JP3340759B2 - 水面施用農薬製剤 - Google Patents
水面施用農薬製剤Info
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Description
に関する。
しては、粒剤が一般に使用されている。しかしながら、
粒剤は10アール当たり3〜4kgを散布機を用いて水
田の全面に均一散布する必要があり、重労働である。ま
たそれと同時に、作業者が薬剤に接触するなど安全性上
も問題がある。
る技術としては、農薬成分をロウ状物質の乳化、分散あ
るいは水溶液に、溶解もしくは分散させ、水溶性増量剤
とともに押し出し造粒する方法(特公昭63−7162
号公報)がある。また、最近になって農薬散布の省力化
の一つとして、除草活性成分を含有する錠剤またはカプ
セル剤を水田水中に投げ込む方法(特開平3−1738
02号公報)が提案されている。
剤などを投げ込む方法は、粒剤を水田の全面に均一に処
理する場合と比べて極めて省力的である。しかしなが
ら、上記公報に記載の錠剤またはカプセル剤は、水中で
の拡散性が不十分であり、活性成分の有する効果を必ず
しも十分に発揮できるとはいえない。したがって、これ
に代わり省力的で、かつ水田水中への拡散性のすぐれた
水面施用農薬製剤の開発が望まれている。本発明はこれ
らの要望に合致した農薬製剤を提供しようとするもので
ある。
課題を解決すべく鋭意研究した。その結果、水溶性物質
と比重が1未満の固体状撥水性物質からなる粒核に農薬
活性成分を含浸または付着させた固体状組成物または当
該組成物を水溶性高分子フィルムによって包装すること
により、前記の課題を解決すると同時に省力的で安全性
の高い本発明の農薬製剤を完成させた。
体的に説明する。
されるものであれば何れも使用でき、1種または2種以
上を併用してもよい。このような農薬活性成分として
は、例えば次のものが挙げられる。
チル、ダイアジノン、イソキサチオン、ピリダフェンチ
オン、クロルピリホスメチル、バミドチオン、マラソ
ン、PAP、ジメトエート、エチルチオメトン、PM
P、モノクロトホス、BRP、CVMP、ジメチルビン
ホス、プロパホス、DEP、EPN、NAC、MTM
C、MIPC、BPMC、PHC、MPMC、XMC、
ベンダイオカルブ、カルボスルファン、ベンフラカル
ブ、チオジカルブ、シクロプロトリン、エトフェンプロ
ックス、カルタップ、チオシクラム、ベンスルタップ、
ブプロフェジン、など。
水酸化第二銅、有機硫黄ニッケル塩、チウラム、キャプ
タン、TPN、フサライド、IBP、EDDP、チオフ
ァネートメチル、ベノミル、イプロジオン、メプロニ
ル、フルトラニル、テフロフタラム、ペンシクロン、メ
タラキシル、トリフルミゾール、ブラストサイジンS、
カスガマイシン、ポリオキシン、バリダマイシンA、オ
キシテトラサイクリン、ヒドロキシイソキサゾール、メ
タスルホカルブ、MAF、MAFE、ベンチアゾール、
フェナジンオキシド、ジクロメジン、プロベナゾール、
イソプロチオラン、トリシクラゾール、ピロキロン、オ
キソニック酸、グアザチン、など。
B、フェノチオール、クロメプロップ、ナプロアニリ
ド、CNP、クロメトキシニル、ビフェノックス、MC
C、ベンチオカーブ、エスプロカルブ、モリネート、ジ
メピペレート、DCPA、ブタクロール、プレチラクロ
ール、ブロモブチド、メフェナセット、ダイムロン、ベ
ンスルフロンメチル、シメトリン、プロメトリン、ジメ
タメトリン、ベンタゾン、オキサジアゾン、ピラゾレー
ト、ピラゾキシフェン、ベンゾフェナップ、トリフルラ
リン、ピペロホス、ACN、など。
チレンドコサノール、ニコチン酸アミド、ベンジルアミ
ノプリン、など。
は、特に限定されるものではないが、一般的には製剤全
量の0.5〜90%(重量%)であり、農薬活性成分の
種類により、10アール当りの必要散布量となるように
添加すればよい。
ハンドブック」(1989年版、社団法人 日本植物防
疫協会発行)に記載の一般名である。
重が1未満であればよく、特に限定されるものではな
い。例えば次のものが挙げられる。
アリン酸、ラウリン酸、牛脂、ステアリルアルコール、
ポリエチレンなど。
は混合して使用できる。
物中に0.1重量%以上含まれれば効果を発現するが、
望ましくは0.5〜20重量%である。
水に溶解するものであればよく、特に限定されないが例
えば次のものが挙げられる。
