JP3355011B2 - 便 器 - Google Patents
便 器Info
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- JP3355011B2 JP3355011B2 JP02692894A JP2692894A JP3355011B2 JP 3355011 B2 JP3355011 B2 JP 3355011B2 JP 02692894 A JP02692894 A JP 02692894A JP 2692894 A JP2692894 A JP 2692894A JP 3355011 B2 JP3355011 B2 JP 3355011B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toilet
- handrail
- toilet seat
- state
- seat
- Prior art date
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- Non-Flushing Toilets (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、便器に関するもの
で、特に、ベッドと組合わされて使用されるのに適した
移動式の便器に関するものである。
で、特に、ベッドと組合わされて使用されるのに適した
移動式の便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】寝たきりの病人や身障者等の日常生活に
おいて、病人等自身にとっても介護人にとっても大きな
負担となる行為として、排便がある。他方、移動式の便
器は、それを任意の場所で使用できるため、たとえば病
人等が居住する部屋に置かれて使用に供されることがあ
る。したがって、病人等の排便に際して、移動式の便器
を、ベッドの近くに置くようにすれば、病人等および介
護人の負担はある程度軽減できる。
おいて、病人等自身にとっても介護人にとっても大きな
負担となる行為として、排便がある。他方、移動式の便
器は、それを任意の場所で使用できるため、たとえば病
人等が居住する部屋に置かれて使用に供されることがあ
る。したがって、病人等の排便に際して、移動式の便器
を、ベッドの近くに置くようにすれば、病人等および介
護人の負担はある程度軽減できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように便器をベッドの近くに位置させても、自力では立
てない病人等の場合には、便器上に腰掛ける状態となる
には、あくまでも介護人の手助けが必要である。他方、
病人等にとっては、羞恥心等のため、できるだけ自力で
排便したいという心理が働くのが通常である。
ように便器をベッドの近くに位置させても、自力では立
てない病人等の場合には、便器上に腰掛ける状態となる
には、あくまでも介護人の手助けが必要である。他方、
病人等にとっては、羞恥心等のため、できるだけ自力で
排便したいという心理が働くのが通常である。
【0004】それゆえに、この発明の目的は、自力で排
便したいという意欲のある病人等の排便を効果的に支援
できるようにされた便器を提供しようとすることであ
る。
便したいという意欲のある病人等の排便を効果的に支援
できるようにされた便器を提供しようとすることであ
る。
【0005】この発明の他の目的は、病人等の症状の回
復に応じて使用形態を変更できるようにされた便器を提
供しようとすることである。
復に応じて使用形態を変更できるようにされた便器を提
供しようとすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る便器は、
上述した技術的課題を解決するため、まず、便貯留器を
内蔵するとともに、床面上を転動する車輪が取付けられ
た、便器本体と、この便器本体の上方に配置される便座
とを備える。また、便座は、上下方向へ移動可能とさ
れ、この上下方向への移動を案内するため、案内シャフ
トが設けられる。案内シャフトは、便器本体および便座
の各一方側部に片寄った位置に上下方向に延びるように
配置される。さらに、このような便座の上下方向への移
動を駆動するため、便座駆動機構が設けられる。
上述した技術的課題を解決するため、まず、便貯留器を
内蔵するとともに、床面上を転動する車輪が取付けられ
た、便器本体と、この便器本体の上方に配置される便座
とを備える。また、便座は、上下方向へ移動可能とさ
