JP3142890B2 - 流体圧縮機 - Google Patents
流体圧縮機Info
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- blade
- piston
- peripheral surface
- fluid compressor
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C18/10—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C18/107—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth equivalents, e.g. rollers, than the inner member with helical teeth
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/08—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
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Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Description
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、冷凍サイク
ルの冷媒ガスを圧縮するのに適するヘリカルブレード方
式の流体圧縮機に関する。
ルの冷媒ガスを圧縮するのに適するヘリカルブレード方
式の流体圧縮機に関する。
【0003】
【従来の技術】従来より一般的な圧縮機として、レシプ
ロ方式、ロータリ方式等のものが知られており、その外
に、シリンダの吸込側から作動室に流入した冷媒をシリ
ンダの吐出側の作動室へ順次移動させながら圧縮してい
き外部へ吐出するヘリカルブレード方式の流体圧縮機が
提供されている。
ロ方式、ロータリ方式等のものが知られており、その外
に、シリンダの吸込側から作動室に流入した冷媒をシリ
ンダの吐出側の作動室へ順次移動させながら圧縮してい
き外部へ吐出するヘリカルブレード方式の流体圧縮機が
提供されている。
【0004】ヘリカルブレード方式の圧縮機の概要は、
例えば、図12に示す如くステータ101とロータ10
3とから成る駆動手段105によって回転するシリンダ
107と、シリンダ107内にeだけ偏心して配置され
たピストン111とを備え、このピストン111はオル
ダムリング109を介してシリンダ107の回転力を受
けて、このシリンダ107に対し相対的に旋回運動をす
るようになっている。ピストン111の外周面にはピス
トン111の略全長に亘って螺旋状の溝113が形成さ
れている。この溝113には螺旋状のブレード115が
出入自在に嵌合され、ブレード115の外周面はシリン
ダ107の内周面と接触している。このために、螺旋状
の溝113に嵌合されたブレード115によってピスト
ン111とシリンダ107との間の空間に複数の作動室
117が軸方向に沿って形成されるようになる。作動室
117の容積は、ブレード115が嵌合される螺旋状の
溝113のピッチによって決定され、溝113のピッチ
は、ピストン111の一端から他端に向かって徐々に小
さくなっている。したがって、前記ブレード115によ
って形成される作動室117の容積は、ピストン111
の吸込側(図面右側)から吐出側(図面左側)に向かっ
て徐々に小さくなるため、吐出側へ向けて順次移動され
る間に冷媒は圧縮されて外に吐出される構造となってい
る。
例えば、図12に示す如くステータ101とロータ10
3とから成る駆動手段105によって回転するシリンダ
107と、シリンダ107内にeだけ偏心して配置され
たピストン111とを備え、このピストン111はオル
ダムリング109を介してシリンダ107の回転力を受
けて、このシリンダ107に対し相対的に旋回運動をす
るようになっている。ピストン111の外周面にはピス
トン111の略全長に亘って螺旋状の溝113が形成さ
れている。この溝113には螺旋状のブレード115が
出入自在に嵌合され、ブレード115の外周面はシリン
ダ107の内周面と接触している。このために、螺旋状
の溝113に嵌合されたブレード115によってピスト
ン111とシリンダ107との間の空間に複数の作動室
117が軸方向に沿って形成されるようになる。作動室
117の容積は、ブレード115が嵌合される螺旋状の
溝113のピッチによって決定され、溝113のピッチ
は、ピストン111の一端から他端に向かって徐々に小
さくなっている。したがって、前記ブレード115によ
って形成される作動室117の容積は、ピストン111
の吸込側(図面右側)から吐出側(図面左側)に向かっ
て徐々に小さくなるため、吐出側へ向けて順次移動され
る間に冷媒は圧縮されて外に吐出される構造となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
流体圧縮機において、螺旋状の溝113に対して出入す
るブレード115の一部外周面がシリンダ107の内周
面と接触し合うことでシールされた作動室117が確保
される。この場合、吐出能力は、吸込側の作動室117
の容積によって決定される所から、吐出能力の拡大を図
るには、吸込側領域となるブレード115のピッチを大
きくすればよいが、図13に示すように、プレード11
5のピッチの小さい領域(図面左側)に対してピッチの
大きい領域(図面右側)は、強いねじれ部119が発生
し、このねじれ部119によって螺旋状の溝113の溝
壁に対して強く接触し合う。この時の接触圧は、ブレー
ド115の出入動作時の摺動抵抗として働らき、出入動
作の遅れとなって現われる。この結果、ブレード115
がシリンダ107の内周面と正しく接触せず、シール性
の低下を招来する等吐出能力の増大を図ることが難しい
面があった。
流体圧縮機において、螺旋状の溝113に対して出入す
るブレード115の一部外周面がシリンダ107の内周
面と接触し合うことでシールされた作動室117が確保
される。この場合、吐出能力は、吸込側の作動室117
の容積によって決定される所から、吐出能力の拡大を図
るには、吸込側領域となるブレード115のピッチを大
きくすればよいが、図13に示すように、プレード11
5のピッチの小さい領域(図面左側)に対してピッチの
大きい領域(図面右側)は、強いねじれ部119が発生
し、このねじれ部119によって螺旋状の溝113の溝
壁に対して強く接触し合う。この時の接触圧は、ブレー
ド115の出入動作時の摺動抵抗として働らき、出入動
作の遅れとなって現われる。この結果、ブレード115
がシリンダ107の内周面と正しく接触せず、シール性
の低下を招来する等吐出能力の増大を図ることが難しい
面があった。
【0006】そこで、この発明にあっては、吐出能力の
増大を図る際にもシリンダに対するブレードの密着性を
高め、シール性の高い流体圧縮機を提供することを目的
としている。
増大を図る際にもシリンダに対するブレードの密着性を
高め、シール性の高い流体圧縮機を提供することを目的
としている。
【0007】[発明の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明にあっては、シリンダと、このシリンダの
内部に偏心して配置され、前記シリンダに対して相対運
動を行うピストンと、このピストンの外周に設けられ前
記シリンダの吸込側から吐出側に向かって徐々にピッチ
が小さくなるように形成された螺旋状の溝と、この溝に
出入り自在に嵌め込まれるとともに外周面がシリンダの
内面に密接し上記シリンダと前記ピストンとの間の空間
を複数の作動室に区画する螺旋状のブレードとを備え、
このブレードは、少なくとも吸込部側領域の外径が前記
シリンダの内径よりも大きく作られると共に、組付け時
にブレードの径が小さくなるよう押し縮められた状態で
シリンダ内に挿入されている。してある。
に、この発明にあっては、シリンダと、このシリンダの
内部に偏心して配置され、前記シリンダに対して相対運
動を行うピストンと、このピストンの外周に設けられ前
記シリンダの吸込側から吐出側に向かって徐々にピッチ
が小さくなるように形成された螺旋状の溝と、この溝に
出入り自在に嵌め込まれるとともに外周面がシリンダの
内面に密接し上記シリンダと前記ピストンとの間の空間
を複数の作動室に区画する螺旋状のブレードとを備え、
このブレードは、少なくとも吸込部側領域の外径が前記
シリンダの内径よりも大きく作られると共に、組付け時
にブレードの径が小さくなるよう押し縮められた状態で
シリンダ内に挿入されている。してある。
【0009】
【作用】かかる流体圧縮機において、螺旋状の溝に嵌合
されたブレードは、シリンダの内周面と接触し作動室を
形成する。この時、吸込部側となるブレードの外径は、
シリンダの内径より大きく設定されているため、元に戻
ろうとする強い復帰力によって螺旋状の溝壁との間に摺
動抵抗が働らいても、その摺動抵抗に影響されることな
く円滑な出入動作が確保されるようになりシリンダの内
周面と強く接触し合う状態が確保され動作時の確実なシ
ール状態が得られる。
されたブレードは、シリンダの内周面と接触し作動室を
形成する。この時、吸込部側となるブレードの外径は、
シリンダの内径より大きく設定されているため、元に戻
ろうとする強い復帰力によって螺旋状の溝壁との間に摺
動抵抗が働らいても、その摺動抵抗に影響されることな
く円滑な出入動作が確保されるようになりシリンダの内
周面と強く接触し合う状態が確保され動作時の確実なシ
ール状態が得られる。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図11の図面を参照しながら
この発明の一実施例を詳細に説明する。図5において、
1は冷凍サイクルに使用される密閉型の流体圧縮機3の
密閉ケースを示しており、密閉ケース1には冷凍サイク
ルの吸込パイプ5と吐出パイプ7がそれぞれ設けられて
いる。密閉ケース1内には駆動部9および圧縮要素11
がそれぞれ配設されている。
この発明の一実施例を詳細に説明する。図5において、
1は冷凍サイクルに使用される密閉型の流体圧縮機3の
密閉ケースを示しており、密閉ケース1には冷凍サイク
ルの吸込パイプ5と吐出パイプ7がそれぞれ設けられて
いる。密閉ケース1内には駆動部9および圧縮要素11
がそれぞれ配設されている。
【0011】駆動部9は、密閉ケース1の内面に固定さ
れたステータ13と、その内側に設けられた回転可能な
ロータ15とを有している。
れたステータ13と、その内側に設けられた回転可能な
ロータ15とを有している。
【0012】圧縮要素11はピストン17と、シリンダ
19とを有し、シリンダ19は前記ロータ15と一体に
結合されると共に両端は開口し、一方(図面左側)は吐
出部21側,他方は吸込部23側となっている。
19とを有し、シリンダ19は前記ロータ15と一体に
結合されると共に両端は開口し、一方(図面左側)は吐
出部21側,他方は吸込部23側となっている。
【0013】ピストン17は例えば、鉄系の材料等によ
り円柱状に形成され、前記シリンダ19の軸方向に沿っ
て挿通されている。ピストン17の中心軸線Aはシリン
ダ19の中心軸線Bに対して距離eだけ、図において下
方に偏心して配設され、一部分がシリンダ19の内周面
と線接触している。
り円柱状に形成され、前記シリンダ19の軸方向に沿っ
て挿通されている。ピストン17の中心軸線Aはシリン
ダ19の中心軸線Bに対して距離eだけ、図において下
方に偏心して配設され、一部分がシリンダ19の内周面
と線接触している。
【0014】ピストン17の両端部は、それぞれ軸筒状
の支持部17a,17bとなっていてこれら両支軸部1
7a,17bはそれぞれ第1,第2の支持部材25,2
7により支持されている。
の支持部17a,17bとなっていてこれら両支軸部1
7a,17bはそれぞれ第1,第2の支持部材25,2
7により支持されている。
【0015】第1の支持部材25は、前記密閉ケース1
の内面に固定されたフランジ25aから円筒状の軸受部
25bが突出し、軸受部25bの外周面に前記シリンダ
19の一方の開口部が回転自在に嵌挿している。また、
軸受部25bの内側軸受穴29に前記ピストン17の一
方の支軸部17aが回転自在に嵌挿支持され、各支持面
はシールが確保されている。
の内面に固定されたフランジ25aから円筒状の軸受部
25bが突出し、軸受部25bの外周面に前記シリンダ
19の一方の開口部が回転自在に嵌挿している。また、
軸受部25bの内側軸受穴29に前記ピストン17の一
方の支軸部17aが回転自在に嵌挿支持され、各支持面
はシールが確保されている。
【0016】第2の支持部材27は、密閉ケース1の内
面に固定されたフランジ27aから円筒状の軸受部27
bが突出し、軸受部27bの内側軸受孔31に、前記ピ
ストン17の支持部17bが回転自在に嵌挿支持されて
いる。
面に固定されたフランジ27aから円筒状の軸受部27
bが突出し、軸受部27bの内側軸受孔31に、前記ピ
ストン17の支持部17bが回転自在に嵌挿支持されて
いる。
【0017】一方、ピストン17にはオルダムリング3
3が設けられ、オルダムリング33を介してシリンダ1
9の動力が伝達されるようになっている。即ち、図7に
示す如くピストン17に動力伝達面として機能する断面
正方形状の角柱部35が形成され、この角柱部35は、
前記オルダムリング33に形成された矩形状の長孔37
と遊びを有して嵌合し合うと共に遊びの範囲内において
角柱部35のスライドが可能となっている。また、オル
ダムリング33の外周面には、前記長孔37の長手方向
と直交する径方向に一対の伝達ピン39の一端部がそれ
ぞれスライド自在に嵌挿され、伝達ピン39の他端部は
前記シリンダ19の周壁に穿設された嵌合孔41に嵌合
固定されている。これにより、前記シリンダ19に対す
る前記ピストン17の自転が規制されるようになる。
3が設けられ、オルダムリング33を介してシリンダ1
9の動力が伝達されるようになっている。即ち、図7に
示す如くピストン17に動力伝達面として機能する断面
正方形状の角柱部35が形成され、この角柱部35は、
前記オルダムリング33に形成された矩形状の長孔37
と遊びを有して嵌合し合うと共に遊びの範囲内において
角柱部35のスライドが可能となっている。また、オル
ダムリング33の外周面には、前記長孔37の長手方向
と直交する径方向に一対の伝達ピン39の一端部がそれ
ぞれスライド自在に嵌挿され、伝達ピン39の他端部は
前記シリンダ19の周壁に穿設された嵌合孔41に嵌合
固定されている。これにより、前記シリンダ19に対す
る前記ピストン17の自転が規制されるようになる。
【0018】従って、駆動部9に通電されシリンダ19
がロータ15と一体的に回転することで、シリンダ19
の回転力がオルダムリング33を介してピストン17に
伝達され、ピストン17がシリンダ19内で同期して回
転する。すなわち、偏心距離eの位置で回転運動するこ
とになる。この結果、シリンダ19に対してピストン1
7は相対的に旋回運動するようになる。
がロータ15と一体的に回転することで、シリンダ19
の回転力がオルダムリング33を介してピストン17に
伝達され、ピストン17がシリンダ19内で同期して回
転する。すなわち、偏心距離eの位置で回転運動するこ
とになる。この結果、シリンダ19に対してピストン1
7は相対的に旋回運動するようになる。
【0019】さらに、ピストン17の外周面には軸方向
に沿って螺旋状の溝43が形成され、螺旋状の溝43の
各ピッチPは吸込部23側(図5右側)から吐出部21
側(同図左側)へ向けて徐々に小さくなるよう設定され
ている。この螺旋状の溝43には、合成樹脂系の弾性材
で形成された螺旋状のブレード45が弾性力を利用して
出入自在に組付けられている。
に沿って螺旋状の溝43が形成され、螺旋状の溝43の
各ピッチPは吸込部23側(図5右側)から吐出部21
側(同図左側)へ向けて徐々に小さくなるよう設定され
ている。この螺旋状の溝43には、合成樹脂系の弾性材
で形成された螺旋状のブレード45が弾性力を利用して
出入自在に組付けられている。
【0020】ブレード45は、前記螺旋状の溝43と対
応する螺旋状の形状となっていて、ピッチPの大きい吸
込部23側領域の外径Dは特に、前記シリンダ19の内
径dより大きく設定されている。この場合、図3に示す
ようにブレード45の外径全体がシリンダ19の内径d
より大きくし、組込み時に、ブレード45の径が小さく
なるよう押し縮められた状態でシリンダ19内に挿入さ
れている。なお、図4に示す如くピッチPの大きい吸込
部23側へ向って次第に大きくなるテーパー形状を採用
することも可能である。
応する螺旋状の形状となっていて、ピッチPの大きい吸
込部23側領域の外径Dは特に、前記シリンダ19の内
径dより大きく設定されている。この場合、図3に示す
ようにブレード45の外径全体がシリンダ19の内径d
より大きくし、組込み時に、ブレード45の径が小さく
なるよう押し縮められた状態でシリンダ19内に挿入さ
れている。なお、図4に示す如くピッチPの大きい吸込
部23側へ向って次第に大きくなるテーパー形状を採用
することも可能である。
【0021】ブレード45は、シリンダ19の回転に追
従して回転し、シリンダ19とは実質的に同一角速度で
回転するためシリンダ19との相対的な位置ずれは発生
しない。したがって、このブレード45は、螺旋状の溝
43にブレード45の各点が一回転する中で螺旋状の溝
43に対して出入運動を繰返すようになる。
従して回転し、シリンダ19とは実質的に同一角速度で
回転するためシリンダ19との相対的な位置ずれは発生
しない。したがって、このブレード45は、螺旋状の溝
43にブレード45の各点が一回転する中で螺旋状の溝
43に対して出入運動を繰返すようになる。
【0022】ブレード45の外周面は、シリンダ19の
内周面と接触しており、シリンダ19の内周面とピスト
ン17の外周面との間の空間は、前記ブレード45によ
って複数の作動室47に仕切られている。各作動室47
は、ブレード45の隣り合う2つの巻き間に形成される
ようになり、図7に示す如くブレード45に沿ってピス
トン17とシリンダ19の内周面との接触部からつぎの
接触部まで伸びたほぼ三日月状の領域となっている。
内周面と接触しており、シリンダ19の内周面とピスト
ン17の外周面との間の空間は、前記ブレード45によ
って複数の作動室47に仕切られている。各作動室47
は、ブレード45の隣り合う2つの巻き間に形成される
ようになり、図7に示す如くブレード45に沿ってピス
トン17とシリンダ19の内周面との接触部からつぎの
接触部まで伸びたほぼ三日月状の領域となっている。
【0023】作動室47の容積は、吸込部23側から吐
出部21側(同図左側)へ向けて徐々に小さくなってお
り、吸込側の一番目の作動室47が最大で、以下、吐出
側の作動室47へかけて順次小さくなるよう設定されて
いる。吸込部23側の一番目の作動室47は、ピストン
17に形成された連絡用の吸込孔49と、軸受部25に
形成された連通路51とを介して前記冷凍サイクルの吸
込パイプ15と接続連通している。これにより、吸込パ
イプ15からシリンダ19内に吸引される冷媒ガスは前
記吸込孔49を通って前記一番目の作動室47に途切れ
ることなく確実な導入状態が確保される。
出部21側(同図左側)へ向けて徐々に小さくなってお
り、吸込側の一番目の作動室47が最大で、以下、吐出
側の作動室47へかけて順次小さくなるよう設定されて
いる。吸込部23側の一番目の作動室47は、ピストン
17に形成された連絡用の吸込孔49と、軸受部25に
形成された連通路51とを介して前記冷凍サイクルの吸
込パイプ15と接続連通している。これにより、吸込パ
イプ15からシリンダ19内に吸引される冷媒ガスは前
記吸込孔49を通って前記一番目の作動室47に途切れ
ることなく確実な導入状態が確保される。
【0024】一方、容積が最小の作動室47は、シリン
ダ19の端部に開放された吐出部21側と接続連通して
いる。
ダ19の端部に開放された吐出部21側と接続連通して
いる。
【0025】また、ピストン17には図5に示すように
油導入路53が穿設されている。この油導入路53の一
端は螺旋状の溝43の底部と連通し、他端は、前記密閉
ケース1の底部に吸込口が臨む導入管55と接続連通し
ている。したがって、密閉ケース1内の圧力が上昇すれ
ば、密閉ケース1の底部に蓄えられた潤滑オイル56が
油導入路53を通って前記溝43の底部に送り込まれ、
ブレード45の出入動作の潤滑を保つようになる。
油導入路53が穿設されている。この油導入路53の一
端は螺旋状の溝43の底部と連通し、他端は、前記密閉
ケース1の底部に吸込口が臨む導入管55と接続連通し
ている。したがって、密閉ケース1内の圧力が上昇すれ
ば、密閉ケース1の底部に蓄えられた潤滑オイル56が
油導入路53を通って前記溝43の底部に送り込まれ、
ブレード45の出入動作の潤滑を保つようになる。
【0026】このように構成された流体圧縮機の動作に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0027】まず、駆動部9に通電するとロータ15と
一体にシリンダ19が回転する。この時、オルダムリン
グ33を介してピストン17も旋回運動する。シリンダ
19に対してピストン17は、旋回運動を行うため吸込
部23側の作動室47に送り込まれた冷媒ガスは吐出部
21側へ向けて順次移送されながら圧縮され吐出パイプ
7から外へ吐出されるようになる。この作動時におい
て、吸込部23側領域のブレード45は、シリンダ19
の内径より小さくなるよう押し縮められた状態で挿入さ
れているため、元に戻ろうとする復帰力によってシリン
ダ19の内周面へ向かう強い力が作用する。したがっ
て、螺旋状の溝43の溝壁との間に摺動抵抗が働らいて
も確実にシリンダ19の内周面に対して強く接触するよ
うになる。この結果、確実なシール状態が得られる。
一体にシリンダ19が回転する。この時、オルダムリン
グ33を介してピストン17も旋回運動する。シリンダ
19に対してピストン17は、旋回運動を行うため吸込
部23側の作動室47に送り込まれた冷媒ガスは吐出部
21側へ向けて順次移送されながら圧縮され吐出パイプ
7から外へ吐出されるようになる。この作動時におい
て、吸込部23側領域のブレード45は、シリンダ19
の内径より小さくなるよう押し縮められた状態で挿入さ
れているため、元に戻ろうとする復帰力によってシリン
ダ19の内周面へ向かう強い力が作用する。したがっ
て、螺旋状の溝43の溝壁との間に摺動抵抗が働らいて
も確実にシリンダ19の内周面に対して強く接触するよ
うになる。この結果、確実なシール状態が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように、ヘリカルブレー
ドタイプの流体圧縮機において、吐出能力の拡大を図る
ために、ブレードのピッチを大きく確保しても、ブレー
ドをシリンダの内周面に対して強く接触させることがで
きるようになり、確実なシール性が得られるようにな
る。
ドタイプの流体圧縮機において、吐出能力の拡大を図る
ために、ブレードのピッチを大きく確保しても、ブレー
ドをシリンダの内周面に対して強く接触させることがで
きるようになり、確実なシール性が得られるようにな
る。
【図1】この発明に係る流体圧縮機のシリンダとピスト
ンの分解図である。
ンの分解図である。
【図2】ブレードの側面図である。
【図3】変形例を示したブレードの側面図である。
【図4】変形例を示したブレードの側面図である。
【図5】この発明の流体圧縮機の切断面図である。
【図6】ピストンの斜視図である。
【図7】オルダムリングの切断面図である。
【図8】90度回転した時の動作図である。
【図9】180度回転した時の動作図である。
【図10】270度回転した時の動作図である。
【図11】360度回転した時の動作図である。
【図12】従来例を示した図5と同様の切断面図であ
る。
る。
【図13】従来例を示したブレード側面図である。
9 駆動部 17 ピストン 19 シリンダ 21 吐出部 23 吸込部 43 螺旋状の溝 45 ブレード 47 作動室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−201078(JP,A) 特開 平3−88993(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/30 - 18/352
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダと、このシリンダの内部に偏心
して配置され、前記シリンダに対して相対運動を行うピ
ストンと、このピストンの外周に設けられ前記シリンダ
の吸込側から吐出側に向かって徐々にピッチが小さくな
るように形成された螺旋状の溝と、この溝に出入り自在
に嵌め込まれるとともに外周面がシリンダの内面に密接
し上記シリンダと前記ピストンとの間の空間を複数の作
動室に区画する螺旋状のブレードとを備え、このブレー
ドは、少なくとも吸込部側領域の外径が前記シリンダの
内径よりも大きく作られると共に、組付け時にブレード
の径が小さくなるよう押し縮められた状態でシリンダ内
に挿入されていることを特徴とする流体圧縮機。
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- 1992-05-06 US US07/879,005 patent/US5332377A/en not_active Expired - Lifetime
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