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JP3415305B2 - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP3415305B2
JP3415305B2 JP31088994A JP31088994A JP3415305B2 JP 3415305 B2 JP3415305 B2 JP 3415305B2 JP 31088994 A JP31088994 A JP 31088994A JP 31088994 A JP31088994 A JP 31088994A JP 3415305 B2 JP3415305 B2 JP 3415305B2
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light source
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JP31088994A
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JPH08166644A (ja
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島 完 司 永
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP31088994A priority Critical patent/JP3415305B2/ja
Priority to US08/569,288 priority patent/US5669048A/en
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置や画像読
取装置に利用される露光装置に関する。詳しくは、必要
な光量調整とシェーディング補正とを好適に行うことが
でき、しかも、露光に大光量が必要な場合であっても、
十分に対応することができる露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置やプリンタ等の画像記録装置
や、スキャナ等の画像読取装置においては、対象とする
原稿画像としては通常印刷物や写真等の反射原稿が主で
あった。ところが、近年の画像情報記録の多様化に伴
い、印刷物等の反射原稿以外に、スライド、プルーフ、
マイクロフィルムやネガフィルム等の透過原稿を原稿画
像として用いることができる画像記録装置や画像読取装
置が実用化されている。
【0003】印刷物等の反射原稿の画像記録(読取)装
置においては、光源から射出された光で反射原稿を照射
し、原稿によって反射された原稿画像を担持する反射光
を感光材料等の記録材料に結像して露光することにより
原稿画像の記録を行い、あるいはCCDセンサ等のライ
ンセンサに結像して光電的に読み取ることにより原稿画
像の読取を行う。他方、ネガフィルム等の透過原稿の画
像記録(読取)装置においては、光源から射出された光
を透過原稿に入射し、原稿を透過した原稿画像を担持す
る透過光によって、同様に感光材料を露光して画像記録
を行い、あるいはCCDセンサ等を用いて画像読取を行
う。
【0004】また、これらの装置においては、露光光学
系の小型化や大光量で大型の光源が不要である等の点
で、棒状の光源と、この光源と同方向に延在するスリッ
トとを用い、原稿をスリットの長手方向と直交する方向
にスリット走査して、スリット状の透過光あるいは反射
光で記録材料やCCDセンサ等の受像要素を露光する、
スリット走査露光が多く利用されている。
【0005】スリット走査露光装置では、棒状のハロゲ
ンランプや蛍光灯等の各種の光源が用いられているが、
一般的に、光源には照射位置の中心から外方向に向かっ
て光量が低下する光量ムラいわゆるシェーディングがあ
り、棒状光源であれば、通常は中央部分の光量が高く、
両端部分が低いため、全面的に均一な光で原稿を照射す
ることができない。そのため、棒状光源をそのまま用い
て画像記録あるいは読み取りを行うと、記録あるいは読
取画像がスリットの長手方向に濃度ムラを有するものと
なってしまう。そのため、この光量ムラを補正する、い
わゆるシェーディング補正が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】シェーディング補正
は、通常、シェーディングと逆の光透過率分布を有する
補正フィルタを光路中に配置し、光源長手方向の中央部
の光量を低下することによって行われている。すなわ
ち、シェーディング補正は、基本的に光量の低下を伴う
ものであり、大きな光量を必要とする原稿や感光材料を
も使用できる露光装置では、光源の光量を向上する必要
がある。
【0007】例えば、35mmのネガフィルム等を原稿と
する際には、不特定多数の一般ユーザの撮影したものを
対象とするため、原稿の撮影状態が一定ではなく、露光
量過多のネガフィルムも原稿として多数使用される。そ
のため、各種の撮影状態のネガフィルム原稿に対応して
適正な画像が形成されたプリントを得るためには、露光
量過多で高濃度のネガフィルムであっても受像要素の露
光に十分な透過光量を得られる大きな光量の光源が必要
となる。しかしながら、前述のように、シェーディング
補正は、基本的に光量ロスを伴うので、その分だけ大光
量の光源を用いる必要がある。
【0008】また、通常の露光装置では、複数種のサイ
ズの原稿に対応するのが通常であり、例えば、前述のよ
うなネガフィルムを原稿とする装置では、35mm判から
ブロニーサイズまでの各種のサイズのフィルムを対象と
する。そのため、棒状光源は最大サイズの原稿に対応し
た長さのものを用いる必要があるが、棒状光源の長さが
長い程、中央部と両端部の光量差すなわちシェーディン
グが大きいため、中央部分の光量を大きく低下させる必
要があり、小型の原稿を用いる際には、必要以上の光量
ロスを生じる結果となってしまう。
【0009】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、画像記録装置や画像読取装置に利
用される露光装置において、必要な露光光量調整とシェ
ーディング補正とを好適に行うことができ、しかも、大
きな光量が必要な場合であれば、シェーディング補正に
よる光量低下を防止して、十分な光量で露光を行うこと
が可能な露光装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、一方向に延在する光源からの光で原稿を
走査して、前記原稿に反射された反射光あるいは前記原
稿を透過した透過光で受像要素を露光する、画像記録装
置あるいは画像読取装置に用いられる露光装置であっ
て、前記光源から前記受像要素に至る光路中に、前記光
源の長手方向と直交する方向に挿入自在に構成され、か
挿入方向には挿入量が増加すると光透過量が減少する
絞りのパターンとなるとともに、光源の長手方向にはシ
ェーディング補正のパターンとなるようなパターンが形
成された調光部材を有し、前記受像要素の露光に必要な
光量が大きくなるに従い、前記調光部材の光路への挿入
量を減少し、必要に応じて前記調光部材を光路から退避
することを特徴とする露光装置を提供する。
【0011】また、前記露光装置において、光量調整手
段およびシェーディング補正手段を有する前記調光部材
が、下記式(1)で示されるパターンが形成されたフィ
ルターであるのが好ましい。
【数2】 上記式1において、 w;位置(x,y)におけるパターンの巾 W;パターンピッチ L;フィルター中心からの最大巾 D;フィルタベース濃度 C;シェーディング補正量(濃度) f;シェーディング補正の巾
