JP3387371B2 - アレスト性と溶接性に優れた高張力鋼および製造方法 - Google Patents
アレスト性と溶接性に優れた高張力鋼および製造方法Info
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Description
の引張強さ(以下、「TS」と記す)を有するアレスト
性と溶接性に優れた高張力鋼に関するもので、天然ガス
や原油輸送用のラインパイプ、各種圧力容器等への使用
に好適な高張力鋼およびその製造方法に関する。
プラインにおいて、輸送コストの低減は普遍的なニーズ
であり、操業圧力の上昇による輸送効率の改善が追求さ
れてきた。操業圧力を高めるには、従来からの強度グレ
ードのパイプの肉厚を増加させる方法が考えられるが、
肉厚増加は現地での溶接施工能率を低下させるとともに
構造物の重量増加による施工効率の低下を生じる問題が
ある。この問題を避けるためにパイプの素材の強度を高
め肉厚の増大を制限する方法が一貫して指向されてお
り、その結果、米国石油協会(API)において定めら
れたX80グレード鋼が規格化され実用に供されてい
る。
ついては規格はまだ制定されていないが、X80グレー
ド鋼の製造技術を基にX100グレード鋼程度までは製
造可能であることが明らかにされている。さらに、近年
ではCuの時効析出を利用したX100グレード鋼を超
える高強度鋼およびその製造方法が提案されている(特
開平8−104922号公報、特開平8−209287
号公報、特開平8−209288号公報)。また同様の
X100グレード鋼を超える高強度鋼およびその製造方
法として、Cuの時効析出を利用する方法に加えてMn
の含有率を高めた鋼およびその製造法も開示されている
(特開平8−209290号公報、特開平8−2092
91号公報等)。
用する方法では母材の高強度と優れた現地溶接性はとも
に得られるものの、マトリックス中に分散したCu析出
物の存在により優れたアレスト性を兼ね備えることが困
難である。また、後者の高Mn鋼では、低コストのMn
の利用により、NiやMoといった高価な合金元素を削
減できるメリットがあるが、Niを下げると必要とされ
るアレスト性が確保できない。
等に不可避的に発生する欠陥部から脆性破壊が万一発生
しても、パイプ本体においてその亀裂の進展を抑止しう
る性能をいう。そこで、アレスト性のことを脆性亀裂伝
播停止特性という場合もある。この特性と対をなす特
性、すなわち欠陥部から脆性破壊が発生しにくい性質を
脆性亀裂発生阻止特性という。この2つの特性は、全く
独立の無関係な性質ではなく、例えば析出物が整合析出
して硬化する場合には両方の性質はともに劣化する。し
かし、別の因子、たとえば組織の微細化は脆性亀裂発生
阻止特性を改善する効果は大きいが、脆性亀裂伝播停止
特性には改善効果はあるがその程度はそれほど大きくな
いといった差異がある。この2つの性質を論じる場合、
衝撃試験方法によっては、両方の性質を含んだ結果をだ
す方法があることに注意する必要がある。シャルピー衝
撃試験は両方の性質を含んだ結果をもたらすが、脆性亀
裂発生阻止特性の性質をより多く含むといわれている。
アレスト性のみの結果を出すには、後記する実施例で説
明するDWTTや2重引張試験等の、亀裂の発生部と亀
裂を停止させる部分とがある程度離れた比較的大型の試
験片を用いる必要がある。歴史的にはそのような区別を
せずにシャルピー試験等によって得られた性質をもって
「靭性」と呼んでいた。現在でも、通常は、脆性亀裂伝
播停止特性および脆性亀裂発生阻止特性を含めて靭性と
呼ぶ。本明細書においても、とくにことわらないかぎり
靭性というとき両方をさす。
0MPa以上のTSを満足するアレスト性と溶接性に優
れた高張力鋼を提供することにある。具体的には下記の
性質をすべて備える高張力鋼およびその製造方法を提供
することにある。
(FATT)≦ -40℃ 溶接継手部強度: TS ≧ 900MPa 溶接継手部靭性:vE-20 ≧ 100J 現地溶接性 :y開先溶接割れ試験において予熱なし
の条件で割れなし
が900MPa以上で、アレスト性に優れ、かつ比較的
大きな入熱の溶接(3〜10kJ/mm)を実施しても
