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JP3268575B2 - 周波数変換器 - Google Patents

周波数変換器

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JP3268575B2
JP3268575B2 JP22116895A JP22116895A JP3268575B2 JP 3268575 B2 JP3268575 B2 JP 3268575B2 JP 22116895 A JP22116895 A JP 22116895A JP 22116895 A JP22116895 A JP 22116895A JP 3268575 B2 JP3268575 B2 JP 3268575B2
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浩司 岡崎
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線周波数帯におけ
る周波数変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】トランジスタやダイオードなどの非線型
素子に、周波数flの局部発振信号(以下局発信号と称
す)、および周波数fiの入力信号とを加えると、非線
形素子からは、mfl±nfi(m、nは整数)の無限
の周波数成分をもつ乗算出力信号が得られる。周波数変
換器はこの特性を利用している。
【0003】一般的な周波数変換器において、必要とさ
れる局発信号は大電力信号であり、入力信号は小電力信
号であるため、利用しうる電力を有する非線型素子から
の乗算出力信号は、mfl±fiとしても差し支えな
い。通常、上記乗算出力の中でもm=1となる周波数成
分が通常もっとも強く出力されるため、所望する乗算後
の信号がm=1を満たすよう、すなわちfl±fiとな
るようにfl、fiを選んでいる。
【0004】しかし、前述の周波数変換器では、所望信
号の他、局発信号、入力信号の漏洩および非線型素子で
生じる他の周波数成分を含む信号など多くの不要信号も
同時に出力されるという欠点があった。特に局発信号
は、ある信号強度までは周波数変換器へ入力する信号強
度が大きければ大きいほど変換出力信号強度も大となる
ため、入力信号などに対して大電力で入力されており、
その漏洩に対する抑圧度は他の不要信号のものと同程度
であったとしても、局発漏洩電力の絶対値は大きい。従
って局発信号の漏洩に対する抑圧度は他の不要信号のも
のよりも大であることが要求される。そのため、局発信
号の抑圧は従来、周波数変換器の出力に周波数fl成分
除去用のフィルタなどを実装することなどにより行って
いた。
【0005】しかし、flに対してfiが著しく小さい
場合、所望信号の周波数(fl+fi)または(fl−
fi)とflが近接しているため、fl成分のみの抑圧
は非常に困難であった。
【0006】また、必要とされる局発信号の周波数が高
くなるに従って、局部発振器を構成する、発振器、逓倍
器、および電力増幅器などが高価かつ困難となり、また
局発信号が該周波数発振器に入力されるまでに要する、
同軸線路やコネクタなどの接続部の損失が大きくなると
いう欠点も持つ。
【0007】図3はこのような周波数変換器の問題点を
解決するために、非線型素子としてアンチ・パラレル・
ダイオードを用いた従来の周波数変換器を示す図であ
る。同図において、101は非線型素子としてのアンチ
・パラレル・ダイオード、102は局発信号周波数帯の
バンドパスフィルタ、103は高周波信号(以下RF信
号と称す)周波数帯のバンドパスフィルタ、104は中
間周波数信号(以下IF信号と称す)周波数帯のバンド
パスフィルタ、3は局発信号入力端、4はRF信号入出
力端、105はIF信号入出力端であり、それぞれ図3
に示されるように接続されている。
【0008】周波数flの局発信号が端子3に入力さ
れ、周波数fiのIF信号が端子105に入力された場
合、局発信号、IF信号はそれぞれ102、104を経