【0012】
【発明の作用】本発明は、画像記録装置や画像読取装置
等に利用されるスリット走査露光装置であって、棒状の
光源から感光材料やCCDセンサ等の受像要素に至る光
路中に、光源の長手方向と直交する方向に挿入自在に構
成され、かつ挿入方向の上流に向かって通過光量が漸次
減少する光量調整手段とシェーディング補正手段とが一
体に形成された調光部材を配置し、露光に必要な光量が
大きくなるに従い、調光部材の光路への挿入量を減少
し、必要に応じて調光部材を光路から退避する構成を有
する。
【0013】すなわち、この調光部材は、光源の短手方
向(スリット短手方向=走査方向)には挿入量が増加す
ると光透過量が減少する光量調整すなわち絞りのパター
ンが形成され、かつこの光量調整パターンが、光源長手
方向にはシェーディング補正のパターンとなるように、
中央部分の透過光量が低くなるように形成されるもので
ある。従って、この調光部材の挿入量に応じて、露光光
量の調整を行い、かつシェーディング補正も好適に行う
ことができる。しかも、この構成によれば、光量調整手
段の挿入量を低減して露光光量を向上する際には、同時
にシェーディング補正手段の挿入量も同時に低減され
て、これによる光量低下も少なくなり、最大光量が必要
なには、調光部材を光路から離脱、すなわち光量調整手
段と共にシェーディング補正手段も光路から退避する。
従って、大光量が必要な際に、従来の装置では避けよう
がなかったシェーディング補正による光量の低下を防止
して、光源の持つ光量を最大限に利用することができ、
35mmのネガフィルム等で露光に大光量が必要な原稿を
用いた際にも、好適な画像露光を行うことができる。従
って、本発明の露光装置によれば、必要な露光光量調整
とシェーディング補正とを好適に行うことができ、しか
も、大きな光量が必要な場合であれば、シェーディング
補正による光量低下を防止して、十分な光量での露光を
行うことができ、原稿や感光材料等に応じた高画質な画
像記録や読み取りを、安定して行うことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の露光装置について、添付の図
面に示される好適実施例にもとづいて詳細に説明する。
【0015】図1に、本発明の露光装置を利用する画像
形成装置の一実施例の外観斜視図を、図2に内部構成の
概略線図的断面図を、図3にそのスリット走査露光装置
およびフィルム走査ユニットの線図的概略断面図を示
す。図示例の画像形成装置は、感光材料として、熱現像
工程を必要とし、水等の画像形成溶媒の存在下で受像層
を有する受像材料に画像を転写形成する熱現像感光材料
を用いた装置であり、原稿として印刷物や写真等の反射
原稿や135サイズのスライドやプルーフ等の透過ポジ
原稿のみならず、35mmのネガフィルム等の透過ネガ原
稿の原稿画像もそれぞれ原稿に応じたポジ−ポジ感光材
料およびネガ−ポジ感光材料に画像記録可能な装置であ
る。
【0016】画像形成装置10は、全体として箱形に構
成されており、装置本体12には前面扉14および側面
扉16等が取り付けられている。各扉を開放することに
より、装置本体12内部を露出状態とすることができ
る。なお、各扉にはいわゆるインターロック機構(図示
せず)による安全装置が施されており、扉が開放される
と同時に所定部位の電源が切れるようになっている。
【0017】画像形成装置10の装置本体12の上部
(図中左側)には、プラテン(原稿台)上に載置された
原稿を押えるプラテンカバー17が着脱可能に装着され
る。また、装置本体12の上部(図中右側)には、35
mmサイズからブロニーサイズ等のネガフィルム、スライ
ド等の小型の透過原稿を複写するためのフィルム走査ユ
ニット18が着脱自在に装着されている。このフィルム
走査ユニットは、本発明の露光装置にかかるものであ
る。また、4×5サイズのスライドやプルーフ、スリー
ブ等の比較的大型の透過原稿を複写する際には、プラテ
ンカバー17を取り外し、もしくは開放して、プラテン
上を覆う上面の所定位置に透過原稿複写用の光源ユニッ
トが載置される。さらに、画像形成装置10の装置本体
12の上部の、フィルム走査ユニット18の後方には、
熱現像感光材料への露光に先立って、後述するラインセ
ンサ160によって読み取られた原稿画像を表示するモ
ニタ19が配置される。
【0018】図2に示す画像形成装置10の装置本体1
2内部において、中央部下方には感光材料マガジン20
が配置されており、内部には熱現像感光材料Aをロール
状に巻回した感光材料ロール22が収納されている。な
お熱現像感光材料Aは、引き出された際にその感光(露
光)面が下方に来るように巻回・収納されている。感光
材料マガジン20の図中右上部には熱現像感光材料Aの
引き出し口が形成されており、その近傍には熱現像感光
材料Aを感光材料マガジン20から引き出し搬送する引
き出しローラ対24が配置されている。
【0019】引き出しローラ対24の熱現像感光材料A
の搬送方向下流(以下、単に下流とする)にはカッタ2
6が配置されており、感光材料マガジン20から引き出
された熱現像感光材料Aを所定の長さに切断する。カッ
タ26は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移
動刃をカム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合
わせることにより、熱現像感光材料Aを切断する。な
お、カッタ26の作動後は、引き出しローラ対24が逆
転して、先端部がわずかに引き出しローラ対24に挟持
される程度まで熱現像感光材料Aを逆送するように構成
される。また、逆送後、引き出しローラ対24による熱
現像感光材料Aの挟持を開放し、先端部の損傷を防止す
るように構成してもよい。
【0020】カッタ26の下流側には、熱現像感光材料
Aを上方に搬送するように搬送ローラ対28および3
0,搬送ガイド板32,34および36が配置されてお
り、熱現像感光材料Aを露光部38に搬送する。露光部
38は、搬送ローラ対38aおよび38bの間に設定さ
れており、上部には露光装置40が設けられている。図
示例の画像形成装置10では、熱現像感光材料Aは露光
部38において、搬送ローラ対38aおよび38bによ
って所定位置に規定されて搬送されつつ、露光装置40
またはフィルム走査ユニット18からの原稿画像情報を
担持するスリット光によってスリット走査露光される。
露光装置40およびフィルム走査ユニット18について
は後に詳述する。
【0021】露光部38の側方には、搬送ガイド板42
aおよび搬送ローラ対44を有するスイッチバック部4
2が設けられており、また、露光部38の下方には水塗
布部46が設置されている。感光材料マガジン20から
引き出されて搬送され、露光部38において像様露光さ
れた熱現像感光材料Aは、搬送ローラ対44等によって
一旦スイッチバック部42に搬入された後に、搬送ロー
ラ対44の逆転によってスイッチバック部42から排出
され、搬送ガイド板48に案内されて水塗布部46に搬
送される。
【0022】水塗布部46は、画像形成溶媒が充填され
る塗布タンク50と、この塗布タンク50と対向して配
置されるガイド部材52とを有する。また、水塗布部4
6の塗布タンク50の上流側端部には熱現像感光材料A
を塗布タンク50に搬入する供給ローラ54が、同下流
側端部には熱現像感光材料Aから余分な水を除去するス
クイズローラ対56が、それぞれ配置されている。露光
部38で露光された熱現像感光材料Aは、供給ローラ5
4によって塗布タンク50とガイド部材52との間を通
