JP3473801B2 - 管路の補修用管体 - Google Patents
管路の補修用管体Info
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Description
などの、主として地中に埋設された管路に対し、その管
路内に新たに硬質の管を形成し、管路を補修するために
使用する合成樹脂製管体に関するものである。
修する方法として、その管路内に硬質ポリエチレンや硬
質ポリ塩化ビニルなどの硬質の熱可塑性樹脂よりなる管
体を挿通し、その管体を加熱軟化させて加圧して膨ま
せ、管路内に硬質の管を形成することが行われている。
管路内に挿通するために、管路内径より小径の管体を使
用するか、又は管体を扁平に折畳みさらにそれをU字状
に折曲げるなどして、管路内に大きな抵抗を生じること
なく挿通できるようになし、管体を管路内に挿通した
後、管体内に加熱加圧流体を送入し、管体を軟化させる
と共に膨ませ、管路内面に沿わせることが行われてい
る。
921号明細書、第4985196号明細書、特開昭5
8−88281号公報、特開昭64−64827号公
報、特開平2−202431号公報などに記載されてい
る。
内に加熱流体を送入することにより管体を加熱するの
で、管体をその全長全周に亙って均一に加熱することが
困難であり、部分的に加熱にムラが生じるため、この状
態で管体に内圧がかかると部分的な軟化の程度によって
膨脹の仕方にムラが生じ、部分的に膨脹して肉厚が薄く
なったり、クラックが生じたりしていた。
れを略U字状に曲げて管路に挿通する方法においては、
かかる状態の管体を再度筒状に膨ませる必要があるが、
加熱にムラが生じると、折畳み部分が適切に延ばされな
いままで過度に加熱された部分のみが膨脹してしまう恐
れがある。
りなる硬質管の、内面、外面又は肉厚内に筒状織布を配
し、当該筒状織布で硬質管を補強し、加熱ムラによる膨
脹のムラを抑止した管体を考案し、当該考案は実開平6
−54979号公報に示されている。
いては、管体の耐圧力を高めることにより、内張りされ
た管路を補強するために、筒状織布の少くともよこ糸と
して高剛性糸を使用することが好ましい。
とにより、管体の耐圧力が向上し、老朽化した管路を再
生して耐圧力を向上させることができると共に、内張り
作業に際しても高い内圧をかけて膨ませることができる
ので、管体が管路内面に密着し、より適切な内張りが施
される。
を使用した場合には、当該筒状織布の耐圧力は高くな
り、管体の破断圧力は十分に高いものとなるが、この管
体を管路に挿通して高い内圧をかけると、管体が膨脹し
て管路内面に圧接し、圧力が直接管路に作用するため、
老朽化した管路や石綿管などのように強度が不十分な管
路の場合には、内圧によって管路自体が破壊される恐れ
がある。そのため管路と管体とが互いに補強し合って耐
圧力の高い管路を形成するという作用が失われ、管路の
補強作用として不十分である。
より、筒状織布の周方向の伸びを押え、内圧による管体
の膨脹を抑制して、管路に過大の力が作用しないように
することは可能であるが、このような筒状織布を管体に
埋入すると、管体が剛直となり、管路への引込みが困難
となる。
は、図1に示すように、管体1を扁平に折畳み、さらに
それを幅方向にU字状乃至V字状に彎曲させた状態で、
管路2内に引込まれる。
幅方向に繰返し屈曲される。その屈曲部においては、屈
曲の内側において硬質の材料が圧縮されることは困難で
あるため、屈曲の外側から肉厚の中央部にかけて全体と
して伸長することとなり、管体1の肉厚内に筒状織布が
埋入されている場合には、その筒状織布も周方向に伸長
することが必要となる。
布の周方向の伸びが押えられていると、その管体1は小
さい曲率半径で屈曲することができず、無理に屈曲させ
た場合においても、筒状織布の剛性によって管体1の屈
曲が伸びようとする弾性が生じ、図1に示されるような
彎曲した状態を維持できない。
あって、管体内に筒状織布を埋入し、その筒状織布のよ
こ糸に高剛性糸を使用して管路の耐圧力を高めると共
に、内張り時には管路に過度の力が作用して破断するこ
とがなく、また管路への挿通時には、小さい力で容易に
管路内に引込むことのできる管体を提供することを目的
とするものである。
塑性樹脂を主体とする硬質の管体を挿通し、これを加熱
軟化させて膨脹させ、管路内に硬質の管を形成して管路
を補修する方法において使用する管体において、少くと
もよこ糸の一部に高剛性糸を使用し、当該よこ糸の織り
縮み率が10〜15%である筒状織布の、内外面に熱可
塑性樹脂の被覆層を形成し、当該内外の被覆層を前記筒