て非線型素子としてのアンチ・パラレル・ダイオード1
01に入力される。それらは101において乗算すなわ
ち周波数変換され、周波数(2fl+fi)および(2
fl−fi)の所望RF信号は端子4に出力される。こ
のような周波数変換を通常アップコンバートと呼ぶ。こ
こでアンチ・パラレル・ダイオードの乗算特性により局
発信号の二倍波である周波数2flの信号は打消しあっ
て出力されない。また局発信号はRF信号周波数のほぼ
二分の一の周波数であり、またIF信号周波数と大きく
離れているため、端子4および端子105への漏洩は、
それぞれバンドパスフィルタ103およびバンドパスフ
ィルタ104により比較的容易に抑圧できる。
【0009】一方、図3の周波数変換器の端子3に周波
数flの局発信号を入力し、出力端子4にたとえば周波
数frf1(=2fl+fi)あるいはfrf2(=2
fl−fi)のRF信号を入力した場合、局発信号、R
F信号はそれぞれ102、103を経て非線型素子とし
てのアンチ・パラレル・ダイオード101に入力され
る。それらは101において乗算すなわち周波数変換さ
れ、端子105に周波数fiのIF信号が出力される。
このような周波数変換を通常ダウンコンバートと呼ぶ。
ここでアンチ・パラレル・ダイオードの乗算特性により
局発信号の二倍波である周波数2flの信号は打消しあ
って出力されない。
【0010】また局発信号はRF信号周波数のほぼ二分
の一の周波数であり、またIF信号周波数と大きく離れ
ているため、端子4および端子105への漏洩は、それ
ぞれバンドパスフィルタ103およびバンドパスフィル
タ104により比較的容易に抑圧できる。
【0011】しかしながら、無線通信においては一般的
に必要とされるのは単側波、すなわち周波数(2fl+
fi)および(2fl−fi)の信号のいずれか一方で
あり、他方(イメージ)は不要波となるが、図3の構成
では、アップコンバート時には、周波数(2fl+f
i)および(2fl−fi)の信号強度がほぼ同程度に
出力されるという欠点があった。また、ダウンコンバー
ト時には図3の周波数変換器の端子3に周波数flの局
発信号を入力し、RF入出力端4にたとえば周波数fr
f1(=2fl+fi)を入力した場合、端子105に
周波数fiの中間信号は出力されるが、この場合RF入
出力端4に周波数frf1のRF信号と同時に不要波で
ある周波数frf2(=2fl−fi)の信号が入力さ
れた場合も同様に端子105に不要波の変換信号が同じ
周波数fiに出力されるという欠点があった。
【0012】図4は図3の周波数変換器の問題点を解決
するための、別の従来の周波数変換器を示す図である。
同図において、1および2は非線型素子およびその周辺
回路などからなる図3の周波数変換器と同等な周波数変
換特性をもつ単位周波数変換器、11はIF信号周波数
帯での90度ハイブリッド、12は局発信号周波数帯で
の同相分配器、13はRF信号周波数帯での90度ハイ
ブリッド、3は局発信号入力端、4はRF信号入出力
端、5、6、14、15は上記90度ハイブリッド11
の入出力端であり、ここでは15を終端し、14をIF
信号入出力端として、それぞれ図4に示されるように接
続されている。
【0013】アップコンバート時には局発信号は端子3
に入力され、同相分配器12を経て単位周波数変換器1
および2に同位相、同信号強度で出力される。IF信号
は端子14に入力され、90度ハイブリッド11によっ
て端子5、6に位相差π/2をもって出力される。単位
周波数変換器1および2によってそれらは周波数変換さ
れ、RF信号が出力される。単位周波数変換器2により
生じたRF信号の位相は、単位周波数変換器1により生
じたRF信号の位相に対し、
【0014】周波数frf1(=2fl+fi)の場合
は、(局発信号の位相差:0)+(入力信号の位相差:
π/2)=(π/2)となる。
【0015】周波数frf2(=2fl−fi)の場合
は、(局発信号の位相差:0)−(入力信号の位相差:
π/2)=(−π/2)となる。
【0016】上記90度ハイブリッド13では、単位周