過して画像形成溶媒としての水を塗布され、スクイズロ
ーラ対56に挟持搬送されることで余分な水が除去され
る。
【0023】塗布タンク50の底面、すなわち熱現像感
光材料Aの露光面と対する面には、複数列のリブが熱現
像感光材料Aの搬送方向に対して傾斜して形成されてお
り、熱現像感光材料Aが通過する際における摩擦抵抗を
低減すると共に、熱現像感光材料Aの一定位置に傷が付
くことを防止する。ガイド部材52はアルミ等の金属材
料製で、供給ローラ54と同軸的に回動可能に軸支さ
れ、塗布タンク50に接離可能に構成される。
【0024】水塗布部の下流には熱現像転写部58が配
置され、水塗布されスクイズローラ対56によって余分
な水が除去された熱現像感光材料Aが送りこまれる。
【0025】一方、感光材料マガジン20の図中右側に
は、受像材料マガジン60が配置され、内部には受像材
料Bをロール状に巻回した受像材料ロール62が収納さ
れている。なお、受像材料Bは、引き出された際に画像
転写面が上方に来るように巻回・収納されている。ま
た、受像材料Bは、後述する熱現像後の剥離を容易にす
るために、その幅方向(搬送方向と直交する方向)の寸
法が熱現像感光材料Aよりも小さく形成されている。受
像材料マガジン20の図中左下部には受像材料Bの引き
出し口が形成されており、その近傍には受像材料Bを受
像材料マガジン60から引き出し搬送する引き出しロー
ラ対64が配置されている。引き出しローラ対64によ
る受像材料Bの引き出し後は、引き出しローラ対64は
受像材料Bの挟持を開放し、先端部の損傷を防止する。
【0026】引き出しローラ対64の下流にはカッタ6
6が配置されており、受像材料マガジン60から引き出
された受像材料Bを所定の長さに切断する。カッタ66
は、例えば、固定刃と移動刃とから構成され、移動刃を
カム等の公知の手段で上下動して固定刃と噛み合わせる
ことにより、受像材料Bを切断する。なお、後述する熱
現像後の剥離を容易にするために、受像材料Bは熱現像
感光材料Aよりも短い長さに切断される。
【0027】カッタ66の下流には、搬送ローラ対6
8,70および72、搬送ガイド板774,76および
78が配置され、所定長に切断された受像材料Bを感光
材料マガジン20の下方から上方に搬送して、熱現像転
写部58に搬入する。ここで、搬送ローラ対72は、搬
送された受像材料Bのいわゆるスキューを矯正するため
のレジストレーションローラを兼ねており、これによっ
て受像材料Bはスキューを矯正されて熱現像転写部58
に搬入される。
【0028】スクイズローラ対56および搬送ローラ対
72の下流には、熱現像感光材料Aと受像材料Bとを貼
り合わせるための貼り合わせローラ80が配置される。
貼り合わせローラ80は、外周面がシリコンゴム(例え
ば、肉厚2.53mm、硬度約40度)で被覆されたローラ
で、軸方向両端部において所定の力(例えば、9kg程
度)で付勢され、熱現像転写部58の加熱ドラム82に
圧接されている。貼り合わせローラ80は、公知の駆動
力伝達系(図示省略)でドラムモータ84に連結されて
おり、ドラムモータ84の駆動力が伝達されて回転す
る。なお、図示例の複写装置10においては、貼り合わ
せローラ80による熱現像感光材料Aおよび受像材料B
の搬送速度に対し、スクイズローラ対56および搬送ロ
ーラ対72による搬送速度が若干(例えば、2%程度)
遅く設定されており、熱現像感光材料Aおよび受像材料
Bは若干のバックテンションを受けつつ貼り合わせロー
ラ80によって搬送される。
【0029】熱現像感光材料Aは、スクイズローラ対8
6によって貼り合わせローラ80と加熱ドラム82との
間に搬入され、他方、受像材料Bは、熱現像感光材料A
の搬送にタイミングを合わせ、熱現像感光材料Aが所定
長さ先行して搬入された後に、貼り合わせローラ80と
加熱ドラム82との間に搬入され、両者が重ね合わされ
る。前述のように、熱現像感光材料Aは受像材料Bより
も幅方向および長手方向(搬送方向)共に、若干長いサ
イズを有するので、両者の重ね合わせは、熱現像感光材
料Aの4辺が共に受像材料Bから突出した状態とされ
る。
【0030】熱現像転写部58の加熱ドラム82の側面
には、カム86およびフィラー88が固定されている。
カム86は、加熱ドラム82の後述する剥離爪90およ
び92に係合可能に構成され、加熱ドラム82の回転に
よって剥離爪90および92に順次係合して回動させ
る。また、フィラー88は加熱ドラム82と熱現像感光
材料Aおよび受像材料Bの位置合わせの検出用に使用さ
れる。
【0031】加熱ドラム82の内部には、一対のハロゲ
ンランプ82aおよび82bが配置されている。ハロゲ
ンランプ82aおよび82bは、それぞれ例えば400
Wと450Wの出力を有し、加熱ドラム82の表面を所
定の温度(例えば、82℃)に昇温する。なお、図示例
の画像形成装置10においては、加熱ドラム82の昇温
時には両ハロゲンランプ82aおよび82bを使用し、
加熱ドラム82が所定温度になった後の通常運転では、
ハロゲンランプ82aのみを使用する。
【0032】加熱ドラム82の外周には、ローラ94
a,94b,94c,94dおよび94eの5本のロー
ラに張架される無端ベルト96が圧接されている。無端
ベルト96は、織布材をゴムで被覆した構成を有する。
ローラ94a,94b,94cおよび94dはそれぞれ
ステンレス製、ローラ94eはゴム製であり、ローラ9
4aおよび94eの間の無端ベルト96の外側が加熱ド
ラム82の外周に圧接される。また、ローラ94cは、
その軸線方向両端部が、軸線外方向に向かって漸次拡径
する形状を有し、かつ、軸方向両端部で加熱ドラム82
から離間する方向に、約2kgの力で付勢されている。
これによって、無端ベルト96を一定張力に保って加熱
ドラム82への圧接力を保持すると共に、回転による無
端ベルト96の片寄りを防止している。
【0033】前述のように、ローラ94eはゴムローラ
であり、公知の駆動力伝達系(図示省略)でドラムモー
タ84に連結されている。つまり、図示例の複写装置1
0においては、ローラ94eが回転されることによって
無端ベルト96が回転され、無端ベルト96と加熱ドラ
ム82との摩擦力によって回転力が伝達されて加熱ドラ
ム82が従動する。
【0034】なお、ドラムモータ84は、公知の駆動力
伝達系(図示省略)によって複数の駆動部分すなわち、
ローラ94e、貼り合わせローラ80、スクイズローラ
対56、および後述する屈曲案内ローラ97、剥離ロー
ラ98、感光材料排出ローラ対100および102、受
像材料排出ローラ対104,106および108、等を
共に駆動している。
【0035】貼り合わせローラ80によって貼り合わさ
れた熱現像感光材料Aおよび受像材料Bは、重ね合わさ
れた状態のままで、加熱ドラム82のほぼ2/3周(ロ
ーラ94aおよび94eの間)に渡って、加熱ドラム8
2と無端ベルト96との間で挟持搬送される。なお図示
例の装置10では、熱現像感光材料Aと受像材料Bとが
完全に加熱ドラム82と無端ベルト96との間に収納さ
れた状態で加熱ドラム82の回転(すなわちローラ94
eの回転)を停止し、所定時間、熱現像感光材料Aと受
像材料Bとを加熱する。図示例の画像形成においては、
熱現像感光材料Aは、加熱されることによって可動性の
色素を放出し、同時に、この色素が受像材料Bの色素固
定層に転写され、受像材料Bの受像面に可視像が形成さ
れる。
【0036】ローラ94eの加熱ドラム82の回転方向
下流には、屈曲案内ローラ97が配置されている。屈曲
案内ローラ97はシリコンゴム製のローラで、加熱ドラ
ム82の外周面に所定の力で圧接されており、加熱ドラ
