエッジを抽出することでステアリ
ング系の静止摩擦を推定していたが、モータ電流のエッ
ジを抽出しても同様の効果を得ることができる。ここ
で、モータ電流はモータ検出電流Imのみを指すもので
はなく、操舵力補助電流Is等の補償用の電流も含むも
のとする。例えば、モータ目標電流Isumを構成する電
流である操舵力補助電流Isのエッジに基づいて静止摩
擦補償電流Imを演算すれば、静止摩擦補償電流Ifも、
図17のように車速Vsで操舵補助力に応じて変化する
ので、操舵補助力に対して適切な静止摩擦補償が実現で
きる。また、モータ目標電流Isumないしモータ検出電
流Imのエッジに基づいて静止摩擦補償電流Ifを演算す
れば、モータ1に通電して回転し始めるまでの間を検出
して補償することになるので、モータ1の静止摩擦をよ
り正確に補償することができる。
【0045】実施の形態4.上記実施の形態1〜3で
は、操舵トルクや操舵速度等のエッジを抽出することで
ステアリング系の静止摩擦を推定していたが、エッジ抽
出値に、モータ1ないしステアリングホイール11が回
転すると0になるような窓関数f(ω)を乗じることに
より、エッジ抽出値から静止摩擦を推定する場合の雑音
の影響を受けにくくし、静止摩擦の推定精度を向上させ
ることができる。なお、この窓関数f(ω)は、モータ
角速度、逆起電圧、操舵速度等、操舵系の速度を表すも
のであれば、どの信号の関数でもよい。図8は、上記窓
関数f(ω)をモータ角速度ωの関数とした場合の一例
で、窓関数f(ω)としては、モータ角速度ωの絶対値
がωp以下の場合にはf(ω)=1で、モータ角速度ω
の絶対値がωpを越えた場合には急速に0になるような
関数であればよい。ここで、上記ωpは、モータないし
ステアリングホイールが停止しているような小さな角速
度に設定する。このように、本実施の形態4では、静止
摩擦に窓関数f(ω)を乗じて、モータないしステアリ
ングホイールが停止している場合のみステアリング系の
静止摩擦を抽出するようにしたので、より正確に静止摩
擦を推定することができ、操舵フィーリングを更に向上
させることができる。
【0046】ところで、トルクセンサ14が断線故障し
た場合などには、操舵トルク検出値が急激に過大な右な
いし左トルクを出力し、そのエッジ抽出値、すなわち静
止摩擦推定値も過大になる。その結果、静止摩擦補償が
過大となって、操舵力が軽くなりすぎ、一時的に操舵が
不安定になることが考えられるが、本実施の形態4で
は、静止摩擦に窓関数f(ω)を乗じて、モータないし
ステアリングホイールが停止している場合のみステアリ
ング系の静止摩擦をを抽出するようにしたので、故障時
においても静止摩擦補償が過大になることを防止するこ
とができ、より安全な電動パワーステアリングを提供す
ることができる。
【0047】実施の形態5.上記本実施の形態4では、
静止摩擦推定値Tfとして、所定のエッジ抽出値にステ
アリング系の速度の関数を乗じる例について述べたが、
静止摩擦補償電流Ifに上記窓関数f(ω)を乗じて
も、同様の効果を奏する。更に、本実施の形態5では、
図9に示すように、モータ角速度ωの絶対値がωq以上
の場合にはg(ω)=1で、モータ角速度ωの絶対値が
ωq以下の場合には急速に0になるような、動摩擦の補
償に対する窓関数g(ω)をクーロン摩擦補償電流Ic
に乗じ、上記窓関数f(ω)を静止摩擦補償電流If
乗じることで、両者が選択的に作用するようにした。例
えば、ωp<ωqとすると、モータ角速度ωの絶対値がω
p以下の場合にはf(ω)=1で、g(ω)=0なので、
静止摩擦補償が主となり、モータ角速度ωの絶対値がω
qを越えた場合にはf(ω)=0で、g(ω)=1なの
で、動摩擦補償が主となる。したがって、静止摩擦の補
償と動摩擦の補償との干渉を防止することができ、より
操舵フィーリングを向上させることができる。なお、粘
性摩擦補償も動摩擦の補償と考えられるので、粘性摩擦
補償と静止摩擦保障とが選択的に作用するように、上記
g(ω)と同様の窓関数を乗じてもよい。また、上記式
(4)の右辺第2項は、モータ1の摩擦トルクを補償す
るものであり、クーロン摩擦補償電流Icと目的が同じ
であるので、上記式(4)の右辺第2項とクーロン摩擦
補償電流Icとが選択的に作用するように、窓関数f
(ω),g(ω)を乗じても、ほぼ同様の効果を奏す
る。なお、上記例では、直線的な立ち上がりまたは立ち
下がり特性を有する窓関数f(ω),g(ω)を用いて
粘性摩擦補償と静止摩擦保障とを選択的に作用するため
の重み付けを行ったが、モータ1や減速機15の特性を
考慮した立ち上がりまたは立ち下がり特性を有する重み
付けを行うことにより、より精密な摩擦補償を行うこと
ができることはいうまでもない。
【0048】実施の形態6.上記本実施の形態4,5で
は、ステアリング系の速度の所定の関数を、静止摩擦推
定値Tfないし静止摩擦補償電流Ifに乗じることで、静
止摩擦補償の不要な動作を防止する例を述べたが、以下
に示すような条件分岐によって静止摩擦補償を選択的に
作用させても同様の効果を奏する。図10は、本実施例
の動作を説明するフローチャートである。本プログラム
は、図4のステップS10から呼び出されるものとす
る。まず、ステップS14において、クーロン摩擦補償
電流Icが所定値Icth以上かどうかを調べ、Ic>Ic th
の場合には、ステップS15において、静止摩擦補償電
流を0とし、動摩擦の補償のみを行うようにする。Ic
≦Icthの場合には、そのまま終了する。このように、
本実施の形態6では、窓関数のデータをテーブル参照し
たり、窓関数の乗算を含まず、動摩擦の補償量の大きさ
に応じて静止摩擦の補償を行うようにしたので、マイコ
ン26の負荷を減らすことができる。
【0049】実施の形態7.上記本実施の形態1では、
上記式(4)の右辺第2項でモータ1の非線形性を補償
していたが、例えば図11に示すような、静止摩擦補償
電流の演算値が小さい場合には上記静止摩擦補償電流の
値を増加させるような変換テーブルをROM31に保持
し、この変換テーブルを用い、静止摩擦補償電流をモー
タ1の非線形性を補償するような値に変換することによ