溶接部靭性が優れた高張力鋼を得るべく、種々の組成、
組織を有する鋼材について鋭意検討を行い下記の事項を
確認することができた。
も、Mnの含有率を抑制し、Niの含有率を適正範囲に
することにより靱性を確保し溶接性に優れた所望の鋼板
が得られる。とくに、Ni含有率を適正にすることによ
り優れたアレスト性を高強度鋼で得ることが可能であ
る。
が3以上とすると同じ変態温度で生成した下部ベイナイ
トであっても変態の発生サイトが高密度となり組織が微
細化される。微細化される組織は下部ベイナイトのラス
長さだけでなくラスの厚さ、セメンタイト等にまで及
ぶ。この結果、マトリックスが靭化され靭性、とくにア
レスト性が向上する。
製造現場での試作を経て完成されたもので、その要旨は
下記の高張力鋼およびその製造方法にある。
%、Si:0.6%以下、Mn:0.2〜2.5%、N
i:0.2〜1.2%、Nb:0.01〜0.1%、T
i:0.005〜0.03%、sol Al:0.1%以
下、N:0.001〜0.006%、B:0.0005
〜0.0025%、Cu:0〜0.6%、Cr:0〜
0.8%、Mo:0〜0.6%、V:0〜0.1%およ
びCa:0〜0.006%を含み、不可避的不純物元素
のうちP:0.015%以下、S:0.003%以下
で、下記の式で定義される炭素当量(Ceq)およびV
sが各々0.42〜0.58%、0.28〜0.42%
の範囲にある化学組成を備え、金属組織が、下部ベイナ
イトとマルテンサイトの混合組織の比率が組織全体の9
0%以上、該混合組織中での下部ベイナイトの比率が1
0%以下であり、かつ旧オーステナイト粒のアスペクト
比が3以上であるアレスト性と溶接性に優れた高張力鋼
(〔発明1〕とする)。
を表示する。 (2)重量比にて、C:0.02〜0.1%、Si:
0.6%以下、Mn:0.2%以上1.7%未満、N
i:0.2〜1.2%、Nb:0.01〜0.1%、T
i:0.005〜0.03%、sol Al:0.1%以
下、N:0.001〜0.006%、B:0.0005
〜0.0025%、Cu:0〜0.6%、Cr:0〜
0.8%、Mo:0〜0.6%、V:0〜0.1%およ
びCa:0〜0.006%を含み、不可避的不純物元素
のうちP:0.015%以下、S:0.003%以下
で、下記の式で定義される炭素当量(Ceq)およびV
sが各々0.42〜0.58%、0.28〜0.42%
の範囲にある化学組成を備え、金属組織が、下部ベイナ
イトとマルテンサイトの混合組織の比率が組織全体の9
0%以上、該混合組織中での下部ベイナイトの比率が1
0%以下であり、かつ旧オーステナイト粒のアスペクト
比が3以上であるアレスト性と溶接性に優れた高張力鋼
(〔発明2〕とする)。
を表示する。 (3)金属組織が下記のまたはのいずれか一方また
は両方を満たす〔発明1〕または〔発明2〕に記載する
高張力鋼(〔発明3〕とする)。
組織のラスの平均厚さが1μm以下であり、マルテンサ
イトおよび下部ベイナイトのラス組織の長手成長方向の
平均長さが20μm以下である。
セメンタイト粒子の長径が0.5μm以下である。
する化学組成を有する鋳片を、900〜1200℃に加
熱後圧延し、オーステナイトの未再結晶温度域での累積
圧下率を50%以上とし、Ar3点以上で圧延を終了し、
Ar3点以上から10〜45℃/秒の冷却速度をもって冷
却し、必要に応じてAc1点未満で焼戻すことを特徴とす
るアレスト性と溶接部特性に優れた高張力鋼の製造方法
(〔発明4〕とする)。
する化学組成を備えた鋼板を加工し溶接し鋼管を製造
し、その鋼管をAc3点〜980℃の温度範囲に加熱して
焼入処理し、必要に応じてAc1点未満の温度で焼戻処理
をするアレスト性と溶接部特性に優れた高強度鋼管の製
造方法(〔発明5〕とする)。
ステナイトが残留する場合はX線回折によりその比率を
求める。その他の上部ベイナイト、パーライト等はピク
ラール等でエッチした金属面を光学顕微鏡で観察するす
ることにより下部ベイナイトおよびマルテンサイトとの
混合組織と識別することができる。また、これらの組織
中に生成する炭化物もそれぞれの組織内で形態的な特徴
を有するので、炭化物を抽出したレプリカを2000倍
程度の倍率で電子顕微鏡観察することにより識別でき、