硫酸ナトリウム、塩化アンモニウム、重炭酸アンモニウ
ム、硫酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ショウ酸、ク
エン酸、酒石酸、酒石酸ナトリウム、グルコース、マル
トース、シュークロース、ラクトース、デキストリン、
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリ
プロピレンオキサイド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ア
ラビアゴム、キサンタンガムなど。
有量によって適宜変更しうるが、固体組成物中に5重量
%以上あればその効果を発現する。
組成物の以外に界面活性剤、農薬活性成分の安定化剤、
物理性改良剤などの補助剤を添加してもよく、また担体
を使用してもよい。
に通常使用される非イオン性界面活性剤、陰イオン性界
面活性剤、陽イオン性界面活性剤および非イオン性と陰
イオン性を混合した界面活性剤などが使用できる。
ク、ベントナイト、炭酸カルシウム、軽石、ケイソウ
土、バーミキュライト、パーライト、ホワイトカーボン
などが使用できる。
と比重が1未満の固体状撥水性物質からなる粒核に農薬
活性成分を含浸または付着させた固体状組成物からなる
か、これを水溶性高分子フィルムによって包装してなる
ものであるが、後者の場合は水田へ投入するものであ
り、投入のしやすさおよび省力性を考慮すると、水溶性
高分子フィルムによって1個あたり10〜100gに包
装したものが望ましい。ここで包装の形状は特に限定さ
れるものではなく、例えば、球状、円柱状、角状、箱
状、不定形のいずれでもよい。
は、本発明の水面施用農薬製剤を水田の水中に投入した
ときに、速やかに溶解するものであれば何れも使用でき
る。例えば、ポリビニルアルコール、カルボキシメチル
セルロース、デキストリン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ペク
チン、プルラン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸塩、ポリエチレンオキサイドなどが挙げられる。また
これらのフィルムの厚さは貯蔵中、運搬中、あるいは手
で水田中に投げ入れるときに容易に破損しないものであ
ればよく、30μm〜2mmあればよい。
は、水溶性高分子フィルムで包装しない場合には、粒剤
などの固体状組成物を従来の粒剤と同様に水田中に均一
に散布すればよい。水溶性高分子フィルムで包装してな
る場合には農薬活性成分の種類、製剤中への含有量など
により異なるが、10アール当り、例えば、50〜10
0gの重量に包装したものであれば、5〜20個程度の
水田中に投げ込めばよい。そうすれば、水中に農薬活性
成分を水中に広く拡散させ、十分な防除効果をもたらす
ことができる。
と、一旦沈むが、すぐに水面に浮上し、水面状を速やか
に拡散する。その間に農薬活性成分を水田水中に広く均
一に拡散させる作用を有する。
定されないが、例えば、次の方法によって調製できる。
マーミルで混合し、加水後造粒機で造粒し、乾燥するこ
とにより粒核を得る。
ることはなく、造粒法としては、押し出し造粒、転動造
粒、などいずれでもよい。
付着させる方法としては、例えば次の方法が挙げられ
る。
そのままか、または溶剤に溶解させて粒核に噴霧する。
また固体状であれば溶剤に溶解し粒核に噴霧する。
のまま、または溶剤に溶解して、固体状であれば溶剤に
溶解して、粒核とともにV型混合機で混和する。
とともにV型混合機で混和する。
が、水溶性高分子フィルムで包装すると、水田に手で投
げ入れることができるので、散布の省力化のために効果
的である。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
部を意味する。
グニンスルホン酸カルシウム 5.0部、パラフィンワ
ックス(融点55℃) 3.2部および塩化カリウム
89.8部をハンマーミルで混合し、水 15部を添
加、混練後、押し出し造粒機で造粒する。次いで乾燥、
整粒し、500〜1680μmの粒核を得た。得られた
粒核 93.4部に、予め加温溶融したフェノチオール
2.1部およびシメトリン 4.5部を噴霧し、粒状
の固体状組成物を得る。これをポリビニルアルコールの
フィルム(厚さ40μm)で1個当り50gに包装し
た。
20部、ステアリン酸 5.4部および尿素 69.
6部をハンマーミルで混合し、水 12を滴下しなが
ら、転動造粒機で造粒する。次いで乾燥、整粒し、50
0〜1680μmの粒核を得た。得られた粒核 93.
4部に、予め加温溶融したフェノチオール2.1部およ
びシメトリン 4.5部を噴霧し、粒状の固体状組成物
を得る。これをポリビニルアルコールのフィルム(厚さ
40μm)で1個当り50gに包装した。
ール 2部、牛脂 6.4部およびクエン酸 91.1
部をハンマーミルで混合し、水10部を滴下しながら転
動造粒機で造粒する。次いで乾燥、整粒し、500〜1
680μmの粒核を得た。得られた粒核78部に、予め
混合したプロベナゾール 20部およびポリブテン 2
部を加え、V型混合機で混合し、粒状の固体状組成物を
得る。これをポリビニルアルコールのフィルム(厚さ4
0μm)で1個当り50gに包装した。
剤の有用性を示す。
を作り、1区当りタイヌビエ種子(50g)、ホタルイ
種子(30g)、アゼナ種子(10g)、コナギ種子
(10g)をそれぞれ播種し、代かき2日後に2葉期の
水稲苗(品種:日本晴)を機械移植した。これらの雑草
が2〜3葉期に達したとき、実施例1に準じて調製した
試料を試験区の中央(1か所)に1個(50g)処理し
た。
報記載の粒剤は次のようにして調製した。すなわち、パ
ラフィンワックスをポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルで水中に分散させ、パラフィンワックスとして50%
のエマルションを得た。このエマルション 10部に、
フェノチオール 0.7部、シメトリン 1.5部およ
びリグニンスルホン酸ナトリウム 5部を分散し、水5
部および塩化カリウム87.8部を加え、混練し、押し
出し造粒した後、乾燥、整粒して500〜1680μm
の粒状の固体状組成物を得た。
定量を水田の全面に散布した。
の中央および四隅(試験例1と同様のA区〜E区)の5
か所から計5m2中に生き残った雑草を抜き取り、その
乾燥重量(g)を測定し、次式により5区平均の除草率
(%)を求め、下記の基準により除草効果の評価値に換
算した。また水稲に対する薬害については下記の基準に
より薬害程度を達観調査した。結果を表3〜5に示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 水溶性物質と比重が1未満の固体状撥水
性物質からなる粒核に農薬活性成分を含浸または付着さ
せた固体状組成物からなることを特徴とする水面施用農
薬製剤。 - 【請求項2】 水溶性物質と比重が1未満の固体状撥水
性物質からなる粒核に、農薬活性成分を含浸または付着
させた固体状組成物を水溶性高分子フィルムによって包
装してなることを特徴とする水面施用農薬製剤。
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---|---|---|---|
JP07875792A JP3340759B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 水面施用農薬製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07875792A JP3340759B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 水面施用農薬製剤 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07875792A Expired - Fee Related JP3340759B2 (ja) | 1992-03-02 | 1992-03-02 | 水面施用農薬製剤 |
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JP2016147834A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 日産化学工業株式会社 | 固形農薬組成物の施用方法 |
CN116267987B (zh) * | 2023-02-24 | 2024-11-12 | 湖南农业大学 | 一种柑橘果实品质调控剂及制备方法及其应用 |
-
1992
- 1992-03-02 JP JP07875792A patent/JP3340759B2/ja not_active Expired - Fee Related
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