り、モータ検出電流Imとモータ出力トルクTmとの非線
形性を打ち消すようにしてもよい。以下、本実施の形態
7における静止摩擦補償の演算方法を、図12のフロー
チャートを基に詳しく説明する。図12のプログラム
は、図4のフローチャートのステップS10に相当する
もので、図1のブロック図の静止摩擦補償電流演算手段
10に相当する。まず、ステップS16において、下記
の式(6)から静止摩擦補償電流If1を演算する。 If1=(Tf/Ktn)‥‥(6) このIf1は、上記式(4)の、右辺第1項である。次
に、ステップS17で、例えば図11の変換テーブルに
示す特性に基づき、上記If1を実際に使用する静止摩擦
補償電流Ifに変換する。上記変換テーブルは、If1
絶対値が所定の値If0以下の場合には、IfはIf1に所
定の比例係数を掛けた値とし、If1の絶対値が所定の値
f0を越えた場合には、上記比例係数よりも小さな傾き
で変化するような変換を行うもので、モータ1ないし減
速器15の立ち上がりにおける非線形性を補償するもの
ある。なお、他の処理は、実施の形態1と同様である。
このように、本実施の形態7においては、モータ1ない
し減速器15の非線形性をより正確に補償することがで
きるので、操舵フィーリングを更に向上させることがで
きる。
【0050】実施の形態8.静止摩擦補償電流を構成す
る要素である静止摩擦推定値または静止摩擦補償、ある
いは静止摩擦補償の静止摩擦推定値に比例する項または
モータないし減速機の非線型性を補償する項の少なくと
も1つまたは全部が、例えば静止摩擦の実測値に基づく
所定値以下となるように、それぞれに上限値を設けても
よい。これにより、過大な補償を防止できるので、操舵
フィーリングが軽すぎたり、操舵トルクが発振したりす
ることを防止できる。また、静止摩擦補償電流そのもの
に対して上限値を設けるようにしても同様の効果を得る
ことができる。
【0051】実施の形態9.車速によって路面からの負
荷が変化すると、摩擦力も変化すると考えられるので、
本実施の形態9では、静止摩擦補償電流を車速に基づい
て変化させることにより、車速に応じた最適な静止摩擦
補償を実現し、操舵フィーリングをより向上させること
ができる。また、操舵力補助電流演算手段7等、他の制
御のゲインが車速によって変化した場合においても、最
適な静止摩擦補償を実現できる。車速で変化させるの
は、例えば上記式(4)では、静止摩擦推定値の正帰還
ゲイン1/(Ktn)、モータ1ないし減速器15の非
線形性を補償する摩擦トルクTLが考えられる。また、
図8、9の窓関数、図11の変換テーブルを構成する関
数、上記実施の形態8における静止摩擦推定値等の上限
値を車速によって変化させてもよい。なお、車速のかわ
りにエンジン回転数を用いても同様の効果を奏すること
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、ステアリング系の静止摩擦を所定周期毎
推定し、これを補償するようにしたので、オンセンタ
ー感等の操舵フィーリングを向上させることができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、操舵力検
出値のエッジを抽出することによって、ステアリング系
の静止摩擦を推定するようにしたので、新たにセンサ等
を設けることなく、ステアリング系の静止摩擦を推定す
ることができる。
【0054】請求項3に記載の発明によれば、モータ角
速度、ないしはモータ逆起電力ないしは操舵角速度のエ
ッジを抽出することによって、ステアリング系の静止摩
擦を推定するようにしたので、雑音に影響されることな
く、ステアリング系の静止摩擦を推定することができ
る。
【0055】請求項4に記載の発明によれば、モータ電
流のエッジを抽出することによって、ステアリング系の
静止摩擦を推定するようにしたので、モータに通電して
回転し始めるまでの間を検出して補償することができ、
モータの静止摩擦をより正確に補償することができる。
【0056】請求項5に記載の発明によれば、高域通過
形フィルタによってエッジを抽出するようにしたので、
簡単な構成でステアリング系の静止摩擦を推定すること
ができる。
【0057】請求項6に記載の発明によれば、上記高域
通過形フィルタの時定数を、モータの機械的時定数ない
し加速定数とほぼ同一としたので、正確にステアリング
系の静止摩擦を推定することができる。
【0058】請求項7に記載の発明によれば、上記エッ
ジ抽出値に、モータ角速度、ないしはモータ逆起電力、
ないしは操舵角速度の所定の関数を作用させることによ
って、ステアリング系の静止摩擦を推定するようにした
ので、正確にステアリング系の静止摩擦を推定すること
ができる。
【0059】請求項8に記載の発明によれば、静止摩擦
推定値に上限値を設けたので、過大な補償を防止するこ
とができる。
【0060】請求項9に記載の発明によれば、上記静止
摩擦推定値を正帰還することによって、ステアリング系
の静止摩擦を補償するので、新たにセンサ等を設けるこ
となく、オンセンター感等の操舵フィーリングを向上さ
せることができる。
【0061】請求項10に記載の発明によれば、上記静
止摩擦推定値と、モータ出力トルクとが、ほぼ同一とな
るように上記正帰還のゲインを定めるようにしたので、
正確にステアリング系の静止摩擦を補償することができ
る。
【0062】請求項11に記載の発明によれば、上記静
止摩擦補償は、少なくとも、静止摩擦推定値に比例する
項と、モータないしモータ減速器の非線形性を補償する
項とから構成したので、正確にステアリング系の静止摩
擦を補償することができる。
【0063】請求項12に記載の発明によれば、上記モ
ータないしモータ減速器の非線形性を補償する項は、上
記静止摩擦推定値が所定値以上の場合に作用するように
したので、非線形性の補償を正確に行うことができる。
【0064】請求項13に記載の発明によれば、上記静
止摩擦推定値に比例する項に、モータないしモータ減速
器の非線形性を補償する所定の関数を作用させて、上記
静止摩擦を補償するようにしたので、正確にステアリン
グ系の静止摩擦を補償することができる。
