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JP3461592B2 - 露光量決定方法 - Google Patents

露光量決定方法

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JP3461592B2
JP3461592B2 JP27139494A JP27139494A JP3461592B2 JP 3461592 B2 JP3461592 B2 JP 3461592B2 JP 27139494 A JP27139494 A JP 27139494A JP 27139494 A JP27139494 A JP 27139494A JP 3461592 B2 JP3461592 B2 JP 3461592B2
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写装置やプリンタ等
として利用される光学的な画像形成装置において、原稿
画像がカラーバランスが崩れた画像であっても、高画質
な画像を形成することができる露光量決定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー複写装置や各種のカラープリンタ
等の画像形成装置においては、対象とする原稿画像とし
ては印刷物等の反射原稿が主であった。ところが、近年
の画像情報記録の多様化に伴い、印刷物、写真等の反射
原稿以外にスライド、プルーフ、マイクロフィルム、カ
ラーネガ等の透過原稿の画像を読み取って、感光材料に
記録して、カラー画像が記録されたプリント(以下、プ
リントとする)として出力することができる画像形成装
置が実用化されている。反射原稿と透過原稿との両方が
使用可能な画像形成装置においては、透過原稿による画
像形成のための露光光学系を形成する光源ユニットやフ
ィルム走査ユニットが画像形成装置に装填され、ユーザ
は原稿種や透過原稿のサイズに応じた露光光学系を選択
して、感光材料への画像露光を行い、現像後、プリント
として出力する。
【0003】ところで、このような光学的な画像形成装
置では、原稿画像を読み取って赤色(R)、緑色(G)
および青色(B)の画像特徴量を抽出し、この画像特徴
量に応じて、R、GおよびBのそれぞれの色について感
光材料の露光量を制御している。例えば、カラー写真の
焼付装置では、原稿となるネガに記録された画像のR平
均濃度、G平均濃度およびB平均濃度をそれぞれ算出
し、各平均濃度に応じて印画紙へのR露光量、G露光量
およびB露光量を決定する、いわゆる大面積透過濃度
(LATD)を用いた方法が広く知られている。
【0004】ところが、このLATDを用いた露光量の
決定方法では、原稿が特定色の支配性の強いカラーバラ
ンスの崩れた画像が記録された原稿(以下、カラーフェ
リア原稿ともいう)である場合には、得られたプリント
がカラーバランスの崩れたカラーフェリアの画像が形成
された不適性プリントとなってしまう場合が多い。原稿
がネガフィルムである場合、カラーフェリアは、主とし
て、芝生上の人物を写したシーン等の原稿画像中に特定
色が多い場合、原稿がタングステンランプや蛍光灯等の
通常の感光材料露光条件では適正プリントを得ることが
できない不適性撮影光源で撮影されたものである場合、
ネガフィルムの種類など原稿となる感光材料の特性差等
によって特定色が強くなってしまう場合、等に生じる。
【0005】このような問題を解決し、原稿がカラーフ
ェリア原稿であっても適正なプリントを得るために、各
種の露光量調整方法が提案されている。例えば、特開昭
57−128330号公報には、原稿(カラーフィル
ム)のLATDから求められる特性値に応じて、露光量
演算のコレクションレベルを変化させる方法が、特開平
3−230148号公報には、カラー原稿を各画素毎に
読み取り、基準値からの色差または色比の大きい画素を
除去して露光量演算を行う露光量制御装置が、それぞれ
開示されている。
【0006】しかしながら、これらの従来の方法では、
安定して適正プリントを得るためには、原稿画像の撮影
状況等を判断する必要があり、この判断を誤ると、適正
プリントを得ることができない。すなわち、特開昭57
−128330号公報に開示される方法では、適正プリ
ントを得るためには、カラーフェリアの原因を知見して
コレクションレベルを選択する必要があり、カラーフェ
リアが原稿フィルム種や撮影光源による場合にはコレク
ションレベルを高くし、カラーフェリアが原稿画像に特
定色が多いことに起因する場合にはコレクションレベル
を低くする等、原稿のフィルム種、光源種、画像シーン
や撮影条件等の特定が必要である。また、特開平3−2
30148号公報に開示される装置でも、除去すべき高
彩度画素を正確に判断して安定して適正プリントを得る
ためには、やはり被写体色の予測すなわち画像シーンの
分類が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解決することにあり、複写装置やプ
リンタ等として利用される光学的な画像形成装置におい
て、タングステンランプや蛍光灯下等の不適性光源で撮
影されたネガ(ポジ)フィルム、ネガフィルムの種類等
の原稿感光材料の特性、原稿画像中に特定色が多い等、
原稿が各種の原因に起因して同色相による支配性の強い
カラーフェリア原稿であっても、ネガフィルム種類等の
原稿種の特定や撮影光源の特定、画像シーンの特定等を
行なう必要がなく、安定して適正プリントを得ることが
できる露光量決定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原稿画像の赤濃度、緑濃度および青濃度
を画素単位で読み取り、この読取結果に応じて感光材料
の露光量を決定する画像形成装置における露光量決定方
法であって、前記原稿画像の読み取り結果より、赤濃
度、緑濃度および青濃度ごとの最大濃度および最小濃度
を検出し、この最大濃度および最小濃度から前記原稿画
像の色座標の原点を決定し、原点が決定された色座標に
前記原稿画像の大面積透過濃度を割り付けると共に、前
記原点が決定された色座標上における前記原稿画像の各
画素の色相方向を検出して、大面積平均透過濃度と同じ
色相方向にある画素を除去して、残った画素より露光量
決定のための演算を行うことを特徴とする露光量決定方
法を提供する。
【0009】また、前記露光量決定のための演算から除
去する画素は、前記色座標上において、前記原点および