したがって下部ベイナイトとマルテンサイトの混合組織
の比率を求めることができる。この比率は10〜30視
野で平均化した比率をさす。
長手方向の長さは平均長さであり、光学顕微鏡の視野
内、または上記抽出レプリカの電子顕微鏡視野内等で測
定することができる。写真撮影を行い写真上で測定する
ことができることは言うまでもない。ラスの平均厚さは
薄膜を透過電子顕微鏡観察して測定する。その他の方法
でも不可能ではないが、誤差が大きくなる。下部ベイナ
イト内に析出するセメンタイトの長径は、上記薄膜の透
過電子顕微鏡観察かまたは抽出レプリカの観察によって
も測定できる。いずれも10〜30視野を測定し平均化
する。
り導入された高密度の転位が界面の移動を伴いながら急
激に消失する温度域をさし、本発明が対象とするNbを
含む鋼の場合、975℃以下Ar3点以上の温度域をさ
す。「累積圧下率」はこの未再結晶温度域での累積圧下
率をさし、(975℃での肉厚−Ar3点での肉厚)/9
75℃での肉厚、をいう。「温度」および「冷却速度」
はすべて肉厚中心部での値とする。
した理由について詳しく説明する。以後の説明におい
て、合金元素の含有率の「%」は「重量%」を表示す
る。
の強度を得るためには0.02%以上が必要である。し
かし、0.1%を超えると鋼のアレスト性や靱性を劣化
させるだけでなく、現地での溶接施工性を著しく劣化さ
せるため、上限を0.1%と制限する必要がある。
溶接熱影響部(以下、「HAZ」と記す)の靭性を低下
させるだけでなく、加工性を劣化させるため上限を0.
6%とする。Siの下限は0でも良いが、0にすると脱
酸時にAlの損失が大きくなるので、通常は脱酸をおこ
なって残存する程度のSi含有率、例えば0.01%程
度が下限として望ましい。
0.2%以上が必要である。しかし、2.5%を超える
と母材のアレスト性および溶接部の靱性が劣化するの
で、TSを900MPa以上とする本発明の場合には、
Mnを2.5%以下に制限することが必要である。ま
た、Mnを過剰に含むと鋳造時の中心偏析を助長するの
で、TSが900MPa以上の高強度鋼を製造するにあ
たっては避けなければならない。中心偏析を避けさらに
一層アレスト性と靱性を向上させるためにはMnを1.
7%未満とすることが望ましい。〔発明2〕の鋼は、小
さな偶然から脆性亀裂が発生しても脆性亀裂の進展がき
わめて起きにくい一層アレスト性を向上させるためにM
nの上限を低下させたMn0.2%以上1.7%未満を
含む高張力鋼である。
スト性を改善する効果を有する。このためにNiは0.
2%以上が必要である。しかし、1.2%を超えてもコ
ストアップに見合うだけの強度上昇と靭性の改善が得ら
れないため上限を1.2%とする。
に有効な元素であり、またそのために、0.01%以上
とする。しかし0.1%を超えると靭性が劣化するばか
りか現地での溶接施工性を著しく劣化させるため、上限
を0.1%とする。
有効な元素であり、0.005%以上とする。特にNb
含有鋼の場合には、Nbによって助長される連続鋳造ス
ラブ表面のヒビワレを抑制するのに微量のTiが有効で
ある。0.005%以上でこのような効果を得ることが
できる。しかしながら0.03%を超えると、TiNが
粗大化しオーステナイト結晶粒の微細化効果が消滅する
ため、Tiの上限は0.03%とする。
微細化作用を有しており、母材靱性の改善からも有用な
元素である。過剰なAlは介在物の粗大化を招き鋼の清
浄度を害するため、sol Alの上限は0.1%とする。
好ましい上限値は0.06%さらに好ましくは0.05
%である。
溶接時のオーステナイト粒の粗大化を抑制する作用を有
する。このような効果を得るための下限値は0.001
%である。一方、過剰なNはスラブ品質の劣化および固
溶Nの増加によるHAZ靱性の劣化を生じるためその上
限値を0.006%とする。
る。しかしながら0.0025%を超えると靭性が劣化
するため、上限を0.0025%とする。
なので高めの強度とする場合には添加する。0.6%を
超えると靭性を劣化させるので、添加する場合には上限
を0.6%とする。強度を十分確保するためには0.2
%以上とすることが望ましい。
は、0.3%未満では効果が明確に現れないので、0.
