JP3367971B2 - オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法 - Google Patents
オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオルガノポリシロキサン
エマルジョンの製造方法に関するものであり、詳しく
は、繊維処理剤,潤滑剤,離型剤,ガラス繊維処理剤,
艶出剤,消泡剤,塗料成分等に有用なオルガノポリシロ
キサンエマルジョンの製造方法に関するものである。
エマルジョンの製造方法に関するものであり、詳しく
は、繊維処理剤,潤滑剤,離型剤,ガラス繊維処理剤,
艶出剤,消泡剤,塗料成分等に有用なオルガノポリシロ
キサンエマルジョンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オルガノポリシロキサンのエマル
ジョンとしては、オルガノポリシロキサンを強酸あるい
は強アルカリ触媒の存在下に、アニオン系、カチオン系
もしくは非イオン系乳化剤を用いて乳化重合して得られ
たオルガノポリシロキサンエマルジョン(特公昭34−
2041号公報参照)、オルガノポリシロキサンをベン
ゼンスルホン酸もしくはアルキルベンゼンスルホン酸に
より水中に乳化させ加熱下で乳化重合して得られたアニ
オン系オルガノポリシロキサンエマルジョン(特公昭4
1−13995号公報参照)などが知られている。
ジョンとしては、オルガノポリシロキサンを強酸あるい
は強アルカリ触媒の存在下に、アニオン系、カチオン系
もしくは非イオン系乳化剤を用いて乳化重合して得られ
たオルガノポリシロキサンエマルジョン(特公昭34−
2041号公報参照)、オルガノポリシロキサンをベン
ゼンスルホン酸もしくはアルキルベンゼンスルホン酸に
より水中に乳化させ加熱下で乳化重合して得られたアニ
オン系オルガノポリシロキサンエマルジョン(特公昭4
1−13995号公報参照)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の乳化重合エマルジョンは重合触媒を添加した後一定温
度で5〜10時間乳化重合することが必要であった。そ
のため、パッケ−ジングまでに時間がかかり、生産性が
低いという欠点があった。本発明者らは先に分子鎖両末
端水酸基封鎖オルガノポリシロキサンにアミノキシ基含
有有機けい素化合物を添加することにより、エマルジョ
ンミセル中で鎖伸長させ、乳化重合するという新しい製
造方法を提案した。(特開昭63−245466号公報
および特開昭63−265924号公報参照)しかし、
該エマルジョンはこれを布吊等に使用する際、鎖伸長と
同時に副生するアミノキシ基の特異な不快臭によって、
作業環境が悪化するという問題点があった。本発明は上
記した欠点を解消することを目的とした乳化重合による
オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法を提供
するものである。
の乳化重合エマルジョンは重合触媒を添加した後一定温
度で5〜10時間乳化重合することが必要であった。そ
のため、パッケ−ジングまでに時間がかかり、生産性が
低いという欠点があった。本発明者らは先に分子鎖両末
端水酸基封鎖オルガノポリシロキサンにアミノキシ基含
有有機けい素化合物を添加することにより、エマルジョ
ンミセル中で鎖伸長させ、乳化重合するという新しい製
造方法を提案した。(特開昭63−245466号公報
および特開昭63−265924号公報参照)しかし、
該エマルジョンはこれを布吊等に使用する際、鎖伸長と
同時に副生するアミノキシ基の特異な不快臭によって、
作業環境が悪化するという問題点があった。本発明は上
記した欠点を解消することを目的とした乳化重合による
オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法を提供
するものである。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、
(A)一般式HO(R2SiO)mH(式中、Rは同種もし
くは異種の1価有機基、mは25℃における粘度が30
〜10000センチスト−クスに相当する値である。)
で示される分子鎖両末端水酸基封鎖オルガノポリシロキ
サンと、 (B)一般式(R1O)2Si[(OSiR2 2)nR3]
2(式中、R1は炭素数1〜8の1価炭化水素基、R2お
よびR3は1価炭化水素基、nは1〜20の数であ
る。)で示されるアルコキシ基含有有機けい素化合物
を、 (C)界面活性剤の存在下に水中で乳化重合させることを
特徴とする、オルガノポリシロキサンエマルジョンの製
造方法に関するものである。
くは異種の1価有機基、mは25℃における粘度が30
〜10000センチスト−クスに相当する値である。)
で示される分子鎖両末端水酸基封鎖オルガノポリシロキ
サンと、 (B)一般式(R1O)2Si[(OSiR2 2)nR3]
2(式中、R1は炭素数1〜8の1価炭化水素基、R2お
よびR3は1価炭化水素基、nは1〜20の数であ
る。)で示されるアルコキシ基含有有機けい素化合物
を、 (C)界面活性剤の存在下に水中で乳化重合させることを
特徴とする、オルガノポリシロキサンエマルジョンの製
造方法に関するものである。
