JP3431760B2 - Ad変換装置 - Google Patents
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- JP3431760B2 JP3431760B2 JP13757696A JP13757696A JP3431760B2 JP 3431760 B2 JP3431760 B2 JP 3431760B2 JP 13757696 A JP13757696 A JP 13757696A JP 13757696 A JP13757696 A JP 13757696A JP 3431760 B2 JP3431760 B2 JP 3431760B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するAD変換装置に係り、特に高精
度の変換が可能なAD変換装置に関する。
ィジタル信号に変換するAD変換装置に係り、特に高精
度の変換が可能なAD変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、AD変換装置では、適切な変換出
力を得るために、アナログ信号を増幅させる増幅回路の
利得を制御してAD変換回路へのアナログ信号入力レベ
ルを適切な範囲内に収めるようにしたり、AD変換回路
に与える基準電圧を変化させたりすることが行われてい
る。例えば、特開昭60−029032 号公報に示さ
れたAD変換装置では増幅回路にプログラマブル減衰器
を設けて、予定の一定レベル信号受信期間のディジタル
出力が基準値に等しくなるように上記減衰器の減衰率を
設定する。また、特開昭63−111727 号公報に
示されたAD変換装置では入力信号レベルに応じてAD
変換部に与える基準電圧を変更するようにしており、特
開平3−3518号公報に示されたAD変換装置では増
幅回路の増幅率を制御してAD変換回路に入力される信
号のレベルを適正な範囲に維持させている。さらに、特
開平3−293818号公報に示されたAD変換装置で
は、増幅回路の出力信号をディジタル信号に変換し、そ
の値が設定レベル以上を示すときは設定レベル未満にな
るように増幅回路の増幅率を調整する。
力を得るために、アナログ信号を増幅させる増幅回路の
利得を制御してAD変換回路へのアナログ信号入力レベ
ルを適切な範囲内に収めるようにしたり、AD変換回路
に与える基準電圧を変化させたりすることが行われてい
る。例えば、特開昭60−029032 号公報に示さ
れたAD変換装置では増幅回路にプログラマブル減衰器
を設けて、予定の一定レベル信号受信期間のディジタル
出力が基準値に等しくなるように上記減衰器の減衰率を
設定する。また、特開昭63−111727 号公報に
示されたAD変換装置では入力信号レベルに応じてAD
変換部に与える基準電圧を変更するようにしており、特
開平3−3518号公報に示されたAD変換装置では増
幅回路の増幅率を制御してAD変換回路に入力される信
号のレベルを適正な範囲に維持させている。さらに、特
開平3−293818号公報に示されたAD変換装置で
は、増幅回路の出力信号をディジタル信号に変換し、そ
の値が設定レベル以上を示すときは設定レベル未満にな
るように増幅回路の増幅率を調整する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、増幅回
路の増幅率を変えて大きな入力信号を抑えてしまうとい
うのは、大きなアナログ信号は忠実に大きなディジタル
信号に変換したいというような用途には適さない。ま
た、特開昭63-111727 号公報に示されたAD変換装置で
も、入力信号レベルに応じて常に基準電圧を変更するの
では、大きな入力信号に対して出力ディジタル信号が必
ずしも大きくならず、増幅率を変化させる方法と大差が
ない。増幅回路の増幅率を一定にし、大きなアナログ信
号が入力されても、AD変換回路が飽和することなく、
大きな出力ディジタル信号を得るようにするためには、
最大入力電圧に合わせた基準電圧をAD変換回路に与え
る必要がある。しかし、最大入力電圧が不明であるため
に、実際に入力される最大入力電圧よりも充分に大きい
値を最大入力電圧と想定して基準電圧を設定すると、出
力ディジタル信号の精度が必要以上に低下してしまう。
本発明の課題は、上記のような従来技術の問題を解決
