JP3140119B2 - 流体圧縮機 - Google Patents
流体圧縮機Info
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば冷凍サイクル
の冷媒ガスを圧縮するのに適する螺旋方式の流体圧縮機
に関する。
の冷媒ガスを圧縮するのに適する螺旋方式の流体圧縮機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より一般的な圧縮機として、レシプ
ロ方式、ロータリ方式等のものが知られており、その外
に、シリンダの吸込端側から作動室に流入した冷媒をシ
リンダの吐出端側の作動室へ順次移送させながら圧縮し
ていき外部へ吐出する螺旋方式の流体圧縮機が提供され
ている。
ロ方式、ロータリ方式等のものが知られており、その外
に、シリンダの吸込端側から作動室に流入した冷媒をシ
リンダの吐出端側の作動室へ順次移送させながら圧縮し
ていき外部へ吐出する螺旋方式の流体圧縮機が提供され
ている。
【0003】螺旋方式の流体圧縮機の概要は、例えば、
図6,図7に示す如くステータ101及びロータ103
から成る駆動手段によって回転するシリンダ105と、
シリンダ105内にeだけ偏心して配置されオルダムリ
ング107を介してシリンダ105に対し相対的に旋回
可能な回転ロッド109とを備え、回転ロッド109の
外周面にはロッド109の略全長に亘って螺旋状の溝1
11が形成され、この溝111に螺旋状のブレード11
3が出入自在に嵌合されている。ブレード113の外周
面はシリンダ105の内周面と密接し合い、ブレード1
13は回転ロッド109と一体的に旋回する。ロッド1
09とシリンダ105との間の空間に形成される複数の
作動室115の容積は、図7に示す如くブレード113
が嵌合される螺旋状の溝111のピッチPによって決定
され、溝111のピッチPは、回転ロッド109の一端
から他端に向かって徐々に小さくなっている。したがっ
て、前記ブレード113によって形成される作動室11
5の容積は、吸込パイプ117側となる回転ロッド10
9の吸込端側から吐出パイプ119側となる吐出端側に
向かって徐々に小さくなるため、冷媒は吐出端側へ向け
て順次移送される間に圧縮されて外に吐出される構造と
なっている。
図6,図7に示す如くステータ101及びロータ103
から成る駆動手段によって回転するシリンダ105と、
シリンダ105内にeだけ偏心して配置されオルダムリ
ング107を介してシリンダ105に対し相対的に旋回
可能な回転ロッド109とを備え、回転ロッド109の
外周面にはロッド109の略全長に亘って螺旋状の溝1
11が形成され、この溝111に螺旋状のブレード11
3が出入自在に嵌合されている。ブレード113の外周
面はシリンダ105の内周面と密接し合い、ブレード1
13は回転ロッド109と一体的に旋回する。ロッド1
09とシリンダ105との間の空間に形成される複数の
作動室115の容積は、図7に示す如くブレード113
が嵌合される螺旋状の溝111のピッチPによって決定
され、溝111のピッチPは、回転ロッド109の一端
から他端に向かって徐々に小さくなっている。したがっ
て、前記ブレード113によって形成される作動室11
5の容積は、吸込パイプ117側となる回転ロッド10
9の吸込端側から吐出パイプ119側となる吐出端側に
向かって徐々に小さくなるため、冷媒は吐出端側へ向け
て順次移送される間に圧縮されて外に吐出される構造と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した如く螺旋方式
の流体圧縮機において、作動室115は、ピッチの異な
るブレード113によって形成され、作動室115に冷
媒を閉じ込んだ時の体積と、吐出する直前の作動室11
5の体積は機構的に決まるために、例えば、圧縮能力の
拡大を図るには、吸込側となる第1番目の作動室115
を大きくし、作動室115内への取込量を多くする必要
がある。
の流体圧縮機において、作動室115は、ピッチの異な
るブレード113によって形成され、作動室115に冷
媒を閉じ込んだ時の体積と、吐出する直前の作動室11
5の体積は機構的に決まるために、例えば、圧縮能力の
拡大を図るには、吸込側となる第1番目の作動室115
