JP4474040B2 - カメラ及びカメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ絞り込みスイッチによりステッピングモータを駆動し、レンズ絞り込みを行なう、例えば一眼レフレックスカメラ等のカメラシステムスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ステッピングモータにより、レンズの絞り駆動を行っている場合、絞り駆動を行った後も、ステッピングモータの通電を維持している。これは、絞り駆動した後で、ステッピングモータの通電をオフすると絞り込んだ位置を精度良く維持できない為である。
【0003】
従って、レンズ絞り込みスイッチにより、レンズの絞り駆動を行った場合は、ステッピングモータの通電を維持したままでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際、レンズ絞り込みスイッチによる絞り込みを行うのは、撮影者が被写界深度を確認するためで、その確認中はステッピングモータの通電を維持するほどの精度はいらない。
【0005】
よって、レンズ絞り込みスイッチによる絞り駆動後、ステッピングモータの通電を維持しているのは、消費電流の無駄である。
【0006】
また従来のカメラでは、レンズ絞り駆動後、ステッピングモータの通電をオフすると絞り込んだ位置を精度良く維持できない問題がある。
【0007】
さらに、絞り込み精度を維持するために、絞り込み中にレリーズ操作された場合は、絞りを一度開放にして、再度絞り込むとレリーズ時のタイムラグが増えてしまう問題がある。
【0008】
本発明の第1の目的は、レンズ絞り込みスイッチによる絞り駆動後、ステッピングモータの通電をオフすることで、消費電流の削減が図れるカメラシステムを提供するものである。
【0009】
本発明の第2の目的は、精度の良い絞り駆動による露出制御を行なえるカメラシステムを提供するものである。
【0010】
本発明の第3の目的は、絞り込み中のレリーズで、レリーズタイムラグが発生してシャッターチャンスを逃す恐れがないカメラシステムを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決する為の手段】
本発明のカメラは、ステッピングモータにより駆動されてレンズを通過する光量を調節する光量調節手段を有する撮影レンズと通信制御可能なカメラにおいて、絞込みスイッチと、第1ストローク、第2ストロークを有するレリーズスイッチ釦と、前記絞込みスイッチの操作により前記光量調節手段を絞り込み駆動させる制御手段とを有する。前記制御手段は、前記絞込みスイッチの操作に応じて前記ステッピングモータを介した前記光量調節部材の絞り込み動作を行なわせ、前記光量調節部材を絞り込んだ後に、前記ステッピングモータへの通電を停止するように制御するとともに、前記絞込みスイッチの操作されている状態での前記レリーズスイッチ釦の第2ストロークに応じて前記光量調節部材を一旦開いてから前記光量調節部材を絞り込んだ後に撮影することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る第1の実施の形態について図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1は本実施の形態に係るレンズ絞り込みスイッチ(以下SWと略記する)を具備した一眼レフレックスカメラの電気的構成の要部を示すブロック図である。
【0021】
図1において、100はカメラ本体に内蔵されたカメラ制御手段であるところのマイクロコンピュータの中央処理装置(以下、MPUと称す)であり、発振回路101で作られた源発振回路をMPU100内の信号により、分周しない、1/2に分周する、1/16に分周するなどして、前記MPU100の動作周波数を決める。100bは記憶手段であるところのEEPROMであり、撮影情報を記憶させることが可能である。100cはA/D変換器であり、後述するように焦点検出回路103、多分割測光センサ104からの入力されるアナログ信号をA/D変換する。
【0022】
前記MPU100には、液晶表示回路102,焦点検出回路103,測光回路104,シャッター制御回路105,モータ制御回路106,フィルム走行検知回路107,及び、スイッチセンス回路108が接続されている。
【0023】
また、撮影レンズ1内に配置されたレンズ制御回路39とは、図2で示すマウント接点37を介してレンズ制御情報の伝達がなされている。更に、外部フラッシュ回路110とは、外部フラッシュ接点111を介して外部フラッシュ情報の伝達がなされている。
