JP3270768B2 - 二色コンテナの一体成形方法 - Google Patents
二色コンテナの一体成形方法Info
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、二色コンテナの一体成形
方法に関し、さらに詳しくは二色に色分けされたコンテ
ナを成形する際に、二色合流部を歪みや乱れのない鮮明
な直線状に形成することができるような二色コンテナの
一体成形方法に関する。
方法に関し、さらに詳しくは二色に色分けされたコンテ
ナを成形する際に、二色合流部を歪みや乱れのない鮮明
な直線状に形成することができるような二色コンテナの
一体成形方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】近年、食品などをはじめとする商
品の運搬用コンテナとして、プラスチック製コンテナが
広く利用されている。
品の運搬用コンテナとして、プラスチック製コンテナが
広く利用されている。
【0003】特にこのようなプラスチック製コンテナに
おいて、運搬時には容易に積み上げ(スタッキング)ら
れるとともに、収容時には嵩張らないように重ね合わせ
(ネスティング)られるスタッキング・ネスティング型
コンテナが開発され、利用されている。
おいて、運搬時には容易に積み上げ(スタッキング)ら
れるとともに、収容時には嵩張らないように重ね合わせ
(ネスティング)られるスタッキング・ネスティング型
コンテナが開発され、利用されている。
【0004】ところでこのようなスタッキング・ネステ
ィング型コンテナなどのコンテナを、運搬・収容などの
作業時に容器の方向を識別するには、一般的に、(1) コ
ンテナの一方向に窓部等を設け、光電管を利用して識別
する方法、(2) コンテナの一部に反射シールを貼り、そ
れを読み取る方法、(3) コンテナにスタンプで印をつけ
るかまたはラベル、インサートピースなどを付着して識
別する方法、(4) 左右二色に色分けされた二色コンテナ
の色の違いを読み取る方法、などの方法が利用される。
ィング型コンテナなどのコンテナを、運搬・収容などの
作業時に容器の方向を識別するには、一般的に、(1) コ
ンテナの一方向に窓部等を設け、光電管を利用して識別
する方法、(2) コンテナの一部に反射シールを貼り、そ
れを読み取る方法、(3) コンテナにスタンプで印をつけ
るかまたはラベル、インサートピースなどを付着して識
別する方法、(4) 左右二色に色分けされた二色コンテナ
の色の違いを読み取る方法、などの方法が利用される。
【0005】これらのうち、二色コンテナは、容器方向
を目視で識別できるとともに、構造を簡素化できるため
洗浄が容易であるなどの多くの利点を有しており、他の
方法に比べて特に作業効率に優れている。このような二
色コンテナは、たとえば特開昭60−19515号公報
に開示されている。
を目視で識別できるとともに、構造を簡素化できるため
洗浄が容易であるなどの多くの利点を有しており、他の
方法に比べて特に作業効率に優れている。このような二
色コンテナは、たとえば特開昭60−19515号公報
に開示されている。
【0006】このスタッキング・ネスティング型コンテ
ナをはじめとする二色コンテナは、通常、それぞれ所望
の色に着色されたポリプロピレンなどの熱可塑性ポリマ
ー組成物を、それぞれ別々の方向から金型のキャビティ
内に射出成形し、該キャビティのほぼ中央部で二色に着
色された樹脂同士を合流させることにより一体成形され
ている。
ナをはじめとする二色コンテナは、通常、それぞれ所望
の色に着色されたポリプロピレンなどの熱可塑性ポリマ
ー組成物を、それぞれ別々の方向から金型のキャビティ
内に射出成形し、該キャビティのほぼ中央部で二色に着
色された樹脂同士を合流させることにより一体成形され
ている。
【0007】ところで従来の一体成形法によって得られ
る二色コンテナでは、コンテナの樹脂合流部で色と色と
の境目(合流線)が歪んだり乱れたりして、鮮明な直線
で得られないことがあった。
る二色コンテナでは、コンテナの樹脂合流部で色と色と
の境目(合流線)が歪んだり乱れたりして、鮮明な直線
で得られないことがあった。
【0008】このような合流線が直線状とならない二色
コンテナは、外観上見劣りがし、場合によってはこれら
は不良品となってしまうことがあり、二色コンテナの成
形時の歩留りを低下させている。
コンテナは、外観上見劣りがし、場合によってはこれら
は不良品となってしまうことがあり、二色コンテナの成
形時の歩留りを低下させている。
【0009】このため色と色との境目すなわち合流線が
歪んだり乱れたりすることなく、直線状となるような二
色コンテナの一体成形方法の出現が望まれている。本発