を大きくし、作動室115内への取込量を多くする必要
がある。
【0005】作動室115の拡大を図るには、例えば、
作動室115を形成する吸込側となる第1番目の螺旋状
の溝111のピッチPを大きくするか、あるいは、偏心
量eを大きく確保するか、または、シリンダ105の径
を大きくする等の手段が考えられる。
作動室115を形成する吸込側となる第1番目の螺旋状
の溝111のピッチPを大きくするか、あるいは、偏心
量eを大きく確保するか、または、シリンダ105の径
を大きくする等の手段が考えられる。
【0006】しかしながら、第1の手段は、ブレード1
13の捩れ角が大きくなるために螺旋状の溝111の溝
壁に対して強い接触圧がブレード113に働く結果、出
入動作時の摺動抵抗となってブレード113の摩耗を早
めたり、破損につながる虞れがある。
13の捩れ角が大きくなるために螺旋状の溝111の溝
壁に対して強い接触圧がブレード113に働く結果、出
入動作時の摺動抵抗となってブレード113の摩耗を早
めたり、破損につながる虞れがある。
【0007】第2の手段は、ブレード113の出入時の
作動ストロークが大きくなるため、溝111からの突出
時に圧力差による曲げモーメントの影響を強く受けるよ
うになる。このために、曲げモーメントに負けないよう
ブレード113の巾を大きくする等の対応策が必要とな
り、その分、作動室115が小さくなる不具合が起こる
ようになる。
作動ストロークが大きくなるため、溝111からの突出
時に圧力差による曲げモーメントの影響を強く受けるよ
うになる。このために、曲げモーメントに負けないよう
ブレード113の巾を大きくする等の対応策が必要とな
り、その分、作動室115が小さくなる不具合が起こる
ようになる。
【0008】第3の手段は、装置全体が大型化する問題
を招来する。
を招来する。
【0009】そこで、この発明は前記問題を解消した流
体圧縮機を提供するものである。
体圧縮機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、外側シリンダと、この外側シリンダ内
に軸方向に沿うと共に同心軸上に配置された円柱体と、
前記外側シリンダと円柱体との間に軸方向に沿って偏心
して配置され、外周面の一部が前記外側シリンダの内周
面と接触すると共に内周面の一部が円柱体の外周面と接
触した状態で前記外側シリンダ及び円柱体と相対的に旋
回可能に配置された内側シリンダと、この内側シリンダ
に設けられ吸込側から吐出側へ向かって順次小さくなる
ピッチで形成された螺旋状の溝と、この溝に出入自在に
嵌合し合うと共に、外側シリンダと内側シリンダとの間
と、内側シリンダと円柱体との間にそれぞれ複数の作動
室を区画する螺旋状のブレードと、前記内側シリンダに
穿設された窓孔を貫通して前記外側シリンダの内周面と
前記円柱体の外周面に接するよう設けられたスペーサと
を備え、前記外側シリンダ及び円柱体に対する前記内側
シリンダの相対的な旋回運動により作動室に流入した流
体を溝ピッチが小さくなる側の作動室へ順次圧縮しなが
ら移送するようにした。
に、この発明は、外側シリンダと、この外側シリンダ内
に軸方向に沿うと共に同心軸上に配置された円柱体と、
前記外側シリンダと円柱体との間に軸方向に沿って偏心
して配置され、外周面の一部が前記外側シリンダの内周
面と接触すると共に内周面の一部が円柱体の外周面と接
触した状態で前記外側シリンダ及び円柱体と相対的に旋
回可能に配置された内側シリンダと、この内側シリンダ
に設けられ吸込側から吐出側へ向かって順次小さくなる
ピッチで形成された螺旋状の溝と、この溝に出入自在に
嵌合し合うと共に、外側シリンダと内側シリンダとの間
と、内側シリンダと円柱体との間にそれぞれ複数の作動
室を区画する螺旋状のブレードと、前記内側シリンダに
穿設された窓孔を貫通して前記外側シリンダの内周面と
前記円柱体の外周面に接するよう設けられたスペーサと
を備え、前記外側シリンダ及び円柱体に対する前記内側
シリンダの相対的な旋回運動により作動室に流入した流
体を溝ピッチが小さくなる側の作動室へ順次圧縮しなが
ら移送するようにした。
【0011】
【作用】かかる流体圧縮機によれば、外側シリンダ及び
円柱体に対する内側シリンダの相対的な旋回により、吸
込側の作動室内に取り込まれた流体は、吐出側の作動室
