[go: up one dir, main page]

JP3282094B2 - レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法 - Google Patents

レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法

Info

Publication number
JP3282094B2
JP3282094B2 JP23409497A JP23409497A JP3282094B2 JP 3282094 B2 JP3282094 B2 JP 3282094B2 JP 23409497 A JP23409497 A JP 23409497A JP 23409497 A JP23409497 A JP 23409497A JP 3282094 B2 JP3282094 B2 JP 3282094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
layer
shielding
recording medium
marking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23409497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1170734A (ja
Inventor
俊之 清成
明洋 岩本
信昭 長幡
照人 磯永
忠 小早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Brewery Co Ltd, Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Kirin Brewery Co Ltd
Priority to JP23409497A priority Critical patent/JP3282094B2/ja
Publication of JPH1170734A publication Critical patent/JPH1170734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3282094B2 publication Critical patent/JP3282094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場出荷品の包装
の表面或は工場出荷品に貼付されたラベル等の、その表
面に表示又は記録を必要とする各種表示体に対するマー
キング方法及びマーキングするための記録体に関連し、
その識別の為に表示体に入力される商品名、ロット番
号、製造時期、賞味期限、バーコード等任意のパターン
を、生産、包装等の直前、ライン中、直後に高速にて効
率良く簡便にマーキングできる炭酸ガスレーザマーキン
グ用記録体とレーザマーキング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にレーザマーキング方法として、
基材の表面に任意のパターンのレーザ光を照射、或いは
走査し、基材表層等の着色層を蒸発・飛散により破壊さ
せ、露出した下地と非破壊部分との明度や色相の差異、
或は破壊部分の凹凸による光の乱反射により得られたコ
ントラストを利用し、視認性を得る破壊型の方法、熱
により化合物が分解或いは反応し、元の色と異なる色に
発色する化合物を含有するレーザ発色層を記録体に形成
し、これにレーザ光を照射して視認性を得る発色型の方
法がある。
【0003】例えば、破壊型のレーザマーキング方法と
しては包装紙や紙ラベルの上に印刷された着色インキ層
をレーザ光により破壊し、露出した下地の紙の白さと非
破壊部分の着色インキとの明度、色相差を用いる方法が
あり、この方法は視認性が高く、簡便で有効である。し
かし、この方法では高速マーキング時に、蒸発・飛散物
を捕集するための設備を必要としたり、そのメンテナン
ス等の費用を生じる点に問題がある。
【0004】また、発色型のレーザマーキング方法とし
ては、ラベルに感熱発色インキ、OPニスを印刷して感
熱発色層と保護層を形成し、これにレーザ光を照射して
変色した照射部と未照射部分の明度、色相差で視認性を
得る方法があり、これは蒸発・飛散物が極めて少なく有
効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
レーザマーキング方法では、比較的高エネルギー密度の
レーザ光を用いる為、レーザ光が着色層やレーザ発色層
を透過して記録体の支持体に損傷を与えたり、包装され
た製品に損傷を与える。支持体が損傷した場合には、記
録体強度が低下したり、レーザマーキングされた文字、
図柄等の支持体上での結着が弱くなりマーキングが脱落
するという問題がある。また、包装された製品に透過し
た強いレーザ光が照射された場合には、製品にも印字さ
れたり、製品表面に傷がつく等の問題がある。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、かかる
現状に鑑み、オンラインで、非接触、高速マーキングと
いう特徴を有する炭酸ガスレーザマーキング方法におい
て、低エネルギー密度のレーザ照射でもレーザ発色が生
じ、エネルギー効率が良く、より高速或いは広い印字面
積のマーキングが可能で、しかも、レーザマーキング時
