JP3153877B2 - 液状重合体組成物 - Google Patents
液状重合体組成物Info
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Description
耐水性,電気特性,ゴム弾性,耐熱性,耐候性等に優れ
た硬化体を与える作業性の良好な液状重合体組成物に関
する。
物との組成物より得られる硬化体が良好な耐水性,電気
特性,ゴム弾性等を有することが知られている。しかし
ながら、該硬化体は透明性に劣るものである。かかる問
題点を解決するために、上記組成物に多環芳香炭化水素
を配合した電気絶縁材料が知られている(特開昭61−19
7620号公報)ものの、この組成物から得られる硬化体は
耐熱性に劣り、長期間の使用に不安の残るものであっ
た。
リイソシアネート化合物との組成物から得られる硬化体
は、耐熱性,耐候性に優れていることが知られている
(特開昭63−57626号公報)。しかしながら、該組成物
は液状であるものの粘度が非常に高いため、粘度低下剤
の配合が必要とされる。ところで、前記公知資料にも粘
度調整剤としてジオクチルフタレート,アロマ系プロセ
スオイル,ナフテン系プロセスオイル,パラフィン系プ
ロセスオイルなどが例示されているが、これらの粘度調
整剤を用いると、特に熱老化試験後の透明姓が劣ること
が問題である。
るべく鋭意研究を重ねた結果、水酸基含有液状イソプレ
ン系重合体の水素化物と特定のポリイソシアネート化合
物に特定の液状飽和炭化水素を配合した組成物が、作業
性が良好であり、しかも耐水性,電気特性,ゴム弾性,
耐熱性,耐候性等に優れるという特性を有し、かつ透明
性にも優れる硬化体を与えることを見出し、本発明を完
成するに至った。
系重合体の水素化物,(b)脂肪族もしくは脂環族のポ
リイソシアネート化合物またはイソシアネート基が脂肪
族炭化水素基を介して芳香族環に結合したポリイソシア
ネート化合物および(c)50℃以上の引火点を有する飽
和脂環式炭化水素を35重量%以上,芳香族炭化水素を5
重量%未満含有する液状飽和炭化水素からなる液状重合
体組成物を提供するものである。
含有液状イソプレン系重合体の水素化物は、水酸基含有
液状イソプレン系重合体を水素化して得られるものであ
る。ここで、水酸基含有液状イソプレン系重合体として
は、既知のものを任意に使用でき、または公知の方法に
より容易に製造することができるものである。例えば、
イソプレンモノマーを過酸化水素,水酸基を有するアゾ
化合物(例えば、2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−
(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド〕等)また
は水酸基を有するパーオキシド(例えば、シクロヘキサ
ノンパーオキシド等)を重合開始剤としてラジカル重合
することにより水酸基含有液状ポリイソプレンが得られ
る。ここで、重合開始剤の使用量は特に制限はないが、
通常はイソプレンモノマー100gに対して過酸化水素1.0
〜50g、2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒド
ロキシエチル)プロピオンアミド〕1.0〜50g、シクロヘ
キサノンパーオキシド5.0〜50gが適当である。重合は無
溶媒で行うことも可能であるが、反応の制御の容易さ等
のため溶媒を用いるのが好ましい。溶媒としてはエタノ
ール,イソプロパノール,n−ブタノール等が通常用いら
れる。反応温度は80〜150℃、反応時間は0.5〜15時間が
適当である。
リチウム等の触媒を用い、イソプレンモノマーをアニオ
ン重合させてイソプレンリビングポリマーを製造し、こ
れに、さらにモノエポキシ化合物を反応させることによ
っても、目的とする水酸基含有液状ポリイソプレンを得
ることができる。この場合の重合は無溶媒下で行うこと
も可能であるが、ラジカル重合の場合と同様の理由か
ら、溶媒を用いるのが好ましい。溶媒としてはヘキサ
ン,シクロヘキサン等の飽和炭化水素が用いられる。な
お、反応温度は50〜100℃、反応時間1〜10時間が適当
である。また、重合時にイソプレンに対し50mol%以下
の割合の下記モノマーを添加することもできる。
ン,ペンテン,スチレン,α−メチルスチレン,アクリ
ロニトリル,アクリル酸またはそのエステル,メタクリ
ル酸またはそのエステル,塩化ビニル,酢酸ビニル,ア
クリルアミド等)、炭素数4〜22のジエンモノマー(ブ
タジエン,クロロプレン,1,3−ペンタジエン,シクロペ
ンタジエン等)である。
除去され、水酸基含有液状イソプレン系重合体が得られ
る。このようにして得られた水酸基含有液状イソプレン
系重合体の数平均分子量は300〜25000、好ましくは500
〜10000であり、水酸基含有量は0.1〜10meq/g、好まし
くは0.3〜7meq/gである。また、構造的にはシス−1,4−
構造およびトランス−1,4−構造の合計が70%以上を占
めることが好ましい。
れにあってもよいが、分子鎖末端にあるものが望まし
い。本発明では2種類以上の水酸基含有液状イソプレン
系重合体を組合せて使用することもできる。
含有液状イソプレン系重合体の水素化物の1分子当りの
平均水酸基数は1.7以上であることが好ましい。
る。
媒,不均一系触媒等を用いる公知の方法により水素化す
ることにより、その水素化物とすることができる。
等の飽和炭化水素やベンゼン,トルエン,キシレン等の
芳香族炭化水素を溶媒とし、常温〜150℃の反応温度
で、常圧〜50kg/cm2Gの水素圧下で水素添加反応が行わ
れる。均一系触媒としては遷移金属ハライドとアルミニ
ウム,アルカリ土類金属もしくはアルカリ金属などのア
ルキル化物との組合せによるチーグラー触媒等を上記重
合体の二重結合あたり0.01〜0.1mol%程度使用する。反
応は通常1〜24時間で終了する。
ロヘキサン等の飽和炭化水素やベンゼン,トルエン,キ
シレン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類、エタノー
ル,イソプロパノール等のアルコール類等またはこれら
の混合系を溶媒とし、常温〜200℃の反応温度で常圧〜1
00kg/cm2Gの水素圧下で水素添加反応が行われる。不均
一系触媒としてはニッケル,コバルト,パラジウム,白
金,ロジウム,ルテニウム等の触媒を単独で、またはシ
リカ,ケイソウ土,アルミナ,活性炭等の担体に担持し
て用いる。その使用量は、重合体の重量に対し0.05〜10
wt%が適当である。これらの触媒は単独で使用するほか
2種以上を混合して用いてもよい。反応は通常1〜48時
間で終了する。
れば溶剤が除去され、水酸基含有液状イソプレン系重合
体の水素化物が得られる。この水酸基含有液状イソプレ
ン系重合体の水素化物は、数平均分子量が300〜25000、
好ましくは500〜10000であり、水酸基含有量は0.1〜10m
eq/gであるものが望ましい。
素化の割合(水素化率)は下式で表される。
である。本発明においては、2種以上の水酸基含有液状
イソプレン系重合体の水素化物を混合して用いてもよ
い。また、本発明の効果を損ならない範囲で水酸基含有
液状イソプレン系重合体とその水素化物の混合物を用い
てもよい。
は脂環族のポリイソシアネート化合物またはイソシアネ
ート基が脂肪族炭化水素基を介して芳香族環に結合した
ポリイソシアネート化合物とは、1分子中に2個または
それ以上のイソシアネート基を有する有機化合物であっ
て、前記水酸基含有液状イソプレン系重合体の水素化物
の水酸基に対する反応性イソシアネート基を有するもの
である。具体的には脂肪族および脂環族ポリイソシアネ
ート化合物として、例えばヘキサメチレンジイソシアネ
ート,ドデカンジイソシアネート,トランスシクロヘキ
サン−1,4−ジイソシアネート,リジンジイソシアネー
ト,水素添加テトラメチルキシレンジイソシアネート,
リジンエステルトリイソシアネート,1,6,11−ウンデカ
ントリイソシアネート,1,8−ジイソシアネート−4−イ
ソシアネートメチルオクタン,1,3,6−ヘキサメチレント
リイソシアネート,ビシクロヘプタントリイソシアネー
ト,トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート,イソ
ホロンジイソシアネート(IPDI),水素添加ジフェニル
メタンジイソシアネート,水素添加キシリレンジイソシ
アネート,水素添加トリレンジイソシアネート,前記ポ
リイソシアネート化合物の環化三量体(イソシアヌレー
ト変性体),ビューレット変性体やエチレングリコー
ル,トリメチロールプロパン,ポリエーテルポリオー
ル,ポリマーポリオール,ポリテトラメチレンエーテル
グリコール,ポリアルカジエンポリオール,部分鹸化エ
チレン−酢酸ビニル共重合体,ヒマシ油系ポリオール等
のポリオール化合物と前記ポリイソシアネート化合物と
の付加反応物等が挙げられる。
香族環に結合したポリイソシアネート化合物、すなわち
分子中に芳香族環と結合したイソシアネート基を有しな
いポリイソシアネート化合物としては、シキリレンジイ
ソシアネート(XDI),テトラメチルキシリレンジイソ
シアネート(TMXDI)等のイソシアネート化合物やその
変性体、付加反応物などが挙げられる。
ニルメタンジイソシアネート(MDI),カルボジイミド
変性ジフェニルメタンジイソシアネート,ポリメチレン
ポリフェニルイソシアネート,フェニルジイソシアネー
ト,ナフタレン−1,5−ジイソシアネート等の分子中の
芳香族環と結合したイソシアネート基を有するポリイソ
シアネート化合物を用いるのは、耐候性の面から好まし
くない。
混合して用いることもでき、さらにこれらポリイソシア
ネート化合物のイソシアネート基をフェノール類,オキ
シム,イミド類,メルカプタン類,アルコール類,ε−
カプロラクタム,エチレンイミン,α−ピロリドン,マ
ロン酸ジエチル,亜硫酸水素ナトリウム,ホウ酸等のブ
ロック剤でブロックした、いわゆるブロックイソシアネ
ート化合物を用いることができる。
特に制限はないが、通常は(a)成分である水酸基含有
液状イソプレン系重合体の水素化物の水酸基(OH)に対
する(b)成分であるポリイソシアネート化合物のイソ
シアネート基(NCO)の割合(NCO/OH)が、モル比で最
終的に0.3〜5.0、好ましくは0.5〜4.0となるように配合
すればよい。
の、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基と反
応する水酸基やアミノ基を有する化合物等を配合する場
合には、配合する全ての水酸基を有する化合物(水素化
物を含む)の水酸基(OH)と全てのアミノ基を有する化
合物のアミノ基などのイソシアネート基と反応する官能
基(NH2等)に対するイソシアネート基の割合(NCO/OH
またはNCO/(OH+NH2))がモル比で最終的に上記とな
るように配合する。
際の硬化体の作製にあたって下記の様な種々の方法が用
いられるからである。
シアネート化合物を除く成分を混合し、混合物を得る。
この混合物にポリイソシアネート化合物および先の混合
で用いなかった配合成分を添加,混合して液状重合体組
成物を得る。このときの好ましいNCO/OHまたはNCO/(OH
+NH2)(モル比)は0.3〜2.0である。
NCO/(OH+NH2))が1.7〜25の範囲で、水酸基を有する
化合物またはアミノ基を有する化合物のうち少なくとも
1つのポリイソシアネート化合物とを、その他の添加剤
の一部または全部の存在下あるいは非存在下に反応させ
てプレポリマーを得る。このプレポリマーに残りの成分
を混合し、液状重合体組成物を得る。このときの好まし
いNCO/OHまたはNCO/(OH+NH2)(モル比)は0.3〜2.0
である。この場合、プレポリマーを得るときに反応に関
与した官能基のモル比(NCO/OHまたはNCO/(OH+NH2)
は実質的に1.0であるので、最終的なNCO/OHまたはNCO/
(OH+NH2)は0.3〜2.0の範囲内にある。ここでは、最
終的なNCO/OHまたはNCO/(OH+NH2)とは、プレポリマ
ーの生成工程から硬化工程に至るまでに用いたすべての
化合物のイソシアネートと水酸基または水酸基とアミノ
基などのイソシアネート基と反応する官能基のモル比を
意味する。
(OH+NH2)が1.7〜5.0の範囲で配合全成分を配合し、
反応させてプレポリマーを得る。このプレポリマーを空
気中の湿気(水)と反応させる。
点を有する飽和脂環式炭化水素を35重量%以上,芳香族
炭化水素を5重量%未満含有する液状飽和炭化水素を用
いる。ここで液状飽和炭化水素は、例えば芳香族炭化水
素を水素化することによって得られることができるもの
などであり、具体的にはアルキルベンゼンの水素化物,
アルキルジフェニル,トリフェニルメタン,ジフェニル
メタン,アルキルジフェニルエタン等の2つ以上のベン
ゼン環を有する化合物、アルキルナフタレン,フェナン
トレン等の多核芳香族環を有する化合物,アルキルピリ
ジン,ベンジルピリジン等の複素芳香族環を有する化合
物等の水素化物等を挙げることができる。これらの液状
飽和炭化水素は引火点が50℃以上、好ましくは70℃以上
であることが必要である。特に、混練温度において液体
状であり、かつ引火点が混練温度以上であることが好ま
しい。
環式炭化水素の含有量が35重量%以上で、芳香族炭化水
素の含有量が5重量%未満、好ましくは2重量%未満で
ある。飽和脂環式炭化水素が35重量%未満の場合には、
透明性が向上しない。特に、粘度調節剤としてパラフィ
ン系プロセスオイルを用いた場合のように、飽和脂環式
炭化水素の含有量が少なくなり鎖状飽和脂肪族炭化水素
の含有量が増加すると、透明性が低下し、相分離も生じ
易いので好ましくない。一方、芳香族化合物の含有量が
5重量%を超えると、粘度調節剤としてアロマ系プロセ
スオイルまたはナフテン系プロセスオイルを用いた場合
のように、透明性が低下し、特に加熱による透明性の低
下が大きくなり好ましくない。
て30〜200重量部、好ましくは40〜180重量部である。
の成分とする液状重合体組成物であるが、所望によりポ
リオール化合物,ポリアミン化合物,触媒,その他の添
加剤を適宜配合することができる。
はそれ以上の水酸基を有する化合物であり、次に示す低
分子量ポリオール化合物,重合型ポリオール化合物およ
びヒマシ油系ポリオール化合物が好適に用いられる。
二級ポリオール,三級ポリオールのいずれを用いてもよ
い。具体的には、例えば1,2−プロピレングリコール,
ジプロピレングリコール,1,2−ブタンジオール,1,3−ブ
タンジオール,2,3−ブタンジオール,1,2−ペンタンジオ
ール,2,3−ペンタンジオール,2,5−ヘキサンジオール,
2,4−ヘキサンジオール,2−エチル−1,3−ヘキサンジオ
ール,シクロヘキサンジオール,グリセリン,N,N−ビス
−2−ヒドロキシプロピルアニリン,N,N′−ビスヒドロ
キシイソプロピル−2−メチルピペラジン,ビスフェノ
ールAのプロピレンオキサイド付加物等の少なくとも1
個の二級炭素に結合した水素基を含有する低分子量ポリ
オールが挙げられる。
た水酸基を含有しないエチレングリコール,ジエチレン
グリコール,1,3−プロピレングリコール,1,4−ブタンジ
オール,1,5−ペンタンジオール,1,6−ヘキサンジオー
ル.トリメチロールプロパン,ペンタエリスリトール,
ジペンタエリスリトール等を用いることもできる。その
分子量は50〜500の範囲のものである。
オール化合物としては、例えばポリエーテルポリオール
及びその変性体,ポリテトラエチレンエーテルグリコー
ル,テトラヒドロフラン/アルキレンオキサイド共重合
ポリオール,エポキシ樹脂変性ポリオール,ポリエステ
ルポリオール,ポリジエン系ポリオール,部分鹸化エチ
レン−酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。こ
れらポリオール化合物の数平均分子量は通常500〜10,00
0である。
シ油系,水素化ヒマシ油,ヒマシ油エステル交換物等を
挙げることができる。
いることもできる。
2個またはそれ以上の活性水素を有するアミノ基を持つ
化合物である。具体的には、ヘキサメチレンジアミン,
ポリオキシプロピレンポリアミン等の脂肪族ポリアミ
ン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジシクロヘキシ
ルメタン等の脂環族ポリアミン、3,3′−ジクロロ−4,
4′−ジアミノジフェニルメタン,3,5−ジエチルトルエ
ン−2,4−ジアミン,3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジア
ミン等の芳香族アミン等を挙げることができる。
は、通常は前記した(a)水酸基含有液状イソプレン系
重合体の水素化物100重量部に対してポリオール化合物
またはポリアミン化合物を0.1〜200重量部、好ましくは
1〜100重量部の割合で配合することができる。
ンジアミン,テトラメチルグアニジン,N,N,N′,N′−テ
トラメチルヘキサン−1,6−ジアミン,N,N,N′,N″,N″
−ペンタメチルジエチレントリアミン,ビス(2−ジメ
チルアミノエチル)エーテル,1,2−ジメチルイミダゾー
ル,N−メチル−N′−(2−ジメチルアミノ)エチルピ
ペラジン,ジアザビシクロウンデセン等の三級アミン,
スタナスオクトエート,ジブチルチンジアセテート,ジ
ブチルチンチオカルボキシレート,ジブチルチンマーカ
プチド,ジブチルチンジマレエート,ジオクシルチンマ
ーカプチド,ジオクチルチンチオカルボキシレート,フ
ェニル水銀プロピオン酸塩,オクテン酸鉛等の有機金属
化合物、前記三級アミンのカルボン酸塩等の触媒を添加
することができる。
プレン系重合体の水素化物100重量部に対し、最大10重
量部添加することができる。10重量部を越えると、硬化
促進効果が限界となるばかりでなく、局部的な異常反応
生起(ゲル化)の危険性が大きくなるので好ましくな
い。
添加剤を、反応中または反応後に添加することもでき
る。
エン,キシレン等の炭化水素系溶剤、メチルエチルケト
ン,シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸ブチル等
のエステル系溶剤、テトラヒドロフラン等のエステル系
溶剤、N,N−ジエチルホルムアミド,ジメチルスルホキ
シド等の溶剤を配合してもよい。
水酸基含有液状イソプレン重合体の水素化物100重量部
に対し100重量部以下、好ましくは50重量部以下であ
る。
ール樹脂,テルペン樹脂,テルペンフェノール樹脂,キ
シレンホルムアルデヒド樹脂,ロジン,水添ロジン,ク
マロン樹脂,脂肪族および脂環族および芳香族石油樹脂
等の粘着性付与剤を使用してもよい。さらに、耐熱性,
耐候性向上のためにヒンダードフェノール系,ヒンダー
ドアミン系,ベンドトリアゾール系等の老化防止剤,酸
化防止剤,紫外線吸収剤を加えたり、難燃剤としてリン
化合物,ハロゲン化合物,酸化アンチモン等を加えた
り、消泡剤としてシリコーン化合物等を加えたり、発泡
防止剤としてゼオライト,生石灰等を添加することがで
きる。
定割合で配合し混合することにより得ることができる。
組成物の調製にあたっては、混合装置,混練装置等を用
いて0〜120℃、好ましくは15〜100℃の温度で0.5秒〜
8時間、好ましくは1秒〜5時間攪拌,混合すればよ
い。組成物の調製は、通常ワンショット法またはプレポ
リマー法により行う。
ポリイソシアネート化合物を除く成分を配合して上記の
温度および時間の条件で混合し、混合物を得る。この混
合物にポリイソシアネート化合物および先の混合で用い
なかった添加剤成分を添加して上記の温度および時間の
条件で混合することにより、液状重合体組成物が得られ
る。このときの好ましい反応当量比(NCO/OHまたはNCO/
(OH+NH2))は0.2〜2.5である。
O/(OH+NH2))が1.7〜25の範囲で、水酸基含有液状イ
ソプレン系重合体の水素化物,ポリオール化合物,ポリ
アミン化合物のうち少なくとも1つとポリイソシアネー
ト化合物とを、その他の添加剤の一部または全部の存在
下あるいは非存在下に反応させてプレポリマーを得る。
この場合の反応温度は上記条件と同じであり、反応時間
は通常0.1〜10時間、好ましくは0.5〜8時間である。さ
らに、このプレポリマーに残りの成分を上記の温度およ
び時間の条件で混合することにより、液状重合体組成物
が得られる。このときの好ましい反応当量比(NCO/OHま
たはNCO/(OH+NH2))は0.5〜2.5である。
用途に供せられ、硬化処理することによりさまざまな形
態の硬化体を与えることができる。
ンの調製 1のステンレス製耐圧反応容器にイソプレン200g,
濃度20%の過酸化水素水40gおよびイソプロパノール100
gを仕込み、温度120℃、反応時間2時間の条件で反応を
行った。反応中、圧力は最高8kg/cm2Gまで達した。反応
終了後、分液ロートに反応混合物を入れ、600gの水を添
加して振盪し、次いで3時間静置した後、油層を分取し
た。この油層から溶媒,モノマー,低沸点成分を2mmH
g、100℃、2時間の条件で留去し、分子鎖末端に水酸基
を有する液状ポリイソプレン(収率66重量%)を得た。
このものの数平均分子量は2240、水酸基含有量は0.96me
q/g、粘度は64ポイズ/30℃、臭素価220g/100gであっ
た。このときの1分子当たりの平均水酸基数は2.15であ
る。
造57%,シス−1,4構造33%,シス−1,2構造6%,シス
−3,4構造4%であった。
ンの水素化物の調製 製造例1の(1)で得た分子鎖末端に水酸基を有する
液状ポリイソプレン100g,ルテニウム含量5重量%のル
テニウムカーボン触媒5gおよび溶媒としてシクロヘキサ
ン100gを仕込み、50kg/cm2Gの水素圧下で150℃にて6時
間水素反応を行った。反応終了後、0.45μのメンブラン
フィルターを通して反応溶液から触媒を分離除去した
後、2mmHg、110℃、2時間の条件で溶媒を留去した。そ
の結果、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレ
ンの水素化物が得られた。このものの数平均分子量231
0、水酸基含有量は0.94meq/g、粘度は402ポイズ/30℃、
臭素価1g/100gであった。このときの1分子当りの平均
水酸基数は2.17である。
ンの調製 1のステンレス製耐圧反応容器にイソプレン200g、
濃度30%の過酸化水素水100gおよびイソプロパノール30
0gを仕込み、温度115℃、反応時間2.5時間の条件で反応
を行った。反応中、圧力は最高7kg/cm2Gまで達した。反
応終了後、分液ロートに反応混合物を入れ、600gの水を
添加して振盪し、3時間静置した後、油層を分取した。
この油層から溶媒,モノマー,低沸点成分を2mmHg、100
℃、2時間の条件で留去し、分子鎖末端に水酸基を有す
る液状ポリイソプレン(収率71重量%)を得た。このも
のの数平均分子量は1380、水酸基含有量は1.55meq/g、
粘度は46ポイズ/30℃であった。このときの1分子当り
の平均水酸基数は2.14である。
ンの水素化物の調製 製造例2の(1)で得た分子鎖末端に水酸基を有する
液状ポリイソプレン100g,ルテニウム含量5重量%のル
テニウムカーボン触媒5gおよび溶媒としてシクロヘキサ
ン100gを仕込み、50kg/cm2Gの水素圧下で150℃にて6時
間水素化反応を行った。反応終了後、0.45μのメンブラ
ンフィルターを通して反応溶液から触媒を分離除去した
後、2mmHg、110℃、2時間の条件で溶媒を留去した。そ
の結果、分子鎖末端に水酸基を有する液状ポリイソプレ
ンの水素化物が得られた。このものの数平均分子量は14
20、水酸基含有量は1.54meq/g、粘度は298ポイズ/30
℃、臭素価1g/100gであった。このときの1分子当りの
平均水酸基数は2.19である。
℃で2時間静置脱泡して液状重合体組成物を得た。
に厚さ4mmとなるように流し込み、30℃,40%RHに設定し
た恒温恒湿槽中で30日間養生して硬化体を得た。得られ
た硬化体の評価結果を第1表に示す。
00,水酸基含量0.8meq/g,出光アトケム(株)製 *2 ダフニーオイルCP−15N,芳香族炭化水素含有量痕
跡量,ナフテン系炭化水素含有量37.6重量%,パラフィ
ン系炭化水素含有量62.4重量%,含有量はn−d−M環
分析法により測定。動粘度22.9cSt/30℃,引火点174
℃,出光興産(株)製 *3 HB−40oil(水素化トリフェニル),芳香族分1
重量%以下、動粘度20.0cSt/40℃,引火点180℃,Monsan
to社製 *4 PS−32,出光興産(株)製,芳香族炭化水素含有
量0.1重量%,ナフテン系炭化水素含有量32.8重量%,
パラフィン系炭化水素含有量67.1重量% *5 NS−24,出光興産(株)製,芳香族炭化水素含有
量15.2重量%,ナフテン系炭化水素含有量35.4重量%,
パラフィン系炭化水素含有量49.4重量% *6 AC−12,出光興産(株)製,芳香族炭化水素含有
量42.2重量%,ナフテン系炭化水素含有量31.3重量%,
パラフィン系炭化水素含有量26.5重量% *7 積分球式光線透過率測定装置(東洋理化工業
(株)製)を用い、JIS K−6735に準拠して測定。
素化物100g,イソホロンジイソシアネート68.3gおよび
(実施例1で用いた液状飽和炭化水素(a))168.3gを
窒素気流下に、50℃にて3時間反応させた後、さらに80
℃にて4時間反応させて、NCO含量6.4重量%のプレポリ
マーを得た。得られたプレポリマー100gに対して上記水
酸基末端液状ポリイソプレンの水素化物154.4gを配合
し、実施例1と同様の方法で硬化体を得た。得られた硬
化体の透過度は95.1%、熱老化試験(130℃で72時間)
後の透過度(測定法は実施例1と同じ)は94.9%であっ
た。
特性,ゴム弾性,耐熱性,耐候性等に優れた硬化体を与
える、作業性の良好な液状重合体組成物が提供される。
本発明の液状重合体組成物は絶縁剤,コーティング材,
ライニング材,塗料,防水材などの素材として有用であ
るばかりでなく、保護材,接着剤,シール材等にも利用
できる。
Claims (3)
- 【請求項1】(a)水酸基含有液状イソプレン系重合体
の水素化物,(b)脂肪族もしくは脂環族のポリイソシ
アネート化合物またはイソシアネート基が脂肪族炭化水
素基を介して芳香族環に結合したポリイソシアネート化
合物および(c)50℃以上の引火点を有する飽和脂環式
炭化水素を35重量%以上,芳香族炭化水素を5重量%未
満含有する液状飽和炭化水素からなる液状重合体組成
物。 - 【請求項2】(c)液状飽和炭化水素が、芳香族炭化水
素を水素化して得られるものである請求項1記載の液状
重合体組成物。 - 【請求項3】(a)水酸基含有液状イソプレン系重合体
の水素化物100重量部に対し、(c)液状飽和炭化水素
を30〜200重量部配合してなる請求項1記載の液状重合
体組成物。
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---|---|---|---|
JP30867690A JP3153877B2 (ja) | 1990-11-16 | 1990-11-16 | 液状重合体組成物 |
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JPH04180915A JPH04180915A (ja) | 1992-06-29 |
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-
1990
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