へ向けて移送されながら順次圧縮され、吐出側から取り
出せるようになる。この場合、内側シリンダを挟んで、
内側と外側に二つの作動室が形成されるようになり、無
理なく圧縮能力の拡大が図れる。
円柱体に対する内側シリンダの相対的な旋回により、吸
込側の作動室内に取り込まれた流体は、吐出側の作動室
へ向けて移送されながら順次圧縮され、吐出側から取り
出せるようになる。この場合、内側シリンダを挟んで、
内側と外側に二つの作動室が形成されるようになり、無
理なく圧縮能力の拡大が図れる。
【0012】
【実施例】以下、図1乃至図4の図面を参照しながらこ
の発明の一実施例を詳細に説明する。図1において、1
は冷凍サイクルに使用される密閉型の流体圧縮機3の密
閉ケースを示しており、密閉ケース1の一方には冷凍サ
イクルの吸込パイプ5が、他方には吐出パイプ7がそれ
ぞれ設けられている。密閉ケース1内には駆動手段とし
ての電動要素9および圧縮手段としての圧縮要素11が
それぞれ配置されている。
の発明の一実施例を詳細に説明する。図1において、1
は冷凍サイクルに使用される密閉型の流体圧縮機3の密
閉ケースを示しており、密閉ケース1の一方には冷凍サ
イクルの吸込パイプ5が、他方には吐出パイプ7がそれ
ぞれ設けられている。密閉ケース1内には駆動手段とし
ての電動要素9および圧縮手段としての圧縮要素11が
それぞれ配置されている。
【0013】電動要素9は、密閉ケース1の内面に固定
されたステータ13と、その内側に設けられた回転可能
なロータ15とを有している。
されたステータ13と、その内側に設けられた回転可能
なロータ15とを有している。
【0014】圧縮要素11は外側シリンダ17を有して
おり、外側シリンダ17の一端は密閉ケース1の内面に
固定された主軸受19により回転自在に支持されてい
る。主軸受19は外側シリンダ17の一端が回転自在に
嵌合したボス部19aと、ボス部19aよりも大径で前
記密閉ケース1の内面に固定された基部19bとからな
り、主軸受19側となる外側シリンダ17の一端は気密
的に閉塞されている。
おり、外側シリンダ17の一端は密閉ケース1の内面に
固定された主軸受19により回転自在に支持されてい
る。主軸受19は外側シリンダ17の一端が回転自在に
嵌合したボス部19aと、ボス部19aよりも大径で前
記密閉ケース1の内面に固定された基部19bとからな
り、主軸受19側となる外側シリンダ17の一端は気密
的に閉塞されている。
【0015】外側シリンダ17の内部には、外側シリン
ダ17の内径よりも小さい内側シリンダ21が軸方向に
沿って配設され、その中心軸線Aは外側シリンダ17の
中心軸線Bに対して距離eだけ図1において下方に偏心
して配設され、一部が外側シリンダ17の内周面と線接
触している。
ダ17の内径よりも小さい内側シリンダ21が軸方向に
沿って配設され、その中心軸線Aは外側シリンダ17の
中心軸線Bに対して距離eだけ図1において下方に偏心
して配設され、一部が外側シリンダ17の内周面と線接
触している。
【0016】内側シリンダ21は、一方が開放された円
筒部23と支軸部25とを有し、支軸部25は、前記主
軸受19のボス部19aに形成された軸受穴19cに回
転自在に挿入支持されている。
筒部23と支軸部25とを有し、支軸部25は、前記主
軸受19のボス部19aに形成された軸受穴19cに回
転自在に挿入支持されている。
【0017】一方、円筒部23の開放側は、密閉ケース
1の内側に固着された副軸受27のボス部27aに回転
自在に挿入支持され、この軸受領域は気密的に閉塞され
ている。
1の内側に固着された副軸受27のボス部27aに回転
自在に挿入支持され、この軸受領域は気密的に閉塞され
ている。
【0018】内側シリンダ21の円筒部23の内部に
は、一方に軸端部29を有する円柱体31が軸方向に沿
って配設され、軸端部29は、前記副軸受27のボス部
27aに設けられた軸受穴27b内に回転自在に嵌挿支
持されている。図2に示すように、内側シリンダ21に
穿設された窓孔33を貫通して外側シリンダ17と円柱
体31との間に設けられ、後述する伝達部材35を介し
て固着された一対のスペーサ37,37により、円柱体
31は、その中心線Cを前記外側シリンダ17の中心軸
線Bと一致するよう組付けられる。これにより、外側シ