3%以上とすることが望ましい。一方、0.8%を超え
ると靭性が劣化するので、上限を0.8%とする。
は、0.1%未満では効果が小さいので0.1%以上と
することが望ましい。一方、0.6%を超えると靭性が
劣化するので、上限を0.6%とする。
場合は、0.01%未満では効果が現れないので0.0
1%以上とすることが望ましい。一方、0.1%を超え
ると靭性が劣化するので、上限を0.1%とする。
の圧延方向に直角な方向の靱性を向上させるので、その
効果を得る場合には添加する。含有率が0.001%未
満ではその効果が少ないので含ませる場合は0.001
%以上とすることが望ましい。一方、0.006%を超
えると鋼中の非金属介在物が増加し内部欠陥の原因とな
るので上限は0.006%とする。
S:0.003%以下 不可避的不純物元素は低くすることが望ましい。不可避
的不純物元素のうちPやSの含有率は鋼の靱性に著しい
影響を及ぼすため、低減を図る必要がある。Pの低減は
スラブの中心偏析を軽減するとともに、粒界での脆性破
壊を低減する。SはMnSとなって鋼中に析出し、これ
が圧延により延伸し靱性に悪影響を及ぼす。これらの悪
影響を抑制するためには、Pを0.015%以下、Sを
0.003%以下とする必要がある。
(炭素当量)を制限する。炭素当量の制限により母材の
みならずHAZ部においても下部ベイナイトとマルテン
サイトの混合組織とすることで靱性の劣化を伴うことな
く広い製造範囲で所望の組織を有する鋼を得ることが可
能である。炭素当量が下限値以下の場合には焼入性の不
足から母材の引張強さを900MPa以上に維持するこ
とが困難となる。また、炭素当量が上限値を超える場合
には、焼入性の過剰な上昇からHAZ靱性および鋼板表
面での靱性が劣化する。
合金元素の制限に付加するものである。Vs値が0.4
2%を超えると、中心偏析が強く生じ、TS900MP
a以上の高強度鋼の場合、中心部の靭性の劣化が生じ
る。一方、0.28%未満では、中心偏析は生じないも
ののTS900MPa以上を確保できないので下限は
0.28%とする。
同時に満たすためには下部ベイナイトとマルテンサイト
の混合組織とすることが必要であり、両組織をあわせて
90%以上の比率とする。ここでいう下部ベイナイトと
はラス状ベイニティックフェライト内部にセメンタイト
が析出した組織をいう。下部ベイナイトとマルテンサイ
トの混合組織の靱性が優れる要因は、マルテンサイトに
先んじて生成する下部ベイナイトがオーステナイト粒を
分断する「壁」を形成し、マルテンサイトの成長および
パケット(脆性破壊の破面単位に一致する)のサイズ拡
大を抑制するためである。下部ベイナイトはマルテンサ
イトよりも強度が低いため、下部ベイナイトの比率が高
くなりすぎると鋼全体の強度が低下する。したがって、
TSが900MPa以上を満足するためには下部ベイナ
イトの比率はマルテンサイトと下部ベイナイトの総計の
10%以下でなくてはならない。
の混合組織で靱性をより一層改善するためには、下部ベ
イナイトの生成位置を分散させることが重要である。こ
のためにはオーステナイトを十分加工した後未再結晶状
態から変態させる必要がある。加工後未再結晶状態のオ
ーステナイトは下部ベイナイトの核生成サイトを高密度
で含み、未再結晶状態のオーステナイト粒界および粒内
の多くの核生成サイトから下部ベイナイトを生成させる
ことができる。こうした効果を発現させるために必要な
未再結晶状態のオーステナイト粒の扁平度はアスペクト
比にして3以上が必要である。ここで、未再結晶状態の
オーステナイト粒のアスペクト比とは圧延方向に延伸し
たオーステナイト粒の直径(長径)を板厚方向の直径
(短径)で除した値をさす。
金属組織として以下の2つの特徴のうちのいずれか一方
または両方を満たす必要がある。
マルテンサイトの混合組織のラスの平均厚さが1μm以
下とする。ベイナイトのラス厚さは変態温度によって変
化し、高温で生成したものほど厚さが大きい。変態温度
の高いベイナイトは高靱性を得ることができず、ラスの
平均厚さが1μmを超える場合には本発明で目標とする
靱性が得られない。下限はとくに限定しないが、本発明
