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JP3212232B2 - 脱調検出装置 - Google Patents

脱調検出装置

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JP3212232B2
JP3212232B2 JP31710194A JP31710194A JP3212232B2 JP 3212232 B2 JP3212232 B2 JP 3212232B2 JP 31710194 A JP31710194 A JP 31710194A JP 31710194 A JP31710194 A JP 31710194A JP 3212232 B2 JP3212232 B2 JP 3212232B2
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JP
Japan
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voltage
detection
stepping motor
time
circuit
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JP31710194A
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JPH07327399A (ja
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隆久 平野
央一 杉浦
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
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Publication of JPH07327399A publication Critical patent/JPH07327399A/ja
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  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータ等
にかかる負荷の変化やステップの脱調を検出する脱調検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、4相励磁駆動のステッピングモ
ータ1には、図14に示すように、その各励磁相を励磁
するためのNPN形の励磁用トランジスタ2及びダイオ
ード3から構成される並列回路4がそれぞれの励磁相に
接続されている。
【0003】そして、この励磁用トランジスタ2のベー
スに、図15に示すCPU(中央処理装置)11からモ
ータ駆動回路14を介して図16(a)に示すような駆
動制御信号(駆動パルス)VA が供給することによって
各励磁相を励磁させてステッピングモータ1を駆動する
ようになっている。
【0004】そして、ステッピングモータ1の脱調検出
置は、励磁用トランジスタ2のエミッタを抵抗7を介
して接地し、この励磁用トランジスタ2と抵抗7との接
続点の脱調検出電圧VRSを監視し、この脱調検出電圧V
RSに基づいてモータの脱調判断を行うようになってい
た。
【0005】図15において、12はCPU11が脱調
検出制御を行うためのプログラムデータ等を格納したR
OM(リード・オンリー・メモリ)、13はI/Oポー
トである。上記CPU11とROM12、I/Oポート
13、モータ駆動回路14とは、バスライン15により
電気的に接続されている。
【0006】前記モータ駆動回路14は、D/A変換回
路(図示しない)を有し、CPU11からの図16
(a)に示すようなデジタル信号(駆動制御信号VA )
をアナログ信号に変換し、この信号に基づいてステッピ
ングモータ1の各励磁相のトランジスタ2のベースに駆
動信号を供給するようになっている。
【0007】上記I/Oポート13には、コンパレータ
16の出力端子が接続しており、この出力端子とI/O
ポート13との接続点は抵抗17を介して電源端子Vcc
(5V)に接続している。
【0008】上記コンパレータ16は、その反転端子
(−)は基準電圧電源18に接続しており、非反転端子
(+)は励磁用トランジスタ2と抵抗7との接続点に接
続している。このコンパレータ16は脱調検出電圧VRS
を基準電圧と比較してその比較結果に応じて出力が変化
するようになっており、この出力をI/Oポート13に
出力する。
【0009】具体的には、脱調検出電圧VRSが基準電圧
より低いとき、I/Oポート13からのポート出力P=
0となり、脱調検出電圧VRSが基準電圧より高いとき、
I/Oポート13からのポート出力P=1となる。
【0010】このような脱調検出装置においては、上記
CPU11から駆動制御信号を供給し、ステッピングモ
ータ1を駆動すると、通常駆動時、すなわちステッピン
グモータ1が脱調等していないときには、その駆動電流
(IA )は、図16(b)に示すように、CPU11か
らの駆動制御信号がオフからオンになる時から上昇し、
CPU11からの駆動制御信号がオンからオフに変わる
タイミングAでピーク(1A)に達する。その後、ゆっ
くりと降下する。
【0011】脱調検出電圧(VRS)も同図(c)に示す
ように、上記駆動電流(IA )と同様な波形になり、タ
イミングAにおけるピーク電圧VRSは、抵抗7の抵抗値
を1Ωとすると、1A×1Ω=1Vになる。
【0012】ところが、ステッピングモータ1に脱調等
が生じると、上記駆動電流(IA )は、図16(d)に
示すように、通常駆動時に比してタイミングAにおける
立上りが急となり、ピーク電流も通常駆動時より大きい
1.2Aとなる。この駆動電流(IA )に応じて脱調検
出電圧(VRS)も、同図(e)に示すように、通常駆動
時に比して立上りが急となり、ピーク電圧VRSは、1.
2A×1Ω=1.2Vとなり、通常駆動時より大きくな
る。
【0013】このようなステッピングモータ1の通常駆
動時と脱調時との駆動電流IA のピーク時(タイミング
A)の波形が相違することを利用して、この駆動電流I
A に応じて変化する脱調検出電圧VRSをタイミングAか
ら所定時間経過後に、コンパレータ16及びI/Oポー
ト13を介して検出し、この検出結果からステッピング
モータ1の脱調判断を行っていた。
【0014】すなわち、具体的には、I/Oポート13
からのポート出力Pが0の場合、ステッピングモータ1
が脱調していると判断し、I/Oポート13からのポー
ト出力Pが1の場合、ステッピングモータ1が脱調して
いないと判断していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなス
テッピングモータにおいては、一般に、通常駆動時のピ
ーク電流(1A)と脱調時のピーク電流(1.2A)と
の差が0.2A程度しかなく、従って、抵抗7の抵抗値
が1Ωであれば脱調検出電圧VRSの差も0.2V程度の
微小電圧となるため、上述したような脱調検出装置で
は、この微小な電圧の相違からモータ1が脱調したか否
かを正確に判断するのは困難であるという問題があっ
た。
【0016】また、抵抗7の抵抗値を大きくすることに
より、脱調検出電圧VRSを大きくすることも考えられる
が、このようにした場合には、抵抗7のジュール熱の発
生等による電力の消費が大きくなり、従って、回路全体
の消費電力が大きくなってしまうため妥当でない。
【0017】そこで本発明は、確実に脱調検出を行うこ
とができる脱調検出装置を提供しようとするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、励磁用トランジスタのオン・オフ動作で複数の励磁
相を励磁することによって駆動するステッピングモータ
と、前記励磁相に生じる逆起電圧の波形をパルス波形に
する互いにカソードを接続した一対の定電圧ダイオード
と抵抗分圧回路との直列回路を電源端子に接続してなる
逆起電圧検出回路と、ステッピングモータの励磁相と励
磁用トランジスタとの接続点にアノードを接続し、逆起
電圧検出回路の定電圧ダイオードのカソードの接続点
カソードを接続した逆流防止用ダイオードと、逆起電
圧検出回路の抵抗分圧回路の分圧点に生じるパルス波形
状の脱調検出電圧を監視し、この脱調検出電圧の時間幅
が前記ステッピングモータの通常駆動時の時間幅よりも
短いときステッピングモータが脱調したと判断する脱調
検出判断手段とを設けたものである。
【0019】
【0020】請求項記載の本発明は、励磁相と励磁用
トランジスタとの接続点のすべてに、それぞれ逆流防止
用ダイオードのアノードを別々に接続し、これらすべて
の逆流防止用ダイオードのカソードを接続した共通端子
を逆起電圧検出回路の各定電圧ダイオードのカソードに
接続し、ステッピングモータの通電駆動時に、ステッピ
ングモータの各励磁相に生じる逆起電圧の波形の頭部を
所定の定電圧値に制限する時間が連続するように各定電
圧ダイオードのツェナ電圧を設定した請求項記載の脱
調検出装置である。
【0021】請求項記載の本発明は、励磁用トランジ
スタのオン・オフ動作で複数の励磁相を励磁することに
よって駆動するステッピングモータと、互いにカソード
を接続した一対の定電圧ダイオードと抵抗分圧回路との
直列回路を電源端子に接続してなる逆起電圧検出回路
と、励磁相と励磁用トランジスタとの接続点にアノード
を接続するとともに、逆起電圧検出回路の各定電圧ダイ
オードのカソードにカソードを接続した逆流防止用ダイ
オードと、逆起電圧検出回路の抵抗分圧回路の分圧点に
生じる脱調検出電圧と予め設定した基準電圧とを比較し
て、脱調検出電圧が基準電圧以上となる時間を検出する
比較回路と、ステッピングモータの通電駆動時の比較回
路からの検出時間を記憶しておく検出時間記憶手段と、
ステッピングモータの駆動時、比較回路からの検出時間
を監視し、この比較回路からの検出時間と、検出時間記
憶手段から取出した通常駆動時の検出時間とを比較し
て、検出回路からの検出時間が通常駆動時の検出時間よ
りも短いときにステッピングモータが脱調したと判断す
る脱調判断手段とを設けたものである。
【0022】
【作用】このような構成の請求項1記載の本発明におけ
る原理を説明する。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】本発明における脱調検出電圧は、ステッピ
ングモータの各励磁相に生じる逆起電力に基づいて、励
磁用トランジスタをオンからオフにしたときに立上り、
そのピーク電圧は一方の定電圧ダイオード(アノードが
電源端子に接続した定電圧ダイオード)によって制限
れて所定電圧となり、その後は、他方の定電圧ダイオー
ド(カソードが一方の定電圧ダイオードに接続された定
電圧ダイオード)のツェナ電圧に基づいて急俊に降下す
る。この場合の脱調検出電圧は略パルス波形になる。
【0028】脱調検出電圧は、ステッピングモータの脱
調時には、通常駆動時よりも各励磁相に生じる逆起電力
のピークが大きくなり、その後急に小さくなるため、脱
調検出電圧の制限時間も通常駆動時より短くなる。この
ため、脱調検出電圧は、その制限時間経過後は、脱調時
の方が速く降下する略パルス波形となる。従って、この
制限時間経過後の電圧を検出すれば、ステッピングモー
タが脱調しているか否かを判断することができる。
【0029】本発明においては、このような原理を利用
することにより、脱調検出判断手段により、脱調検出電
圧を監視し、この脱調検出電圧に基づいて、ステッピン
グモータの脱調判断を行う。
【0030】次に、請求項記載の本発明における原理
を説明する。
【0031】各励磁相における脱調検出電圧の一方の定
電圧ダイオード(アノードが電源端子に接続した定電圧
ダイオード)の制限時間が連続するように各定電圧ダイ
オードのツェナ電圧を設定することにより、ステッピン
グモータの通常駆動時の脱調検出電圧がほぼ一定の電圧
となる。
【0032】これに対し、ステッピングモータの脱調時
には、通常駆動時よりも制限時間が短くなるため、脱調
検出電圧は略パルス波形となる。従って、この脱調検出
電圧のパルス波形を検出すれば、ステッピングモータが
脱調しているか否かを判断することができる。
【0033】本発明においては、このような原理を利用
することにより、脱調検出判断手段により、脱調検出電
圧を監視し、この脱調検出電圧に基づいて、ステッピン
グモータの脱調判断を行う。
【0034】次に、請求項記載の本発明における原理
は、上述した請求項記載の本発明における原理と同様
である。
【0035】本発明では、この原理を利用して、ステッ
ピングモータの通常駆動時の脱調検出電圧の制限時間
(検出時間)を予め比較回路で検出して検出時間記憶手
段に記憶しておく。そして、ステッピングモータの駆動
時、比較回路からの制限時間(検出時間)を監視し、こ
の比較回路からの制限時間(検出時間)と、検出時間記
憶手段から取出した通常駆動時の制限時間(検出時間)
とを比較して、比較回路からの制限時間(検出時間)が
通常駆動時の制限時間(検出時間)よりも短いときにス
テッピングモータが脱調したと判断する。
【0036】
【実施例】以下、本発明をユニポーラ型ステッピングモ
ータを備えた電子機器の脱調検出装置に適用した場合の
一実施例を図面を参照して説明する。
【0037】図1は、本実施例の構成を示す回路図で、
21は4相励磁のユニポーラ型ステッピングモータであ
る。このステッピングモータ21の各励磁相(A相,B
相,C相,D相)は、その一方の端子がコモン端子とな
っており、このコモン端子はモータ駆動電源Vc (例え
ば26V)に接続している。
【0038】また、ステッピングモータ21の各励磁相
の他方の端子には、それぞれの励磁相を励磁するための
NPN形トランジスタ22及びダイオード23から構成
される並列回路24が接続している。
【0039】具体的には、各並列回路24のトランジス
タ22のコレクタはステッピングモータ21の各励磁相
に接続しており、トランジスタ22のエミッタは接地し
ている。そして、コレクタ及びエミッタ間は、ダイオー
ド23が図示極性で接続している。
【0040】このステッピングモータ21の各励磁相の
駆動電流IA は通常駆動時、すなわちステッピングモー
タ21の脱調等がない時は、図3(b)に示すように変
化し、脱調時、すなわちステッピングモータ21にかか
る負荷の増加やステップの脱調が生じた時は、同図
(e)に示すように変化する。
【0041】上記ステッピングモータ21の各励磁相の
他方の端子とトランジスタ22との接続点には、逆流防
止用ダイオード25のアノードが接続しており、この逆
流防止用ダイオード25のカソードは逆起電圧検出回路
26に接続している。
【0042】具体的には、この逆起電圧検出回路26は
定電圧ダイオード27及び抵抗28,29を直列して構
成した抵抗分圧回路との直列回路で構成され、この定電
圧ダイオード27のアノードは電源端子Vccに接続して
いる。また、定電圧ダイオード27のカソードは上記逆
流防止用ダイオード25のカソードに接続している。
【0043】この定電圧ダイオード27のカソード電圧
VR は、通常駆動時は、図3(c)に示すように変化
し、脱調時は、同図(f)に示すように変化する。
【0044】本実施例における制御部の構成は、図15
に示すものと同様の構成であるが、本実施例では、逆起
電圧検出回路26の抵抗28及び29の分圧点にコンパ
レータ16の非反転端子(+)が接続している点が異な
っている。
【0045】本実施例におけるCPU11にはモータ駆
動パルスの出力タイミングをとるために時間をカウント
するカウンタと、脱調検出のタイミングをとるために時
間をカウントするカウンタが設けられている。
【0046】また、このCPU11は、図2に示すよう
な脱調検出制御を行うようになっている。すなわち、C
PU11は、先ずST1にてモータ駆動回路14を介し
て図3(a)に示すような駆動制御信号(駆動パルス)
をトランジスタ22のベースに供給することによってス
テッピングモータ21の各励磁相(A相,B相,C相,
D相)を順に1ステップずつ駆動する。
【0047】そして、各励磁相とも、それぞれ駆動制御
信号(駆動パルス)を供給した後、2.5msのカウン
トを開始する。
【0048】このとき、例えばA相の定電圧ダイオード
27のカソード電圧VR 及び脱調検出電圧VS の波形は
図3(c)及び(d)に示すように、CPU11からの
駆動制御信号VA がオンからオフに変化したときに、逆
起電力が生じる。この逆起電力は、電源端子Vccの電圧
及び定電圧ダイオード27のツェナ電圧により一定時間
Tn だけ制限され、その後、少しずつ降圧していく。
【0049】次に、ST2にてカウンタが2.5msを
カウントすると、ST3にてさらにステッピングモータ
11の各励磁相(A相,B相,C相,D相)を1ステッ
プ駆動する。
【0050】そして、例えば各励磁相とも、それぞれ駆
動制御信号(駆動パルス)を供給した後、ST4にてカ
ウンタが0.6msをカウントすると(図3に示すタイ
ミングB)、ST5にてI/Oポート13の出力を読込
み、このポート出力Pが0か否か、すなわち脱調検出電
圧VS が基準電圧より低いか否かを判断する。
【0051】このような判断をするのは、ステッピング
モータ21の脱調時には、各定電圧ダイオード27のカ
ソード電圧VR 及び脱調検出電圧VS の波形は図3
(f)及び(g)に示すように、その制限時間Tm は通
常駆動時の制限時間Tn よりも短くなるため、制限時間
Tm −Tn 間では、脱調時の電圧の方が通常駆動時の電
圧よりも低くなるからである。
【0052】ST5にて脱調検出電圧VS が基準電圧よ
り低いと判断した場合(ポート出力P=0)、ステッピ
ングモータ11に脱調が発生したと判断し、脱調検出制
御を終了する。
【0053】これに対し、脱調検出電圧VS が基準電圧
以上であると判断した場合(ポート出力P=1)は、ス
テッピングモータ21は脱調していないと判断し(脱調
検出判断手段)、ST2の制御動作に戻る。
【0054】このような構成の本実施例においては、ス
テッピングモータ21の脱調検出を行う際、先ずステッ
ピングモータ21の各励磁相(A相,B相,C相,D
相)が1ステップずつ駆動され、各励磁相につき2.5
msのカウントが終了すると、さらにステッピングモー
タ21の各励磁相が1ステップずつ駆動される。
【0055】その後、各励磁相につき0.6msのカウ
ントが終了すると、I/Oポート13の出力が読込ま
れ、このポート出力Pが0か否か、すなわち脱調検出電
圧VSが基準電圧より低いか否かが判断される。
【0056】このとき、ステッピングモータ21が通常
駆動を行っている場合は、脱調検出電圧VS が基準電圧
以上となり、ポート出力Pが1となる。これにより、ス
テッピングモータ21は脱調していないと判断される。
この場合には、以上の処理、すなわちステッピングモー
タ21の駆動制御処理及びその脱調検出制御処理が繰返
される。
【0057】上記ステッピングータ21がこのような通
常駆動を行っている途中で、脱調等が発生すると、脱調
検出電圧VS が基準電圧より低くなり、ポート出力Pが
0となる。これにより、ステッピングモータ21は脱調
したと判断され、ステッピングモータ21の駆動制御及
びその脱調検出制御が終了する。
【0058】このように、ステッピングモータ21の脱
調時に、各励磁相に発生する逆起電力が通常駆動時に比
して異なる性質を利用して、脱調の検出を行うことによ
って、従来よりも大きな検出電圧でステッピングモータ
21が脱調しているか否かの判断を行うことができるた
め、確実な脱調検出を行うことができる。
【0059】次に、本発明をユニポーラ型ステッピング
モータを備えた電子機器の脱調検出装置に適用した場合
の他の実施例を図4ないし図6を参照して説明する。な
お、上記実施例と同一部分には同一符号を付して詳細な
説明を省略する。
【0060】図4は、本実施例の構成を回路図で、図1
に示す回路と異なるのは、定電圧ダイオード27と抵抗
28との接続点に、定電圧ダイオード31を図示極性で
接続し、この定電圧ダイオード31のカソードに逆流防
止用ダイオード25のカソードを接続した点である。
【0061】図5は、図4に示すステッピングモータ2
1の制御部の構成を示すブロック図で、図15に示す制
御部と異なる点は、脱調検出電圧VSSをコンパレータ1
6を介さずに直接I/Oポート13に接続している点で
ある。
【0062】これは、後述するように定電圧ダイオード
31のツェナ電圧以上であるときの脱調検出電圧VSSが
ロジック電圧レベル5Vになるように抵抗28,29の
抵抗値を設定した場合には、コンパレータ16が不要と
なるからである。
【0063】本実施例におけるI/Oポート31は、脱
調検出電圧VSSが5Vのときには、ポート出力Pが1、
脱調検出電圧VSSが0Vのときには、ポート出力Pが0
となるようになっている。
【0064】この脱調検出電圧VSSは、ステッピングモ
ータ21が通常駆動時には、図6(d)に示すように変
化し、脱調時には、同図(g)に示すように変化する。
【0065】すなわち、CPU11からの駆動制御信号
VA がオンからオフに変化したとき、逆起電力が生じ
る。この逆起電力は、電源端子Vccの電圧及び定電圧ダ
イオード27のツェナ電圧により一定時間Tn だけ制限
され、その後、少しずつ降圧していく。
【0066】このとき、定電圧ダイオード27のカソー
ド電圧VR が定電圧ダイオード31のツェナ電圧以上で
あるときは、抵抗28及び29に定電圧ダイオード27
のカソード電圧VR から定電圧ダイオード31のツェナ
電圧を引いた電圧が供給される。
【0067】そして、定電圧ダイオード27のカソード
電圧VR が降圧して、定電圧ダイオード31のツェナ電
圧より低くなると、定電圧ダイオード31のツェナ特性
により、抵抗28及び29には電圧がかからなくなる。
【0068】この抵抗28及び29に電圧が供給される
とき、すなわち定電圧ダイオード27のカソード電圧V
R が定電圧ダイオード31のツェナ電圧以上であるとき
の脱調検出電圧VSSが5Vになるように抵抗28,29
の抵抗値を設定すると、この脱調検出電圧VSSはロジッ
ク電圧レベル(0Vから5V)の略パルス波形となる。
【0069】また、上述したように、脱調検出電圧VSS
制限時間Tm は通常駆動時の制限時間Tn よりも短く
なるため、制限時間Tm −Tn 間では通常駆動時の電圧
が5Vとなるのに対し、脱調時の電圧は0Vとなる。
【0070】本実施例では、このTm −Tn 間の脱調検
出電圧VSSを検出して、脱調検出を行う。すなわち、本
実施例におけるCPU11は図2に示す脱調検出制御と
同様の制御を行うようになっている。
【0071】このような構成の本実施例においては、ス
テッピングモータ21の脱調検出を行う際、上記実施例
と同様に、先ずステッピングモータ21の各励磁相(A
相,B相,C相,D相)が1ステップ駆動され、2.5
msのカウントが終了すると、さらにステッピングモー
タ21の各励磁相が1ステップ駆動される。
【0072】そして、0.6msのカウントが終了する
と、I/Oポート13の出力が読込まれ、このポート出
力Pが0か否か、すなわち脱調検出電圧VSSが0Vか否
かが判断される。
【0073】このとき、ステッピングモータ21が通常
駆動を行っている場合は、脱調検出電圧VSSが5Vとな
り、I/Oポート13のポート出力Pが1となる。これ
により、ステッピングモータ21は脱調していないと判
断される。以上の処理、すなわちステッピングモータ2
1の駆動制御及びその脱調検出制御が繰返される。
【0074】上記ステッピングータ21がこのような通
常駆動を行っている途中で、脱調等が発生すると、脱調
検出電圧VSSが0Vとなり、I/Oポート13のポート
出力Pが0となる。これにより、ステッピングモータ2
1は脱調したと判断され、ステッピングモータ21の駆
動制御及びその脱調検出制御が終了する。
【0075】このように、ステッピングモータ21の脱
調時に、各励磁相に発生する逆起電力が通常駆動時に比
して異なる性質を利用して、脱調の検出を行うことによ
って、従来よりも大きな検出電圧で脱調判断を行うこと
ができるため、確実な脱調検出を行うことができる。
【0076】また、定電圧ダイオード27と抵抗28と
の接続点に、定電圧ダイオード31を図4に示す極性で
接続するとともに、この定電圧ダイオード31のカソー
ドに逆流防止用ダイオード25のカソードを接続するた
め、定電圧ダイオード27のカソード電圧VR が定電圧
ダイオード31のツェナ電圧より低くなると、抵抗28
及び29には電圧がかからなくなる。
【0077】これにより、抵抗28及び29の抵抗値を
大きくしても、消費電力の増大を極力防止することがで
きる。また、脱調検出電圧VSSを従来に比して検出し易
い、ロジック電圧レベル(0Vから5V)に容易に設定
することができる。従って、より確実な脱調検出を行う
ことができる。
【0078】また、脱調検出電圧VSSをロジック電圧レ
ベル(0Vから5V)のパルス波形で脱調検出を判断で
きるため、ステッピングモータ21にそのコイル仕様の
個々のばらつきや、ステッピングモータ21にかかる負
荷のばらつきに影響されずに、脱調検出を行うことがで
きる。これにより、確実な脱調検出を行うことができ
る。
【0079】また、脱調検出電圧VSSを比較的大きな電
圧で脱調検出を判断できるため、脱調検出電圧VSSを増
幅するための高精度の増幅回路を別個に設ける必要がな
く、従って、コストの上昇を抑えることができる。
【0080】次に、本発明をユニポーラ型ステッピング
モータを備えた電子機器の脱調検出装置に適用した場合
の他の実施例を図7ないし図10を参照して説明する。
なお、上記実施例と同一部分には同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0081】図7は、本実施例の構成を回路図で、図4
に示す回路と異なるのは、ステッピングモータの各励磁
相に逆流防止用ダイオード25を設けるとともに、各励
磁相に共通の逆起電圧検出回路26を1つだけ設け、こ
の逆起電圧検出回路26の定電圧ダイオード27及び3
1のカソードに各励磁相の逆流防止用ダイオード25の
カソードをすべて接続する点である。
【0082】この場合の脱調検出電圧VSSS は図10
(e)に示すように変化するようになっている。すなわ
ち、脱調検出電圧VSSS のピーク電圧時間が1ステップ
分の時間以上になるように、定電圧ダイオード27及び
31のツェナ電圧を設定すると、ステッピングモータ2
1が通常駆動しているとき、この脱調検出電圧VSSS
は、各励磁相の脱調検出電圧のピーク電圧が重なり合う
ため、ほぼ一定の電圧となる。
【0083】また、ステッピングモータ21に脱調が発
生すると、そのときの脱調検出電圧のピーク電圧は通常
駆動時より短くなるため、このときだけ、0Vの部分が
生じる。
【0084】図8は、図7に示すステッピングモータ2
1の制御部の構成を示すブロック図で、図5に示す制御
部と異なる点は、I/Oポート13の代わりにラッチ機
能を有するラッチポート41を接続した点である。
【0085】本実施例におけるCPU11は、図9に示
すような脱調検出制御を行うようになっている。すなわ
ち、CPU11は、先ずST11にてモータ駆動回路
を介して図10(a)、(b)、(c)、及び(d)
に示すような駆動制御信号(駆動パルス)をトランジス
タ22のベースに供給することによってステッピングモ
ータ21の各励磁相(A相,B相,C相,D相)を1ス
テップずつ駆動する。そして、各励磁相とも、それぞれ
駆動制御信号(駆動パルス)を供給した後、2.5ms
のカウントを開始する。
【0086】このとき、各励磁相の定電圧ダイオード2
7のカソード電圧VR 及び脱調検出電圧VSSS の波形は
図10(e)に示すように、通常駆動時には脱調検出電
圧のピーク電圧が連続して、ほぼ一定の電圧となる。
【0087】次に、ST12にて各励磁相につきカウン
タが2.5msをカウントすると、ST13にてさらに
ステッピングモータ21の各励磁相(A相,B相,C
相,D相)を1ステップ駆動する。
【0088】そして、ST14にてラッチポート41の
出力を読込み、このポート出力Pが0か否か、すなわち
脱調検出電圧VSSS が0Vか否かを判断する。このと
き、脱調検出電圧VSSS が0Vであると判断した場合
(ポート出力P=0)、ステッピングモータ21に脱調
が発生したと判断し、脱調検出制御を終了する。
【0089】これに対し、脱調検出電圧VSSS がVで
あると判断した場合(ポート出力P=1)は、ステッピ
ングモータ21は脱調していないと判断し、ST12の
制御動作に戻る。
【0090】このような構成の本実施例においては、ス
テッピングモータ21の脱調検出を行う際、先ずステッ
ピングモータ21の各励磁相(A相,B相,C相,D
相)が1ステップ駆動され、それぞれ2.5msのカウ
ントが終了すると、さらにステッピングモータ21の各
励磁相が1ステップ駆動される。
【0091】そして、ラッチポート41の出力が読込ま
れ、このポート出力Pが0か否か、すなわち脱調検出電
圧VSSS が0Vか否かが判断される。
【0092】このとき、ステッピングモータ21が通常
駆動を行っている場合は、脱調検出電圧VSSS が5Vと
なり、ポート出力Pが1となる。これにより、ステッピ
ングモータ21は脱調していないと判断される。以上の
処理、すなわちステッピングモータ21の駆動制御及び
その脱調検出制御が繰返される。
【0093】上記ステッピングータ21が、このような
通常駆動を行っている途中で、脱調等が発生すると、脱
調検出電圧VSSS が0Vとなり、ポート出力Pが0とな
る。これにより、ステッピングモータ21は脱調したと
判断され、ステッピングモータ21の駆動制御及びその
脱調検出制御が終了する。
【0094】このように、ステッピングモータ21の脱
調時に、各励磁相に発生する逆起電力が通常駆動時に比
して異なる性質を利用して、脱調の検出を行うことによ
って、従来よりも大きな検出電圧で脱調判断を行うこと
ができるため、確実な脱調検出を行うことができる。
【0095】また、定電圧ダイオード27と抵抗28と
の接続点に、定電圧ダイオード31を図4に示す極性で
接続するとともに、この定電圧ダイオード31のカソー
ドに逆流防止用ダイオード25のカソードを接続するた
め、定電圧ダイオード27のカソード電圧VR が定電圧
ダイオード31のツェナ電圧より低くなると、抵抗28
及び29には電圧がかからなくなる。
【0096】これにより、上記実施例と同様に抵抗28
及び29の抵抗値を大きくしても、消費電力の増大を極
力防止することができる。また、脱調検出電圧VSSS
従来に比して検出し易いロジック電圧レベル(0Vから
5V)に容易に設定することができる。従って、より確
実な脱調検出を行うことができる。
【0097】また、脱調検出電圧VSSSをロジック電圧
レベル(0Vから5V)のパルス波形で脱調検出を判断
できるため、ステッピングモータ21にそのコイル仕様
の個々のばらつきや、ステッピングモータ21にかかる
負荷のばらつきに影響されずに、脱調検出を行うことが
できる。これにより、確実な脱調検出を行うことができ
る。
【0098】また、脱調検出電圧VSSS のピーク電圧時
間が1ステップ分の時間以上になるように、定電圧ダイ
オード27及び31のツェナ電圧を設定することによ
り、ステッピングモータ21の通常駆動時の脱調検出電
圧VSSS をほぼ一定の電圧とすることができる。これに
より、脱調が生じた場合のみ脱調検出電圧VSSS が略パ
ルス信号となるようにすることができ、従って確実な脱
調検出を行うことができる。
【0099】また、上述したように脱調が生じた場合の
み脱調検出電圧VSSS がパルス信号となるようにし、こ
の脱調検出電圧VSSS をラッチ機能を有するラッチポー
ト41から入力するため、CPU11は、常時出力ポー
トからの検出出力を監視することができる。これによ
り、上記実施例のように脱調検出電圧VSSS の検出時間
の細かい設定を不要にすることができる。
【0100】また、脱調検出電圧VSSS を比較的大きな
電圧で脱調検出を判断できるため、脱調検出電圧VSSS
を増幅するための高精度の増幅回路を別個に設ける必要
がなく、従って、コストの上昇を抑えることができる。
【0101】なお、本実施例においては、4相に共通の
逆起電圧検出回路26を1つだけ設けたものについて述
べたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、A相
とC相、B相とD相の2組に分け、1組に1つの共通の
逆起電圧検出回路を設けたものでもよい。この場合に
は、脱調検出電圧VSSS のピーク電圧時間が各励磁相が
オンしている時間以上になるように、定電圧ダイオード
27及び31のツェナ電圧を設定してもよい。
【0102】また、本実施例においては、2相励磁のス
テッピングモータに適用した場合について述べたが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、1相励磁又は1
−2相励磁のステッピングモータに適用してもよい。こ
の場合には、各励磁相がオフしたときから一定時間経過
後、脱調検出電圧の検出を行ってもよい。
【0103】次に、本発明をユニポーラ型ステッピング
モータを備えた電子機器の脱調検出装置に適用した場合
の他の実施例を図11ないし図13を参照して説明す
る。なお、上記実施例と同一部分には同一符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0104】図11は、本実施例の構成を回路図で、図
4に示す回路と異なるのは、逆起電圧検出回路26の定
電圧ダイオード27のアノードはモータ駆動電源Vc
(例えば32V)に接続している点、及び抵抗分圧回路
(抵抗28,29)の分圧点である脱調検出電圧VDDの
電圧を予め設定された基準電圧と比較して脱調検出電圧
VDDの制限時間を検出してCPU11に出力する比較回
路51を設けた点である。
【0105】この比較回路51は、具体的には脱調検出
電圧VDDの電圧を反転端子(−)から入力するコンパレ
ータ52を備える。このコンパレータ52の非反転端子
(+)は電源端子Vcc(5V)と接地間に接続された抵
抗分圧回路(抵抗53,54)の分圧点に接続してお
り、コンパレータ52の出力端子と非反転端子(+)と
の間には抵抗55が接続している。
【0106】また、コンパレータ52の出力端子は電源
端子Vccに接続しており、この出力端子からの出力はI
/Oポート13を介してCPU11に供給されるように
なっている。このCPU11には上記コンパレータ52
からの出力結果、すなわち図13(e)に示すような脱
調検出電圧VDDの制限時間を予め記憶しておく検出時間
記憶手段としてのメモリ56がバスラインを介して接続
している。
【0107】上記脱調検出電圧VDDは、ステッピングモ
ータ21が通常駆動時には、図13(d)に示すように
変化し、脱調時には、同図(g)に示すように変化す
る。
【0108】すなわち、CPU11からの駆動制御信号
VA がオンからオフに変化したとき、逆起電力が生じ
る。この逆起電力は、電源端子VDDの電圧及び定電圧ダ
イオード27のツェナ電圧により一定時間だけ制限
れ、その後、少しずつ降圧していく。
【0109】このとき、定電圧ダイオード27のカソー
ド電圧VR が定電圧ダイオード31のツェナ電圧以上で
あるときは、抵抗28及び29に定電圧ダイオード27
のカソード電圧VR から定電圧ダイオード31のツェナ
電圧を引いた電圧が供給される。
【0110】そして、定電圧ダイオード27のカソード
電圧VR が降圧して、定電圧ダイオード31のツェナ電
圧より低くなると、定電圧ダイオード31のツェナ特性
により、抵抗28及び29には電圧がかからなくなる。
【0111】この抵抗28及び29に電圧が供給される
とき、すなわち定電圧ダイオード27のカソード電圧V
R が定電圧ダイオード31のツェナ電圧以上であるとき
の脱調検出電圧VDDが5Vになるように抵抗28,29
の抵抗値を設定すると、この脱調検出電圧VDDはロジッ
ク電圧レベル(0Vから5V)の略パルス波形となる。
【0112】本実施例における比較回路51では、基準
電圧aV以上の時間を検出することにより、この検出時
間を上述した脱調検出電圧VDDの制限時間として図13
(e)に示すようなコンパレータ出力電圧VOPをCPU
11に供給するようになっている。
【0113】また、図13(i)に示すような脱調時の
制限時間TP は、図13(e)に示すような通常駆動時
のクランプ時間TO よりも短くなる。本実施例では、こ
時間Tを通常駆動時の制限時間TO と比較するこ
とにより脱調検出を行う。
【0114】すなわち、本実施例におけるCPU11
は、図12に示すような脱調検出制御を行うようになっ
ている。先ずCPU11はST21にてモータ駆動回路
24を介して図13(a)に示すような駆動制御信号
(駆動パルス)をトランジスタ22のベースに供給する
ことによってステッピングモータ21の各励磁相(A
相,B相,C相,D相)を順に1ステップずつ駆動す
る。
【0115】そして、ST22にて脱調検出電圧VDDか
らの制限時間Tとメモリ56に記憶された通常駆動時の
制限時間TO とを比較して、現在の制限時間Tが通常駆
動時の制限時間TO よりも小さいか否かを判断する(脱
調判断手段)。この制限時間Tの大きさの判断は、例え
ば脱調検出電圧VDDの制限部分ごとに行う。
【0116】このとき、現在の制限時間Tが通常駆動時
制限時間TO よりも小さいと判断した場合、ステッピ
ングモータ21に脱調が生じたと判断し、ST23にて
ステッピングモータ21の各励磁相を制御してモータの
駆動を停止する。
【0117】このような構成の本実施例においては、上
記メモリ56にステッピングモータ21の通電駆動時の
脱調検出電圧VDDの制限時間TO を記憶させる場合、ス
テッピングモータを駆動すると、比較回路51によって
脱調検出電圧VDDの制限時間を検出し、その結果はメモ
リ56に記憶される。
【0118】これにより、ステッピングモータ21の通
電駆動時の脱調検出電圧VDDの制限時間を自動的にメモ
リ56に記憶することができる。このため、ステッピン
グモータ21の通常駆動時の制限時間Tの測定を正確に
行うことができる。
【0119】また、ステッピングモータ21を駆動する
場合、脱調検出電圧VDDの制限時間Tとメモリ56に記
憶された通常駆動時の制限時間TO とを比較して、現在
制限時間Tが通常駆動時の制限時間TO よりも小さい
ときにステッピングモータ21に脱調が生じたと判断
し、ステッピングモータ21を停止する。
【0120】このように、モータ駆動時に脱調検出電圧
VDDの制限時間Tを検出し、この制限時間Tを通常駆動
時の制限時間TO とを直接比較して脱調判断を行うた
め、上記実施例の効果に加え、さらに確実に脱調判断を
行うことができるという効果がある。
【0121】なお、本実施例においては、逆起電圧検出
回路26の定電圧ダイオード27のアノードはモータ駆
動電源Vc に接続したものについて述べたが、必ずしも
これに限定されることはなく、上記実施例と同様に逆起
電圧検出回路26の定電圧ダイオード27のアノードは
電源電圧Vcc(例えば5V)に接続したものであっても
よい。
【0122】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、確
実に脱調検出を行うことができ、しかも安価な脱調検出
装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示す図。
【図2】同実施例における脱調検出制御動作を示す流れ
図。
【図3】同実施例における脱調検出制御のタイミングを
示す図。
【図4】本発明の他の実施例の回路構成を示す図。
【図5】同実施例における制御部の構成を示すブロック
図。
【図6】同実施例における脱調検出制御のタイミングを
示す図。
【図7】本発明の他の実施例の回路構成を示す図。
【図8】同実施例における制御部の構成を示すブロック
図。
【図9】同実施例における脱調検出制御動作を示す流れ
図。
【図10】同実施例における脱調検出制御のタイミング
を示す図。
【図11】本発明の他の実施例の回路構成を示す図。
【図12】同実施例における脱調検出制御動作を示す流
れ図。
【図13】同実施例における脱調検出制御のタイミング
を示す図。
【図14】従来の脱調検出装置の回路構成を示す図。
【図15】従来の脱調検出装置の制御部の構成を示す
図。
【図16】従来の脱調検出装置の脱調検出制御のタイミ
ングを示す図。
【符号の説明】
11…CPU 21…ステッピングモータ 22…励磁用トランジスタ 25…逆流防止用ダイオード 27,31…定電圧ダイオード 28,29…抵抗 51…比較回路 52…コンパレータ 56…メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁用トランジスタのオン・オフ動作で
    複数の励磁相を励磁することによって駆動するステッピ
    ングモータと、前記励磁相に生じる逆起電圧の波形をパ
    ルス波形にする互いにカソードを接続した一対の定電圧
    ダイオードと抵抗分圧回路との直列回路を電源端子に接
    続してなる逆起電圧検出回路と、前記ステッピングモー
    タの励磁相と前記励磁用トランジスタとの接続点にアノ
    ードを接続し、前記逆起電圧検出回路の定電圧ダイオ
    ードのカソードの接続点にカソードを接続した逆流防止
    用ダイオードと、前記逆起電圧検出回路の抵抗分圧回路
    の分圧点に生じるパルス波形状の脱調検出電圧を監視
    し、この脱調検出電圧の時間幅が前記ステッピングモー
    タの通常駆動時の時間幅よりも短いとき前記ステッピン
    グモータが脱調したと判断する脱調検出判断手段とを設
    けたことを特徴とする脱調検出装置。
  2. 【請求項2】 前記励磁相と前記励磁用トランジスタと
    の接続点のすべてに、それぞれ逆流防止用ダイオードの
    アノードを別々に接続し、これらすべての逆流防止用ダ
    イオードのカソードを接続した共通端子を前記逆起電圧
    検出回路の各定電圧ダイオードのカソードに接続し、前
    記ステッピングモータの通電駆動時に、前記ステッピン
    グモータの各励磁相に生じる逆起電圧の波形の頭部を所
    定の定電圧値に制限する時間が連続するように各定電圧
    ダイオードのツェナ電圧を設定したことを特徴とする請
    求項1記載の脱調検出装置。
  3. 【請求項3】 励磁用トランジスタのオン・オフ動作で
    複数の励磁相を励磁することによって駆動するステッピ
    ングモータと、互いにカソードを接続した一対の定電圧
    ダイオードと抵抗分圧回路との直列回路を電源端子に接
    続してなる逆起電圧検出回路と、前記励磁相と前記励磁
    用トランジスタとの接続点にアノードを接続するととも
    に、前記逆起電圧検出回路の各定電圧ダイオードのカソ
    ードにカソードを接続した逆流防止用ダイオードと、前
    記逆起電圧検出回路の抵抗分圧回路の分圧点に生じる脱
    調検出電圧と予め設定した基準電圧とを比較して、脱調
    検出電圧が基準電圧以上となる時間を検出する比較回路
    と、前記ステッピングモータの通電駆動時の前記比較回
    路からの検出時間を記憶しておく検出時間記憶手段と、
    前記ステッピングモータの駆動時、前記比較回路からの
    検出時間を監視し 、この比較回路からの検出時間と、前
    記検出時間記憶手段から取出した通常駆動時の検出時間
    とを比較して、前記比較回路からの検出時間が通常駆動
    時の検出時間よりも短いときに前記ステッピングモータ
    が脱調したと判断する脱調判断手段とを設けたことを特
    徴とする脱調検出装置。
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