JP3369276B2 - 常温硬化性樹脂組成物 - Google Patents
常温硬化性樹脂組成物Info
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Description
温硬化性樹脂組成物に関する。さらに詳細には、本発明
は、第三級アミノ基と、イソシアネ−ト基と反応性のあ
る活性水素原子を有する、特定のビニル系重合体と、一
分子中にエポキシ基と、活性イソシアネ−ト基と、加水
分解性シリル基とを併有する、特定のビニル系重合体と
を、必須の皮膜形成成分とした、とりわけ、耐候性なら
びに可撓性などに優れた硬化物を与えることの出来る、
特に、塗料、接着剤ならびにシ−リング剤などに有用な
る、常温硬化性樹脂組成物に関する。
ビニル系重合体をベ−ス樹脂成分とする一方で、硬化剤
としては、一分子中にエポキシ基および加水分解性シリ
ル基を併有する化合物を配合した形の組成物が、すで
に、知られているし、併せて、かかる形の組成物は、常
温で以て容易に硬化して、耐候性に優れた硬化物を与え
ることもまた、知られている。(特開昭61−6074
8号および61−225244号公報)
れる硬化塗膜は、高い硬度を有するというものでこそあ
るものの、その一方では、非常に脆くなり易く、そのた
めに、用途が限定されたものとなっている。
リマ−に、ポリイソシアネ−ト化合物を配合した形の、
いわゆるウレタン硬化型樹脂組成物は、良好なる可撓性
を与えるものとして、広く、塗料用途などに使用されて
はいるものの、とりわけ、塗膜の耐候性ならびに耐汚染
性などの諸性能が、前述したような従来技術には、遠く
及ばない、というのが実状である。
は、現状を理解し、かつ、上述したような従来技術にお
ける種々の問題点の存在に鑑みて、とりわけ、皮膜の耐
候性ならびに耐汚染性などの諸性能の向上化された、斬
新にして、極めて実用性の高い、常温硬化性の樹脂組成
物を提供するべく、鋭意、研究を開始した。
題は、一にかかって、とりわけ、耐候性ならびに可撓性
などに優れた硬化物を与えることの出来る、斬新にし
て、極めて実用性の高い、常温硬化性樹脂組成物を提供
するということにある。
述したような従来技術における種々の問題点を解消し、
併せて、現状にマッチし得るようにすべく、鋭意、検討
を重ねた結果、第三級アミノ基とイソシアネ−ト基と反
応性の活性水素原子を有する基(活性水素含有基)とを
併せ有するビニル系重合体に、硬化剤としての、一分子
中にエポキシ基と活性イソシアネ−ト基と加水分解性シ
リル基とを併せ有するビニル系重合体を配合せしめた
処、優れた耐候性を有することは勿論、可撓性などにも
極めて優れた硬化性樹脂組成物が得られることを見出す
に及んで、ここに、本発明を完成させるに到った。
成分として、それぞれ、第三級アミノ基と、イソシアネ
−ト基と反応性のある活性水素原子を有する基(活性水
素含有基)とを併せ有するビニル系重合体(A)と、一
分子中にエポキシ基および活性イソシアネ−ト基を、そ
れぞれ1個以上併せ有し、かつ、加水分解性シリル基を
も1個以上有するビニル系重合体(B)とを含有するこ
とから成る、極めて実用性の高い常温硬化性樹脂組成物
を提供しようとするものである。
明することにする。
ノ基と、イソシアネ−ト基と反応性のある活性水素原子
を有する基(活性水素含有基)を併せ有するビニル系重
合体(A)とは、一分子中に少なくとも1個の、好まし
くは、2個以上の第三級アミノ基およびイソシアネ−ト
基と反応性の活性水素原子を有する基を有するビニル系
重合体を指称するものであって、
記載の第三級アミノ基を含有するビニル系単量体〔以
下、ビニル系単量体(a−1)ともいう。〕と、活性水
素原子を有する基(活性水素含有基)を有するビニル系
単量体〔以下、ビニル系単量体(a−2)ともいう。〕
とを、常法により、(共)重合せしめることによって調
製することが出来る。
って用いられる、上記した第三級アミノ基含有ビニル系
単量体(a−1)として特に代表的なもののみを例示す
るにとどめれば、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、
ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートもしくは
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレートの如き、
各種のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
類;
ルアミド、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリル
アミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミドもしくはN−ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミドの如き、各種のN−ジアルキルアミノアル
キル(メタ)アクリルアミド類;
(メタ)アクリレート、tert−ブチルアミノプロピ
ル(メタ)アクリレート、アジリジニルエチル(メタ)
アクリレート、ピロリジニルエチル(メタ)アクリレー