の対象とする鋼のC含有率の場合には0.3μm程度と
することが望ましく、かつそれより薄くすることは難し
い。
イト混合組織の集合単位(パケットと呼ぶ)が小さくな
ければならない。脆性破壊の亀裂長さはこのパケット径
に対応すると考えられるので、亀裂長さを短くするため
にはパケット径を小さくすることが必要である。パケッ
トの大きさに最も強い影響を及ぼすのはマルテンサイ
ト、ベイナイトのラス組織の長手成長方向の長さであ
る。この長さが20μmを超える場合には優れた靱性を
得ることができず靱性改善には平均ラス長さを20μm
以下とする必要がある。下限は小さいほど好ましく、と
くに限定しないが、通常、10μm程度が実現できる限
度である。
がラス内に析出するが、この時セメンタイト粒子の長径
を0.5μm以下とする。セメンタイトがラス内に析出
する下部ベイナイトでも、再結晶オーステナイトから比
較的緩やかに冷却された時に生成する下部ベイナイトの
場合にはセメンタイト粒子が粗く十分なアレスト性は得
られない。未再結晶オーステナイトから生成した下部ベ
イナイトの場合にはオーステナイト中の転位密度が下部
ベイナイトにも受け継がれるために下部ベイナイト中の
セメンタイト析出サイトが増加しセメンタイトが微細に
析出する。本発明で目標とするアレスト性を得るために
はセメンタイトの長径は0.5μm以下とする必要があ
る。
いて説明する。
は、オーステナイト粒界のみならず熱間圧延によって導
入された集積転位を保存したオーステナイト、すなわち
未再結晶状態のオーステナイトの粒内からも下部ベイナ
イトとマルテンサイトを核生成させ、これを適当な体積
率とすることである。
テナイト結晶粒の粗大化を防止するために1200℃以
下とし、一方、圧延中の結晶粒の微細化および圧延後の
析出強化に有効なNbを固溶させるために900℃以上
とする。オーステナイト粒内から下部ベイナイトを核生
成させ、かつ下部ベイナイトの成長を抑えるためには高
密度の転位が必要であり、そのためにはオーステナイト
の未再結晶温度域(975℃以下Ar3以上)で50%以
上の圧延を行うことが必須である。一方、オーステナイ
トの未再結晶温度域での圧下率が90%を超えると機械
的性質の異方性が著しくなるでの、未再結晶温度域での
圧下率は90%以下が望ましい。
部ベイナイトの生成を抑制するためにはAr3点以上から
一定範囲の冷却速度で冷却しなければならない。圧延後
の冷却速度の限定は、下部ベイナイトとマルテンサイト
の混合組織をバランス良く得て最終的に微細な組織を得
るために必要であり、10〜45℃/秒の範囲とする。
冷却速度が10℃/秒未満の場合は上部ベイナイトが1
0%を超えて生成するか、または下部ベイナイトの混合
組織のなかでの比率が10%を超え、かつ500℃以下
での変態生成物が60体積%未満となる。この結果、本
発明の対象とする高張力鋼が備えるべき強度と靱性、か
つアレスト性が確保されない。一方45℃/秒を超える
と下部ベイナイトが生成せずマルテンサイトのみの組織
となり、靱性とアレスト性が劣化する。
℃で停止してその後は徐冷することが、焼戻し効果によ
る靭性向上および水素性欠陥防止の観点から望ましい。
途中停止温度は300〜450℃の温度域が限度でそれ
より高温での冷却停止は焼入れ不足に直結するので、よ
り一層焼戻し効果を得る場合には、Ac1点未満で焼戻し
を行う。
明2〕の化学組成を有する鋼を上記の〔発明4〕等の製
造方法を用いて鋼板を製造し、その鋼板を加工、例えば
U字形に、次いでO字形に加工し通常の方法で溶接し拡
管する方法により鋼管を製造し、焼入れし、必要に応じ
て焼戻す方法である。上記UOプレス、溶接および拡管
は通常の製管工場に備えられる装置を用いることにより
実施できる。また、上記の溶接は市販の溶接材料を用い
てサブマージアーク溶接法等により行うことができる。
する。
学組成を示す一覧表である。
法により溶製し、鋳造して得られた鋳片を種々の条件で
圧延したもので、板厚は12〜35mmである。
属組織を示す。
取し、引張試験( JIS Z 2241、試験片JIS Z 2201 4号)
および2mmVノッチシャルピー衝撃試験(JIS Z 224
