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JP3272477B2 - 段階露光間ズーム装置を備えたカメラ - Google Patents

段階露光間ズーム装置を備えたカメラ

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Publication number
JP3272477B2
JP3272477B2 JP11944793A JP11944793A JP3272477B2 JP 3272477 B2 JP3272477 B2 JP 3272477B2 JP 11944793 A JP11944793 A JP 11944793A JP 11944793 A JP11944793 A JP 11944793A JP 3272477 B2 JP3272477 B2 JP 3272477B2
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JP
Japan
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zoom
exposure
lens
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during
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JP11944793A
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Inventor
哲志 中野
Original Assignee
旭光学工業株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 旭光学工業株式会社 filed Critical 旭光学工業株式会社
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Publication of JPH06332024A publication Critical patent/JPH06332024A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光中にオートパワー
ズームを行なう露光間ズーム装置を備えたカメラに関す
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】パワーズームカメラにお
いて、露光時間の前半または後半の1/2露光時間中
に、パワーズームアップまたはパワーズームバックする
露光間ズーム機能を備えたものが知られている。この種
の従来の露光間ズーム機能を備えたカメラは、レリーズ
ボタンが押されたときにシャッタを開放して露光を開始
するとともにパワーズームし、露光時間が経過すると、
シャッタを閉じてからパワーズームを停止する構成であ
った。
【0003】しかし、従来の露光間ズーム機能を備えた
カメラは、1回のレリーズ操作で1回の露光間ズームし
か行なわなかった。したがって、再度露光間ズーム開始
前の焦点距離から再度露光間ズームを行なうためには、
撮影者自身がマニュアル操作して露光間ズーム開始前の
焦点距離に戻さなければならなかった。しかも、露光間
ズーム前の焦点距離と同一の焦点距離までマニュアルで
復帰させるのは困難で、また煩わしかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、異なるズームスピードで自動
露光間ズーム撮影が可能な段階露光間ズーム装置を備え
たカメラを提供すること。
【0005】
【発明の概要】この目的を達成する本願発明は、ズーム
レンズと、このズームレンズをズーミングさせるパワー
ズーム手段と、露光中に上記パワーズーム手段を作動さ
せる露光間ズーム撮影機能を備えた制御手段と、露光終
了後次の撮影が可能な状態に復帰させる撮影復帰手段と
を備え、上記制御手段は、露光間ズーム撮影が終了する
と、上記ズームレンズを上記露光間ズーム撮影前の位置
まで復帰させ、上記撮影復帰手段により次の撮影が可能
になった後に、異なるズームスピードで露光間ズーム撮
影を行なう段階露光間ズーム撮影を1回以上繰り返すこ
と、に特徴を有する。
【0006】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説明す
る。図1は、本発明の段階露光間ズーム装置を搭載した
パワーズーム一眼レフカメラシステムの概要を示すブロ
ック図、図2は、同カメラシステムを構成するパワーズ
ームレンズの概要を示すブロック図である。この一眼レ
フカメラは、カメラボディ10と、このカメラボディ1
0に着脱自在なパワーズームレンズ51とを備えてい
る。このカメラボディ10は、制御手段としてIPU1
1及びボディCPU21を備え、表示手段としてカメラ
ボディ10の外部に設けられたLCD15およびファイ
ンダ視野内に設けられたLED16を備えている。
【0007】ボディCPU21は、露出因子(絞り値A
V およびシャッタ速度TV )の演算機能、自動露出制御
機能、自動焦点調節に関する演算機能及び制御機能等の
基本的撮影機能を備え、さらに露光間ズーム、段階露光
間ズーム制御手段、復帰手段としての機能を担ってい
る。
【0008】一方IPU11は、メインスイッチSWMA
IN、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWR、モ
ードスイッチSWMODE、ドライブスイッチSWDRIV、T
V 電子ダイヤル13などのスイッチ類の入力インターフ
ェース機能、撮影レンズとの間で通信を行なうレンズ通
信インターフェース機能、表示関係の制御、および露光
間露出モード、段階露光間露出モード、プログラム、絞
り優先自動露出などの露出モード、その他のモードの設
定手段としての機能、およびボディCPU21の電源を
オン(パワーホールド)およびオフするレギュレータと
しての機能を備えている。なお、メインスイッチSWMA
INは、IPU11以外の例えばボディCPU21ほかの
電子部品への図示しないバッテリの電力供給をオン/オ
フするスイッチ、モードスイッチSWMOD およびドライ
ブスイッチSWDRIVは、露出モードを選択するスイッ
チ、TV 電子ダイヤル13は回動自在なクリック回転ス
イッチであって、その回転により単独でシャッタ速度T
v の変更、および先のモードスイッチSWMODEと連係し
てパワーズーム選択を行なう操作スイッチである。
【0009】また、IPU11は、パワーズームモード
などの選択、通信制御等に関するプログラム、露光間ズ
ーム、段階露光間ズームモードなどの各種モードをメモ
リしたROM11a、E2PROM11cを備え、選択された
各種モード、設定されたシャッタ速度、絞り値などの各
種データをメモリするRAM11b、およびボディCP