し、大きなアナログ信号が入力されても、飽和すること
なく入力レベルに応じた大きさのディジタル信号を出力
でき、且つ出力ディジタル信号の精度が必要以上には低
下しないようにAD変換を行えるAD変換装置を提供す
ることにある。
路の増幅率を変えて大きな入力信号を抑えてしまうとい
うのは、大きなアナログ信号は忠実に大きなディジタル
信号に変換したいというような用途には適さない。ま
た、特開昭63-111727 号公報に示されたAD変換装置で
も、入力信号レベルに応じて常に基準電圧を変更するの
では、大きな入力信号に対して出力ディジタル信号が必
ずしも大きくならず、増幅率を変化させる方法と大差が
ない。増幅回路の増幅率を一定にし、大きなアナログ信
号が入力されても、AD変換回路が飽和することなく、
大きな出力ディジタル信号を得るようにするためには、
最大入力電圧に合わせた基準電圧をAD変換回路に与え
る必要がある。しかし、最大入力電圧が不明であるため
に、実際に入力される最大入力電圧よりも充分に大きい
値を最大入力電圧と想定して基準電圧を設定すると、出
力ディジタル信号の精度が必要以上に低下してしまう。
本発明の課題は、上記のような従来技術の問題を解決
し、大きなアナログ信号が入力されても、飽和すること
なく入力レベルに応じた大きさのディジタル信号を出力
でき、且つ出力ディジタル信号の精度が必要以上には低
下しないようにAD変換を行えるAD変換装置を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、アナログ信号をディジタル
信号に変換するAD変換装置において、信号入力開始か
らのアナログ信号の最大値を検出する最大値検出回路
と、上記最大値検出回路により検出された最大値を保持
する最大値保持回路と、上記最大値保持回路により保持
された最大値に従って基準電圧を発生させる基準電圧発
生回路と、上記基準電圧発生回路が発生させた基準電圧
に従ってアナログ信号をディジタル信号に変換するAD
変換回路とを備え、最大値検出回路により最大値が検出
された直後のみ、AD変換回路の出力信号の代りに、ま
たは上記出力信号の他に最大値保持回路に保持した最大
値をディジタル信号dとして出力させる信号合成回路を
備えたことを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求
項1記載の装置構成を前提にして、ディジタル信号d
に、AD変換回路からの出力か、最大値保持回路に保持
した最大値かを示す情報を付加する構成にしたことを特
徴としている。請求項3記載の発明は、請求項1記載の
装置構成を前提にして、ディジタル信号dの出力に先立
って、最大値を検出し保持するためのアナログ信号を受
信し上記アナログ信号の最大値を最大値保持回路に保持
させる構成にしたことを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、アナログ信号をディジタル
信号に変換するAD変換装置において、信号入力開始か
らのアナログ信号の最大値を検出する最大値検出回路
と、上記最大値検出回路により検出された最大値を保持
する最大値保持回路と、上記最大値保持回路により保持
された最大値に従って基準電圧を発生させる基準電圧発
生回路と、上記基準電圧発生回路が発生させた基準電圧
に従ってアナログ信号をディジタル信号に変換するAD
変換回路とを備え、最大値検出回路により最大値が検出
された直後のみ、AD変換回路の出力信号の代りに、ま
たは上記出力信号の他に最大値保持回路に保持した最大
値をディジタル信号dとして出力させる信号合成回路を
備えたことを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求
項1記載の装置構成を前提にして、ディジタル信号d
に、AD変換回路からの出力か、最大値保持回路に保持
した最大値かを示す情報を付加する構成にしたことを特
徴としている。請求項3記載の発明は、請求項1記載の
装置構成を前提にして、ディジタル信号dの出力に先立
って、最大値を検出し保持するためのアナログ信号を受
信し上記アナログ信号の最大値を最大値保持回路に保持
させる構成にしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】上記のような手段にしたので、請求項1及び請