2、試験片JIS Z 2202 4号)、およびDWTT試験をおこ
なった。DWTT(Drop WeightTear Test)は、原厚の
鋼板にプレスノッチを導入し、各試験温度にて大型の振
り子式の落錘で衝撃加重を加え破断した試験片の破面を
観察して判断する。有効な試験においては、プレスノッ
チ底より脆性破面が発生するが、その後、延性破面に変
化し、延性破面が破面全体の85%以上の比率の場合に
はアレスト性がその試験温度においてあると判断する。
ノッチ底から脆性亀裂が発生していない場合は有効な試
験とされず、この場合にはノッチ底に浸炭処理等を施し
さらに脆化させノッチ底から脆性亀裂が発生するように
する。本実施例においては、いずれの鋼の場合もプレス
ノッチしたままのノッチ底から脆性破面が発生してい
た。
ャルピー衝撃試験、および現地溶接性の評価のためのy
開先溶接割れ試験(JIS Z 3158)を行った。溶接継手
は、25mm厚さの上記厚鋼板に対して引張試験用には
V開先片面4層、シャルピー衝撃試験用にはレ型開先片
面4層にてサブマージアーク溶接(入熱4kJ/mm)
を行い、各試験片を採取した。フラックスおよびワイヤ
には市販の100キロハイテン用のものを用いた。引張
試験片は、JIS Z 3121 1号試験片とした。シャルピー衝
撃試験は、JIS Z 3128に準じ、切り欠き底位置がマクロ
エッチの溶融線に一致するように板厚1/2位置から採
取した。シャルピー衝撃試験における試験温度は、母材
においては−40℃、また、溶接部においては−20℃
とした。y開先溶接割れ試験においては、溶接ビードは
市販の100キロハイテン用の手溶接棒を用い、予熱な
し(25℃)で、溶接ビードを置いた。ガスクロマトグ
ラフ法による拡散性水素量は1.2cc/100gであ
った。
ある。
圧延の累積圧下率が小さいために旧オーステナイト粒の
アスペクト比が3未満となり母材の靭性が低くなった。
試験番号9は焼入れ冷却速度が小さく下部ベイナイトの
比率が過大となり、かつラスの平均厚さも厚くなり、母
材と溶接継手のTSが900MPa未満となった。試験
番号10〜20は化学組成が本発明の限定範囲内にない
ために性能が低くなった。比較例である試験番号10は
B含有率が低くいために焼きが入らずに下部ベイナイト
の比率およびラスの平均厚さが本発明の限定範囲外とな
りTSが目標値に到達しなかった。試験番号11はNi
が低いためにシャルピー試験とDWTT試験の両方とも
に目標値に到達しなかった。試験番号12はNbを含ま
ないために未再結晶温度域が低温側に限られるために未
再結晶域での累積圧下率が十分確保できず母材の靭性が
低下した。試験番号13はCu含有率が過大、試験番号
14はMn含有率が過大、試験番号15はCr含有率が
過大、試験番号16はMo含有率が過大、試験番号17
はCeqが過大、試験番号18はVsが過大であるため
に母材の靭性およびアレスト性が劣化した。また、試験
番号19はVsが、また、試験番号20はCeqが、と
もに低すぎたために母材のTSが低下した。
〜7は、化学組成、金属組織および圧延条件等ともに本
発明の限定範囲内での実施であり、TSが900MPa
以上、−40℃でのシャルピー衝撃試験において200
J以上の吸収エネルギーが得られた。また、アレスト性
を評価するDWTT試験において85%遷移温度(FA
TT)は−40℃以下となった。溶接継手部の特性は、
TSが900MPa以上、シャルピー衝撃試験では−2
0℃における吸収エネルギーが100J以上を満たす結
果が得られた。さらに現地溶接施工において予熱なしで
溶接をおこなっても溶接部に割れが発生しなかった。
性および溶接性を備えたTS900MPa以上の高張力
鋼を安価に提供でき、パイプラインの輸送効率等を飛躍
的に改善することが可能となる。
Claims (5)
- 【請求項1】重量比にて、C:0.02〜0.1%、S
i:0.6%以下、Mn:0.2〜2.5%、Ni:
0.2〜1.2%、Nb:0.01〜0.1%、Ti:
0.005〜0.03%、sol Al:0.1%以下、
N:0.001〜0.006%、B:0.0005〜
0.0025%、Cu:0〜0.6%、Cr:0〜0.