における支持体や包装された製品の損傷を抑える炭酸ガ
レーザマーキング用記録体、とりわけレーザマーキン
グ用表示体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、支持体の上にレーザ発色層を有する記録体に
おいて、支持体とレーザ発色層の間に酸化チタン被覆雲
母又は弗素四珪素雲母を含有する遮蔽層を形成させた記
録体を用いた場合、レーザマーキング時に透過する炭酸
ガスレーザ光のエネルギーをレーザ遮蔽層により著しく
低くすることができ、支持体或いは包装された製品の損
傷を抑えることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は上記課題を解決するため
、支持体の上にレーザ遮蔽剤を含有する遮蔽層を有
し、更に前記遮蔽層の上に、レーザ発色層を有する記録
体において、前記レーザ遮蔽剤が酸化チタン被覆雲母又
は弗素四珪素雲母であることを特徴とする炭酸ガスレー
ザマーキング用記録体を提供する。
【0009】また、本発明は上記課題を解決するため
、支持体の上にレーザ遮蔽剤を含有する遮蔽層を有
し、更に前記遮蔽層の上に、レーザ発色層を有する記録
体に文字及び/又は図形を表示又は記録するための炭酸
ガスレーザ光を照射し、レーザ発色層を熱により変色し
てマーキングを行なうレーザマーキング方法において、
記レーザ遮蔽剤が酸化チタン被覆雲母又は弗素四珪素
雲母であることを特徴とするレーザマーキング方法を提
する。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の典型的なも
の及び最良の状態は、後記の実施例に具体的に示される
が、本発明を実施する上で選択可能な各構成要件その他
について詳細に説明する。
【0018】本発明で用いるレーザ遮蔽剤としては、
化チタン被覆雲母又は弗素四珪素雲母が利用できる。レ
ーザ遮蔽剤は、それ自体は支持体或は支持体上の層の中
に粒子状に分散、或は樹脂に溶解した状態で存在させ
る。その粒子状に存在させた場合、その平均粒子径は、
通常50μm以下であり、なかでも0.1〜15μmの
ものが好ましい。また、これらレーザ遮蔽剤は、粒子状
に分散させた時の均一性を高めるために、チタンカップ
リング剤、シランカップリング剤、金属石鹸、界面活性
剤、樹脂等であらかじめ表面処理してもよい。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】レーザ遮蔽剤は単独でも、或いは2種以上
を併用してもよい。本発明の支持体としては、特に限定
されるものではなく、適宜使用される用途により要求さ
れる耐久性、意匠性から選択されるが、従来からある普
通紙、アート紙、コート紙の紙や塩化ビニル樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリオレフィン樹脂のシートやフィル
ム、合成紙、またはラミネート紙等が使用できる。立体
物であっても構わない。
【0025】支持体にレーザ遮蔽剤を含有させた場合に
も、その含有量が十分であれば同様の効果が得られる。
支持体にレーザ遮蔽剤を含有させる方法は、その支持体
の作製方法により異なり、例えば、紙の場合には、通常
の抄紙を行なう液中、アート紙やコート紙ではコーティ
ングされる液中に、適当な一般的方法でレーザ遮蔽剤を
分散或は溶解させ、抄紙やコーティングを行い、レーザ
遮蔽剤含有させた紙、コート紙、アート紙等を作製でき
る。
【0026】プラスチックフィルムの場合には、フィル
ムをTダイ押出成形等で製造する工程において、フィル
ム化される樹脂に含有させるか予め高濃度にレーザ遮蔽
剤を含有させた樹脂と一緒にフィルム化すれば良い。支
持体の厚さは特に限定されない。
【0027】支持体上に遮蔽層やレーザ発色層を形成す
る方法としては、層を形成するのに特殊な方法は必要で
はなく、従来からある塗工による方法が利用でき、例え
ば、グラビア印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷、ス
クリーン印刷、エアーナイフコーティング、ブレードコ
ーティング、ダイコーティング等の塗工方法が挙げられ
る。
【0028】遮蔽層の塗膜厚は、乾燥後で0.1〜20
g/mまたは0.1〜20μm、好ましくは0.5〜
10g/mまたは0.5〜10μmである。層を形成
する物質は、これら塗工方法に適した樹脂成分からなる
固着剤に、レーザ遮蔽剤を含有する層の場合にはレーザ
遮蔽剤が存在し、レーザ発色層の場合には示温顔料、ロ
イコ染料、顕色剤等の発色剤が粒子状に分散、或は溶解
している。遮蔽効果を高める為にレーザ発色層に前述し
たレーザ遮蔽剤を含有させてもよい。
【0029】レーザ遮蔽剤を含有する遮蔽層の樹脂成分
としては、例えばポリアミド系樹脂、ポリブチラール系
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコー
ル樹脂、ニトロセルロース系樹脂、アクリル系樹脂、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン系樹脂、石
油系樹脂、塩化ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、アルキッ
ド系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂等があ