大面積透過濃度の座標点を結ぶ直線を中心とした両側の
所定角度範囲内にその座標点が入る画素であるのが好ま
しい。さらに、前記所定角度範囲が10°であるのが好
ましい。
【0010】
【発明の作用】光学式の画像形成装置において、例え
ば、原稿がネガフィルムである場合には、全体の60%
は大面積透過濃度(LATD)によって適正露光量を算
出し、適正プリントを得ることができる。これ以外の不
適性プリントの形成原因として、原稿画像が、画像中に
同色相の支配性の強いカラーバランスの崩れたカラーフ
ェリア原稿である場合が挙げられる。カラーフェリアの
原因としては、原稿(フィルム)がタングステンランプ
や蛍光灯等の不適性光源で撮影である場合、ネガフィル
ムのベース濃度や色材吸収特性等の原稿の感光材料特
性、芝生上の人物や上下共に赤い服を着た人物等の原稿
画像中における特定色の割合が多い場合、等が例示され
る。
【0011】本発明の露光量決定方法においては、原稿
画像の赤(R)濃度、緑(G)濃度および青(B)濃度
を画素単位で読み取り、原稿画像のR、GおよびBの最
高濃度および最低濃度より、原稿画像のR、GおよびB
濃度をx−yの色座標に変換する際の原点を決定(原点
を補正)し、原稿画像のLATDを色座標に変換して割
り付け、原稿画像のLATDの色相方向(原点からLA
TDに向かう方向)を検出し、原稿画像の各画素を同様
の色座標に変換した際にLATDと同色相方向の画素を
削除して、プリントを得るための露光量演算を行う。
【0012】このような、本発明の露光量決定方法は、
原稿画像を色座標に変換する際の原点を無彩色(グレ
ー)とした上で、すなわち、原稿画像に応じた色座標を
作成した上で、原稿画像のLATDを色座標に変換して
割り付け、LATDと同色相方向の画素を削除、すなわ
ち支配性の強い色(カラーフェリアの原因)を削除して
プリントを得るための露光量演算を行う。そのため、不
適性光源での撮影原稿や感光材料特性等に起因するカラ
ーフェリアのように、画像全体がある色相の支配を受け
ている場合であっても、あるいは(原稿)画像中に特定
色の割合が多い場合であっても、支配色による強い影響
を受けずに適正露光量を演算することができ、安定して
適正プリントを得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の露光量決定方法について、添
付の図面を参照して詳細に説明する。図1に、本発明の
露光量決定方法を利用する複写装置の一例の外観斜視図
が、図2に内部構成の概略図が示される。図示例の複写
装置は、記録材料として、熱現像工程を必要とし、水等
の画像形成溶媒の存在下で受像層を有する受像材料に画
像を転写形成する感光材料を用いた装置であり、原稿と
して印刷物や写真等の反射原稿のみならず、135サイ
ズのスライドやプルーフ、カラーネガ等の透過原稿の原
稿画像も複写可能な装置である。
【0014】なお、本発明の露光量決定方法の利用は、
この感光材料および画像形成方法に限定はされず、感光
材料を像様露光して潜像を形成し、これに所定の顕像化
処理を施して可視像を得る各種の感光材料および画像形
成方法に利用可能である。例えば、感光材料としては、
従来型のカラー写真感光材料(ネガフィルム、リバーサ
ルフィルム、カラー印画紙等)、カラー拡散転写感光材
料、カラー熱現像感光材料、カラー感光感圧性材料等が
例示され、本発明の露光量決定方法によって露光量を決
定し、使用する感光材料に応じた露光を行い、さらに顕
像化処理を行えばよい。また、原稿としてポジ原稿を用
いてポジ画像を形成する場合には、上記各感光材料のい
わゆるポジ−ポジタイプの感光材料を用い、ネガ原稿を
用いてポジ画像を形成する場合には、上記各感光材料の
いわゆるネガ−ポジタイプの感光材料を用いればよい。
【0015】このような複写装置10は、全体として箱
形に構成されており、ハウジング12には前面扉14お
よび側面扉16等が形成されており、各扉を開放するこ
とによって、装置内部を露出状態とすることができる。
複写装置10の本体の上部には、135サイズのカラー
ネガ、スライド等の小型の透過原稿を複写するためのフ
ィルム走査ユニット18が着脱自在に装着されている。
また、4×5サイズのスライドやプルーフ、スリーブ等
の比較的大型の透過原稿を複写する際には、上面の所定
の位置に透過原稿複写用の光源ユニットが載置される。
さらに、複写装置10の本体の上面の、フィルム走査ユ
ニット18の後方には、後述するラインセンサ160に
よって読み取った原稿画像を表示し、かつ各種の操作を
行うためのモニタ19が配置される。
【0016】複写装置10のハウジング12内部におい
て、中央部下方には感光材料マガジン20が配置されて
おり、内部には熱現像感光材料Aをロール状に巻回した
感光材料ロール22が収納されている。感光材料マガジ
ン20の熱現像感光材料Aの引き出し口の近傍には熱現
像感光材料Aを感光材料マガジン20から引き出し搬送
する引き出しローラ対24が配置されている。引き出し
ローラ対24の熱現像感光材料Aの搬送方向下流(以
下、単に下流とする)にはカッタ26が配置されてお
り、感光材料マガジン20から引き出された熱現像感光
材料Aを所定の長さに切断する。
【0017】カッタ26の下流側には、熱現像感光材料
Aを上方に搬送するように搬送ローラ対28および3
0、搬送ガイド板34が配置されており、熱現像感光材
料Aを露光部38に搬送する。露光部38は、搬送ロー
ラ対38aおよび38bの間に設定されており、上部に
は露光装置40が設けられている。図示例の複写装置1
0では、熱現像感光材料Aは露光部38において、搬送
ローラ対38aおよび38bによって所定位置に規定さ
れて搬送されつつ、露光装置40(フィルム走査ユニッ
ト18)からの画像情報を担持するスリット光によって
スリット走査露光される。露光装置40およびフィルム
走査ユニット18については、後に図3を参照して詳述
する。
【0018】露光部38の側方には、搬送ガイド板42
aおよび搬送ローラ対44を有するスイッチバック部4
2が設けられており、また、露光部38の下方には水塗
布部46が設置されている。感光材料マガジン20から
引き出されて、所定長に切断されて搬送され、露光部3
8において像様露光された熱現像感光材料Aは、搬送ロ
ーラ対44等によって一旦スイッチバック部42に搬入
された後に、搬送ローラ対44の逆転によってスイッチ
バック部42から排出され、搬送ガイド板48に案内さ
れて水塗布部46に搬送される。
【0019】水塗布部46は、画像形成溶媒が充填され
