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JP3236242U - 超音波カッター - Google Patents

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JP3236242U
JP3236242U JP2021004672U JP2021004672U JP3236242U JP 3236242 U JP3236242 U JP 3236242U JP 2021004672 U JP2021004672 U JP 2021004672U JP 2021004672 U JP2021004672 U JP 2021004672U JP 3236242 U JP3236242 U JP 3236242U
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Abstract

Figure 0003236242000001
【課題】幅広の刃を有する超音波カッターであっても、容易且つ低コストに製造できる超音波カッターを提供する。
【解決手段】超音波カッターは、超音波振動を発生する振動発生部と、超音波振動を伝達するホーン部20と、ホーン部の先端に設置される刃120とを具備する。ホーン部を、ホーン部本体21と、ホーン部本体の先端面23に固定される第1、第2の刃挟持部材30、60によって構成する。ホーン部本体の先端面と第1、第2の刃挟持部材と刃は、何れも超音波カッターの振動方向Cに対して交差(直交)する交差方向に延びて幅方向の長さが長くなっている。第1、第2の刃挟持部材による刃の挟持・固定は、交差方向に向かう複数の位置で刃挟持用ネジ90によって行う。刃を固定した第1、第2の刃挟持部材の先端面への固定は、交差方向に向かう複数の位置で本体固定用ネジ100によって行う。
【選択図】図1

Description

本考案は、超音波カッターに関するものである。
従来、合成樹脂、ゴム、紙、革、木材、食料品などの各種被加工物(ワーク)に切断などの加工を行うため、超音波カッターが用いられている。
超音波カッターは振動発生部とホーンと刃を有して構成され、前記振動発生部を超音波振動させることで前記刃を超音波振動させ、この超音波振動する刃を被加工物に当てることで被加工物を切断加工する。
超音波カッターの中には、超音波カッターの振動方向に対して交差する方向に長尺な刃、即ち幅の広い刃を用いて、被加工物を切断などする場合がある。
図7は、この種の刃を有する超音波カッター200の一例を示す斜視図である。同図に示す超音波カッター200は、超音波振動を発生する振動発生部210と、前記振動発生部210に接続され当該振動発生部210で発生した超音波振動を伝達するホーン部230とを具備し、前記ホーン部230の先端に刃231を形成して構成されている。
そして振動発生部210とホーン部230の全体を、振動発生部210で発生させた超音波振動に共振させ、当該共振によって超音波振動する刃231によって被加工物を加工する。この超音波カッター200は刃231の横幅が長いので、被加工物を長い距離にわたって一度にカットしたいような場合に用いて特に好適である。
特開2014-111288号公報
しかし、上記従来の超音波カッター200においては、1つの金属材からなるホーン部230の先端辺を削り出すことで幅広の刃231を製作していたので、その加工に手間がかかり、低コスト化も阻害されるという課題があった。
また刃先が摩耗した場合は、刃先の再研磨やホーン部230ごとの交換が必要となり、そのための手間や時間がかかり、高額な費用も発生してしまうという課題があった。
本考案は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、例え幅広の刃を有する超音波カッターであっても、これを容易且つ低コストに製造でき、また刃先が摩耗した場合でもこれを容易且つ低コストに修復できる超音波カッターを提供することにある。