明者は、このような従来技術に鑑みて研究した結果、キ
ャビティ内の樹脂合流位置先端部に樹脂タブ用空隙が設
けられた金型を用いて二色コンテナを成形した後、得ら
れた二色コンテナから樹脂タブを切除すると、合流線が
鮮明な直線で形成されることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
歪んだり乱れたりすることなく、直線状となるような二
色コンテナの一体成形方法の出現が望まれている。本発
明者は、このような従来技術に鑑みて研究した結果、キ
ャビティ内の樹脂合流位置先端部に樹脂タブ用空隙が設
けられた金型を用いて二色コンテナを成形した後、得ら
れた二色コンテナから樹脂タブを切除すると、合流線が
鮮明な直線で形成されることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0010】
【発明の目的】本発明は、二色に色分けされた二色コン
テナの二色合流線を鮮明な直線状に形成できるような二
色コンテナの一体成形方法を提供することを目的として
いる。
テナの二色合流線を鮮明な直線状に形成できるような二
色コンテナの一体成形方法を提供することを目的として
いる。
【0011】
【発明の概要】本発明に係る二色コンテナの一体成形方
法は、底板部と該底板部の周縁部に立設された側壁とか
らなり、左右方向に二色に色分けされた二色コンテナ
を、互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金型の
それぞれ別々のゲートから射出して、キャビティ内の左
右方向のほぼ中央部で、それぞれ異なる色に着色された
樹脂同士を合流させて一体成形するに際して、キャビテ
ィ内の樹脂合流位置の先端部、好ましくはキャビティ内
の樹脂最終到達位置先端部に樹脂タブ用空隙が設けられ
た金型を用いて二色コンテナを成形した後、得られた二
色コンテナから樹脂タブを切除することを特徴としてい
る。
法は、底板部と該底板部の周縁部に立設された側壁とか
らなり、左右方向に二色に色分けされた二色コンテナ
を、互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金型の
それぞれ別々のゲートから射出して、キャビティ内の左
右方向のほぼ中央部で、それぞれ異なる色に着色された
樹脂同士を合流させて一体成形するに際して、キャビテ
ィ内の樹脂合流位置の先端部、好ましくはキャビティ内
の樹脂最終到達位置先端部に樹脂タブ用空隙が設けられ
た金型を用いて二色コンテナを成形した後、得られた二
色コンテナから樹脂タブを切除することを特徴としてい
る。
【0012】このような本発明によれば、左右方向に色
分ける二色合流線が鮮明な直線状に形成された二色コン
テナが得られる。
分ける二色合流線が鮮明な直線状に形成された二色コン
テナが得られる。
【0013】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る二色コンテナ
の成形方法について添付図面に基づき具体的に説明す
る。
の成形方法について添付図面に基づき具体的に説明す
る。
【0014】まず本発明で成形される二色コンテナの形
状について説明する。図1は、スタッキング・ネスティ
ング型二色コンテナ1の模式的な斜視図であり、図2
は、本発明で用いられる射出成形金型の縦断面図であ
る。図3および図5は、成形された樹脂タブ付き二色コ
ンテナの要部拡大縦断面図である。図3ではフランジ先
端に樹脂タブが設けられた態様が示されており、図5で
は上下二段のフランジ間に樹脂タブが設けられた態様が
示されている。図4は、図3の[IV]−[IV]線方
向の断面図であり、図6は、図5の[VI]−[VI]
線方向断面図である。
状について説明する。図1は、スタッキング・ネスティ
ング型二色コンテナ1の模式的な斜視図であり、図2
は、本発明で用いられる射出成形金型の縦断面図であ
る。図3および図5は、成形された樹脂タブ付き二色コ
ンテナの要部拡大縦断面図である。図3ではフランジ先
端に樹脂タブが設けられた態様が示されており、図5で
は上下二段のフランジ間に樹脂タブが設けられた態様が
示されている。図4は、図3の[IV]−[IV]線方
向の断面図であり、図6は、図5の[VI]−[VI]
線方向断面図である。
【0015】図1において、二色コンテナ1は、底板部
3とこの底板部3の周縁部に立設された一対の側壁2
c、2dと一対の端部壁2a、2bとからなる。この二
色コンテナ1は、底板部3および側壁2c、2d上で合
流線Lにより二色に色分けされている。
3とこの底板部3の周縁部に立設された一対の側壁2
c、2dと一対の端部壁2a、2bとからなる。この二