8%、Mo:0〜0.6%、V:0〜0.1%およびC
a:0〜0.006%を含み、不可避的不純物元素のう
ちP:0.015%以下、S:0.003%以下で、下
記の式で定義される炭素当量(Ceq)およびVsが各
々0.42〜0.58%、0.28〜0.42%の範囲
にある化学組成を備え、金属組織が、下部ベイナイトと
マルテンサイトの混合組織の比率が組織全体の90%以
上、該混合組織中での下部ベイナイトの比率が10%以
下であり、かつ旧オーステナイト粒のアスペクト比が3
以上であることを特徴とするアレスト性と溶接性に優れ
た高張力鋼。 Ceq(%)=C+(Mn/6)+{(Cu+Ni)/15}+{(Cr+Mo+V)/5} Vs(%)=C+(Mn/5)+5P-(Ni/10)-(Mo/15)+(Cu/10) ここで、元素記号はいずれもその元素の含有率の重量%
を表示する。 - 【請求項2】重量比にて、C:0.02〜0.1%、S
i:0.6%以下、Mn:0.2%以上1.7%未満、
Ni:0.2〜1.2%、Nb:0.01〜0.1%、
Ti:0.005〜0.03%、sol Al:0.1%以
下、N:0.001〜0.006%、B:0.0005
〜0.0025%、Cu:0〜0.6%、Cr:0〜
0.8%、Mo:0〜0.6%、V:0〜0.1%およ
びCa:0〜0.006%を含み、不可避的不純物元素
のうちP:0.015%以下、S:0.003%以下
で、下記の式で定義される炭素当量(Ceq)およびV
sが各々0.42〜0.58%、0.28〜0.42%
の範囲にある化学組成を備え、金属組織が、下部ベイナ
イトとマルテンサイトの混合組織の比率が組織全体の9
0%以上、該混合組織中での下部ベイナイトの比率が1
0%以下であり、かつ旧オーステナイト粒のアスペクト
比が3以上であることを特徴とするアレスト性と溶接性
に優れた高張力鋼。 Ceq(%)=C+(Mn/6)+{(Cu+Ni)/15}+{(Cr+Mo+V)/5} Vs(%)=C+(Mn/5)+5P-(Ni/10)-(Mo/15)+(Cu/10) ここで、元素記号はいずれもその元素の含有率の重量%
を表示する。 - 【請求項3】金属組織が下記のまたはのいずれか一
方または両方を満たす請求項1または請求項2に記載す
る高張力鋼。 下部ベイナイトとマルテンサイトの混合組織のラスの
平均厚さが1μm以下であり、マルテンサイトおよび下
部ベイナイトのラス組織の長手成長方向の平均長さが2
0μm以下である。 下部ベイナイトのラスの内部に析出するセメンタイト
粒子の長径が0.5μm以下である。 - 【請求項4】請求項1または請求項2に記載する化学組
成を有する鋳片を、900〜1200℃に加熱後圧延
し、オーステナイトの未再結晶温度域での累積圧下率を
50%以上とし、Ar3点以上で圧延を終了し、Ar3点以
上から10〜45℃/秒の冷却速度をもって冷却し、必
要に応じてAc1点未満で焼戻すことを特徴とするアレス
ト性と溶接部特性に優れた高張力鋼の製造方法。 - 【請求項5】請求項1または請求項2に記載する化学組
成を備えた鋼板を加工し溶接し鋼管を製造し、その鋼管
をAc3点〜980℃の温度範囲に加熱して焼入処理し、
必要に応じてAc1点未満の温度で焼戻処理をすることを
特徴とするアレスト性と溶接部特性に優れた高強度鋼管
の製造方法。
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