トまたはピペリジニルエチル(メタ)アクリレートなど
であるが、
ミノアルキル(メタ)アクリレート類およびN−ジアル
キルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド類などの使
用が、特に望ましい。
ビニル系単量体(a−1)と共重合可能なる、イソシア
ネ−ト基と反応性のある活性水素原子を有する基(活性
水素含有基)を有するビニル系単量体(a−2)として
特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレ−ト、4−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレ−トのような、水酸基を有する各種の(メ
タ)アクリル酸エステル類;
ル類に、ε−カプロラクトンなどのラクトン類を開環付
加せしめて得られる、側鎖末端に水酸基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル類;または(メタ)アクリル
酸、マレイン酸、フマ−ル酸のような不飽和脂肪酸類
や、それらのモノアルキルエステル類などである。
っては、上記した、それぞれ、ビニル系単量体(a−
1)および(a−2)以外のビニル系単量体類をも使用
できることことは、勿論である。
例示するにとどめれば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)ア
クリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、
n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メ
タ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、ベンジル(メタ)アクリレートの如き、各
種の(メタ)アクリル酸エステル類;
ジブチルフマレートもしくはジメチルイタコネートの如
き、各種の不飽和二塩基酸のジアルキルエステル類;無
水マレイン酸もしくは無水イタコン酸の如き、各種の酸
無水基含有ビニル系単量体;p−スチレンスルホンアミ
ド、N−メチル−p−スチレンスルホンアミドもしくは
N,N−ジメチル−p−スチレンスルホンアミドの如
き、各種のスルホンアミド基含有ビニル系単量体;
シアノ基含有ビニル系単量体;(メタ)アクリル酸のヒ
ドロキシアルキルエステル類やα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類と、燐酸
ないしは燐酸エステル類との縮合生成物たる燐酸エステ
ル結合含有ビニル系単量体;p−スチレンスルホン酸も
しくは2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスル
ホン酸の如き、各種のスルホン酸基含有ビニル系単量
体;
オバ」(オランダ国シエル社製のビニルエステル)の如
き、各種のビニルエステル類;「ビスコート 8F、8
FM、3Fもしくは3FM」[大阪有機化学(株)製
の、含フッ素(メタ)アクリルモノマー類]またはパー
フルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ−パ
ーフルオロシクロヘキシルフマレートもしくはN−is
oプロピルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチル
(メタ)アクリレートの如き、種々の(パー)フルオロ
アルキル基含有ビニル系単量体;
ル、ふっ化ビニリデンもしくはクロロトリフルオロエチ
レンの如き、各種のハロゲン化オレフィン類;あるいは
スチレン、α−メチルスチレン、 p−tert−ブチ
ルスチレンもしくはビニルトルエンの如き、各種の芳香
族ビニル系単量体類などである。
子中にエポキシ基および活性イソシアネ−ト基を、それ
ぞれ、1個以上有し、かつ、加水分解性シリル基をも1
個以上併せ有する、前記したビニル系重合体(B)は、
これらの種々の官能基を有するビニル系単量体を共重合
させるか、さらに必要であれば、これらの種々のビニル
系単量体と共重合可能なるその他のビニル系単量体をも
共重合させることによって、容易に調製することが出来
る。
表的なるビニル系単量体を、次に例示することにする。
有するビニル系単量体として特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、グリシジルアクリレ−ト、グリシ
ジルメタクリレ−ト、β−メチルグリシジルアクリレ−
ト、β−メチルグリシジルメタクリレ−トのような、種
々のグリシジル基含有(メタ)アクリル酸エステル類な
どであるし、
ネ−ト基を有するビニル系単量体として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、次のような一般式で以
て示されるような構造を有する化合物などである。
メチル基を、R2 は次のような、それぞれ、
ものとする。また、nは1〜12なる自然数であるもの
とする。〕
例示することにすれば、イソシアナ−トエチル(メタ)
アクリレ−トまたはイソシアナ−トプロピル(メタ)ア