色コンテナ1は、底板部3および側壁2c、2d上で合
流線Lにより二色に色分けされている。
【0016】本発明では、上記のような二色コンテナ1
を、図2に示すような、コンテナ形状に対応するキャビ
ティ形状を有する射出成形金型を用いて、後述するよう
な二色の熱可塑性樹脂を射出して一体成形する。
を、図2に示すような、コンテナ形状に対応するキャビ
ティ形状を有する射出成形金型を用いて、後述するよう
な二色の熱可塑性樹脂を射出して一体成形する。
【0017】図2に示す射出成形金型内には、可動金型
(雄型)8、固定金型(雌型)9により、上記のような
コンテナ1に対応する形状のキャビティ10が形成され
ている。固定金型9の一側にはランナブロック11が固
着されており、このランナブロック11の中央部分に
は、その端部(スプル)が射出装置15a,15bのノ
ズル13a,13bに結合される2本の通路12a,1
2bが穿設されている。またランナブロック内には、こ
れら通路12a,12bにそれぞれ連通する2本のラン
ナ11a,11bが上記キャビティ10とほぼ平行にな
るように互いに反対方向に延設されている。さらにラン
ナ11a,11bは、それぞれ2か所で分岐して設けら
れたゲート(通路)16a,16a、16b,16bに
よって、キャビティ10と連通している。さらにキャビ
ティ10内の樹脂が合流し(最終的に)到達する部分、
例えば図1の二色コンテナ1のフランジ部20に相当す
る部分の先端部には、図3あるいは図5に例示するよう
な樹脂タブ30a、30bを形成するための樹脂タブ用
空隙(図示せず)が設けられている。
(雄型)8、固定金型(雌型)9により、上記のような
コンテナ1に対応する形状のキャビティ10が形成され
ている。固定金型9の一側にはランナブロック11が固
着されており、このランナブロック11の中央部分に
は、その端部(スプル)が射出装置15a,15bのノ
ズル13a,13bに結合される2本の通路12a,1
2bが穿設されている。またランナブロック内には、こ
れら通路12a,12bにそれぞれ連通する2本のラン
ナ11a,11bが上記キャビティ10とほぼ平行にな
るように互いに反対方向に延設されている。さらにラン
ナ11a,11bは、それぞれ2か所で分岐して設けら
れたゲート(通路)16a,16a、16b,16bに
よって、キャビティ10と連通している。さらにキャビ
ティ10内の樹脂が合流し(最終的に)到達する部分、
例えば図1の二色コンテナ1のフランジ部20に相当す
る部分の先端部には、図3あるいは図5に例示するよう
な樹脂タブ30a、30bを形成するための樹脂タブ用
空隙(図示せず)が設けられている。
【0018】以上の説明においては、二色コンテナ1を
一体成形するに際して、図2に示す射出成形金型を用い
る例を挙げたが、本発明で用いられる射出成形金型はこ
の例に限定されるものではない。
一体成形するに際して、図2に示す射出成形金型を用い
る例を挙げたが、本発明で用いられる射出成形金型はこ
の例に限定されるものではない。
【0019】たとえばキャビティに連通するゲート数
は、それぞれの射出装置に少なくとも1本ずつのゲート
が連通していればよく、ゲートが複数ずつ設けられる場
合にも、その数は限定されない。またこのようなゲート
の位置は、得られるコンテナの形状によって適宜設定さ
れるが、たとえば左右ほぼ対称のコンテナを得ようとす
る場合には、それぞれの色の樹脂のゲートが二色の合流
線に対して左右ほぼ線対称に設けられることが好まし
い。なお、射出装置は上記のようにスクリュ式でもよく
プランジャ式でもよい。
は、それぞれの射出装置に少なくとも1本ずつのゲート
が連通していればよく、ゲートが複数ずつ設けられる場
合にも、その数は限定されない。またこのようなゲート
の位置は、得られるコンテナの形状によって適宜設定さ
れるが、たとえば左右ほぼ対称のコンテナを得ようとす
る場合には、それぞれの色の樹脂のゲートが二色の合流
線に対して左右ほぼ線対称に設けられることが好まし
い。なお、射出装置は上記のようにスクリュ式でもよく
プランジャ式でもよい。
【0020】上記のような射出成形装置を用いて、二色
コンテナ1を一体成形するには、まず別々に溶融され、
互いに異なる色に着色された後述するような樹脂を、射
出装置15a,15b内のスクリュ(図示せず)をそれ
ぞれ作動させることにより加熱シリンダ14a,14b
のそれぞれのノズル13a,13bから金型内通路12
a,12bに射出する。金型内に射出された樹脂は、通
路12a,12bからランナ11a,11bに流れ込
み、ゲート16a,16a、16b,16bからキャビ
ティ10内に圧入される。キャビティ内に圧入された二
色の樹脂は、キャビティ10内の二色コンテナのフラン