ム82と無端ベルト96とによって搬送された熱現像感
光材料Aおよび受像材料Bをさらに搬送する。
【0037】屈曲案内ローラ97の下流には、剥離爪9
0およびピンチローラ110が配置されている。剥離爪
90は、その中心部分で回動可能に軸支されており、前
述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラム82
の表面に接離可能となっている。また、ピンチローラ1
10は、通常は屈曲案内ローラ97に所定圧で当接され
ており、剥離爪90の回動に応じて、剥離爪90が加熱
ドラム82に接触した時に、屈曲案内ローラ97と離間
するように構成される。
【0038】熱現像感光材料Aおよび受像材料Bが剥離
爪90の位置まで搬送されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82に当接され、所定長さ先
行して重ね合わされた熱現像感光材料Aの先端部が剥離
爪90に係合して、熱現像感光材料Aを加熱ドラム82
から剥離する。熱現像感光材料Aの先端部の所定長が加
熱ドラム82から剥離されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82から離間し、同時に、ピ
ンチローラ110が屈曲案内ローラ97に当接して、剥
離された熱現像感光材料Aの先端部を、ピンチローラ1
10と屈曲案内ローラ97とによって挟持する。従っ
て、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光材料A
は、ピンチローラ110と屈曲案内ローラ97とによっ
て、下方に挟持搬送される。
【0039】ピンチローラ110および屈曲案内ローラ
97の下流には、感光材料排出ローラ対100および1
02、複数のガイドローラ112、搬送ガイド板114
が配置され、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光
材料Aを下方に搬送し、さらに図中左方向に搬送して、
廃棄感光材料収容箱116に集積するように構成され
る。ここで、感光材料排出ローラ対100および102
の搬送速度は、加熱ドラム82の回転周速度よりも1〜
3%程度遅くなるように設定されており、熱現像感光材
料Aに余分な張力を加えないように構成される。さら
に、搬送ガイド板114の近傍には乾燥ファン124が
配置されており、熱現像感光材料Aの乾燥を促進する。
【0040】屈曲案内ローラ97および剥離爪90の加
熱ドラム82回転方向下流側には、剥離ローラ98およ
び剥離爪92が配置される。剥離ローラ98は表面荒さ
が25S以上のシリコンゴム製のローラで、加熱ドラム
82の外周に所定圧で当接され、前述のように、ドラム
モータ84の作用によって回転する。一方、剥離爪92
は、前述のカム86の作用によって回動され、加熱ドラ
ム82の外周面に接離可能に構成される。熱現像感光材
料Aが剥離され、受像材料Bのみが加熱ドラム82によ
って搬送されると、カム86の作用によって剥離爪92
が加熱ドラム82に当接し、受像材料Bの先端部を剥離
すると共に、加熱ドラム82に当接する剥離ローラ98
と剥離爪92とによって受像材料Bを下方に屈曲案内・
搬送する。
【0041】剥離ローラ98の下流には、受像材料排出
ローラ対104,106および108、搬送ガイド板1
17および118が配置され、加熱ドラム82から剥離
された受像材料Bを下方さらに図中左方向に搬送して、
装置本体12の左側面に固定されるトレイ126に排出
する。ここで、搬送ガイド板117の近傍には、ドラム
ファン120が配置され、加熱ドラム82による加熱と
共に、受像材料Bの乾燥を促進する。なお、ドラムファ
ン120は、加熱ドラム82の温度分布を均一にするた
めに、雰囲気条件に対応して必要な場合のみに作動す
る。さらに、搬送ガイド板118にはセラミックヒータ
122が配置され、受像材料Bの乾燥をより促進する。
なお、セラミックヒータ122の温度は70℃前後であ
る。
【0042】以上のような構成を有する熱現像転写部5
8は、全体として一つのユニットとして構成されてお
り、装置本体12に対して水塗布部46と反対方向に回
動可能に構成される。そのため、装置本体12の側面扉
16を開放した後に、熱現像転写部58を開放移動する
ことでジャミングの処理等を容易に行えるようになって
いる。
【0043】次に、図3を参照して、画像形成装置10
の露光装置40およびフィルム走査ユニット18につい
て説明する。露光装置40は、基本的に、印刷物や写真
等の反射原稿の複写、およびプルーフやスリーブ等の比
較的大型の透過原稿の画像を複写を行う際に使用される
露光光学系である。図3に示されるように、画像形成装
置10の装置本体12の上面には、反射原稿を載置する
ための透明なガラス等のプラテン(原稿台)130およ
び反射原稿を原稿台130に固定するための着脱自在な
プラテンカバー(原稿圧板)17が配置される。また、
プルーフやスリーブ等の比較的大型の透過原稿の画像を
複写する際には、プラテンカバー17が取り外され、原
稿台130に載置された透過原稿を上方から照射するた
めの透過原稿光源ユニットが所定の位置に載置される。
【0044】原稿台130の下方には、反射原稿の画像
を複写する際の露光用の光源134と、リフレクタ13
6と、ミラー138とが一体的に構成された光源ユニッ
トが配置される。なお、図示例の装置においては、リフ
レクタ136は、光源134によって射出された反射原
稿からの反射光(あるいは透過原稿の透過光)の走査方
向の幅を規制するスリットも兼ねている。光源ユニット
は、原稿台130の下面を矢印aで示される走査方向に
移動して、光源134によって反射原稿を照射する。な
お、透過原稿光源ユニットを用いた大型の透過原稿を複
写する際には、光源ユニットは光源134を点灯せずに
原稿台130の下面を走査して、スリットを透過原稿の
透過光が通過する。
【0045】光源134より射出され、反射原稿に反射
され、スリットを通過してミラー138によって所定方
向に反射された反射光は、次いで2枚のミラー140a
および140bが一体的に構成されるミラーユニットに
入射し、光路Lを所定の方向に反射される。このミラー
ユニットは前述の光源ユニットと同方向に、1/2の速
度で移動するように構成される。
【0046】光路Lのミラーユニット下流には、結像レ
ンズと光量(すなわち濃度)調整用の可変絞りとが一体
的に構成されるレンズユニット142が配置される。可
変絞りは、例えば、光路Lと直交する方向に対向して配
置される、光路に挿入自在の2枚の遮光板から構成さ
れ、両遮光板の間隙を調整することによって、反射光の
光量を調整する。
【0047】レンズユニット142の下流には、色フィ
ルタユニットが配置される。色フィルタユニットは、例
えば、Y(イエロー)フィルタ144Y、M(マゼン
タ)フィルタ144M、C(シアン)フィルタ144Y
の3枚の色フィルタ板より構成され、各色フィルタ板の
光路Lへの挿入量を調整することにより、反射光の色バ
ランスを調整する。
【0048】光路Lの色フィルタユニットの下流には、
反射光を所定の方向に反射するミラー146,148お
よび150が配置される。光路Lを進行してきた反射光
は、これらの各ミラーに所定の方向に反射されて光路L
を進行し、露光部38において走査搬送される熱現像感
光材料Aに結像し、露光する。ここで、ミラー148は
回動可能に構成されるものであり、露光装置40を使用
する反射原稿および大型の透過原稿の画像記録では図3
実線で示される位置に配置され、フィルム走査ユニット
18を使用するカラーネガティブフィルム等の小型の透