クリレ−トのような、種々のビニル系単量体類などが挙
げられる。
シリル基を有するビニル系単量体として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、次のような一般式で以
て示される基を有するようなビニル系単量体であれば、
いずれも、使用することが出来る。
アルキル基、アリール基もしくはアラルキル基なる1価
の有機基を、R2 はハロゲン原子またはアルコキシル
基、アシロキシ基、フェノキシ基、イミノオキシ基もし
くはアルケニルオキシ基を表わすものとし、また、aは
0または1もしくは2なる整数であるものとする。〕
例示するにとどめれば、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラ
ン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス(β
−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリメトキシシラ
ン、トリメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリエ
トキシシリルエチルビニルエーテル、メチルジメトキシ
シリルエチルビニルエーテルもしくはトリメトキシシリ
ルプロピルビニルエーテルなどをはじめ、
エーテル、メチルジエトキシシリルプロピルビニルエー
テル、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルトリエトキシシランもしくはγ−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピルメチルジメトキシシランの如き、各種
の加水分解性シリル基含有単量体類などである。
量体類を用いて、当該ビニル系重合体(A)を調製する
には、第三級アミノ基含有ビニル系単量体(a−1)の
0.5〜90重量%、好ましくは、1〜60重量%と、
イソシアネ−ト基と反応性のある活性水素原子を有する
基(活性水素含有基)を有するビニル系単量体(a−
2)のO.5〜50重量%、好ましくは、1〜30重量
%と、これらの各ビニル系単量体類と共重合可能なるそ
の他のビニル系単量体の99〜0重量%、好ましくは、
98〜60重量%とを共重合せしめるようにすればよ
い。
量体類を用いて、当該ビニル系重合体(B)を調製する
には、エポキシ基含有ビニル系単量体(b−1)の1〜
90重量%、好ましくは、5〜60重量%と、活性イソ
シアネ−ト基含有ビニル系単量体(b−2)の1〜90
重量%、好ましくは、5〜60重量%と、加水分解性シ
リル基含有ビニル系単量体(b−3)の1〜90重量
%、好ましくは、5〜60重量%と、さらに、これらの
種々のビニル系単量体類と共重合可能なるその他のビニ
ル系単量体の97〜0重量%、好ましくは、85〜0重
量%とを共重合せしめるようにすればよい。
ビニル系重合体(A)を調製するには、勿論、公知慣用
のいずれの重合方法をも適用し得るが、溶液ラジカル重
合法によるのが、最も簡便であるので、これを推奨す
る。
的なもののみを例示するにとどめれば、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、オクタンの如
き、各種の炭化水素系;メタノール、エタノール、is
o−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノー
ル、sec−ブタノール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテルの如き、各種のアルコール系;
−n−ブチル、酢酸アミルの如き、各種のエステル系;
またはアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノンの如き、各種のケトン系な
どであり、これらの溶剤類は、単独使用でも2種以上の
併用でもよいことは、勿論である。
酸化物系の如き、公知慣用の各種のラジカル重合開始剤
とを用いて、常法により、重合反応を行なえばよく、そ
の際に、さらに必要に応じて、分子量調節剤として、ラ
ウリルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ドデシル
メルカプタン、2−メルカプトエタノール、チオグリコ
ール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸またはα
−メチルスチレン・ダイマーの如き、各種の連鎖移動剤
をも用いることが出来る。
は、必ずしも、硬化触媒の添加を必要とするものではな
く、したがって、かかる硬化触媒を、何ら添加しなくと
も、良好なる硬化性を有するものではあるけれども、一
層、この硬化性を向上化せしめる必要のある場合には、
加水分解性シリル基の加水分解用の、そして、縮合用の
触媒類を添加することを、決して、妨げるものではな
い。
例示するにとどめれば、水酸化リチウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸カリウムもしくはナトリウムメチラートの如
き、各種の塩基性化合物類;テトライソプロピルチタネ
ート、テトラn−ブチルチタネート、オクチル酸錫、オ
クチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オ
クチル酸カルシウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸コバ
ルト、ジn−ブチル錫ジアセテート、ジn−ブチル錫ジ
オクトエート、ジn−ブチル錫ジラウレートもしくはジ
n−ブチル錫マレエートの如き、各種の含金属化合物
類;またはp−トルエンスルホン酸、トリクロル酢酸、
燐酸、モノアルキル燐酸、ジアルキル燐酸、モノアルキ
ル亜燐酸もしくはジアルキル亜燐酸の如き、各種の酸性
化合物などである。
ソシアネ−ト基と反応性を有する活。性水素原子との反
応を促進させる、というものである。
解性シリル基を有する化合物を、必要に応じて、使用し
てもよいことは、勿論である。
みを例示するにとどめれば、「エチルシリケ−ト 4
0」(アメリカ国コルコ−ト社製品)などのような、種
々のテトラエチルシリケ−トをはじめとするエチルシリ
ケ−ト誘導体、イソプロピルシリケ−ト誘導体、メチル
シリケ−ト誘導体など;γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシ
シラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロぺニル
オキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイミノオ
キシシラン、γ−イソシアネ−トプロピルトリイソプロ
ぺニルオキシシランまたはγ−イソシアネ−トプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シランなどである。
ぞれ、(A)および(B)なる両必須成分から、本発明
の常温硬化性樹脂組成物を調製するには、該(A)成分
中に存在する第三級アミノ基のモル数をpとし、一方、
イソシアネ−トと反応性のある活性水素原子を有する基
(活性水素含有基)のモル数をqとすることにし、
シ基のモル数をrとし、活性イソシアネ−ト基のモル数
をsとすることにしたときにおける、(p+q)/(r
+s)なる比率が、1/0.2〜5となるような範囲内
で以て、好ましくは、0.5〜2となるような範囲内で
以て、配合せしめればよい。
脂組成物には、さらに必要に応じて、有機系ないしは無
機系の顔料類をはじめ、流動調整剤、色分れ防止剤、紫
外線吸収剤または酸化防止剤などのような、公知慣用の
各種の添加剤類;
ロースアセテートブチレートの如き、各種の繊維素誘導
体類;さらには、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロ
ピレン、石油樹脂または塩化ゴムの如き、各種の樹脂類
を添加せしめることも出来る。
ても使用することが出来るし、あるいは溶剤類を添加し
た形の、いわゆる溶剤型組成物としても使用することが
出来ることは、勿論である。
化性樹脂組成物は、常法により、各種の被塗物基材上に
塗布され、次いで、常法に従って、数日間、乾燥せしめ
ることによって、とりわけ、耐候性、可撓性ならびに耐
汚染性などに優れた硬化物を与えることが出来るもので
ある。
自動車補修用、木工用、建築用、建材用、ガラス用また
は各種プラスチックス製品用などをはじめ、アルミニウ
ム、ステンレス、クロ−ム・メッキなどのような種々の
金属素材用の塗料としても、さらには、シーリング剤
用、あるいは接着剤用などとしても、広範に、利用する
ことが出来る。
により、一層、具体的に説明するものとする。以下にお
いて、部および%は、特に断りの無い限り、すべて重量
基準であるものとする。
併有するビニル系重合体(A)の調製例〕
ガス導入口を備えた反応器に、トルエンの700部およ
び酢酸n−ブチルの300部を仕込んで、窒素雰囲気下
に、80℃にまで昇温し、メチルメタクリレートの80
0部、ジエチルアミノエチルメタクリレートの100
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレ−トの100部、
アゾビスイソブチロニトリルの8部およびtert−ブ
チルパ−オキシオクトエート(TBPO)の5部からな
る混合物を、4時間に亘って滴下した。
だ保持して、不揮発分が50%で、アミン価が18(m
gKOH/g溶液)で、水酸基価が21(mgKOH/
g溶液)で、かつ、数平均分子量が9,000なる、目
的とするビニル系重合体(A)の溶液を得た。以下、こ
れを重合体(A−1)と略記する。
成で以て、目的とするビニル系重合体(A)を得た。以
下、これを重合体(A−2)と略記する。
イソシアネ−ト基と、加水分解性シリル基とを併有する
化合物(B)の調製例]
500部を仕込んで、窒素気流中で、140℃にまで昇
温し、2−エチルヘキシルアクリレートの630部、グ
リシジルメタクリレートの308部、イソシアナ−トエ
チルメタクリレ−トの392部およびγ−メタクリロイ
ルオキシプロピルトリメトキシシランの70部と、
部とからなる混合物を、6時間かけて滴下し、滴下終了
後も、同温度に、10時間のあいだ保持して、不揮発分
が70%で、エポキシ当量が920で、NCO%が5.