り、これら樹脂成分は塗工時には、塗工方法により適し
た有機溶剤や水等に溶解、或は分散された状態で用いら
れる。また、無溶剤で熱、エネルギー線等の方法で乾燥
或いは硬化させてもよい。
【0030】レーザ遮蔽剤を含有する遮蔽層には、必要
に応じ、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、
マグネシア、チタニア、硫酸バリウム、酸化亜鉛等の充
填剤、顔料や染料等の着色剤を加える事ができる。
【0031】レーザ遮蔽剤を含有する遮蔽層の乾燥塗膜
中のレーザ遮蔽剤の含有率は、塗工できる範囲で多い方
がよく、5〜90wt%、好ましくは、20〜70wt
%がよい。
【0032】遮蔽層の塗膜厚は、乾燥後で0.1〜20
g/mまたは0.1〜20μm、好ましくは0.1〜
10g/mまたは0.1〜10μmである。塗膜厚が
厚い方が遮蔽効果が高く、厚い場合にはレーザ遮蔽剤の
含有率は少なくできる。
【0033】遮蔽層は必要に応じて、二層以上の多層に
してもよい。また、この記録体の任意の位置に着色層を
形成し、記録体としての機能を向上させてもよい。
【0034】本発明のレーザマーキング用記録体には、
その耐久性を高める、或は外力による損傷を抑制する為
に、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、エチ
レン−ビニルアセテート系樹脂、エチレン−エチルアク
リレート系樹脂、アセテートニトロセルロース系樹脂、
ニトロセルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エ
ポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、ふっ素系樹脂等を主成
分とする樹脂やこれら樹脂に充填剤、滑剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、撥水剤、撥油剤等の助剤を加えた材料
によるオーバーコート層をレーザ発色層の上に形成する
ことができる。
【0035】オーバーコート層への紫外線吸収剤や酸化
防止剤の添加は、表示体の光や熱による劣化を抑制し、
表示体の長期保存性を高める。支持体、レーザ遮蔽剤を
含有する遮蔽層、レーザ発色層の塗工液には、分散剤、
粘度調整剤、充填剤、レベリング剤、滑剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、帯電防止剤、着色剤、感熱用遮蔽剤、
防腐剤等に分類される助剤を添加することができる。
【0036】本発明の方法を実施するには、本発明のレ
ーザマーキング用記録体に炭酸ガスレーザ光を照射して
マーキングすればよく、レーザ装置としては、出力が
0.2ジュール/cm・パルス以上、好ましくは0.3
ジュール/cm・パルス以上のエネルギーを照射表面に
与えられるパルス型炭酸ガスレーザ、或は出力0.5W
以上の出力を有する走査型炭酸ガスレーザが好ましく、
なかでもTransversely Excited
Atomospheric Pressure(TE
A)型炭酸ガスレーザが高速で且つ1パルスで広い領域
に照射できる為、多くの情報が高速にマーキング可能に
なり、特に好ましい。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示して本発明を更
に具体的に説明するが、これらに限定されるものではな
い。尚、例中の部及び%は重量基準である。
【0038】〔発色インキI〕 2−(2−クロロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン [保土ヶ谷化学(株)製 TH−106] 15部 没食子酸nプロピルエステル 8部 ポリアミド樹脂20%含有メタノール溶液 54部 [東レ(株)製 AQ−ナイロン K−80] 硝酸アンモニウム20%水溶液 8部 白雲母 15部 (希釈溶剤:メタノール)
【0039】〔発色インキII〕 2,2-ビス[4-[6'-(N-シクロヘキシル-N-メチルアミノ)-3'-メチルスピロ[フタリ ド-3,9'-キサンテン]-2'-イルアミノ]フェニル]プロパン 8部 3,4-ジヒドロキシフェニル-4'-メチルフェニルスルフォン 5部 硼酸亜鉛 6部 ポリアミド樹脂 [東レ(株)製 K-80 ] 3部 塩化アンモニウム飽和水溶液 5部 エタノール 23部
【0040】〔レーザ遮蔽白インキ配合A〕 ポリアミド樹脂20%含有メタノール溶液 100部 [帝国化学産業(株)製 トレジン F−30] レーザ遮蔽剤 40部
【0041】〔OPニス〕 ニトロセルロース系グラビア印刷用OPニス [大日本インキ化学工業(株)製 SF815] (希釈溶剤:酢酸エチル)
【0042】発色インキ及びレーザ遮蔽白インキAの分
散は、所定の配合をガラスビーズと共にペイントコンデ
ィショナーで3時間振とうして、作製した。レーザ遮蔽
白インキ配合Aを基紙の上にメイヤーバーで乾燥塗膜約
3g/cmに塗布した。その上に、#3ザーンカップを
用いた粘度測定において18±1秒になるように希釈溶
剤を加え調製した発色インキを70線/cmのヘリオ方式
のグラビア版を用い印刷した。次いで、OPニスを発色
インキと同様にして発色インキの上に印刷して、評価用
の記録体を作製した。基紙はクレーコート紙上に約2μ
mの樹脂コートしたものを使用した。