【0065】請求項14に記載の発明によれば、上記静
止摩擦補償と、上記静止摩擦推定値に比例する項と、上
記モータないしモータ減速器の非線形性を補償する項
の、少なくともいずれか1つに上限値を設けるようにし
たので、過大な補償を防止できるので、操舵フィーリン
グが軽すぎたり、操舵トルクが発振したりすることを防
止できる。
【0066】請求項15に記載の発明によれば、上記静
止摩擦補償と、上記静止摩擦推定値に比例する項と、上
記モータないしモータ減速器の非線形性を補償する項
の、少なくともいずれか1つに、モータ角速度、ないし
モータ逆起電力、ないし操舵角速度の所定の関数を作用
させて上記静止摩擦を補償するようにしたので、正確に
ステアリング系の静止摩擦を補償することができる。
【0067】請求項16に記載の発明によれば、上記静
止摩擦補償と、上記静止摩擦推定値に比例する項と、上
記モータないしモータ減速器の非線形性を補償する項
の、少なくともいずれか1つを、車速ないしエンジン回
転数に基づいて変化させるようにしたので、オンセンタ
ー感等の操舵フィーリングをより向上させることができ
る。
【0068】請求項17に記載の発明によれば、上記モ
ータ角速度、ないしモータ逆起電力、ないし操舵角速度
の関数と、上記正帰還ゲインと、上記モータないしモー
タ減速器の非線形性を補償する項と、上記モータないし
モータ減速器の非線形性を補償する所定の関数と、上記
上限値の、少なくともいずれか1つを、車速ないしエン
ジン回転数に基づいて変化させるようにしたので、オン
センター感等の操舵フィーリングをより向上させること
ができる。
【0069】請求項18に記載の発明によれば、モータ
ないし操舵の角速度、角加速度に基づいてステアリング
系の動摩擦ないし慣性を補償するとともに、ステアリン
グ系の静止摩擦推定値に基づきステアリング系の静止摩
擦を補償するようにしたので、ステアリング系の動摩
擦、静止摩擦、さらには慣性モーメントをすべて制御す
ることができ、オンセンター感のみならず、あらゆる操
舵条件で良好な操舵フィーリングを得ることができる。
【0070】請求項19に記載の発明によれば、動摩擦
の補償項と、静止摩擦の補償項を、選択的に作用させる
べく重み付けを行うようにしたので、静止摩擦の補償と
動摩擦の補償との干渉を防止することができ、より操舵
フィーリングを向上させることができる。
【0071】請求項20に記載の発明によれば、動摩擦
の補償項と、上記静止摩擦推定値に比例する項と、上記
モータないしモータ減速器の非線形性を補償する項の、
少なくとも1つを選択的に作用させるべく重み付けを行
うようにしたので、静止摩擦の補償と動摩擦の補償との
干渉を防止することができ、正確にステアリング系の摩
擦を補償することができる。
【0072】請求項21に記載の発明によれば、動摩擦
の補償量の大きさに応じて静止摩擦の補償を行うように
したので、静止摩擦補償を選択的に作用させることがで
き、正確にステアリング系の摩擦を補償することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる電動パワース
テアリング装置の全体構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わる電動パワース
テアリング装置のコントローラの回路ブロック図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態1に係わる電動パワース
テアリング装置の制御ブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態1に係わる電動パワース
テアリング装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図5】 摩擦が大きいステアリングを操舵したときの
操舵トルク波形と静止摩擦推定値を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態1に係わる高域通過フィ
ルタの特性を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態1に係わるモータの摩擦
トルクを説明するための図である。
【図8】 本発明の実施の形態4に係わる静止摩擦推定
値を補正する方法を説明するための図である。
【図9】 本発明の実施の形態5に係わる摩擦補償電流
を補正する方法を説明するための図である。
【図10】 本発明の実施の形態6に係わる摩擦補償電
流の干渉を防止する方法を説明するためのフローチャー
トである。
【図11】 本発明の実施の形態7に係わるモータ摩擦
トルクを補正する方法を説明するための図である。
【図12】 本発明の実施の形態7に係わるモータ摩擦
トルクを補正する方法を説明するためのフローチャート
である。
【図13】 従来の電動パワーステアリング装置の制御
ブロック図である。
【図14】 従来の電動パワーステアリング装置におけ
るクーロン摩擦補償電流演算手段の動作を説明するため
の図である。
【図15】 従来の電動パワーステアリング装置におけ
る慣性補償電流演算手段の動作を説明するための図であ
る。
【図16】 従来の電動パワーステアリング装置におけ
る粘性摩擦補償電流演算手段の動作を説明するための図
である。
【図17】 従来の電動パワーステアリング装置におけ
る操舵力補助電流演算手段の動作を説明するための図で
ある。
【図18】 摩擦のモデルを示す図である。
【符号の説明】
1 モータ、2 モータ角速度演算手段、3 モータ角
加速度演算手段、4クーロン摩擦補償電流演算手段、5
粘性摩擦補償電流演算手段、6 慣性補償電流演算手
段、7 操舵力補助電流演算手段、8 電流制御手段、
9 静止摩擦演算手段、10 静止摩擦補償電流演算手
段、11 ステアリングホイール、12 ステアリング
シャフト、13 車速センサ、14 トルクセンサ、1
5減速器、16 コントローラ、17 バッテリ、21
モータ駆動回路、22FETドライバ、23 モータ
電流検出回路、24 モータ端子電圧検出回路、25
コンデンサ、26 マイコン、31 ROM、32 R