れ、この上下方向への移動を案内するため、案内シャフ
トが設けられる。案内シャフトは、便器本体および便座
の各一方側部に片寄った位置に上下方向に延びるように
配置される。さらに、このような便座の上下方向への移
動を駆動するため、便座駆動機構が設けられる。
【0007】
【作用】この発明に係る便器は、便器本体に取付けられ
た車輪により、たとえば、ベッドの側部近傍、ベッドの
床板の下方といった任意の場所へ移動されることが容易
である。また、便座が上下方向へ移動可能とされ、案内
シャフトが便器本体および便座の各一方側部に片寄った
位置に配置されているので、便座を比較的高い位置にも
たらしたとき、便座と便器本体との間にベッドの床板を
受け入れる状態とすることができ、それによって、便座
を床板の上面に沿って位置させることができる。
た車輪により、たとえば、ベッドの側部近傍、ベッドの
床板の下方といった任意の場所へ移動されることが容易
である。また、便座が上下方向へ移動可能とされ、案内
シャフトが便器本体および便座の各一方側部に片寄った
位置に配置されているので、便座を比較的高い位置にも
たらしたとき、便座と便器本体との間にベッドの床板を
受け入れる状態とすることができ、それによって、便座
を床板の上面に沿って位置させることができる。
【0008】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、自力で
排便したいという意欲のある病人等であって、自力では
立てないが、自力で座った姿勢を維持できかつベッド上
で身体をずらすことができる病人等の自力による排便を
支援することができる。より具体的には、便座を上昇さ
せた状態で、便器本体をベッドの床板の下方に位置さ
せ、便座を床板の上面に沿う状態とする。床板上の病人
等は、座った姿勢のまま、両手等を使いながら身体をず
らし、便座上に座る状態となる。次いで、便器本体はベ
ッドから離され、その位置で便座が下降される。この状
態で、病人等は排便を終える。その後、逆の動作によ
り、病人等が床板上に戻される。
排便したいという意欲のある病人等であって、自力では
立てないが、自力で座った姿勢を維持できかつベッド上
で身体をずらすことができる病人等の自力による排便を
支援することができる。より具体的には、便座を上昇さ
せた状態で、便器本体をベッドの床板の下方に位置さ
せ、便座を床板の上面に沿う状態とする。床板上の病人
等は、座った姿勢のまま、両手等を使いながら身体をず
らし、便座上に座る状態となる。次いで、便器本体はベ
ッドから離され、その位置で便座が下降される。この状
態で、病人等は排便を終える。その後、逆の動作によ
り、病人等が床板上に戻される。
【0009】この発明において、便器本体から上方へ延
びるように取付けられる手摺と、この手摺を上下方向へ
移動させるように駆動するための手摺駆動機構とをさら
に備えていてもよい。この場合には、補助があれば立ち
上がれるまで症状が回復した病人等の自力による排便を
有利に支援することができる。すなわち、便器をベッド
の側部近傍に配置した状態として、病人等は、ベッドの
側部に腰掛けた姿勢をとりながら、手摺を握る。この状
態で、手摺を上昇させることにより、病人等は、上昇す
る手摺に助けられて立ち上がる。そして、病人等は、手
摺を握りながら、便座に背中を向けるように回る。次い
で、病人等は、手摺を握ったまま、手摺を下降させるこ
とにより、便座上に座る姿勢をとることができる。排便
を終えた後は、逆の動作により、病人等は、ベッドの側
部に腰掛ける姿勢に戻されることができる。
びるように取付けられる手摺と、この手摺を上下方向へ
移動させるように駆動するための手摺駆動機構とをさら
に備えていてもよい。この場合には、補助があれば立ち
上がれるまで症状が回復した病人等の自力による排便を
有利に支援することができる。すなわち、便器をベッド
の側部近傍に配置した状態として、病人等は、ベッドの
側部に腰掛けた姿勢をとりながら、手摺を握る。この状
態で、手摺を上昇させることにより、病人等は、上昇す
る手摺に助けられて立ち上がる。そして、病人等は、手
摺を握りながら、便座に背中を向けるように回る。次い
で、病人等は、手摺を握ったまま、手摺を下降させるこ
とにより、便座上に座る姿勢をとることができる。排便
を終えた後は、逆の動作により、病人等は、ベッドの側
部に腰掛ける姿勢に戻されることができる。
【0010】上述した手摺は、便器本体に対して着脱可
能に取付けられ、かつ、便座に対しても着脱可能に取付
けられるようにされてもよい。この場合には、手摺を便
座に取付けることにより、前述したように、補助があっ
ても立ち上がれない病人等による便器の使用に際して、
手摺を病人等の支えとして用いることができる。
能に取付けられ、かつ、便座に対しても着脱可能に取付
けられるようにされてもよい。この場合には、手摺を便
座に取付けることにより、前述したように、補助があっ
ても立ち上がれない病人等による便器の使用に際して、
手摺を病人等の支えとして用いることができる。
【0011】また、便座駆動機構と手摺駆動機構とが、
共通のモータによって駆動され、モータによる駆動力を
便座駆動機構へ伝達する状態と手摺駆動機構へ伝達する
状態との間で切換えるようにされていてもよい。この場
合には、便座駆動機構と手摺駆動機構とのそれぞれのた
めのモータを個別に設ける場合に比べて、モータの数を
減らすことができ、それによって、便器の軽量化を図る
ことができるとともに、コストダウンを期待することが
できる。
共通のモータによって駆動され、モータによる駆動力を
便座駆動機構へ伝達する状態と手摺駆動機構へ伝達する
状態との間で切換えるようにされていてもよい。この場
合には、便座駆動機構と手摺駆動機構とのそれぞれのた
めのモータを個別に設ける場合に比べて、モータの数を
減らすことができ、それによって、便器の軽量化を図る
ことができるとともに、コストダウンを期待することが
できる。
【0012】
【実施例】図面は、この発明の一実施例による便器1を
説明するためのものである。ここで、図1ないし図5に
は、便器1がとり得る典型的な状態が、ベッド2との関
連で示されている。また、図6は、便器1の平面図であ
り、図7は、便器1の正面図である。さらに、図8およ
び図9は、便器1の右側面方向から示す断面図であり、
互いに異なる状態を示している。
説明するためのものである。ここで、図1ないし図5に
は、便器1がとり得る典型的な状態が、ベッド2との関
連で示されている。また、図6は、便器1の平面図であ
り、図7は、便器1の正面図である。さらに、図8およ
び図9は、便器1の右側面方向から示す断面図であり、
互いに異なる状態を示している。
【0013】便器1は、便器本体3と便器本体3の上方
に配置される便座4とを備える。便器本体3には、図8
および図9に示されるように、便貯留器5が内蔵され
る。また、便器本体3には、床面6上を転動する複数個
たとえば4個の車輪7,8,9,…が取付けられる。4
個の車輪のうち、図面では、車輪7,8,9のみが図示
されていて、車輪7と同軸線上に配置される車輪は図示
されていない。他方、車輪8および9は、図8および図
9に示すように、共通のシャフト10によって互いに一
体に回転するように連結される。シャフト10上には、
ギヤ11が設けられ、このギヤ11には、モータ12の
回転が伝達される。モータ12としては、正逆回転可能
なものが用いられる。したがって、車輪8および9は正
逆回転可能であり、そのため、便器本体3は、床面6に
沿って往復移動可能である。
に配置される便座4とを備える。便器本体3には、図8
および図9に示されるように、便貯留器5が内蔵され
る。また、便器本体3には、床面6上を転動する複数個
たとえば4個の車輪7,8,9,…が取付けられる。4
個の車輪のうち、図面では、車輪7,8,9のみが図示
されていて、車輪7と同軸線上に配置される車輪は図示
されていない。他方、車輪8および9は、図8および図
9に示すように、共通のシャフト10によって互いに一
体に回転するように連結される。シャフト10上には、
ギヤ11が設けられ、このギヤ11には、モータ12の
回転が伝達される。モータ12としては、正逆回転可能
なものが用いられる。したがって、車輪8および9は正
逆回転可能であり、そのため、便器本体3は、床面6に
沿って往復移動可能である。
【0014】便座4は、上下方向へ移動可能である。た
とえば、図1では、便座4が下降した状態が示され、図
2では、便座4が上昇した状態が示されている。このよ
うな便座4の上下方向への移動を案内するため、たとえ
ば2個の案内シャフト13および14が、便器本体3お
よび便座4の各一方側部に片寄った位置に上下方向に延
びるように配置される。案内シャフト13および14
は、図8および図9に示すように、便器本体3に設けら
れた案内スリーブ15および16内でスライド動作する
ように設けられ、かつ、各々の上方端部は、便座4の下
面に固定される。
とえば、図1では、便座4が下降した状態が示され、図
2では、便座4が上昇した状態が示されている。このよ
うな便座4の上下方向への移動を案内するため、たとえ
ば2個の案内シャフト13および14が、便器本体3お
よび便座4の各一方側部に片寄った位置に上下方向に延
びるように配置される。案内シャフト13および14
は、図8および図9に示すように、便器本体3に設けら
れた案内スリーブ15および16内でスライド動作する
ように設けられ、かつ、各々の上方端部は、便座4の下
面に固定される。
【0015】たとえば図1では、手摺17が便座4から
上方へ延びるように取付けられ、他方、たとえば図4で
は、同じ手摺17が便器本体3から上方へ延びるように
取付けられている。このように、手摺17は、便座4お
よび便器本体3のそれぞれに対して着脱可能に取付けら
れ、たとえば図1に示す状態と図4に示す状態とで共通
に用いられるようにされている。
上方へ延びるように取付けられ、他方、たとえば図4で
は、同じ手摺17が便器本体3から上方へ延びるように
取付けられている。このように、手摺17は、便座4お
よび便器本体3のそれぞれに対して着脱可能に取付けら
れ、たとえば図1に示す状態と図4に示す状態とで共通
に用いられるようにされている。
【0016】手摺17は、便座4および便器本体3のそ
れぞれに対して回転が禁止された状態で取付けられる。
そのため、手摺17の下端部18は、断面角形とされ、
便座4および便器本体3には、図6によく示されている
ように、この角形の下端部18を受け入れる角形の穴1
9および20が設けられる。
れぞれに対して回転が禁止された状態で取付けられる。
そのため、手摺17の下端部18は、断面角形とされ、
便座4および便器本体3には、図6によく示されている
ように、この角形の下端部18を受け入れる角形の穴1
9および20が設けられる。
【0017】便器本体3に設けられた穴20は、便器本
体3に内蔵されたラック21の上端面に形成される。ラ
ック21は、図8および図9に示すように、その歯面を
露出させた状態で、案内レール22によって上下方向へ
移動可能なように保持される。したがって、手摺17
は、穴20内に受け入れられたとき、ラック21の上下
方向への移動によって、たとえば図4と図5とを対比す
ればわかるように、上下方向へ移動されることができ
る。
体3に内蔵されたラック21の上端面に形成される。ラ
ック21は、図8および図9に示すように、その歯面を
露出させた状態で、案内レール22によって上下方向へ
移動可能なように保持される。したがって、手摺17
は、穴20内に受け入れられたとき、ラック21の上下
方向への移動によって、たとえば図4と図5とを対比す
ればわかるように、上下方向へ移動されることができ
る。
【0018】前述した便座4の下面には、たとえば図2
に示すように、ラック23が取付けられる。ラック23
は、図8および図9に示すように、その歯面を露出させ
た状態で、案内レール24によって上下方向へ移動可能
に保持される。したがって、ラック23が上下方向へ移
動されることにより、便座4が上下方向へ移動される。
に示すように、ラック23が取付けられる。ラック23
は、図8および図9に示すように、その歯面を露出させ
た状態で、案内レール24によって上下方向へ移動可能
に保持される。したがって、ラック23が上下方向へ移
動されることにより、便座4が上下方向へ移動される。
【0019】ラック21および23は、図8および図9
に示すように、それぞれの歯面が互いに対向するように
配置されている。これらラック21および23の間に
は、ピニオン25が配置され、ピニオン25は、軸26
を中心として回動可能に取付けられたアーム27の自由
端側に回転可能に取付けられる。また、便器本体3に
は、モータ28が取付けられ、このモータ28の回転
は、図8および図9において省略的に図示したプーリ2
9、ベルト30およびプーリ31を介してピニオン25
に伝達される。ベルト30としては、好ましくは、タイ
ミングベルトが用いられる。また、モータ28として
は、正逆回転可能なものが用いられる。
に示すように、それぞれの歯面が互いに対向するように
配置されている。これらラック21および23の間に
は、ピニオン25が配置され、ピニオン25は、軸26
を中心として回動可能に取付けられたアーム27の自由
端側に回転可能に取付けられる。また、便器本体3に
は、モータ28が取付けられ、このモータ28の回転
は、図8および図9において省略的に図示したプーリ2
9、ベルト30およびプーリ31を介してピニオン25
に伝達される。ベルト30としては、好ましくは、タイ
ミングベルトが用いられる。また、モータ28として
は、正逆回転可能なものが用いられる。
【0020】アーム27の回動によって、ピニオン25
は、図8に示すように、ラック23に噛み合う状態と、
図9に示すように、ラック21に噛み合う状態とを実現
することができる。これらの状態の間での切換えは、ア
ーム27の自由端側に設けられたつまみ32を介してア
ーム27を手動により回動させることにより行なわれ
る。つまみ32は、便器本体3のハウジング33に設け
られた円弧状に延びる窓34を通って外部へ突出し、窓
34の一方端に位置するとき、ピニオン25がラック2
3と噛み合い、他方端に位置するとき、ピニオン25が
ラック21に噛み合う。
は、図8に示すように、ラック23に噛み合う状態と、
図9に示すように、ラック21に噛み合う状態とを実現
することができる。これらの状態の間での切換えは、ア
ーム27の自由端側に設けられたつまみ32を介してア
ーム27を手動により回動させることにより行なわれ
る。つまみ32は、便器本体3のハウジング33に設け
られた円弧状に延びる窓34を通って外部へ突出し、窓
34の一方端に位置するとき、ピニオン25がラック2
3と噛み合い、他方端に位置するとき、ピニオン25が
ラック21に噛み合う。
【0021】上述したように、つまみ32が窓34の各
端部に位置する状態をそれぞれ維持するため、たとえば
図1に示されているように、垂れ板35が設けられる。
垂れ板35は、ハウジング33に取付けられた2個のブ
ラケット36および37の間に渡されたシャフト38に
よって回動可能に保持され、垂れ下がった状態におい
て、窓34を覆う。また、垂れ板35は、ブラケット3
6および37の間でシャフト38の軸線方向に変位可能
である。したがって、つまみ32が窓34の一方端に位
置する状態は、たとえば図1に示すように、垂れ下がっ
た垂れ板35がブラケット37に当接しながらつまみ3
2に当接することによって維持される。他方、たとえば
図4に示すように、つまみ32が窓34の他方端に位置
する状態は、垂れ板35がブラケット36に当接しなが
らつまみ32に当接することによって維持される。そし
て、つまみ32の位置を変えたいときは、垂れ板35が
上方へ回動される。
端部に位置する状態をそれぞれ維持するため、たとえば
図1に示されているように、垂れ板35が設けられる。
垂れ板35は、ハウジング33に取付けられた2個のブ
ラケット36および37の間に渡されたシャフト38に
よって回動可能に保持され、垂れ下がった状態におい
て、窓34を覆う。また、垂れ板35は、ブラケット3
6および37の間でシャフト38の軸線方向に変位可能
である。したがって、つまみ32が窓34の一方端に位
置する状態は、たとえば図1に示すように、垂れ下がっ
た垂れ板35がブラケット37に当接しながらつまみ3
2に当接することによって維持される。他方、たとえば
図4に示すように、つまみ32が窓34の他方端に位置
する状態は、垂れ板35がブラケット36に当接しなが
らつまみ32に当接することによって維持される。そし
て、つまみ32の位置を変えたいときは、垂れ板35が
上方へ回動される。
【0022】たとえば図4および図9に示すように、手
摺17が便器本体3から張り出すように取付けられてい
る状態で、ここに病人等の体重が加わったとき、便器1
が転倒する事故を招くことが考えられる。このような事
故を防止するため、この実施例では、補助脚39が設け
られる。補助脚39は、図6に示すように、ピン40を
中心として回動可能に取付けられ、不必要なときには、
便器本体3の外面に沿う状態とされ、必要なときにの
み、たとえば図4および図9に示すように、手摺17と
同じ方向に張り出す状態とされる。
摺17が便器本体3から張り出すように取付けられてい
る状態で、ここに病人等の体重が加わったとき、便器1
が転倒する事故を招くことが考えられる。このような事
故を防止するため、この実施例では、補助脚39が設け
られる。補助脚39は、図6に示すように、ピン40を
中心として回動可能に取付けられ、不必要なときには、
便器本体3の外面に沿う状態とされ、必要なときにの
み、たとえば図4および図9に示すように、手摺17と
同じ方向に張り出す状態とされる。
【0023】次に、この便器1の使用方法について説明
する。なお、この便器1の使用において、好ましくは、
病人等が自分自身で操作することを容易にするため、リ
モートコントローラが用いられ、それによって、モータ
12および28等を制御できるようにされる。
する。なお、この便器1の使用において、好ましくは、
病人等が自分自身で操作することを容易にするため、リ
モートコントローラが用いられ、それによって、モータ
12および28等を制御できるようにされる。
【0024】まず、病人等が自力で排便したいという意
欲があるものの、たとえ補助があっても立てず、しか
し、座った姿勢を自力で維持することができ、身体をず
らすことができる場合には、図1ないし図3に示した手
順に従って、排便を行なうことができる。この状態で
は、手摺17が便座4に取付けられ、また、つまみ32
の位置からわかるように、図8に示した状態、すなわち
ピニオン25がラック23に噛み合う状態に維持されて
いる。
欲があるものの、たとえ補助があっても立てず、しか
し、座った姿勢を自力で維持することができ、身体をず
らすことができる場合には、図1ないし図3に示した手
順に従って、排便を行なうことができる。この状態で
は、手摺17が便座4に取付けられ、また、つまみ32
の位置からわかるように、図8に示した状態、すなわち
ピニオン25がラック23に噛み合う状態に維持されて
いる。
【0025】このような使用状態において、便器1は、
まず、図1に示すように、ベッド2の側部近傍に置かれ
る。次いで、図2に示すように、便座4が上昇される。
この便座4の上昇は、モータ28を駆動し、ラック23
を上昇させるようにピニオン25を回転させることによ
り達成される。次いで、図3に示すように、便器1がベ
ッド2に向かって移動され、便座4がベッド2の床板4
1の上方に位置するようにされる。このような便器1の
移動は、モータ12を駆動し、車輪8および9を床面6
上で転動させることにより達成される。
まず、図1に示すように、ベッド2の側部近傍に置かれ
る。次いで、図2に示すように、便座4が上昇される。
この便座4の上昇は、モータ28を駆動し、ラック23
を上昇させるようにピニオン25を回転させることによ
り達成される。次いで、図3に示すように、便器1がベ
ッド2に向かって移動され、便座4がベッド2の床板4
1の上方に位置するようにされる。このような便器1の
移動は、モータ12を駆動し、車輪8および9を床面6
上で転動させることにより達成される。
【0026】上述の図3に示す状態において、病人等
は、床板41上で座った姿勢をとりながら、自力で身体
をずらし、便座4上に乗る。次に、モータ12が逆方向
に駆動され、便器1は、再び、図2に示すように、ベッ
ド2の側部近傍に位置される。このような移動およびそ
の後の移動において、病人等は、手摺17を握り、身体
の支えとしてもよい。次に、図1に示すように、モータ
28が逆方向に駆動され、便座4が下降される。この状
態で、排便が行なわれる。
は、床板41上で座った姿勢をとりながら、自力で身体
をずらし、便座4上に乗る。次に、モータ12が逆方向
に駆動され、便器1は、再び、図2に示すように、ベッ
ド2の側部近傍に位置される。このような移動およびそ
の後の移動において、病人等は、手摺17を握り、身体
の支えとしてもよい。次に、図1に示すように、モータ
28が逆方向に駆動され、便座4が下降される。この状
態で、排便が行なわれる。
【0027】上述の排便を終えたとき、便座4は、図2
に示すように上昇され、次いで、図3に示すように、便
器1がベッド2に向かって移動される。そして、図3に
示す状態において、病人等は、身体をずらしながら、便
座4から床板41上に移る。
に示すように上昇され、次いで、図3に示すように、便
器1がベッド2に向かって移動される。そして、図3に
示す状態において、病人等は、身体をずらしながら、便
座4から床板41上に移る。
【0028】このように使用を終えた便器1は、再び、
図2に示すように、ベッド2の側部近傍にまで移動さ
れ、次いで、図1に示すように、便座4が下降される。
さらに、好ましくは、便器1は、床板41の下方の空間
に収納されるように、ベッド2に向かって移動される。
このとき、手摺17が床板41と干渉するならば、便器
1の移動は、手摺17が床板41の側部近傍に位置する
状態で停止させればよい。
図2に示すように、ベッド2の側部近傍にまで移動さ
れ、次いで、図1に示すように、便座4が下降される。
さらに、好ましくは、便器1は、床板41の下方の空間
に収納されるように、ベッド2に向かって移動される。
このとき、手摺17が床板41と干渉するならば、便器
1の移動は、手摺17が床板41の側部近傍に位置する
状態で停止させればよい。
【0029】次に、病人等が、補助さえあれば立ち上が
れるまで回復したときには、図4および図5に示す手順
に従って便器1が使用される。この状態では、手摺17
が、便器本体3、より具体的にはラック21に取付けら
れ、かつ、補助脚39が張り出した状態とされる。ま
た、つまみ32の位置からわかるように、図9に示した
状態、すなわちピニオン25がラック21に噛み合った
状態に維持される。
れるまで回復したときには、図4および図5に示す手順
に従って便器1が使用される。この状態では、手摺17
が、便器本体3、より具体的にはラック21に取付けら
れ、かつ、補助脚39が張り出した状態とされる。ま
た、つまみ32の位置からわかるように、図9に示した
状態、すなわちピニオン25がラック21に噛み合った
状態に維持される。
【0030】このような使用状態において、まず、図4
に示すように、便器1はベッド2の側部近傍に置かれ、
かつ、手摺17は、比較的低い位置にもたらされる。他
方、病人等は、床板41の側部に腰掛けた姿勢をとりな
がら、手摺17を握る。
に示すように、便器1はベッド2の側部近傍に置かれ、
かつ、手摺17は、比較的低い位置にもたらされる。他
方、病人等は、床板41の側部に腰掛けた姿勢をとりな
がら、手摺17を握る。
【0031】次に、図5に示すように、手摺17が上昇
される。このような手摺17の上昇は、モータ28を駆
動させ、ラック21を上昇させることにより達成され
る。病人等は、手摺17を握っているので、手摺17の
上昇を利用して立ち上がることができる。
される。このような手摺17の上昇は、モータ28を駆
動させ、ラック21を上昇させることにより達成され
る。病人等は、手摺17を握っているので、手摺17の
上昇を利用して立ち上がることができる。
【0032】このようにして立ち上がった病人等は、手
摺17を支えとしながら、便座4に背中を向けるように
向きを変える。次いで、モータ28が逆方向に回転さ
れ、図4に示すように、手摺17が下降される。この手
摺17の下降を利用して、病人等は、便座4上に腰掛け
た姿勢をとることができる。この状態で、排便が行なわ
れる。
摺17を支えとしながら、便座4に背中を向けるように
向きを変える。次いで、モータ28が逆方向に回転さ
れ、図4に示すように、手摺17が下降される。この手
摺17の下降を利用して、病人等は、便座4上に腰掛け
た姿勢をとることができる。この状態で、排便が行なわ
れる。
【0033】排便を終えたとき、手摺17は、図5に示
すように、上昇される。この手摺17の上昇を利用し
て、病人等は立ち上がることができる。次いで、病人等
は、床板41に背中を向けるように向きを変える。次い
で、手摺17が、図4に示すように、下降される。この
手摺17の下降を利用することにより、病人等は、床板
41に腰掛けた姿勢となる。
すように、上昇される。この手摺17の上昇を利用し
て、病人等は立ち上がることができる。次いで、病人等
は、床板41に背中を向けるように向きを変える。次い
で、手摺17が、図4に示すように、下降される。この
手摺17の下降を利用することにより、病人等は、床板
41に腰掛けた姿勢となる。
【0034】以上のように、この発明を図示した実施例
に関連して説明したが、この発明の範囲内において、そ
の他幾つかの変形例が可能である。
に関連して説明したが、この発明の範囲内において、そ
の他幾つかの変形例が可能である。
【0035】たとえば、便器1を床面6上で移動させる
ため、車輪8および9がモータ12によって駆動された
が、便器1の移動は、手動によって達成されてもよい。
ため、車輪8および9がモータ12によって駆動された
が、便器1の移動は、手動によって達成されてもよい。
【0036】また、便座4を上下方向へ移動させるよう
に駆動するための便座駆動機構および手摺17を上下方
向へ移動させるように駆動するための手摺駆動機構は、
それぞれ、ラック21および23、ピニオン25ならび
にモータ28を含む構造によって達成されたが、たとえ
ば、流体圧を駆動源とするシリンダを含む構造のものに
置換えられてもよい。
に駆動するための便座駆動機構および手摺17を上下方
向へ移動させるように駆動するための手摺駆動機構は、
それぞれ、ラック21および23、ピニオン25ならび
にモータ28を含む構造によって達成されたが、たとえ
ば、流体圧を駆動源とするシリンダを含む構造のものに
置換えられてもよい。
【図1】この発明の一実施例による便器1をベッド2と
ともに示す斜視図である。
ともに示す斜視図である。
【図2】図1に相当する図であって、便座4が上昇した
状態を示す。
状態を示す。
【図3】図1に相当する図であって、便器1がベッド2
に向かって移動した状態を示す。
に向かって移動した状態を示す。
【図4】図1に相当する図であって、便器1の別の使用
態様を示す。
態様を示す。
【図5】図4に相当する図であって、手摺17が上昇し
た状態を示す。
た状態を示す。
【図6】図1に示した便器1の平面図である。
【図7】図1に示した便器1の正面図である。
【図8】図1に示した便器1を右側面から示す断面図で
ある。
ある。
【図9】図8に相当する図であって、ピニオン25がラ
ック21に噛み合うように切換えられた状態を示す。
ック21に噛み合うように切換えられた状態を示す。
1 便器 2 ベッド 3 便器本体 4 便座 5 便貯留器 6 床面 7,8,9 車輪 12 モータ 13,14 案内シャフト 17 手摺 19,20 穴 21,23 ラック 25 ピニオン 27 アーム 28 モータ 29,31 プーリ 30 ベルト 32 つまみ 35 垂れ板
Claims (3)
- 【請求項1】 便貯留器を内蔵するとともに、床面上を
転動する車輪が取付けられた、便器本体と、 前記便器本体の上方に配置される便座と、 前記便座を上下方向へ移動可能なように案内するための
ものであり、前記便器本体および前記便座の各一方側部
に片寄った位置に上下方向に延びるように配置される、
案内シャフトと、 前記便座を上下方向へ移動させるように駆動するための
便座駆動機構と、 前記便器本体から上方へ延びるように取付けられる手摺
と、 前記手摺を上下方向へ移動させるように駆動するための
手摺駆動機構と、 を備える、便器。 - 【請求項2】 前記手摺は、前記便器本体に対して着脱
可能に取付けられ、かつ、前記便座に対しても着脱可能
に取付けられるようにされた、請求項1に記載の便器。 - 【請求項3】 前記便座駆動機構と前記手摺駆動機構と
は、共通のモータによって駆動され、前記モータによる
駆動力を前記便座駆動機構へ伝達する状態と前記手摺駆
動機構へ伝達する状態との間で切換えるための手段をさ
らに備える、請求項1または2に記載の便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02692894A JP3355011B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 便 器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02692894A JP3355011B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 便 器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07231860A JPH07231860A (ja) | 1995-09-05 |
JP3355011B2 true JP3355011B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=12206838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02692894A Expired - Fee Related JP3355011B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | 便 器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3355011B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4299058B2 (ja) * | 2003-05-29 | 2009-07-22 | 日本電産サンキョー株式会社 | 便座昇降装置 |
WO2011048372A1 (en) * | 2009-10-20 | 2011-04-28 | Enda Thomas | Bed with in - built toilet facility |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP02692894A patent/JP3355011B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07231860A (ja) | 1995-09-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020903 |
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