【0043】作製した記録体へのレーザマーキングは、
渋谷工業製TEA型炭酸ガスレーザ照射装置を用い文字
型に切り抜いたメタルマスクを介し、照射面での照射エ
ネルギー密度=0.40〜0.70ジュール/cm・パ
ルスのレーザ光を1パルス照射して印字した。レーザ遮
蔽効果は印字部分の隆起を指触により調べ、評価した。
高エネルギー密度のレーザを照射しても記録体の隆起が
ないほどレーザ遮蔽層の効果が優れ、有用である。ま
た、レーザ発色性は記録体に0.4J/cm(ジュール
/cm)と0.6J/cmのレーザ光を照射し、その視
認性を目視により評価した。0.4J/cmでの視認性
が良好なほど高感度で有用である。
【0044】尚、レーザの照射エネルギー密度は、マス
クの位置にディテクター{GENTEC社製型式番号E
D−500}を設置し、これに1パルスの炭酸ガスレー
ザ光を照射し、ディテクターの出力電圧をレーザエネル
ギーメータ{GENTEC社製 型式番号EM−1}で
換算された全照射エネルギーを読み取った後、この測定
値を照射面での全レーザ光の面積で除算し、単位面積1
パルス当りの照射エネルギー密度を求めた。
【0045】実施例1〜2、比較例1〜5 表1に示すレーザ遮蔽剤をレーザ遮蔽白インキAの配合
で調整し、塗布した発色インキ層、OPニス層が印刷さ
れた評価用の記録体にレーザ印字した結果を表1に示
す。
【0046】比較例 実施例1において、レーザ遮蔽インキを塗布しなかった
以外は同様にして記録体を得、実施例1と同様にレーザ
印字した。結果を表1に示す。
【0047】比較例 実施例1において、レーザ遮蔽剤(酸化チタン被覆雲
母)の代りに酸化チタンを使用したレーザ遮蔽インキを
用いた以外は同様にして記録体を得、実施例1と同様に
レーザ印字した。結果を表1に示す。
【0048】実施例 実施例で、レーザ遮蔽剤の配合量の50%を酸化チタ
ンに置き換えた以外は同様にしてレーザ遮蔽白インキを
調整し、記録体を得、実施例と同様にしてレーザ印字
した。結果を表1に示す。
【0049】
【0050】表中に用いた化合物の説明 酸化チタン被覆雲母:メルク社製 イリオジン 100 (平均粒径4.6μm) 弗素四珪素雲母:コープケミカル(株)製 ミクロマイカ
MK−100 (平均粒径3.6μm) 白雲母:(株)キララ製 マイカ粉 A21 (平均粒径11μm) カオリンクレー:土屋カオリン工業(株)製 ASP17
0 (平均粒径1.5μm) アルミ粉:東洋アルミニウム(株)製 ドライアルペース
ト P1100 (平均粒径22μm) 酸化チタン:テイカ(株)製 JR−801 (平均粒径0.5μm)
【0051】
【表1】
【0052】1.レーザ遮蔽性能 ×:0.50J/cm以下で基紙の隆起を生じる ○:0.55〜0.65J/cmで基紙の隆起を生じる ◎:0.65J/cmで基紙の隆起が生じない 2.レーザ発色性 ×:レーザ発色が薄く、視認性が低い ○:十分なレーザ発色で、視認性が良好
【0053】実施例 実施例の記録体で発色インキIの代わりに発色インキ
IIを用いた以外は同様にして記録体ラベルを得、0.5
ジュール/cmの1パルスの炭酸ガスレーザ光を照射し
て印字した。次いで下記配合の評価液を調整し、レーザ
で印字したラベルにスポンジで塗布し、更に30℃の水
中に12時間浸漬後のレーザ発色部の明度を測定して耐
薬品性(印字耐久性)を評価した。試験した結果、浸漬
前明度47、耐薬品性試験後52と明度の低下が10未
満と小さく、目視においても十分な濃度のレーザ印字を
維持しており、高い耐薬品性を有していた。
【0054】耐薬品性評価液の組成 ミリスチン酸イソプルピル 20部 パルミチン酸イソプロピル 10部 カプリン酸トリグリセリド 45部 ソルビタンセスキオレート 6部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 6部 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンオレート 3部 シリコーンオイル 10部 (東芝シリコーン製 TSF451-350)
【0055】
【発明の効果】本発明のレーザ遮蔽層を有するレーザマ
ーキング用記録体によれば、低エネルギー密度の炭酸ガ
スレーザ照射でもレーザ発色が生じ、エネルギー効率が
良く、より高速或いは広い印字面積のマーキングが可能
で、しかも、レーザマーキングにおいて、レーザ光が記
録体の基紙を損傷したり、或いは記録体の下の製品が損
傷することを防ぐことができるため、品名、ロット番
号、コード、賞味期限等の印字を必要とするラベル・銘
板・カード、容器等のオンラインマーキングに特に好適
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B41M 5/18 101D (72)発明者 磯永 照人 東京都中央区新川2−10−1 麒麟麦酒 株式会社内 (72)発明者 小早川 忠 東京都中央区新川2−10−1 麒麟麦酒 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−204087(JP,A) 特開 平2−120082(JP,A) 特開 昭54−23547(JP,A) 特開 昭54−4142(JP,A) 特開 平7−96673(JP,A) 特開 平6−166266(JP,A) 特開 平5−57463(JP,A) 特開 昭58−134791(JP,A) 特開 昭58−145493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 - 5/34 B23K 26/00 G09F 3/00 G09F 3/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の上にレーザ遮蔽剤を含有する遮
