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JP3363348B2 - 化粧シート - Google Patents

化粧シート

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JP3363348B2
JP3363348B2 JP17277897A JP17277897A JP3363348B2 JP 3363348 B2 JP3363348 B2 JP 3363348B2 JP 17277897 A JP17277897 A JP 17277897A JP 17277897 A JP17277897 A JP 17277897A JP 3363348 B2 JP3363348 B2 JP 3363348B2
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脩三 小林
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧シートに関
し、より詳しくは、特にユニットバス等の浴室用壁パネ
ルの表面材として、表面塗装を行うことなく使用できる
優れた特性を有する化粧シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ユニットバス等の浴室用壁パネル
としては、塩化ビニル鋼板、セラミックタイルパネル、
またはFRP製の成形パネル等が一般的に使用されてい
る。
【0003】一方近年、戸建用のシステムバス(集合住
宅用に対し戸建用ユニットバスをシステムバスと呼称す
る)の普及に伴い、壁面材もより高級感があり、メンテ
ナンスが容易である鏡面壁のニーズが高まってきた。
【0004】現在、市場で使用されている壁面化粧板
は、ジアリルフタレート樹脂(DAP樹脂)系または
ポリエステル系等の熱硬化性の樹脂を化粧面にゲルコー
トし熱硬化させて鏡面クリアー層を形成したもの、ある
いは化粧面にUV塗料層を形成したものが一般的であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
現行鏡面化粧板には次のような問題点がある。まず、上
記の熱硬化タイプの化粧板については、第一に意匠形
成の処方、すなわち、絵柄付けの方法が基板への直接印
刷(シルク印刷法または転写印刷法)によるか、または
チタン紙等の特殊印刷紙を基板に張り合わせをして絵柄
を表現するかのいずれかの方法を採らざるを得ない。こ
のために、前者の欠点は、バッチによる印刷法であるこ
とから、生産性が低くコスト高であること、また後者の
欠点は、紙を使用するため、高度の耐水性(特に温水特
性)が要求される浴室等のパネル素材としては不適であ
ることである。また、第二の問題点は、いずれの場合も
ゲルコートによりクリアー層を形成するため、クリアー
層の厚さが0.1〜0.2mm程度に限定せざるを得な
いことである。このため、より深みのある鏡面を作成す
ることが出来ない。また、ジアリルフタレート樹脂やポ
リエステル樹脂は透明度が必ずしも高くないという欠点
もある。さらに第三の問題点は、浴室用の壁に使用する
場合の品質、物性に関する問題点である。すなわち、浴
室内では石鹸、各種洗剤が多用されるため、高度の耐ア
ルカリ性が要求される。また、毛染液等に対する耐汚染
性、さらにはカビキラー等に対する耐薬品性等の性能が
必要となるが、ジアリルフタレート樹脂やポリエステル
樹脂はこれらの性能の全てをクリアーすることは出来な
い。
【0006】次に、上記の塗装による処方にも以下の
如き問題点がある。第一の問題点は、塗装の厚さが最高
で0.1mm以下であることである。UV塗装の場合、
厚塗りをすると温湿度の変化によりクラックが発生す
る。このため、深みのある鏡面を形成するには、あらか
じめ所定の厚さのクリアーシートを印刷層の上に積層し
その上に塗装を行う方法がとられる。このため、コスト
高になるという欠点がある。第二の問題点は、毛染液等
に対する汚染性である。UV塗料は一般的には耐汚染
性、耐薬品性等に優れているが毛染液には汚染され易い
という欠点がある。
【0007】近年、消費者市場の高度化により、システ
ムバス等の浴室もデザイン的、品質的に、より優れた物
が求められるようになり、高級感があり、かつ汚れ等が
つき難い鏡面壁に対するニーズが急速に高まっている。
しかしながら、上記のごとく現行製品には幾多の問題点
があり、適正な製品がいまだに出現していないのが実情
である。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みて適正な価格
で、かつ高効率で生産でき、浴室用の壁パネルとして使
用する場合に問題なく品質を確保できる透明度の高い深