状織布の布目を通して一体化せしめたことを特徴とする
ものである。
の流体圧力に相当する内圧を作用させたときの管体の外
径が、管路の内径にほゞ一致していることが好ましい。
は本発明の管体1を示すものであって、筒状織布4の内
外面に熱可塑性樹脂よりなる被覆層3a,3bが形成され
ており、当該内外の被覆層3a,3bは、前記筒状織布4
の布目を貫通して一体化している。
は、硬質のポリエチレンや硬質ポリ塩化ビニルなどを使
用することができる。
6とを筒状に織成したものであって、少くともそのよこ
糸6は、ガラス繊維、アラミド繊維、全芳香族ポリエス
テル繊維などの高剛性糸が使用されている。
と同様の高剛性糸を使用することもできるが、通常の天
然繊維又は合成繊維の糸を使用することもできる。そし
て筒状織布4は、このたて糸5とよこ糸6とを比較的目
の粗い組織に織成したものが適当である。
を織成する際に、よこ糸6の織り縮み率が10〜15%
となるように織成されている。
織布4を押出し機のヘッド中を通し、その筒状織布4の
外面から合成樹脂を押出し、当該合成樹脂を押出し圧力
で筒状織布4の布目を通して内側にまで押込み、筒状織
布4の内外面を合成樹脂で被覆して一体化し、筒状織布
4の内外面に被覆層3a,3bを形成した管体1を形成す
ることができる。
0〜15%の範囲内となるように織成することにより、
筒状織布4においてよこ糸6が適度の屈曲を有し、硬質
の管体1の幅方向の屈曲性が阻害されることがなく、且
つ加圧時に過度に径膨脹して管路2を破壊するようなこ
ともないのである。
が10%未満であると、管体1を幅方向に屈曲すること
が困難となり、管路2に挿通する際に大きな引込み力を
必要とする。
ると、管体1の内圧による膨脹率が大きくなり、管体1
内に内圧が作用したとき、管体1が膨脹して内圧が管路
2にも作用し、管路2の耐圧力が不足していると破断す
る恐れがある。
状織布4のよこ糸6に高剛性糸が使用されているので、
管体1の破断時強度が高く、管路2を補強して強度の低
い管路の破断時強度を高めることができる。
り、筒状織布4の内外の被覆層3a,3bが一体化してい
るので、管路2への引込み時に筒状織布4が管路2と摩
擦して損傷することがなく、また筒状織布4と被覆層3
a,3bとの接着力が高く、内圧により剥がれることがな
い。
るよこ糸6の織り縮み率が10〜15%であるので、管
体1に埋入された状態においてよこ糸6が適度の屈曲を
有しており、管体1を幅方向に屈曲した状態で管路2に
容易に挿通することができると共に、管体1に内圧が作
用したときにはその内圧をよこ糸6が支え、管路2に過
大の力が作用することがなく、耐圧力が十分でない管路
2でも破壊されることがなく、管体1と管路2との強度
を十分に活かして、有効に補強された管路を形成するこ
とができるのである。
にほゞ一致せしめることにより、内張り時に内圧で膨脹
した管体1が管路2の内面に密着し、且つその状態で内
圧を筒状織布4が支えるので、筒状織布4の強度と管路
2の強度とが有効に作用し、より耐圧力の高い管路とな
る。
4で補強されており、特に周方向に延びるよこ糸6が高
剛性糸であるので、管体1に作用する内圧はこのよこ糸
6が支えることができる。そのため被覆層3a,3bは気
密性のみを負担すれば足り、管体1を十分に薄いものと
することができ、管路2への挿通がより容易であると共
に、内張りされた管路2の流路を狭めることがない。
し、よこ糸6としてアラミド繊維糸を使用して、よこ糸
6の織り縮み率が13%となるように筒状に織成して、
直径286mmの筒状織布4を織成した。
して、筒状織布4の内外両面にポリエチレン樹脂の被覆
層3a,3bを形成し、外径286mm、肉厚5mmの管体1
を成型した。
て、よこ糸6の織り縮み率が6%となるように織成し
て、直径286mmの筒状織布4を織成し、実施例と同様
に被覆層3a,3bを形成して、外径286mm、肉厚5mm
の管体1を成型した。
て、よこ糸6の織り縮み率が20%となるように織成し
て、直径286mmの筒状織布4を織成し、実施例と同様
に被覆層3a,3bを形成して、外径286mm、肉厚5mm
の管体1を成型した。
織成し、当該筒状織布4の外面にポリエチレン樹脂の被
覆層を押出成型により形成して、外径286mm、肉厚4
mmの管体1を成型した。
ポリエチレン管を成型し、当該ポリエチレン管を管体1
とした。
て、それぞれ管体1の物性を測定した。また呼称300
mmの石綿管(破断圧15kg/cm2)で、45°ベンドを
4カ所有する長さ30mの配管を形成し、前記各管体1