求項2のAD変換装置では、信号入力開始からのアナロ
グ信号の最大値に基づいて生成された基準電圧に従って
アナログ信号がディジタル信号に変換され、基準電圧の
変更に伴う出力ディジタル値の変化を補正できる。請求
項3のAD変換装置では、請求項1のAD変換装置の作
用が得られ、且つ基準電圧の変更回数を少なくできる。
求項2のAD変換装置では、信号入力開始からのアナロ
グ信号の最大値に基づいて生成された基準電圧に従って
アナログ信号がディジタル信号に変換され、基準電圧の
変更に伴う出力ディジタル値の変化を補正できる。請求
項3のAD変換装置では、請求項1のAD変換装置の作
用が得られ、且つ基準電圧の変更回数を少なくできる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明に係るAD変換装
置の実施の形態の一例を示す構成ブロック図である。図
示したように、この実施の形態のAD変換装置は、アナ
ログ信号の最大値を検出する最大値検出回路1、上記最
大値検出回路1により検出された最大値を保持する最大
値保持回路2、上記最大値保持回路2に保持された最大
値に従って基準電圧を発生させる基準電圧発生回路3、
上記基準電圧発生回路3が発生させる基準電圧に従って
アナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換回路
4、AD変換回路4および最大値保持回路2の出力信号
をディジタル信号dとして選択的に出力させる信号合成
回路5、入力されたアナログ信号aの波形整形およびイ
ンピーダンス変換を行う第1の入力バッファ6、外部同
期用のクロック信号bおよび同期信号cの波形整形など
を行う第2の入力バッファ7、発振回路8、発振回路8
から出力されるクロック信号を分周して内部同期用クロ
ック信号および同期信号を発生させる分周回路9、外部
同期用のクロック信号bおよび同期信号c、または内部
同期用のクロック信号および同期信号のいずれか一方を
選択的に出力する選択回路10、選択回路10の出力信号を
インピーダンス変換させてクロック信号eおよび同期信
号fとして出力する出力バッファ11などを備えている。
形態を詳細に説明する。図1は本発明に係るAD変換装
置の実施の形態の一例を示す構成ブロック図である。図
示したように、この実施の形態のAD変換装置は、アナ
ログ信号の最大値を検出する最大値検出回路1、上記最
大値検出回路1により検出された最大値を保持する最大
値保持回路2、上記最大値保持回路2に保持された最大
値に従って基準電圧を発生させる基準電圧発生回路3、
上記基準電圧発生回路3が発生させる基準電圧に従って
アナログ信号をディジタル信号に変換するAD変換回路
4、AD変換回路4および最大値保持回路2の出力信号
をディジタル信号dとして選択的に出力させる信号合成
回路5、入力されたアナログ信号aの波形整形およびイ
ンピーダンス変換を行う第1の入力バッファ6、外部同
期用のクロック信号bおよび同期信号cの波形整形など
を行う第2の入力バッファ7、発振回路8、発振回路8
から出力されるクロック信号を分周して内部同期用クロ
ック信号および同期信号を発生させる分周回路9、外部
同期用のクロック信号bおよび同期信号c、または内部
同期用のクロック信号および同期信号のいずれか一方を
選択的に出力する選択回路10、選択回路10の出力信号を
インピーダンス変換させてクロック信号eおよび同期信
号fとして出力する出力バッファ11などを備えている。
【0007】以下、図1および図2によりこの実施の形
態の動作を説明する。なお、このAD変換装置はアナロ
グ信号aと共に、外部からクロック信号bおよび同期信
号cが入力される場合は、これらの信号を用いてアナロ
グ信号aの取得(受信)を行い、これらの信号が入力さ
れない場合は発振回路8および分周回路9により発生さ
せたクロック信号と同期信号によりアナログ信号aの取
得を行う。図2はこの実施の形態における動作フロー図
である。この動作フロー図は外部から入力されるクロッ
ク信号bと同期信号cを用いた場合で示しており、この
場合はアナログ信号aの取得に際し、まず同期信号cの
入力を待つ(S1→S1)。そして、同期信号cが入力
されると(S1でYes)、この同期信号cは第2の入