みのある化粧シートを提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意検討を進めた結果、特定の組成な
らびに物性を有する透明硬質アクリル樹脂シートを印刷
シートの表面に積層することにより、上記の目的が達成
できることを見い出し本発明を完成した。
【0010】すなわち本発明は、下記に示される熱可塑
性重合体(I)60〜75重量%と、下記に示されるゴ
ム含有重合体(II)25〜40重量%とからなる樹脂を
成形して得られる、厚さ0.1〜0.6mm、鉛筆硬度
H以上の透明硬質アクリル樹脂シートを印刷シートの表
面に積層してなることを特徴とする浴室用壁パネルの表
面材用化粧シートにある。 熱可塑性重合体(I): 炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキ
ルエステル50〜100重量%と、アクリル酸エステル
0〜50重量%と、これと共重合可能な他のビニル単量
体の少なくとも1種0〜49重量%とからなり、重合体
の還元粘度(重合体0.1gをクロロホルム100ml
に溶解し、25℃で測定)が0.1 l/g以下である
熱可塑性重合体。 ゴム含有重合体(II): アクリル酸アルキルエステル50〜99.9重量%、他
の共重合性ビニル単量体0〜49.9重量%および共重
合性の架橋性単量体0.1〜10重量%からなる弾性共
重合体100重量部に、メタクリル酸エステル50〜1
00重量%と、これと共重合可能なビニル系単量体0〜
50重量%とからなる単量体10〜400重量部を重合
させて得られる重合体であり、かつその粒径が0.1〜
0.4μmであるゴム含有重合体。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の化粧
シートを説明する。図1は、本発明の化粧シートの構成
の一例を示す概略断面図である。図1において、1は透
明硬質アクリル樹脂シート、2は印刷シート、3は絵
柄、は化粧シートを示す。また、図2は、図1に示す
化粧シートを接着剤層6を介して基材5に積層した浴
室用壁パネルの構成の一例を示す概略断面図である。
【0012】本発明の化粧シートは、図1に示すよう
に印刷シート2の表面に透明硬質アクリル樹脂シート1
を積層して構成する。
【0013】本発明に用いる透明硬質アクリル樹脂シー
ト1は、熱可塑性重合体(I)と、ゴム含有重合体(I
I)からなる樹脂を成形して得られるものである。
【0014】本発明で用いられる熱可塑性重合体(I)
は、炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸ア
ルキルエステル50〜100重量%と、アクリル酸エス
テル0〜50重量%と、これと共重合可能な他のビニル
単量体の少なくとも1種0〜49重量%とからなる重合
体である。
【0015】熱可塑性重合体(I)を構成するのに使用
される炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸
アルキルエステルとしては、例えばメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等が挙げ
られる。これらのうちメタクリル酸メチルの使用が好ま
しい。また、アクリル酸エステルとしては、例えばアク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル等が挙げられる。さらに、これらと共重合可能な他
のビニル単量体としては、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族
ビニル単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のシアン化ビニルが挙げられる。これらは1種でまた
は2種以上を併用して使用できる。熱可塑性重合体
(I)中、メタクリル酸アルキルエステル単位の含有量
が50重量%未満ではアクリル系樹脂本来の特性が失わ
れ、得られる樹脂材料の耐熱性、耐候性、透明性等の物
性が低下するようになる。
【0016】熱可塑性重合体(I)は、公知の重合法、
例えば懸濁重合法、バルク重合法、溶液重合法、乳化重
合法等により得ることができる。本発明で用いられる熱
可塑性重合体(I)の還元粘度(重合体0.1gをクロ
ロホルム100mlに溶解し、25℃で測定)は0.1
l/g以下であり、還元粘度が大きくなると加工性が
低下するので好ましくない。
【0017】また、本発明で用いられるゴム含有重合体
(II)は、シートに弾性を付与する成分である。ゴム含
有重合体(II)は、アクリル酸アルキルエステル50〜
99.9重量%、他の共重合性ビニル単量体0〜49.