AM、33 PWM変調器、34 入出力ポート、35
A/D変換器、36 タイマ、37 CPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B62D 119:00 B62D 119:00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の操舵力を検出した操舵力検出値
    に基づいてステアリング系に接続されたモータを駆動
    し、ステアリング系の操舵力を補助する電動パワーステ
    アリング装置において、ステアリング系の静止摩擦を推
    定した静止摩擦推定値を所定周期毎に求める手段と、こ
    の静止摩擦推定値に基づいて上記静止摩擦を補償する手
    段とを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング
    装置。
  2. 【請求項2】 操舵力検出値の急峻な変化を抽出してス
    テアリング系の静止摩擦を推定するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 モータ角速度またはモータ逆起電力また
    は操舵角速度の急峻な変化を抽出してステアリング系の
    静止摩擦を推定するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 モータ電流の急峻な変化を抽出してステ
    アリング系の静止摩擦を推定するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 高域通過形フィルタを用いて上記急峻な
    変化を抽出するようにしたことを特徴とする請求項2〜
    請求項4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装
    置。
  6. 【請求項6】 高域通過形フィルタの時定数を、モータ
    の機械的時定数または加速定数とほぼ同一の値に設定し
    たことを特徴とする請求項5記載の電動パワーステアリ
    ング装置。
  7. 【請求項7】 上記操舵力、モータ角速度またはモータ
    逆起電力または操舵角速度、あるいは、モータ電流が急
    峻な変化を示した部分の検出値を抽出した急峻部抽出値
    に、モータ角速度またはモータ逆起電力または操舵角速
    度の所定の関数を作用させて、ステアリング系の静止摩
    擦を推定するようにしたことを特徴とする請求項2〜請
    求項6のいずれかに記載の電動パワーステアリング装
    置。
  8. 【請求項8】 静止摩擦推定値に上限値を設けたことを
    特徴とする請求項2〜請求項7のいずれかに記載の電動
    パワーステアリング装置。
  9. 【請求項9】 静止摩擦推定値を正帰還することにより
    得られる静止摩擦推定値に比例する項を有する静止摩擦
    補償を演算し、この静止摩擦補償によりステアリング系
    の静止摩擦を補償するようにしたことを特徴とする請求
    項1〜請求項8のいずれかに記載の電動パワーステアリ
    ング装置。
  10. 【請求項10】 静止摩擦推定値とモータ出力トルクと
    が、ほぼ同一の値となるように上記正帰還のゲインを設
    定したことを特徴とする請求項9記載の電動パワーステ
    アリング装置。
  11. 【請求項11】 静止摩擦補償を、静止摩擦推定値に比
    例する項と、モータないしモータ減速器の非線形性を補
    償する項とから構成したことを特徴とする請求項9また
    は請求項10記載の電動パワーステアリング装置。
  12. 【請求項12】 上記モータないしモータ減速器の非線
    形性を補償する項は、静止摩擦推定値が所定値以上の場
    合に作用するようにしたことを特徴とする請求項11記
    載の電動パワーステアリング装置。
  13. 【請求項13】 上記静止摩擦推定値に比例する項に、
    モータないしモータ減速器の非線形性を補償する所定の
    関数を作用させて、静止摩擦を補償するようにしたこと
    を特徴とする請求項9または請求項10記載の電動パワ
    ーステアリング装置。
  14. 【請求項14】 上記静止摩擦補償と、上記静止摩擦推
    定値に比例する項と、上記モータないしモータ減速器の
    非線形性を補償する項との少なくとも1つまたは全部に
    上限値を設けたことを特徴とする請求項9〜請求項13
    のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  15. 【請求項15】 上記静止摩擦補償と、上記静止摩擦推
    定値に比例する項と、上記モータないしモータ減速器の
    非線形性を補償する項との少なくとも1つまたは全部
    に、モータ角速度またはモータ逆起電力または操舵角速
    度の所定の関数を作用させて上記静止摩擦を補償するよ
    うにしたことを特徴とする請求項9〜請求項14のいず
    れかに記載の電動パワーステアリング装置。
  16. 【請求項16】 上記静止摩擦推定値と、上記静止摩擦
    補償と、上記静止摩擦推定値に比例する項と、上記モー
    タないしモータ減速器の非線形性を補償する項の少なく
    とも1つまたは全部を、車速またはエンジン回転数に基
    づいて変化させるようにしたことを特徴とする請求項9
    〜請求項15のいずれかに記載の電動パワーステアリン
    グ装置。
  17. 【請求項17】 上記モータ角速度またはモータ逆起電
    力または操舵角速度の関数と、上記正帰還ゲインと、上
    記モータないしモータ減速器の非線形性を補償する項
    と、上記モータないしモータ減速器の非線形性を補償す
    る所定の関数と、上記上限値の少なくとも1つまたは全
    部を、車速またはエンジン回転数に基づいて変化させる
    ようにしたことを特徴とする請求項16記載の電動パワ
    ーステアリング装置。
  18. 【請求項18】 モータまたは操舵の角速度及び角加速