【0024】
前記液晶駆動回路102は、ファインダ視野内であり測距点表示用液晶パネルであるファインダ内LCD15とファインダ視野外のファインダ内LCD20の表示をMPU100からの信号に従って制御している。
【0025】
前記焦点検出回路103は、MPU100の信号に従い、焦点検出用エリアセンサ6fの蓄積制御と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報をMPU100に出力する。MPU100はこの情報をA/D変換し、周知の位相差検出法による焦点検出を行い、検出した焦点検出情報をレンズ制御回路39へ送出してレンズの焦点調節を行わせる。
【0026】
前記測光回路104は、画面内の各エリアの輝度信号として、測光センサ10からの出力をMPU100に出力する。MPU100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の調整を行う。
【0027】
また、本実施の形態のフラッシュ制御は、撮影時のフラッシュ発光前にプリ発光を行い、撮影時のフラッシュ発光量を決めてしまう方式で、前記測光センサ10によりプリ発光時の測光も行っている。
【0028】
前記シャッター制御回路105は、MPU100からの信号にしたがって、シャッター先幕をマグネットMG−1を介して走行させ、次いでシャッター後幕をマグネットMG−2を介して走行させることで露出制御が行なわれる。
【0029】
前記モータ制御回路106は、MPU100からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラー2のアップダウン、及び、シャッターのチャージ、そしてフィルムの給送を行っている。
【0030】
前記フィルム走行検知回路107は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、MPU100に信号を送る。
【0031】
SW1は不図示のレリーズ釦の第一ストロークでONし、測光とAFの動作を開始させるためのスイッチ、SW2は不図示のレリーズ釦の第二ストロークでONし、露光動作を開始させるためのスイッチである。絞り込みSWは、レンズの絞り駆動を瞬時に行わせるスイッチである。その他不図示のカメラの操作部材の状態信号は、スイッチセンス回路108が検知し、MPU100に送っている。
【0032】
図2は、本実施の形態の一眼レフレックスカメラの光学配置を示す断面図である。図1と同一の構成部分には同じ符号を付している。
【0033】
図2に於いて、1は撮影レンズであり、便宜上2枚のレンズ1a、1bで示したが、実際は多数のレンズから構成されている。2は主ミラーであり、観察状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設され、あるいは退去される。3はサブミラーであり、前記主ミラー2を透過した光束をカメラボディの下方へ向けて反射する。4はシャッターである。5は感光部材であり、銀塩フィルム、CCD、MOS型等の固体撮像素子、あるいはビディコン等の撮像管より成り立っている。
【0034】
6は焦点検出装置であり、結像面近傍に配置されたフィールドレンズ6a、反射ミラー6b及び6c、2次結像レンズ6d、絞り6e、及び、複数のCCD等から成るエリアセンサ6f等から構成されている周知の位相差方式を採用している。
【0035】
7は前記撮影レンズ1の予定結像面に配置されたピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズムである。9、10は観察画面内の被写体輝度を測定するため結像レンズと測光センサであり、結像レンズ9はペンタプリズム8内の反射光路を介して、X2の光路の様に、ピント板7と測光センサ10を共役に関係付けている。
【0036】
ファインダ光路X1は、撮影レンズ1に取り入れられた被写体からの光を主ミラー2を介してピント板7上に結像し、前記ピント板上の像をペンタプリズム8を介しハーフミラー12によって表示用光路X3からの光と合成され、接眼レンズ11を介して観察者の瞳孔18に達し観察されるようになっている。
【0037】
次に、表示用光路X3について説明する。
【0038】