力バッファ7、選択回路10を介して最大値検出回路1お
よびAD変換回路4に与えられる。これにより、最大値
検出回路1、AD変換回路4で初期化が行われ、アナロ
グ信号取得可能状態になる。
態の動作を説明する。なお、このAD変換装置はアナロ
グ信号aと共に、外部からクロック信号bおよび同期信
号cが入力される場合は、これらの信号を用いてアナロ
グ信号aの取得(受信)を行い、これらの信号が入力さ
れない場合は発振回路8および分周回路9により発生さ
せたクロック信号と同期信号によりアナログ信号aの取
得を行う。図2はこの実施の形態における動作フロー図
である。この動作フロー図は外部から入力されるクロッ
ク信号bと同期信号cを用いた場合で示しており、この
場合はアナログ信号aの取得に際し、まず同期信号cの
入力を待つ(S1→S1)。そして、同期信号cが入力
されると(S1でYes)、この同期信号cは第2の入
力バッファ7、選択回路10を介して最大値検出回路1お
よびAD変換回路4に与えられる。これにより、最大値
検出回路1、AD変換回路4で初期化が行われ、アナロ
グ信号取得可能状態になる。
【0008】続いて、アナログ信号aおよびそのサンプ
リングのためのクロック信号bが入力される。そうする
と、このクロック信号bでサンプリングされたアナログ
信号が最大値検出回路1内のAD変換回路でディジタル
値に変換される(S2)。図3に、上記AD変換回路の
ブロック図を示す。図3において、信号gは入力アナロ
グ信号で、この実施の形態の場合は第1の入力バッファ
6の出力信号、信号hは所定の基準電圧または電源電
圧、信号iは発振回路8またはより高い周波数の発振回
路から得たクロック信号、jはクロック信号bと同じ周
期のリセット信号、信号kは出力ディジタル信号であ
る。抵抗値R1〜R8はカウンタ13の出力D1〜D8が
Highレベルのとき、それぞれの抵抗を介して抵抗R
9に流れ込む電流i1〜i8(R1〜R8に対応)が次
の関係を満たすように設定されている。 i8=2i7=4i6=8i5=16i4=32i3=64i
2=128 i1 抵抗値をこのように設定すると、入力アナログ信号gが
入り、クロック信号bに同期して、信号jによりカウン
タ13がリセットされ、続いてクロック信号iによりカウ
ンタ13が高速でカウントアップされたとき、カウンタ13
の出力値D1〜D8に正比例したアナログ電圧が抵抗9
の両端間に発生する。そして、比較器12の+入力電圧
(抵抗9の両端間電圧)が入力アナログ電圧gの分圧値
(比較器12の−入力電圧)に達すると比較器12の出力が
反転するので、この反転信号をカウンタ13に与えてカウ
ントアップを停止させると共に上記反転信号をラッチ14
のラッチ信号として与えてそのときのカウンタ13の出力
値D1〜D8をラッチ14にラッチする。こうして、アナ
ログ信号gを変換したディジタル信号kがラッチ14の出
力に現われる。つまり、図4(a)に示すように、アナ
ログ信号gに正比例した(線型に変換された)ディジタ
ル出力値が得られる。それに対して、AD変換回路4の
変換特性は図4(b)に示すようにアナログ信号が小さ
い領域での入力変化に対する出力変化は大きくなり、ア
ナログ信号が大きい領域での入力変化に対する出力変化
は小さくなる。これは、図3に示したAD変換回路にお
いて、 i8<2i7<4i6<8i5<16i4<32i3<64i
2<128 i1 となるように各抵抗値を設定することにより実現され
る。
リングのためのクロック信号bが入力される。そうする
と、このクロック信号bでサンプリングされたアナログ
信号が最大値検出回路1内のAD変換回路でディジタル
値に変換される(S2)。図3に、上記AD変換回路の
ブロック図を示す。図3において、信号gは入力アナロ
グ信号で、この実施の形態の場合は第1の入力バッファ
6の出力信号、信号hは所定の基準電圧または電源電
圧、信号iは発振回路8またはより高い周波数の発振回
路から得たクロック信号、jはクロック信号bと同じ周
期のリセット信号、信号kは出力ディジタル信号であ
る。抵抗値R1〜R8はカウンタ13の出力D1〜D8が
Highレベルのとき、それぞれの抵抗を介して抵抗R
9に流れ込む電流i1〜i8(R1〜R8に対応)が次
の関係を満たすように設定されている。 i8=2i7=4i6=8i5=16i4=32i3=64i
