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JP3227122B2 - カーブベルトコンベア - Google Patents

カーブベルトコンベア

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Publication number
JP3227122B2
JP3227122B2 JP03117398A JP3117398A JP3227122B2 JP 3227122 B2 JP3227122 B2 JP 3227122B2 JP 03117398 A JP03117398 A JP 03117398A JP 3117398 A JP3117398 A JP 3117398A JP 3227122 B2 JP3227122 B2 JP 3227122B2
Authority
JP
Japan
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belt
curved
rollers
roller
conveyor
Prior art date
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Application number
JP03117398A
Other languages
English (en)
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JPH11227917A (ja
Inventor
和衛 依田
一 小坂
Original Assignee
マルヤス機械株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by マルヤス機械株式会社 filed Critical マルヤス機械株式会社
Priority to JP03117398A priority Critical patent/JP3227122B2/ja
Priority to MYPI98001589A priority patent/MY120230A/en
Priority to US09/062,385 priority patent/US5984084A/en
Publication of JPH11227917A publication Critical patent/JPH11227917A/ja
Priority to US09/406,925 priority patent/US6053306A/en
Priority to US09/407,329 priority patent/US6085895A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3227122B2 publication Critical patent/JP3227122B2/ja
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  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカーブベルトコン
ベアの改良に関する。
【従来の技術】図14にて示すように、所定の角度を介
して平面視略ハ形配置したローラ101,102の間
に、略円錐形に形成される無端状カーブベルト100を
架設することにより、平面視略円弧状の搬送軌道を構成
するカーブベルトコンベアにおいては、上記ベルト10
0の駆動に伴って、ベルト100の旋回中心Oを中心と
して円の接線方向に力F1が作用すると同時に、ベルト
100を旋回中心Oへ向けて逃がすようにずらす力F2
が作用する。
【0002】したがって、従来のカーブベルトコンベア
は、ベルトの外周縁に沿ってビ−ドや案内桟やチェー
ン,ローラ等の保持機構を掛け回してベルトの外周部を
回転駆動可能に保持することにより、上記したようにベ
ルトを旋回中心へ向けてずらす力F2を受けると共に、
駆動源からの駆動力を伝達してベルトの駆動を行うよう
に構成してある(実開平5−42211号,実公昭58
−34082号)。しかし、上記したようなカーブベル
トコンベアにあっては、ベルト外周部に沿って設ける保
持機構が非常に複雑化する上、保守保全の煩雑化、騒音
の増大、コストの上昇等を招くため、その改良が求めら
れている。
【0003】また、上記したカーブベルトコンベアは、
周速度の関係からカーブベルトの両端部を支持するロー
ラ101,102を円錐状に構成してあるため、搬送路
の両端部の形状も円錐状になる。その結果、他のコンベ
アとの接続部、特に搬送路外周側のローラ径が大きくな
り、同搬送路外周側における接続部分に大きな段差を生
じていた。その結果、特に軽量で小さな搬送物が上記接
続部を乗り移る場合に、ずれや転倒が発生する等、搬送
物を円滑に移送を行う上で不具合を生じていた。尚、従
来のカーブベルトコンベアの中には、コンベア両端部の
ローラを円筒状の小ローラを軸芯方向へ多数連続して設
けることにより、コンベア両端部の段差を小さく抑えた
ものが開発されているが、カーブベルトの周速度が異な
る関係から、同ベルトが旋回中心へ向けてずれようとす
る力F2は、より増大してしまうことが分かっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平7−2
77436号のカーブベルトコンベアのように、コンベ
アベルトの外周縁部を保持する保持機構を設けずに、該
カーブベルトの内周縁をガイドローラにより内側から支
承することにより、ベルトを旋回中心へ向けてずらす力
F2を受けるように構成したものが開発されている。
尚、上記カーブベルトは、ベルトの肉厚内にベルト幅方
向へ延びる強靭な骨材を内設することにより、ベルト幅
方向の強度を増大せしめたものを使用し、これにより、
ベルト幅方向の曲がり変形を防止している。
【0005】しかし、上記したようにカーブベルトを旋
回中心へ向けてずらす力F2は、ベルト幅が拡がる程に
増大する傾向があるため、ベルト幅が狭い範囲では支障
なく使用できるものの、ベルト幅が広くなるに連れて、
上記ベルトが耐えられずに、ベルト中間部が盛り上がる
ように変形する現象を生じる。よって、上記コンベア
は、コンベア両端部の段差を小さくして軽量短小な搬送
物を搬送することができても、上記したベルトの盛り上
がりにより搬送物への悪影響を与えてしまう。即ち、上
記したカーブベルトコンベアは、ベルト幅の狭い小型な
ものだけに有効であると云える。
【0006】一方、食品業界では、O−157等の病原
菌の危惧に対し、米国にて提案された危害分析・重要管
理点(HACCP)の導入が加速しているが、食品加工
生産設備に使用されるベルトコンベアにおいても、上記
HACCPに則る衛生管理が検討されている。
【0007】例えば、ベルトコンベアの衛生を維持する
ためには、機体やベルト自体を定期的に取り外して丁寧
に洗浄,殺菌することが雑菌の繁殖を抑制する意味で好
ましい。従来、直線移動のベルトコンベア中には、コン
ベアの端部を跳ね上げることにより、ベルトの張りを簡
単に緩めるように構成したものが開発されているが(実
公平5−33459号)、カーブベルトコンベアにおい
ては、上記したように保持機構等が極端に複雑化するた
め、カーブベルトを弛めるには手慣れた作業者でもかな
りの時間を必要とし、洗浄,殺菌作業の度に面倒で時間
のかかる作業を強いられていた。
【0008】本発明の目的は、上記した如きカーブベル
トコンベアに関し、ベルト幅が広い大型なカーブベルト
を簡単に着脱できる状態で具備し、且つ、コンベア両端
部における段差を小さく抑えることのできるカーブベル
トコンベアを、簡素な駆動機構により支障なく駆動せし
めることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のカーブベルトコンベアは、略短円筒形
に形成した多数の小ローラを同芯上に並列せしめて外形
を略長軸状に成し、上記各小ローラが個々に自由回転す
るように構成した一対のローラをコンベア本体上の両端
部に配設し、これら両ローラ若しくはナイフエッジの間
に平面視略円弧状の搬送軌道を構成する無端状で且つ平
坦なカーブベルトを架設し、同コンベア本体における上
記カーブベルトの外周部に沿って複数個のベルト挟持ユ
ニットを配設して成り、上記各ベルト挟持ユニットは、
上記カーブベルトの外周部における往路側と復路側との
間に挿入して設置すると共に平面視において同カーブベ
ルトの旋回中心からベルト外周へ向けて延びる基準線上
に軸芯を一致させた状態にて回転自在に軸支せしめた中
ローラと、上記カーブベルト外周部の往路面上に設置
し、同カーブベルトを挟んで上記中ローラの外周面に押
圧せしめるピンチローラと、上記カーブベルト外周部の
復路面下に設置し、同カーブベルトを挟んで上記中ロー
ラの外周面に押圧せしめるピンチローラとから構成し、
且つ、上記各ベルト挟持ユニットの内の少なくとも一個
のものの中ローラに駆動機構を接続して同中ローラを駆
動回転自在に成し、該中ローラ外周面と往路側復路側両
ピンチローラとの間に挟んだカーブベルトを回転駆動可
能に構成すると共に、上記各ベルト挟持ユニットの往路
側,復路側両ピンチローラの軸芯を、平面視の基準線に
対して所定方向へ傾斜せしめた状態で回転自在に軸支せ
しめ、両ピンチローラの回転時の接触により、上記カー
ブベルトの外周部を旋回外側へ向けて付勢せしめて成る
ものである。
【0010】上記した手段によれば、コンベア両端部に
配設した両ローラ間には、無端状のカーブベルトが架設
され、該カーブベルトにより、平面視略円弧状の搬送軌
道が構成される。コンベア本体上の両端部に設置される
両ローラは、短円筒形に形成した多数の小ローラを同芯
上に並列せしめて外形を略長軸状に成してあり、これに
より、上記各小ローラが個々に自由回転する。上記両ロ
ーラ間には、無端状で且つ外周部を平坦に形成したカー
ブベルトを架設し、該カーブベルトにより、平面視略円
弧状の搬送軌道を構成してある。また、上記コンベア本
体におけるカーブベルトの外周部に沿っては複数個のベ
ルト挟持ユニットを配設してある。
【0011】上記したベルト挟持ユニットは、中ローラ
と、往路側復路側両ピンチローラとから成る。上記中ロ
ーラは、カーブベルト外周部における往路側と復路側と
の間に挿入する形で回転自在に設置してある。また、両
ピンチローラは、上記カーブベルトの往路面上と、復路
面下とに設けてある。これら両ピンチローラは、カーブ
ベルトを挟む形で、各々中ローラの外周面に対して押圧
せしめてある。
【0012】よって、上記カーブベルトの往路,復路両
面は、中ローラとピンチローラとにより挟持された状態
となり、上記ピンチローラによる押圧力により、中ロー
ラ外周面とカーブベルト内面、及び同カーブベルト外周
面とピンチローラとの間に摩擦力を生じる。また、上記
各ベルト挟持ユニットの内の少なくとも一個のものの中
ローラには駆動機構が接続され、該中ローラが駆動回転
する。よって、上記中ローラの回転駆動により、カーブ
ベルトが回転駆動し、さらに、カーブベルトの回転に追
従して、往路側,復路側の両ピンチローラが回転するこ
とになる。
【0013】上記したように、駆動回転する中ローラに
対応する往路側復路側両ピンチローラは、各々の軸芯
を、平面視の基準線に対して所定方向へ傾斜せしめた状
態で軸支してあり、上記傾斜角を介してカーブベルトと
接触して回転することになる。そして、往路側,復路側
両ピンチローラの接触力は、上記傾斜角の分、旋回外側
へ向けて作用するようになり、その結果、上記カーブベ
ルトの往路側,復路側外周部は、それぞれ旋回外側へ向
けて付勢する。この付勢力は、カーブベルトが旋回中心
へ向けて移動するのを抑止すると共に、同ベルトを幅方
向へ張る力として作用し、同ベルトの中央部に膨らみや
弛みが生じるのを防止する。
【0014】一方、中ローラに駆動機構が接続されない
ベルト挟持ユニットは、上記したように中ローラが自ら
駆動回転することはないが、上記した如くカーブベルト
が回転駆動することにより、該カーブベルトの往路側と
復路側とを挟持する中ローラと両ピンチローラとが、そ
の挟持部の接触力を受けて同カーブベルトに追従する形
で回転する。さらに、両ベルト挟持ユニットの往路側復
路側両ピンチローラは、上記したものと同様に傾斜角を
介して各々カーブベルトと接触している。したがって、
これら両ピンチローラは、上記した中央部のベルト挟持
ユニットの両ピンチローラと同様に、上記傾斜角の分、
カーブベルトとの接触力が旋回外側へ向けて作用する。
そして、この付勢力は、両側のベルト挟持ユニットの設
置部分において、カーブベルトの往路側,復路側外周部
を、それぞれ旋回外側へ向けて付勢する。即ち、上記カ
ーブベルトは、各ベルト挟持ユニットが設置される各箇
所において旋回外側へ向けて付勢される力が作用し、同
カーブベルトに張力を与えて膨らみや弛みの発生を防止
する。
【0015】請求項2記載のカーブベルトコンベアは、
上記カーブベルトコンベアのベルト挟持ユニットをコン
ベア本体のカーブベルト外周部に於ける略中央部と、そ
の両側の3箇所に配設し、上記中央部のベルト挟持ユニ
ットの中ローラに駆動機構を接続したものである。
【0016】上記手段によれば、カーブベルトを回転駆
動せしめる駆動力は、カーブベルト外周部における中央
部に設けたベルト挟持ユニットの中ローラに生じ、該中
ローラの駆動回転により、カーブベルトが回転駆動す
る。また、上記した如く回転駆動するカーブベルトを旋
回外周へ向けて付勢する力は、3個のベルト挟持ユニッ
トが設置されるカーブベルト外周の中央部と、該中央部
を挟んで両側に位置する部分の3箇所に設置される往路
側復路側両ピンチローラが上記カーブベルトと接触しな
がら追従回転することにより生じ、これら各3箇所に加
えられる付勢力によりカーブベルトが旋回中心へ向けて
移動するのを抑止すると共に、同ベルトを幅方向へ張る
力として作用し、同ベルトに膨らみや弛みが生じるのを
防止する。
【0017】請求項3記載のカーブベルトコンベアは、
上記カーブベルトコンベアのベルト挟持ユニットをコン
ベア本体のカーブベルト外周部に於ける2箇所に配設
し、これら両ベルト挟持ユニットの中ローラに各々駆動
機構を接続して成るものである。
【0018】この場合、カーブベルトを回転駆動せしめ
る駆動力は、カーブベルト外周部における2箇所設けた
両ベルト挟持ユニットの中ローラに共に生じ、これら両
中ローラの駆動回転により、カーブベルトが回転駆動す
る。そして、上記した如く回転駆動するカーブベルトを
旋回外周へ向けて付勢する力は、2個のベルト挟持ユニ
ットが設置されるカーブベルト外周の2箇所に設置され
る往路側復路側両ピンチローラが上記カーブベルトと接
触しながら追従回転することにより生じる。そして、上
記2箇所に加えられる付勢力によりカーブベルト旋回中
心へ向けて移動するのを抑止すると共に、同ベルトを幅
方向へ張る力として作用し、同ベルトの中央部に膨らみ
や弛みが生じるのを防止する。
【0019】請求項4記載のカーブベルトコンベアは、
上記カーブベルトコンベアのベルト挟持ユニットをコン
ベア本体のカーブベルト外周部に於ける2箇所に配設
し、これら両ベルト挟持ユニットの内のどちらか一方の
中ローラに駆動機構を接続して成るものである。
【0020】この場合、カーブベルトを回転駆動せしめ
る駆動力は、カーブベルト外周部における2箇所設けた
ベルト挟持ユニットの一方のものの中ローラに生じ、こ