まず、バックライトLED17から発した光はフレネルレンズ16に入射し、前記レンズによって集光され複数の焦点検出点に対応した表示セグメントが形成されている焦点検出点表示用液晶パネル15に入射する。前記焦点検出点表示用液晶パネル15を透過した光束はミラー14で反射し、投影レンズ13によって集光された後、ハーフミラー12によって、ファインダ光路X1と合成され接眼レンズ11を介して観察者の瞳孔18に達し観察されるようになっている。
【0039】
21はファインダ視野マスクである。また、20はファインダ視野外に撮影情報を表示するためのファインダ内LCDで、図2の照明用LED19(F−LED)によって照明されている。ファインダ内LCD20を通過した光は、三角プリズム22によってファインダ内に導かれ、観察者は前記撮影情報を観察することになる。
【0040】
31は撮影レンズ1内に設けた光量調節部材としての絞り、32はステッピングモータを含む絞り駆動回路、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等から成るレンズ駆動部材である。35はフォトカプラであり、前記レンズ駆動部材34に連動するパルス板36の回転を検知してレンズ焦点調節回路38に伝えている。
【0041】
38はレンズ焦点調節回路で、前記フォトカプラ35からの情報とレンズ制御回路39からのレンズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータ33を所定量駆動させ、撮影レンズ1の合焦レンズ1aを合焦位置に移動させている。
【0042】
39はレンズ制御回路で、カメラからの情報に基づいてレンズ焦点調節回路38と絞り駆動回路32の制御を行っている。37は公知のカメラとレンズとのインターフェイスであるマウント接点。
【0043】
次に、図3、図4のフローチャートを用いて、本実施の形態の一眼レフカメラの動作について説明する。
【0044】
図3において、カメラの動作が開始すると、MPU100は、まずステップ#001にて、MPU内部の初期化を行う。次に、ステップ#002では、カメラの設定や撮影データ等の情報をMPU内部にあるEEPROMから読み出す。
【0045】
ステップ#003において、スイッチセンス回路108と通信を行い、スイッチの検出を行う。
【0046】
ステップ#004において、外部フラッシュが装着されていればステップ#005へ移行し、装着されていなければステップ#006へ移行する。
【0047】
ステップ#005において、外部フラッシュと通信を行い、外部フラッシュ情報を得る。
【0048】
ステップ#006において、レリーズ釦の第1ストロークでオンするスイッチSW1又は、絞り込みSWのどちらかがオンならば、ステップ#007へ移行し、どちらのスイッチもオフならば、ステップ#025(EEPROM書き込み)へ進み、撮影情報をEEPROMに書き込み、プログラムを終了する。
【0049】
ステップ#007において、絞り込みSWがオフならば、ステップ#008へ移行し、オンならばステップ#010へ移行する。
【0050】
ステップ#008において、レンズの絞りを開放にするように、レンズに通信をして、レンズの絞りを開放にする。この時、レンズでは、すでに開放状態のときは、この開放通信が来ても何もしない。
【0051】
ステップ#009において、絞り込み中フラグであるSPDNING=0にすることで絞り込み中ではないことを記憶する。
【0052】
ステップ#010において、SPDNING=1ならば、レンズが絞り込み中なのでステップ#018へ移行し、絞り込み中でなければ、ステップ#011へ移行する。
【0053】
ステップ#011において、測光回路104からの被写体の輝度情報によりシャッタースピードとレンズの絞り値を演算により算出し露出量を決定する。
【0054】
ステップ#012において、絞り込みSWがオンならば、ステップ#013へ移行し、オフならばステップ#016へ移行する。
【0055】
ステップ#013において、ステップ#011により算出された絞り値とレンズの開放絞り値との差を絞り込むようにレンズに通信する。レンズでは、この通信を受信して、ステッピングモータを駆動させ、絞りを駆動する。更に、絞り込んだ後でも、レンズは、ステッピングモータの通電を維持し続ける。
【0056】
ステップ#014において、絞り駆動をしているステッピングモータの通電をオフさせるようにレンズに通信をする。
【0057】
ステップ#015において、SPDNING=1にセットし、レンズが絞り込み中であることを記憶し、ステップ#018へ移行する。
【0058】
ステップ#016において、焦点検出動作を行なう。これは、前述したように焦点検出回路103による周知の位相差検出法によるものである。
【0059】
ステップ#017において、MPU100は、前記焦点検出動作による焦点検出状態によりレンズ制御回路39を制御することによって、レンズの焦点調節を行なう。そして、次のステップ#018において、ステップ#011によるシャッタースピード、絞り値、及びステップ#016による焦点検出結果をファインダ内に表示するため前記液晶表示回路と通信を行なう。
【0060】
続くステップ#019においては、レリーズ釦の第2ストロークでオンするスイッチSW2の状態を調べ、オフであればステップ#024へ移行する。また、スイッチSW2がオンであれば、ステップ#020へ移行する。
【0061】
ステップ#020において、SPDNING=1ならばステップ#021へ移行しレンズの絞りを開放にし、ステップ#022にて、SPDNING=0にして、ステップ#023へ移行する。また、SPDNING=1でなければ、ステップ#023へ移行する。
【0062】
ステップ#020において、SPDNING=1でなければ、ステップ#023において、フィルムに露光させるためのレリーズ制御を行う。
【0063】
ここで、図4のフローチャートによりレリーズ制御を詳細に説明する。
【0064】
図4のステップ#201において、外部フラッシュが装着されているならステプ#202へ移行し、そうでなければステップ#205へ移行する。
【0065】
ステップ#202において、外部フラッシュが充電完了していなければステップ#205へ移行し、充電完了ならばステップ#203へ移行する。
【0066】
ステップ#203において、外部フラッシュによるプリ発光制御が行われ測光回路104の出力よりフラッシュの反射光を算出する。
【0067】
ステップ#204において、前記ステップ#203のデータを基にフラッシュ発光量の演算を行う。
【0068】
ステップ#205において、モータ制御回路を駆動しミラーをアップさせる。
【0069】
ステップ#206において、レンズ制御回路39と通信を行い絞り値を送り、レンズを指定値に絞り込む。
【0070】
ステップ#207において、フラッシュ撮影ならばステップ#208で、外部フラッシュと通信を行い、フラッシュ発光量及び、発光開始を送信する。フラッシュ撮影でなければ、ステップ#209に移行する。
【0071】
ステップ#209において、シャッター制御回路により先幕を走らせる。
【0072】
ステップ#210において、設定した露出時間が経過したか否かを判断し、経過していなければループして、経過するまで待つ。
【0073】
ステップ#211において、シャッター制御回路により後幕を走らせる。
【0074】
ステップ#212において、レンズ制御回路と通信を行い絞りを開放にし、SPDNING=0にする。
【0075】
ステップ#213において、モータ制御回路を駆動しミラーをダウンさせる。
【0076】
ステップ#214において、フィルムが装填されていない場合は、レリーズ処理を終了とする(リターン)。フィルムが装填されている場合は、ステップ#215でフィルムを1駒給送し、リターンする。
【0077】
図3に戻って、ステップ#024において、スイッチSW1又は、絞り込みSWのどちらかがオンされていたらステップ#003に戻り、オフならばステップ#025で各種カメラ情報をEEPROMに記憶しプログラムを終了する。
【0078】
(第2の実施の形態)
以下、本発明に係る第2の実施の形態について図2、図5、図6、図7に基づき詳細に説明する。尚、図2は第1の実施の形態で、すでに説明されているので図2の説明は省略する。
【0079】
図7は本実施の形態に係るレンズ絞り込みSWを具備した一眼レフレックスカメラの電気的構成の要部を示すブロック図である。
【0080】
図7において、100はカメラ本体に内蔵されたカメラ制御手段であるところのマイクロコンピュータの中央処理装置(以下、MPUと称す)であり、発振回路101で作られた源発振回路をMPU100内の信号により、分周しない、1/2に分周する、1/16に分周するなどして、前記MPU100の動作周波数を決める。100bは記憶手段であるところのEEPROMであり、撮影情報を記憶させることが可能である。100cはA/D変換器であり、後述するように焦点検出回路103、多分割測光センサ104からの入力されるアナログ信号をA/D変換する。
【0081】
前記MPU100には、液晶表示回路102,焦点検出回路103,測光回路104,シャッター制御回路105,モータ制御回路106,フィルム走行検知回路107,及び、スイッチセンス回路108が接続されている。また、撮影レンズ1内に配置されたレンズ制御回路39とは、図2で示すマウント接点37を介して伝達がなされている。更に、外部フラッシュ回路110とは、外部フラッシュ接点111を介して情報の伝達がなされている。
【0082】
前記液晶駆動回路102は、ファインダ視野内であり測距点表示用液晶パネルであるファインダ内LCD15と、ファインダ視野外のファインダ内LCD20の表示をMPU100からの信号に従って制御している。
【0083】
焦点検出回路103はMPU100の信号に従い、焦点検出用エリアセンサ6fの蓄積制御と読み出し制御を行って、ファインダ画素情報をMPU100に出力する。MPU100はこの情報をA/D変換し、周知の位相差検出法による焦点検出を行い、検出した焦点検出情報をレンズ制御回路39へ送出してレンズの焦点調節を行わせる。
【0084】
前記測光回路104は、画面内の各エリアの輝度信号として、測光センサ10からの出力をMPU100に出力する。MPU100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の調整を行う。
【0085】
また、本実施の形態のフラッシュ制御は、撮影時のフラッシュ発光前にプリ発光を行い、撮影時のフラッシュ発光量を決めてしまう方式で、前記測光センサ10によりプリ発光時の測光も行っている。
【0086】
前記シャッター制御回路105は、MPU100からの信号にしたがって、シャッター先幕(マグネットMG−1を介して)、シャッター後幕(マグネットMG−2を介して)を走行させ、露出制御を行なう。
【0087】
前記モータ制御回路106は、MPU100からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラー2のアップダウン、及び、シャッターのチャージ、そしてフィルムの給送を行っている。
【0088】
前記フィル走行検知回路107は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、MPU100に信号を送る。
【0089】
SW1は不図示のレリーズ釦の第一ストロークでONし、測光とAFの動作を開始させるためのスイッチ、SW2は不図示のレリーズ釦の第二ストロークでONし、露光動作を開始させるためのスイッチである。絞り込みSWは、レンズの絞り駆動を瞬時に行わせるスイッチである。
【0090】
絞り込み通電保持SWは、絞り込みSWによる絞り駆動後、ステッピングモータの通電を保持させるか通電をオフさせるかを選択するためのスイッチであり、また、本実施の形態では、不図示であるが絞り込みSWがオンしている間は切替えが出来ない様なメカ機構となっている。その他不図示のカメラの操作部材の状態信号は、スイッチセンス回路108が検知し、MPU100に送っている。
【0091】
次に、図5のフローチャートを用いて、本実施の形態の一眼レフカメラの動作について説明する。
【0092】
図5において、カメラの動作が開始すると、MPU100は、まずステップ#301にて、MPU内部の初期化を行う。次に、ステップ#302では、カメラの設定や撮影データ等の情報をMPU内部にあるEEPROMから読み出す。
【0093】
ステップ#303において、スイッチセンス回路108と通信を行い、スイッチの検出を行なう。
【0094】
ステップ#304において、外部フラッシュが装着されていればステップ#305へ移行し、装着されていなければステップ#306へ移行する。
【0095】
ステップ#305において、外部フラッシュと通信を行い、外部フラ行なシュ情報を得る。
【0096】
ステップ#306において、レリーズ釦の第1ストロークでオンするスイッチSW1又は、絞り込みSWのどちらかがオンならば、ステップ#307へ移行し、どちらのスイッチもオフならば、ステップ#330(EEPROM書き込み)へ進み、撮影情報をEEPROMに書き込み、プログラムを終了する。
【0097】
ステップ#307において、絞り通電保持SWがオンならば、絞り駆動後の通電を維持させるためのフラグであるEMD_KEEP=1にセットし、ステップ#310へ移行する。絞り通電保持SWがオフならば、ステップ#309へ移行し、EMD_KEEP=0にし、ステップ#310へ移行する。
【0098】
ステップ#310において、絞り込みSWがオフならば、ステップ#311へ移行し、オンならばステップ#313へ移行する。
【0099】
ステップ#311において、レンズの絞りを開放にするように、レンズに通信をして、レンズの絞りを開放にする。この時、レンズでは、すでに開放状態のときはこの開放通信が来ても何もしない。
【0100】
ステップ#312において、絞り込み中フラグであるSPDNING=0にすることで絞り込み中ではないことを記憶する。
【0101】
ステップ#313において、SPDNING=1ならば、レンズが絞り込み中なのでステップ#322へ移行し、絞り込み中でなければ、ステップ#314へ移行する。
【0102】
ステップ#314において、測光回路104からの被写体の輝度情報によりシャッタースピードとレンズの絞り値を演算により算出し露出量を決定する。
【0103】
ステップ#315において、絞り込みSWがオンならば、ステップ#316へ移行し、オフならばステップ#320へ移行する。
【0104】
ステップ#316において、ステップ#314により算出された絞り値とレンズの開放絞り値との差を絞り込む様に、レンズに通信する。レンズでは、この通信を受信して、ステッピングモータを駆動させ、絞りを駆動する。更に、絞り込んだ後でも、レンズは、ステッピングモータの通電を維持し続ける。
【0105】
ステップ#317において、EMD_KEEP = 1ならば、ステップ#319へ移行しそうでなければ、ステップ#318へ移行する。
【0106】
ステップ#318において、絞り駆動をしているステッピングモータの通電をオフさせる様にレンズに通信を行なう。
【0107】
ステップ#319において、SPDNING = 1にセットし、レンズが絞り込み中であることを記憶し、ステップ#322へ移行する。
【0108】
ステップ#320において、焦点検出動作を行う。これは、前述したように焦点検出回路103による行なの位相差検出法によるものである。
【0109】
ステップ#321において、MPU100は、前記焦点検出動作による焦点検出状態によりレンズ制御回路39を制御することによって、レンズの焦点調節を行う。そして、次のステップ#322において、ステップ#314によるシャッタースピード、絞り値、及びステップ#320による焦点検出結果をファインダ内に表示するため前記液晶表示回路と通信を行なう。
【0110】
続くステップ#323においては、レリーズ釦の第2ストロークでオンするスイッチSW2の状態を調べ、オフであればステップ#329へ移行する。
【0111】
また、スイッチSW2がオンであれば、ステップ#324へ移行する。
【0112】
ステップ#324において、SPDNING = 0ならば、ステップ#328へ移行する。 SPDNING = 0でなければ、ステップ#325へ移行する。
【0113】
ステップ#325において、EMD_KEEP = 0ならば、ステップ#326へ移行し、レンズの絞りを開放にする。EMD_KEEP = 0でなければ、ステップ#328へ移行する。
【0114】
ステップ#327において、SPDNING = 0にする。
【0115】
ステップ#328において、フィルムに露光させるためのレリーズ制御を行う。
【0116】
ここで、図6のフローチャートによりレリーズ制御を詳細に説明する。
【0117】
図6のステップ#401において、外部フラッシュが装着されているならステップ#402へ移行し、そうでなければステップ#407へ移行する。
【0118】
ステップ#402において、外部フラッュが充電完了していなければステップ#407へ移行し、充電完了ならばステップ#403へ移行する。
【0119】
ステップ#403において、レンズが絞り込み中ならば、フラッシュのプリ発光による測光を行うため、ステップ#404へ移行し、レンズの絞りを開放にし、SPDNING = 0にする。絞り込み中でなければ、ステップ#405へ移行する。
【0120】
ステップ#405において、外部フラッシュによるプリ発光制御が行われ測光回路104の出力よりフラッシュの反射光を算出する。
【0121】
ステップ#406において、前記ステップ#405のデータを基に、フラッシュ発光量の演算を行う。
【0122】
ステップ#407において、モータ制御回路を駆動しミラーをアップさせる。
【0123】
ステップ#408において、レンズが絞り込み中ならば、ステップ#410へ移行し、そうでなければ、ステップ#409に移行する。
【0124】
ステップ#409において、レンズ制御回路39と通信を行い絞り値を送り、レンズを指定値に絞り込む。
【0125】
ステップ#410において、フラッシュ撮影ならばステップ#411で、外部フラッシュと通信を行い、フラッシュ発光量及び、発光開始を送信する。フラッシュ撮影でなければ、ステップ#412に移行する。
【0126】
ステップ#412において、シャッター制御回路により先幕を走らせる。
【0127】
ステップ#413において、設定した露出時間が経過したか否かを判断し経過していなければループして、経過するまで待つ。
【0128】
ステップ#414において、シャッター制御回路により後幕を走らせる。
【0129】
ステップ#415において、レンズ制御回路と通信を行い絞りを開放にし、SPDNING = 0にする。
【0130】
ステップ#416において、モータ制御回路を駆動しミラーをダウンさせる。
【0131】
ステップ#417において、フィルムが装填されていない場合は、レリーズ処理を終了とする(リターン)。フィルムが装填されている場合は、ステップ#418でフィルムを1駒給送し、リターンする。
【0132】
図5に戻って、ステップ#329において、スイッチSW1又は、絞り込みSWのどちらかがオンされていたらステップ#303に戻り、オフならばステップ#330で各種カメラ情報をEEPROMに記憶しプログラムを終了する。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、絞り込みスイッチによる絞り込みを行った後、絞り等の光量調節部材を駆動しているステッピングモータの通電をオフする様にしたので、消費電流を削減することができた。
【0134】
また、絞り込み中に、レリーズ操作された場合は、一度絞りを開放にして、再度絞り込みステッピングモータの通電を維持して撮影するので、絞り込み精度を低下させることはない。
【0135】
さらに、本発明によれば、絞り通電保持スイッチにより、絞り込みスイッチによるレンズの絞り駆動後のステッピングモータの通電をオフするかオンを保持するかを選択できる様にしたので、レリーズ時に発生するタイムラグ、すなわち一度絞りを開放にて、再度絞り込む作業時間が気になったときは、撮影シーン等で撮影者が自由に選択可能にすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態におけるカメラに内蔵された電気的構成の要部を示すブロック図
【図2】本発明に係る第1の実施の形態における一眼レフレックスカメラの光学配置を示す図
【図3】第1の実施の形態のカメラの一連の動作を示すフローチャート
【図4】第1の実施の形態のカメラの一連の動作を示すフローチャート
【図5】第2の実施の形態のカメラの一連の動作を示すフローチャート
【図6】第2の実施の形態のカメラの一連の動作を示すフローチャート
【図7】本発明に係る第2の実施の形態におけるカメラに内蔵された電気的構成の要部を示すブロック図
【符号の説明】
100…MPU
105…シャッター制御回路
106…モータ制御回路
107…フィルム走行検知回路
31…絞り
32…駆動回路
33…レンズ駆動用モータ
34…レンズ駆動部材
39…レンズ制御回路
Claims (3)
- ステッピングモータにより駆動されてレンズを通過する光量を調節する光量調節手段を有する撮影レンズと通信制御可能なカメラにおいて、
絞込みスイッチと、
第1ストローク、第2ストロークを有するレリーズスイッチ釦と、
前記絞込みスイッチの操作により前記光量調節手段を絞り込み駆動させる制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記絞込みスイッチの操作に応じて前記ステッピングモータを介した前記光量調節部材の絞り込み動作を行なわせ、前記光量調節部材を絞り込んだ後に、前記ステッピングモータへの通電を停止するように制御するとともに、前記絞込みスイッチの操作されている状態での前記レリーズスイッチ釦の第2ストロークに応じて前記光量調節部材を一旦開いてから前記光量調節部材を絞り込んだ後に撮影することを特徴とするカメラ。 - 前記制御手段は、前記レリーズスイッチ釦の第2ストロークの操作がされた場合、前記ステッピングモータへの通電を保持したままレリーズを行なうことを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 請求項1または2のカメラと前記撮影レンズにより構成され、
前記撮影レンズは前記制御手段の指示に従って、前記光量調整部材の絞り込み中は絞り込み中であることを示す情報を前記カメラに送信することを特徴とするカメラシステム。
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