【0005】これを説明すると、(A)成分の分子鎖両末
端水酸基封鎖オルガノポリシロキサンは、一般式HO
(R2SiO)mHで示され、乳化重合の主原料となるも
のである。ケイ素原子に結合するRは同種もしくは異種
の一価有機基であり、これには、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基のようなアルキル基;2−フェニ
ルエチル基,2−フェニルプロピル基のようなアラルキ
ル基;3,3,3−トリフルオロプロピル基のようなハロ
ゲン置換アルキル基;3−アミノプロピル基のようなア
ミノ基置換アルキル基;3−(N−エチルアミノ)プロ
ピル基,3−(N−ブチルアミノ)プロピル基,4−
(N−シクロヘキシルアミノ)ブチル基,4−(N−フ
ェニルアミノ)ブチル基,N−アミノエチルアミノプロ
ピル基,2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基のよ
うなアルキルアミノ基置換アルキル基;3−グリシドキ
シプロピル基のようなアシル基置換アルキル基;3,4
−エポキシシクロヘキシルプロピル基のようなエポキシ
基含有アルキル基;3−メルカプトプロピル基のような
メルカプト基置換アルキル基;3−メタクリロキシプロ
ピル基などのアシルオキシ基置換アルキル基;ビニル
基,プロペニル基などのアルケニル基;フェニル基,ト
リル基などのアリ−ル基または置換アリ−ル基が例示さ
れる。具体例として、ジメチルポリシロキサン,ジメチ
ルシロキサン・メチル(N−アミノエチル)アミノプロ
ピルコポリマ−などが例示される。mは(A)成分のオ
ルガノポリシロキサンの25℃における粘度が30〜1
0000センチスト−クスになるような値であればよ
く、通常、10以上の整数である。これはmが10より
小さいとエマルジョンの製造後の抽出オルガノポリシロ
キサンオイルの粘度のばらつきが大きくなるためであ
る。好ましくは50以上、さらに好ましくは100〜3
000の範囲である。
端水酸基封鎖オルガノポリシロキサンは、一般式HO
(R2SiO)mHで示され、乳化重合の主原料となるも
のである。ケイ素原子に結合するRは同種もしくは異種
の一価有機基であり、これには、メチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基のようなアルキル基;2−フェニ
ルエチル基,2−フェニルプロピル基のようなアラルキ
ル基;3,3,3−トリフルオロプロピル基のようなハロ
ゲン置換アルキル基;3−アミノプロピル基のようなア
ミノ基置換アルキル基;3−(N−エチルアミノ)プロ
ピル基,3−(N−ブチルアミノ)プロピル基,4−
(N−シクロヘキシルアミノ)ブチル基,4−(N−フ
ェニルアミノ)ブチル基,N−アミノエチルアミノプロ
ピル基,2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基のよ
うなアルキルアミノ基置換アルキル基;3−グリシドキ
シプロピル基のようなアシル基置換アルキル基;3,4
−エポキシシクロヘキシルプロピル基のようなエポキシ
基含有アルキル基;3−メルカプトプロピル基のような
メルカプト基置換アルキル基;3−メタクリロキシプロ
ピル基などのアシルオキシ基置換アルキル基;ビニル
基,プロペニル基などのアルケニル基;フェニル基,ト
リル基などのアリ−ル基または置換アリ−ル基が例示さ
れる。具体例として、ジメチルポリシロキサン,ジメチ
ルシロキサン・メチル(N−アミノエチル)アミノプロ
ピルコポリマ−などが例示される。mは(A)成分のオ
ルガノポリシロキサンの25℃における粘度が30〜1
0000センチスト−クスになるような値であればよ
く、通常、10以上の整数である。これはmが10より
小さいとエマルジョンの製造後の抽出オルガノポリシロ
キサンオイルの粘度のばらつきが大きくなるためであ
る。好ましくは50以上、さらに好ましくは100〜3
000の範囲である。
【0006】(B)成分のアルコキシ基含有有機けい素化
合物は、一般式(R1O)2Si[(OSiR2 2)nR3]
2で示され、(A)成分のオルガノポリシロキサンと縮合
重合反応して高分子量化し、鎖伸長剤として作用する。
式中、R1は炭素数1〜8の1価炭化水素基であり、こ
れにはメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基のよ
うなアルキル基が例示され、この中でもメチル基,エチ
ル基が好ましい。R2、R3は上記したアルキル基の他
に、2−フェニルエチル基,2−フェニルプロピル基の
ようなアラルキル基;ビニル基,プロペニル基のような
アルケニル基;フェニル基,トリル基のようなアリ−ル
基または置換アリ−ル基が例示される。R1、R2および
R3は同種でも異種でもよい。nは1〜20の整数であ
る。(B)成分の使用量は(A)成分100重量部に対し、
0.1〜50重量部の範囲であるが、好ましくは0.2〜
20重量部の範囲である。
合物は、一般式(R1O)2Si[(OSiR2 2)nR3]
2で示され、(A)成分のオルガノポリシロキサンと縮合
重合反応して高分子量化し、鎖伸長剤として作用する。
式中、R1は炭素数1〜8の1価炭化水素基であり、こ
れにはメチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基のよ
うなアルキル基が例示され、この中でもメチル基,エチ
ル基が好ましい。R2、R3は上記したアルキル基の他
に、2−フェニルエチル基,2−フェニルプロピル基の
ようなアラルキル基;ビニル基,プロペニル基のような
アルケニル基;フェニル基,トリル基のようなアリ−ル
基または置換アリ−ル基が例示される。R1、R2および
R3は同種でも異種でもよい。nは1〜20の整数であ
る。(B)成分の使用量は(A)成分100重量部に対し、
0.1〜50重量部の範囲であるが、好ましくは0.2〜
20重量部の範囲である。
【0007】(C)成分の界面活性剤は、(A)成分と(B)
を乳化するに必要な成分であり、これには非イオン系界
面活性剤,アニオン系界面活性剤,カチオン系界面活性
剤または両性界面活性剤がある。非イオン系界面活性剤
としては、ポリオキシアルキレンアルキルエ−テル,ポ
リオキシアルキレンアルキルフェニルエ−テル,ポリオ
キシアルキレンアルキルエステル,ポリオキシアルキレ
ンソルビタンアルキルエステル,ポリエチレングライコ
−ル,ポリプロピレングライコ−ル,ジエチレングライ
コ−ルなどが例示される。アニオン系界面活性剤として
は、ヘキシルベンゼンスルホン酸,オクチルベンゼンス
ルホン酸,デシルベンゼンスルホン酸,ドデシルベンゼ
ンスルホン酸,セチルベンゼンスルホン酸,ミリスチル
ベンゼンスルホン酸のようなアルキルベンゼンスルホン
酸およびこれらの塩;CH3(CH2)6CH2O(C2H4
O)2SO3H,CH3(CH2)8CH2O(C2H4O)8
SO3H,CH3(CH2)19CH2O(C2H4O)4SO3
H,CH3(CH2)10CH2O(C2H4O)6SO3H,
のようなポリオキシエチレンアルキルエ−テルの硫酸エ
ステル、アルキルナフチルスルホン酸等のナトリウム
塩,カリウム塩またはアミン塩が例示される。カチオン
系界面活性剤としては、オクチルトリメチルアンモニウ
ムヒドロキシド,ドデシルトリメチルアンモニウムヒド
ロキシド,ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロ
キシド,オクチルジメチルベンジルアンモニウムヒドロ
キシド,デシルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキ
シド,ジドデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,
ジオクタデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,牛
脂トリメチルアンモニウムヒドロキシド,ヤシ油トリメ
チルアンモニウムヒドロキシドのような第4級アンモニ
ウムヒドロキシドおよびこれらの塩が例示される。 両
性界面活性剤としては、アミノ酸型、ベタイン酸型界面
活性剤が例示される。 本発明の目的に好適な界面活性
剤は、非イオン系界面活性剤のみ、非イオン系界面活性
剤とアニオン系界面活性剤との組合せ、非イオン系界面
活性剤とカチオン系界面活性剤との組合せである。本成
分の使用量は、(A)成分および(B)成分の合計100重
量部に対し、1〜50重量部の範囲であるが、好ましく
は2〜40重量部の範囲である。
を乳化するに必要な成分であり、これには非イオン系界
面活性剤,アニオン系界面活性剤,カチオン系界面活性
剤または両性界面活性剤がある。非イオン系界面活性剤
としては、ポリオキシアルキレンアルキルエ−テル,ポ
リオキシアルキレンアルキルフェニルエ−テル,ポリオ
キシアルキレンアルキルエステル,ポリオキシアルキレ
ンソルビタンアルキルエステル,ポリエチレングライコ
−ル,ポリプロピレングライコ−ル,ジエチレングライ
コ−ルなどが例示される。アニオン系界面活性剤として
は、ヘキシルベンゼンスルホン酸,オクチルベンゼンス
ルホン酸,デシルベンゼンスルホン酸,ドデシルベンゼ
ンスルホン酸,セチルベンゼンスルホン酸,ミリスチル
ベンゼンスルホン酸のようなアルキルベンゼンスルホン
酸およびこれらの塩;CH3(CH2)6CH2O(C2H4
O)2SO3H,CH3(CH2)8CH2O(C2H4O)8
SO3H,CH3(CH2)19CH2O(C2H4O)4SO3
H,CH3(CH2)10CH2O(C2H4O)6SO3H,
のようなポリオキシエチレンアルキルエ−テルの硫酸エ
ステル、アルキルナフチルスルホン酸等のナトリウム
塩,カリウム塩またはアミン塩が例示される。カチオン
系界面活性剤としては、オクチルトリメチルアンモニウ
ムヒドロキシド,ドデシルトリメチルアンモニウムヒド
ロキシド,ヘキサデシルトリメチルアンモニウムヒドロ
キシド,オクチルジメチルベンジルアンモニウムヒドロ
キシド,デシルジメチルベンジルアンモニウムヒドロキ
シド,ジドデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,
ジオクタデシルジメチルアンモニウムヒドロキシド,牛
脂トリメチルアンモニウムヒドロキシド,ヤシ油トリメ
チルアンモニウムヒドロキシドのような第4級アンモニ
ウムヒドロキシドおよびこれらの塩が例示される。 両
性界面活性剤としては、アミノ酸型、ベタイン酸型界面
活性剤が例示される。 本発明の目的に好適な界面活性
剤は、非イオン系界面活性剤のみ、非イオン系界面活性
剤とアニオン系界面活性剤との組合せ、非イオン系界面
活性剤とカチオン系界面活性剤との組合せである。本成
分の使用量は、(A)成分および(B)成分の合計100重
量部に対し、1〜50重量部の範囲であるが、好ましく
は2〜40重量部の範囲である。
【0008】本発明の製造方法は、(A)成分および(B)
成分を(C)成分の存在下に水中で乳化重合するものであ
る。水の添加量は限定されず、通常、オルガノポリシロ
キサン濃度が5〜60重量%となるような量であるが、
10〜50重量%となるような量で使用されるのが好ま
しい。乳化重合するには、(A)成分および(B)成分を均
一に混合し、さらに(C)成分と少量の水を加えて均一に
混合後、コロイドミル,ラインミル,ホモミキサ−等の
乳化機により乳化する。必要であれば、さらに水を加え
て均一に乳化分散すればよい。また、乳化後のエマルジ
ョンをホモゲナイザ−などの乳化機によりさらに安定化
させてもよい。得られたエマルジョンは、室温で放置も
しくは撹拌することで(A)成分が(B)成分により鎖伸長
し、(A)成分より高粘度のオイル状のオルガノポリシ
ロキサンまたはガム状オルガノポリシロキサンのエマル
ジョンとなる。本発明の方法は特に加熱を必要としない
が、加熱して重合時間を短縮させてもよい。通常、5℃
程度の低温では12時間、70℃程度の高温では30分
以上放置もしくは撹拌することが好ましい。乳化重合す
る際や乳化重合したエマルジョンを用いて処理する際
に、必要に応じて前記したR基で示される一価有機基を
有する、オルガノジアルコキシシラン,オルガノトリア
ルコキシシラン,またはこれらの部分加水分解縮合物;
鉄,鉛,アンチモン,カドミニウム,錫,チタン,カル
シウム,ビスマス,ジルコニウム等の金属と有機カルボ
ン酸との塩;トリエタノ−ルアミン,トリエチレンジア
ミン,ジメチルフェニルアミン等の有機アミン化合物縮
合触媒,防腐剤,着色剤などを少量添加してもよい。
成分を(C)成分の存在下に水中で乳化重合するものであ
る。水の添加量は限定されず、通常、オルガノポリシロ
キサン濃度が5〜60重量%となるような量であるが、
10〜50重量%となるような量で使用されるのが好ま
しい。乳化重合するには、(A)成分および(B)成分を均
一に混合し、さらに(C)成分と少量の水を加えて均一に
混合後、コロイドミル,ラインミル,ホモミキサ−等の
乳化機により乳化する。必要であれば、さらに水を加え
て均一に乳化分散すればよい。また、乳化後のエマルジ
ョンをホモゲナイザ−などの乳化機によりさらに安定化
させてもよい。得られたエマルジョンは、室温で放置も
しくは撹拌することで(A)成分が(B)成分により鎖伸長
し、(A)成分より高粘度のオイル状のオルガノポリシ
ロキサンまたはガム状オルガノポリシロキサンのエマル
ジョンとなる。本発明の方法は特に加熱を必要としない
が、加熱して重合時間を短縮させてもよい。通常、5℃
程度の低温では12時間、70℃程度の高温では30分
以上放置もしくは撹拌することが好ましい。乳化重合す
る際や乳化重合したエマルジョンを用いて処理する際
に、必要に応じて前記したR基で示される一価有機基を
有する、オルガノジアルコキシシラン,オルガノトリア
ルコキシシラン,またはこれらの部分加水分解縮合物;
鉄,鉛,アンチモン,カドミニウム,錫,チタン,カル
シウム,ビスマス,ジルコニウム等の金属と有機カルボ
ン酸との塩;トリエタノ−ルアミン,トリエチレンジア
ミン,ジメチルフェニルアミン等の有機アミン化合物縮
合触媒,防腐剤,着色剤などを少量添加してもよい。
【0009】本発明の製造方法により乳化重合したオル
ガノポリシロキサンエマルジョンを用いて処理する対象
物としては、ガラス繊維,カ−ボン繊維のような無機繊
維,合成繊維,天然繊維のような有機繊維などが例示さ
れる。また、離型剤,潤滑剤,艶出剤,消泡剤,塗料成
分等にも有用である。
ガノポリシロキサンエマルジョンを用いて処理する対象
物としては、ガラス繊維,カ−ボン繊維のような無機繊
維,合成繊維,天然繊維のような有機繊維などが例示さ
れる。また、離型剤,潤滑剤,艶出剤,消泡剤,塗料成
分等にも有用である。
【0010】以上のような本発明の製造方法によれば、
高重合度で非常に安定性のよいオルガノポリシロキサン
のエマルジョンを得ることができる。従って、本発明方
法によって乳化重合したエマルジョンを用いて処理した
物は品質的に優れたものとなる。
高重合度で非常に安定性のよいオルガノポリシロキサン
のエマルジョンを得ることができる。従って、本発明方
法によって乳化重合したエマルジョンを用いて処理した
物は品質的に優れたものとなる。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例により説明する。実施例
中、部とあるのは重量部を意味し、粘度は25℃におけ
る値である。
中、部とあるのは重量部を意味し、粘度は25℃におけ
る値である。
【0012】○粘度測定
オルガノポリシロキサンのエマルジョン100部にイソ
プロピルアルコ−ル20部を加えてエマルジョンを破壊
後、表面のオルガノポリシロキサン層のみを移液し、1
10℃のオ−ブン中で揮発成分を除去した。次いで回転
粘度計で、抽出したオルガノポリシロキサンオイルの粘
度を測定した。
プロピルアルコ−ル20部を加えてエマルジョンを破壊
後、表面のオルガノポリシロキサン層のみを移液し、1
10℃のオ−ブン中で揮発成分を除去した。次いで回転
粘度計で、抽出したオルガノポリシロキサンオイルの粘
度を測定した。
【0013】
【実施例1】(A)成分として、粘度2500センチスト
−クスの分子鎖両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサ
ンオイル39.2部と、(B)成分として式(CH3O)2
Si[OSi(CH3)3]2で示されるアルコキシ基含
有有機けい素化合物0.8部を均一に混合後、これに非
イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(6モ
ル)ラウリルエ−テル4.0部、式C16H33N(CH3)
3・Clで示されるカチオン系界面活性剤2.0部、水5
4部を加えて、コロイドミル型乳化機で乳化して均一な
エマルジョンを調製した。このエマルジョンを25℃の
室温で1カ月間放置後、その特性を評価した。放置後の
エマルジョンの外観は製造直後と変化がなく、また水の
分離やオイルの浮上も認められず、非常に安定であっ
た。抽出したジメチルポリシロキサンオイルの粘度は、
23750センチスト−クスと約9.5倍まで上昇し、
鎖伸長効果が大きく、乳化重合効果が顕著であった。
−クスの分子鎖両末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサ
ンオイル39.2部と、(B)成分として式(CH3O)2
Si[OSi(CH3)3]2で示されるアルコキシ基含
有有機けい素化合物0.8部を均一に混合後、これに非
イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(6モ
ル)ラウリルエ−テル4.0部、式C16H33N(CH3)
3・Clで示されるカチオン系界面活性剤2.0部、水5
4部を加えて、コロイドミル型乳化機で乳化して均一な
エマルジョンを調製した。このエマルジョンを25℃の
室温で1カ月間放置後、その特性を評価した。放置後の
エマルジョンの外観は製造直後と変化がなく、また水の
分離やオイルの浮上も認められず、非常に安定であっ
た。抽出したジメチルポリシロキサンオイルの粘度は、
23750センチスト−クスと約9.5倍まで上昇し、
鎖伸長効果が大きく、乳化重合効果が顕著であった。
【0014】
【比較例1】実施例1において、(B)成分を配合しない
以外は実施例1と同様にしてエマルジョンを調製し、2
5℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評価した。放
置後のエマルジョンは、実施例1のそれと同様に非常に
安定であった。抽出したジメチルポリシロキサンオイル
の粘度は2500センチスト−クスと小さく、顕著な鎖
伸長効果が認められなかった。
以外は実施例1と同様にしてエマルジョンを調製し、2
5℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評価した。放
置後のエマルジョンは、実施例1のそれと同様に非常に
安定であった。抽出したジメチルポリシロキサンオイル
の粘度は2500センチスト−クスと小さく、顕著な鎖
伸長効果が認められなかった。
【0015】
【実施例2】(A)成分として、平均組成式HO[(CH
3)2SiO]400[C3H6NHC2H4NH2(CH3)S
iO]1.6Hで示される、粘度1480センチスト−ク
スのジオルガノポリシロキサン38.8部と、実施例1
で用いた(B)成分1.2部を均一に混合後、これに乳化
剤として実施例1で用いた非イオン性界面活性剤のみを
6部、水も実施例1と同様に54部加え、コロイドミル
乳化機を用いて均一なエマルジョンを調製した。このエ
マルジョンを25℃の室温で9日間放置後、その特性を
評価した。放置後のエマルジョンは水分離もオイル浮上
もなく、非常に安定であった。また、エマルジョンの臭
気は全くなかった。抽出したジオルガノポリシロキサン
は非常に顕著な鎖伸長効果のためガム状となり、その粘
度は測定不能であった。
3)2SiO]400[C3H6NHC2H4NH2(CH3)S
iO]1.6Hで示される、粘度1480センチスト−ク
スのジオルガノポリシロキサン38.8部と、実施例1
で用いた(B)成分1.2部を均一に混合後、これに乳化
剤として実施例1で用いた非イオン性界面活性剤のみを
6部、水も実施例1と同様に54部加え、コロイドミル
乳化機を用いて均一なエマルジョンを調製した。このエ
マルジョンを25℃の室温で9日間放置後、その特性を
評価した。放置後のエマルジョンは水分離もオイル浮上
もなく、非常に安定であった。また、エマルジョンの臭
気は全くなかった。抽出したジオルガノポリシロキサン
は非常に顕著な鎖伸長効果のためガム状となり、その粘
度は測定不能であった。
【0016】
【比較例2】実施例2において、(B)成分を式(C
2H5)2NO[(CH3)2SiO]6(CH3)2SiON
(C2H5)2で示されるアミノキシ基含有有機けい素化
合物に代えた以外は実施例2と同様にしてエマルジョン
を調製し、25℃の室温で9日間放置後、その特性を評
価した。放置後のエマルジョンは実施例2のそれと同様
に非常に安定であり顕著な鎖伸長効果も認められたが、
アミノキシ臭の不快臭が著しく、繊維処理剤として開放
系での使用には不適であった。
2H5)2NO[(CH3)2SiO]6(CH3)2SiON
(C2H5)2で示されるアミノキシ基含有有機けい素化
合物に代えた以外は実施例2と同様にしてエマルジョン
を調製し、25℃の室温で9日間放置後、その特性を評
価した。放置後のエマルジョンは実施例2のそれと同様
に非常に安定であり顕著な鎖伸長効果も認められたが、
アミノキシ臭の不快臭が著しく、繊維処理剤として開放
系での使用には不適であった。
【0017】
【比較例3】実施例2において、(B)成分を配合しない
以外は実施例2と同様にしてエマルジョンを調製し、2
5℃の室温で9日間放置後、その特性を評価した。放置
後のエマルジョンは実施例2のそれと同様に非常に安定
であった。抽出したジオルガノポリシロキサンオイルの
粘度は1510センチスト−クスと小さく、顕著な鎖伸
長効果が認められなかった。
以外は実施例2と同様にしてエマルジョンを調製し、2
5℃の室温で9日間放置後、その特性を評価した。放置
後のエマルジョンは実施例2のそれと同様に非常に安定
であった。抽出したジオルガノポリシロキサンオイルの
粘度は1510センチスト−クスと小さく、顕著な鎖伸
長効果が認められなかった。
【0018】
【実施例3】(A)成分として、実施例1で用いたジメチ
ルポリシロキサンオイル39.2部と、(B)成分として
式(C2H5O)2Si[OSi(CH3)3]2で示される
アルコキシ基含有けい素化合物0.8部を均一に混合
後、これに実施例1と同量の2種の界面活性剤および水
を加えてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを
25℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評価した。
放置後のエマルジョンの外観は製造直後と変化がなく、
水の分離やオイルの浮上も認められず、非常に安定であ
った。抽出したジメチルポリシロキサンオイルの粘度は
22300センチスト−クスまで上昇し、鎖伸長効果が
顕著であった。
ルポリシロキサンオイル39.2部と、(B)成分として
式(C2H5O)2Si[OSi(CH3)3]2で示される
アルコキシ基含有けい素化合物0.8部を均一に混合
後、これに実施例1と同量の2種の界面活性剤および水
を加えてエマルジョンを調製した。このエマルジョンを
25℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評価した。
放置後のエマルジョンの外観は製造直後と変化がなく、
水の分離やオイルの浮上も認められず、非常に安定であ
った。抽出したジメチルポリシロキサンオイルの粘度は
22300センチスト−クスまで上昇し、鎖伸長効果が
顕著であった。
【0019】
【比較例4】実施例3において、(B)成分を式(CH3
O)2Si(CH3)2で示されるアルコキシ基含有シラ
ンに代えた以外は実施例3と同様にしてエマルジョンを
調製し、25℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評
価した。放置したエマルジョンは実施例3のそれと同様
に非常に安定であった。抽出したジメチルポリシロキサ
ンオイルの粘度は2490センチスト−クスと小さく、
顕著な鎖伸長効果が認められなかった。
O)2Si(CH3)2で示されるアルコキシ基含有シラ
ンに代えた以外は実施例3と同様にしてエマルジョンを
調製し、25℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評
価した。放置したエマルジョンは実施例3のそれと同様
に非常に安定であった。抽出したジメチルポリシロキサ
ンオイルの粘度は2490センチスト−クスと小さく、
顕著な鎖伸長効果が認められなかった。
【0020】
【比較例5】実施例3において、(B)成分を式(C2H5
O)2Si(CH3)2で示されるアルコキシ基含有シラ
ンに代えた以外は実施例3と同様にしてエマルジョンを
調製し、25℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評
価した。放置したエマルジョンは実施例3のそれと同様
に非常に安定であった。抽出したジメチルポリシロキサ
ンオイルの粘度は2510センチスト−クスと小さく、
顕著な鎖伸長効果が認められなかった。
O)2Si(CH3)2で示されるアルコキシ基含有シラ
ンに代えた以外は実施例3と同様にしてエマルジョンを
調製し、25℃の室温で1カ月間放置後、その特性を評
価した。放置したエマルジョンは実施例3のそれと同様
に非常に安定であった。抽出したジメチルポリシロキサ
ンオイルの粘度は2510センチスト−クスと小さく、
顕著な鎖伸長効果が認められなかった。
【0021】
【実施例4】実施例1において、(A)成分と(B)成分の
混合時に触媒としてジブチル錫ジアセテ−ト0.3部を
加えた後、カチオン系界面活性剤の代わりに式C 12 H 25
O(C 2 H 4 O) 6 SO 3 Naで示されるアニオン系界面活
性剤を用いた以外は実施例1と同様にしてエマルジョン
を調製した。このエマルジョンを25℃の室温で10日
間放置後、その特性を評価した。放置したエマルジョン
の外観は製造直後と全く変化なく、水の分離やオイルの
浮上も認められず、非常に安定であった。抽出したジメ
チルポリシロキサンオイルの粘度は29800センチス
ト−クスまで上昇し、縮合触媒の併用により、より顕著
な鎖伸長効果が認められた。
混合時に触媒としてジブチル錫ジアセテ−ト0.3部を
加えた後、カチオン系界面活性剤の代わりに式C 12 H 25
O(C 2 H 4 O) 6 SO 3 Naで示されるアニオン系界面活
性剤を用いた以外は実施例1と同様にしてエマルジョン
を調製した。このエマルジョンを25℃の室温で10日
間放置後、その特性を評価した。放置したエマルジョン
の外観は製造直後と全く変化なく、水の分離やオイルの
浮上も認められず、非常に安定であった。抽出したジメ
チルポリシロキサンオイルの粘度は29800センチス
ト−クスまで上昇し、縮合触媒の併用により、より顕著
な鎖伸長効果が認められた。
【0022】
【比較例6】実施例4において、(B)成分を配合しない
以外は実施例4と同様にしてエマルジョンを調製し、2
5℃の室温で10日間放置後、その特性を評価した。放
置したエマルジョンは実施例4のそれと同様に非常に安
定であった。抽出したジメチルポリシロキサンオイルの
粘度は2490センチスト−クスと小さく、顕著な鎖伸
長効果が認められなかった。
以外は実施例4と同様にしてエマルジョンを調製し、2
5℃の室温で10日間放置後、その特性を評価した。放
置したエマルジョンは実施例4のそれと同様に非常に安
定であった。抽出したジメチルポリシロキサンオイルの
粘度は2490センチスト−クスと小さく、顕著な鎖伸
長効果が認められなかった。
【0023】
【実施例5】処理対象物としてポリアクリルニトリルス
テ−プルファイバ−65%、綿35%の混紡糸使いのメ
リヤス肌着地を用い、実施例2で調製した乳化重合エマ
ルジョンを用いて処理を行った。まず、乳化重合エマル
ジョン50部を水道水で40倍に希釈し、そのエマルジ
ョン中に40センチメ−トル四方のメリヤス地を浸漬さ
せ、10秒後に引き上げた。次いで、マングルロ−ルを
用い絞り率を50重量%(従って、オルガノポリシロキ
サン付着量は0.5重量%である。)とし、室温で吊し
て乾燥後、130℃で5分間熱処理した。次いで、JI
SL−1018メリヤス生地試験方法に準じて縦方向の
防シワ度、伸長回復率および圧縮弾性率を測定し、その
結果を表1に示した。また、手による感応検査で処理物
の風合いを評価したが、ガサツキ感がなく非常に柔軟で
フィット性、伸長回復性は共に良好であり、メリヤス用
下着処理剤として好適であった。
テ−プルファイバ−65%、綿35%の混紡糸使いのメ
リヤス肌着地を用い、実施例2で調製した乳化重合エマ
ルジョンを用いて処理を行った。まず、乳化重合エマル
ジョン50部を水道水で40倍に希釈し、そのエマルジ
ョン中に40センチメ−トル四方のメリヤス地を浸漬さ
せ、10秒後に引き上げた。次いで、マングルロ−ルを
用い絞り率を50重量%(従って、オルガノポリシロキ
サン付着量は0.5重量%である。)とし、室温で吊し
て乾燥後、130℃で5分間熱処理した。次いで、JI
SL−1018メリヤス生地試験方法に準じて縦方向の
防シワ度、伸長回復率および圧縮弾性率を測定し、その
結果を表1に示した。また、手による感応検査で処理物
の風合いを評価したが、ガサツキ感がなく非常に柔軟で
フィット性、伸長回復性は共に良好であり、メリヤス用
下着処理剤として好適であった。
【0024】
【比較例7】実施例5において、エマルジョンを配合し
ない以外は実施例5と同様にしてメリヤス地を処理し、
その特性を測定して結果を表1に示した。また、実施例
5と同様に風合いを評価したが、非常に粗硬でガサツキ
感が大きいものであった。
ない以外は実施例5と同様にしてメリヤス地を処理し、
その特性を測定して結果を表1に示した。また、実施例
5と同様に風合いを評価したが、非常に粗硬でガサツキ
感が大きいものであった。
【0025】
【比較例8】実施例5において、エマルジョンを比較例
3で作製したエマルジョンに代えた以外は実施例5と同
様にしてメリヤス地を処理し、その特性を測定して結果
を表1に示した。また、実施例5と同様に風合いを評価
したが、ガサツキ感がやや残るものであり、メリヤス用
下着処理剤としてはやや不十分であった。
3で作製したエマルジョンに代えた以外は実施例5と同
様にしてメリヤス地を処理し、その特性を測定して結果
を表1に示した。また、実施例5と同様に風合いを評価
したが、ガサツキ感がやや残るものであり、メリヤス用
下着処理剤としてはやや不十分であった。
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明のオルガノポリシロキサンエマル
ジョンの製造方法は加熱を必要とせず、室温で放置する
のみで乳化重合するので、乳化後、直ちに包装すること
が可能であり、生産性に極めて優れている。また、本発
明の製造方法によって乳化重合したオルガノポリシロキ
サンエマルジョンは繊維処理剤,潤滑剤,ガラス繊維処
理剤,離型剤,艶出剤,消泡剤,塗料成分等に有用であ
り、このエマルジョンによって処理した物は品質的に優
れたものになる。
ジョンの製造方法は加熱を必要とせず、室温で放置する
のみで乳化重合するので、乳化後、直ちに包装すること
が可能であり、生産性に極めて優れている。また、本発
明の製造方法によって乳化重合したオルガノポリシロキ
サンエマルジョンは繊維処理剤,潤滑剤,ガラス繊維処
理剤,離型剤,艶出剤,消泡剤,塗料成分等に有用であ
り、このエマルジョンによって処理した物は品質的に優
れたものになる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 猿山 俊夫
千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン株式会社 研
究開発本部内
(56)参考文献 特開 平4−178429(JP,A)
特開 昭63−265924(JP,A)
特開 昭63−245466(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08G 77/00 - 77/62
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)一般式HO(R2SiO)mH(式
中、Rは同種もしくは異種の1価有機基、mは25℃に
おける粘度が30〜10000センチスト−クスに相当
する値である。)で示される分子鎖両末端水酸基封鎖オ
ルガノポリシロキサンと、 (B)一般式(R1O)2Si[(OSiR2 2)nR3]
2(式中、R1は炭素数1〜8の1価炭化水素基、R2お
よびR3は1価炭化水素基、nは1〜20の数であ
る。)で示されるアルコキシ基含有有機けい素化合物
を、 (C)界面活性剤の存在下に水中で乳化重合させることを
特徴とする、オルガノポリシロキサンエマルジョンの製
造方法。 - 【請求項2】 乳化重合後のオルガノポリシロキサンの
25℃における粘度が20000センチスト−クスを越
えるものである、請求項1記載のオルガノポリシロキサ
ンエマルジョンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22217592A JP3367971B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22217592A JP3367971B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649210A JPH0649210A (ja) | 1994-02-22 |
JP3367971B2 true JP3367971B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=16778349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22217592A Expired - Fee Related JP3367971B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | オルガノポリシロキサンエマルジョンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3367971B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002069189A (ja) * | 2000-08-24 | 2002-03-08 | Ge Toshiba Silicones Co Ltd | ポリオルガノシロキサンエマルジョン及びそれを含有する化粧料 |
WO2006081978A1 (en) * | 2005-02-02 | 2006-08-10 | Wacker Chemie Ag | Manufacture of stable low particle size organopolysiloxane emulsion |
JP5163888B2 (ja) * | 2008-07-02 | 2013-03-13 | 信越化学工業株式会社 | オルガノシリコーンレジンエマルジョン組成物、二液性コーティング剤、その硬化被膜の形成方法及び該硬化被膜が形成された物品 |
CA2859353A1 (en) | 2011-12-15 | 2013-06-20 | Sumi Dinkar | Moisture curable organopolysiloxane compositions |
KR20160008584A (ko) | 2013-05-10 | 2016-01-22 | 모멘티브 퍼포먼스 머티리얼즈 인크. | 비-금속 촉매형 실온 수분 경화성 오가노폴리실록산 조성물 |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP22217592A patent/JP3367971B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649210A (ja) | 1994-02-22 |
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