る塗布タンク50と、この塗布タンク50と対向して配
置されるガイド部材52とを有する。また、水塗布部4
6の塗布タンク50の上流側端部には熱現像感光材料A
を塗布タンク50に搬入する供給ローラ54が、同下流
側端部には熱現像感光材料Aから余分な水を除去するス
クイズローラ対56が、それぞれ配置されている。露光
部38において露光された熱現像感光材料Aは、供給ロ
ーラ54によって塗布タンク50とガイド部材52との
間を通過して画像形成溶媒としての水を塗布され、スク
イズローラ対56に挟持搬送されることによって余分な
水が除去され、水塗布部46の下流に配置される熱現像
転写部58に送りこまれる。
【0020】一方、感光材料マガジン20の図中右側に
は、受像材料マガジン60が配置され、内部には受像材
料Bをロール状に巻回した受像材料ロール62が収納さ
れている。受像材料Bは、後述する熱現像後の剥離を容
易にするために、その幅方向の寸法が熱現像感光材料A
よりも小さく形成されている。受像材料マガジン20の
受像材料Bの引き出し口近傍には受像材料Bを引き出し
搬送する引き出しローラ対64が配置されている。ま
た、引き出しローラ対64の下流にはカッタ66が配置
されており、受像材料マガジン60から引き出された受
像材料Bを所定の長さに切断する。なお、後述する熱現
像後の剥離を容易にするために、受像材料Bは熱現像感
光材料Aよりも短い長さに切断される。
【0021】カッタ66の下流には、搬送ローラ対6
8,70および72、搬送ガイド板74が配置され、所
定長に切断された受像材料Bを感光材料マガジン20の
下方から上方に搬送して、熱現像転写部58に搬入す
る。ここで、搬送ローラ対72は、搬送された受像材料
Bのいわゆるスキューを矯正するためのレジストレーシ
ョンローラを兼ねており、これによって受像材料Bはス
キューを矯正されて熱現像転写部58に搬入される。
【0022】スクイズローラ対56および搬送ローラ対
72の下流には、熱現像感光材料Aと受像材料Bとを貼
り合わせるための貼り合わせローラ80が配置される。
貼り合わせローラ80は、熱現像転写部58の加熱ドラ
ム82に圧接されており、公知の駆動力伝達系(図示省
略)でドラムモータ84に連結されており、ドラムモー
タ84の駆動力が伝達されて回転する。
【0023】熱現像感光材料Aは、スクイズローラ対5
6によって貼り合わせローラ80と加熱ドラム82との
間に搬入され、他方、受像材料Bは、熱現像感光材料A
の搬送にタイミングを合わせ、熱現像感光材料Aが所定
長さ先行して搬入された後に、貼り合わせローラ80と
加熱ドラム82との間に搬入され、両者が重ね合わされ
る。前述のように、熱現像感光材料Aは4辺共に受像材
料Bよりも若干長いので、両者の重ね合わせは、熱現像
感光材料Aの4辺が共に受像材料Bから突出した状態と
される。
【0024】熱現像転写部58の加熱ドラム82の側面
には、カム86およびフィラー88が固定されている。
カム86は、加熱ドラム82の後述する剥離爪90およ
び92に係合可能に構成され、加熱ドラム82の回転に
よって剥離爪90および92に順次係合して回動させ
る。また、フィラー88は加熱ドラム82と熱現像感光
材料Aおよび受像材料Bの位置合わせの検出用に使用さ
れる。
【0025】加熱ドラム82の内部には、一対のハロゲ
ンランプ82aおよび82bが配置されている。ハロゲ
ンランプ82aおよび82bは、それぞれ例えば400
Wと450Wの出力を有し、加熱ドラム82の表面を所
定の温度に昇温する。図示例の複写装置10において
は、加熱ドラム82の昇温時には両ハロゲンランプを使
用し、加熱ドラム82が所定温度になった後の通常運転
では、ハロゲンランプ82aのみを使用する。
【0026】加熱ドラム82の外周には、ローラ94
a,94b,94c,94dおよび94eの5本のロー
ラに張架される無端ベルト95が圧接されている。ロー
ラ94a,94b,94cおよび94dはそれぞれステ
ンレス製、ローラ94eはゴム製であり、ローラ94a
および94eの間の無端ベルト95の外側が加熱ドラム
82の外周に圧接される。前述のように、ローラ94e
はゴムローラであり、公知の駆動力伝達系(図示省略)
でドラムモータ84に連結されており、ローラ94eが
回転されることによって無端ベルト95が回転され、無
端ベルト95と加熱ドラム82との摩擦力によって回転
力が伝達されて加熱ドラム82が従動する。
【0027】なお、ドラムモータ84は、公知の駆動力
伝達系(図示省略)によって複数の駆動部分すなわち、
ローラ94e、貼り合わせローラ80、スクイズローラ
対56、および後述する屈曲案内ローラ96、剥離ロー
ラ98、感光材料排出ローラ対100および102、受
像材料排出ローラ対104,106および108、等を
共に駆動している。
【0028】貼り合わせローラ80によって貼り合わさ
れた熱現像感光材料Aおよび受像材料Bは、重ね合わさ
れた状態のままで、加熱ドラム82のほぼ2/3周(ロ
ーラ94aおよび94eの間)に渡って加熱ドラム82
と無端ベルト95との間で挟持搬送され、さらに、必要
に応じて、両者が完全に加熱ドラム82と無端ベルト
との間に収納された状態で搬送を停止して、所定時間
加熱される。図示例の画像形成では、熱現像感光材料A
は、加熱されることによって可動性の色素を放出し、同
時に、この色素が受像材料Bの色素固定層に転写され、
受像材料Bの受像面に可視像が形成される。
【0029】ローラ94eの加熱ドラム82の回転方向
下流には、加熱ドラム82の外周面に所定の力で圧接さ
れる屈曲案内ローラ96が配置されている。屈曲案内ロ
ーラ96の下流には、剥離爪90およびピンチローラ1
10が配置されている。剥離爪90は、その中心部分で
回動可能に軸支されており、前述のカム86の作用によ
って回動され、加熱ドラム82の表面に接離可能となっ
ている。また、ピンチローラ110は、通常は屈曲案内
ローラ96に所定圧で当接されており、剥離爪90の回
動に応じて、剥離爪90が加熱ドラム82に接触した時
に、屈曲案内ローラ96と離間するように構成される。
【0030】熱現像感光材料Aおよび受像材料Bが剥離
爪90の位置まで搬送されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82に当接され、所定長さ先
行して重ね合わされた熱現像感光材料Aの先端部が剥離
爪90に係合して、熱現像感光材料Aを加熱ドラム82
から剥離する。熱現像感光材料Aの先端部の所定長が加