U21および撮影レンズ51のレンズCPU61との間
で所定の通信を実行するCPU/IPU/レンズ通信回
路17(以下単に「通信回路17」という。)を備えて
いる。
【0010】IPU11のポートPL0〜PL06 には、図
示しないが公知のマウントピン群の各ピンが接続されて
いて、これらのマウントピン群を介してパワーズームレ
ンズ51(CPU61)と電気的に接続される。IPU
11は、CPU/IPU/レンズ通信回路17を介して
パワーズームレンズ51との間でレンズ通信を実行し、
開放FナンバーFmin 、最大FナンバーFmax 、焦点距
離データなどのレンズ情報の入出力、露光間ズーム撮影
におけるパワーズームに関するコマンドを出力する。さ
らにIPU11は、ボディCPU21との間で相互に撮
影に関するデータの授受を行なって、撮影に関する諸動
作および表示を制御する。
【0011】パワーズームレンズ51の光学系(焦点調
節用レンズ53F、ズーミングレンズ群53Zなど)お
よびカメラボディ10内の図示しない公知のミラー、ペ
ンタプリズムなどを透過、反射して被写体光束の一部は
測光素子(受光素子)23に入力する。この測光素子2
3の測光出力は、オペレーショナルアンプ25およびダ
イオードD1により対数圧縮され、アンプ27により増
幅され、A/D コンバータ29によりアペックス値に対応
するディジタル信号(Bv )に変換されて、ポートP30
〜P37からボディCPU21に入力される。ボディCP
U21は、所定時にA/D コンバータ29を作動させてポ
ートP30〜37を介して被写体輝度データを入力し、対応
するアペックス換算の被写体輝度Bv に変換して露出演
算に使用する。
【0012】さらにボディCPU21のポートP10〜P
14には、フィルムパトローネのDXコードに電気的に接
触し得るDXピンDX2 〜DX6 が接続されている。ボディ
CPU21は、これらのポートP10〜P14のレベルを所
定時にチェックしてフィルム感度データを読み込み、対
応するアペックス値(ISO 感度Sv )に変換する。ボデ
ィCPU21は、被写体輝度Bv 、ISO 感度Sv などの
データをメモリするRAM21bを備えている。
【0013】ボディCPU21は、図示しないが、公知
のAF測距センサから入力した焦点データに基づいてデ
フォーカス量を求める。そして、そのデフォーカス量に
基づいてモータドライバーIC31を介してAFモータ
33を駆動し、ジョイント34、55の接続を介してパ
ワーズームレンズ51のAF機構57を駆動して自動焦
点調節を行なう。
【0014】また、ボディCPU21は、ワインドモー
タ35を駆動して、図しないが公知のフィルムの巻上
げ、巻戻し機構を介して露光終了毎にフィルムを1コマ
分巻き上げ、またフィルムを巻き戻す。さらにボディC
PU21は、メカ用モータ36を駆動し、図示しない公
知のシャッタ・ミラーチャージ機構によりミラーをアッ
プ、ダウンさせるチャージ部材のチャージおよびシャッ
タ幕を走行させるシャッタチャージ部材のチャージ等を
行なう。そしてCPU21は、フィルムの走行状態およ
び走行量を、フィルムの走行に連動してパルスを発生す
るワインドパルサー41を介して検出し、メカチャージ
完了(ミラーダウン)を図示しないマイクロスイッチ手
段を介して検出する。
【0015】このボディ10は、シャッタ、絞り制御機
構としてレリーズマグネットRL、絞りマグネットEE、先
幕マグネットES1 、および後幕マグネットES2 を有して
いる。レリーズマグネットRLは、機械的なシャッタ係止
機構の係止を解除してレリーズ動作を開始させ、先幕マ
グネットES1 と後幕マグネットES2 は、機械的係止機構
が外されたシャッタ機構(先幕、後幕)を係止し、所定
のシーケンスで解放してシャッタ幕の走行を制御し、絞
りマグネットEEは、パワーズームレンズ51の絞りを絞
り込ませる絞り込み機構の絞り込み動作を停止させて、
パワーズームレンズ51の絞りを所定絞り値Av に保持
する。ボディCPU21は、マグネット駆動回路37を
介してこれらのマグネットRL、EE、ES1 、ES2 への通電
を制御する。
【0016】絞り込み機構の絞り込み動作量はEEパル
スカウンタ39により検出する。EEパルスカウンタ3
9は、レリーズ動作開始後、ミラーアップ動作に連動す
る絞り込み機構に連動してEEパルスを発生し、ボディ
CPU21のポートP00に出力する。ボディCPU21
は、このポートP00レベルの変化をカウントし、カウン
ト値が設定絞り値Av に対応する値になったときに、マ
グネット駆動回路37を介して絞りマグネットEEをオン
して絞り込み機構を停止させ、パワーズームレンズ51
の絞りをその設定絞り値Av に保持する。
【0017】パワーズームレンズ51は図示しないが、
焦点調節用レンズ群53F及びズーム用レンズ群53Z
を駆動する公知の焦点調節用カム環及びズーミング用カ
ム環を備え、これらの回転により焦点調節及びズーミン
グがなされる。焦点調節用レンズ群53FはAF機構5
7により駆動されるが、このAF機構57には、AFジ
ョイント34、55を介してAFモータ39の駆動力が
伝達される。そして焦点調節用レンズ群53Fの絶対位
置(焦点調節用カム環の回転位置)、すなわち、現撮影
距離(合焦撮影距離)に関するデータは、距離コード板
81を介して検出する。
【0018】ズーム用レンズ群53ZはPZ(パワーズ
ーム)機構67により駆動される。このPZ機構67
は、レンズCPU61によりモータドライブIC63を
介して制御されるズームモータ65により駆動される。
また、ズーム用レンズ群53Zの移動位置(ズーミング
用カム環の回転位置)、つまり現焦点距離データは、公
知構造のズームコード板71を介してレンズCPU61
が検出する。レンズCPU61は、検出した現焦点距離
データを、カメラボディ11のボディCPU21に転送
する。
【0019】さらにこのパワーズームレンズ51は、パ
ワーズームかマニュアルズームかを切り替えるパワーズ
ーム切り替えスイッチSWRI、パワーズームモードの変
更を可能にするオートズームセットスイッチSWAS、オ
ートパワーズームを可能にするオートパワーズームスイ
ッチSWP を備えている。これらのスイッチは、パワー
ズームレンズ51の図示しない固定鏡筒に装着された操
作部材に連動し、操作部材が操作されたときに連動して
オン/オフする。
【0020】次に、この一眼レフカメラの露光間ズー
ム、段階露光間ズーム動作について、図3、図4、図6
〜図13に示したフローチャートおよび図5に示した表
示例を参照して説明する。IPU11、ボディCPU2
1、レンズCPU61は、それぞれ内部ROM11a、
21a、61aに書き込まれたプログラムに基づいて、
相互に通信しながら連係して並列処理をする。なお、本
実施例では、IPU11のみが常時動作状態にあり、ボ
ディCPU21、レンズCPU61の起動を管理する。
【0021】『IPUのメイン処理』このカメラボディ