過原稿Tの画像記録では、図3中点線で示される位置に
移動する。
【0049】また、露光装置40には、反射光の光量を
赤色(R)、緑色(G)、青色(B)ごとに測定するイ
メージセンサ(図示省略)が配置され、プレスキャンに
よって原稿画像を読み取って、レンズユニットの可変絞
りや、色フィルタユニットの各色フィルタ板の光路Lへ
の挿入量を決定する。
【0050】図示例の画像記録装置10は、35mmサイ
ズからブロニーサイズのネガフィルムやスライド等の小
型の透過原稿の画像記録も可能な装置であって、装置本
体12の図中右上方には、小型の透過原稿Tの画像を複
写するためのスリット走査露光光学系を構成するフィル
ム走査ユニット18が着脱自在に装填され、かつ、その
下方となる露光装置40内部には、透過原稿Tのスリッ
ト走査露光光学系を構成するズームレンズ152やミラ
ー154、さらには透過原稿Tの透過光の光量や色等を
測定するための、移動ミラー156、結像レンズ15
8、ラインセンサ160が配置される。
【0051】フィルム走査ユニット18は、棒状の光源
162からの光を熱現像感光材料Aの搬送に同期して移
動する透過原稿Tに照射して、透過原稿Tを透過してス
リット164を通過した透過光をズームレンズ152に
よって200%〜850%に拡大して熱現像感光材料A
に投影することにより、透過原稿Tの透過光で熱現像感
光材料Aを露光し、透過原稿Tの画像を複写するもので
ある。前述のように、このフィルム走査ユニット18は
本発明の露光装置にかかるものである。
【0052】光源162は一方向に延在する棒状の光源
であって、後述するスリット164とその長手方向を一
致して、図示例においては、図3紙面と直交する方向に
長手方向を一致して配置される。光源162は、ハロゲ
ンランプ、フラッシュランプなどのカラー用光源であれ
ば何でもよい。また、光源162を内部に挿入して、光
源162からの光を透過原稿T側に反射するリフレクタ
166が配置され、光効率を高めている。なお、リフレ
クタ166は、下端に光が通過するための開口が形成さ
れ、図中左側面にはフィルタ部の色フィルタを挿入する
ための開口が形成される。
【0053】図3に示されるように、光源162はリフ
レクタ166の上方に配置され、光源162下流のリフ
レクタ166内部には、光源162が配置される空間と
下方の空間とを分けるようにして、赤外線をカットして
透過原稿Tを熱による損傷から保護するための、赤外線
吸収フィルタ(以下、IRフィルタとする)168が配
置される。
【0054】IRフィルタ168の下流には、ズームレ
ンズ152の光軸近傍の光を集光して集光効率を向上す
るとともに、透過原稿Tや後述する拡散ガラス182等
に垂直方向に入射する光を増やすための集光レンズ20
2が配置され、さらにその下流には、透過原稿Tを照射
する光の色バランスを調整し、形成画像の色バランスを
調整するフィルタ部が配置される。フィルタ部は、Yフ
ィルタ174Y、Mフィルタ174M、Cフィルタ17
4Cの3枚の色フィルタ板、および各フィルタを光路L
tに挿入する駆動装置176とから構成される。駆動装
置176は、パルスモータなどの駆動源とラックアンド
ピニオン等の公知の移動(伝動)手段などからなり、画
像形成条件の設定時、ユーザによる色調整量、透過原稿
Tの露光修正条件等の色調整量に応じて、それぞれ設定
された挿入量だけ各々の色フィルタを光路Ltに挿入す
る。こうして各色フィルタによって透過原稿Tを照射す
る光、すなわち熱現像感光材料Aを露光する光の色バラ
ンスが調整され、形成画像の色バランス調整がされる。
【0055】リフレクタ166の開口部の下流には、透
過原稿Tを照射する光の光量(光強度)を調整し、かつ
光源162のシェーディングを補正する調光部材184
が配置される。図4に調光部材184の平面(光進行方
向から見た図)を概念的に示す図が示される。調光部材
184は、本発明の最も特徴的な部材であって、斜線部
分が遮光される、光の透過光量が2次元方向で異なるフ
ィルタであり、図4の矢印y方向には光量調整すなわち
絞りのパターンが形成され、矢印y方向と直交する矢印
x方向には光源187のシェーディング補正のパターン
が形成されており、駆動装置186によって矢印y方向
に移動されて光路Ltに挿入され、また、その逆方向に
移動されて光路Ltから退避され、調光部材184の光
路Ltへの挿入量を調整することによって、透過原稿T
に入射する光量を調整する。
【0056】より具体的には、調光部材184は、光路
Ltへの挿入方向である矢印y方向すなわち光源184
の短手方向(スリット164の短手方向=走査方向)に
は挿入量が増加すると光透過量が減少する絞りのパター
ンが形成され、かつこの絞りのパターンが、矢印x方向
すなわち光源184の長手方向にはシェーディング補正
のパターンとなるように、中央部分の透過光量が低く両
端側に行くほど透過光量が高くなるように形成されるも
のである。従って、露光に大きな光量が必要な程、調光
部材184の光路Ltへの挿入量は低減され、さらに、
本発明にかかるフィルム走査ユニット18においては、
露光過多のネガフィルム等を透過原稿Tとして用いる場
合等、大光量が必要な場合には、調光部材184(その
光量低減部分)を光路Ltから退避させる。
【0057】前述のように、棒状光源を用いるスリット
走査露光装置においては、濃度ムラのない高画質な画像
記録(読み取り)を行うためには、光源の中央部分の光
量を落として均一とするためのシェーディング補正を行
う必要があるが、シェーディング補正は、基本的に光量
の低下を伴うものであり、露光に大光量を必要とする場
合には、光源184の光量を向上する必要がある。ま
た、通常の走査露光装置では、各種のサイズの原稿、例
えば、図示例であれば35mmからブロニーサイズまでの
各種のサイズのフィルムを対象とするが、光源184は
最大サイズの原稿、すなわち図示例であればブロニーサ
イズの原稿に対応した長さのものを用いる必要がある。
ところが、図5からも明らかなように、棒状光源の長さ
が長いほどシェーディングが大きいため、中央部分の光
量を大きく低下させる必要があり、小さい原稿では、必
要以上の光量ロスを生じる結果となってしまう。しか
も、後に詳述するが、大光量が必要なのは、光源の中央
部分を使用する35mmネガフィルムが主であるため、中
央部分の大きな光量低下は、大きなロスとなる。
【0058】これに対し、本発明にかかるフィルム走査
ユニット18においては、通常の露光時には、この調光
部材184の挿入量を調整することによって、露光光量
の調整を行い、かつシェーディング補正も好適に行い、
高画質な画像記録を行うことができる。しかも、調光部
材184の挿入量を低減して露光光量を向上する際に
は、絞りと共にシェーディング補正手段の挿入量も同時
に低減されて、シェーディング補正による光量低下も少
なくなり、最大光量が必要な際には、調光部材184
(その光量低減部分)を光路Ltから退避させる。従っ
て、大光量が必要な際に、従来の装置では避けようがな
かったシェーディング補正による光量の低下を防止し
て、光源の持つ光量を最大限に利用することができ、原
稿が露光過多の35mmネガフィルムである場合等、大光
量が必要な原稿を用いた際にも、好適な画像露光を行う
ことができる。
【0059】ところで、本発明にかかるフィルム走査ユ
ニット18においては、最大光量で露光を行う場合に
は、シェーディング補正を行わずに画像形成を行う。し
かしながら、以下に示す理由で、実用上何ら問題になる
ことはない。
【0060】前述のように、フィルム走査ユニット18
は、35mmからブロニーサイズまでの透過原稿Tを用い