ジ部20の略中央に対応する部分先端に設けられた樹脂
タブ30a(30b)用空隙に向かって次第に流入して
ゆき、キャビティ10内の二色の樹脂が合流する部分
(図3の40aに対応する部分)の先端に設けられた樹
脂タブ30a(30b)用空隙に到達する。
コンテナ1を一体成形するには、まず別々に溶融され、
互いに異なる色に着色された後述するような樹脂を、射
出装置15a,15b内のスクリュ(図示せず)をそれ
ぞれ作動させることにより加熱シリンダ14a,14b
のそれぞれのノズル13a,13bから金型内通路12
a,12bに射出する。金型内に射出された樹脂は、通
路12a,12bからランナ11a,11bに流れ込
み、ゲート16a,16a、16b,16bからキャビ
ティ10内に圧入される。キャビティ内に圧入された二
色の樹脂は、キャビティ10内の二色コンテナのフラン
ジ部20の略中央に対応する部分先端に設けられた樹脂
タブ30a(30b)用空隙に向かって次第に流入して
ゆき、キャビティ10内の二色の樹脂が合流する部分
(図3の40aに対応する部分)の先端に設けられた樹
脂タブ30a(30b)用空隙に到達する。
【0021】このように二色の樹脂が合流する位置の先
端部40a(40b)に樹脂タブ30a(30b)を形
成させることによって、二色の樹脂を合流させる際に形
成される合流線Lを乱れや歪のない直線状に形成するこ
とができる。これは、次の理由によると考えられる。す
なわち、樹脂タブ30a(30b)を形成しない場合に
は、樹脂の合流端部(例えばフランジ20に対応するキ
ャビティ内の位置)では、流入する樹脂によってキャビ
ティ内圧が急激に増加するようになり、このため二色の
樹脂の合流線Lに乱れが生ずることがあった。ところ
が、樹脂の合流端部20の先端位置(例えば図3の40
aに対応するキャビティ内の位置)に樹脂タブ30a
(30b)用空隙を形成すると、樹脂タブ部30a(3
0b)用空隙ではキャビティ内圧が急激に増加して、得
られる二色コンテナの合流線Lに乱れが生ずることはあ
っても、樹脂の合流端部では、キャビティ内圧が急激に
増加することはなく、従って樹脂の合流端部では、合流
線に乱れが生ずることは殆どなくなるものと考えられ
る。
端部40a(40b)に樹脂タブ30a(30b)を形
成させることによって、二色の樹脂を合流させる際に形
成される合流線Lを乱れや歪のない直線状に形成するこ
とができる。これは、次の理由によると考えられる。す
なわち、樹脂タブ30a(30b)を形成しない場合に
は、樹脂の合流端部(例えばフランジ20に対応するキ
ャビティ内の位置)では、流入する樹脂によってキャビ
ティ内圧が急激に増加するようになり、このため二色の
樹脂の合流線Lに乱れが生ずることがあった。ところ
が、樹脂の合流端部20の先端位置(例えば図3の40
aに対応するキャビティ内の位置)に樹脂タブ30a
(30b)用空隙を形成すると、樹脂タブ部30a(3
0b)用空隙ではキャビティ内圧が急激に増加して、得
られる二色コンテナの合流線Lに乱れが生ずることはあ
っても、樹脂の合流端部では、キャビティ内圧が急激に
増加することはなく、従って樹脂の合流端部では、合流
線に乱れが生ずることは殆どなくなるものと考えられ
る。
【0022】すなわちこのようにしてコンテナ1のフラ
ンジ部20の合流線Lを形成すると、フランジ部20の
樹脂の流れに乱れや歪みがなく、合流線Lは直線状で形
成される。
ンジ部20の合流線Lを形成すると、フランジ部20の
樹脂の流れに乱れや歪みがなく、合流線Lは直線状で形
成される。
【0023】次いで、金型から取り出された樹脂タブ付
き二色コンテナの樹脂タブ30a(30b)を切除すれ
ば、合流線Lが直線状で形成された二色コンテナが得ら
れる。なお、樹脂タブ30a(30b)の切除手段は特
に限定されず、刃物などを用いて切除してもよく、溶融
除去してもよい。
き二色コンテナの樹脂タブ30a(30b)を切除すれ
ば、合流線Lが直線状で形成された二色コンテナが得ら
れる。なお、樹脂タブ30a(30b)の切除手段は特
に限定されず、刃物などを用いて切除してもよく、溶融
除去してもよい。
【0024】合流線Lは、コンテナ1を底板の裏面方向
からみるとき、左右に色分けされたコンテナ1の左寄り
または右寄りに形成されてもよい。このような二色コン
テナを一体成形する際に用いられる、互いに異なる色に
着色された二色の熱可塑性樹脂には、通常、熱可塑性樹
脂と顔料(染料)とが含まれている。
からみるとき、左右に色分けされたコンテナ1の左寄り
または右寄りに形成されてもよい。このような二色コン
テナを一体成形する際に用いられる、互いに異なる色に
着色された二色の熱可塑性樹脂には、通常、熱可塑性樹