10では、図示しないバッテリが装填されたときにIP
U11が起動して、IPU11は図3に示した処理を実
行する。IPU11は先ず、ポートに関するレジスタな
どをイニシャライズし、RAM11aをイニシャライズ
する(S101、S103)。そして、露出モードなど
の撮影に関するモードの初期設定を行ない、レンズ通信
等を定期的に実行するための32msタイマーをスタート
させる(S105)。本実施例では、装着された撮影レ
ンズが自動絞りの場合はプログラム露出モードを設定
し、自動絞りでない場合には絞り優先自動露出モードを
設定する。
【0022】次に、IPU11に電源が供給されている
間、32msタイマーがタイムアップしているかどうかを
チェックし、タイムアップしていればスイッチ入力等の
処理に進み、タイムアップしていなければスイッチ入力
等をスキップしてステップS123以降のパワーズーム
モード設定処理等に飛ぶ(S107、S109〜、また
はS107、S123〜)。
【0023】32msタイマーがタイムアップしていたと
きには、IPU11に接続されている各スイッチSWの
オン/オフ状態を入力する(S107、S109)。I
PU11は、これらの入力したスイッチの状態をRAM
11bにメモリし、その状態に応じた処理を行なう。例
えば、後述する図4に示したパワーズーム選択処理など
である。さらにIPU11は、通信回路17を介してレ
ンズCPU61との間でレンズ通信を行なう(S11
1)。このレンズ通信では、レンズから、レンズのタイ
プ(例えばCPUを搭載してパワーズーム可能なレンズ
か、CPUは搭載しているがパワーズーム装置は備えて
いないレンズなど。)、開放F値、最小絞りF値などの
基本的なデータおよび、スイッチSWRI、SWAS、SW
P の状態の入力を行ない、RAM11bにメモリする。
【0024】レンズ通信が終了すると、メインスイッチ
SWMAINをチェックし、オフしていればパワーホールド
をオフしてボディCPU21、レンズCPU61等への
電力供給を遮断し、S107に戻る(S113、S12
9、S107)。メインスイッチSWMAINがオフしてい
る間は、ステップS107〜S113、S129および
S107、S123〜S129の処理を繰り返す。
【0025】メインスイッチSWMAINがオンし、かつ測
光スイッチSWSまたはレンズのスイッチ(SWRI、S
WAS、SWP )のいずれかがオンしていることを条件
に、測光タイマーをスタートし、パワーホールドをオン
してS120に進む(S115、S119またはS11
5、S117、S119)。パワーホールドがオンされ
ると、ボディCPU21等に電源が供給されて、ボディ
CPU21等が動作を開始する。メインスイッチSWMA
INはオンされているが、測光スイッチSWS、レンズの
スイッチのいずれもがオフしているときには、S119
をスキップしてS120に進む(S115、S117、
S120)。
【0026】ステップS120では32msタイマーをリ
スタートさせる。そして、CPU−IPU通信により露
光間露出モード、露出モード、シャッタ速度Tv 、絞り
値Av などの撮影に関するデータをボディCPU21に
転送してパワーズームモード処理に進む(S121、S
123)。パワーズームモード処理では、パワーズーム
モードに応じた所定の設定処理を行ない、次のステップ
で露出モード、ドライブモード、フィルム枚数などの表
示処理を行なう(S123、S125)。パワーズーム
モード処理の詳細は、後述の図6に示してある。
【0027】そして、測光タイマーがタイムアップして
いるかどうかをチェックし、タイムアップしていなけれ
ばそのままS107に戻り、タイムアップしていればパ
ワーホールドをオフしてS107に戻り、上記処理を繰
り返す(S127、S129)。
【0028】『IPUのパワーズームモード選択処理』
S109のスイッチ入力処理の一つであるパワーズーム
モード選択処理について、図4に示したフローチャート
および図5に示したLCD15の表示例を参照してより
詳細に説明する。この一眼レフカメラは、下記の表に示
す5個のパワーズームモードを備えている。NO. パワーズームモード 1 イメージサイズ一定ズーム 2 プリセットズームモード 3 プリセットズームセットモード 4 露光間ズームモード 5 露光間段階ズームモード
【0029】なお、イメージサイズ一定ズームモードと
は、像倍率が一定となるように撮影距離に応じてオート
パワーズームするモード、プリセットズームとは、あら
かじめ設定した焦点距離までオートパワーズームするモ
ード、プリセットズームセットモードは、プリセットズ
ームモードにおけるプリセット焦点距離を設定するモー
ドである。
【0030】そして、本発明の特徴である露光間ズーム
モードは、露光中に露光時間の前半または後半にテレ方
向またはワイド方向にオートパワーズームし、このズー
ム終了後にズーム開始時の焦点距離に復帰するモードで
ある。段階露光間ズームは、上記露光間ズームを異なる
ズームスピードで複数回繰り返すモードである。本実施
例では、露光間ズームが終了すると、露光間ズーム開始
時の焦点距離に戻って異なるズームスピードで露光間ズ
ームを計3回実行するモードである。
【0031】このパワーズームモードサブルーチンで
は、パワーズームレンズ51が装着され、かつズームセ
ットスイッチSWASがオンしていることを条件に、パワ
ーズームモード選択処理を行なう(S201、S20
3、S205〜S223)。ズームセットスイッチSW
ASがオンされると、LCD15の表示が図5(A)から
図5(B)に変わる。この図示実施例では、プリセット
ズームモード( NO.2)が設定されている。パワーズー
ムレンズ51が装着されてないか、装着されていてもズ
ームセットスイッチSWASがオンされていないときに
は、そのままリターンする(S201、またはS20
1、S203)。
【0032】パワーズームレンズ51が装着され、かつ
ズームセットスイッチSWASがオンされていれば、TV
電子ダイヤル13がいずれかの方向に回転されたときに
パワーズームモードの変換処理を行なうが、TV電子ダ
イヤル13が回転されていなければリターンする(S2
05、S207〜S223)。
【0033】TV電子ダイヤル13が回転されていれ
ば、その回転方向に応じてパワーズームモードを変更す
る。つまり、TV電子ダイヤル13が右方向に回転され
ていれば、露光間段階ズームモード NO.5が選択されて
いないときにはモード NO.をカウントアップし、露光間
段階ズームモード NO.5が選択されているときにはモー
ド NO.1に戻る(S257、S261〜S265)。図
5(C)には、露光間ズームモードが選択されていると
きの表示を示し、図5(E)には段階露光間ズームモー
ドが選択されているときの表示を示してある。
【0034】TV電子ダイヤル13が左方向に回転され
ていれば、モード NO.をカウントダウンし、モード NO.
1のときにはモード NO.5に戻る(S257、S27
1、S273、S275)。以上の処理により、モード
NO.、つまりパワーズームモードを設定してIPUメイ
ンフローに戻る。なお、図5(D)には、露光間ズーム
モードが選択されているときの表示例を、図5(F)に
は段階露光間ズームモードが選択されているときの表示
例を示してある。
【0035】『IPUパワーズームモード処理』ステッ
プS123のパワーズームモード処理について、図6に
示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。
この処理では、パワーズームモード選択処理において露
光間ズームモードまたは段階露光間ズームモードが選択
されているときには、測光スイッチSWSがオンされ
た、露光前の測光モードであることを条件に、現在の焦
点距離をRAM11bにメモリすることに特徴がある。
【0036】この処理では、先ず、前回のS111にお
いて入力したレンズ情報に基づいて、装着されているレ
ンズがパワーズームレンズであるかどうかをチェック
し、パワーズームレンズでないときにはそのままリター
ンする(S251)。パワーズームレンズが装着されて
いるときには、露光間ズームモードまたは段階露光間ズ
ームモードが選択されているかどうかをチェックし、い
ずれのモードも選択されていなければその他のズームモ
ードチェック処理を行なってリターンする(S253、
S255、S257)。
【0037】露光間ズームまたは段階露光間ズームモー
ドが選択されていれば、測光モードであるかどうか、つ
まり、測光スイッチSWSがオンした状態で、測光、A
F処理を実行しているが、レリーズ処理やフィルムの巻
き上げ、巻き戻し処理等を実行していない状態であるか
どうかをチェックし、測光モードでなければリターンす
る(S253、S259またはS253、S255、S
259)。測光モードであれば、パワーホールドがオン
されていることを条件に、パワーズームレンズ51の現
焦点距離データをメモリしてリターンする(S261、
S263)。この現焦点距離データは、露光間ズーム開
始時の焦点距離データとして利用され、露光間ズームま
たは段階露光間ズーム終了後に復帰する焦点距離とな
る。この復帰時の焦点距離データは、IPU−CPU通
信時にボディCPU21に送られる。
【0038】『CPUのメイン処理』ボディCPU21
のメイン処理について、図7を参照して説明する。この
メインフローには、IPU11によりパワーホールドが
オンされ、メインスイッチSWMAINがオンされたときに
入る。この処理に入ると、先ず、各ポートおよびRAM
のイニシャライズを行なう(S301)。次に、IPU
−CPU通信により、スイッチ情報、カメラモード情
報、レンズ情報、焦点距離情報を入力し、CPU−IP
U通信により、演算したシャッタ速度Tv および絞り値
Av 、フィルム感度Sv データを送出し、100ms、4
msのハードタイマをリセットし、スタートさせる(S3
03、S305)。4msタイマーは、4ms毎にレリーズ
スイッチSWRのオン/オフ状態をチェックするための
タイマーであり、100msタイマーは、100ms毎に測
光処理等を行なうためのタイマーである。
【0039】次に、フォーカスモードがオートかマニュ
アルかをチェックし、オートフォーカスであれば、測光
スイッチSWSがオンしていることを条件にAF測距セ
ンサ(図示せず)を動作させ、AFに関する演算を実行
して演算結果に基づいてAFモータ33を駆動し、AF
合焦処理を実行する(S307、S309、S31
1)。マニュアルフォーカスのとき、あるいはオートフ
ォーカスの場合にはAF合焦処理が終了した後に、4ms
タイマーチェック処理を実行する(S313)。
【0040】4msタイマーがタイムオーバーしていれ
ば、4msタイマーをリスタートしてレリーズスイッチS
WRがオンしているかどうかをチェックし、オンしてい
ればレリーズ処理を実行する。4msタイマーがタイムオ
ーバーしていないか、レリーズスイッチSWRがオンし
ていなければ、100msタイマーがタイムオーバーして
いるかどうかをチェックする(S313、S317、S
319)。100msタイマーがタイムオーバーしていな
ければS307に戻る。
【0041】100msタイマーがタイムオーバーしてい
るときには、100msタイマーをリスタートし、IPU
−CPU通信により各スイッチのオン/オフ状態、カメ
ラの現在のモード、レンズ情報などをIPU11から入
力する(S321、S323)。そして、測光素子23
から入力した被写体輝度信号をA/D コンバータ29でA/
D 変換し、測光演算処理により被写体輝度に応じた適正
シャッタ速度Tv および絞り値Av を演算し、演算した
シャッタ速度Tv 、絞り値Av およびDXコードに基づ
くフィルム感度Sv データ等をIPU11に転送し、S
307に戻る((S325〜S329)。
【0042】『レンズCPUのメイン処理』レンズCP
U61のメイン処理について、図8を参照して説明す
る。レンズCPU61は、カメラボディ10から電力が
供給されるとこのフローチャートに入る。このフローチ
ャートに入ると、先ず、通信割り込みフラグをセットし
てIPU11からの通信割り込みを可能にし、ストップ
モードをセットしてカメラ通信による割り込みが入るの
を待つ(S401、S403)。このストップモードと
は、いわゆる低消費電力状態のスリープモードであっ
て、スイッチによる、あるいは通信による割り込みが入
れば起動するモードである。
【0043】S403のストップ状態においてレンズ通
信による割り込みが入ると、CPU61は通常の作動状
態になる(S405)。そして、レンズ通信によりカメ
ラボディ10からコマンド等を入力し、レンズ通信によ
りコマンド等に応じたレンズデータをカメラに転送する
(S407、S409)。カメラから入力したコマンド
が、レンズスイッチの状態出力であるか、パワーズーム
動作であるか、パワーズーム停止であるかを判断する
(S411、S415、S433)。レンズスイッチの
出力であれば、レンズ通信により、パワーズームレンズ
51のスイッチ情報をカメラに転送し、ボディ10から
コマンドを入力する(S411、S413)。このスイ
ッチ情報には、スイッチSWRI、SWAS、SWP のオン
/オフ情報が含まれる。
【0044】ボディ10から入力したデータがズーム動
作命令であったときには、指定焦点距離までのズーミン
グかどうかをチェックし、指定ズーミングであれば、ズ
ームコード板71から入力した焦点距離データをチェッ
クする(S415、S417、S419)。入力した現
焦点距離が指定焦点距離でなければ、ズームスピードの
チェックを行なって指定されたスピードで指定焦点距離
方向にズームモータ65を駆動する(S419、S42
3〜S431)。つまり、最速指定であれば最速でズー
ムモータ65を駆動し、中速指定であれば中速でズーム
モータ65を駆動して、最速指定でも中速指定でもなけ
れば低速でズームモータ65を駆動する(S423、S
4125、またはS423、S427、S429、また
はS423、S427、S431)。そして、ズームコ
ード板71から入力した現焦点距離が指定焦点距離にな
ればズームモータ65を停止する(S411、S415
〜S421)。
【0045】一方、カメラボディ10から入力したデー
タがレンズスイッチ出力でもズーム動作命令でもなく、
ズーム停止命令であれば、ズームモータ65を停止させ
てからS403に戻る(S411、S415、S43
3、S435)。レンズスイッチ出力、ズーム動作命令
およびズーム停止命令のいずれでもなければ、そのまま
S403に戻る(S411、S415、S433)。
【0046】『ボディCPUのレリーズ処理』レリーズ
処理について、図9に示したフローチャートを参照して
説明する。なお、このレリーズ処理には、S317から
入る。
【0047】先ず、ミラーアップ完了を待つ60msタイ
マーをスタートさせ、先幕、後幕マグネットES1、E
S2に通電してからレリーズマグネットREに通電し、
ミラーアップおよび絞り込み処理を開始させる(S50
1、S503)。なお、先幕、後幕マグネットES1、
ES2は、シャッタ幕をそのチャージばねの付勢力に抗
して電磁的に保持し、レリーズマグネットREはシャッ
タ幕の走行を機械的に阻止している係止部材の係止を解
く。また、このカメラは、公知の機構によりミラーをア
ップし、かつミラーアップに連動して作動する、撮影レ
ンズの絞り機構を駆動する公知の絞り機構を備えてい
る。EEパルスカウンタ39を起動してEEパルスのカ
ウントを開始し、EEパルスカウンタ39のカウント値
が露出演算で求めた所定値(フローチャートには図示せ
ず)になった時に、絞りマグネットEEに通電して絞り
込み機構を停止させて絞り値を決定する(S507、S
509)。
【0048】そして、ミラーが完全にアップするのを6
0msタイマーのタイムアップまで待ってから先幕マグネ
ットES1をオフしてシャッタ先幕を走行させ、ファイ
ンダ内のLED16を消灯する。そして、設定シャッタ
速度Tv が低速かどうか(シャッタ秒時間が1/15秒
よりも長いかどうか)をチェックし、これよりも高速シ
ャッタのときには露光間ズームの効果が得られ難いので
露光間ズームを行なわない処理(S519)に進み、設
定露光時間待ってから後幕マグネットES2に通電して
シャッタ後幕を走行させる(S517、S519、S5
27)。
【0049】低速シャッタのときには、メインスイッチ
SWMAINがオン状態にあり、かつシャッタ秒時間が経過
していないことを条件に、露光間ズーム処理を実行する
(S517、S521、S523、S525)。メイン
スイッチSWMAINがオフされるか、シャッタ秒時間が経
過すると、S527に進んで後幕マグネットES2に通
電し、後幕を走行させて露光を終了させる。S527で
後幕を走行させると、後幕の走行完了を待ち、後幕の走
行が完了したらファインダ内LED16を点灯し、段階
露光間ズームの場合には段階撮影枚数カウンタをカウン
トアップし、ズーム停止命令を通信回路17を介してパ
ワーズームレンズに出力してから図11に示したワイン
ド処理に進む(S527〜S535)。
【0050】『ボディCPUの露光間、段階露光間ズー
ム処理』S525の露光間ズーム処理について、図10
に示したフローチャートを参照してより詳細に説明す
る。本実施例の露光間ズームは、露光時間の後半にパワ
ーズームを行ない、露光時間終了後にパワーズーム開始
時の焦点距離まで復帰させることに特徴がある。さら
に、段階露光間ズームは、上記露光間ズームを、異なる
パワーズーム速度で3回繰り返すことに特徴がある。
【0051】この露光間ズーム処理では、パワーズーム
レンズ51が装着されていること、および露光間ズーム
モードまたは段階露光間ズームモードが選択されている
ことを条件に、露光間ズームに関する処理を実行する
(S601、S603、S611)。
【0052】先ず、露光間ズームモードが選択されてい
るときの処理について説明する。露光間ズームモードの
時には、、設定シャッタ秒時間(露光時間)の1/2が
経過しているかどうかをチェックし、経過していないと
きにはリターンしてS521〜S525(S601〜S
605)の処理を繰り返して露光時間の1/2が経過す
るのを待つ(S601、S603、S605)。露光時
間の1/2が経過すると、ズーム命令フラグがセットさ
れているかどうかをチェックするが、1回目のチェック
ではズーム命令フラグはセットされていないので、最高
速でのパワーズーム動作命令を、通信回路17を介して
レンズCPU61に送り、ズーム命令フラグをセットし
てS525にリターンする(S605〜609、S62
7)。このズーム命令を受けたパワーズームレンズ51
(レンズCPU61)は、ステップS425の処理を行
なって所定方向に最高速のパワーズームを開始する。
【0053】ボディCPU21は、1回目に通ったS6
27でズーム命令フラグをセットしているので、2回目
以降の露光間ズーム処理ではステップS607からS5
25にリターンして露光時間が終了するのを待つ。露光
時間が経過すると、S523からS527に進み、通常
の露光終了処理を行ない、図11に示したワインド処理
を実行してステップS307に戻る。このワインド処理
において、フィルムの巻き上げ、メカチャージを完了す
ると、ステップS727、S729の処理でズーム位置
復帰命令を、復帰焦点距離データと共にレンズCPU6
1に送り、ズーム命令フラグをクリアする。この命令お
よびデータを受けたレンズCPU61は、復帰焦点距離
までパワーズームを行なう(S415〜S421)。
【0054】以上の処理により、露光間ズームモードに
よりレリーズすると、露光間ズームによる露光終了後
に、露光間ズーム開始前の焦点距離までパワーズームレ
ンズ51が復帰する。
【0055】次に、段階露光間ズームモードが選択され
ている場合の処理について説明する。段階露光間ズーム
モードが選択されている場合には、露光時間の1/2が
経過すると、何枚目の段階露光間ズームモードであるか
をチェックする(S611、S613、S615、S6
17)。この枚数は、S533において露光間撮影枚数
カウンタでカウントされる値である。一枚目のときに
は、ズーム命令フラグがリセットされていること、つま
り1回目の処理のときには、低速でのズーム動作命令を
レンズCPU61に送り、ズーム命令フラグをセットし
てリターンする(S617、S623、S625)。2
回目以降の処理のときには、ズーム命令フラグがセット
されているので何もせずにリターンする。
【0056】以上の処理を繰り返して、露光時間が終了
するのを待つ。1枚目の露光時間が経過すると、S52
3からS527に抜け、露光終了処理(S527〜S5
31)および撮影枚数カウンタのカウントアップ処理
(S533)を行なってワインド処理に進む。ワインド
処理およびパワーズームレンズ51が復帰処理を行なう
ことは、露光間ズームのときと同様である。つまり、露
光時間が経過すると、S523からS527に進み、通
常の露光終了処理を行ない、図11に示したワインド処
理のステップS729の処理において、ズーム位置復帰
命令を復帰焦点距離データと共にレンズCPU61に送
り、ズーム命令フラグをクリアする。この命令およびデ
ータを受けたレンズCPU61は、復帰焦点距離までパ
ワーズームを行なう(S415〜S421)。ただし、
S729の処理後、ステップS731、S733を経て
CPUレリーズ処理にリターンする点が、露光間ズーム
処理とは異なる。つまり、段階露光間ズームモードで
は、1枚目の露光間ズーム処理が終了し、撮影可能な状
態に復帰すると、2枚目の露光間ズーム処理のためにC
PUレリーズ処理に戻るのである。
【0057】2枚目および3枚目の段階露光間ズーム処
理では、1枚目とはそれぞれ異なるズームスピードをレ
ンズCPU61に送る(S621、S625)。つま
り、2枚目の段階露光間ズームは中速で露光間ズームを
行ない、3枚目の段階露光間ズームでは低速で露光間ズ
ームを行なう(S427、S429、S427、S43
1)。3枚目の露光時間が経過すると、露光間撮影枚数
カウンタが3になるので、S733からS307に戻っ
て、通常の測光スイッチSWSおよびレリーズスイッチ
SWRがオンされるのを待つ撮影待期処理に入る。
【0058】以上の段階露光間ズーム処理により、1枚
目は最速での露光間ズーム撮影、2枚目は中速での露光
間ズーム撮影、3枚目は低速での露光間ズーム撮影が自
動的になされる。
【0059】『CPUワインド処理』レリーズ処理終了
(露光終了)後に入るワインド処理について、図12に
示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。
先ず、メカ用モータ35およびワインドモータ36を起
動してミラーダウン、シャッタチャージ、およびフィル
ムの巻き上げを開始し、ワインドパルスカウンタをリセ
ットする(S701、S703)。ワインドパルスカウ
ンタは、ワインドパルサー41から出力されるワインド
パルスをカウントするためのカウンタである。なお、モ
ータ起動時のラッシュ電流を防止するために、モータ3
5、36は、起動から20ms間、パルス駆動する(S7
07、S709)。
【0060】モータ35、36の起動から20ms経過す
ると、モータ35、36のDC駆動(高速駆動)を開始
し、ワインドパルサー41から出力されるパルスの間隔
を検出してフィルムの走行が異常停止したことを検出す
るための100msタイマーをスタートさせる(S71
1、S713)。
【0061】ワインドパルサー41の出力が変化したか
どうかをチェックする(S715)。その出力が変化し
たときには、100msタイマーをリセットし、ワインド
パルスカウンタをカウントアップし、そのカウント値が
所定値になったかどうかをチェックし、所定値に達して
いないときにはS715に戻る(S715、S717、
S719)。ワインドパルサー41の出力が変化しない
ときには、メカチャージが完了したかどうかをチェック
し、完了していなければ100msタイマーがタイムアッ
プしているかどうかをチェックし、タイムアップしてい
ないときにはS715に戻る。
【0062】正常な巻き上げ動作中は、以上のステップ
S715〜S719、S741、745の処理を繰り返
す。この巻き上げ動作において、通常は、フィルムの巻
上よりもメカチャージの方が早く終了するので、メカチ
ャージが完了すると、S743においてメカ用モータ3
5を停止して、S715〜S719、S741、S74
3、S745の処理を繰り返す。
【0063】フィルムの巻上が終了すると、ワインドモ
ータ36を停止し、メカチャージが完了していることを
条件に、ズーム命令フラグがセットされていれば、ズー
ム位置復帰命令コマンドをパワーズームレンズ51に送
信するとともにズーム命令フラグをクリアする(S71
9〜S729)。このズーム位置復帰命令コマンドを受
けてレンズCPU61は、ズーム位置復帰処理を実行す
る。
【0064】そしてボディCPU21は、段階露光間ズ
ームでなければそのままS307にリターンし、段階露
光間ズームのときには段階撮影枚数カウンタをチェック
し、段階撮影枚数カウンタが0または1であれば段階露
光間ズーム撮影が後2回または1回残っているので、段
階撮影枚数のカウント処理を行ない、ズームモータ65