て画像形成を行うことができる。ここで、35mmのネガ
フィルムは、不特定多数の一般ユーザの撮影したものを
対象とするため、原稿の撮影状態が一定ではなく、露光
量過多のネガフィルムも原稿として多数使用される。こ
のような露光量過多のネガフィルムでは、原稿の最大濃
度が5段程度となるので、適正なプリント画像を得るた
めには大きな光量で透過原稿Tを照射し、熱現像感光材
料Aの露光に十分な光量の透過原稿Tの透過光を得る必
要がある。これに対し、スライド等のポジフィルムやブ
ロニーサイズのネガフィルム等の35mmネガフィルム以
外の透過原稿は、業務用や所謂マニア等の専門的知識や
技術を有する者が使用する場合がほとんどであり、大部
分は適正な条件下で撮影されている。そのため、最大濃
度も2段程度であり、プリント画像を得るための露光時
に、大幅な色/濃度補正を行う必要はなく、通常の光量
で十分に適正なプリント画像を得ることができる。すな
わち、フィルム走査ユニット18では、調光部材184
を光路Ltから退避して最大光量で露光を行うのは、露
光量過多等によって高濃度となってしまった35mmネガ
フィルムを透過原稿Tとして用いた場合だけであり、そ
れ以外の場合は、調光部材35によって光量調整および
シェーディング補正を行って露光が行われる。
【0061】図5は、棒状光源のシェーディングを模式
的に示す者であり、縦軸は光量を、横軸は光源162の
長手方向(すなわち図4矢印x方向)の位置を示す。前
述のように、棒状の光源162は中央部分が最も光量が
高く、両端方向に行くに従って光量が低下する。ここ
で、35mmネガフィルムを透過原稿Tとして用いる際に
は、光源162の長さは最大で36mm程度であればよ
く、ブロニーサイズを透過原稿Tとして用いる際には6
0mm程度の最大長が必要となる。従って、図示例の装置
においては、光源162としては、60mm程度の長さの
ものが用いられる。そのため、35mmネガフィルムを用
いる際には、光源162中心の高光量の部分を用いて露
光を行うことになるが、この領域におけるシェーディン
グはΔL1であり、両端までのシェーディングΔL2
比して大幅に小さい。すなわち、透過原稿Tとして35
mmネガフィルムを用いる際には、光源162のシェーデ
ィングが非常に小さくしかも高光量の部分を使用するこ
とができ、光源162の設計時に中央付近のシェーディ
ング特性を必要最低限としておけば、シェーディング補
正を行わなくても実用上は何ら問題を生じない。また、
ブロニーサイズ等の透過原稿Tで光源162の両端部ま
で使用する際には、基本的に、シェーディング補正が行
われるのは前述のとおりである。
【0062】通常のシェーディング補正は、光源のシェ
ーディングと逆の透過光量を有するフィルタを挿入し、
中央部分の光量を低下して全域の光量を両端部に合わせ
てフラットにすることで行われる。このような場合に、
光源162の光量を大きくして、高濃度の35mmネガフ
ィルム等に対応することはもちろん可能であるが、総光
量を大きくすると、実際には高光量では使用されない光
源両端部の光量も向上する結果となり、無駄が多い。こ
れに対し、本発明の露光装置によれば、必要な場合には
光量調整およびシェーディング補正を行うことができ、
しかも、実際には使用されないブロニーサイズの高濃度
ネガのための無駄な周辺光量の向上を行うことなく、高
濃度の35mmネガフィルムに必要な光源162の中央付
近の光量を向上する結果となる。
【0063】本発明の露光装置において、絞りおよびシ
ェーディング補正のパターンを有するフィルタである調
光部材184のフィルタパターンの形成方法としては、
具体的な例として、下記の式(1)による方法が例示さ
れる。
【数3】
【0064】上記式(1)で示されるフィルタは、図4
に示されるような略ヤリ状の先鋭パターンが一定のピッ
チで繰り返し形成される櫛歯型のフィルタであって、上
記式(1)は、挿入方向上流側の端部の光源162長手
方向の中心を原点O(図4参照)として、前記長手方向
すなわち矢印x方向と、調光部材184の挿入方向すな
わち矢印y方向のある位置(x,y)において、一定ピ
ッチの内どれだけの幅wが遮光(あるいは光量低減)さ
れるかを計算するものである。このような式(1)にお
いて、wは位置(x,y)におけるパターンの巾;Wは
パターンの形成ピッチ; Lはフィルター中心からのx
方向の最大巾すなわち原点Oから図4x方向へのパター
ン形成長さ; Dはフィルタベース濃度すなわち光透過
率の最も低い部分(あるいは遮光部分)の濃度; Cは
シェーディング補正で行われる補正濃度の最大量; f
はシェーディング補正を行うx方向の幅(領域)に対応
するパラメータ; である。図示例の装置のように、3
5mmからブローニサイズまでを原稿として用いる装置で
あれば、例えば、W=0.5mm,L=27.3mm,D=
2.0,C=0.24,f=300程度の数値を用いれ
ばよい。
【0065】上述の式(1)で示されるフィルタはxの
誤差関数を利用したものであるが、本発明はこれに限定
はされず、同様の櫛歯型のフィルタであって、下記式
(2)で示されるcos xを利用したフィルタも好適に利
用される。
【数4】 上記式(2)において、Hはy方向(調光部材184挿
入方向)のパターン最大高さであり、前述の条件であれ
ば、例えば、H=35.3mm等が例示される。それ以外
のパラメータは、前述の式(1)と同様である。
【0066】上記式(1)および式(2)において、
[ ]内が挿入方向の絞りとしてのパターンを示し、櫛
歯の頂点を結ぶ包絡線がシェーディング補正のパターン
に対応する。なお、上記式で例示された数値は、実際に
使用される装置の光源のシェーディング特性、対応する
原稿サイズや原稿種等に応じて適宜変更されるのはもち
ろんのことである。
【0067】本発明の露光装置にかかるフィルム走査装
置18においては、調光部材184は、基本的に絞り機
能とシェーディング補正機能とが一体的に形成されるフ
ィルタであるが、記録画像の拡大倍率が非常に広い場合
には、倍率ば高い場合と低い場合とによってシェーディ
ング補正量が異なる場合がある。その場合には、絞り
(光量調整手段)とシェーディング補正手段とを別々に
形成して、絞りのみならず、通常は固定されるシェーデ
ィング補正手段も移動可能に構成して光路Ltに挿入自
在とし、画像記録倍率に応じてシェーディング補正手段
の光路Ltへの挿入量を調整して、各倍率で最も適正な
シェーディング補正を可能とし、かつ、大光量が必要な
際には、絞りとシェーディング補正手段とを共に光路L
tから退避するように構成してもよい。
【0068】この場合においては、絞りは光路Ltから
の完全な退避が可能であれば、公知の各種の光量調整手
段が全て利用可能である。また、シェーディング補正手
段としては、下記式(3)で示されるフィルタが例示さ
れる。
【数5】
【0069】上記式(3)は、前述の式(1)を応用し
たものであって、各パラメータは式(1)と同じもので
ある。また、関数C(y)は、高倍率〜低倍率に合わせ
たシェーディング補正で行われる補正濃度の関数であっ
て、例えば、下記式に示される関数が例示される。 C(y)=c・(1−y/H×0.5) 上記関数C(y)は、ある固定値cに対して、低倍率時
には補正量を高倍率時の半分にするものである。
【0070】以上の式で示される調光部材184による
シェーディング補正は、光源162の長手方向中央部分
の光量を低下するように、図4に示されるように中央部
分のみに遮光部分の山が形成されるようなフィルタパタ
ーンを有するが、本発明はこれに限定はされず、中央部
分のみならず、周辺部にも遮光部分の山を形成してもよ