    度に基づいてステアリング系の動摩擦ないし慣性を補償
    するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項17
    のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  19. 【請求項19】 動摩擦の補償項と静止摩擦の補償項と
    に対して、この2つの補償項のいずれかを選択的に作用
    させるための重み付けをしたことを特徴とする請求項1
    8記載の電動パワーステアリング装置。
  20. 【請求項20】 動摩擦の補償項と静止摩擦推定値に比
    例する項とモータないしモータ減速器の非線形性を補償
    する項とに対して、上記項の少なくとも1つを選択的に
    作用させるための重み付けをしたことを特徴とする請求
    項18記載の電動パワーステアリング装置。
  21. 【請求項21】 動摩擦の補償量の大きさに応じて静止
    摩擦の補償を行うようにしたことを特徴とする請求項1
    9または請求項20記載の電動パワーステアリング装
    置。
JP27818198A 1998-09-30 1998-09-30 電動パワーステアリング装置 Expired - Lifetime JP3481468B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27818198A JP3481468B2 (ja) 1998-09-30 1998-09-30 電動パワーステアリング装置
US09/286,418 US6876910B2 (en) 1998-09-30 1999-04-06 Electric power steering system
DE19920975A DE19920975B4 (de) 1998-09-30 1999-05-06 Elektrisches Servolenksystem

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27818198A JP3481468B2 (ja) 1998-09-30 1998-09-30 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000103349A JP2000103349A (ja) 2000-04-11
JP3481468B2 true JP3481468B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=17593725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27818198A Expired - Lifetime JP3481468B2 (ja) 1998-09-30 1998-09-30 電動パワーステアリング装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6876910B2 (ja)
JP (1) JP3481468B2 (ja)
DE (1) DE19920975B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9840272B2 (en) 2014-08-08 2017-12-12 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3529042B2 (ja) * 2000-10-02 2004-05-24 日産自動車株式会社 車線追従制御装置
JP4568996B2 (ja) * 2000-12-05 2010-10-27 株式会社ジェイテクト 操舵装置と操舵装置の抗力算出装置
DE10221678A1 (de) * 2002-05-16 2003-12-04 Zf Lenksysteme Gmbh Verfahren zum Betrieb eines Lenksystems für ein Kraftfahrzeug und Lenksystem
US7574294B2 (en) 2003-05-30 2009-08-11 Nsk Ltd. Controller for electric power steering device
JP4411514B2 (ja) * 2003-09-08 2010-02-10 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
DE102004021951A1 (de) * 2004-05-04 2005-12-01 Volkswagen Ag Verfahren zur Kompensation der Reibung in einer elektromagnetischen Lenkung
DE102004048107B4 (de) * 2004-10-02 2007-09-20 Zf Lenksysteme Gmbh Positionsabhängige Reibungskompensation für Lenksysteme
JP4293106B2 (ja) * 2004-10-14 2009-07-08 トヨタ自動車株式会社 電動式パワーステアリング装置用制御装置
JP4779495B2 (ja) * 2004-10-27 2011-09-28 日産自動車株式会社 車両用操舵装置
JP4852975B2 (ja) * 2005-10-28 2012-01-11 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置及びその制御装置
US7696709B2 (en) 2005-10-28 2010-04-13 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus and controller therefor
JP2008302900A (ja) 2007-06-11 2008-12-18 Nagoya Institute Of Technology 電動パワーステアリング装置の制御装置