の中ローラの駆動回転により、カーブベルトが回転駆動
する。そして、上記した如く回転駆動するカーブベルト
を旋回外周へ向けて付勢する力は、2個のベルト挟持ユ
ニットが設置されるカーブベルト外周の2箇所の往路側
と復路側とに加えられ、これらの付勢力によりカーブベ
ルト旋回中心へ向けて移動するのを抑止する。また、駆
動機構が接続されないもう一方のベルト挟持ユニット
は、中ローラが駆動回転することはないが、上記した如
くカーブベルトが回転駆動することにより、該カーブベ
ルトの往路側と復路側とを挟持する中ローラと往路側復
路側両ピンチローラとが、その挟持部の接触力を受けて
同カーブベルトに追従する形で回転する。よって、上記
両ピンチローラは、上記した一方のベルト挟持ユニット
の往路側復路側両ピンチローラと同様に、上記傾斜角の
分、カーブベルトとの接触力が旋回外側へ向けて作用す
る。
【0021】請求項5記載のカーブベルトコンベアは、
上記した各カーブベルトコンベアのカーブベルトの往路
側を下面側から略平面状に支承する基盤を具備し、該基
盤の旋回中心側の部位をコンベア本体部材上において所
定の高さに保持する保持材を着脱可能に設け、且つ、同
基盤の旋回中心側の部位の下面に上支承ローラを設ける
と共に、該上支承ローラの直下に位置するコンベア本体
部材に、下支承ローラを設置し、該下支承ローラと上記
上支承ローラとの外周面同士を付き合わせて成るもので
ある。
【0022】上記した手段によれば、カーブベルトの往
路側は基盤により下面側から平面状に支承される。上記
基盤の旋回中心側の部位は、着脱可能な保持材によりコ
ンベア本体部材上において所定の高さに保持される。ま
た、上記基盤の旋回中心側の部位の下面には、上支承ロ
ーラが設けられ、該支承ローラとコンベア本体部材に設
置した下支承ローラとの外周面同士を付き合わせること
により上記基盤を下から支承せしめている。即ち、上記
基盤の旋回中心側部位は、上記保持材と、外周面同士が
付き合う上下両支承ローラとの双方により支承してい
る。よって、上記保持部材を取り外しても、基盤の旋回
中心側部位は上下両支承ローラにより下から支承され、
基盤自体は元の装着状態を維持する。ちなみに、上記上
下両ローラによる支持力が取り除かれると、基盤の旋回
中心部側は支持する部材がなくなり、自重により垂れ下
がるように変形してしまうことになる。
【0023】カーブベルトを取り外す際には、各挟持ユ
ニットからベルトを解放し、上記したように保持部材を
基盤から取り外した後、コンベア本体両端部のローラ間
に架設された無端状のカーブベルトを内周側へ向けて引
き抜き、同カーブベルトの復路側(下面側)を上記上下
両支承ローラの間に通過させて引き抜けばよい。この
際、外周面同士が付き合った上下両支承ローラはカーブ
ベルトの通過により回転し、同カーブベルトの通過を円
滑にならしめる。反対に、取り外したカーブベルトの復
路側を上記上下両支承ローラの間に挿通せしめてコンベ
ア本体両端部のローラ間に差し込むことにより、元の通
りに装着することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1乃至図4にて示すカーブベルト
コンベアAは、コンベア始端に搬入された搬送物を、円
弧状に旋回する搬送路上に沿って搬送することにより、
上記搬入方向と直交する方向へ向けて搬出するものであ
り、該カーブベルトコンベアを通常のコンベアラインの
接続部に設置することにより、搬送物を直角方向に搬送
する物流ラインを構成する。
【0025】上記カーブベルトコンベアAは、フレーム
となるコンベア本体aの上に、コンベア始端部のローラ
2aと、コンベア終端部のローラ2bとを、平面視90
゜の角度を介して設置すると共に、これら両ローラ2
a,2b間に無端状のカーブベルト1を架設することに
より、平面視略円弧状の搬送軌道を構成する。尚、上記
カーブベルトコンベアはカーブベルト1の有効幅が1m
程度となる比較的幅の広い大型なものである。
【0026】上記カーブベルト1の外周部には、各々中
ローラ4と、2個のピンチローラ5,6とを具備する3
個のベルト挟持ユニットb1〜b3を円周方向に間隔を
置いて配設してある。上記カーブベルトコンベアAは、
各ベルト挟持ユニットb1〜b3の各中ローラ4と両ピ
ンチローラ5,6との間にカーブベルト1の外周側縁部
を挟持した状態で回転駆動することにより、上記カーブ
ベルト1を搬送方向へ向けて回転駆動せしめるように構
成してある。
【0027】上記ローラ2a,2bは、短円筒状に構成
した多数の小ローラ20を、支軸21の外周に沿って回
転自在に嵌装することにより、全長にわたって同径な長
軸状ローラとして構成してある。上記ローラ2a,2b
は、夫々の支軸21を、コンベア本体aの外周部と内周
部とに設けた軸受け部材22,22’及び23,23’
の間にわたって水平に架設して支持することにより、両
軸芯間に平面視90゜の開角を介して設置してある。ち
なみに、上記両ローラ2a,2bの外径の延長線上に
は、カーブベルト1の旋回中心Oが位置するように設定
してある(図1)。
【0028】上記したように支軸21に沿って多数並列
させた各小ローラ20は、個々が独立して回転するよう
に構成してある。即ち、カーブベルトコンベアは、カー
ブベルト1の内周側と外周側とで周速度が異なるが、上
記したように、カーブベルト1の両端部を支持するロー
ラ2a,2bを、同軸上に多数の小ローラ20を並設せ
しめて構成することにより、夫々の小ローラ20がそれ
ぞれの位置の周速度で回転するように構成してある。ま
た、上記ローラ2a,2bは、その外径を十分に小さく
構成し得るので、本願のカーブベルトコンベアの始端部
及び終端部に接続される他のコンベアとの接続部に生じ
る段差も極めて小さく抑えることができる。また、上記
ローラ2a,2bは、ナイフエッジにすることもでき
る。
【0029】上記ローラ2a,2b間に架設されるカー
ブベルト1は、傘のように略円錐形に展開されるドーナ
ッツ状のシートとして構成され、二つ折りの状態とし
て、上記ローラ2a,2b間に、外周部となる大径側か
ら嵌装することにより、平面視略扇状の円弧形となる搬
送軌道を構成する(図1)。また、上記カーブベルト1
の外周縁部は平坦状に形成し、桟やビ−ド等の突出は一
切形成していない。
【0030】上記したようにローラ2a,2bの間に架
設したカーブベルト1の往路側は、平面状で且つ略水平
に設置される基盤8によって下から支承してある(図
2)。基盤8は、上記カーブベルト1の平面形と同様に
略扇状の円弧形に形成してあり、その外周縁部が、カー
ブベルト1の外周部よりも幾分内側に入り込んだ位置に
沿うように設置してある。
【0031】上記基盤8は、カーブベルト1の旋回中心
側部位の下面に設けた上支承ローラ91と、コンベア本
体aに取付固定した下支承ローラ92とを付き合わせる
ことによる支持と、管状の保持材93による支持とを併
用することにより、同基盤8の旋回中心側部位を支持す
ると共に、同基盤8外周部の両端に形成した支持部82
a,82b、及び中央部のベルト挟持ユニットb1から
延出せしめた支持板94により、同基盤8外周部をコン
ベア本体aに対して取付固定することにより、上記カー
ブベルト1の往路側の直下面に沿って水平に設置してあ
る。即ち、上記基盤8は、カーブベルト1の往路側の略
全面を下面側から平面的且つ水平に支承するものであ
り、その両端縁部は、前記ローラ2a,2bの直前まで
至っている。
【0032】上記基盤8の旋回内周側の下面には補強板
81を固着し、該補強板81及び基盤8を貫通するボル
ト挿通孔8aを穿設してある。上記ボルト挿通孔8aに
はハンドル9a付きの装着ボルト9を挿通し、さらに、
この装着ボルト9を上記基盤8及びコンベア本体aとの
間に介在した管状の保持材93内に挿通し、コンベア本
体aに穿設したねじ孔9bに螺合して締め付ける。これ
により、上記保持材93は装着ボルト9の締め付けによ
り、基盤8とコンベア本体aとの間にスペーサーとして
挟持され、上記基盤8の内周側部位が所定高さにて保持
されると共に、コンベア本体aに対して確実に固定され
る(図2)。
【0033】上記基盤8の内周側下面に設けた補強板8
1には、ローラ支持材91aを介して上支承ローラ91
を回転自在に取付支持してある。また、上記上支承ロー
ラ91は、平面視において同カーブベルト1の旋回中心
Oからベルト外周の中央部へ向けて延びる基準線L1
(図1)に沿って回転するように取付支持してある。ま
た、上記上支承ローラ91の直下に位置するコンベア本
体aには、ローラ支持材92aを介して下支承ローラ9
2を回転自在に取付支持し、該下支承ローラ92と、上
記上支承ローラ92の外周面同士を付き合わせてある
(図2,図5)。尚、上記した上下両支承ローラ91,
92の外周面同士を付き合わせる状態とは、外周面同士
を若干の間隙を介して近接させるか、若しくは両ローラ
91,92の外周面同士を軽く接触せしめる状態であ
る。
【0034】上記した如く、基盤8は上記保持材93に
よる支持と、上下両支承ローラ91,92との付き合わ
せによる支持とを併用した形で支承されている。よっ
て、上記基盤8の内周側部位は、固定用の装着ボルト9
を取り外しても上下両支承ローラ91,92の外周面同
士が接触し、同ローラ91,92により下から支承され
るため、基盤8の内周側部位が自重により垂れ下がるよ
うに変形することを防止することができる。また、上記
したように装着ボルト9を取り外した状態においては、
図8及び図9にて示すように、両ローラ2a,2b間に
架設したカーブベルト1を、上記上下両支承ローラ9
1,92の間に挿通せしめ、そのまま引き抜いて取り外
すことが可能となる。即ち、カーブベルト1は、装着ボ
ルト9を1本外すだけで簡単に取り外すことができる。
ちなみに、上記した上下両支障ローラ91,92のない
状態では、基盤8の内周側部位が自重により垂れ下がる
ように変形し、カーブベルト1の引き抜き及び装着作業
が困難になる。
【0035】一方、コンベア本体aのカーブベルト1の
外周側には3個のベルト挟持ユニットb1〜b3が円周
方向に所定の間隔を置いて設置してある。上記ベルト挟
持ユニットb1〜b3は、カーブベルト1を回転駆動せ
しめると共に、同カーブベルト1の外周縁部を旋回外側
へ向けて引き込むように付勢することにより、駆動回転
中のカーブベルト1に適度な張りを持たせると共に、旋
回内周側へ向けてずれるのを防止するためのものであ
り、中ローラ4と、2個のピンチローラ5,6とから構
成してある。
【0036】また、カーブベルトコンベアAにおいて
は、3個のベルト挟持ユニットb1〜b3の内、中央部
に設置するベルト挟持ユニットb1にのみに駆動機構c
を設置し、該ユニットb1の両側に設置するベルト挟持
ユニットb2,b3は、上記中ローラ4及びピンチロー
ラ5,6がカーブベルト1の回転駆動に追従して回転す
るように構成してある。
【0037】コンベア本体aのカーブベルト1外周部中
央に対応する位置に設置するベルト挟持ユニットb1
は、コンベア本体a上に取付固定するユニット基板b
1’に中ローラ4とピンチローラ5,6とを軸支するこ
とにより構成してある(図2)。
【0038】中央部のベルト挟持ユニットb1の中ロー
ラ4は、上記した如く装着されるカーブベルト1の外周
部に接触して回転駆動することにより、同カーブベルト
を回転させるためのものであり、平面視において、上記
カーブベルト1の旋回中心Oからカーブベルト1外周の
中央へ向けて延びる基準線L1上に軸芯4’を一致させ
た状態にて回転駆動自在に軸支せしめてある(図1)。
上記中ローラ4は、上記基準線L1が通過するカーブベ
ルト1外周の中央に設置し、同カーブベルト1の往路側
と復路側との間に軸芯4’を水平にして挿入する形で軸
支してある(図2)。
【0039】上記中ローラ4は、外周面に滑り止め加工
あるいは滑りにくい材質を施した円筒体であり、支軸4
aの一端に嵌着してある。上記中ローラ4は、カーブベ
ルト1の外周部の口内に挿入すると共に、カーブベルト
1の外側へ向けて水平に突出せしめた支軸4aを、上記
ユニット基板b1’の内周側から外側へ向けて貫挿し、
同基板b1’の背面に設置した駆動機構cのギアボック
スc1内に挿入し、駆動回転可能に接続してある。
【0040】また、上記中ローラ4は、外周面の最上部
を、基盤8の外周縁部よりもさらに旋回外側へ延出せし
めたカーブベルト1外周部の往路側内面と同カーブベル
ト1外周部の往路側内面とに当接せしめてある(図
2)。上記した如く、駆動機構cのギアボックスc1
は、コンベア本体a上に取付固定したユニット基板b
1’の外側面に取付固定してあり、その下部に設けた駆
動モータc2により、上記中ローラ4の支軸4aを所定
の回転数にて回転駆動せしめる。
【0041】上記中ローラ4の設置位置に対応するカー
ブベルト1往路面の直上、及び復路面の直下には、各々
ピンチローラ5及びピンチローラ6を設け、これらピン
チローラ5,6と、上記中ローラ4の外周面との間に、
カーブベルト1外周部の往路側外周部と復路側外周部と
をそれぞれ挟持している。両ピンチローラ5,6は、支
軸5a,6aの外周にベアリング(図示せず)を介して
嵌着することにより、自由回転するように構成してあ
る。
【0042】上記両ピンチローラ5,6は、各々の支軸
5a,6aを回動アーム71a,71bの中間部に形成
した軸嵌挿部73に各々に嵌挿して固定することにより
同回動アーム71a,71bの中間部から軸芯5’,
6’が略水平に突出するように支持している。往路側の
回動アーム71aは、一端部を前記ギアボックスc1の
ユニット基板b1’に軸着することにより、同アーム7
1aの他端側が上下方向へ回動するように支持してあ
る。また、上記ピンチローラ5の支軸5aは、上記した
ように回動アーム71aの軸嵌挿部73に嵌挿して水平
に取付固定し、該支軸5a及びピンチローラ5が上記回
動アーム71aから水平に突出せしめることにより、ピ
ンチローラ5が中ローラ4の直上に位置するように支持
している(図3,図6)。
【0043】一方、復路側の回動アーム71bは、一端
部をユニット基板b1’における中ローラ4の下側に軸
着することにより、上記回動アーム71aと同様に回動
するように支持してある。そして、上記ピンチローラ6
の支軸6aを、上記回動アーム71bの軸嵌挿部73に
嵌挿して取付固定することにより、同支軸6a及びピン
チローラ6が上記回動アーム71bから水平に突出し、
ピンチローラ6が中ローラ4の直下に位置するように支
持している。
【0044】上記した如く支持せしめた両回動アーム7
1a,71bの先端部の間には、夫々コイルスプリング
72を架設し、該コイルスプリング72の張力により両
回動アーム71a,71bの先端部同士を引き寄せ、こ
れにより、両回動アーム71a,71bの中間部に軸支
せしめた両ピンチローラ5,6を中ローラ4の外周面に
対して常時圧着するように構成してある。即ち、上記し
たようにコイルスプリング72により付勢される両ピン
チローラ5,6は、カーブベルト1の往路側外周部と、
復路側外周部とを挟んだ状態にて、それぞれ中ローラ4
の外周面に対して押圧されることになる。尚、上記両ピ
ンチローラ5,6の中ローラ4に対する押圧力は、上記
コイルスプリング72自体を交換するか、若しくは、ネ
ジ等によりコイルの引き伸ばしストロークを変更するこ
とにより、調節することができる。
【0045】したがって、中ローラ4を正転方向へ回転
駆動せしめると、該中ローラ4の外周が接触するカーブ
ベルト1の往路側がコンベア始端から終端へ向けて回動
し、これと同時に、同カーブベルト1の復路側がコンベ
ア終端から始端へ向けて回動する。これと同時に、上記
したカーブベルト1の往路側及び復路側と接触する両ピ
ンチローラ5,6が、上記カーブベルト1の回転に追従
する形で回転する。
【0046】ところで、上記往路側,復路側両ピンチロ
ーラ5,6は、回動アーム71a,71bの軸嵌挿部7
3に対して幾分傾斜せしめた状態にて嵌挿することによ
り、各々の軸芯5’,6’を、平面視の基準線L1に対
して、所定方向へ傾斜せしめた状態で回転自在に軸支せ
しめ、これにより、両ピンチローラ5,6の接触力によ
り、上記した如く回転するカーブベルト1の外周部を旋
回外側へ向けて付勢するように構成してある(図3,図
6−b)。
【0047】図6−b(平面視)にて示すように、往路
側の回動アーム71aにて軸支したピンチローラ5は、
軸芯5’を基準線L1に対してα゜だけ傾斜せしめた状
態で軸支している。また、ピンチローラ5の軸芯5’の
傾斜方向とは、旋回内側へ向く支軸5aの先端が、コン
ベア終端側へ向けて前進する方向であり、本実施例の場
合、その傾斜角α゜を7.5゜に設定してある。
【0048】また、図6−b(平面視)にて示すよう
に、復路側の回動アーム71bにて軸支したピンチロー
ラ6は、軸芯6’を基準線L1に対してα゜だけ傾斜せ
しめた状態で軸支している。また、ピンチローラ6の軸
芯6’の傾斜方向は、旋回内側へ向く支軸6aの先端が
コンベア始端側へ向けて前進する方向であって、その傾
斜角α゜を往路側のピンチローラ5と同様に7.5゜に
設定してある。即ち、ピンチローラ5と6は基準線L1
を境にして常に相反する方向へ傾斜することを意味す
る。
【0049】尚、上記した両回動アーム71a,71b
は全く同じ形状に成形してあり、復路側の回動アーム7
1bは、往路側の回動アーム71aの装着状態とは逆
に、背面側を正面側に向けた状態(反転させた状態)で
使用することにより、ピンチローラ6の軸芯6’を逆方
向へ傾斜せしめるように構成してある。上記したように
両回動アーム71a,71bの部品を共通化することに
より、部品点数の削減を図ることができ、製造コストの
低減に寄与し得る。
【0050】上記した如くカーブベルト1外周の中央に
設置したベルト挟持ユニットb1の両側には駆動源を具
備しないベルト挟持ユニットb2,b3を円周方向に所
定の間隔を置いて設置してある。図4にて示すように、
上記した両ベルト挟持ユニットb2,b3は、上記した
中央部のベルト挟持ユニットb1と同様に構成してある
が、ユニット基板b2’,b3’の外側面に駆動機構c
が設置されていない点で異なっている。よって、上記し
た両ベルト挟持ユニットb2,b3は、ユニット基板b
2’,b3’に嵌着した軸支部74に中ローラ4の支軸
4aを嵌挿して回転自在に軸支してある。尚、上記ベル
ト挟持ユニットb2,b3同士は全く同じ構造である。
【0051】上記ベルト挟持ユニットb2,b3の中ロ
ーラ4は、中央部のベルト挟持ユニットb1のそれと同
様に、平面視において旋回中心とカーブベルト1外周と
を結ぶL2,L3に軸芯4’が一致するように軸支して
ある。また、上記中ローラ4は、中央部のベルト挟持ユ
ニットb1の中ローラ4と比較して直径が幾分小径とな
っている。上記したように、両ベルトユニットb2,b
3の中ローラ4に対して、中央部のベルト挟持ユニット
b1の中ローラの直径を大きくするのは、カーブベルト
1を回転駆動せしめる上で必要な発生トルクと駆動回転
速度を確保するためである。尚、上記各ベルト挟持ユニ
ットb1〜b3の中ローラ4及びピンチローラ5,6の
直径は任意に変更してもよい。
【0052】また、各ベルト挟持ユニットb1,b2,
b3の設置間隔は、平面視における旋回中心Oと中央の
ベルト挟持ユニットb1とを結ぶ基準線L1と、旋回中
心Oと両側のベルト挟持ユニットb2とを結ぶ基準線L
2とにより挟まれる角度α2、及び上記ベルト挟持ユニ
ットb3と、旋回中心Oとを結ぶ基準線L3とにより挟
まれる角度α3を各々15゜〜22.5゜程度の範囲に
設定するとよい作動状態が得られる。ちなみに、本実施
例のカーブベルトコンベアAの場合、上記角度α2,α
3が各々15゜になるように設定してある(図1)。し
かし、上記した角度は15゜〜22.5゜の範囲に限定
するものではなく、この範囲から外れる角度に設定する
ことも任意である。
【0053】上記した如く構成した両ベルト挟持ユニッ
トb2,b3は、中央部のベルト挟持ユニットb1のよ
うに駆動機構cを具備してはいないが、同ベルト挟持ユ
ニットb1により回転駆動するカーブベルト1を中ロー
ラ4と両ピンチローラ5,6により挟持することによ
り、これら5,6は上記カーブベルト1に追従する形で
回転する。
【0054】上記両ベルト挟持ユニットb2,b3の各
ピンチローラ5,6も、中央部のベルト挟持ユニットb
1のピンチローラ5,6と同様に基準線L2,L3に対
して所定方向に傾斜させた状態で軸支してある。したが
って、上記カーブコンベア1の回転駆動に伴ってカーブ
ベルト1の往路側及び復路側と接触する両ピンチローラ
5,6が、上記カーブベルト1の回転に追従する形で回
転すると同時に、両ピンチローラ5,6の接触力によ
り、上記した如く回転するカーブベルト1の外周部を旋
回外側へ向けて付勢する(図4)。
【0055】次ぎに、図6−a,図6−b及び図7−
a,図7−bに基づいて、カーブベルト1を回転駆動せ
しめる状態において、中央部のベルト挟持ユニットbの
各部に作用する力学的バランスを説明する。上記した如
く構成したカーブベルトコンベアAは、中央部のベルト
挟持ユニットb1の中ローラ4を回転駆動させると、該
中ローラ4の上部外周と接触するカーブベルト1の往路
側が、コンベア始端からコンベア終端へ向けて移動する
と同時に、中ローラ4の下部外周と接触するカーブベル
ト1の復路側が、コンベア終端からコンベア始端へ向け
て移動し、その結果、ローラ2a,2b間に架設された
カーブベルト1が正転方向に回転する(図6−a,図6
−b)。
【0056】図7−aにおいて、中ローラ4の回転駆動
により、カーブベルト1が正転方向に回転すると、該カ
ーブベルト1と接触して追従回転する往路側のピンチロ
ーラ5は、その軸芯5’に傾斜角α゜を付与したこと
で、カーブベルト1外周部を旋回外側へ向けて押し出す
接触力F4を発生する。また、上記接触力F4には、カ
ーブベルト1の接線方向へ作用する中ローラ4の駆動力
F1が加わり、合力F5として作用する。この合力F5
は、カーブベルト1を正転方向へ回転せしめると共に、
カーブベルト1の外周部を旋回外側へ向けて引く力F6
として作用する。
【0057】カーブベルト1は、駆動力F1により回転
するが、これと同時に、旋回内側へ向けて逃げるように
移動しようとする力F2が作用するため、F1とF2と
の合力F3方向へ向けて進もうとする。ちなみに、上記
合力F3の方向へ進行することは、カーブベルト1の蛇
行を意味し、コンベアの回転駆動が円滑に行われなくな
り、さらに、ベルトの寿命をも短くする。よって、カー
ブベルト1の往路側が旋回内側へ向けて移動しようとす
る力F2をピンチローラ5による付勢力F6により受け
止めて、カーブベルト1が旋回内側へ向けてずれるのを
防止している。
【0058】一方、図7−bにて示すように、正転する
カーブベルト1と接触して追従回転する復路側のピンチ
ローラ6は、その軸芯6’に傾斜角α゜を付与したこと
で、カーブベルト1外周部を旋回外側へ向けて押し出す
接触力F4’を発生する。上記接触力F4’には、カー
ブベルト1の接線方向へ作用する中ローラ4の駆動力F
1’が加わり、合力F5’として作用する。この合力F
5’は、カーブベルト1を正転方向へ回転せしめると共
に、カーブベルト1の外周部を旋回外側へ向けて引く力
F6’として作用する。よって、カーブベルト1の往路
が旋回内側へ向けて移動しようとする力F2’をピンチ
ローラ6による付勢力F6’により受け止めている。即
ち、カーブベルト1は、往路側と復路側とでは上記カー
ブベルト1を旋回外周方向へ向けて付勢するF2,F
2’力が作用してカーブベルト1が旋回内側へ向けてず
れるのを防止している。
【0059】一方、左右両側のベルト挟持ユニットb
2,b3は、前記した如くカーブベルト1の回転駆動に
追従する形で各ピンチローラ5,6が回転する。この
際、両ベルト挟持ユニットb2,b3の各ピンチローラ
5,6の接触力は、上記した中央部のベルト挟持ユニッ
トb2,b3のピンチローラ5,6と全く同様な力学的
バランスが成立する。したがって、カーブベルト1は、
中央部1箇所のベルト挟持ユニットb1によって回転駆
動すると共に、ベルト挟持ユニットb1〜b3を設置し
たカーブベルト1外周部の3箇所において、旋回外側へ
向けて付勢される力が作用することになる。
【0060】尚、上記ピンチローラ5,6の傾斜角α゜
は大きくするほどカーブベルト1の外周部を外側へ引く
力F6,F6’を増大せしめることが可能であるが、安
定した走行状態を維持するには、F2≦F6,F2’≦
F6’の関係を維持すれば十分であり、必要以上に増し
ても良好な効果は期待できない。本願出願人は、数多く
の試験を繰り返し行った。その結果、上記各ベルト挟持
ユニットb1〜b3が具備するピンチローラ5,6の傾
斜角α゜は5゜〜10゜の範囲が特に良好であるとの結
論を得た。しかし、ピンチローラ5,6の傾斜角α゜
は、上記した値に限定するものではなく、効果が期待で
きるならば何度に設定してもよい。
【0061】次ぎに、図10にて示すカーブベルトコン
ベアA2について説明する。このカーブベルトコンベア
A2は、前記したカーブベルトコンベアAと同様に構成
してあるが、各々駆動源cを具備する2個のベルト挟持
ユニットb4,b5をカーブベルト1の該外周部に間隔
をおいて設置したことを特徴としている。上記両ベルト
挟持ユニットb4,b5は、前記したカーブベルトコン
ベアAの中央部のベルト挟持ユニットb1と全く同様に
構成してある。よって、その構造説明は省略する。ま
た、上記両ベルト挟持ユニットb4,b5は、同ユニッ
トb4,b5とカーブベルト1の旋回中心Oとを結ぶ基
準線L4,L5と中央の基準線L1との間の角度α4,
α5が各々15゜になる位置に設置してある。
【0062】上記した両ベルト挟持ユニットb4,b5
は、各々駆動機構cを具備しているため、個々のユニッ
トb4,b5が具備する両中ローラ4が共に駆動回転
し、これら両中ローラ4の接触によって、カーブベルト
1が回転駆動することになる。上記したように、カーブ
ベルトコンベアA2は、カーブベルト1外周の2箇所で
駆動回転力を付勢されるので、カーブベルト1の回転駆
動がより確実に行われる。これと同時に、カーブベルト
1を旋回外側へ向けて引き込む付勢力も、上記ベルト挟
持ユニットb4,b5が設置される2箇所に作用し、同
カーブベルト1が旋回内側へ向けてずれるのを防止する
十分な張力を得る。尚、上記両ベルト挟持ユニットb
4,b5の各部に作用する力学的バランスは、前記した
カーブベルトAのベルト挟持ユニットb1の場合(図7
−a,図7−b)と全く同様であるので、その説明は省
略する。
【0063】また、上記両ベルト挟持ユニットb4,b
5の設置位置は、同ユニットb4,b5とカーブベルト
1の旋回中心Oとを結ぶ基準線L4,L5と中央の基準
線L1とにより挟まれる角度α4,α5が各々15゜〜
30゜程度の範囲内に設定すると良い結果が得られる。
例えば、図11にて示すカーブベルトコンベアA2’の
ように中央の基準線L1と両側の基準線L4’,L5’
とのより挟まれる角度α4’,α5’が30゜となるよ
うに構成しても良い。この場合、両ベルト挟持ユニット
b4,b5はカーブベルト1の両端部付近で作動するこ
とになる。尚、上記した角度は15゜〜30゜の範囲に
限定するものではなく、この範囲から外れる角度に設定
するのも任意である。
【0064】次ぎに、図12にて示すカーブベルトコン
ベアA3について説明する。カーブベルトコンベアA3
は、前記したカーブベルトコンベアA2と同様に構成し
てあるが、2個のベルト挟持ユニットb6,b7の内、
コンベア始端側のユニット6のみに駆動機構cを設けた
ことを特徴としている。上記ベルト挟持ユニットb6
は、前記したカーブベルトコンベアAの中央部のベルト
挟持ユニットb1と全く同様に構成してある。また、コ
ンベア終端側のベルト挟持ユニットb7は、前記したカ
ーブベルトコンベアAの両側のベルト挟持ユニットb
2,b3と全く同様に構成してある。よって、上記両ユ
ニットb6,b7の構造説明は省略する。
【0065】上記両ベルト挟持ユニットb6,b7は、
前記カーブベルトコンベアA2のベルト挟持ユニットb
4,b5と同様に、カーブベルト1の旋回中心Oと各ベ
ルト挟持ユニットb6,b7を結ぶ基準線L6,L7
と、中央の基準線L1とに挟まれる角度α6,α7が各
々15゜になる位置に設置してある。
【0066】上記カーブベルトコンベアA3は、コンベ
ア始端側のベルト挟持ユニットb6のみに駆動機構cを
具備せしめてあるため、該ベルト挟持ユニットb6の中
ローラ4が駆動回転し、該中ローラ4の回転接触によっ
て、カーブベルト1が回転駆動することになる。また、
終端側のベルト挟持ユニットb7の中ローラ4及び両ピ
ンチローラ5,6は上記した如く回転駆動するカーブベ
ルト1に追従する形で回転する。尚、上記したように駆
動機構cをベルト挟持ユニットの一方にのみ具備せしめ
る場合には、カーブベルト1に弛みが生じるのを防止す
る意味で、上記駆動機構cは必ずカーブベルト1の始端
側に具備せしめるのがよい。
【0067】一方、カーブベルト1を旋回外側へ向けて
引き込む付勢力は、上記ベルト挟持ユニットb6,b7
が設置される2箇所に同様に作用し、各ピンチローラ
5,6の接触力により同カーブベルト1が旋回内側へ向
けてずれるのを防止する十分な張力を得る。尚、上記両
ベルト挟持ユニットb6,b7の各部に作用する力学的
バランスは、前記したカーブベルトAのベルト挟持ユニ
ットb1の場合(図7−a,図7−b)と全く同様であ
るので、その説明は省略する。
【0068】上記したように2個のベルト挟持ユニット
b6,b7の一方にのみに駆動機構cを具備せしめたも
のにおいては、カーブベルト1に十分な駆動回転力と張
力を与えるとこができると共に、駆動機構cが一個で済
むので、部品点数の削減を実現し、製造コストの削減を
図ることができる。
【0069】尚、上記したカーブベルトコンベアA3
も、上記したカーブベルトA2と同様に、両ベルト挟持
ユニットb6,b7の設置位置を、基準線L6,L7と
中央の基準線L1との間の角度が各々15゜〜30゜程
度の範囲内に設定した位置が好ましい。しかし、ベルト
挟持ユニットb6,b7の設置位置を決定する上記角度
は15゜〜30゜の範囲に限定するものではなく、この
範囲から外れる角度に設定してもよい。
【0070】さらに、上記実施例のカーブベルトコンベ
アA〜A3は、コンベア両端部のローラ2a,2bの挟
む角度を90゜として構成したが、本発明のカーブベル
トコンベアは、上記角度を90゜に限定するものではな
く、90゜以下に設定しても、90゜以上に設定しても
よい(図示せず)。
【0071】尚、上述した各カーブベルトコンベアA〜
A3は、カーブベルト1をコンベアローラ2a側端部か
らローラ2b側端部へ向けて正回転駆動させるものとし
て説明した。しかし、上記した各コンベアA〜A3は、
図3中の二点鎖線及び図13にて示すように、両ピンチ
ローラ5,6を軸支する回動アーム71a及び71bの
枢軸を中ローラ4の軸芯4’を挟んで反対側に枢支し、
平面視における両ピンチローラ5,6の傾斜を逆向きに
設定すると共に、駆動用ローラとなる中ローラ4を逆駆
動回転させることによりカーブベルト1を逆回転駆動す
ることが可能である。本発明の主旨によれば、ベルト挟
持ユニットの設置数は複数であれば何個設置してもよ
い。上記実施例のカーブベルトコンベアA〜A3では、
2個若しくは3個のベルト挟持ユニットb1〜b7を設
置したが、ベルト挟持ユニットの設置数は上記実施例の
ように2個若しくは3個に限定するものではなく、4個
以上のベルト挟持ユニットを設置してもよい。その場合
でも、駆動機構の設置は、上記ベルト挟持ユニットの内
の少なくとも一台に設置すればよく、2台以上若しくは
全部のユニットに駆動機構を設置するのも任意である。
【0072】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、コンベア
本体における上記カーブベルトの外周部に沿って複数個
のベルト挟持ユニットを配設して成り、上記各ベルト挟
持ユニットは、上記カーブベルトの外周部に挿入して設
置する中ローラと、上記カーブベルト外周部の往路側と
復路側とを挟んで上記中ローラの外周面にそれぞれ押圧
せしめる往路側復路側両ピンチローラとから構成し、上
記各ベルト挟持ユニットの内の少なくとも一個のものの
中ローラに駆動機構を接続し、該中ローラの駆動回転に
よりカーブベルトを回転駆動すると共に、上記各ベルト
挟持ユニットの往路側,復路側両ピンチローラの軸芯
を、所定方向へ傾斜せしめた状態で回転自在に軸支せし
め、両ピンチローラの回転時の接触により、上記カーブ
ベルトの外周部を旋回外側へ向けて付勢せしめて成るも
のである。よって、本願のカーブベルトコンベアは、複
数のベルト挟持ユニットだけで、カーブベルトの回転駆
動と保持力とを十分に発揮し得るものであり、従来のカ
ーブベルトコンベアのように、カーブベルトの外周側縁
部を案内桟やチェーン等の保持機構により保持したもの
と比較すると、カーブベルトを保持するための複雑な機
構を一掃し、カーブベルトを保持して駆動させるための
機構を極めて簡素化することができると共に、大きな騒
音を発生することなくカーブベルトを確実に回転駆動せ
しめることができる。
【0073】また、本願のカーブベルトコンベアは、複
数のベルト挟持ユニットを具備し、カーブベルトの外周
部をこれら各ベルト挟持ユニットの設置位置において、
それぞれ旋回外側へ向けて付勢するように構成したの
で、上記カーブベルトの外周部を広い範囲で旋回外側へ
向けて均等に付勢することができ、この幅広く均等に作
用する付勢力により、旋回内周側へ逃げるように作用す
るカーブベルトのずれ力に対向し、カーブベルトの幅方
向に均等で且つ十分な張力を与えることができる。その
結果、カーブベルトの幅を大幅に広げてカーブベルトコ
ンベアを大型化することが可能となり、実際に1m程度
の幅広なカーブベルトを具備した場合でも、搬送面の膨
らみや旋回中心へのずれ等の支障を生じることなく円滑
に運転することが可能である。
【0074】また、複数のベルト挟持ユニットによりカ
ーブベルトの張力を幅広く均等に維持することにより、
カーブベルトの逃げを確実に防止できるので、ベルト両
端部のローラの径を抑えてコンベア接続部の段差を十分
に小さくすることも可能となり、軽量短小な搬送物を円
滑に搬送することができる。
【0075】上記カーブベルトを架設する両ローラは、
略短円筒形に形成せしめた多数の小ローラを同芯上に並
列して構成し、これらの小ローラが個々に自由回転する
ように構成してあるので、カーブベルトの回転駆動中に
おいて、同軸上に並列せしめた各小ローラが個々に独立
して自由回転することにより、両ローラ間に架設される
カーブベルトの内周側と外周側との間に生じる周速度の
差を、上記した夫々の小ローラがそれぞれの位置の周速
度で回転することにより吸収し、カーブベルトの円滑な
回転駆動に寄与する。
【0076】さらに、上記カーブベルトコンベアは、上
記カーブベルトの外周部を平坦状に構成してあるので、
従来のカーブベルトのようにカーブベルトの外周部にビ
−ドや桟等の突出部を全く無くすことができ、その結
果、カーブベルト外周部の屈曲性を向上することがで
き、また、カーブベルト自体の形態を簡素化し、製造の
簡略化を図ることができる。
【0077】請求項2記載のカーブベルトコンベアは、
上記したベルト挟持ユニットをコンベア本体のカーブベ
ルト外周部に於ける略中央部と、その両側との3箇所に
配設し、上記中央部のベルト挟持ユニットの中ローラに
駆動機構を接続して成るものであるから、中央部に設置
したベルト挟持ユニットの中ローラを駆動回転させるこ
とにより、カーブベルトを回転駆動せしめると共に、該
カーブベルトの回転駆動に追従する形で回転する3個の
各ベルト挟持ユニットのピンチローラにより、カーブベ
ルト外周部の3箇所をそれぞれ旋回外側へ向けて付勢し
得る。よって、3個のベルト挟持ユニットにより、カー
ブベルト外周部を広い範囲で挟持して、旋回外側へ向け
る付勢力を広い範囲で均等に与えることができると共
に、この幅広く均等に作用する付勢力により旋回内周側
へ逃げるように作用するカーブベルトのずれ力に対向
し、カーブベルトの幅方向に十分な張力を与えることが
できる。また、3個のベルト挟持ユニットを具備しなが
らも、駆動機構は中央部のベルト挟持ユニットに1個設
置するだけでよいので、構造の簡素化と部品点数の削減
とにより製造コストを低減することができる。
【0078】請求項3記載のカーブベルトコンベアは、
上記ベルト挟持ユニットをコンベア本体のカーブベルト
外周部に於ける2箇所に配設し、この両ベルト挟持ユニ
ットの中ローラに各々駆動機構を接続して成るものであ
るから、カーブベルト外周部の2箇所に設置した2個の
ベルト挟持ユニットの中ローラをそれぞれに駆動回転す
ることにより、カーブベルトを確実に回転駆動できると
共に、該カーブベルトの回転駆動に追従する形で回転す
る両ベルト挟持ユニットのピンチローラにより、カーブ
ベルト外周部の2箇所をそれぞれ旋回外側へ向けて付勢
し得る。
【0079】よって、各々に駆動機構を接続した2個の
ベルト挟持ユニットにより、カーブベルト外周部を広い
範囲で挟持し、駆動回転する両中ローラによりカーブベ
ルトをより確実に回転駆動せしめると同時に、旋回外側
へ向ける付勢力を幅広い範囲で均等に与えることがで
き、この幅広く且つ均等に作用する付勢力により旋回内
周側へ逃げるように作用するカーブベルトのずれ力に対
向し、カーブベルトの幅方向に十分な張力を与えること
ができる。
【0080】請求項4記載のカーブベルトコンベアは、
上記ベルト挟持ユニットをコンベア本体のカーブベルト
外周部に於ける2箇所に配設し、これら両ベルト挟持ユ
ニットの内のどちらか一方の中ローラに各々駆動機構を
接続して成るものであるから、駆動機構を接続した一方
のベルト挟持ユニットの中ローラを駆動回転させること
により、カーブベルトを回転駆動せしめると共に、該カ
ーブベルトの回転駆動に追従する形で回転する両ベルト
挟持ユニットのピンチローラにより、カーブベルト外周
部の2箇所をそれぞれ旋回外側へ向けて付勢し得る。
【0081】よって、2個のベルト挟持ユニットによ
り、カーブベルト外周部を広い範囲で挟持して、旋回外
側へ向かう付勢力を幅広い範囲で均等に与えることがで
き、この幅広く且つ均等に作用する付勢力により旋回内
周側へ逃げるように作用するカーブベルトのずれ力に対
向し、カーブベルトの幅方向に十分な張力を与えること
ができる。また、2個のベルト挟持ユニットを具備しな
がらも、駆動機構は一方のベルト挟持ユニットに設置す
るだけでよいので、構造の簡素化と部品点数の削減とに
より製造コストを低減することができる。
【0082】請求項5記載のカーブベルトコンベアは、
基盤の旋回中心側部位を保持する保持材を着脱可能に設
けると共に、同基盤の旋回中心側の下面に上支承ローラ
を設け、該上支承ローラの直下のコンベア本体部材に、
下支承ローラを設置し、これら上下両支承ローラとの外
周面同士を付き合わせて成るものである。よって、カー
ブベルトを取り外す際に、上記保持部材を基盤から取り
外しても、同基盤の旋回中心部付近を、保持部材に代わ
って上下両支承ローラにより支承し、元の状態を維持し
得る。すなわち、保持部材を取り外して、カーブベルト
の取り外し、及び取付作業を行う際に、上記基盤の旋回
中心部側が自重により垂れ下がって変形してしまうよう
な不具合を防止することができる。
【0083】したがって、上記保持部材を取り外した
後、コンベア本体両端部のローラ間に架設された無端状
のカーブベルトを旋回内側へ向けて引き抜く際に、同カ
ーブベルトの復路側を上記上下両支承ローラの間に挿通
して引き抜くことにより、カーブベルトの引き抜き作業
を極めて簡単に行うことができる。また、カーブベルト
は逆の手順により、簡単に装着することができる。よっ
て、保持部材の着脱作業だけで、カーブベルトの取り外
し作業、及び取付作業を極めて簡単且つ短時間にて行う
ことができるようになり、その結果、保守点検や衛生管
理のために、定期的に行うベルトや機体の洗浄作業の手
間を、大幅に低減し、機器の衛生化に寄与し得る。さら
に、上記した如くカーブベルトを引き抜く際、外周面同
士が付き合った上下両支承ローラがカーブベルトの通過
に伴って回転するので、同カーブベルトの引き抜きを円
滑に行うことができ、さらに擦れや引っ掛かりをなくし
てカーブベルトの損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したカーブベルトコンベアを
示す平面図。
【図2】 図1におけるII-II 線断面図。
【図3】 中央部のベルト挟持ユニット部分を示す斜
視図。
【図4】 図1におけるIV-IV 線断面図。
【図5】 カーブベルトの内周側部位を示す斜視図。
【図6】 正転駆動時における駆動状態を示し、
(a)は駆動ローラとピンチローラ部を示す正面図、
(b)は同平面図である。
【図7】 正転駆動時における各部の力学的バランス
を示す説明図であり、(a)は往路側、(b)は復路側
を示す
【図8】 カーブベルトを引き抜く状態の基盤内周部
位を示す斜視図。
【図9】 同部位の縦断面図。
【図10】 2個のベルト挟持ユニットを具備し、そ
の両方に駆動機構を設けたカーブベルトコンベアを示す
平面図。
【図11】 2個のベルト挟持ユニットの間隔を広げ
て構成したカーブベルトコンベアを示す平面図。
【図12】 2個のベルト挟持ユニットを具備し、そ
の一方に駆動機構を設けたカーブベルトコンベアを示す
平面図。
【図13】 逆転使用状態の中央部のベルト挟持ユニ
ットを示す斜視図。
【図14】 従来のカーブベルトコンベアを示す平面
図。
【符号の説明】
A〜A3・・・カーブベルトコンベア a・・・コンベア本体 b1〜b7・・・ベルト挟持ユニット c・・・駆動機構 L1〜L7・・・基準線 1・・・カーブベルト 2a・・・コンベア始端側ローラ 2b・・・コンベア終端側ローラ 4・・・中ローラ 4’・・・軸芯 4a・・・支軸 5・・・ピンチローラ(往路側) 5’・・・軸芯 5a・・・支軸 6・・・ピンチローラ(復路側) 6’・・・軸芯 6a・・・支軸 8・・・基盤 91・・・上支承ローラ 92・・・下支承ローラ 93・・・保持材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−323908(JP,A) 特開 平3−264415(JP,A) 特開 平6−340315(JP,A) 実開 昭57−509(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 15/00 - 15/28 B65G 15/60 - 15/64 B65G 39/00 - 39/20 B65G 21/16 - 21/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略短円筒形に形成した多数の小ローラ
    を同芯上に並列せしめて外形を略長軸状に成し、上記各
    小ローラが個々に自由回転するように構成した一対のロ
    ーラをコンベア本体上の両端部に配設し、これら両ロー
    ラ若しくはナイフエッジの間に平面視略円弧状の搬送軌
    道を構成する無端状で且つ平坦なカーブベルトを架設
    し、同コンベア本体における上記カーブベルトの外周部
    に沿って複数個のベルト挟持ユニットを配設して成り、
    上記各ベルト挟持ユニットは、上記カーブベルトの外周
    部における往路側と復路側との間に挿入して設置すると
    共に平面視において同カーブベルトの旋回中心からベル
    ト外周へ向けて延びる基準線上に軸芯を一致させた状態
    にて回転自在に軸支せしめた中ローラと、上記カーブベ
    ルト外周部の往路面上に設置し、同カーブベルトを挟ん
    で上記中ローラの外周面に押圧せしめるピンチローラ
    と、上記カーブベルト外周部の復路面下に設置し、同カ
    ーブベルトを挟んで上記中ローラの外周面に押圧せしめ
    るピンチローラとから構成し、且つ、上記各ベルト挟持
    ユニットの内の少なくとも一個のものの中ローラに駆動
    機構を接続して同中ローラを駆動回転自在に成し、該中
    ローラ外周面と往路側復路側両ピンチローラとの間に挟
    んだカーブベルトを回転駆動可能に構成すると共に、上
    記各ベルト挟持ユニットの往路側,復路側両ピンチロー
    ラの軸芯を、平面視の基準線に対して所定方向へ傾斜せ
    しめた状態で回転自在に軸支せしめ、両ピンチローラの
    回転時の接触により、上記カーブベルトの外周部を旋回
    外側へ向けて付勢せしめて成るカーブベルトコンベア。
  2. 【請求項2】 上記ベルト挟持ユニットをコンベア本
    体のカーブベルト外周部に於ける略中央部と、その両側
    の3箇所に配設し、上記中央部のベルト挟持ユニットの
    中ローラに駆動機構を接続して成る請求項1記載のカー
    ブベルトコンベア。
  3. 【請求項3】 上記ベルト挟持ユニットをコンベア本
    体のカーブベルト外周部に於ける2箇所に配設し、これ
    ら両ベルト挟持ユニットの中ローラに各々駆動機を接続
    して成る請求項1記載のカーブベルトコンベア。
  4. 【請求項4】 上記ベルト挟持ユニットをコンベア本
    体のカーブベルト外周部に於ける2箇所に配設し、これ
    ら両ベルト挟持ユニットの内のどちらか一方の中ローラ
    に駆動機構を接続して成る請求項1記載のカーブベルト
    コンベア。
  5. 【請求項5】 上記カーブベルトの往路側を下面側か
    ら略平面状に支承する基盤を具備し、該基盤の旋回中心
    側の部位をコンベア本体部材上において所定の高さに保
    持する保持材を着脱可能に設け、且つ、同基盤の旋回中
    心側の部位の下面に上支承ローラを設けると共に、該上
    支承ローラの直下に位置するコンベア本体部材に、下支
    承ローラを設置し、該下支承ローラと上記上支承ローラ
    との外周面同士を付き合わせて成る請求項1乃至請求項
    4のいずれか1項記載のカーブベルトコンベア。
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