い。
【0071】前述のように、図示例の装置は透過原稿T
の画像を、ズームレンズ152によって200%〜85
0%に拡大して熱現像感光材料Aに投影して、熱現像感
光材料Aの露光を行うものであるが、ズームレンズの特
性によっては、倍率によって熱現像感光材料A上におけ
るシェーディングの形が大きく異なる場合がある。この
場合には、通常、熱現像感光材料Aにおいて露光される
範囲と必要なシェーディングの幅との間に関係が成立す
るので、その関係に応じて、例えば、前記式(1)の誤
差関数を原点をずらした複数のものとすること等によ
り、調光部材184の中央部分のみならず、周辺部にも
遮光部分の山を形成して、画像記録倍率に応じたシェー
ディング補正の形に対応してもよい。
【0072】前述のように、駆動装置186は、駆動装
置176と同様の構成を有し、透過原稿Tの露光修正条
件等の濃度調整量に応じて、調光部材184を移動して
光路Ltへの挿入量を調整し、また、透過原稿Tが高濃
度のネガフィルム等である場合には、調光部材184を
光路Ltから退避させる。こうして、熱現像感光材料A
の露光光量、すなわち形成画像の濃度が調整され、ま
た、シェーディング補正が行われる。駆動装置176に
よる各フィルタの光路への挿入量および駆動装置186
による調光部材184の光路への挿入量は、制御装置1
78によって決定される。
【0073】調光部材184の下流には、紫外線をカッ
トするためのUVカットフィルタ170、および青光と
緑光とを分離するためのB−Gノッチフィルタ172、
フィルタ部で色調整され、調光部材184で光量(濃
度)調整された光を拡散・混合し、色ムラや照明ムラの
ない一様な光として透過原稿Tに垂直に入射せしめるた
めの拡散ガラス180およびフレネルレンズ182が配
置される。
【0074】透過原稿Tは、フレネル182の下流に配
置されるスキャンテーブル188に装填される。スキャ
ンテーブル188は、透過原稿Tを所定の位置に保持し
つつ、露光装置40における感光材料Aの搬送に同期し
て、透過原稿Tを図中矢印方向に搬送することにより、
透過原稿Tを走査するものである。スキャンテーブル1
88による透過原稿Tの移動方法には特に限定はなく、
ねじ伝動、巻き掛け伝動、ラックアンドピニオン等の公
知の搬送手段がいずれも利用可能である。また、透過原
稿Tの移動速度は、感光材料Aの搬送速度を1とし、フ
ィルム走査ユニット18による複写倍率をnとすると1
/nとなる。
【0075】透過原稿Tを通過した透過光は、熱現像感
光材料Aへの露光スリット幅を決めるスリット164を
通過して光路Ltを進行して、露光装置40内に配置さ
れるズームレンズ152に入射する。ズームレンズ15
2は、スリット164を通過した透過原稿Tの透過光を
200%〜850%に拡大して露光部38の露光位置に
結像する。
【0076】ズーンムレンズ152を通過した透過原稿
Tの透過光は、ミラー154によって光路を約90°偏
向されて、反射原稿からの反射光の光路Lと光路とを一
致されてミラー150に入射する。なお、フィルム走査
ユニット18を用いて透過原稿Tの画像を複写する際に
は、ミラー148は図中点線で示される位置に回動して
いるのは前述のとおりである。
【0077】ミラー150に入射して下方に反射された
透過原稿Tの透過光は、反射原稿からの反射光と同様
に、搬送ローラ対38aおよび38bによって走査搬送
される熱現像感光材料Aの所定の露光位置に結像し、こ
れをスリット走査露光する。ここで、透過原稿Tはスキ
ャンテーブル188により、熱現像感光材料Aの走査搬
送速度と同期して、すなわち、投影光学系の拡大倍率を
nとすると、感光搬送速度の1/nの速度で移動するの
で、透過原稿Tが全画像領域に亘って移動することによ
り、透過原稿Tの全画像が熱現像感光材料Aに走査露光
される。
【0078】図示例の装置は、透過原稿Tの画像記録に
先立ち、プレスキャンを行って透過原稿Tの画像を読み
取り、画像記録時における露光量、すなわちフィルタ部
におけるYフィルタ174Y、Mフィルタ174Mおよ
びCフィルタ174Cの3枚の色フィルタ板の光路Lt
への挿入量、および調光部材184の光路Ltへの挿入
量(あるいは退避)を決定する。
【0079】図3に示されるように、ズーンムレンズ1
52の上流には、光路Ltに挿入自在にされるミラー1
56が配置されている。ミラー156は、プレスキャン
の際には、図中点線で示されるように光路Ltに挿入さ
れ、透過原稿Tの透過光を90°偏向する。ミラー15
6によって光路を偏向された透過光は、測光レンズ15
8によって焦点を調整され、ラインセンサ160に入射
・結像する。
【0080】ラインセンサ160は、Rフィルタを有す
るラインセンサ、Gフィルタを有するラインセンサおよ
びBフィルタを有するラインセンサの3列のラインセン
サから構成される。各ラインセンサは、例えば256画
素のMOS(NMOSまたはCMOS)ラインセンサで
あって、R、GおよびBのぞれぞれの色に付いて、1ラ
イン256画素の分解能で透過原稿Tの画像を読み取る
ことができる。
【0081】ラインセンサ160の画像データ信号出力
は、制御装置178に転送され、制御装置178は、ラ
インセンサ160によって読み取った画像信号を用い
て、再生画像をモニタ19に表示するとともに、これら
の画像信号から画像特徴量を求め、適切な露光条件を求
め、また、必要に応じて指定された主要部の画像特徴量
を求め、露光条件を修正し、さらにこれらの露光条件や
修正された露光条件に色および/または濃度のマニュア
ル調整を加えた露光条件を求める。制御装置178は、
次いで、得られた露光条件、修正露光条件またはマニュ
アル調整露光条件に応じた色および/または濃度の調整
量、すなわち色フィルタ174C、174M、174Y
および/または調光部材184の各々の光路Ltへの挿
入量を演算し、あるいは、露光に最大光量が必要と判断
した場合には、調光部材184の光路Ltからの退避を
決定し、これらの挿入量の情報信号を色フィルタ174
の駆動装置176、調光部材184の駆動装置186に
伝送し、かつスキャンテーブル188の駆動装置の他、
図示例の画像記録装置の駆動制御を行う。
【0082】本発明の画像記録装置10は基本的に以上
のように構成されるが、以下に、透過原稿Tの画像を複
写する際を代表例に作用を説明する。オペレータはまず
スキャンテーブル188に透過原稿Tを装填し、複写倍
率を設定した後にスタートボタンを押す。すると、光源
162が点灯して、スキャンテーブル188によって透
過原稿Tの走査が開始され、プレスキャンが開始され
る。
【0083】光源162から射出された光は、IRフィ
ルタ168を通過して赤外線がカットされ、光軸近傍の
ものは集光レンズ202によって集光され、UVカット
フィルタ170、B−Gノッチフィルタ172、拡散ガ
ラス180およびフレネルレンズ182を通過して透過
原稿Tに入射し、透過原稿Tの画像情報を担持する透過
光となってスリット164を通過する。なお、この際に
おいては各色フィルタ174Y〜174Cおよび調光部
材184は光路Ltから退避している。あるいは、これ
らは透過原稿Tの標準的な露光条件に合わせて光路Lt
に挿入されていてもよい。
【0084】スリット164を通過した透過光は、図3
に点線で示されるように光路Ltに挿入される移動ミラ
ーによって90°偏向され、結像レンズ156によって
ラインセンサ160に結像され、R、GおよびBのぞれ
ぞれの色毎に測光され、透過原稿Tの画像がR、Gおよ
びBの各色に分解されて1ライン256画素の分解能で
透過原稿Tの画像を読み取られる。
【0085】ラインセンサ160からの出力は、制御装
置178に転送され、制御装置178はこの出力を上述
したように処理して、例えばLATDによる補正処理を
施してモニタ19に読み取った原稿画像を再生画像(透
過原稿Tがネガフィルムであればポジ画像)として表示
する。オペレータはこのモニタ表示画像を観察し、必要
に応じて主要部をマウス等の主要部指定手段によって指
定する。制御装置178は、指定された主要部やLAT
Dから種々の画像特徴量を決定し、この画像特徴量から
露光条件、すなわち、フィルタ部における各色フィルタ
板174Y〜174Cの光路Ltへの挿入量、および調
光部材184の光路Ltへの挿入量を決定し、あるいは
調光部材184の光路Ltからの退避を決定し、駆動装
置176および186に指示を出す。
【0086】このようにして決定された露光条件に応じ
て、駆動装置176および186によって各色フィルタ
板174Y〜174C、および調光部材184が光路L
tの挿入量されると、移動ミラー156が図中実線で示
される位置に移動して光路Ltから退避し、光源162
の点灯および透過原稿Tの走査が開始され、本スキャン
すなわち透過原稿Tの画像露光が開始される。なお、こ
の際の走査速度は、露光部38における熱現像感光材料
Aの走査速度、および画像記録倍率に応じたものである
のは前述のとおりである。
【0087】光源162から射出された光は、IRフィ
ルタ168を通過して、光軸近傍のものは集光レンズ2
02によって集光され、前述のように露光条件に応じて
挿入された各色フィルタ174Y〜174Cおよび調光
部材184によって色および濃度(光量)を調整され
て、UVカットフィルタ170、B−Gノッチフィルタ
172、拡散ガラス180およびフレネルレンズ182
を通過して透過原稿Tに入射し、透過原稿Tの画像情報
を担持する透過光となってスリット164を通過する。
スリット164を通過した光は、ズームレンズ152に
よって設定倍率に拡大され、ミラー154によって反射
される。ここで、前述のように、透過原稿Tの画像記録
の際にはミラー148は図3に点線で示される位置に回
動しているので、透過光はミラー150によって反射さ
れ、以上の操作とタイミングを合わせて熱現像感光材料
マガジン20から引き出され、所定長に切断されて露光
部38で搬送される熱現像感光材料A上に結像し、これ
をスリット走査露光する。
【0088】スリット走査露光された熱現像感光材料A
は、一旦スイッチバック部42に搬入された後に逆方向
に搬送されて水塗布部46に搬入され、水塗布部46で
画像形成溶媒である水を塗布された後、以上の操作とタ
イミングを合わせて受像材料マガジン60から引き出さ
れ、所定長に切断されて搬送された受像材料Bと、貼り
合わせローラ80によって貼り合わされ、熱現像転写部
58に搬入される。無端ベルト96と加熱ドラム82と
によって挟持搬送されて熱現像転写が行われた熱現像感
光材料Aと受像材料Bは、先ず、剥離爪90によって熱
現像感光材料Aが加熱ドラム82から剥離され、次いで
画像が転写された受像材料Bが剥離爪92によって加熱
ドラム82から剥離される。剥離された熱現像感光材料
Aは、搬送ガイド板114等に案内されて廃棄感光材料
収容箱116に搬入され、他方、画像が転写された受像
材料Bは、搬送ガイド板118等に案内されてトレイ1
26に排出され、ハードコピーとされる。
【0089】以上の説明は、本発明の露光装置をネガフ
ィルム等の小型の透過原稿を複写するためのフィルム走
査ユニット18に利用した例であるが、本発明はこれに
限定はされず、反射原稿等を複写する光学系の露光装置
40や、大型の透過原稿を複写する際に原稿台に載置さ
れて使用される前述の透過原稿光源ユニットにも本発明
の露光装置は好適に利用可能であり、また、図示例のよ
うな直接露光タイプの複写装置のみならず、スキャナー
等の画像読取装置やデジタル複写装置の読取部に利用も
好適に利用可能である。
【0090】以上、本発明の露光装置について詳細に説
明したが、本発明は上記の例に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行っ
てもよいのはもちろんである。
【0091】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、必要な露光光量の調整とシェーディング補正と
を好適に行うことができ、しかも、原稿が高濃度のネガ
フィルム等であって、大きな光源光量が必要な場合であ
れば、シェーディング補正による光量低下を防止して、
十分な光量での露光を行うことができ、原稿や感光材料
等に応じた高画質な画像記録や読み取りを、安定して行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置を利用する画像記録装置の一
実施例の概略斜視図である。
【図2】図1に示される画像記録装置の内部構成を示す
概略断面図である。
【図3】図2に示される画像記録装置の露光装置、およ
びフィルム走査ユニットの内部構成を示す概略断面図で
ある。
【図4】本発明の露光装置における調光部材の一例を概
念的に示す図である。
【図5】本発明の効果の一例を説明するためのグラフで
ある。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12 装置本体 18 フィルム走査ユニット 19 モニタ 38 露光部 40 露光装置 42 スイッチバック部 46 水塗布部 58 熱現像転写部 80 張り合せローラ 82 加熱ドラム 90,92 剥離爪 96 無端ベルト 134,162 光源 152 ズームレンズ 156 移動ミラー 158 結像レンズ 160 ラインセンサ 162 棒状光源 164 スリット 168 IR(赤外線吸収)フィルタ 174C シアンフィルタ 174M マゼンタフィルタ 174Y イエローフィルタ 176,186 駆動装置 178 制御装置 184 可変絞り 188 スキャンテーブル 202 集光レンズ A 熱現像感光材料 B 受像材料

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方向に延在する光源からの光で原稿を走
    査して、前記原稿に反射された反射光あるいは前記原稿
    を透過した透過光で受像要素を露光する、画像記録装置
    あるいは画像読取装置に用いられる露光装置であって、 前記光源から前記受像要素に至る光路中に、前記光源の
    長手方向と直交する方向に挿入自在に構成され、かつ挿
    入方向には挿入量が増加すると光透過量が減少する絞り
    のパターンとなるとともに、光源の長手方向にはシェー
    ディング補正のパターンとなるようなパターンが形成さ
    れた調光部材を有し、前記受像要素の露光に必要な光量
    が大きくなるに従い、前記調光部材の光路への挿入量を
    減少し、必要に応じて前記調光部材を光路から退避する
    ことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】光量調整手段およびシェーディング補正手
    段を有する前記調光部材が、下記式(1)で示されるパ
    ターンが形成されたフィルターである請求項1に記載の
    露光装置。 【数1】 上記式1において、 w;位置(x,y)におけるパターンの巾 W;パターンピッチ L;フィルター中心からの最大巾 D;フィルタベース濃度 C;シェーディング補正量(濃度) f;シェーディング補正の巾
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