波数変換器2より入力されたRF信号は位相を(π/
2)進められて、単位周波数変換器1より入力された信
号と合成するよう配置されており、RF周波数frf1
(=2fl+fi)の場合、周波数変換器2より入力さ
れたRF信号の位相は((入力:π/2)+(90度ハ
イブリッド13での進相分:π/2))=πとなり、単
位周波数変換器1より入力されたRF信号とは逆相とな
り、周波数(2fl+fi)のRF信号は上記90度ハ
イブリッド13で互いに打消され、出力されない。
【0017】一方、RF周波数frf2(=2fl−f
i)の場合、周波数変換器2より入力されたRF信号の
位相は((入力:−π/2)+(90度ハイブリッド1
3での進相分:π/2))=0となり、単位周波数変換
器1より入力されたRF信号と同相となり、周波数(2
fl−fi)のRF信号は上記90度ハイブリッド13
で互いに強めあって出力される。
【0018】また、ダウンコンバート時には、局発信号
は端子3に入力され、同相分配器12を経て単位周波数
変換器1および2に同位相、同信号強度で出力される。
RF信号は端子4に入力され、90度ハイブリッド13
によって単位周波数変換器1および2に出力され、単位
周波数変換器への出力信号は、単位周波数変換器1への
出力信号に対し位相がπ/2進んでいる。単位周波数変
換器1および2によってそれらは周波数変換され、IF
信号が出力される。単位周波数変換器2により生じたI
F信号の位相は、単位周波数変換器1により生じたIF
信号の位相に対し、
【0019】RF周波数frf1(=2fl+fi)の
場合は、fi=frf1−2fl=(RF信号の位相
差:π/2)−(局発信号の位相差:0)=(π/2)
となる。
【0020】周波数frf2(=2fl−fi)の場合
は、fi=2fl−frf2=(局発信号の位相差:
0)−(入力信号の位相差:π/2)=(−π/2)と
なる。
【0021】上記90度ハイブリッド11では、単位周
波数変換器2より入力されたIF信号は位相を(π/
2)進められて、単位周波数変換器1より入力された信
号と合成するよう配置されており、単位周波数変換器2
によりRF周波数frf1(=2fl+fi)から変換
されたIF信号の位相は((入力:π/2)+(90度
ハイブリッド11での進相分:π/2))=πとなり、
単位周波数変換器1よりによりRF周波数frf1(=
2fl+fi)から変換されたIF信号と逆相となり、
上記90度ハイブリッド11で互いに打消され、RF周
波数frf1(=2fl+fi)から変換されたIF信
号は出力されない。
【0022】一方、単位周波数変換器2によりRF周波
数frf2(=2fl−fi)から変換されたIF信号
の位相は((入力:−π/2)+(90度ハイブリッド
11での進相分:π/2))=0となり、単位周波数変
換器1よりによりRF周波数frf1(=2fl+f
i)から変換されたIF信号と同相となり、RF周波数
frf2(=2fl−fi)から変換されたIF信号は
上記90度ハイブリッド11で互いに強めあって出力さ
れる。
【0023】以上の従来の周波数変換器の説明では、R
F周波数frf1が不要でRF周波数frf2を所望波
とする場合について説明したが、RF周波数frf2が
不要でRF周波数frf1を所望波とする場合には、た
とえば端子15をIF入出力端とし、端子14を終端す
るなど、上記90度ハイブリッド11あるいは上記90
度ハイブリッド13の端子接続を一部変更することで対
応することができる。
【0024】しかしながら、図4の構成の周波数変換器
ではRF周波数帯での90度ハイブリッドが必要である
が、RF周波数帯での90度ハイブリッドを端子間のア
イソレーションおよび位相差を保ちつつ、通過損失のば
らつきを抑え、かつ低挿入損失で実現することは困難で
あり、そのため、上記した不要波抑圧特性(イメージ抑
圧特性)が劣化し、また周波数変換損失が大きくなると
いう欠点があった。またアップコンバート、ダウンコン
バードを兼用する際、端子14からの接続を変調器ある
いは復調器へ切り替えるスイッチなどが必要であった。
【0025】本発明はこれらの問題点を解決するための
もので、RF信号用の90度ハイブリッドを用いず、イ
メージ抑圧特性が優れ、またアップコンバート、ダウン
コンバートを兼用する際、端子7からの接続を変調器あ
るいは復調器へ切り替えるスイッチを不要とする周波数
変換回路を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数変換器
は、周波数fiの中間周波数信号を位相が互いに異なる
二つの信号に分配合成する第1の信号分配合成手段と、
周波数flの局部発振信号を位相が互いに45度異なる
二つの信号に分配する信号分配手段と、第1の信号分配
合成手段により分配合成された二つの信号の一方と信号
分配手段により分配された二つの信号の一方とを非線形
素子を用いて乗算する第1の周波数変換手段と、第1の
信号分配合成手段により分配合成された二つの信号の他
方と信号分配手段により分配された二つの信号の他方と
を第1の周波数変換手段と実質的に等しい乗算特性で乗
算する第2の周波数変換手段と、第1の周波数変換手段
の出力と第2の周波数変換手段の出力とを受信信号とし
各手段の出力に含まれる周波数2fl±fiを合成分配
する第2の信号分配合成手段とを備えた周波数変換器に
おいて、第2の信号分配合成手段は前記入力信号を90
度の位相差で分配する90度ハイブリッドを含み、第2
の信号分配合成手段は第1の周波数変換手段および第2
の周波数変換手段の各出力に含まれる周波数2fl±f
iの少なくとも一方の成分が同位相で合成する手段を含
、前記第1の信号分配合成手段における中間周波数信
号入出力端子の一方に変調器を、他方に復調器を接続し
ていることに特徴がある。
【0027】以上のように構成することにより、本発明
の周波数変換器では、上記周波数変換手段に入力された
局部発振信号は上記周波数変換手段を構成する上記非線
型素子において歪まされ、局部発振信号の整数倍の周波
数成分を持つ信号となり、第一および第二の上記周波数
変換手段における局部発振信号のn倍(n:整数)の周
波数成分の位相差は、局部発振信号が45度すなわちπ
/4の位相差で入力されているため、n×(π/4)と
なる。また、上記90度ハイブリッドの上記周波数変換
手段と接続されない信号入出力端のいずれか一方に変調
器、他方に復調器を接続することにより、接続を変調器
あるいは復調器へ切り替えるスイッチが省略でき、2f
l±fiといった高周波帯での90度ハイブリッドを用
いず、同位相電力分配合成器を用いるため、イメージ抑
圧特性に優れ、低変換損失の単側波ミキサを実現でき
る。
【0028】アップコンバート時には、IF入力信号は
90度すなわちπ/2の位相差で入力される。従って、
上記2つの周波数変換手段における乗算の結果、出力さ
れる周波数(2fl±fi)である乗算信号の位相差
は、2×(π/4)±(±π/2)となる。(±π/
2)における符号の正負は上記90度ハイブリッドの信
号入出力端子を選ぶことにより定まる。ここで、所望乗
算出力信号は(2fl+fi)あるいは(2fl−f
i)であるので、その位相差は、2×(π/4)±(±
π/2)=(πまたは0)となり、すなわち2つの上記
単位周波数変換器から出力された乗算信号は一方は互い
に同相であり上記同相合成電力合成器において強めあっ
て出力され、他方は逆相であるので上記同相合成電力合
成器において互いに打消しあって出力されない。
【0029】ダウンコンバート時には、周波数が(2f
l+fi)である同位相で上記周波数変換手段に入力さ
れる。従って、上記2つの周波数変換手段における乗算
の結果、周波数fiで出力される乗算信号の位相差は、
−(2×(π/4))=(−π/2)となる。一方、周
波数が(2fl−fi)である信号も同位相で上記周波
数変換手段に入力される。従って、上記2つの周波数変
換手段における乗算の結果、周波数fiで出力される乗
算信号の位相差は、(2×(π/4))=(π/2)と
なる。2つの周波数変換手段から出力された乗算信号を
上記90度ハイブリッドにより合成することにより、ア
ップコンバート時において上記90度ハイブリッドの上
記周波数変換手段と接続されない信号出力端の一方に周
波数fiの信号を入力したとき、得られる乗算出力信号
は周波数(2fl−fi)である、この一方には周波数
が(2fl+fi)である信号から変換された周波数f
iの信号は互いに強めあって出力され、周波数が(2f
l−fi)である信号から変換された周波数fiの信号
は互いに打消しあって出力されない。
【0030】またアップコンバート時において上記90
度ハイブリッドの上記周波数変換手段と接続されない信
号出力端の他方に周波数fiの信号を入力したとき、得
られる乗算出力信号は周波数(2fl+fi)である、
この他方には周波数が(2fl−fi)である信号から
変換された周波数fiの信号は互いに強めあって出力さ
れ、周波数が(2fl+fi)である信号から変換され
た周波数fiの信号は互いに打消しあって出力されな
い。
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る実施の形態について説明する。図1は本発明に係る周
波数変換器の構成を示す図である。同図において、1お
よび2は非線型素子およびその周辺回路などからなる図
3の周波数変換器と同等な周波数変換特性をもつ単位周
波数変換器、11はIF信号周波数帯での90度ハイブ
リッド、9は局発信号周波数帯で位相が互いに45度異
なる二つの信号に分配する45度位相差分配器、10は
RF信号周波数帯での同位相電力分配合成回路、3は局
発信号入力端、4はRF信号入出力端、5、6、7、8
は上記90度ハイブリッド11の入出力端であり、ここ
では7がIF信号入力端、8をIF信号出力端としてそ
れぞれ図1に示されるように接続されている。
【0033】アップコンバート時には周波数flの局発
信号は端子3に入力され、45度位相差分配器9を経て
単位周波数変換器1および2に位相差π/4をもって出
力される。周波数fiのIF信号は端子7に入力され、
90度ハイブリッド11によって端子5、6に位相差π
/2をもって出力される。単位周波数変換器1および2
によってそれらは周波数変換され、RF信号が出力され
る。単位周波数変換器2により生じたRF信号の位相
は、単位周波数変換器1により生じたRF信号の位相に
対し、
【0034】周波数frf1(=2fl+fi)の場合
は、2×(局発信号の位相差:π/4)+(入力信号の
位相差:π/2)=πとなる。
【0035】一方、周波数frf2(=2fl−fi)
の場合は、2×(局発信号の位相差:π/4)−(入力
信号の位相差:π/2)=0となる。
【0036】よって、同位相電力分配合成回路10にお
いて、周波数frf1(=2fl+fi)の場合は周波
数変換器2より入力されたRF信号は、単位周波数変換
器1より入力されたRF信号とは逆相であるので、互い
に打消され、出力されない。一方、RF周波数frf2
(=2fl−fi)の場合、周波数変換器2より入力さ
れたRF信号は単位周波数変換器1より入力されたRF
信号と同相となり、周波数(2fl−fi)のRF信号
は互いに強めあって出力される。
【0037】また、ダウンコンバート時には、周波数f
lの局発信号は端子3に入力され、45度位相差分配器
9を経て単位周波数変換器1および2に位相差π/4を
もって出力される。RF信号は端子4に入力され、同位
相電力分配合成回路10によって単位周波数変換器1お
よび2に同位相、同信号強度で出力される。単位周波数
変換器1および2によってそれらは周波数変換され、I
F信号が出力される。単位周波数変換器2により生じた
IF信号の位相は、単位周波数変換器1により生じたI
F信号の位相に対し、
【0038】RF周波数frf1(=2fl+fi)の
場合、fi=frf1−2fl=(RF信号の位相差:
0)−2×(局発信号の位相差:π/4)=(−π/
2)となる。
【0039】周波数frf2(=2fl−fi)の場合
は、fi=2fl−frf2=2×(局発信号の位相
差:π/4)−(入力信号の位相差:0)=(π/2)
となる。
【0040】上記90度ハイブリッド11では、端子7
へは単位周波数変換器2より入力されたIF信号は位相
を(π/2)進められて、単位周波数変換器1より入力
された信号と合成するよう配置されているため、端子7
においては、単位周波数変換器2によりRF周波数fr
f1(=2fl+fi)から変換されたIF信号の位相
は((入力:−π/2)+(90度ハイブリッド11で
の進相分:π/2))=0となり、単位周波数変換器1
よりによりRF周波数frf1(=2fl+fi)から
変換されたIF信号と同相となり、RF周波数frf1
(=2fl+fi)から変換されたIF信号は上記90
度ハイブリッド11で互いに強めあって出力されるが、
単位周波数変換器2によりRF周波数frf2(=2f
l−fi)から変換されたIF信号の位相は((入力:
π/2)+(90度ハイブリッド16での進相分:π/
2))=πとなり、単位周波数変換器1よりによりRF
周波数frf2(=2fl−fi)から変換されたIF
信号とは逆相となり、上記90度ハイブリッド11で互
いに打消され、RF周波数frf2(=2fl−fi)
から変換されたIF信号は出力されない。
【0041】このとき、上記90度ハイブリッド11に
おいて端子8へは単位周波数変換器2より入力されたI
F信号は位相を(π/2)遅らされて、単位周波数変換
器1より入力された信号と合成するよう配置されるた
め、端子8においては、単位周波数変換器2によりRF
周波数frf1(=2fl+fi)から変換されたIF
信号の位相は((入力:−π/2)+(90度ハイブリ
ッド11での進相分:−π/2))=πとなり、単位周
波数変換器1よりによりRF周波数frf1(=2fl
+fi)から変換されたIF信号とは逆相となり、上記
90度ハイブリッド11で互いに打消され、RF周波数
frf1(=2fl+fi)から変換されたIF信号は
出力されない。
【0042】一方、単位周波数変換器2によりRF周波
数frf2(=2fl−fi)から変換されたIF信号
の位相は((入力:π/2)+(90度ハイブリッド1
1での進相分:−π/2))=0となり、単位周波数変
換器1よりによりRF周波数frf1(=2fl+f
i)から変換されたIF信号と同相となり、RF周波数
frf2(=2fl−fi)から変換されたIF信号は
上記90度ハイブリッド11で互いに強めあって出力さ
れる。
【0043】上記説明では、RF周波数frf1が不要
でRF周波数frf2を所望波とする場合について説明
したが、RF周波数frf2が不要でRF周波数frf
1を所望波とする場合には、たとえば端子8をIF入力
端とし、端子7をIF出力端とするなど、上記90度ハ
イブリッド11の端子接続を一部変更することで対応す
ることができる。
【0044】図2(A)は図1に示した本発明の周波数
変換器の動作特性をハーモニックバランス法によってシ
ミュレートした特性図である。このシミュレーションに
おいて、局発信号として周波数10GHz、入力電力+
10dBm、入力信号として周波数1GHz、入力電力
−10dBmを選んでいる。ここで、90度ハイブリッ
ド11の2つの出力端子5、6間のアイソレーションは
40dBであり、図2の結果より、変換損失は14.3
dB程度であり、また近接する不要信号であるイメージ
信号は所望出力信号より26dB以上抑圧されているこ
とが分かる。図2(B)は図4に示した従来の周波数変
換器の動作特性を同条件でシミュレートした特性図であ
る。この結果より本発明の周波数変換器は図4に示した
従来の周波数変換器に対し、変換損失(IFpwr dBm) で
0.6dB程度、イメージ抑圧比(Image) で7dB程度
改善されている。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の周波数変
換器によれば、RF周波数帯において90度ハイブリッ
ドを用いず、位相および通過損失のばらつきが少なく、
また損失も少ない同位相電力分配合成回路を用いるた
め、図4に示した従来の周波数変換器に対し、イメージ
抑圧特性に優れ、低変換損失の端側波帯ミキサを実現で
きる。本発明の周波数変換器では局発信号帯での45度
位相差分配器を使用するため、その各出力端子への通過
損失にばらつきが発生するが、周波数変換器において局
発信号は通常、非線型素子の飽和レベルまで入力して用
いるため、このばらつきは無視できる。
【0046】また、本発明の周波数変換器では、IF帯
90度ハイブリッドの単位周波数変換器と接続されない
信号出力端のいずれか一方に変調器、他方に復調器を接
続することにより、接続を変調器あるいは復調器へ切り
替えるスイッチが省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数変換器の実施形態を示す構成図
である。
【図2】図1の本発明と従来の周波数変換器のシミュレ
ーション結果を示す特性図である。
【図3】従来例の周波数変換器の構成を示す図である。
【図4】別の従来の周波数変換器の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,2 単位周波数変換器 3 局発信号入力端 4 RF信号出力端 5,6 IF入出力端子 7 IF信号入力端 8 IF信号出力端 9 局発信号周波数帯45度位相差分配回路 10 RF信号周波数帯同位相電力分配合成回路 11 IF信号周波数帯90度ハイブリッド 12 局発信号周波数帯同位相電力合成器 13 RF信号周波数帯90度ハイブリッド 14 IF信号入出力端 15 終端 101 アンチ・パラレル・ダイオード 102 局発信号周波数帯のバンドパスフィルタ 103 RF信号周波数帯のバンドパスフィルタ 104 IF信号周波数帯のバンドパスフィルタ 105 IF信号入出力端

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数fiの中間周波数信号を分配合成
    する第1の信号分配合成手段と、 周波数flの局部発振信号を位相が互いに45度異なる
    二つの信号に分配する信号分配手段と、 周波数2fl±fiの高周波信号を分配合成する第2の
    信号分配合成手段と、 前記第1の信号分配合成手段又は前記第2の信号分配合
    成手段により分配された二つの信号の一方と前記信号分
    配手段により分配された二つの信号の一方とを非線形素
    子を用いて乗算する第1の周波数変換手段と、 前記第1の信号分配合成手段又は前記第2の信号分配手
    段により分配された二つの信号の他方と前記信号分配手
    段により分配された二つの信号の他方とを前記第1の周
    波数変換手段と実質的に等しい乗算特性で乗算する第2
    の周波数変換手段とを備えた周波数変換器において、 前記第1の信号分配合成手段は前記中間周波数信号を9
    0度の位相差で分配合成する90度ハイブリッドを含
    み、 前記第2の信号分配合成手段は周波数2fl±fiの高
    周波信号の少なくとも一方の成分を同位相で分配合成す
    る手段を含み 前記第1の信号分配合成手段における中間周波数信号入
    出力端子の一方に変調器を、他方に復調器を接続してい
    ことを特徴とする周波数変換器。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の周波数変換手段は、
    局発信号周波数帯の第1のバンドパスフィルタと、非線
    型素子と、中間周波数帯の第2のバンドパスフィルタ
    と、高周波信号周波数帯の第3のバンドパスフィルタと
    を含むことを特徴とする請求項1記載の周波数変換
    器。
  3. 【請求項3】 前記第1の信号分配合成手段における中
    間周波数信号入出力端子の入力又は出力を切り替えて周
    波数2fl±fiの使用成分を切り替えることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の周波数変換器。
  4. 【請求項4】 前記非線型素子はアンチ・パラレル・ダ
    イオードであることを特徴とする請求項1から3のいず
    れか1項に記載の周波数変換器。
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