2=128 i1 抵抗値をこのように設定すると、入力アナログ信号gが
入り、クロック信号bに同期して、信号jによりカウン
タ13がリセットされ、続いてクロック信号iによりカウ
ンタ13が高速でカウントアップされたとき、カウンタ13
の出力値D1〜D8に正比例したアナログ電圧が抵抗9
の両端間に発生する。そして、比較器12の+入力電圧
(抵抗9の両端間電圧)が入力アナログ電圧gの分圧値
(比較器12の−入力電圧)に達すると比較器12の出力が
反転するので、この反転信号をカウンタ13に与えてカウ
ントアップを停止させると共に上記反転信号をラッチ14
のラッチ信号として与えてそのときのカウンタ13の出力
値D1〜D8をラッチ14にラッチする。こうして、アナ
ログ信号gを変換したディジタル信号kがラッチ14の出
力に現われる。つまり、図4(a)に示すように、アナ
ログ信号gに正比例した(線型に変換された)ディジタ
ル出力値が得られる。それに対して、AD変換回路4の
変換特性は図4(b)に示すようにアナログ信号が小さ
い領域での入力変化に対する出力変化は大きくなり、ア
ナログ信号が大きい領域での入力変化に対する出力変化
は小さくなる。これは、図3に示したAD変換回路にお
いて、 i8<2i7<4i6<8i5<16i4<32i3<64i
2<128 i1 となるように各抵抗値を設定することにより実現され
る。
【0009】上記のように、最大値検出回路1では、ア
ナログ信号が大きい領域において、入力変化に対する出
力変化が小さくならないで済むので、大きなアナログ電
圧が高精度でディジタル値に変換される。最大値検出回
路1内でAD変換を行なった後、最大値保持回路2に最
大値が保持されていれば、AD変換をした入力値と最大
値保持回路2に保持された最大値との比較を行うが(S
3)、第1回のサンプリングでは最大値保持回路2に最
大値が保持されていないので、入力値を最大値とみなし
て(S3でYes)入力値を最大値保持回路2に保持
(格納)する(S4)。続いて、最大値保持回路2の出
力(最大値)を基準電圧発生回路3に与えて、その最大
値に応じた基準電圧を発生させ(S5)、その基準電圧
をAD変換回路4に与える。例えば、AD変換回路4が
前記図3のような構成では、カウンタ13の同一の出力値
D1〜D8に対して、基準電圧hが大きい方が比較器12
の+入力電圧が大きくなるので、信号hが基準電圧発生
回路3から与えられる基準電圧とし、基準電圧発生回路
3の入力に大きな電圧が与えられるほど、その出力され
る基準電圧が大きくなるとすれば、入力アナログ信号g
が大きくなってもカウンタ13の出力ディジタル値は飽和
しないで済む。
ナログ信号が大きい領域において、入力変化に対する出
力変化が小さくならないで済むので、大きなアナログ電
圧が高精度でディジタル値に変換される。最大値検出回
路1内でAD変換を行なった後、最大値保持回路2に最
大値が保持されていれば、AD変換をした入力値と最大
値保持回路2に保持された最大値との比較を行うが(S
3)、第1回のサンプリングでは最大値保持回路2に最
大値が保持されていないので、入力値を最大値とみなし
て(S3でYes)入力値を最大値保持回路2に保持
(格納)する(S4)。続いて、最大値保持回路2の出
力(最大値)を基準電圧発生回路3に与えて、その最大
値に応じた基準電圧を発生させ(S5)、その基準電圧
をAD変換回路4に与える。例えば、AD変換回路4が
前記図3のような構成では、カウンタ13の同一の出力値
D1〜D8に対して、基準電圧hが大きい方が比較器12
の+入力電圧が大きくなるので、信号hが基準電圧発生
回路3から与えられる基準電圧とし、基準電圧発生回路
3の入力に大きな電圧が与えられるほど、その出力され
る基準電圧が大きくなるとすれば、入力アナログ信号g
が大きくなってもカウンタ13の出力ディジタル値は飽和
しないで済む。
【0010】こうして、AD変換回路4に入力され、選
択回路10からのクロック信号でサンプリングされたアナ
ログ電圧がディジタル電圧に変換され、信号合成回路5
に与えられる(S6〜S8)。信号合成回路5には最大
値検出回路1からの、最大値が検出された旨を示す信号
と最大値保持回路2の出力も与えられており、最大値が
検出されたことを認知するとその直後1回だけ最大値保
持回路2の出力信号をディジタル信号dとして出力させ