9重量%および共重合性の架橋性単量体0.1〜10重
量%からなる弾性共重合体100重量部に、メタクリル
酸エステル50〜100重量部と、これと共重合可能な
ビニル単量体0〜50重量%とからなる単量体10〜4
00重量部を重合させて得られるものである。
【0018】ゴム含有重合体(II)を構成するのに使用
されるアクリル酸アルキルエステルとしては、炭素数8
以下のアルキル基を有する、例えばアクリル酸エチル、
アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル
等が挙げられ、特に好ましいのはアクリル酸n−ブチル
である。他の共重合性ビニル単量体としては、例えばス
チレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香
族ビニルが挙げられる。これらのうちスチレンの使用が
好ましい。また、共重合性の架橋性単量体としては、例
えばエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブ
チレングリコールジメタクリレート、メタクリル酸アリ
ル等のメタクリル酸エステル、1,4−ブタンジオール
ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート、アクリル酸アリ
ル等のアクリル酸エステル、マレイン酸ジアリル、フタ
ル酸ジアリル、シアヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸
トリアリル、フマル酸ジアリル、トリメリット酸トリア
リル、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
【0019】また、上記弾性共重合体に、重合させるの
に使用されるメタクリル酸エステルとしては、例えばメ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル等が挙げられる。また、これと共重合可能なビニ
ル単量体としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル等のアクリル酸エステル、スチレン、α−
メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン等の
芳香族ビニル単量体、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のシアン化ビニル等が挙げられる。
【0020】ゴム含有重合体(II)は、公知の重合方
法、例えば乳化重合により得ることができる。本発明で
用いられるゴム含有重合体(II)の粒径は、0.1〜
0.4μmの範囲であり、この範囲をはずれると耐衝撃
性、光沢、透明性が低下するようになるので好ましくな
い。
【0021】本発明に用いられる透明硬質アクリル樹脂
シートは、上記の方法で得られた熱可塑性重合体(I)
とゴム含有重合体(II)からなる樹脂で構成されるが、
熱可塑性樹脂(I)/ゴム含有重合体(II)の組成比は
熱加工性および表面硬度のバランスから60〜75重量
%/25〜40重量%となる範囲であることが重要であ
る。これは、ゴム含有重合体の割合が高いと、弾性率が
下がり、シート加工時には割れにくく、ロール状に巻け
るなどの特性が出るが、反面表面の硬度が低下し、一
方、ゴム含有重合体の割合が少ないとシート製造時の作
業性が悪くなって、製造時に割れやすくなったり、化粧
シートを製造する際の印刷シートとの張り合わせも難し
くなるためである。
【0022】透明硬質アクリル樹脂シートの成形方法と
しては、特には限定されないが、生産の効率化ならびに
厚さ0.1〜0.6mmのシートを形成させるという観
点からTダイ押出しとベルトプレス方法を採用して製造
することが好ましい。
【0023】本発明に用いる透明硬質アクリル樹脂シー
ト1においては、厚さが0.1〜0.6mmで、かつ鉛
筆硬度がH以上であることが重要である。これは厚さが
薄すぎると基材の硬度の影響を受けて、表面硬度が低下
し、一方、厚すぎるとロール状に巻いたり、連続的にラ
ミネートすることが困難になり、さらに、鉛筆硬度が低