リンダ17及び内側シリンダ21の間と、内側シリンダ
21及び円柱体31の間とに作動空間がそれぞれ形成さ
れるようになる。また、円柱体31は伝達部材35を介
して外側シリンダ17からの回転動力が与えられるよう
になる。
は、一方に軸端部29を有する円柱体31が軸方向に沿
って配設され、軸端部29は、前記副軸受27のボス部
27aに設けられた軸受穴27b内に回転自在に嵌挿支
持されている。図2に示すように、内側シリンダ21に
穿設された窓孔33を貫通して外側シリンダ17と円柱
体31との間に設けられ、後述する伝達部材35を介し
て固着された一対のスペーサ37,37により、円柱体
31は、その中心線Cを前記外側シリンダ17の中心軸
線Bと一致するよう組付けられる。これにより、外側シ
リンダ17及び内側シリンダ21の間と、内側シリンダ
21及び円柱体31の間とに作動空間がそれぞれ形成さ
れるようになる。また、円柱体31は伝達部材35を介
して外側シリンダ17からの回転動力が与えられるよう
になる。
【0019】一方、図3に示すように、内側シリンダ2
1はオルダムリング39を介して、外側シリンダ17か
らの回転動力が与えられるようになっている。
1はオルダムリング39を介して、外側シリンダ17か
らの回転動力が与えられるようになっている。
【0020】即ち、オルダムリング39は、図3に示す
ように内側シリンダ21の支軸部25側に設けられ、支
軸部25には動力伝達面として機能する断面正方形状の
角柱部41が形成されている。
ように内側シリンダ21の支軸部25側に設けられ、支
軸部25には動力伝達面として機能する断面正方形状の
角柱部41が形成されている。
【0021】この角柱部41は、前記オルダムリング3
9に形成された矩形状の長孔43と遊びを有して嵌合し
合うと共に遊びの範囲内において角柱部41のスライド
が可能となっている。また、オルダムリング39の外周
面には、前記長孔43の長手方向と直交する径方向に一
対の伝達ピン45,45の一端部がそれぞれスライド自
在に嵌挿され、伝達ピン45,45の他端部は前記外側
シリンダ17の周壁に穿設された嵌合孔47に嵌合固定
されている。これにより、内側シリンダ21は外側シリ
ンダ17に対して偏心した位置で無理なく結合状態が確
保されると共に、外側シリンダ17の回転力はオルダム
リング39を介して内側シリンダ21に伝達されるよう
になっている。
9に形成された矩形状の長孔43と遊びを有して嵌合し
合うと共に遊びの範囲内において角柱部41のスライド
が可能となっている。また、オルダムリング39の外周
面には、前記長孔43の長手方向と直交する径方向に一
対の伝達ピン45,45の一端部がそれぞれスライド自
在に嵌挿され、伝達ピン45,45の他端部は前記外側
シリンダ17の周壁に穿設された嵌合孔47に嵌合固定
されている。これにより、内側シリンダ21は外側シリ
ンダ17に対して偏心した位置で無理なく結合状態が確
保されると共に、外側シリンダ17の回転力はオルダム
リング39を介して内側シリンダ21に伝達されるよう
になっている。
【0022】伝達部材35は吸込端側となる右側と吐出
端側となる左側の二箇所に配置され、図2に示すように
円柱体31及びスペーサ37,37を貫通し、その両端
は外側シリンダ17に嵌挿支持されている。
端側となる左側の二箇所に配置され、図2に示すように
円柱体31及びスペーサ37,37を貫通し、その両端
は外側シリンダ17に嵌挿支持されている。
【0023】従って、電動要素9の作動により外側シリ
ンダ17がロータ15と一体的に回転することで、外側
シリンダ17と円柱体31は同期回転し、内側シリンダ
21は円柱体31に対しオルダムリング39を介して偏
心して回転運動する。
ンダ17がロータ15と一体的に回転することで、外側
シリンダ17と円柱体31は同期回転し、内側シリンダ
21は円柱体31に対しオルダムリング39を介して偏
心して回転運動する。
【0024】
【0025】さらに、内側シリンダ21には軸方向に沿
って螺旋状の溝47が形成されている。螺旋状の溝47
は、各ピッチPが吸込端部(図1右側)側から吐出端部
(同図左側)へ向けて徐々に小さくなるよう設定される
と共に溝47には、外周面が外側シリンダ17の内周面
