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JP2008220087A - モータ駆動装置および方法 - Google Patents

モータ駆動装置および方法 Download PDF

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JP2008220087A
JP2008220087A JP2007055944A JP2007055944A JP2008220087A JP 2008220087 A JP2008220087 A JP 2008220087A JP 2007055944 A JP2007055944 A JP 2007055944A JP 2007055944 A JP2007055944 A JP 2007055944A JP 2008220087 A JP2008220087 A JP 2008220087A
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Abstract

【課題】3層ブラシレスモータの回転を短時間で確実に開始できるようにする。
【解決手段】ロータの回転停止状態で、トランジスタTr11を導通させて、コモン端子Cを一定電圧に保持し、この状態で、コイルL1〜L3のそれぞれに同一の電流検出用電圧を順次印加する。レジスタ16には、コイルL1〜L3のそれぞれに電流検出用電圧が印加されるたびに流れる電流のピーク値が記憶され、位相判別回路17は、それらのピーク値の最大値が現れたときの位相を基にロータの位置を判別する。このとき、電流検出用電圧は1相分のモータコイルに印加されるので、電流がピーク値に達するまでの時間が短縮される。駆動制御回路13は、ロータが連れ回るようにコイルL1〜L3に所定の順序で給電するように電力出力回路11を制御する動作を、位相判別回路17による判別結果に基づいて開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、3相ブラシレスモータを駆動するためのモータ駆動装置および方法に関し、特に、ロータの回転開始時の動作を適正化できるモータ駆動装置および方法に関する。
モータの駆動回路には、ホール素子などのロータの位置検出センサを使用しない、いわゆるセンサレス駆動方式のものがあり、このようなモータ駆動回路として、ロータが回転するときにコイルに発生する逆起電圧を検出することでロータの位置を検出し、その位置に応じてコイルに適切な通電を行う方式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このような方式のモータ駆動回路では、起動時には逆起電圧が発生しないため、ロータの位置を検出することができない。このような起動時の対策として、コイルの相間に電圧を印加し、そのときに流れる電流のピーク振幅値を比較することでロータの位相を検出する、インダクティブセンシングと呼ばれる方法があった(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−136691号公報(段落番号〔0002〕〜〔0003〕、図1) 特許第2547778号公報(第6頁、第4図)
しかし、このインダクティブセンシングでは、コイルのインダクタンスが大きくなるとコイルに電流が流れにくくなり、位相の検出に長い時間がかかってしまう。その結果、ロータの位相検出までの間に、可聴域のスイッチング・ノイズが発生する、あるいはロータが動いてしまって位相を正しく検出できないなどの問題が発生していた。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、モータの回転を短時間で確実に開始できるようにしたモータ駆動装置および方法を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、3相ブラシレスモータを駆動するためのモータ駆動装置において、各相のモータコイルに電流を選択的に給電する給電回路と、ロータの回転が停止された状態にのみ、前記各相のモータコイルの一端が接続されたコモン端子を一定電圧に保持するスイッチ回路と、前記スイッチ回路が導通されて前記コモン端子が前記一定電圧とされたときに、前記各相のモータコイルに同一の電流検出用電圧を順次印加する電圧印加回路と、前記各相のモータコイルに前記電流検出用電圧が印加されるたびに流れる電流のピーク値を検出し、前記ピーク値の最大値が現れたときの位相を基に前記ロータの位置を判別する起動時ロータ位置判別回路と、前記給電回路を制御して、前記ロータが連れ回るように前記各相のモータコイルに所定の順序で給電させ、前記起動時ロータ位置判別回路による判別結果に基づいて、前記所定の順序での給電を開始させる給電制御回路とを有することを特徴とするモータ駆動装置が提供される。
このようなモータ駆動装置では、給電制御回路の制御の下で、ロータが連れ回るように各相のモータコイルの給電回路から所定の順序で電流が給電されることで、ロータが回転する。また、ロータの回転が停止された状態では、スイッチ回路が導通されて、各相のモータコイルの一端が接続されたコモン端子が一定電圧に保持され、この状態で、電圧印加回路から、各相のモータコイルに同一の電流検出用電圧が順次印加される。そして、起動時ロータ位置判別回路により、各相のモータコイルに電流検出用電圧が印加されるたびに流れる電流のピーク値が検出され、それらのピーク値の最大値が現れたときの位相を基にロータの位置が判別される。給電制御回路は、起動時ロータ位置判別回路による判別結果に基づいて、給電回路から各相のモータコイルに対する所定の順序での給電を開始させる。
本発明のモータ駆動装置によれば、ロータの回転が停止された状態において、コモン端子が一定電圧に保持され、各相のモータコイルに同一の電流検出用電圧が順次印加されて、このときに各相のモータコイルに流れる電流のピーク値を基に、ロータの位置が判別される。このため、電流検出用電圧を印加するコイルのインピーダンスが低くなり、コイルに流れる電流の大きさがピーク値に達するまでに時間が短縮される。従って、ロータの位置判別までの時間を短縮でき、ロータの回転を短時間で開始できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態に係るモータ駆動回路の構成を示す図である。
図1に示すモータ駆動回路1は、3相ブラシレスDCモータを駆動するための回路であり、電力出力回路11、逆起電圧検出回路12、駆動制御回路13、起動シーケンス発生回路14、電流検出回路15、レジスタ16、位相判別回路17、およびトランジスタTr11を具備している。
電力出力回路11は、ステータ(固定子)を構成するコイルL1〜L3に対して電流を流すための回路であり、ここでは、pnp型のトランジスタTr1〜Tr3と、npn型のトランジスタTr4〜Tr6とによって構成されている。トランジスタTr1〜Tr3のエミッタには電源電圧VCCが印加され、トランジスタTr4〜Tr6のエミッタは、後述する抵抗R1を介して接地されている。また、トランジスタTr1〜Tr3とトランジスタTr4〜Tr6とは、それぞれコレクタ同士が接続され、これらの接続点U〜Wには、それぞれコイルL1〜L3の一端が接続されている。なお、各コイルL1〜L3の他端はコモン端子Cで接続されている。
逆起電圧検出回路12は、接続点U〜Wとコモン端子Cとの間の電圧を検出し、この電圧を所定電圧と比較することで、コイルL1〜L3で発生される逆起電圧の極性を検出する。
駆動制御回路13は、電力出力回路11の各トランジスタTr1〜Tr6のベース端子に対して、ロータが連れ回るようなタイミングでスイッチング制御信号を出力する。この駆動制御回路13は、通常状態では、逆起電圧検出回路12による検出結果を基にスイッチングタイミングを生成するが、起動時には、起動シーケンス発生回路14により発生される処理シーケンスに従って動作し、いわゆるインダクティブセンシングによってロータの位置(位相)を判別する。また、駆動制御回路13は、トランジスタTr11をオン/オフするための制御信号も出力し、後述するように、起動時にのみこのトランジスタTr11をオンにする。
起動シーケンス発生回路14、電流検出回路15、レジスタ16、および位相判別回路17は、モータの回転開始時にのみ動作する起動用制御回路を構成する。起動シーケンス発生回路14は、モータの回転開始時に所定の処理シーケンスを発生して、駆動制御回路13を制御する。
電流検出回路15は、起動時において、モータコイルの各相(ここではコイルL1〜L3)に流れる電流を検出する回路であり、ここでは、電流検出用の抵抗R1の両端電圧から電流を検出する。なお、電流の検出位置はこの手法に限らず、例えば、トランジスタTr4〜Tr6のそれぞれのコレクタからエミッタに流れる電流を検出してもよい。
レジスタ16は、電流検出回路15による電流検出値のピーク値を記憶する。位相判別回路17は、レジスタ16に記憶された値を基にロータの位置(位相)を判別し、判別結果を駆動制御回路13に供給する。
トランジスタTr11のエミッタは、電源電圧VCCの入力端子と接続され、コレクタは、コイルL1〜L3のコモン端子Cと接続されている。このトランジスタTr11は、駆動制御回路13からベースに供給される制御信号に応じて、コモン端子Cを電源電圧VCCの入力端子に選択的に接続する。
以上の構成のモータ駆動回路1は、ホール素子などのロータ位置検出素子を持たないセンサレス方式の駆動回路であり、通常動作時には、コイルL1〜L3に発生する逆起電圧を検出することで、ロータの位置を判別して、各コイルL1〜L3の通電タイミングを決定する。しかし、モータの停止時にはコイルL1〜L3には逆起電圧が発生しないため、モータの回転開始時には、コイルL1〜L3に電圧を印加し、そのときに流れる電流のピーク値に基づいてロータの位置を判別する、インダクティブセンシングと呼ばれる動作を行う。
従来のインダクティブセンシングでは、電力出力回路11の各トランジスタTr1〜Tr6を切り替えることで、2相分のコイル、すなわち、コイルL1およびL2の間と、コイルL2およびL3の間と、コイルL3およびL1の間とに順次同じ電圧を印加し、各電圧印加時の電流(振幅)のピーク値を検出することで、ロータの位置を検出していた。すなわち、このときのロータの位置に応じて、いずれかの電圧印加時における電流のピーク値が他のピーク値よりも大きくなるので、ピーク値が最大となったモータの位相からロータの位置を判別できる。しかし、この方法では、2つの直列接続されたコイルに電流を流すため、インダクタンスが大きくなり、コイルに流れる電流の立ち上がりが遅くなるという問題があった。
これに対して、本実施の形態では、モータの回転開始時には、電力出力回路11内のトランジスタTr1〜Tr3をオフにするとともに、トランジスタTr11をオンにして、コモン端子Cと電源電圧VCCの入力端子とを接続する。そして、この状態でトランジスタTr4〜Tr6を1つずつ排他的に順次オンにすることで、コイルL1〜L3に1つずつ一定電圧(すなわち電源電圧VCC)を印加し、その都度流れる電流のピーク値を検出する。このとき、コイルL1〜L3のいずれかに流れた電流のピーク値が他のピーク値より大きくなり、このことからロータの位置を判別できる。
ここで、2相分のコイルに電流を流す従来手法では、一続きの磁気コアに2相分のコイルが巻かれ、このようなコイルに電流を流したものと見なすことができる。コイルのインダクタンスは巻き数の2乗に比例するため、2相分のコイルのインダクタンスは、1相分のときの4倍となる。この結果、電圧印加に対する電流のレスポンスは、2相分のコイルに電圧を印加したときの方が、1相の場合より理論上4倍遅くなる。しかしながら、2相分のコイルに電流を流しても、巻き数は1相分のコイルに電流を流したときの2倍であるため、同じ電流が流れたときの起磁力は1相分の場合の2倍にしかならない。
これらのことから、上述した電流のピーク値の違いの要因となる、磁気コア(鉄芯)の透磁力変化を誘発する磁束密度の変化量は、本実施の形態のように1相分のコイルに電圧を印加した場合の方が、従来の2相の場合より、同じ時間内で理論上2倍となり、これはすなわち、電流の立ち上がりに要する時間が2倍早くなることを意味する。従って、電流のピーク値を検出するまでの時間を、理論上1/2に短縮することができる。
ここで、図2および図3は、それぞれ、2相分のコイル、1相分のコイルに電圧を印加したときの電流の立ち上がりカーブの測定例を示すグラフである。
図2および図3では、2相分の鉄芯コイル、1相分の鉄芯コイルのそれぞれに、同じ電圧(2V)を印加したときの電流検出値を示している。なお、この測定で用いた2相分の鉄芯コイルは、その抵抗が6.5Ω、インダクタンスが約0.8mHとなっている。
図2および図3において、タイミングT1およびT3は、電圧印加の開始タイミングであり、タイミングT2およびT4は、電流検出値がピーク値の90%に到達したタイミングである。この測定例では、ピーク値の90%の電流が流れるまでの時間は、1相分のコイルに電圧を印加した場合の方が、2相分の場合の約62%だけ短縮されている。
図4は、モータの回転開始時におけるモータ駆動回路での制御処理の流れを示すフローチャートである。
〔ステップS11〕起動シーケンス発生回路14の動作が開始され、駆動制御回路13は、起動シーケンス発生回路14の制御の下で、まず、コモン端子Cに接続されたトランジスタTr11をオンにする。また、このとき、レジスタ16の記憶データをクリアする。
〔ステップS12〕駆動制御回路13は、起動シーケンス発生回路14から制御されるタイミングに従って、電力出力回路11のトランジスタTr1〜Tr3をオフにし、この状態で、トランジスタTr4〜Tr6を順次オンにする。また、トランジスタTr4〜Tr6をそれぞれオンにしている期間では、レジスタ16に対して、電流検出回路15による電流検出値のピーク値を記憶させる。
〔ステップS13〕位相判別回路17は、レジスタ16から電流のピーク値を読み込み、それらのピーク値の最大値の発生タイミングを基にロータの位置(位相)を判別して、駆動制御回路13に通知する。
〔ステップS14〕駆動制御回路13は、トランジスタTr11をオフにする。
〔ステップS15〕駆動制御回路13は、位相判別回路17から通知された位相を基に、ロータを回転させるために最初にオンにすべき電力出力回路11内のトランジスタを判別し、それらのトランジスタをオンにして、対応するコイル(コイルL1〜L3のうちの2つ)に対する給電を開始させる。これにより、ロータの回転が開始される。また、駆動制御回路13は、起動シーケンス発生回路14から指示されるタイミングに従って、この後の所定期間、コイルL1〜L3の通電タイミングを順次切り替えるようにしてもよい。
〔ステップS16〕ロータの回転が開始されたのに伴い、逆起電圧検出回路12は、コイルL1〜L3で発生する逆起電圧の検出を開始する。駆動制御回路13は、起動シーケンス発生回路14による制御下での動作を終了して、逆起電圧の検出結果に基づくコイルL1〜L3への給電制御を開始する。具体的には、駆動制御回路13は、逆起電圧の検出結果に基づき、各コイルL1〜L3の電圧のゼロクロスタイミングを基準としたカウント動作を行い、各相の通電タイミングの基準となるタイミングを生成する。そして、生成したタイミングに応じて、電力出力回路11内の各トランジスタTr1〜Tr6のオン/オフ動作を切り替え、ロータが一定の方向に回転するように、コイルL1〜L3に対して選択的に電流を流す。
図5は、インダクティブセンシングにおけるトランジスタのオン/オフのタイミングの例を示す図である。
この図5において、信号COM_trは、コモン端子Cに接続されたトランジスタTr11のオン/オフを制御する制御信号を示し、信号U_tr,V_tr,W_trは、それぞれトランジスタTr4,Tr5,Tr6を制御するスイッチング制御信号を示す。これらの信号は、いずれも駆動制御回路13から出力されるものである。
タイミングT11(図4のステップS11に対応)でトランジスタTr11がオンにされた後、信号U_tr,V_tr,W_trが順にハイレベルとされ、これによりトランジスタTr4〜Tr6が順次オンにされる(ステップS12に対応)。信号U_tr,V_tr,W_trがそれぞれハイレベルとされている間、それぞれに対応するコイルL1〜L3における電流検出値のピーク値が、レジスタ16に記憶され、その後、タイミングT12(ステップS14に対応)で、トランジスタTr11がオフにされる。
上述したように、本実施の形態では、各相のコイル(すなわちコイルL1〜L3のそれぞれ)に個別に電圧が印加されるので、電圧印加に対する電流の立ち上がりのレスポンスが向上し、より短時間で電流のピーク値を検出できる。このため、インダクティブセンシングの際の信号U_tr,V_tr,W_trの各パルス幅を小さくしても、電流のピーク値を正確に検出できるようになり、図5中のタイミングT11〜T12の期間を短縮できる。
従って、ロータの位置を検出するまでに必要な時間が短縮され、短時間でモータの回転を開始させることができる。特に、インダクタンスの大きなコイルを有するモータであっても、従来の方法より低い駆動電圧により短時間でロータの位置を検出して、回転を開始できるようになり、その消費電力を低減することもできる。
また、コイルのインダクタンスが大きい場合でも、ロータの位置検出のための印加電圧のパルス幅を短縮できるので、位置検出までの期間にロータが動いてしまう可能性が低くなり、より確実にモータを開始させることができる。さらに、その期間に可聴域のスイッチング・ノイズが発生してしまう可能性も低くなり、使用者の快適性を向上できる。
なお、以上の実施の形態では、コイルL1〜L3のそれぞれに1回ずつ電圧を印加したが、モータの仕様などによっては、このような処理シーケンスを複数回繰り返して、電流のピーク値をより正確に検出するようにしてもよい。
ところで、上記の第1の実施の形態では、インダクティブセンシングの際に、トランジスタTr11をオンにすることでコモン端子Cを電源電圧VCCの入力端子に接続しているが、インダクティブセンシングの際にはこのコモン端子Cの電圧を一定にできればよく、この電圧は電源電圧VCCに限ったことではない。また、コモン端子Cを複数の電圧に切り替え可能として、各電圧の状態においてコイルL1〜L3に流れる電流を検出することで、位相判別の精度を向上させてもよい。
図6は、第2の実施の形態に係るモータ駆動回路の構成を示す図である。なお、この図6では、図1に対応する回路には同じ符号を付して示しており、それらの説明を省略する。
この図6に示すモータ駆動回路2では、コモン端子Cを一定電圧に切り替えるための回路として、pnp型のトランジスタTr12と、npn型のトランジスタTr13とが設けられている。トランジスタTr12のエミッタは、抵抗R2を介して電源電圧VCCの入力端子と接続され、コレクタは、コモン端子Cに接続されている。また、トランジスタTr13のエミッタは、抵抗R3を介して接地されており、コレクタは、コモン端子Cと接続されている。これらのトランジスタTr12およびTr13のオン/オフ動作は、ともに駆動制御回路13からの制御信号により制御される。
また、このモータ駆動回路2には、図1の電流検出回路15に対応する電流検出回路15aに加えて、抵抗R3の両端電圧を基にコイルL1〜L3に流れる電流を検出する電流検出回路15bが設けられている。そして、これらの電流検出回路15aおよび15bによる検出結果は、レジスタ16に記憶されるようになっている。
この構成のモータ駆動回路2では、コモン端子Cを2種類の電圧に切り替えることで可能となっている。従って、それぞれの状態でコイルL1〜L3に流れる電流を検出し、電流のピーク値を正確に検出し、その検出結果を基にロータの位置を正確に判別することができるようになる。
具体的には、まず、トランジスタTr12をオンにし、トランジスタTr13をオフにすることで、コモン端子Cは、電源電圧VCCから抵抗R2による電圧降下分を差し引いた一定の電圧となる。この状態で、トランジスタTr1〜Tr3をオフにし、トランジスタTr4〜Tr6を順次排他的にオンにすることで、コイルL1〜L3のそれぞれに一定の電圧が印加される。レジスタ16は、電流検出回路15aにより検出された電流のピーク値を記憶する。
次に、トランジスタTr12をオフにし、トランジスタTr13をオンにすることで、コモン端子Cは、抵抗R3を介して接地される。この状態で、トランジスタTr4〜Tr6をオフにし、トランジスタTr1〜Tr3を順次排他的にオンにすることで、コイルL1〜L3のそれぞれに上記と異なる一定の電圧が印加される。レジスタ16は、電流検出回路15bにより検出された電流のピーク値を記憶する。
位相判別回路17は、上記の2つの状態でそれぞれ検出された電流のピーク値を基に、ロータの位置を判別する。例えば、コイルごとのピーク値の最大値と他のピーク値との差分が大きい方の検出結果を基に、ロータの位置を判別する。これにより、ロータの位置をより正確に判別することができる。なお、ロータの位置が判別された後は、トランジスタTr12およびTr13をともにオフにし、図4のステップS15以降の処理が実行されればよい。
なお、以上のようにコモン端子Cの電圧を変化させる他に、例えば、接続するモータの仕様などによって、トランジスタTr13およびTr14のうち適切なもののみをオンにして、2つの状態のいずれかのみでロータの位置を検出してもよく、これにより回路の汎用性を高めることもできる。
また、以上説明した各実施の形態では、コモン端子Cを一時的に一定電圧にするための切り替え回路として、トランジスタTr11〜Tr13を用いたが、これに限らず、例えばリレーなどの他のスイッチ回路を用いてもよい。
第1の実施の形態に係るモータ駆動回路の構成を示す図である。 2相分のコイルに電圧を印加したときの電流の立ち上がりカーブの測定例を示すグラフである。 1相分のコイルに電圧を印加したときの電流の立ち上がりカーブの測定例を示すグラフである。 モータの回転開始時におけるモータ駆動回路での制御処理の流れを示すフローチャートである。 インダクティブセンシングにおけるトランジスタのオン/オフのタイミングの例を示す図である。 第2の実施の形態に係るモータ駆動回路の構成を示す図である。
符号の説明
1,2……モータ駆動回路、11……電力出力回路、12……逆起電圧検出回路、13……駆動制御回路、14……起動シーケンス発生回路、15,15a,15b……電流検出回路、16……レジスタ、17……位相判別回路、C……コモン端子、L1〜L3……コイル、R1〜R3……抵抗、Tr1〜Tr6,Tr11〜Tr13……トランジスタ、U,V,W……接続点、VCC……電源電圧

Claims (8)

  1. 3相ブラシレスモータを駆動するためのモータ駆動装置において、
    各相のモータコイルに電流を選択的に給電する給電回路と、
    ロータの回転が停止された状態にのみ、前記各相のモータコイルの一端が接続されたコモン端子を一定電圧に保持するスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路が導通されて前記コモン端子が前記一定電圧とされたときに、前記各相のモータコイルに同一の電流検出用電圧を順次印加する電圧印加回路と、
    前記各相のモータコイルに前記電流検出用電圧が印加されるたびに流れる電流のピーク値を検出し、前記ピーク値の最大値が現れたときの位相を基に前記ロータの位置を判別する起動時ロータ位置判別回路と、
    前記給電回路を制御して、前記ロータが連れ回るように前記各相のモータコイルに所定の順序で給電させ、前記起動時ロータ位置判別回路による判別結果に基づいて、前記所定の順序での給電を開始させる給電制御回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記給電制御回路の制御により、前記各相のモータコイルに対して前記所定の順序での給電が開始されると、前記各相のモータコイルで発生される逆起電圧を検出し、前記逆起電圧の検出結果に基づいて前記ロータの位置を判別して、その判別結果を前記給電制御回路に通知する通常時ロータ位置判別回路をさらに有することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. 前記電圧印加回路は、前記コモン端子が前記一定電圧とされたときに、前記各相のモータコイルの一端が前記給電回路の電源側端子または接地側端子と導通するように前記給電回路を制御することで、前記各相のモータコイルに前記電流検出用電圧を順次印加することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 前記スイッチ回路は、前記給電回路の電源側端子と前記コモン端子とを導通させることで前記コモン端子を前記一定電圧に保持し、
    前記電圧印加回路は、前記コモン端子が前記電源側端子と導通されたときに、前記各相のモータコイルの一端が前記給電回路の接地側端子と導通するように前記給電回路を制御することで、前記各相のモータコイルに前記電流検出用電圧を順次印加する、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  5. 前記スイッチ回路は、前記給電回路の接地側端子と前記コモン端子とを導通させることで前記コモン端子を前記一定電圧に保持し、
    前記電圧印加回路は、前記コモン端子が前記接地側端子と導通されたときに、前記各相のモータコイルの一端が前記給電回路の電源側端子と導通するように前記給電回路を制御することで、前記各相のモータコイルに前記電流検出用電圧を順次印加する、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  6. 前記各相のモータコイルの一端が接続されたコモン端子を複数の前記一定電圧にそれぞれ保持するための複数の前記スイッチ回路と、
    前記スイッチ回路のそれぞれに対応する前記電流検出用電圧を前記各相のモータコイルに印加可能であり、いずれか1つの前記スイッチ回路が導通されたとき、当該スイッチ回路に対応する前記電流検出用電圧を前記各相のモータコイルに順次印加する前記電圧印加回路と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動装置。
  7. 前記電圧印加回路は、複数の前記スイッチ回路を順次導通させ、その都度、対応する前記電流検出用電圧を前記各相のモータコイルに順次印加し、
    前記起動時ロータ位置判別回路は、それぞれの前記スイッチ回路の導通時に前記ピーク値を検出し、それらの検出結果を基に前記ロータの位置を判別する、
    ことを特徴とする請求項6記載のモータ駆動装置。
  8. 3相ブラシレスモータを駆動するためのモータ駆動方法において、
    制御回路が、ロータの回転停止状態でスイッチ回路を導通させて、各相のモータコイルの一端が接続されたコモン端子を一定電圧に保持し、
    前記制御回路が、前記コモン端子が前記一定電圧に保持された状態で、電圧印加回路に、前記各相のモータコイルに対して同一の電流検出用電圧を印加させ、
    起動時ロータ位置判別回路が、前記各相のモータコイルに前記電流検出用電圧が印加されるたびに流れる電流のピーク値を検出して、前記ピーク値の最大値が現れたときの位相を基に前記ロータの位置を判別し、
    前記制御回路が、前記ロータが連れ回るように前記各相のモータコイルに所定の順序で給電するように給電回路を制御する動作を、前記起動時ロータ位置判別回路による判別結果に基づいて開始する、
    ことを特徴とするモータ駆動方法。
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