本考案は、超音波振動を発生する振動発生部と、前記振動発生部に接続され、当該振動発生部で発生した超音波振動を伝達するホーン部と、前記ホーン部の先端に設置される刃と、を具備し、前記振動発生部と前記ホーン部と前記刃の全体を、前記振動発生部で発生させた超音波振動に共振させ、当該共振によって超音波振動する刃によって被加工物を加工する超音波カッターにおいて、前記ホーン部は、後端側が前記振動発生部に接続されるホーン部本体と、前記ホーン部本体の先端面に固定される第1,第2の刃挟持部材と、をそれぞれ別部品として具備し、前記刃を挟持して固定した前記第1,第2の刃挟持部材を、前記ホーン部本体の先端面に固定することを特徴としている。
本考案によれば、ホーン部を、ホーン部本体と第1,第2の刃挟持部材という複数の部品によって構成し、且つ刃もホーン部とは別部品として構成し、これら複数の構成部品を組み立てることによって製造するので、従来のようにホーン部を1つの金属材から削り出すことで製造する必要がなくなり、その加工に手間がかからず、低コスト化を図ることができる。
また刃先が摩耗した場合でも、刃のみを交換することで対応できるので、修復が容易且つ短時間に行え、また低コスト化を図ることもできる。
これらの効果は、刃の横幅が長くてその分ホーン部が大型化している場合に特に顕著に表れる。
また本考案は、上記特徴に加え、前記ホーン部本体の先端面と前記第1,第2の刃挟持部材と前記刃は、前記超音波カッターの振動方向に対して交差する交差方向に延び、前記第1,第2の刃挟持部材による前記刃の挟持・固定は、前記交差方向に向かう複数の位置で刃挟持用ネジによって前記第1,第2の刃挟持部材間を締め付けることで行われることを特徴としている。
本考案によれば、複数の刃挟持用ネジによって幅広の第1,第2の刃挟持部材間を締め付けて刃を固定するので、幅方向の長さの長い刃を確実に固定することができる。
また本考案は、上記特徴に加え、前記刃挟持用ネジによって前記刃を挟持・固定した前記第1,第2の刃挟持部材の前記ホーン部本体の先端面への固定は、前記第1,第2の刃挟持部材の前記交差方向に向かう複数の位置で本体固定用ネジを螺合することによって行われることを特徴としている。
本考案によれば、複数の本体固定用ネジによって、第1,第2の刃挟持部材をホーン部本体の先端面に固定するので、幅方向の長さの長い第1,第2の刃挟持部材を確実に固定することができる。
また本考案は、上記特徴に加え、前記第1,第2の刃挟持部材は、何れも前記ホーン部本体の先端面に取り付けられる本体側取付部と、当該本体側取付部の前記ホーン部本体の先端面に対向する面とは反対の面側から突出する刃固定部とを有し、前記刃固定部の前記交差方向に向かう複数の位置に刃挟持用孔を設け、前記本体側取付部の前記交差方向に向かう複数の位置に本体固定用孔を設け、前記刃固定部の前記刃を当接する刃当接面とは反対側の外側面は、前記各刃挟持用孔を設けた部分の高さ寸法よりも、それらの間の部分の高さ寸法を低くすることで凹凸状とし、当該凹となっている部分を前記本体固定用ネジの頭部の一部を収納する頭部収納用凹部としたことを特徴としている。
本考案によれば、第1,第2の刃挟持部材それぞれの各刃挟持用孔を設けた部分の高さ寸法を高くして刃挟持用ネジによる締め付けの際の強度を高く保ち、同時に刃挟持用ネジによる締め付けを行わない部分は高さを低く(肉厚を薄く)することで、第1,第2の刃挟持部材の軽量化を図っている。第1,第2の刃挟持部材の軽量化を図ることにより、ホーン部本体の先端面と第1,第2の刃挟持部材の本体側取付部との当接面間が、超音波カッターの超音波振動に悪影響を及ぼす切離を繰り返す虞を防止できる。
また本体固定用ネジの頭部の一部を頭部収納用凹部に収納する構成とすることで、本体固定用ネジの頭部を、挟持した刃の位置に接近できる。これによって刃を超音波振動させた際に、本体固定用ネジの頭部の振動モーメントが、刃の振動に対して与える影響を小さくでき、これによって刃の振動をよりスムーズに行わせることができる。
また本考案は、超音波振動を発生する振動発生部と、前記振動発生部に接続され、当該振動発生部で発生した超音波振動を伝達するホーン部と、前記ホーン部の先端に設置される刃と、を具備し、前記振動発生部と前記ホーン部と前記刃の全体を、前記振動発生部で発生させた超音波振動に共振させ、当該共振によって超音波振動する刃によって被加工物を加工する超音波カッターにおいて、前記ホーン部の先端には、前記超音波カッターの振動方向に対して交差する方向に延びると共に、前記刃を挿入するスリットを設け、前記スリットに挿入した刃を前記スリットが延びる方向に向かう複数の位置で刃挟持用ネジによって上下から挟持し固定することを特徴としている。
本考案によれば、幅方向の長さが長い刃を、複数の刃挟持用ネジによってスリットに確実に固定することができる。
本考案によれば、幅広の刃を有する超音波カッターであっても、これを容易且つ低コストに製造でき、また刃先が摩耗した場合でもこれを容易且つ低コストに修復することが可能になる。
ホーン部20と刃120の分解斜視図である。 超音波カッター1の斜視図である。 超音波カッター1の平面図である。 超音波カッター1を図2の矢印A方向から見た正面図である。 超音波カッター1を図2の矢印B方向から見た側面図である。 第1,第2の刃挟持部材30,60によって刃120を挟持している部分の拡大側面図である。 従来の超音波カッター200の一例を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本考案の一実施形態にかかる超音波カッター1に用いるホーン部20と刃120の分解斜視図、図2は超音波カッター1の斜視図、図3は超音波カッター1の平面図、図4は超音波カッター1を図2の矢印A方向から見た正面図、図5は超音波カッター1を図2の矢印B方向から見た側面図、図6は第1,第2の刃挟持部材30,60によって刃120を挟持している部分の拡大側面図である。これらの図に示すように、超音波カッター1は、超音波振動を発生する振動発生部10と、振動発生部10に接続されて振動発生部10で発生した超音波振動を伝達するホーン部20と、ホーン部20の先端に設置される刃120とを具備して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは、下記する第2の刃挟持部材60から下記する第1の刃挟持部材30を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。また図2に矢印Cで示す方向を超音波カッター1の振動方向とする。また振動発生部10からホーン部20を見る方向を「前」方向、その反対方向を「後」方向というものとする。
振動発生部10は、図2~図5に一点鎖線で示しているが、円筒状のケース11の中に、ランジュバン型振動子を収納して構成されており、ケース11の一方の端面から外部に突出する円柱状の振動子側ホーン13の先端に上記ホーン部20の後端を取り付けている。
ホーン部20は、図1に示すように、ホーン部本体21と、ホーン部本体21の先端面23に固定される第1,第2の刃挟持部材30,60とをそれぞれ別部品として具備し、さらにこれら各部品同士を固定する刃挟持用ネジ90及び本体固定用ネジ100とを具備して構成されている。
ホーン部本体21は、略矩形平板状の金属板(この例では軽量なアルミ合金製)で構成され、その上面中央付近には直線状で振動方向Cに向かう一対の上下に貫通するスリット25,25が平行に形成されている。ホーン部本体21の先端面23(前記振動発生部10を接続する反対側の面)は、超音波カッター1の振動方向Cに対して交差(この実施形態では直交、以下同様)する交差方向に延びる横長形状(幅広形状)となっている。先端面23には、水平方向に8個で上下に2列(全体で16個)のネジ孔からなる刃挟持部材固定孔27が形成されている。なお図示はしないが、ホーン部本体21の前記振動発生部10側を向く後端面中央には、前記振動発生部10の振動子側ホーン13の先端を螺合して固定するためのネジ孔が形成されている。
第1の刃挟持部材30は、横断面略L字状のチタン合金製であり、前記ホーン部本体21の先端面23の形状に合わせて、超音波カッター1の振動方向Cに対して交差する交差方向に延びる横長形状に形成されている。第1の刃挟持部材30は、前記ホーン部本体21の先端面23に取り付けられる本体側取付部31と、当該本体側取付部31の前方側の面から突出する刃固定部41とを有している。
本体側取付部31は横長の略矩形状であり、前記交差方向に向かう横一列の複数(8個)の位置に本体固定用孔33を設けている。
刃固定部41は横長の略矩形状であり、前記交差方向に向かう横一列の複数(7個)の位置に刃挟持用孔43を設けている。刃固定部41の下面の前記刃120を当接する刃当接面45とは反対側(上面側)の外側面47は、前記各刃挟持用孔43を設けた部分の高さ寸法よりも、それらの間の部分の高さ寸法を低くすることで交差方向に向けて凹凸状とし、当該凹となっている部分を下記する本体固定用ネジ100の頭部101の一部を収納する頭部収納用凹部49としている。頭部収納用凹部49は略円弧状の凹部となっている。
第2の刃挟持部材60も前記第1の刃挟持部材30と同様に、横断面略L字状のチタン合金製であり、前記ホーン部本体21の先端面23の形状に合わせて、超音波カッター1の振動方向Cに対して交差する交差方向に延びる横長形状に形成されている。第2の刃挟持部材60も前記第1の刃挟持部材30と同様に、前記ホーン部本体21の先端面23に取り付けられる本体側取付部61と、当該本体側取付部61の前方側の面から突出する刃固定部71とを有している。
本体側取付部61は横長の略矩形状であり、前記交差方向に向かう横一列の複数(8個)の位置に本体固定用孔63を設けている。
刃固定部71は横長の略矩形状であり、前記交差方向に向かう横一列の複数(7個)の位置にネジ孔からなる刃挟持用孔73を設けている。刃固定部71の上面の前記刃120を当接する刃当接面75とは反対側(下面側)の外側面77は、前記第1の刃挟持部材30と同様に、前記各刃挟持用孔73を設けた部分の高さ寸法よりも、それらの間の部分の高さ寸法を低くすることで交差方向に向けて凹凸状とし、当該凹となっている部分を下記する本体固定用ネジ100の頭部101の一部を収納する頭部収納用凹部79とし、当該凸となっている部分の上面(図1では下方向に向かう下面)から矩形状のバランス用凸部81を突出している。前記頭部収納用凹部79は、前記第1の刃挟持部材30の頭部収納用凹部49と同様に、略円弧状の凹部となっている。即ち、第2の刃挟持部材60は、第1の刃挟持部材30と略同一の寸法形状であって、大きな相違点は、刃挟持用孔73をネジ孔とした点と、バランス用凸部81を設けた点とである。バランス用凸部81は、この超音波カッター1を超音波振動させた際に下記する刃挟持用ネジ90の頭部91とのバランスをとるために設けたものである。
刃挟持用ネジ90は、四角形の頭部91を有するオネジ93によって構成されている。オネジ93は、前記第1の刃挟持部材30の刃挟持用孔43を貫通し、且つ前記第2の刃挟持部材60の刃挟持用孔73に螺合する寸法形状に形成されている。
本体固定用ネジ100は、円形の頭部101を有するオネジ103によって構成されている。頭部101の端面には、六角レンチ挿入用の六角穴105が形成されている。オネジ103は、前記本体固定用孔33や本体固定用孔63を貫通して前記ホーン部本体21の刃挟持部材固定孔27に螺合する寸法形状に形成されている。
刃120は、例えば超硬合金からなる略矩形幅広で薄い肉厚(厚さ0.1-0.2mm程度)の刃である。刃120の刃先121は直線状である。一方、刃先121の反対側の辺123には、複数の凹部からなるネジ挿通溝125が形成されている。ネジ挿通溝125は、前記刃挟持用ネジ90のオネジ93を挿通できる寸法に形成されている。
そして超音波カッター1を組み立てるには、まず刃120を第1,第2の刃挟持部材30,60の間に挟持する。このとき、刃120の各ネジ挿通溝125と、第1の刃挟持部材30の各刃挟持用孔43と、第2の刃挟持部材60の各刃挟持用孔73の位置を合わせる。
次に、第1の刃挟持部材30の外側面47の側の刃挟持用孔43から、刃挟持用ネジ90のオネジ93を挿入し、当該刃挟持用孔43と刃120のネジ挿通溝125とを貫通させ、第2の刃挟持部材60の刃挟持用孔73に螺合させて締め付ける。これによって、第1,第2の刃挟持部材30,60によって刃120が挟持されて固定される。
次に、前記刃120を固定した第1,第2の刃挟持部材30,60を、前記ホーン部本体21の先端面23に当接する。このとき、第1,第2の刃挟持部材30,60の各本体固定用孔33,63の位置を、ホーン部本体21の各刃挟持部材固定孔27の位置に一致させる。そして、各本体固定用孔33,63に、それぞれ本体固定用ネジ100のオネジ103を挿入し、その先端を各刃挟持部材固定孔27に螺合させて締め付ける。これによって、図2~図5に示すように、刃120を挟持・固定した第1,第2の刃挟持部材30,60がホーン部本体21に固定され、刃120を取り付けたホーン部20が構成される。
以上のようにして構成されるホーン部20を言い換えて表現すれば、ホーン部20の先端の第1,第2の刃挟持部材30,60の間に形成されるスリットに刃120を挿入し、このスリットに挿入した刃を前記スリットが延びる方向に向かう複数の位置で刃挟持用ネジ90によって上下から挟持して固定し、これによって刃120を取り付けたホーン部20が構成される。
そして、ホーン部本体21の振動発生部10側の面に設けた前記図示しないネジ孔に、前記振動発生部10の振動子側ホーン13の先端を螺合して固定すれば、超音波カッター1が完成する。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のようにして組み立てられた超音波カッター1において、振動発生部10を駆動して振動方向Cに超音波振動させれば、振動発生部10とホーン部20と刃120の全体が、前記振動発生部10で発生させた超音波振動に共振し、当該共振によって超音波振動する刃120の刃先121によって被加工物を加工することが可能になる。
そして刃先121が摩耗したときは、刃120のみを交換するだけで容易に対応できる。
また第1,第2の刃挟持部材30,60をチタン合金製とし、ホーン本体部21をアルミ合金製としたのは、チタン合金に比べて安価なアルミ合金をホーン部本体21としてホーン部20全体のコストダウンと材料の入手し易さを実現するためであり、一方刃120を固定する刃挟持用ネジ90は繰り返し緩めたり締めたりするのでアルミ合金では刃挟持用ネジ90を螺合する第2の刃挟持部材60の刃挟持用孔73のネジ孔が潰れてしまう虞があるので、超音波と相性が良くネジ山も潰れにくいチタン合金製の第1,第2の刃挟持部材30,60を用いたのである。
言い換えれば、ホーン部20全体をチタン合金で製作すると、この大きさのチタン合金の入手が容易でなく、また高額な材料費が必要になってしまう。またホーン部20全体を1つの材料で構成しようとした場合は、刃120を挿入するためのスリットを加工する必要があるが、長いスリットの加工を精度よく行うことは困難である。一方本考案では、チタン合金を使用する部分を第1,第2の刃挟持部材30,60の部分のみとすることで材料費の低減と入手の容易性を確保し、また刃120を取り付けるための部品を第1,第2の刃挟持部材30,60の2部品とすることで、スリット加工の必要性を無くし、これらの問題を解決している。
以上説明したように、上記超音波カッター1によれば、ホーン部20を、ホーン部本体21と、ホーン部本体21の先端面23に固定される第1,第2の刃挟持部材30,60という複数の部品によって構成し、且つ刃120もホーン部20とは別部品として構成したので、これら複数の構成部品を組み立てることによって製造でき、従来のようにホーン部を1つの金属材から削り出すことで製造する必要がなくなり、その加工に手間がかからず、低コスト化を実現できた。また刃120の刃先121が摩耗した場合でも、刃120のみを交換することで対応できるので、修復が容易且つ短時間に行え、また低コスト化も図れる。これらの効果は、刃120の横幅が長くてその分ホーン部20が大型化する場合に特に顕著に表れる。
また上記超音波カッター1によれば、ホーン部本体21の先端面23と第1,第2の刃挟持部材30,60と刃120が、何れも超音波カッター1の振動方向Cに対して交差する交差方向に延びて幅方向の長さが長くなっても、第1,第2の刃挟持部材30,60による刃120の挟持・固定は、前記交差方向に向かう複数の位置で複数の刃挟持用ネジ90を締め付けることによって行われるので、刃120の固定を確実に行うことができる。
また上記超音波カッター1によれば、刃挟持用ネジ90によって刃120を挟持・固定した第1,第2の刃挟持部材30,60のホーン部本体21の先端面23への固定も、第1,第2の刃挟持部材30,60の前記交差方向に向かう複数の位置で複数の本体固定用ネジ100を螺合することによって行うので、幅方向の長さの長い第1,第2の刃挟持部材30,60をホーン部本体21に確実に固定することができる。
また上記超音波カッター1によれば、第1,第2の刃挟持部材30,60の刃固定部41,71の外側面47,77は、各刃挟持用孔43,73を設けた部分の高さ寸法よりも、それらの間の部分の高さ寸法を低くすることで凹凸状とし、当該凹となっている部分を本体固定用ネジ100の頭部101の一部を収納する頭部収納用凹部49,79としたので、第1,第2の刃挟持部材30,60それぞれの各刃挟持用孔43,73を設けた部分の高さ寸法を高くして刃挟持用ネジ90による締め付けの際の強度を高く保ち、同時に刃挟持用ネジ90による締め付けを行わない部分は高さを低く(肉厚を薄く)することで、第1,第2の刃挟持部材30,60の軽量化を図り、これによってホーン部本体21の先端面23と第1,第2の刃挟持部材30,60の本体側取付部31,61との間の当接面において、超音波カッター1の超音波振動に悪影響を及ぼす切離が繰り返される虞を防止できる。
また本体固定用ネジ100の頭部101の一部を頭部収納用凹部49,79に収納する構成としたので、本体固定用ネジ100の頭部101を、挟持した刃120の位置に接近できる。本体固定用ネジ100の頭部101を刃120に接近させれば、刃120を超音波振動させた際に、本体固定用ネジ100の頭部101の振動モーメントが、刃120の振動に対して与える影響を小さくでき、これによって刃120の振動をよりスムーズに行わせることができる。即ち、図6に点線で示すように、もし頭部収納用凹部49,79を設けずに、頭部101の位置を刃120から離した位置に設置すると、超音波振動させた際、頭部101に図6に示す矢印Dに示すような刃120側に向かう振動モーメントが大きくなって振動のバランスが崩れ、C方向の振動ではなく、その直交方向(刃120の厚み方向)に横ぶれするなど、刃120の振動を阻害する虞が高くなるが、本超音波カッター1によれば、この作用を軽減できる。
以上本考案の実施形態を説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願考案の作用・効果を奏する以上、本願考案の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では、ホーン部20を、ホーン部本体21と、第1,第2の刃挟持部材30,60とを、刃挟持用ネジ90と本体固定用ネジ100とによって一体に固定する構成としたが、ホーン部本体と第1,第2の刃挟持部材を1つの金属材を削り出すなどした一体型のホーン部によって構成し、このホーン部の先端に超音波カッターの振動方向に対して交差する方向に延びるスリット(上記実施形態ではこのスリットは、刃120を挟持する第1,第2の刃挟持部材30,60の対向面間に形成される)を形成してこのスリットに刃の根元側の部分を挿入・設置し、前記スリットが延びる方向に向かう複数の位置で複数の刃挟持用ネジによってそれぞれ上下から挟持して固定して超音波カッターを構成しても良い。
また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本考案の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1…超音波カッター、10…振動発生部、20…ホーン部、21…ホーン部本体、23…先端面、30…第1の刃挟持部材、31…本体側取付部、33…本体固定用孔、41…刃固定部、43…刃挟持用孔、45…刃当接面、47…外側面、49…頭部収納用凹部、60…第2の刃挟持部材、61…本体側取付部、63…本体固定用孔、71…刃固定部、73…刃挟持用孔、75…刃当接面、77…外側面、79…頭部収納用凹部、90…刃挟持用ネジ、100…本体固定用ネジ、101…頭部、120…刃、C…振動方向

Claims (5)

  1. 超音波振動を発生する振動発生部と、
    前記振動発生部に接続され、当該振動発生部で発生した超音波振動を伝達するホーン部と、前記ホーン部の先端に設置される刃と、を具備し、
    前記振動発生部と前記ホーン部と前記刃の全体を、前記振動発生部で発生させた超音波振動に共振させ、当該共振によって超音波振動する刃によって被加工物を加工する超音波カッターにおいて、
    前記ホーン部は、後端側が前記振動発生部に接続されるホーン部本体と、前記ホーン部本体の先端面に固定される第1,第2の刃挟持部材と、をそれぞれ別部品として具備し、
    前記刃を挟持して固定した前記第1,第2の刃挟持部材を、前記ホーン部本体の先端面に固定することを特徴とする超音波カッター。
  2. 請求項1に記載の超音波カッターであって、
    前記ホーン部本体の先端面と前記第1,第2の刃挟持部材と前記刃は、前記超音波カッターの振動方向に対して交差する交差方向に延び、
    前記第1,第2の刃挟持部材による前記刃の挟持・固定は、前記交差方向に向かう複数の位置で刃挟持用ネジによって前記第1,第2の刃挟持部材間を締め付けることで行われることを特徴とする超音波カッター。
  3. 請求項2に記載の超音波カッターであって、
    前記刃挟持用ネジによって前記刃を挟持・固定した前記第1,第2の刃挟持部材の前記ホーン部本体の先端面への固定は、前記第1,第2の刃挟持部材の前記交差方向に向かう複数の位置で本体固定用ネジを螺合することによって行われることを特徴とする超音波カッター。
  4. 請求項3に記載の超音波カッターであって、
    前記第1,第2の刃挟持部材は、何れも前記ホーン部本体の先端面に取り付けられる本体側取付部と、当該本体側取付部の前記ホーン部本体の先端面に対向する面とは反対の面側から突出する刃固定部とを有し、
    前記刃固定部の前記交差方向に向かう複数の位置に刃挟持用孔を設け、
    前記本体側取付部の前記交差方向に向かう複数の位置に本体固定用孔を設け、
    前記刃固定部の前記刃を当接する刃当接面とは反対側の外側面は、前記各刃挟持用孔を設けた部分の高さ寸法よりも、それらの間の部分の高さ寸法を低くすることで凹凸状とし、当該凹となっている部分を前記本体固定用ネジの頭部の一部を収納する頭部収納用凹部としたことを特徴とする超音波カッター。
  5. 超音波振動を発生する振動発生部と、
    前記振動発生部に接続され、当該振動発生部で発生した超音波振動を伝達するホーン部と、前記ホーン部の先端に設置される刃と、を具備し、
    前記振動発生部と前記ホーン部と前記刃の全体を、前記振動発生部で発生させた超音波振動に共振させ、当該共振によって超音波振動する刃によって被加工物を加工する超音波カッターにおいて、
    前記ホーン部の先端には、前記超音波カッターの振動方向に対して交差する方向に延びると共に、前記刃を挿入するスリットを設け、
    前記スリットに挿入した刃を前記スリットが延びる方向に向かう複数の位置で刃挟持用ネジによって上下から挟持し固定することを特徴とする超音波カッター。
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