に接し、内周面が円柱体31の外周面と接する合成樹脂
系の弾性材で形成された螺旋状のブレード49が出入自
在に嵌挿されている。これにより、外側シリンダ17と
内側シリンダ21の間には、複数の第1の作動室50
が、内側シリンダ21と円柱体31との間には複数の第
2の作動室51が区画されるようになる。
って螺旋状の溝47が形成されている。螺旋状の溝47
は、各ピッチPが吸込端部(図1右側)側から吐出端部
(同図左側)へ向けて徐々に小さくなるよう設定される
と共に溝47には、外周面が外側シリンダ17の内周面
に接し、内周面が円柱体31の外周面と接する合成樹脂
系の弾性材で形成された螺旋状のブレード49が出入自
在に嵌挿されている。これにより、外側シリンダ17と
内側シリンダ21の間には、複数の第1の作動室50
が、内側シリンダ21と円柱体31との間には複数の第
2の作動室51が区画されるようになる。
【0026】第1,第2の作動室50,51の容積は、
吸込端部側から吐出端部側(同図左側)へ向けて徐々に
小さくなっており、吸込側の一番目の作動室50,51
が最大で、以下、吐出側の作動室50,51へかけて順
次小さくなるよう設定されている。吸込端部側となる一
番目の第1の作動室50,51は、主軸受19に設けら
れた連通路53を介して前記吸込パイプ5と連通してい
る。第2の作動室51は内側シリンダ21に設けられた
連絡孔55を介して第1の作動室50と連通し合い各作
動室50,51には途切れることなく流体の導入状態が
確保される。
吸込端部側から吐出端部側(同図左側)へ向けて徐々に
小さくなっており、吸込側の一番目の作動室50,51
が最大で、以下、吐出側の作動室50,51へかけて順
次小さくなるよう設定されている。吸込端部側となる一
番目の第1の作動室50,51は、主軸受19に設けら
れた連通路53を介して前記吸込パイプ5と連通してい
る。第2の作動室51は内側シリンダ21に設けられた
連絡孔55を介して第1の作動室50と連通し合い各作
動室50,51には途切れることなく流体の導入状態が
確保される。
【0027】一方、容積が最小となる第1,第2の作動
室50,51は内側シリンダ21に設けられた連絡孔5
7を介して接続連通し合うと共に第1の作動室50は外
側シリンダ17の端部において密閉ケース1内に開放さ
れている。
室50,51は内側シリンダ21に設けられた連絡孔5
7を介して接続連通し合うと共に第1の作動室50は外
側シリンダ17の端部において密閉ケース1内に開放さ
れている。
【0028】また、円柱体31には図1に示すように油
導入路59が穿設されている。この油導入路59の一端
はブレード49の内周部と連通し、他端は、内側シリン
ダ17の油導入路61と連通し密閉ケース1の底部に吸
込口が臨む導入管63と接続連通している。したがっ
て、密閉ケース1内の圧力が上昇すれば、密閉ケース1
の底部に蓄えられた潤滑オイルが油導入路61,59を
通ってブレード49の内周部に送り込まれ、ブレード4
9の出入動作時の潤滑が保たれるようになる。
導入路59が穿設されている。この油導入路59の一端
はブレード49の内周部と連通し、他端は、内側シリン
ダ17の油導入路61と連通し密閉ケース1の底部に吸
込口が臨む導入管63と接続連通している。したがっ
て、密閉ケース1内の圧力が上昇すれば、密閉ケース1
の底部に蓄えられた潤滑オイルが油導入路61,59を
通ってブレード49の内周部に送り込まれ、ブレード4
9の出入動作時の潤滑が保たれるようになる。
【0029】このように構成された流体圧縮機の動作に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0030】まず、ステータ13に電流が流れると、ロ
ータ15と一体に外側シリンダ17が回転する。外側シ
リンダ17の回転動力は、伝達部材35を介して円柱体
31に伝達され、円柱体31は外側シリンダ17と同期
回転する。一方、オルダムリング39を介して回転動力
が伝達された、内側シリンダ21は外側シリンダ17、
円柱体31に対し相対的に旋回運動する。この旋回運動
により、図4のA・B・C・D・E・F・Gに示すよう
に流体は、まず第1の作動室50に取り込まれた後、1
80°後れて今度は、第2の作動室51に取り込まれ
る。各作動室50,51に取り込まれた流体は、吐出端
部側へ向けて順次移送されながら圧縮され吐出パイプ7
から外へ吐出される。この作動時において、第1,第2
の作動室50,51により圧縮能力の拡大が図れる。
ータ15と一体に外側シリンダ17が回転する。外側シ
リンダ17の回転動力は、伝達部材35を介して円柱体
31に伝達され、円柱体31は外側シリンダ17と同期
回転する。一方、オルダムリング39を介して回転動力
が伝達された、内側シリンダ21は外側シリンダ17、
円柱体31に対し相対的に旋回運動する。この旋回運動
により、図4のA・B・C・D・E・F・Gに示すよう
に流体は、まず第1の作動室50に取り込まれた後、1
80°後れて今度は、第2の作動室51に取り込まれ
る。各作動室50,51に取り込まれた流体は、吐出端
部側へ向けて順次移送されながら圧縮され吐出パイプ7
から外へ吐出される。この作動時において、第1,第2
の作動室50,51により圧縮能力の拡大が図れる。
【0031】図5は第2の実施例を示したもので、一対
の第1,第2の作動室50,51を左右対称に設けたも
のである。
の第1,第2の作動室50,51を左右対称に設けたも
のである。
【0032】即ち、外側シリンダ17の内側に、両端が
開放された内側シリンダ21をeだけ偏心して配置する
と共にその内側シリンダ21の両端を密閉ケース1の内
側に固着された主軸受19のボス部19aと、副軸受2
7のボス部27aとにより回転自在に両端支持してあ
る。
開放された内側シリンダ21をeだけ偏心して配置する
と共にその内側シリンダ21の両端を密閉ケース1の内
側に固着された主軸受19のボス部19aと、副軸受2
7のボス部27aとにより回転自在に両端支持してあ
る。
【0033】内側シリンダ21の内部には左右に軸端部
65,65を有する円柱体31が配設され、両軸端部6
5,65は、主軸受19、副軸受27のボス部19a,
27aに設けられた軸受穴19b,27b内に回転自在
に嵌挿支持されている。円柱体31の両軸端部65,6
5は前記外側シリンダ17の中心軸線Bと同一軸線上に
配置されている。これにより、内側シリンダ21の外周
面は、外側シリンダ17の内周面と線接触し合うと共に
内側シリンダ21の内周面は円柱体31の外周面と線接
触し合うことで、外側、内側シリンダ17,21の間
と、内側シリンダ21、円柱体31の間とにそれぞれ作
動空間が作られるようになっている。
65,65を有する円柱体31が配設され、両軸端部6
5,65は、主軸受19、副軸受27のボス部19a,
27aに設けられた軸受穴19b,27b内に回転自在
に嵌挿支持されている。円柱体31の両軸端部65,6
5は前記外側シリンダ17の中心軸線Bと同一軸線上に
配置されている。これにより、内側シリンダ21の外周
面は、外側シリンダ17の内周面と線接触し合うと共に
内側シリンダ21の内周面は円柱体31の外周面と線接
触し合うことで、外側、内側シリンダ17,21の間
と、内側シリンダ21、円柱体31の間とにそれぞれ作
動空間が作られるようになっている。
【0034】また、内側シリンダ21には、中央部位か
ら両側へ向けてピッチPが順次小さくなる一対の螺旋状
の溝67が設けられ、この溝67に、外周面が外側シリ
ンダ17の内周面と接触し、内側面が円柱体31の外周
面と接触し合う螺旋状のブレード69が出入自在に嵌挿
されている。
ら両側へ向けてピッチPが順次小さくなる一対の螺旋状
の溝67が設けられ、この溝67に、外周面が外側シリ
ンダ17の内周面と接触し、内側面が円柱体31の外周
面と接触し合う螺旋状のブレード69が出入自在に嵌挿
されている。
【0035】これにより、外側シリンダ17と内側シリ
ンダ21との間に複数の第1の作動室50が形成される
一方、内側シリンダ21と円柱体31との間に複数の第
2の作動室51が形成される。各作動室50,51は、
中央部が一番容積が大きく、以下、外側へ向けて順次小
さくなるよう設定されている。
ンダ21との間に複数の第1の作動室50が形成される
一方、内側シリンダ21と円柱体31との間に複数の第
2の作動室51が形成される。各作動室50,51は、
中央部が一番容積が大きく、以下、外側へ向けて順次小
さくなるよう設定されている。
【0036】中央部位の第1,第2の作動室50,51