    蔽層を有し、更に前記遮蔽層の上に、レーザ発色層を有
    する記録体において、前記レーザ遮蔽剤が酸化チタン被
    覆雲母又は弗素四珪素雲母であることを特徴とする炭酸
    ガスレーザマーキング用記録体。
  2. 【請求項2】 遮蔽層が、レーザ遮蔽剤を5〜90重量
    %の含有率で含有するものである請求項に記載の記録
    体。
  3. 【請求項3】 遮蔽層の膜厚が0.1〜20μmである
    請求項1又は2に記載の記録体。
  4. 【請求項4】 レーザ発色層の上層に保護用のオーバー
    コート層が形成されている請求項1〜のいずれか1つ
    にに記載の記録体。
  5. 【請求項5】 記録体が表示用ラベルである請求項1〜
    のいずれか1つに記載の記録体。
  6. 【請求項6】 支持体の上にレーザ遮蔽剤を含有する遮
    蔽層を有し、更に前記遮蔽層の上に、レーザ発色層を有
    する記録体に文字及び/又は図形を表示又は記録するた
    めの炭酸ガスレーザ光を照射し、レーザ発色層を熱によ
    り変色してマーキングを行なうレーザマーキング方法に
    おいて、前記レーザ遮蔽剤が酸化チタン被覆雲母又は弗
    素四珪素雲母であることを特徴とするレーザマーキング
    方法。
  7. 【請求項7】 レーザ発色層の上層に保護用のオーバー
    コート層が形成されている請求項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 記録体が表示用ラベルである請求項6又
    は7に記載の方法。
JP23409497A 1997-08-29 1997-08-29 レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法 Expired - Fee Related JP3282094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23409497A JP3282094B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23409497A JP3282094B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1170734A JPH1170734A (ja) 1999-03-16
JP3282094B2 true JP3282094B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=16965534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23409497A Expired - Fee Related JP3282094B2 (ja) 1997-08-29 1997-08-29 レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3282094B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4615368B2 (ja) * 2005-05-17 2011-01-19 株式会社岩田レーベル レーザーマーキング用紙、ラベル及びラベルシート
JP2007125733A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 感熱印刷用組成物と印刷方法
JP2007191608A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Toyo Ink Mfg Co Ltd 着色樹脂組成物
JP3889431B1 (ja) * 2006-02-08 2007-03-07 日本カラリング株式会社 レーザーマーキング用多層シート及びレーザーマーキング方法
JP2010502487A (ja) * 2006-09-05 2010-01-28 フジフイルム ハント ケミカルズ ユー.エス.エイ. インコーポレイテッド レーザー−マーキング性被膜を形成するための組成物および有機吸収性増強添加剤を含むレーザー−マーキング性物質
JP2008080366A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Sunx Ltd 多重成形品及び検出センサ
EP2030797A1 (de) * 2007-08-25 2009-03-04 Mondi Business Paper Services AG Optisch thermisch beschreibbare Nanobeschichtung
EP2065165B1 (de) 2007-11-30 2009-11-04 Eckart GmbH Verwendung einer Mischung mit sphärischen Metallpartikeln und Metallflakes als Lasermarkierungs- oder Laserschweissbarkeitsmittel sowie lasermarkierbarer und/oder laserschweissbarer Kunststoff