熱ドラム82から剥離されると、カム86の作用によっ
て剥離爪90が加熱ドラム82から離間し、同時に、ピ
ンチローラ110が屈曲案内ローラ96に当接して、剥
離された熱現像感光材料Aの先端部を、ピンチローラ1
10と屈曲案内ローラ96とによって挟持する。従っ
て、加熱ドラム82から剥離された熱現像感光材料A
は、ピンチローラ110と屈曲案内ローラ96とによっ
て、下方に挟持搬送される。
【0031】ピンチローラ110および屈曲案内ローラ
96の下流には、感光材料排出ローラ対100および1
02、搬送ガイド板114および116が配置され、加
熱ドラム82から剥離された熱現像感光材料Aを下方に
搬送し、さらに図中左方向に搬送して、廃棄感光材料収
容箱115に集積するように構成される。
【0032】屈曲案内ローラ96および剥離爪90の加
熱ドラム82回転方向下流側には、剥離ローラ98およ
び剥離爪92が配置される。剥離ローラ98はシリコン
ゴム製のローラで、加熱ドラム82の外周に所定圧で当
接され、前述のように、ドラムモータ84の作用によっ
て回転する。一方、剥離爪92は、前述のカム86の作
用によって回動され、加熱ドラム82の外周面に接離可
能に構成される。熱現像感光材料Aが剥離され、受像材
料Bのみが加熱ドラム82によって搬送されると、カム
92の作用によって剥離爪92が加熱ドラム82に当接
し、受像材料Bの先端部を剥離すると共に、加熱ドラム
82に当接する剥離ローラ98と剥離爪92とによって
受像材料Bを下方に屈曲案内・搬送する。
【0033】剥離ローラ98の下流には、受像材料排出
ローラ対104,106および108、搬送ガイド板1
18が配置され、加熱ドラム82から剥離された受像材
料Bを下方さらに図中左方向に搬送して、ハウジング1
2の左側面に固定されるトレイ126に排出する。
【0034】必要に応じて、加熱ドラム82から剥離さ
れた後の熱現像感光材料Aおよび受像材料Bの搬送経路
や、加熱ドラムの近傍に、ドラムファンやセラミックヒ
ータ等を配置して、熱現像感光材料Aや受像材料Bの乾
燥をより促進してもよい。
【0035】前述のように、露光部38の上部には露光
装置40が配置され、また、複写装置10の本体の図中
右上部には、135サイズのカラーネガやスライド等の
小型の透過原稿Tを複写するためのフィルム走査ユニッ
ト18が着脱自在に装着されている。図3に露光装置4
0およびフィルム走査ユニット18の概念図が示され
る。
【0036】露光装置40は、基本的に、印刷物や写真
等の反射原稿の複写、およびプルーフやスリーブ等の比
較的大型の透過原稿の画像を複写を行う際に使用される
露光光学系である。図3に示されるように、複写装置1
0のハウジング12の上面には、反射原稿を載置するた
めの透明なガラス等の原稿台130および反射原稿を原
稿台130に固定するための着脱自在な原稿圧板132
が配置される。また、プルーフやスリーブ等の比較的大
型の透過原稿の画像を複写する際には、原稿圧板132
が取り外され、原稿台130に載置された透過原稿を上
方から照射するための透過原稿光源ユニットが所定の位
置に載置される。
【0037】原稿台130の下方には、反射原稿の画像
を複写する際の露光用の光源134と、リフレクタ13
6と、ミラー138とが一体的に構成された光源ユニッ
トが配置される。なお、図示例の装置においては、リフ
レクタ136は、反射原稿からの反射光(あるいは透過
原稿の透過光)の走査方向の幅を規制するスリットも兼
ねている。光源ユニットは、原稿台130の下面を矢印
aで示される走査方向に移動して、光源134によって
反射原稿を照射する。なお、透過原稿光源ユニットを用
いた大型の透過原稿を複写する際には、光源ユニットは
光源134を点灯せずに原稿台130の下面を走査し
て、スリットを透過原稿の透過光が通過する。
【0038】光源134より射出された光は、反射原稿
によって反射され、スリットを通過してミラー138に
よって所定方向に反射された反射光は、次いで2枚のミ
ラー140aおよび140bが一体的に構成されるミラ
ーユニットに入射し、光路Lを所定の方向に反射され
る。このミラーユニットは前述の光源ユニットと同方向
に、1/2の速度で移動するように構成される。
【0039】光路Lのミラーユニット下流には、結像レ
ンズと光量(すなわち濃度)調整用の可変絞りとが一体
的に構成されるレンズユニット142が配置される。可
変絞りは、例えば、光路Lと直交する方向に対向して配
置される、光路に挿入自在の2枚の遮光板から構成さ
れ、両遮光板の間隙を調整することによって、反射光の
光量を調整する。
【0040】レンズユニット142の下流には、色バラ
ンス調整用の色フィルタユニットが配置される。色フィ
ルタユニットは、Y(イエロー)フィルタ144Y、M
(マゼンタ)フィルタ144M、C(シアン)フィルタ
144の3枚の色フィルタ板より構成され、各色フィ
ルタ板の光路Lへの挿入量を調整することにより、反射
光の色バランスを調整する。
【0041】光路Lの色フィルタユニットの下流には、
反射光を所定の方向に反射するミラー146,148お
よび150が配置される。光路Lを進行してきた反射光
は、これらの各ミラーに所定の方向に反射されて光路L
を進行し、露光部44において走査搬送される熱現像感
光材料Aに結像し、露光する。ここで、ミラー148は
回動可能に構成されるものであり、露光装置40を使用
する反射原稿および大型の透過原稿の複写では図3実線
で示される位置に配置され、フィルム走査ユニット18
を使用するカラーネガ等の小型の透過原稿Tの複写で
は、図3中点線で示される位置に移動する。
【0042】なお、露光装置40には、反射光の光量を
赤色(R)、緑色(G)および青色(B)ごとに測定す
るイメージセンサ(図示省略)が配置され、プレスキャ
ンによって原稿画像を読み取って、前述のレンズユニッ
トの可変絞りによる光量調整量や、色フィルタユニット
の各色フィルタ板の光路Lへの挿入量を決定する。
【0043】前述のように、図示例の複写装置10は、
カラーネガTやスライド等の小型の透過原稿の複写も可
能な装置であって、ハウジング12図中右上方には、透
過原稿Tの画像を複写するための露光光学系を構成する
フィルム走査ユニット18が着脱自在に装填され、か
つ、その下方となる露光装置40内部のミラー146,
148の図中右方には、透過原稿Tの露光光学系を構成
するズームレンズ152やミラー154、さらには、プ
レスキャンによって透過原稿Tの透過光の光量や色等を