の復帰動作が停止するのを待ってからCPUレリーズ処
理にリターンする(S731、S733、S735、S
737)。段階撮影枚数が2であれば、3回目のチェッ
クで段階露光間ズーム終了なので、段階撮影枚数カウン
タをクリアしてS307にリターンする(S731、S
733、S739)。CPUレリーズ処理に戻ると、2
回目以降の段階露光間レリーズ処理を実行する。
【0065】図13には、ステップS735の段階露光
間ズーム時撮影枚数カウント処理の詳細を示してある。
このカウント処理では、ズーム命令フラグがセットされ
ていること、つまり露光間ズームのパワーズーム中であ
ることを条件にカウントアップする(S761、S76
3、S765)。また、撮影枚数が3枚になっていたと
きには、3回の段階露光間ズーム撮影が終了しているの
で、段階撮影枚数カウンタをクリアする(S763、S
767)。
【0066】なお、S745〜S751は、フィルムが
終端に達したためフィルムが走行しなくなったとき、ま
たはフィルムは終端に達していないが何らかの事情によ
りフィルムが走行しなくなったときの処理であって、1
00msタイマーがタイムアップすると、先ずワインドモ
ータ36を停止させ、メカチャージが完了するのを待っ
てからメカ用モータ35を停止させ、公知のフィルム終
端処理に進む(S745〜S751)。
【0067】『段階露光間ズーム処理』以上本発明を搭
載した一眼レフカメラの撮影動作全般を説明したが、本
発明の特徴である段階露光間ズーム処理は、次の通りで
ある。なお、IPU11、ボディCPU21およびレン
ズCPU61は、それぞれ図3のIPUメイン処理、図
7のCPUメイン処理、図8のレンズCPUメイン処理
を実行する。
【0068】レリーズスイッチSWRがオンされると、
CPU21は、ステップS317から図9のCPUレリ
ーズ処理(S501)に進み、先幕走行後、ステップS
521〜S525のループ処理を繰り返す。
【0069】一方IPU11は、測光スイッチSWSが
オンされた測光モードのときには、ステップS263を
通ってパワーズームレンズ51の現焦点距離データをメ
モリする処理を繰り返す。レリーズスイッチSWRがオ
ンされてレリーズ処理を開始したときには測光モードで
はなくなるので、S263をスキップして前回メモリし
た現焦点距離データを保持する。また、レンズCPU6
1は、S403〜S413の処理を繰り返してズーム動
作命令が来るのを待っている。
【0070】ボディCPU21は、1/2露光時間が経
過すると、ここでは1枚目の段階露光間ズームなので、
低速ズーム動作命令をIPU11を介してレンズCPU
61に送信し、ズーム命令フラグをセットする(図10
のS601、S603、S611〜S617、S62
3、S625、S627)。この低速ズーム動作命令
は、割り込みレンズ通信処理により、通信回路17を介
してレンズCPU61に送信される。その後ボディCP
U21は、露光時間が経過するのをS521〜S525
(S601、S603、S611〜S617、S62
3、S627)の処理を繰り返して待つ。
【0071】一方、レンズCPU61は、レンズ通信に
より低速ズーム動作命令を受信すると、ズームモータ6
5を所定方向に低速で起動する(S405〜S411、
S415、S417、S423、S427、S43
1)。ズームモータ65の駆動は、ボディ10からズー
ム停止命令が来るか、ズーム用レンズ群53Zがテレ端
またはワイド端に達するまで継続される。
【0072】ボディCPU21は、露光時間が経過する
と、後幕を走行させて露光を終了し、ファインダ内LE
D16を消灯し、段階撮影枚数のカウントアップ処理を
行ない、ズーム停止命令を通信回路17を介してレンズ
CPU61に送信してから図11、図12のCPUワイ
ンド処理を実行する(S523〜S535)。一方、レ
ンズCPU61は、ボディ10からズーム停止命令を受
信すると、ズームモータ65を停止する(S415、S
433、SS435)。
【0073】そしてボディCPU21は、フィルムの巻
き上げおよびメカチャージを実行する(図11、図12
のS701〜S725)。ボディCPU21は、これら
の処理が終了すると、ズーム位置復帰命令を通信回路1
7を介してレンズCPU61に送信して、レンズCPU
65に露光間ズーム前の焦点距離への復帰パワーズーム
処理を行なわせるとともにズーム命令フラグをクリアす
る(S727、S729)。そして、復帰処理が終了す
るのを待って、CPUレリーズ処理に戻る。このズーム
位置復帰命令には、IPUパワーズームモード処理のス
テップS263でメモリした露光間ズーム開始前の現焦
点距離データ、および最速ズーム命令が含まれる。な
お、露光間ズーム開始前の現焦点距離データは、レンズ
CPU61のRAM61bにメモリする構成としてもよ
い。
【0074】このズーム位置復帰命令を受信したレンズ
CPU61は、ズームモータ65を、ズーム用レンズ群
53Zがその露光間ズーム前の焦点距離になる方向に最
速で駆動し(S411、S415〜S419、S42
3、S425)、その焦点距離に達するとズームモータ
65を停止する(S419、S421)。この処理によ
り、パワーズームレンズ51は、露光間ズーム終了後、
自動的に露光間ズーム開始前の焦点距離に復帰する。
【0075】以上の処理で1回目の低速段階露光間ズー
ム処理が終了し、ボディCPU21は、2回目の段階露
光間ズーム処理を開始する。1回目の段階露光間ズーム
処理と2回目の段階露光間ズーム処理との相違は、露光
間ズームスピードの相違、つまり本実施例では、1回目
は低速、2回目はこれよりも速い中速で、さらに3回目
は最速でパワーズームする点にある。
【0076】2回目の段階露光間ズーム処理では、1/
2露光時間が経過すると、中速ズーム動作命令をレンズ
CPU61に出力する(S613〜S621、S62
7)。この中速ズーム動作命令を受けたレンズCPU6
1は、所定方向に中速でパワーズームモータ65を起動
する(S427、S429)。以後、1回目と同様に、
露光時間が経過すると段階撮影枚数カウンタをカウント
アップし、ズーム停止命令をレンズCPU61に出力し