を当該配管に内張りし、挿通時の荷重及び、内張りされ
た配管の破断圧を測定した。
ば管体1の管路2への挿通荷重が小さく、容易に内張り
することができると共に、管体1で内張りされた管路2
の破断圧が高く、管路2が有効に補強されていることが
判る。
比較例1では、管体1の幅方向の屈曲性に劣るため、引
込み時に管路2内面と摩擦し、挿通荷重が大きく、引込
みが困難であることが理解できる。
2では、管体1内にかかった内圧が直接管路2に作用す
るため、内張りされた管路の破断圧が低く、十分に補強
されていない。
成した比較例3では、筒状織布4と被覆層3との接着力
に劣るため、被覆層3が筒状織布4から剥がれて膨脹す
ることができ、内圧により管路2を破壊することとな
り、管路2は殆ど補強されているとは言えない。
は、実施例の5倍にも及ぶ厚みを有しているので、過度
に厚いために柔軟性に劣り、前述のようなベンドの多い
配管に挿通しようとすると途中で破断し、挿通不能であ
った。
す横断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 管路(2)内に熱可塑性樹脂を主体とす
る硬質の管体(1)を挿通し、これを加熱軟化させて膨
脹させ、管路(2)内に硬質の管を形成して管路(2)
を補修する方法において使用する管体(1)において、
少くともよこ糸(6)の一部に高剛性糸を使用し、当該
よこ糸(6)の織り縮み率が10〜15%である筒状織
布(4)の、内外面に熱可塑性樹脂の被覆層(3a,3
b)を形成し、当該内外の被覆層(3a,3b)を前記筒状
織布(4)の布目を通して一体化せしめたことを特徴と
する、管路の補修用管体 - 【請求項2】 管体(1)内に内張り時の流体圧力に相
当する内圧を作用させたときの管体(1)の外径が、管
路(2)の内径にほゞ一致していることを特徴とする、
請求項1に記載の管路の補修用管体
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25175195A JP3473801B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 管路の補修用管体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25175195A JP3473801B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 管路の補修用管体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0970888A JPH0970888A (ja) | 1997-03-18 |
JP3473801B2 true JP3473801B2 (ja) | 2003-12-08 |
Family
ID=17227388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25175195A Expired - Lifetime JP3473801B2 (ja) | 1995-09-04 | 1995-09-04 | 管路の補修用管体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3473801B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NO308625B1 (no) * | 1998-12-30 | 2000-10-02 | Eiriksson Nyfotek As Leiv | FremgangsmÕte for Õ redusere friksjonstap i tunneler |
DE19941669C2 (de) * | 1999-09-01 | 2001-10-25 | Raedlinger Maschinen Und Anlag | Gewebeschlauch für Hochdruckfluidleitungen sowie Verfahren zur Erhöhung der Nenndruckstufe von Altfluidleitungen |
-
1995
- 1995-09-04 JP JP25175195A patent/JP3473801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0970888A (ja) | 1997-03-18 |
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