画素単位で測定して、透過原稿Tを読み取るための、移
動ミラー156、結像レンズ158、ラインセンサ16
0が配置される。
【0044】フィルム走査ユニット18は、光源162
からの光を熱現像感光材料Aの搬送に同期して移動する
透過原稿Tに照射して、透過原稿Tを透過してスリット
164を通過した透過光をズームレンズ152によって
200%〜850%に拡大して熱現像感光材料Aに投影
することにより、透過原稿Tの透過光で熱現像感光材料
Aを露光し、透過原稿Tの画像を複写するものである。
【0045】光源162は、ハロゲンランプ、フラッシ
ュランプなどのカラー用光源であれば何でもよい。光源
162の上方には、光源162からの光を透過原稿T側
に反射するリフレクタ166aが配置され、また、その
下方には、リフレクタ166aに対向してリフレクタ1
66bが配置され、より光効率を高めている。光源16
2の下流には、光路Ltに沿って、赤外線をカットする
IRカットフィルタ168、紫外線をカットするUVカ
ットフィルタ170、および青と緑の混合光をカットす
るためのB−Gノッチフィルタ172が配置される。
【0046】B−Gノッチフィルタ172の下流には、
透過原稿Tを照射する光の色バランスを調整し、形成画
像の色バランスを調整するフィルタ部が配置される。フ
ィルタ部は、Yフィルタ174Y、Mフィルタ174
M、Cフィルタ174Cの3枚の色フィルタ板、および
各フィルタを光路Ltに挿入する調整装置176とから
構成される。図示例の装置は、光路Ltへの各色フィル
タの挿入量を調整することで、透過原稿Tを照射する光
の色バランスを調整するものであり、調整装置176
は、画像形成条件の設定時、ユーザによる色調整、透過
原稿Tの画質に応じた露光修正条件等に応じて、各フィ
ルタをパルスモータを駆動源とするラックアンドピニオ
ン等の公知の移動手段によって移動して、各フィルタを
光路Ltに挿入する。調整装置176による各フィルタ
の光路への挿入量は、制御装置178によって決定され
る。ここで、図示例の複写装置10においては、調整装
置176による各色フィルタ板の挿入量は、本発明の露
光量決定方法に従って決定される。
【0047】フィルタ部の下流には、透過原稿Tを照射
する光の光量を調整するための可変絞り184が配置さ
れる。可変絞り184は遮光性の板、濃度勾配を有する
NDフィルタ等で構成され、図示例の装置においては、
調整装置186によって可変絞り184の光路Ltへの
挿入量を調整することによって、光量を調整する。調整
装置186は、画像形成条件の設定時、ユーザによる色
調整、透過原稿Tの画質に応じた露光修正条件等に応じ
て、可変絞り184をパルスモータを駆動源とするラッ
クアンドピニオン等の公知の移動手段によって移動し
て、光路Ltに挿入する。調整装置186による可変絞
り184の光路への挿入量は、制御装置178によって
決定される。ここで、図示例の複写装置10において
は、調整装置186による可変絞り184の光路への挿
入量は、本発明の露光量決定方法に従って決定される。
【0048】可変絞り184の下流のリフレクタ166
bの開口部には、拡散ガラス180およびフレネルレン
ズ182が配置される。拡散ガラス180は、フィルタ
部で色調整された光を拡散・混合し、色ムラや照明ムラ
のない一様な光とするものであり、フレネルレンズ18
2は、拡散ガラス180によって拡散された光の光路を
光路Ltに沿った方向として、集光させるものである。
【0049】透過原稿Tは、フレネルレンズ182の下
流に配置されるスキャンテーブル188に装填される。
スキャンテーブル188は、透過原稿Tを所定の位置に
保持しつつ、露光部38における熱現像感光材料Aの搬
送に同期して、透過原稿Tを図中横方向に移動すること
により、透過原稿Tを走査するものである。また、スキ
ャンテーブル188の下方には、透過原稿Tの移動(走
査)方向と直交方向に長手方向を有し、かつ、幅方向の
中心を光軸Ltと一致するスリット164が配置され
る。従って、このようなスリット164の上方を、透過
原稿Tがスリット164と直交方向に移動することによ
り、透過原稿Tは光源162からの光によってスリット
走査されたことになる。
【0050】スキャンテーブル188による透過原稿T
の移動方法には特に限定はなく、ねじ伝動、巻き掛け伝
動、ラックアンドピニオン等の公知の搬送手段がいずれ
も利用可能である。透過原稿Tの移動速度は、熱現像感
光材料Aの搬送速度を1とし、フィルム走査ユニット1
8による複写倍率をnとすると1/nとなる。なお、図
示例の装置においては、透過原稿Tの走査は、スキャン
テーブル188が透過原稿を移動して行ってもよく、あ
るいは、スキャンテーブル188が移動することによっ
て透過原稿を走査するものであってもよい。
【0051】スリット164を通過した透過光は、光路
Ltを進行して、露光装置40内に配置されるズームレ
ンズ152に入射する。ズームレンズ152は、スリッ
ト164を通過した透過原稿Tの透過光を200%〜8
50%に拡大して露光部44の露光位置に結像する。
【0052】ズーンムレンズ152を通過した透過原稿
Tの透過光は、ミラー154によって光路を約90°偏
向されて、反射原稿からの反射光の光路Lと光路とを一
致されてミラー150に入射する。なお、フィルム走査
ユニット18を用いて透過原稿Tの画像を複写する際に
は、ミラー148は図中点線で示される位置に回動して
いるのは前述のとおりである。
【0053】ミラー150に入射して下方に反射された
透過原稿Tの透過光は、反射原稿からの反射光と同様
に、搬送ローラ対38aおよび38bによって走査搬送
される熱現像感光材料Aの所定の露光位置に結像し、こ
れをスリット走査露光する。ここで、透過原稿Tはスキ
ャンテーブル188により、熱現像感光材料Aの走査搬
送速度と同期して、すなわち、投影光学系の拡大倍率を
nとすると、熱現像感光材料Aの搬送速度の1/nの速
度で移動するので、透過原稿Tが全画像領域に亘って移
動することにより、透過原稿Tの全画像が熱現像感光材
料Aに走査露光される。
【0054】前述のように、図示例の装置は、プレスキ
ャンによって透過原稿Tの透過光の光量や色等を測定す
るための、移動ミラー156、結像レンズ158、ライ
ンセンサ160等を有し、透過原稿Tの複写に先立ち、
プレスキャンを行って透過原稿Tの画像を読み取り、こ
の読み取り結果より画像複写時における露光量、すなわ
ちフィルタ部におけるYフィルタ174Y、Mフィルタ
174MおよびCフィルタ174Cの3枚の色フィルタ