てズームモータ65を停止させてワインド処理を行なう
(S523〜S535、S701〜S725)。
【0077】ワインド処理が終了すると、ズーム位置復
帰命令をレンズCPU61に送信してズーム命令フラグ
をクリアし、段階撮影枚数カウンタをカウントアップ
し、パワーズームレンズ51の復帰処理が終了するのを
待って、CPUレリーズ処理に戻る(S719〜S73
7)。
【0078】以上の処理で、2回目の中速段階露光間ズ
ーム撮影が終了し、3回目の段階露光間ズーム処理に入
る。3回目の露光間段階ズーム処理は1、2回目と同様
であるが、1、2回目よりも高速でズーミングすること
に特徴がある(S615、S607、S609、S42
3、S425)。3回目の最速段階露光間ズームが終了
し、フィルムの巻上が終了すると、ボディCPU21は
段階撮影枚数カウンタをクリアしてステップS307に
戻る(S731、S733、S739)。一方パワーズ
ームレンズ51は、露光間ズーム撮影を開始する前の焦
点距離に戻り、ストップモードS403に入る。
【0079】以上の通り本実施例の一眼レフカメラで
は、段階露光間ズームモードを選択すると、露光間ズー
ムが、異なるズームスピードで3回繰り返されるので、
異なる効果の露光間ズーム撮影が手軽にできる。
【0080】以上本発明について、ボディとレンズとが
着脱可能な一眼レフカメラに適用した実施例に基づいて
説明したが、本発明は、ボディとレンズとが一体の例え
ばいわゆるコンパクトパワーズームカメラや、スチルビ
デオカメラにも適用できることはいうまでもない。ま
た、本実施例における露光間ズームは常に自動復帰する
構成であるが、本発明はこれに限定されず、自動復帰す
る場合と自動復帰しない場合とを選択できる構成にする
こともできる。さらに本発明は、段階露光間ズームの撮
影回数、ズームスピード、ズームスピードの変化順は図
示実施例に限定されない。また、本実施例の段階露光間
ズームは、露光間ズーム開始時の初期焦点距離および方
向を同一にする構成としたが、露光間ズームが終了する
と、その終了した位置から逆方向にズームする構成とす
ることも可能である。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、
1枚目の露光間ズームによる露光が終了すると、露光間
ズーム開始時の焦点距離まで自動的に復帰し、1枚目と
は異なるズームスピードで段階露光間ズームして、この
段階露光間ズームが終了すると、露光間ズーム開始前の
焦点距離まで自動的に復帰するので、簡単に異なるズー
ムスピードによる露光間ズーム撮影ができるので、初心
者にも特殊効果撮影が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光間ズーム装置を搭載したパワーズ
ーム一眼レフカメラシステムの概要を示すブロック図で
ある。
【図2】同カメラシステムを構成するパワーズームレン
ズの概要を示すブロック図である。
【図3】IPUのメイン処理に関するフローチャートで
ある。
【図4】IPUのメイン処理におけるスイッチ入力処理
の一つであるパワーズームモード選択処理に関するフロ
ーチャートである。
【図5】IPUのパワーズームモード処理におけるLC
Dの表示例を示した図である。
【図6】IPUのメイン処理におけるパワーズームモー
ド処理に関するサブルーチンを示したフローチャートで
ある。
【図7】ボディCPUのメイン処理に関するフローチャ
ートである。
【図8】レンズCPUのメイン処理に関するフローチャ
ートである。
【図9】ボディCPUのレリーズ処理に関するフローチ
ャートである。
【図10】ボディCPUの露光間および段階露光間ズー
ム処理に関するフローチャートである。
【図11】CPUのワインド処理に関するフローチャー
トである。
【図12】CPUのワインド処理に関するフローチャー
トである。
【図13】段階撮影枚数カウンタのカウント処理に関す
るフローチャートである。
【符号の説明】
10 カメラボディ 11 IPU 11b RAM 13 TV電子ダイヤル 15 LCD 16 LED 17 レンズ通信回路 21 ボディCPU 51 パワーズームレンズ 53Z ズーム用レンズ群 61 レンズCPU 65 ズームモータ 67 PZ機構 71 ズームコード板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ズームレンズと、 このズームレンズをズーミングさせるパワーズーム手段
    と、 露光中に上記パワーズーム手段を作動させる露光間ズー
    ム撮影機能を備えた制御手段と、 露光終了後次の撮影が可能な状態に復帰させる撮影復帰
    手段とを備え、 上記制御手段は、露光間ズーム撮影が終了すると、上記
    ズームレンズを上記露光間ズーム撮影前の位置まで復帰
    させ、上記撮影復帰手段により次の撮影が可能になった
    後に、異なるズームスピードで露光間ズーム撮影を行な
    う段階露光間ズーム撮影を1回以上繰り返すこと、を特
    徴とする段階露光間ズーム装置を備えたカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカメラは、上記ズーム
    レンズの現焦点距離を検出する焦点距離検出手段と、上
    記露光間ズーム開始前に上記焦点距離検出手段が検出し
    た現焦点距離をメモリするメモリ手段とを備え、 上記制御手段は、上記露光間ズーム撮影を行なったとき
    には、その露光間ズーム撮影終了後、上記ズームレンズ
    の焦点距離が上記メモリ手段にメモリした焦点距離にな
    るまで上記パワーズーム手段を復帰駆動すること、を特
    徴とする段階露光間ズーム装置を備えたカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記制御手
    段は、段階露光間ズームを低速、中速、高速の3段階の
    ズームスピードで3回実行することを特徴とする段階露
    光間ズーム装置を備えたカメラ。
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