る(S9,S10)。なお、最大値保持回路2の出力信号
をディジタル信号dとして出力させるとき、AD変換回
路4から出力されたディジタル信号をディジタル信号d
として出力させないようにすることも可能であるし、最
大値保持回路2からの出力信号に前後して出力させるよ
うにすることも可能である。
択回路10からのクロック信号でサンプリングされたアナ
ログ電圧がディジタル電圧に変換され、信号合成回路5
に与えられる(S6〜S8)。信号合成回路5には最大
値検出回路1からの、最大値が検出された旨を示す信号
と最大値保持回路2の出力も与えられており、最大値が
検出されたことを認知するとその直後1回だけ最大値保
持回路2の出力信号をディジタル信号dとして出力させ
る(S9,S10)。なお、最大値保持回路2の出力信号
をディジタル信号dとして出力させるとき、AD変換回
路4から出力されたディジタル信号をディジタル信号d
として出力させないようにすることも可能であるし、最
大値保持回路2からの出力信号に前後して出力させるよ
うにすることも可能である。
【0011】上記のディジタル信号dには、それがAD
変換回路4からの出力信号なのか最大値保持回路2から
の出力信号なのかを示す情報が付加されている。例え
ば、この付加情報は複数ビットで構成されるディジタル
出力値の最上位ビットの情報である。つまり、この最上
位ビットが「0」であれば、例えばAD変換回路4から
の出力信号であり、「1」であれば最大値保持回路2か
らの出力信号である。また、AD変換回路4からの出力
信号には付加情報を付加せず、最大値保持回路2からの
出力信号のみに、その出力信号に先行する1バイトのデ
ータを、後続の出力信号が最大値保持回路2からの出力
信号であることを示す付加情報に割当てることも可能で
ある。
変換回路4からの出力信号なのか最大値保持回路2から
の出力信号なのかを示す情報が付加されている。例え
ば、この付加情報は複数ビットで構成されるディジタル
出力値の最上位ビットの情報である。つまり、この最上
位ビットが「0」であれば、例えばAD変換回路4から
の出力信号であり、「1」であれば最大値保持回路2か
らの出力信号である。また、AD変換回路4からの出力
信号には付加情報を付加せず、最大値保持回路2からの
出力信号のみに、その出力信号に先行する1バイトのデ
ータを、後続の出力信号が最大値保持回路2からの出力
信号であることを示す付加情報に割当てることも可能で
ある。
【0012】アナログ信号の入力が続行していれば(S
11でNo)、この後、ステップS2へ戻る。そして、次
にサンプリングされたアナログ電圧が最大値検出回路1
内でディジタル値に変換され(S2)、最大値保持回路
2に保持されているディジタル値と比較される(S
3)。そして、そのとき入力された電圧が低ければ(S
3でNo)、最大値保持回路2の最大値をそのままにし
て、したがってAD変換回路4に与えられる基準電圧も
そのままにしてAD変換回路4によるAD変換が行われ
る(S6〜S8)。そして、AD変換回路4からの出力
信号がディジタル信号dとして出力される(S9,S1
0)。それに対し、そのとき入力された電圧が最大値保
持回路2に保持された最大値よりも大きければ(S3で
Yes)、前記と同様の処理がくり返される。
11でNo)、この後、ステップS2へ戻る。そして、次
にサンプリングされたアナログ電圧が最大値検出回路1
内でディジタル値に変換され(S2)、最大値保持回路
2に保持されているディジタル値と比較される(S
3)。そして、そのとき入力された電圧が低ければ(S
3でNo)、最大値保持回路2の最大値をそのままにし
て、したがってAD変換回路4に与えられる基準電圧も
そのままにしてAD変換回路4によるAD変換が行われ
る(S6〜S8)。そして、AD変換回路4からの出力
信号がディジタル信号dとして出力される(S9,S1
0)。それに対し、そのとき入力された電圧が最大値保
持回路2に保持された最大値よりも大きければ(S3で
Yes)、前記と同様の処理がくり返される。
【0013】なお、AD変換回路4の基準電圧が変化す
れば、その変化の前後におけるAD変換回路4の出力デ
ィジタル値が同じであっても、実際には異なった値であ
る。したがって、このAD変換装置の後続の処理部にお
いて、必要ならばディジタル値の補正を行う。例えば、
後続の処理部は直前の最大値保持回路2からの出力値を
保持しておき、続いて最大値保持回路2からの出力値を
取得したとき二つの出力値の差を求め、その後のAD変
換回路4からのディジタル信号dを上記出力値の差で補
正する。また、上記のような補正を信号合成回路5で行
うことも可能である。伝送信号の場合、最初に同期を取
ったり、伝送路に起因する信号歪を補正するために、ア
ナログ信号を送ってくる外部装置は最初にプリアンブル
信号を送信するのが一般的である。したがって、AD変
換を行ってディジタル出力を行う前の上記プリアンブル
期間中に外部装置が最大のアナログ信号を送出してくる
ようにし、AD変換に先立って予め最大値保持回路2に
最大値を保持させることが可能である。
れば、その変化の前後におけるAD変換回路4の出力デ
ィジタル値が同じであっても、実際には異なった値であ
る。したがって、このAD変換装置の後続の処理部にお
いて、必要ならばディジタル値の補正を行う。例えば、
後続の処理部は直前の最大値保持回路2からの出力値を
保持しておき、続いて最大値保持回路2からの出力値を
取得したとき二つの出力値の差を求め、その後のAD変
換回路4からのディジタル信号dを上記出力値の差で補
正する。また、上記のような補正を信号合成回路5で行
うことも可能である。伝送信号の場合、最初に同期を取
ったり、伝送路に起因する信号歪を補正するために、ア
ナログ信号を送ってくる外部装置は最初にプリアンブル
信号を送信するのが一般的である。したがって、AD変
換を行ってディジタル出力を行う前の上記プリアンブル
期間中に外部装置が最大のアナログ信号を送出してくる
ようにし、AD変換に先立って予め最大値保持回路2に
最大値を保持させることが可能である。
【0014】この場合はまず第1の入力バッファ6から
出力されるアナログ信号を最大値検出回路1のみでサン
プリングし、図2に示した動作フロー図において、ステ
ップS2〜S5およびS11のみを実行させる。こうし
て、正規のアナログ信号入力によるAD変換開始時に
は、最終的な最大値に近い最大値が最大値保持回路2に
保持されるので、その後に図2に示したフローの処理を
実行させたとき、最大値保持回路2の最大値の更新回数
が減少し、したがってAD変換回路4に与えられる基準
電圧の変更回数が減少する。そのため、このようなAD
変換装置では、後続の処理部または信号合成回路5にお
ける前記のような補正処理が容易になる。
出力されるアナログ信号を最大値検出回路1のみでサン
プリングし、図2に示した動作フロー図において、ステ
ップS2〜S5およびS11のみを実行させる。こうし
て、正規のアナログ信号入力によるAD変換開始時に
は、最終的な最大値に近い最大値が最大値保持回路2に
保持されるので、その後に図2に示したフローの処理を
実行させたとき、最大値保持回路2の最大値の更新回数
が減少し、したがってAD変換回路4に与えられる基準
電圧の変更回数が減少する。そのため、このようなAD
変換装置では、後続の処理部または信号合成回路5にお
ける前記のような補正処理が容易になる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1及び請求項2記載のAD変換装置では、信号入
力開始からのアナログ信号の最大値に基づいて生成され
た基準電圧に従ってアナログ信号がディジタル信号に変
換されるので、大きなアナログ信号が入力されても、飽
和することなく入力レベルに応じた大きさのディジタル
信号を出力でき、且つ出力ディジタル信号の精度が必要
以上には低下しないようにAD変換を行え、また、基準
電圧の変更に伴う出力ディジタル値の変化を補正できる
ので、基準電圧の変更前後に渡って一貫性のあるディジ
タル値を得ることができる。請求項3記載のAD変換装
置では、請求項1のAD変換装置の作用が得られ、且つ
基準電圧の変更回数を少なくできるので、基準電圧変更
に伴う補正が容易になる。
請求項1及び請求項2記載のAD変換装置では、信号入
力開始からのアナログ信号の最大値に基づいて生成され
た基準電圧に従ってアナログ信号がディジタル信号に変
換されるので、大きなアナログ信号が入力されても、飽
和することなく入力レベルに応じた大きさのディジタル
信号を出力でき、且つ出力ディジタル信号の精度が必要