板の光路Ltへの挿入量、および可変絞り184の光路
Ltへの挿入量を決定する。
【0055】図3に示されるように、ズームレンズ15
2の上流には、光路Ltに挿入自在な移動ミラー156
が配置されている。移動ミラー156は、プレスキャン
の際には、図中点線で示されるように光路Ltに挿入さ
れ、透過原稿Tの透過光を90°偏向する。ミラー15
6によって光路を偏向された透過光は、結像レンズ15
8によって焦点を調整され、ラインセンサ160に入射
・結像する。
【0056】ラインセンサ160は、Rフィルタを有す
るラインセンサ、Gフィルタを有するラインセンサおよ
びBフィルタを有するラインセンサの3列のラインセン
サから構成される。各ラインセンサは、例えば256画
素のMOSラインセンサであって、R、GおよびBのそ
れぞれの色について、1ライン256画素の分解能で透
過原稿Tの画像を読み取ることができる。例えば、透過
原稿Tが35mmのネガフィルムであれば、長手方向10
0分割×短手方向60分割の6000画素程度の分解能
で読み取ればよい。
【0057】ラインセンサ160からの出力は、制御装
置178に転送され、制御装置178によって画像複写
時における熱現像感光材料Aの露光量、すなわちフィル
タ部における各色フィルタ板の光路Ltへの挿入量等の
カラー補正量、および可変絞り184の光路Ltへの挿
入量を決定する。ここで、図示例の複写装置10は、本
発明によって露光量を決定するものであるので、前述の
ようにして透過原稿Tの画像をR、GおよびBの3色に
付いて画素単位で読み取り、最大濃度および最小濃度を
検出し、この最大濃度および最小濃度から透過原稿Tの
色座標の原点を決定し、この色座標に透過原稿TのLA
TDを割り付けると共に、LATDと同様の色相方向に
ある画素を除去して、残った画素で露光量決定のための
演算を行い、熱現像感光材料Aの露光量(感光材料の露
光量 以下、複写露光量とする)を決定する。
【0058】まず、ラインセンサ160からの出力信号
を受けた制御装置178は、出力信号(色信号)をA/
D変換、対数変換して画像濃度信号として、各画素の各
色ごとにメモリ(RAM)に記憶すると共に、R、Gお
よびBのそれぞれについて濃度ヒストグラムを作成し
て、濃度ヒストグラムからR、GおよびBのそれぞれの
最大濃度および最小濃度を検出する。次いで、制御装置
178は、得られた最大濃度および最小濃度から、原稿
画像のR、GおよびBをx−yの色座標に変換する際に
おける色座標の原点Oを決定する(色座標の原点Oを補
正する)と共に、先に作成した濃度ヒストグラムから
R、GおよびBのそれぞれのLATDを求め、色座標に
LADTを割り付け、原点OからLATDに向かう方向
すなわち原稿画像のLATDの色相方向を検出する。な
お原点Oは、例えば、最大濃度および最小濃度から中間
濃度を出し、この中間濃度から求めることができる。制
御装置178は、さらに各画素毎に前記色座標への変換
を行い色相方向を求め、LATDと同方向の色相を有す
る画素、あるいはさらにLATDの補色と同方向の色相
を有する画素を削除して、残った画素を用いて複写露光
量すなわち各色フィルタ板の光路Ltへの挿入量および
可変絞り184の光路Ltへの挿入量を決定し、調整手
段176および186に指示を出す。
【0059】カラーフェリア原稿では、LATDの色相
方向にカラーフェリアの原因となる特定色(支配色)が
存在する。従って、画素の色相方向とLATDの色相方
向とを比較することにより、その画素がカラーフェリア
の原因か否かを判断することができる。本発明の露光量
決定方法は、色座標の原点Oを原稿画像のR、Gおよび
Bのそれぞれの最大濃度および最小濃度から決定するこ
とにより、透過原稿Tの各画素を色座標に変換した際の
原点Oを無彩色すなわちグレーとした上で、LATDを
色座標に割り付けLATDの色相方向を検出すると共
に、同様に各画素を色座標に変換して各画素の色相方向
とLATDの色相方向とを比較することにより、その画
素がカラーフェリアの原因(支配色)か否かを判断し、
LATDと同色相方向の画素を検出して削除、すなわち
支配色を削除して、残った画素の画像情報よりプリント
を得るための複写露光量演算を行う。そのため、原稿が
不適性光源での撮影や感光材料特性等に起因するカラー
フェリアのように、画像全体がある色相の支配を受けて
いる場合であっても、あるいは原稿画像中における特定
色の割合が多いことに起因するカラーフェリアであって
も、支配色による強い影響を受けずに適正露光量を演算
することができ、安定して適正プリントを得ることがで
きる。
【0060】以下に、計算方法の一例を述べる。透過原
稿Tの画像濃度R、GおよびBからx−yの色座標への
変換式を、 x=[R−cos60°・(G+B)]−xo y=[sin60°・(G+B)]−yo とする。ここで、(xo ,yo )は色座標の原点Oであ
り、従って、上記変換式によれば、(x,y)は
(xo ,yo )を原点とする色座標となる。上記変換式
によれば、色座標における色相方向は図4に示されるよ
うに、x軸方向がR、x軸方向から60°の方向がY
(イエロー)、以下同様にして、120°がG、180
°がC(シアン)、240°がB、300°がM(マゼ
ンタ)となる。
【0061】変換式を上記式とした上で、原稿画像中の
Rの最大濃度をDmax R、最小濃度をDmin Rとして、
下記式を用いてRの中間濃度Dmdl Rを求める。 Dmdl R=(Dmax R+Dmin R)/2 さらに同様にして、Dmdl GおよびDmdl Bを求める。
このようにして得られたR、GおよびBの中間濃度D
mdl R、Dmdl GおよびDmdl Bを用いて、前述の変換
式を用いて、下記の用にして(xo ,yo )、すなわち
色座標の原点Oを求め、先の変換式を完成する。 xo =[Dmdl R−cos60°・(Dmdl G+Dmdl
B)] yo =sin60°・(Dmdl G+Dmdl B)
【0062】通常のネガフィルムではオレンジマスクが
掛けられているが、このオレンジマスクは各ネガ種によ
って異なり、無彩色のカラーバランスを知ることが困難
であるため、ネガチャンネルを利用することにより無彩
色のカラーバランスに対応していた。しかしながら、ほ
とんどの画像(原稿)において、ハイライトすなわち最
小濃度は白で、シャドウすなわち最高濃度は黒であるこ
とが、経験的に確認されている。従って、本発明のよう
に、R、GおよびBの最大濃度および最小濃度から色座