3なる、目的とする化合物の溶液を得た。以下、これを
(B−1)と略記する。
て、目的とする化合物の溶液を得た。以下、これを(B
−2)と略記する。
外は、参考例1〜4と同様にして、それぞれ、対照用樹
脂(A’−1)および(B’−1)を得た。
(PWC)が35%なる、各種の白色塗料を調製した。
酸n−ブチル=70/30(体積比)なる混合溶剤で以
て、スプレー粘度にまで希釈してから、燐酸亜鉛処理鋼
板およびブリキ板上に、各別に、乾燥膜厚が約60ミク
ロン(μm)となるようにスプレー塗装し、しかるの
ち、常温で、7日間のあいだ乾燥させて、各種の硬化塗
膜を得た。
に塗装された塗膜の方は、アマルガム法により、基材か
ら膜を単離して、伸び率の測定を行なう一方で、燐酸亜
鉛処理鋼板上に塗装された塗膜の方は、宮崎市郊外に
て、2年間に及ぶ屋外曝露を行なって、耐候性の評価検
討を行なった。
を示す数値は、いずれも、重量部である。
ン
数値は、いずれも、重量部である。
ロピルトリメトキシシランの略記
この値が大きいものほど、可撓性が良好であることを意
味する。
いて、塗膜が破断したときのチャック間の長さを表わす
ものとし、他方、L0 は引張り試験前の試料のセット時
のチャック間の長さを、つまり、初期の試料の長さを表
わすものとする。)
づく光沢保持率(%)で示されるが、当該光沢保持率
は、次の式から求められるものであって、この値が大き
いものほど、耐候性が良好であることを意味する。
の光沢値を、他方、G0 は初期光沢値を表わすものとす
る。)
例1および2ならびに比較例1〜4なる諸例が示すよう
に、とりわけ、極めて可撓性に優れるし、しかも、耐候
性にも優れるという、極めて実用性の高い塗膜を与える
ものであることが知れよう。
Claims (3)
- 【請求項1】 必須の成分として、第三級アミノ基と、
イソシアネ−ト基と反応性のある活性水素原子を有する
基とを併せ有するビニル系重合体(A)と、一分子中に
エポキシ基および活性イソシアネ−ト基を、それぞれ1
個以上併せ有し、かつ、加水分解性シリル基をも1個以
上有するビニル系重合体(B)とを含有することを特徴
とする、常温硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記したビニル系重合体(A)が、ジア
ルキルアミノアルキルアクリレ−ト、ジアルキルアミノ
アルキルメタクリレ−ト、N−ジアルキルアミノアルキ
ルアクリルアミド、N−ジアルキルアミノアルキルメタ
クリルアミドよりなる群から選ばれる、少なくとも1種
の第三級アミノ基含有ビニル系単量体を共重合させて得
られたものである、請求項1に記載された常温硬化性樹
脂組成物。 - 【請求項3】 前記したビニル系重合体(B)が、グリ
シジルアクリレ−ト、グリシジルメタクリレ−ト、β−
メチルグリシジルアクリレ−ト、β−メチルグリシジル
メタクリレ−トよりなる群から選ばれる、少なくとも1
種のビニル系単量体と、次の一般式(1)で以て示され
る、活性イソシアネ−ト基含有ビニル系単量体と、次の
一般式(2)で以て示される、加水分解性シリル基含有
ビニル系単量体とを、必須の原料成分として、共重合さ
せて得られたものである、請求項1に記載された常温硬
化性樹脂組成物。 【化1】 〔ただし、式中のR1 は、水素原子またはメチル基を、
R2 は次のような、それぞれ、 【化2】 【化3】 または 【化4】 で示される2価の結合を表わすものとする。また、nは
1〜12なる自然数であるものとする。〕 【化5】 〔ただし、式中のR1 は、水素原子またはアルキル基、
アリール基もしくはアラルキル基なる1価の有機基を、
R2 はハロゲン原子またはアルコキシル基、アシロキシ
基、フェノキシ基、イミノオキシ基もしくはアルケニル
オキシ基を表わすものとし、また、aは0または1もし
くは2なる整数であるものとする。〕
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JP28330893A JP3369276B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 常温硬化性樹脂組成物 |
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-
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