以上には低下しないようにAD変換を行え、また、基準
電圧の変更に伴う出力ディジタル値の変化を補正できる
ので、基準電圧の変更前後に渡って一貫性のあるディジ
タル値を得ることができる。請求項3記載のAD変換装
置では、請求項1のAD変換装置の作用が得られ、且つ
基準電圧の変更回数を少なくできるので、基準電圧変更
に伴う補正が容易になる。
【図1】本発明に係るAD変換装置の実施の形態の一例
を示す構成ブロック図である。
を示す構成ブロック図である。
【図2】図1に示すAD変換装置の動作フロー図であ
る。
る。
【図3】図1に示すAD変換装置のブロック図である。
【図4】(a)及び(b)は図1に示すAD変換装置の
要部の特性図である。
要部の特性図である。
1 最大値検出回路、2 最大値保持回路、3 基準電
圧発生回路、4 AD変換回路、5 信号合成回路
圧発生回路、4 AD変換回路、5 信号合成回路
Claims (3)
- 【請求項1】 アナログ信号をディジタル信号に変換す
るAD変換装置において、信号入力開始からのアナログ
信号の最大値を検出する最大値検出回路と、上記最大値
検出回路により検出された最大値を保持する最大値保持
回路と、上記最大値保持回路により保持された最大値に
従って基準電圧を発生させる基準電圧発生回路と、上記
基準電圧発生回路が発生させた基準電圧に従ってアナロ
グ信号をディジタル信号に変換するAD変換回路とを備
え、上記最大値検出回路により最大値が検出された直後
のみ、上記AD変換回路の出力信号の代りに、または上
記出力信号の他に最大値保持回路に保持した最大値をデ
ィジタル信号として出力させる信号合成回路を備えたこ
とを特徴とするAD変換装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のAD変換装置において、
ディジタル信号に、上記AD変換回路からの出力か、上
記最大値保持回路に保持した最大値かを示す情報を付加
する構成にしたことを特徴とするAD変換装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のAD変換装置において、
ディジタル信号の出力に先立って、最大値を検出し保持
するためのアナログ信号を受信し上記アナログ信号の最
大値を上記最大値保持回路に保持させる構成にしたこと
を特徴とするAD変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13757696A JP3431760B2 (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | Ad変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13757696A JP3431760B2 (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | Ad変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09298465A JPH09298465A (ja) | 1997-11-18 |
JP3431760B2 true JP3431760B2 (ja) | 2003-07-28 |
Family
ID=15201954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13757696A Expired - Fee Related JP3431760B2 (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | Ad変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3431760B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-08 JP JP13757696A patent/JP3431760B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09298465A (ja) | 1997-11-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |