JP3310724B2 - 螺旋ホースの製造方法 - Google Patents
螺旋ホースの製造方法Info
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Description
して設置保管され、使用時には必要長さだけ引き出して
使用する消火用の螺旋ホースの製造方法に関する。
軽量で、柔軟性があり、外力を加えても容易に潰れるこ
となく円形に保たれた保形ホースがリールに対して螺旋
状に巻回されている。そして、このホースの基端部が接
続口金を介して消火栓に接続され、先端部に放水口金が
設けられている。
持って引き出すことにより、リールが回転してホースを
必要な長さだけ引き出すことができ、ホースを途中まで
引き出したときにはホースの基端側はリールに巻回され
たままであるが、円形に保たれた保形ホースであるため
通水することができる。
ジャケットの内面にゴムまたは合成樹脂のライニング層
を施したジャケットホースが用いられている。すなわ
ち、繊維よりなるたて糸と、金属線状体または合成樹脂
線状体からなるよこ糸とを筒状に織成し、このジャケッ
トの内側にゴムまたは合成樹脂のライニング層を施して
いる。
うに構成されている。ホース11のジャケット12は、
たて糸13はポリエステルスパン糸を複数本燃り合わせ
た糸条(20/6S)を440本使用し、よこ糸14は
ポリエステルモノフィラメント糸(φ1.6mm)を、
10cm間に20本程度の割合で打ち込んで、筒状に織
成したものである。そして、このジャケット12の内面
にポリエステル系TPEのライニング層15を施し、内
径38mmにしている。
の間隔は、(100mm/20山)−1.6mm=3.
4mmであり、これはよこ糸14の直径の2.1倍にな
る。
いため、ホース11を曲げても、曲げの内側でよこ糸1
4とよこ糸14とが干渉せず、近付く余裕があり、しわ
が発生しない。
直径の2倍以上)ため、ホース11の内面の凹凸が大き
く、圧力損失が大きいという問題がある。そこで、この
問題を解決するために、特開平1−43877号公報に
示すように内面の凹凸を少なくして圧力損失を小さくし
たホースが開発された。
て糸13とよこ糸14とからなるジャケット12の内面
に柔軟な繊維製筒状布帛で補強したライニング層15
を、筒状布帛とジャケット12の内面の凹凸における凸
部の頂部のみにおいて接着されるごとく貼着することに
より、内面の凹凸を少なくした。
その内面のライニング層によってジャケットの内面の凹
凸、特に凹部の開口を塞ぐことにより、フラットな状態
に形成し、圧力損失を小さくしている。
示したホース11は内圧が高くなると、ライニング層1
5が、たて糸13とよこ糸14との交差部における凹部
に押し込まれ、ホース11の内面の凹凸が浮き出てしま
い、圧力損失が大きくなり、効果が低下するという問題
がある。
引き伸ばした状態で、無加圧時には同図(a)に示すよ
うに、ホース内面16がフラットであるが、無加圧時で
も、同図(b)に示すように、ホース11をリール等に
巻回した状態では、巻き内側17は圧縮され、大きな凹
凸からなるしわ18が発生し、このしわ18によって圧
力損失が大きくなる。
で、加圧使用時には同図(c)に示すように、ホース内
面16に凹凸からなるしわ18が発生し、またホース1
1をリール等に巻回した状態での加圧使用時には同図
(d)に示すように、ホース内面16の巻き内側17に
大きな凹凸からなるしわ18が発生し、このしわ18に
よって圧力損失が大きくなる。
糸14を細くし、よこ糸14相互間の間隔を狭めてよこ
糸14を高密度にしただけであると、ホース11を引き
伸ばした状態では同図(a)に示すように、ホース内面
16がフラットであるが、同図(b)に示すように、ホ
ース11をリール等に巻回した状態では、巻き内側17
は圧縮され、大きな凹凸からなるしわ18が発生し、こ
のしわ18によって圧力損失が大きくなる。
もので、その目的とするところは、軽量、柔軟性に優れ
ているとともに、特に伸ばした状態より悪くなる巻いた
状態での圧力損失を小さくすることができ、真っ直ぐな
状態、巻いた状態でも通水抵抗が少ない螺旋ホースの製
造方法を提供することにある。
的を達成するために、熱収縮性を有する繊維よりなるた
て糸と金属線状体または合成樹脂線状体を含むよこ糸と
を筒状に織成したジャケットの内部に、ゴムまたは熱可
塑性エラストマーよりなるチューブを挿入してホース主
体を形成し、次に前記ホース主体の両端部を封止して前
記ホース主体内を加圧するとともに螺旋状に巻回した状
態に保持して前記ホース主体を加熱し、前記チューブを
前記ジャケットの内面に接着して螺旋形状に成形加工
し、前記ホース主体を直線状に引き伸ばした時に、巻き
外側に僅かなしわ或いは波が発生するようにしたことを
特徴とする螺旋ホースの製造方法にある。
と、巻い外側のたて糸が緊張されるとともに、チューブ
の伸長され、巻き内側のたて糸およびチューブが圧縮さ
れた状態となり、この状態で内圧を加えつつ加熱する
と、たて糸も熱収縮してしわのないフラットな内面とな
り、圧力損失が小さく、真っ直ぐな状態、巻いた状態で
も通水抵抗が少ない螺旋ホースを製造できる。
説明する。図1に示すように、ホース11のジャケット
12は、たて糸13はポリエステルスパン糸を複数本燃
り合わせた糸条(20/6S)を440本使用し、よこ
糸14はポリエステルモノフィラメント糸(φ1.4m
m)を、10cm間に27本程度の割合で打ち込んで、
筒状に織成したものである。
れたチューブであり、これはゴムまたは熱可塑性エラス
トマーによって筒状に成形され、その外面の接着層16
を介して一体的に接着され、内径38mmにしている。
の間隔は、(100mm/27山)−1.4mm=2.
30mmであり、これはよこ糸14の直径の1.6倍に
なり、よこ糸14を、使用するよこ糸14の最大直径の
2倍以下の高密度にしている。
合うよこ糸14相互間の間隙であり、よこ糸14の最大
直径とは、太さが大小異なる2種類のよこ糸14を使用
した場合に、その太い方のよこ糸14の直径である。ま
た、よこ糸14の断面形状が楕円の場合には長手方向の
寸法である。
来通りの方法でライニング層を施してホースにしてしま
うと、巻回した時、図5の例と同様の問題が発生する。
これはライニング材の接着剤によってジャケットの糸が
拘束され、自由に変形できなくなるためと考えられる。
ト12の状態では非常に自由度があるため、螺旋状に巻
いても図5のような凹凸のしわが発生しない。次に、こ
れらの点に着目したこの発明の製造方法について説明す
る。
織成してジャケット12を形成する。一方、ゴムまたは
熱可塑性エラストマーによって筒状に成形してチューブ
15を形成し、このチューブ15の外面に接着層20を
施す。
に引き込んでジャケット12とチューブ15とからなる
二重構造のホース主体21を形成し、このホース主体2
1の両端部を封止金具(図示しない)によって封止す
る。
旋状に巻回するとともに、ホース主体21の内部にスチ
ームを供給して加圧しつつ加熱すると、チューブ15が
軟化状態となり、加圧によって膨張してジャケット12
の内面に接着される。チューブ15の外面には接着層2
0が施されているため、接着層20を介してチューブ1
5がジャケット12の内面に一体的に接着される。
ケット12をマンドレル等に螺旋状に巻回すると、巻き
内側17のたて糸13は圧縮され、巻き外側19のたて
糸13は緊張された状態となり、同時にチューブ15の
巻き内側17は圧縮され、巻き外側19は伸長される。
この状態で、加圧しつつ加熱すると、巻き内側17にお
いては、たて糸13が熱収縮するとともに、嵩高い状態
でチューブ15に接着される。また、巻き外側19にお
いては、たて糸13が緊張され、チューブ15が伸長さ
れた状態で、両者が接着固定される。
に、例えばリール等に螺旋状に巻回しても、巻き内側1
7,巻き外側19にしわが発生することがなく、フラッ
トな状態となる。この結果、圧力損失が大きい巻回状態
でも、従来のホースに比して圧力損失が小さい螺旋ホー
スを提供できる。
時に、巻き内側17が伸び、巻き外側19が圧縮される
ことから、巻き外側19に僅かなしわ或いは波が発生す
る。しかし、直線状態のホースは巻回状態の時より圧力
損失が小さいので、しわや波の影響が相殺され、圧力損
失は無視できる程度に小さく、真っ直ぐな状態、巻いた
状態でも通水抵抗が少ない螺旋ホースが得られる。
ャケット12を螺旋状に巻回した状態で、このジャケッ
ト12の内面に熱可塑性エラストマーのチューブ15に
よってライニング層を施して成形加工していることか
ら、ホースに螺旋形状の曲り癖が付いている。このた
め、消火栓のリールに螺旋状に巻回されている螺旋ホー
スを引き出して使用する際に、ホースと床面との接触面
積が少なくなり、ホース引き出し抵抗が小さく、軽い力
量で引き出すことができるとともに、使用後にリールに
ホースを巻き取って格納する際の抵抗も少ないという効
果がある。
15の外面に接着層20を施したが、接着性を有するチ
ューブを用いれば、接着層20は必ずしも設ける必要は
ない。
ば、ジャケットの内部にチューブを挿入してホース主体
を形成し、このホース主体の両端部を封止してホース主
体内を加圧するとともに、螺旋状に巻回した状態に保持
して前記ホース主体を加熱して成形することにより、柔
軟で、軽量の螺旋ホースを容易に製造できる。
状態より悪くなる巻いた状態での圧力損失を小さくする
ことができ、真っ直ぐな状態、巻いた状態でも通水抵抗
が少ない螺旋ホースを提供できる。
ているため、リールに螺旋状に巻回されている螺旋ホー
スを引き出して使用する際に、ホースと床面との接触面
積が少なくなり、ホース引き出し抵抗が小さく、軽い力
量で引き出すことができるとともに、使用後にリールに
ホースを巻き取って格納する際の抵抗も少なく、取扱い
性が優れているという効果がある。
示す縦断側面図。
た状態の縦断側面図。
巻回状態の縦断側面図。
態と巻回状態の縦断側面図。
した状態と巻回状態の縦断側面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 熱収縮性を有する繊維よりなるたて糸と
金属線状体または合成樹脂線状体を含むよこ糸とを筒状
に織成したジャケットの内部に、ゴムまたは熱可塑性エ
ラストマーよりなるチューブを挿入してホース主体を形
成し、 次に前記ホース主体の両端部を封止して前記ホース主体
内を加圧するとともに螺旋状に巻回した状態に保持して
前記ホース主体を加熱し、前記チューブを前記ジャケッ
トの内面に接着して螺旋形状に成形加工し、前記ホース
主体を直線状に引き伸ばした時に、巻き外側に僅かなし
わ或いは波が発生するようにしたことを特徴とする螺旋
ホースの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15700793A JP3310724B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 螺旋ホースの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP15700793A JP3310724B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 螺旋ホースの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719374A JPH0719374A (ja) | 1995-01-20 |
JP3310724B2 true JP3310724B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=15640146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15700793A Expired - Fee Related JP3310724B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 螺旋ホースの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3310724B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11210944A (ja) * | 1998-01-21 | 1999-08-06 | Sakura Rubber Co Ltd | ホースとホースの製造方法 |
JP4680438B2 (ja) * | 2001-08-01 | 2011-05-11 | 芦森工業株式会社 | 筒状袋体 |
JP5277277B2 (ja) * | 2011-03-25 | 2013-08-28 | 櫻護謨株式会社 | ジャケットホース |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15700793A patent/JP3310724B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0719374A (ja) | 1995-01-20 |
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