GB0807935D0 (en) * 2008-05-01 2008-06-11 Trw Ltd Improvements relating to steering systems
DE102008021848B4 (de) 2008-05-02 2017-01-12 Volkswagen Ag Verfahren zur Berücksichtigung der statischen und dynamischen Reibung in einem System und System
JP5297126B2 (ja) * 2008-09-11 2013-09-25 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
DE102009014264A1 (de) * 2008-09-12 2010-04-15 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Hallstadt Verfahren und Vorrichtung zur Verarbeitung eines Stromrippel aufweisenden Motorsignals eines Gleichstrommotors
WO2010087295A1 (ja) * 2009-01-28 2010-08-05 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
CN101858806B (zh) * 2009-04-07 2012-03-21 通用汽车环球科技运作公司 电动转向系统的摩擦估算和检测
US8798862B2 (en) 2009-11-20 2014-08-05 Honda Motor Co., Ltd. Electric power steering device
JP5079030B2 (ja) * 2010-02-08 2012-11-21 三菱電機株式会社 電力変換器の制御装置
PL2364896T3 (pl) * 2010-03-10 2012-10-31 Thyssenkrupp Presta Ag Kompensacja siły tarcia w elektrycznym układzie kierowniczym
JP5489896B2 (ja) * 2010-07-12 2014-05-14 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
KR101606231B1 (ko) * 2012-07-26 2016-04-01 주식회사 만도 전동식 조향 장치 및 그의 제어방법
JP6308379B2 (ja) 2012-11-26 2018-04-11 株式会社ジェイテクト 制御システム
WO2014156266A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 パワーステアリング装置及びこれに用いる制御装置
PL2799310T3 (pl) 2013-04-30 2018-06-29 Steering Solutions Ip Holding Corporation Dostarczanie momentu obrotowego wspomagania bez czujnika momentu obrotowego kierownicy
JP6036538B2 (ja) * 2013-05-15 2016-11-30 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
US9540044B2 (en) 2013-11-15 2017-01-10 Steering Solutions Ip Holding Corporation Hand wheel angle from vehicle dynamic sensors or wheel speeds
FR3013275B1 (fr) 2013-11-19 2017-09-01 Renault Sas Procede d'elaboration d'un couple de consigne d'un moteur electrique de vehicule automobile et groupe motopropulseur associe
FR3018059B1 (fr) 2014-03-03 2016-03-11 Jtekt Europe Sas Procede de detection d’une inversion de braquage par surveillance du couple fourni par un moteur d’assistance de direction et application dudit procede a l’evaluation du frottement
FR3018058B1 (fr) * 2014-03-03 2017-08-11 Jtekt Europe Sas Procede de filtrage pour la detection des transitions d’un signal de direction assistee
US9540040B2 (en) 2014-06-26 2017-01-10 Steering Solutions Ip Holding Corporation Phase plane based transitional damping for electric power steering
JP5880801B1 (ja) * 2014-07-31 2016-03-09 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2016041542A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
KR102172576B1 (ko) * 2014-09-02 2020-11-02 현대모비스 주식회사 Mdps 시스템의 프릭션 보상 제어 장치 및 방법
US10144445B2 (en) * 2014-09-15 2018-12-04 Steering Solutions Ip Holding Corporation Modified static tire model for providing assist without a torque sensor for zero to low vehicle speeds
JP6519281B2 (ja) * 2015-03-31 2019-05-29 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
US9604665B2 (en) * 2015-05-21 2017-03-28 GM Global Technology Operations LLC Characterization of stiction condition in a manual steering gear
US10464594B2 (en) 2015-09-03 2019-11-05 Steering Solutions Ip Holding Corporation Model based driver torque estimation
US10336363B2 (en) 2015-09-03 2019-07-02 Steering Solutions Ip Holding Corporation Disabling controlled velocity return based on torque gradient and desired velocity error
US9896123B2 (en) * 2016-01-29 2018-02-20 Tk Holdings Inc. Systems and methods for detecting steering wheel contact
DE102016209833B4 (de) * 2016-06-03 2019-10-31 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zum Bestimmen eines Fahrerhandmoments an einem Lenkrad eines Fahrzeugs
US10155534B2 (en) 2016-06-14 2018-12-18 Steering Solutions Ip Holding Corporation Driver intent estimation without using torque sensor signal
CN107054448B (zh) * 2016-12-28 2019-03-19 海特汽车科技(苏州)有限公司 一种基于力矩信号的转向系统摩擦补偿方法
JP7108961B2 (ja) * 2017-07-07 2022-07-29 株式会社ジェイテクト 操舵装置
DE102017212780B4 (de) 2017-07-25 2022-11-17 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zur Erzeugung eines haptischen Feedbacks
DE102018215555A1 (de) 2018-09-12 2020-03-12 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zum Ermitteln einer Zahnstangenkraft eines steer-by-wire-Lenksystems, steer-by-wire-Lenksystem und Fahrzeug
GB2583342B (en) * 2019-04-23 2023-09-13 Trw Ltd Electrical power steering system
JP7358942B2 (ja) * 2019-11-27 2023-10-11 富士電機株式会社 モータ制御装置及びモータ制御方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3870103A (en) * 1974-04-02 1975-03-11 Meto Corp Electromagnetic instrument tapping device
US4391340A (en) * 1981-02-04 1983-07-05 Delorean John Z Dither assisted steering
US4527653A (en) * 1984-01-23 1985-07-09 General Motors Corporation Road load insensitive electric power steering system
JPS6181865A (ja) * 1984-08-16 1986-04-25 Honda Motor Co Ltd 電磁型倍力装置
JPS6234854A (ja) * 1985-08-06 1987-02-14 Honda Motor Co Ltd 電動式パワ−ステアリング装置
JPS6237274A (ja) * 1985-08-09 1987-02-18 Honda Motor Co Ltd 電動式パワ−ステアリング装置
JPS62251273A (ja) * 1986-04-22 1987-11-02 Honda Motor Co Ltd 電動式パワ−ステアリング装置
JPH0686221B2 (ja) * 1986-09-16 1994-11-02 本田技研工業株式会社 電動機式動力舵取装置
US4784002A (en) * 1986-12-17 1988-11-15 Atsugi Motor Parts Company, Limited Torque sensor
US4761595A (en) * 1987-05-01 1988-08-02 General Motors Corporation Motion control system having adaptive feedforward path tracking
JPS6457136A (en) * 1987-05-12 1989-03-03 Nippon Denso Co Torque detecting apparatus
JPH0659696B2 (ja) 1989-07-10 1994-08-10 バンドー化学株式会社 短繊維が配向性を有するポリマー製品の製造方法
JPH0472749A (ja) 1990-07-13 1992-03-06 Sumitomo Electric Ind Ltd リードフレーム
JP2900615B2 (ja) 1991-02-01 1999-06-02 日産自動車株式会社 モータステアリングユニットのフリクション測定装置及び負荷測定装置
KR970005786B1 (ko) * 1992-04-27 1997-04-21 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 전동조향 제어장치
JP3231932B2 (ja) * 1994-01-10 2001-11-26 本田技研工業株式会社 電動式パワーステアリング装置
JP3133914B2 (ja) 1994-12-21 2001-02-13 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
US6013994A (en) 1996-10-01 2000-01-11 Nsk Ltd. Controller of electric power-steering system
JP3058323B2 (ja) * 1997-04-08 2000-07-04 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JP4026887B2 (ja) * 1997-07-24 2007-12-26 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JP3416474B2 (ja) * 1997-08-07 2003-06-16 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9840272B2 (en) 2014-08-08 2017-12-12 Nsk Ltd. Electric power steering apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20020026267A1 (en) 2002-02-28
US6876910B2 (en) 2005-04-05
DE19920975A1 (de) 2000-04-13
JP2000103349A (ja) 2000-04-11
DE19920975B4 (de) 2004-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3481468B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
CN109572807B (zh) 电动助力转向装置
JP5028863B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
US6450287B1 (en) Electric power steering controller and control method thereof
JPH01233165A (ja) 車両用電動式パワステアリング装置の制御方法
JPH08119134A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007223456A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3082483B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP3047598B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2000177615A (ja) 電気式動力舵取装置
US20090055049A1 (en) Control apparatus of electric power steering apparatus
JP3623721B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
US8554412B2 (en) Electric power steering apparatus, control method thereof and program
JP3812229B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3036197B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP3531250B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5034725B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3864072B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH05155352A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2782254B2 (ja) 電動式パワー・ステアリング装置
JP2004291815A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3637764B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JPH06144268A (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP2726854B2 (ja) 電動式動力舵取装置
JP3750472B2 (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term