JP5256751B2 (ja) * 2008-01-28 2013-08-07 凸版印刷株式会社 回折構造転写箔及び回折構造被転写媒体
JP4944163B2 (ja) * 2008-06-25 2012-05-30 大成ラミック株式会社 印刷欠陥検知が容易な印字部を有する積層フィルム
JP5476814B2 (ja) * 2009-06-24 2014-04-23 大日本印刷株式会社 レーザー印刷用積層体、レーザー印刷方法及び該レーザー印刷用積層体を利用した包装体
JP5589400B2 (ja) * 2010-01-22 2014-09-17 大日本印刷株式会社 包装材料、及び包装体
JP6093973B2 (ja) * 2012-09-11 2017-03-15 株式会社フジシール 筒状ラベル付き容器の製造方法、及び筒状ラベル付き容器
US20180182909A1 (en) * 2015-06-17 2018-06-28 Mitsubishi Electric Corporation Solar cell module and method for manufacturing solar cell module
WO2019187578A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 大日精化工業株式会社 レーザーマーキング用インキ組成物及び包装材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1170734A (ja) 1999-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3282094B2 (ja) レーザマーキング用記録体及びレーザマーキング方法
EP2332012B1 (en) Energy activated compositions
JP3766468B2 (ja) レーザ印字用媒体
US20070098900A1 (en) Media providing non-contacting formation of high contrast marks and method of using same, composition for forming a laser-markable coating, a laser-markable material and process of forming a marking
EP0681012A1 (en) Method for formation of invisible marking and method for reading of invisible marking
US20220055389A1 (en) Developer-Free Heat-Sensitive Recording Material
JPH06166266A (ja) レーザーマーキング方法及び印刷インキ
JP6483198B2 (ja) レーザーマーキング用インキ組成物及び包装材
EP0219526B1 (en) Thermosensitive sheet material
EP1431058B1 (en) Method for recording and erasure of images using a rewritable thermal label of a non-contact type
US11987718B2 (en) Coating composition for producing a layer composite
JP3617178B2 (ja) レーザマーキング方法
US20080233290A1 (en) Thermal Paper
US5407890A (en) Decoloring type heat sensitive image recording material
JP2022037277A (ja) レーザ印字方法
JP2010155365A (ja) レーザ増感層インキ、レーザマーキング用記録体およびレーザマーキング方法
JP2011093170A (ja) レーザ増感層用インキ、レーザマーキング用記録体およびレーザマーキング方法
JP3092081B2 (ja) レーザマーキング用感熱記録体及び印刷インキ
JP2009056606A (ja) レーザ光用記録材
JP2007125733A (ja) 感熱印刷用組成物と印刷方法
JPH11309945A (ja) 近赤外線蛍光検出用マ―クを含んだ印刷媒体及びその印刷機
JP3116576B2 (ja) 感熱記録型フィルムラベル
JP3526491B2 (ja) レーザー感熱記録用インキ組成物
JPH05278329A (ja) レーザー記録用感熱記録材料
JP2000084475A (ja) 多層塗工シートおよびその塗工量と塗工ムラ検知方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080301

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080301

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees