JP3177729B2 - 処理装置 - Google Patents
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Description
のである。
理体である半導体ウエハ(以下にウエハという)の表面
に付着したパーティクル、有機汚染物、金属不純物等の
コンタミネーションあるいは表面に形成された自然酸化
膜等を除去するために洗浄装置が使用されている。この
種の洗浄装置は、例えばウエハをアンモニア、フッ酸等
のアルカリ性薬液や酸性薬液等及び純水等の処理液に順
次浸漬してウエハの表面を洗浄処理するもので、例えば
直線状に配置される各処理液を収容した処理槽と、ロー
ダ部に搬入された未処理のウエハを保持して順次処理槽
に搬送する搬送・保持手段であるウエハチャックを有す
るウエハ搬送装置と、ウエハチャックにて搬送されたウ
エハを保持してウエハを処理槽内に浸漬された状態で保
持する保持手段であるウエハボートとを具備してなる。
いて、ウエハは異なる種類の薬液(処理液)に浸漬され
るため、ウエハチャック及びウエハボートのウエハ保持
部は耐食性を有する必要があり、かつ耐強度性を有する
必要がある。
るいは例えばポリエーテル・エーテル・ケトン(PEE
K)等の合成樹脂製部材にて形成したものが使用されて
いる。しかし、石英製のものにおいては、ウエハとの接
触部にウエハボートのチッピングやごみが発生し、ウエ
ハ表面にパーティクルとして付着するという問題があっ
た。これに対し、PEEK材のものにおいては、パーテ
ィクルの発生を抑制することができるが、石英製のもの
に比較して耐熱性にやや劣ると共に耐強度性に劣るとい
う問題があった。
に剛性を有する石英製部材と耐食性を有するPEEKと
を組合わせた複合保持部材を有する洗浄処理装置を開発
した(特開平6−204197号公報参照)。
てフッ硝酸を使用する場合があり、このフッ硝酸による
処理の場合、石英は溶ける性質があり、またPEEK材
は腐食する可能性があるため、フッ硝酸を使用する洗浄
処理装置のウエハ保持部材においては、改善が望まれる
ようになってきた。
で、被処理体保持部に耐薬品性及び耐強度性を有するよ
うにした処理装置を提供することを目的とするものであ
る。
に、請求項1記載の処理装置は、被処理体を処理する処
理容器と、上記被処理体を保持する保持手段とを有し、
上記被処理体を上記処理容器内の処理液中又は処理液雰
囲気中で保持して処理する処理装置を前提とし、上記保
持手段は、上記被処理体を保持する剛性を有する心材
と、この心材の表面上に少なくとも上記処理液に対し耐
薬品性を有する合成樹脂製被覆層と、この合成樹脂製被
覆層と比較して上記処理液に対し耐透過性を有する合成
樹脂製被覆層とを積層して設けたことを特徴とする。
体を処理する処理容器と、上記被処理体を保持して上記
処理容器へ搬送する搬送・保持手段と、上記被処理体を
保持する保持手段とを有し、上記被処理体を上記処理容
器内の処理液中又は処理液雰囲気中で保持して処理する
処理装置を前提とし、少なくとも上記搬送・保持手段の
被処理体保持部と、上記保持手段の被処理体保持部を、
剛性を有する心材と、この心材の表面上に少なくとも上
記処理液に対し耐薬品性を有する合成樹脂製被覆層と、
この合成樹脂製被覆層と比較して上記処理液に対し耐透
過性を有する合成樹脂製被覆層とを積層して設けたこと
を特徴とする。
面に、軸心側から順に耐透過性を有する合成樹脂製被覆
層と、耐薬品性を有する合成樹脂製被覆層とを積層して
なる方が好ましい。この場合、剛性を有する心材の表面
に耐透過性を有する合成樹脂製被覆層をコーティング
し、このコーティング膜の表面に耐薬品性を有する合成
樹脂製被覆層を被覆形成する方が好ましい。
ば例えば石英や合成樹脂あるいは耐食性を有する金属例
えばステンレス鋼等任意の材質のものであってもよい。
よれば、処理液又は処理液雰囲気におかれる保持手段
を、剛性を有する心材と、この心材の表面上に少なくと
も処理液に対し耐薬品性を有する合成樹脂製被覆層と、
この合成樹脂製被覆層と比較して処理液に対し耐透過性
を有する合成樹脂製被覆層とを積層して設けることによ
り、例えばフッ硝酸等の処理液に被処理体を浸漬処理す
る場合においても、被処理体保持部の腐食防止を確実に
することができる。したがって、保持手段の寿命の増大
を図ることができる。
から順に耐透過性を有する合成樹脂製被覆層と、耐薬品
性を有する合成樹脂製被覆層とを積層することにより、
被処理体との接触部におけるチッピングの防止及びパー
ティクルの発生を抑制することができる。
に説明する。ここでは、この発明の処理装置を半導体ウ
エハの洗浄装置に適用した場合について説明する。
うに、未処理の被処理体である半導体ウエハW(以下に
ウエハという)を収容する搬入部1と、ウエハ搬送装置
2によって搬送されるウエハWを薬液処理、水洗処理等
の洗浄処理を行う洗浄処理部3と、洗浄後のウエハWを
収容する搬出部4とで主要部が構成されている。
Cの待機部6と、キャリアCからのウエハWの取り出
し、オリフラ合せ及びウエハWの枚葉検出等を行うロー
ダ部5と、外部から搬入されるキャリアCの待機部6へ
の搬送及び待機部6とローダ部5間のキャリアCの移送
を行うキャリア搬送アーム7とを具備する。
ハ搬送装置2によってウエハWが取り出された後の空の
キャリアCを洗浄、乾燥処理するキャリア洗浄・乾燥ラ
イン8が上記洗浄処理部3に沿って配設されている。そ
して、このキャリア洗浄・乾燥ライン8には昇降機構9
を介して空のキャリアCをローダ部5から持ち上げて供
給するように構成されている。また、搬出部4側にも同
様の昇降機構(図示せず)が配設され、この昇降機構を
介して洗浄、乾燥後のキャリアCを搬出部4へ供給する
ように構成されている。なお、洗浄処理部3の背面側に
は薬液等の処理液を収容するタンクや配管群(図示せ
ず)を含む処理液タンク・配管領域10が設けられてい
る。
置2と、このウエハ搬送装置2のウエハチャック20を
洗浄、乾燥するチャック洗浄・乾燥処理槽11と、この
チャック洗浄・乾燥処理槽11の下流側に順次配設され
かつウエハW表面の有機汚染物、金属不純物あるいはパ
ーティクル等の不要物質を洗浄により処理する第1の薬
液洗浄装置12a、薬液処理後のウエハWを水洗する2
つの第1及び第2の水洗洗浄装置13a,13b、上記
第1の薬液洗浄装置12aとは別の薬液処理を行う第2
の薬液洗浄装置12b、2つの第3及び第4の水洗洗浄
装置13c,13dと、ウエハチャック20を洗浄、乾
燥するチャック洗浄・乾燥処理槽11と、不純物質が除
去されたウエハWを例えばイソプロピルアルコール(I
PA)等で蒸気乾燥する乾燥処理槽14とを具備してな
る。そして、上記第1及び第2の薬液洗浄装置12a,
12b及び第1ないし第4の水洗洗浄装置13a〜13
dは、それぞれ洗浄処理液がオーバーフローし、水洗処
理の場合は、そのオーバーフローした洗浄処理液を排出
し、薬液処理の場合は、オーバーフローした洗浄処理液
を循環させて蓄積された不純物を除去して循環使用する
処理容器例えば処理槽15を具備している。
ウエハWを一括して保持する保持手段であるウエハチャ
ック20と、このウエハチャック20を水平方向(X,
Y方向)及び昇降方向(Z方向)に移動させる駆動機構
21と、複数の処理槽15に沿って配設される搬送路2
2とを有し、搬送路22に沿って往復移動するように構
成されている。なお、ウエハチャック20と駆動機構2
1との間には、内部で発生したパーティクルが外部へ飛
散するのを防止するためのベローズ23が被着されてい
る。
4に示すように、ウエハ搬送装置2本体から水平に突出
すると共に水平方向に回転可能な2本の回転アーム24
と、これら回転アーム24の両端部から下方に向って突
出する2本のブラケット25と、ブラケット25,25
間に架設されると共にウエハWを保持する複数の保持溝
26a,26bを適宜間隔をおいて列設した2本の保持
棒26A,26Bとで構成されており、駆動機構21の
駆動によって回転アーム24,24が接離移動すること
によりウエハWの縁部を保持溝内に保持し得るように構
成されている。この場合、上方側の保持棒26Aの保持
溝26aは断面が略Y字形に形成されて、ウエハWの倒
れを防止するようになっている。また、下方側の保持棒
26Bの保持溝26bは断面略V字形に形成されて、ウ
エハWの重量を支持し得るようになっている。なお、ブ
ラケット25,25の上部間には間隔保持棒27が架設
されている。
るブラケット25、保持棒26A,26B及び間隔保持
棒27は、図5(a),(b)に示すように、例えばス
テンレス鋼等の耐食性及び剛性を有する心材28aの表
面に、耐薬品性、耐熱性及び耐透過性を有するポリフッ
化ビニリデン(PVDF)樹脂28b(被覆層)を例え
ば10〜800μm好ましくは500μmの厚さにコー
ティングし、更に、その表面に同様に耐薬品性及び耐熱
性を有するテトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)樹脂28c(被
覆層)を全周溶接等によって例えば1mm以上好ましく
は3mmの厚さに被覆してなる。なお、ブラケット25
の心材28aと間隔保持棒27の心棒28a、及びブラ
ケット25の心材28aと保持棒26A,26Bの心材
28aとは、それぞれステンレス鋼製のねじ28dにて
連結されている。
(具体的にはねじ28dを含む)の表面にPVDF樹脂
28bをコーティングし、その表面にPFA樹脂28c
を溶接等によって被覆することにより、特にフッ硝酸に
対して耐薬品性の高いPFA樹脂28cによって心材2
8aが薬液例えばフッ硝酸に晒されるのを防止し、か
つ、PFA樹脂28cを透過する薬液例えばフッ硝酸を
PVDF樹脂28bによって遮断することができる。し
たがって、ウエハチャック20に剛性をもたせることが
できると共に、薬液例えばフッ硝酸に対する耐食性をも
たせることができ、ウエハチャック20の寿命の増大を
図ることができる。また、ウエハWとの接触部における
チッピングの防止及びパーティクルの発生を抑制するこ
とができる。
にPVDF樹脂28bをコーティングし、その表面にP
FA樹脂28cを被覆する場合について説明したが、必
ずしもこのような構造にする必要はなく、例えば心材2
8aの表面にPFA樹脂を例えば10〜800μm好ま
しくは300μmの厚さにコーティングし、その表面に
PVDF樹脂を例えば1mm以上好ましくは3mmの厚
さに被覆するようにしてもよい。また、PFA樹脂やP
VDF樹脂に代えて同様に耐薬品性及び耐熱性の高いポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE;テフロン[商品
名])樹脂を用いてもよい。
(処理容器)内には、ウエハWを保持するウエハボート
30が配置されている(図3参照)。このウエハボート
30は、処理槽15の対向する両側壁に沿って配置され
る一対の支持部材31と、これら支持部材31の下端中
央部間に架設される中央保持棒32及びこの中央保持棒
32の両側に架設される側保持棒33とで構成されてお
り、中央保持棒32及び側保持棒33にはそれぞれ適宜
間隔をおいてウエハWの保持溝32a,33aが設けら
れている。この保持溝32a,33aのうち、中央保持
棒32に設けられる保持溝32aは、ウエハWの面方向
への傾斜を規制すべく幅の細い溝部と幅の広い開口部を
有する2段溝にて形成されている。また、側保持棒33
に設けられる保持溝33aは、ウエハWの重量を支持す
るもので断面略V字形に形成されている。
及び側支持棒33は、上記ウエハチャック20と同様に
耐薬品性、耐熱性及び耐透過性に富みかつ剛性に富む構
造となっている。すなわち、図6に支持部材31と中央
保持棒32の場合を代表して説明すると、支持部材31
及び中央保持棒32は、例えばステンレス鋼製の心材3
4aの表面に、耐薬品性、耐熱性及び耐透過性を有する
PVDF樹脂34b(被覆層)を例えば10〜800μ
m好ましくは500μmの厚さにコーティングし、更
に、その表面に同様に耐薬品性及び耐熱性を有するPF
A樹脂34c(被覆層)を全周溶接等によって例えば1
mm以上好ましくは3mmの厚さに被覆してなる。な
お、支持部材31の心材34aと中央保持棒32の心材
34aとはステンレス鋼製のねじ34dにて連結されて
いる。
ることにより、上記ウエハチャック20と同様に、ウエ
ハボート30に剛性をもたせることができると共に、薬
液例えばフッ硝酸に対する耐食性をもたせることができ
る。更に、ウエハボート30の寿命の増大を図ることが
でき、かつウエハWとの接触部におけるチッピングの防
止及びパーティクルの発生を抑制することができる。
にPVDF樹脂34bをコーティングし、その表面にP
FA樹脂34cを被覆する場合について説明したが、上
記ウエハチャック20の場合と同様に、例えば心材34
aの表面にPFA樹脂を例えば10〜800μm好まし
くは300μmの厚さにコーティングし、その表面にP
VDF樹脂を例えば1mm以上好ましくは3mmの厚さ
に被覆するようにしてもよく、また、PFA樹脂やPV
DF樹脂に代えて同様に耐薬品性及び耐熱性の高いPT
FE樹脂を用いてもよい。
にオーバーフロー槽16を有し、このオーバーフロー槽
16の下部に設けられた排出口16aと処理槽15の下
部に設けられた処理液供給口15aとを循環管路17に
て連結し、そして、循環管路17には、オーバーフロー
槽側から順に吸引ポンプ18a、流量制御弁18b及び
フィルタ18cを介設して、処理槽15からオーバーフ
ローした処理液をオーバーフロー槽16から再び処理槽
15内に循環供給し得るように構成されている。また、
処理槽15内の下部には複数の小孔19aを設けた整流
板19が配置されており、処理液供給口15aから供給
される処理液をウエハボート30にて保持されるウエハ
Wに均一に接触させるようにしてある。なおこの場合、
整流板19の両側に上方に向う傾斜片19bを設けるこ
とにより、処理液の流れを円滑にして更に均一な処理を
行うことができる。
組込んだ半導体ウエハの洗浄装置の動作について説明す
る。まず、25枚単位でキャリアCに収納されたウエハ
Wを搬入部1へ供給すると、キャリア搬送アーム7が駆
動して供給されたキャリアCを2個単位でローダ部5へ
移送する。そして、その後に供給されたキャリアCにつ
いてキャリア搬送アーム7によって待機部6へ移載し、
待機部6でその後のキャリアCのウエハWを一時的に保
管する。
されると、ローダ部5が駆動して2個のキャリアC内の
ウエハWのオリエンテーションフラットを一方向に揃え
て50枚のウエハWを位置決めする一方、ウエハ搬送装
置2が駆動してウエハチャック20をローダ部5の上に
移動させる。このとき、ウエハ搬送装置2の駆動機構2
1の駆動により回転アーム24が回転すると共に、左右
のブラケット25が開く。次に、ローダ部5が駆動して
2個のキャリアCからウエハWを一括して持ち上げ、ウ
エハチャック20とウエハWが相対的に接近して保持棒
26Bの保持溝26b内にウエハWを把持する。
は、ウエハ搬送装置2の駆動によって搬送路22に沿っ
て第1の薬液洗浄装置12aへ移動した後、その位置で
ウエハチャック20を下降させて第1の薬液洗浄装置1
2aの処理槽15内のウエハボート30へ50枚のウエ
ハWを引き渡して洗浄処理液に浸漬する。
洗浄処理が終了すると、上述の場合と逆の動作によって
ウエハ搬送装置2のウエハチャック20がウエハボート
30からウエハWを一括して受け取り、次の第1の水洗
洗浄装置13aのウエハボート30へ移載して上述と同
様の動作によって水洗処理を行い、更に次の第2の水洗
洗浄装置13bで同様の水洗処理を行って洗浄処理を完
了する。その後、必要に応じて薬液処理及び水洗処理が
繰り返し行われて、洗浄処理後のウエハWは搬出部4を
介して次工程へキャリア単位で排出される。
ボート30と同様に構成したテストピースと石英製の心
材にPTFE樹脂をコーティングしたテストピースとを
フッ硝酸に浸漬して比較実験した結果について、図7を
参照して説明する。
F樹脂をコーティングし、その表面に3mm厚さのPF
A樹脂を溶接等によって被覆したものをフッ硝酸(混合
比;HF:HNO3=5:8)に1週間浸漬した(図7
(a)参照)。
樹脂をコーティングし、その表面に3mm厚さのPVD
F樹脂を溶接等によって被覆したものをフッ硝酸(混合
比;HF:HNO3=5:8)に1週間浸漬した(図7
(b)参照)。
コーティングしたものをフッ硝酸(混合比;HF:HN
O3=5:8)に1週間浸漬した(図7(c)参照)。
コーティングしたものをフッ硝酸(混合比;HF:HN
O3=5:8)に1週間浸漬した(図7(d)参照)。
のコーティング材が石英から剥離して膨らんだようにな
り、溝が潰れていた。更にコーティング材の色が若干暗
くなっていた。比較例2のものはコーティング材の変化
はかわらないが、溝部にピンホールがあり、その部分か
ら石英部が侵され重量が減少していた。したがって、比
較例1及び2のものはフッ硝酸処理には使用不可である
ことが判った。
のような変化は全く見られず、フッ硝酸処理に適するこ
とが判った。
硝酸(混合比;HF:HNO3=5:8)に1か月間浸
漬した後、水洗・乾燥して、その表面観察,重量観察及
び溶出試験を行ったところ、表1、表2に示すような結
果が得られた。
観、重量共に変化は見られず、不純物溶出も殆どないこ
とから耐薬品性は高いと考えられるが、PVDFと比較
するとガス、薬液等の透過性が高いためステンレス鋼製
心材への影響が懸念される。これに対し、PVDFは、
PFA,PTFEと比較するとガス、薬液等の浸透性は
低いが外観、重量ともに僅かに変化が見られ、不純物溶
出量も若干多かったため耐薬品性は劣ると思われる。
0及びウエハボート30をPVDF,PFAあるいはP
TFEで形成し、その中にPVDF,PFAあるいはP
TFEをコーティングしたステンレス鋼製心材を埋設す
る場合について説明したが、処理容器例えば処理槽15
等のフッ硝酸等の処理液に接触する部分を同様に構成し
てもよい。また、この発明の処理装置を半導体ウエハの
洗浄装置に適用する場合について説明したが、その他の
例えばLCDガラス基板等の洗浄装置やエッチング装置
等にも適用できることは勿論である。
装置によれば、処理液又は処理液雰囲気におかれる保持
手段を、剛性を有する心材と、この心材の外面上に少な
くとも処理液に対し耐薬品性を有する合成樹脂製被覆層
と、この合成樹脂製被覆層と比較して処理液に対し耐透
過性を有する合成樹脂製被覆層とを積層して設けること
により、腐食防止を確実にすることができる。
から順に耐透過性を有する合成樹脂製被覆層と、耐薬品
性を有する合成樹脂製被覆層とを積層することにより、
被処理体との接触部におけるチッピングの防止及びパー
ティクルの発生を抑制することができる。
洗浄装置を示す斜視図である。
である。
図である。
面図(b)である。
線に沿う拡大断面図(b)である。
(a)、(a)のC部拡大断面図(b)及び(b)の縦
断面図(c)である。
スと比較例のテストピースを示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 被処理体を処理する処理容器と、上記被
処理体を保持する保持手段とを有し、上記被処理体を上
記処理容器内の処理液中又は処理液雰囲気中で保持して
処理する処理装置において、 上記保持手段は、上記被処理体を保持する剛性を有する
心材と、この心材の表面上に少なくとも上記処理液に対
し耐薬品性を有する合成樹脂製被覆層と、この合成樹脂
製被覆層と比較して上記処理液に対し耐透過性を有する
合成樹脂製被覆層とを積層して設けたことを特徴とする
処理装置。 - 【請求項2】 被処理体を処理する処理容器と、上記被
処理体を保持して上記処理容器へ搬送する搬送・保持手
段と、上記被処理体を保持する保持手段とを有し、上記
被処理体を上記処理容器内の処理液中又は処理液雰囲気
中で保持して処理する処理装置において、 少なくとも上記搬送・保持手段の被処理体保持部と、上
記保持手段の被処理体保持部を、剛性を有する心材と、
この心材の表面上に少なくとも上記処理液に対し耐薬品
性を有する合成樹脂製被覆層と、この合成樹脂製被覆層
と比較して上記処理液に対し耐透過性を有する合成樹脂
製被覆層とを積層して設けたことを特徴とする処理装
置。 - 【請求項3】 剛性を有する心材の表面に、軸心側から
順に耐透過性を有する合成樹脂製被覆層と、耐薬品性を
有する合成樹脂製被覆層とを積層してなることを特徴と
する請求項1又は2記載の処理装置。 - 【請求項4】 剛性を有する心材の表面に耐透過性を有
する合成樹脂製被覆層をコーティングし、このコーティ
ング膜の表面に耐薬品性を有する合成樹脂製被覆層を被
覆形成してなることを特徴とする請求項3記載の処理装
置。 - 【請求項5】 合成樹脂製被覆層が、ポリテトラフルオ
ロエチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合体又はポリフッ化ビニリデ
ンのいずれかであることを特徴とする請求項1ないし4
のいずれかに記載の処理装置。
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JP13874295A JP3177729B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 処理装置 |
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JPH08316182A JPH08316182A (ja) | 1996-11-29 |
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JP13874295A Expired - Lifetime JP3177729B2 (ja) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | 処理装置 |
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- 1995-05-12 JP JP13874295A patent/JP3177729B2/ja not_active Expired - Lifetime
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