脂と顔料(染料)とが含まれている。
【0025】熱可塑性樹脂は、一般的にプラスチックを
射出成形する際に広く用いられている樹脂が特に限定さ
れることなく用いられる。たとえば、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS樹脂、ポリス
チレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリ酢酸
ビニル(EVA樹脂)、ポリアミド(PA)、ポリアセ
タール(POM)などが挙げられる。
射出成形する際に広く用いられている樹脂が特に限定さ
れることなく用いられる。たとえば、ポリプロピレン
(PP)、ポリエチレン(PE)、ABS樹脂、ポリス
チレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリ酢酸
ビニル(EVA樹脂)、ポリアミド(PA)、ポリアセ
タール(POM)などが挙げられる。
【0026】射出装置15a,15bに装入される熱可
塑性樹脂は、色が異なるすなわち顔料(染料)あるいは
その組成比が異なるだけであって、同一の樹脂が用いら
れることが好ましい。
塑性樹脂は、色が異なるすなわち顔料(染料)あるいは
その組成比が異なるだけであって、同一の樹脂が用いら
れることが好ましい。
【0027】また該樹脂に配合される顔料は、一般的に
プラスチックを着色する際に用いられる顔料または染料
が特に限定されることなく用いられる。さらに該熱可塑
性樹脂には、得られるコンテナーの目的用途に応じて、
耐熱安定剤、耐候安定剤などの添加剤、ガラス繊維、フ
ィラーなどの充填剤などが適宜配合される。
プラスチックを着色する際に用いられる顔料または染料
が特に限定されることなく用いられる。さらに該熱可塑
性樹脂には、得られるコンテナーの目的用途に応じて、
耐熱安定剤、耐候安定剤などの添加剤、ガラス繊維、フ
ィラーなどの充填剤などが適宜配合される。
【0028】このような熱可塑性樹脂は、一般的にプラ
スチックを射出成形する際の溶融温度、圧力などの条件
下で射出成形されるが、本発明では、上述したようにそ
れぞれ別々の方向から射出された溶融樹脂が、遮蔽板を
設けた所望の位置、通常キャビティのほぼ中央で合流す
るように射出圧力等を調整しながら実施される。
スチックを射出成形する際の溶融温度、圧力などの条件
下で射出成形されるが、本発明では、上述したようにそ
れぞれ別々の方向から射出された溶融樹脂が、遮蔽板を
設けた所望の位置、通常キャビティのほぼ中央で合流す
るように射出圧力等を調整しながら実施される。
【0029】以上の説明においては、スタッキング・ネ
スティング型コンテナを例示して説明したが、本発明は
上述した例に限定されず、各種二色射出成形体に適用し
得る。
スティング型コンテナを例示して説明したが、本発明は
上述した例に限定されず、各種二色射出成形体に適用し
得る。
【0030】上記の二色コンテナでは、例えば、底面に
は、リブが設けられていてもよく、その形状はいずれか
の辺に平行あるいは斜めの線状であってもよく、あるい
は隣合う二辺に平行なリブが互いに直交するように設け
られていてもよい。また、側壁部2c、2d、底板部3
などには、水切り用等の複数の孔が設けられていてもよ
い。
は、リブが設けられていてもよく、その形状はいずれか
の辺に平行あるいは斜めの線状であってもよく、あるい
は隣合う二辺に平行なリブが互いに直交するように設け
られていてもよい。また、側壁部2c、2d、底板部3
などには、水切り用等の複数の孔が設けられていてもよ
い。
【0031】また、上記金型において、樹脂タブ用空隙
の位置は、上記例に示されるようにキャビティ内のコン
テナ1のフランジ部の先端部40a(40b)に設ける
態様に限定されるものではなく、キャビティの形状、樹
脂を圧入するゲート位置等により二色の樹脂の合流位
置、好ましくは最終樹脂到達位置に合わせて適宜設計変
更しうる。
の位置は、上記例に示されるようにキャビティ内のコン
テナ1のフランジ部の先端部40a(40b)に設ける
態様に限定されるものではなく、キャビティの形状、樹
脂を圧入するゲート位置等により二色の樹脂の合流位
置、好ましくは最終樹脂到達位置に合わせて適宜設計変
更しうる。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る二色コンテナの一体成形方
法によれば、互いに異なる左右二色に色分けされた二色
コンテナの二色合流線が歪や乱れのない直線状で得られ
る。
法によれば、互いに異なる左右二色に色分けされた二色
コンテナの二色合流線が歪や乱れのない直線状で得られ
る。
【0033】したがって本発明によれば、二色コンテナ
を優れた歩留まりで一体成形することができる。
を優れた歩留まりで一体成形することができる。
【図1】 図1は、本発明で得られるスタッキング・ネ
スティング型二色コンテナの斜視図を示す。
スティング型二色コンテナの斜視図を示す。
【図2】 図2は、本発明で用いられる射出成形金型の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図3】 図3は、成形された樹脂タブ付き二色コンテ
ナの要部拡大縦断面図である。図3ではフランジ先端に
樹脂タブが設けられた態様が示されている。
ナの要部拡大縦断面図である。図3ではフランジ先端に
樹脂タブが設けられた態様が示されている。
【図4】 図4は、図3の[IV]−[IV]線方向の
断面図である。
断面図である。
【図5】 図5は、成形された樹脂タブ付き二色コンテ
ナの要部拡大縦断面図である。図5では上下二段のフラ
ンジ間に樹脂タブが設けられた態様が示されている。
ナの要部拡大縦断面図である。図5では上下二段のフラ
ンジ間に樹脂タブが設けられた態様が示されている。
【図6】 図6は、図5の[VI]−[VI]線方向断
面図である。
面図である。
1…二色コンテナ、 2a、2b…端部壁、 2c、2d…側壁、 3…底板部、 8……可動金型、 9……固定金型、 30a、30b…樹脂タブ(小片)、 40a、40b…樹脂合流端部の先端部、 PL…金型接合面、 L…合流線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/16 B29C 45/26 B65D 6/04
Claims (2)
- 【請求項1】底板部と該底板部の周縁部に立設された側
壁とからなり、左右方向に二色に色分けされた二色コン
テナを、 互いに異なる色に着色された熱可塑性樹脂を金型のそれ
ぞれ別々のゲートから射出して、左右方向のほぼ中央部
で、それぞれ異なる色に着色された樹脂同士を合流させ
て一体成形するに際して、 キャビティ内の樹脂合流位置の先端部に樹脂タブ用空隙
が設けられた金型を用いて二色コンテナを成形した後、
得られた二色コンテナから樹脂タブを切除することを特
徴とする二色コンテナの一体成形方法。 - 【請求項2】樹脂タブ用空隙が、二色コンテナのフラン
ジ部に対応するキャビティ内の樹脂合流位置先端部に設
けられた金型を用いることを特徴とする請求項1に記載
の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16125992A JP3270768B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 二色コンテナの一体成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16125992A JP3270768B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 二色コンテナの一体成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06841A JPH06841A (ja) | 1994-01-11 |
JP3270768B2 true JP3270768B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=15731699
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16125992A Expired - Fee Related JP3270768B2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 二色コンテナの一体成形方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3270768B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002192562A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Canon Inc | 射出成形品及び射出成形用金型 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP16125992A patent/JP3270768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06841A (ja) | 1994-01-11 |
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