すぎると表面に傷がつきやすく化粧シートとしては不適
となるためである。
【0024】なお、本発明で用いる透明硬質アクリル樹
脂シートに類似した硬質アクリル板が市販されている
が、厚さが最も薄いもので1.0mmであること、およ
び形状が一定サイズに切断されているため連続ラミネー
トができないこと、さらには高価であることなどから本
発明のクリアー材としては使用することができない。ま
た、軟質系アクリルフィルムも市販されているが、この
場合、印刷シートと連続的な熱ラミネートが可能である
等の利点はあるが、厚さが0.2mm以下であるため、
クリアー層としての質感に限界があること、および軟質
であるために表面硬度が低く(鉛筆硬度がB以下)壁パ
ネルとして塗装なしでそのまま表面材として使用するこ
とができない。
【0025】本発明に用いる印刷シートは、塩化ビニル
系樹脂またはポリオレフィン系樹脂等から形成された熱
可塑性樹脂シートにグラビア印刷等により絵柄が印刷さ
れたものである。印刷シートの厚みは特に限定されない
が0.1〜0.5mm程度であることが好ましい。
【0026】本発明の化粧シートは、上記の透明硬質ア
クリル樹脂シートと、上記の印刷シートとを図1に示す
ように構成して積層し一体化させる。透明硬質アクリル
樹脂シートを印刷シートに積層する方法としては、特に
限定されないが、例えば鏡面熱ラミネート機を使用し
て、透明硬質アクリル樹脂シートを表層として、その裏
面に印刷シートを積層し、鏡面熱ラミネート機を使用し
て、透明硬質アクリル樹脂シートを鏡面ロール面に圧着
しながら熱融着ラミネートさせる等の手法を用いること
が好ましい。
【0027】以上のようにして得られた本発明の化粧シ
ートは、図2に示すような構成の浴室用壁パネルの表面
材として使用される。
【0028】
【実施例】以下、実施例により具体的に詳明する。本発
明の化粧シートを以下のようにして作製した。
【0029】(1)透明硬質アクリル樹脂シートの作製 下記に示す熱可塑性重合体(I)68重量部と、下記に
示すゴム含有重合体(II)32重量部とを混合溶融し、
Tダイ押出機(シリンダー温度220℃、Tダイ温度2
40℃)で厚さ0.3mm×幅1000mmで連続的に
押出し、鏡面ベルトプレスを通して冷却し、両端約50
mmをカットしながらロール状に巻き上げて、厚さ0.
3mm×幅900mm×長さ500mの透明硬質アクリ
ル樹脂シートを得た。 熱可塑性重合体(I):メタクリル酸メチル99重量%
とアクリル酸メチル1重量%から構成され、還元粘度が
0.06 l/gであるアクリル系熱可塑性重合体。 ゴム含有重合体(II):アクリル酸n−ブチル65重量
%、スチレン12重量%、メタクリル酸メチル23重量
%およびメタクリル酸アリル0.1重量%からなる弾性
共重合体100重量部に、メタクリル酸メチル95重量
%とアクリル酸メチル5重量%からなる単量体60重量
部を重合して得られた、粒径が0.25μmであるゴム
含有重合体。
【0030】(2)印刷シートの作製 厚さ0.1mm×幅950mm×長さ500mの着色し
た塩化ビニル樹脂シートの表面にグラビア印刷により石
目調の絵柄を印刷して印刷シートを得た。
【0031】(3)化粧シートの作製 上記(1)で得られた透明硬質アクリル樹脂シートを表
層として、その裏面に上記(2)で得られた印刷シート
を積層し、鏡面熱ラミネート機を使用して透明硬質アク
リル樹脂シートを鏡面ロール面に圧着しながら165℃
×5m/分の条件で熱融着ラミネートして図1に示す構
成の鏡面を有する化粧シートを得た。
【0032】次に、上記(3)で得られた鏡面化粧シー
トを800mm×2000mmのサイズに切断し、あら
かじめ下地処理(基材の表面レベルの向上、耐水性の向
上、表材との接着性の向上等の目的で、サンディング処
理を実施した。)を行った厚さ6mm×幅800mm×
長さ2000mmのケイ酸カルシウム板の処理面に、エ
ポキシ系の耐水接着剤をナイフコーターで塗工し、接着
剤層の表面に印刷シート面を圧着して接合し、図2に示
す構成の浴室用壁パネルを作製した。なお、パネル作製
時に、ケイ酸カルシウム板の代りに、耐水ベニア、プラ
スチック系のボート板を使用しても同様のパネルが作製
できた。
【0033】以上のようにして得られた浴室用壁パネル
は、高級感のある鏡面質感に加えて、その品質、性能面
においても優れたものであった。下記に、耐汚染性、耐
薬品性、耐温水性、耐候性、表面硬度について行った評
価結果を示した。 (1)耐汚染性・・・マジックインク、各種毛染液に対
して全く汚染が認められなかった。 (2)耐薬品性・・・NaOH 5%溶液、Ca(O
H)2 5%溶液、カビキラー液を用い、JIS K
6902に基づき色差を測定したところΔEはいずれも
0.5以下であった。 (3)耐温水性・・・85℃温水240時間浸漬で異常
が認められなかった。 (4)耐候性・・・・サンシャインウエザオメ−ター1
000時間暴露でのΔEは2.0であった。 (5)表面硬度・・・鉛筆硬度は2Hであった。
【0034】
【発明の効果】以上述べた如き構成からなる本発明の化
粧シートは、高い透明度と深みのある質感、ならびに優
れた耐汚染性(特に毛染液耐性)、耐薬品性(特に耐ア
ルカリ性)、耐候性、耐温水性を有するため、表面塗装
作業を必要とすることなく、浴室用壁パネルの表面材と
して好適に使用することができる。また、本発明の化粧
シートは、加熱成形が可能であるという特性を有するた
め、システムキッチンキャビネット、洗面化粧台、家
具、キャビネット面等にも使用することができる。さら
に、本発明の化粧シートは、熱融着ラミネート方式によ
り生産性よく製造できるため、低価格で提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの構成の一例を示す概略断
面図である。
【図2】図1の示す化粧シートを基材に積層した浴室用
壁パネルの構成の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 透明硬質アクリル樹脂シート 2 印刷シート 3 絵柄 化粧シート 5 基材 6 接着剤層 浴室用壁パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−323934(JP,A) 特開 平1−252653(JP,A) 特開 平6−262729(JP,A) 特開 平8−118565(JP,A) 特開 平10−279766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 C08J 5/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記に示される熱可塑性重合体(I)6
    0〜75重量%と、下記に示されるゴム含有重合体(I
    I)25〜40重量%とからなる樹脂を成形して得られ
    る、厚さ0.1〜0.6mm、鉛筆硬度H以上の透明硬
    質アクリル樹脂シートを印刷シートの表面に積層してな
    る浴室用壁パネルの表面材用化粧シート。 熱可塑性重合体(I): 炭素数1〜4のアルキル基を有するメタクリル酸アルキ
    ルエステル50〜100重量%と、アクリル酸エステル
    0〜50重量%と、これと共重合可能な他のビニル単量
    体の少なくとも1種0〜49重量%とからなり、重合体
    の還元粘度(重合体0.1gをクロロホルム100ml
    に溶解し、25℃で測定)が0.1 l/g以下である
    熱可塑性重合体。 ゴム含有重合体(II): アクリル酸アルキルエステル50〜99.9重量%、他
    の共重合性ビニル単量体0〜49.9重量%および共重
    合性の架橋性単量体0.1〜10重量%からなる弾性共
    重合体100重量部に、メタクリル酸エステル50〜1
    00重量%と、これと共重合可能なビニル単量体0〜5
    0重量%とからなる単量体10〜400重量部を重合さ
    せて得られる重合体であり、かつその粒径が0.1〜
    0.4μmであるゴム含有重合体。
  2. 【請求項2】 印刷シートが熱可塑性樹脂シートに絵柄
    が印刷されたものであることを特徴とする請求項1記載
    の化粧シート。
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