標の原点Oを求めることにより、原点Oを無彩色(グレ
ー)とすることができ、変換式(色座標)を透過原稿T
の画像に応じたものとすることができる。
【0063】このようにして色座標の原点Oを求める一
方で、原稿画像のR、GおよびBのそれぞれのLATD
を求め、変換式によって色座標に変換し、割り付ける。 xLATD=[LATDR−cos60°・(LATDG+
LATDB)]−xoLATD=[sin60°・(LATDG+LATDB)]−yo さらに、得られたxLATDおよびyLATDより、LATDの
色相方向θを θ=tan-1(yLATD/xLATD) によって求める。
【0064】色座標上におけるLATDの色相方向θを
求めた後、同様にして、各画素毎に濃度R、GおよびB
から色座標への変換を行って色相方向φを求め、LAT
Dの色相方向θと比較し、同色相方向の画素、すなわち
カラーフェリアの原因(支配色)となる画素を除去す
る。なお、この比較は、必要に応じて、LATDの色相
方向と補色の色相方向も対象としてよい。
【0065】このようにして、カラーフェリアの原因と
なっている画素を除去した後に、残った画素(その画像
情報)を用いて、複写露光量の決定を行う。ここで、L
ATDの色相方向と同方向として除去する画素の色相方
向は、好ましくは、LATDの色相方向θ±10°程
度、より好ましくはLATDの色相方向θ±7.5°程
度である。
【0066】以下に、透過原稿Tの画像が、芝生に人が
座っているシーンのネガフィルムにおける具体的な数値
を挙げ、より詳細に説明する。このようなシーンでは、
芝生のG(グリーン)がカラーフェリアの原因となり、
LATDによって露光量演算を行うと、プリント画像が
全体的にM(マゼンタ)がかかった画像となってしま
う。このようなシーンを撮影したある透過原稿Tの画像
において、最大濃度はDma x R=1.69、Dmax G=
1.78、Dmax B=2.02であり、最小濃度はD
min R=0.56、Dmin G=0.92、Dmin B=
1.10であった。また、LATDは、LATDR=1.0
6、LATDG=1.40、LATDB=1.45であった。
【0067】従って、 Dmdl R=(1.69+0.56)/2=1.13 Dmdl G=(1.78+0.92)/2=1.35 Dmdl B=(2.02+1.10)/2=1.56 となり、原点は、 xo =[1.13−cos60°・(1.35+1.5
6)]=−0.325 yo =sin60°・(1.35+1.56)=−0.
182 となる。
【0068】この原点Oを用いて、LATDを色座標に
変換すると、 xLATD=[1.06−cos60°・(1.40+1.
45)]+0.325=−0.04 yLATD=[sin60°・(1.40+1.45)]+
0.182=0.14であるので、LATDの色相方向
θは、 θ=tan-1(0.14/−0.04)=106° と
なる。
【0069】図4にこの色相方向を併記するが、これよ
りGの色相方向がカラーフェリアの原因であることが判
明できる。この後、前述のようにして各画素の色相方向
を算出し、106°の色相方向の画素、図示例において
は、一点鎖線で示す106°±7.5°の色相方向の画
素を除去して、露光量算出の演算を行う。ここで、露光
量演算から除去する画素の決定は、各画素ごとに上記手
順によって色相方向すなわち色座標上の角度φを計算
し、この角度φがLATDの色相方向θ±7.5°の範
囲内(θ−7.5°≦φ≦θ+7.5°)にあることを
判断すればよい。しかし、本発明はこれに限定されず、
色座標上でθ±7.5°の範囲内に入る領域のx,y座
標あるいはその境界のx,y座標をすべて演算してLU
T(ルックアップテーブル)にメモリした後、各画素の
色座標上の座標点とLUTにメモリされたデータとを比
較して、除去する画素か否かの判定を行ってもよい。従
って、露光量演算をカラーフェリアの原因となっている
画素を除去して行うので、透過原稿Tがカラーフェリア
原稿であっても、適正な複写露光量を算出することがで
き、適正なプリント画像を安定して得ることができる。
【0070】このような本発明の露光量決定方法におい
て、カラーフェリアの原因となっている画素を除去した
後の露光量演算の方法には特に限定はなく、LATDに
よる方法、主被写体指定による方法、両者を組み合わせ
た方法等、公知の露光量演算の方法(カラー補正量決定
方法)がすべて利用可能である。なお、本発明における
カラーフェリアの原因となっている画素の除去は、色座
標に割り付けられたLATD、すなわち(xLATD,y
LATD)が原点Oに近い場合は、行わなくてもよい。すな
わち、色座標上のLATDの座標点までの距離r r=(xLATD 2 +yLATD 2)1/2 が短い場合、すなわちr≦0.25、好ましくはr≦
0.15の場合には、LATDと同じ色相方向の画素の
除去を行わなくてもよい。
【0071】以下、このような本発明の露光量決定方法
を利用する複写装置10において、透過原稿Tの画像を
複写する際の作用を説明する。オペレータはまずスキャ
ンテーブル188に透過原稿Tを装填し、複写倍率を設
定した後にスタートボタンを押す。すると、光源162
が点灯して、スキャンテーブル188によって透過原稿
Tの走査が開始され、プレスキャンが開始される。
【0072】光源162から射出された光は、IRカッ
トフィルタ168、UVカットフィルタ170およびB
−Gノッチフィルタ172を通過して透過原稿Tに入射
し、透過原稿Tの画像情報を担持する透過光となってス
リット164を通過する。なお、この際においては各色
フィルタおよび可変絞り184は光路Ltから退避して
いる。あるいは、透過原稿Tの標準的な複写条件に合わ
せて光路Ltに挿入されていてもよい。
【0073】スリット164を通過した透過光は、図3
点線で示されるように光路Ltに挿入される移動ミラー
によって90°偏向され、結像レンズ156によってラ
インセンサ160に結像され、透過原稿Tの画像がR、
GおよびBの各色に分解されて各色毎に1ライン256
画素の分解能で透過原稿Tの画像が読み取られる。
【0074】ラインセンサ160からの出力は、制御装
置178に転送され、制御装置178はこの出力を処理
してモニタ19に読み取った原稿画像(透過原稿Tがネ
ガフィルムであればポジ画像として)を出力する。制御
装置178は、プレスキャンの結果より、本発明の露光
量決定方法によって、前述のようにして、透過原稿Tの
画像を色座標に変換した際の原点Oを算出し、この色座
標における原稿画像のLATDの色相方向を検出し、さ
らに各画素毎に色相方向をLATDと比較し、LATD
の色相方向と同色相方向の画素すなわちカラーフェリア
の原因となる画素を削除して、残った画素から複写露光
量、すなわち、フィルタ部における各色フィルタ板の光
路Ltへの挿入量、および可変絞り184の光路Ltへ
の挿入量を決定し、調整手段176および186に指示
を出す。
【0075】このようにして決定された複写露光量に応
じて、調整手段176および186によってフィルタ部
における各色フィルタ板、および可変絞り184が光路
Ltに挿入されると、移動ミラー156が図中実線で示
される位置に移動して光路Ltから退避し、光源162
の点灯および透過原稿Tの走査が開始され、本スキャン
すなわち透過原稿Tの複写が開始される。なお、この際
の走査速度は、露光部38における熱現像感光材料Aの
走査速度、および複写倍率に応じたものであるのは前述
のとおりである。
【0076】光源162から射出された光は、IRカッ
トフィルタ168、UVカットフィルタ170およびB
−Gノッチフィルタ172を通過して、前述のように露
光量に応じて挿入された各色フィルタおよび可変絞り1
84によって色および光量を調整されて透過原稿Tに入
射し、透過原稿Tの画像情報を担持する透過光となって
スリット164を通過する。スリット164を通過した
光は、ズームレンズ152によって設定倍率に拡大さ
れ、ミラー154によって反射される。ここで、前述の
ように、透過原稿Tの複写の際にはミラー148は図3
点線で示される位置に回動しているので、透過光はミラ
ー150によって反射され、以上の操作とタイミングを
合わせて感光材料マガジン20から引き出され、所定長
に切断されて露光部38で搬送される熱現像感光材料A
上に結像し、これをスリット走査露光する。
【0077】スリット走査露光された熱現像感光材料A
は、一旦スイッチバック部42に搬入された後に逆方向
に搬送されて水塗布部46に搬入され、水塗布部46で
画像形成溶媒である水を塗布された後、以上の操作とタ
イミングを合わせて受像材料マガジン60から引き出さ
れ、所定長に切断されて搬送された受像材料Bと貼り合
わせローラ80によって貼り合わされ、熱現像転写部5
8に搬入される。無端ベルト95と加熱ドラム82とに
よって挟持搬送されて熱現像転写が行われた熱現像感光
材料Aと受像材料Bは、先ず、剥離爪90によって熱現
像感光材料Aが加熱ドラム82(熱現像感光材料A)か
ら剥離され、次いで画像が転写された受像材料Bが剥離
爪92によって加熱ドラム82から剥離される。剥離さ
れた熱現像感光材料Aは、搬送ガイド板114等に案内
されて廃棄感光材料収容箱115に搬入され、他方、画
像が転写された受像材料Bは、搬送ガイド板118等に
案内されてトレイ126に排出され、ハードコピーとさ
れる。
【0078】以上の説明は、本発明の露光量決定方法を
透過原稿、特にネガフィルムを原稿とする画像複写を例
に行ったが、本発明はこれに限定されず、リバーサスフ
ィルムやスライド等のポジ透過原稿を用いた画像複写、
あるいは印刷物や写真等の反射原稿を用いた画像複写に
利用してもよい。
【0079】以上、本発明の露光量決定方法について詳
細に説明したが、本発明は上記の例に限定されず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更
を行ってもよいのはもちろんである。
【0080】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の露
光量決定方法によれば、複写装置、プリンタ、写真焼付
装置等の光学式の画像形成装置において、原稿がある色
相による支配の強いカラーフェリア原稿であっても、光
源種やネガフィルムの種類、画像シーン等の特定を必要
とせず簡便な操作で適正な複写露光量を決定することが
でき、高画質な適正プリントを安定して形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光量決定方法を利用する複写装置の
一例の概略斜視図である。
【図2】図1に示される複写装置の内部構造の概略図で
ある。
【図3】図1に示される複写装置の露光装置、および複
写装置に装填されるフィルム走査ユニットの内部構造の
概略図である。
【図4】本発明の露光量決定方法における色座標の一例
である。
【符号の説明】
10 複写装置 12 ハウジング 18 フィルム走査ユニット 19 モニタ 38 露光部 40 露光装置 42 スイッチバック部 46 水塗布部 58 熱現像転写部 80 張り合せローラ 82 加熱ドラム 90,92 剥離爪95 無端ベルト 134,162 光源 152 ズームレンズ 156 移動ミラー 158 結像レンズ 160 ラインセンサ 164 スリット 174C シアンフィルタ 174M マゼンタフィルタ 174Y イエローフィルタ 176,186 調整手段 184 可変絞り 188 スキャンテーブル A 熱現像感光材料 B 受像材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/72 - 27/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像の赤濃度、緑濃度および青濃度を
    画素単位で読み取り、この読取結果に応じて感光材料の
    露光量を決定する画像形成装置における露光量決定方法
    であって、 前記原稿画像の読み取り結果より、赤濃度、緑濃度およ
    び青濃度ごとの最大濃度および最小濃度を検出し、この
    最大濃度および最小濃度から前記原稿画像の色座標の原
    点を決定し、原点が決定された色座標に前記原稿画像の
    大面積透過濃度を割り付けると共に、前記原点が決定さ
    れた色座標上における前記原稿画像の各画素の色相方向
    を検出して、大面積平均透過濃度と同じ色相方向にある
    画素を除去して、残った画素より露光量決定のための演
    算を行うことを特徴とする露光量決定方法。
  2. 【請求項2】前記露光量決定のための演算から除去する
    画素は、前記色座標上において、前記原点および大面積
    透過濃度の座標点を結ぶ直線を中心とした両側の所定角
    度範囲内にその座標点が入る画素である請求項1に記載
    の露光量決定方法。
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