には、前記円柱体31に設けられた流体通路71を介し
て吸込パイプ5と連通している。また、外側の最小の各
作動室50,51は密閉ケース1内に開放された吐出パ
イプ7と連通している。この構造の場合、両側が吐出圧
となるが、外側の作動室50,51の容積を一番大きく
し、中央部へ向けて順次小さくしていき、中央部位が吐
出圧となるようにすることも可能である。
には、前記円柱体31に設けられた流体通路71を介し
て吸込パイプ5と連通している。また、外側の最小の各
作動室50,51は密閉ケース1内に開放された吐出パ
イプ7と連通している。この構造の場合、両側が吐出圧
となるが、外側の作動室50,51の容積を一番大きく
し、中央部へ向けて順次小さくしていき、中央部位が吐
出圧となるようにすることも可能である。
【0037】また、円柱体31の左右にはバランス通路
73,73が設けられ、軸受穴19c,27bに吸込圧
を導くことでスラスト力の解消を図っている。
73,73が設けられ、軸受穴19c,27bに吸込圧
を導くことでスラスト力の解消を図っている。
【0038】なお、他の構成要件は前記実施例と同一の
ため同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ため同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0039】従って、この実施例によれば、前記第1の
実施例の作用効果に加えて、外側シリンダ17、内側シ
リンダ21、円柱体31のすべてにスラスト力がほとん
ど働かない構造となり円滑な作動状態が得られる。
実施例の作用効果に加えて、外側シリンダ17、内側シ
リンダ21、円柱体31のすべてにスラスト力がほとん
ど働かない構造となり円滑な作動状態が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、装置を大型化することなく圧縮能力の拡大を図るこ
とができる。
ば、装置を大型化することなく圧縮能力の拡大を図るこ
とができる。
【図1】この発明を実施した流体圧縮機の切断面図。
【図2】伝達部材の取付状態を示した切断面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】動作説明図。
【図5】第2の実施例を示した図1と同様の切断面図。
【図6】従来例を示した図1と同様の切断面図。
【図7】従来例を示した回転ロッドの斜視図。
1 密閉ケース 9 駆動手段 17 外側シリンダ 21 内側シリンダ 31 円柱体 47 螺旋状の溝 49 ブレード 50,51 作動室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/344 311 F04C 23/00
Claims (1)
- 【請求項1】 外側シリンダと、この外側シリンダ内に
軸方向に沿うと共に同心軸上に配置された円柱体と、前
記外側シリンダと円柱体との間に軸方向に沿って偏心し
て配置され、外周面の一部が前記外側シリンダの内周面
と接触すると共に内周面の一部が円柱体の外周面と接触
した状態で前記外側シリンダ及び円柱体と相対的に旋回
可能に配置された内側シリンダと、この内側シリンダに
設けられ吸込側から吐出側へ向かって順次小さくなるピ
ッチで形成された螺旋状の溝と、この溝に出入自在に嵌
合し合うと共に、外側シリンダと内側シリンダとの間
と、内側シリンダと円柱体との間にそれぞれ複数の作動
室を区画する螺旋状のブレードと、前記内側シリンダに
穿設された窓部を貫通して前記外側シリンダの内周面と
前記円柱体の外周面に接するように設けられたスペーサ
とを備え、前記外側シリンダ及び円柱体に対する前記内
側シリンダの相対的な旋回運動により作動室に流入した
流体を溝ピッチが小さくなる側の作動室へ順次圧縮しな
がら移送することを特徴とする流体圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03324239A JP3140119B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 流体圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03324239A JP3140119B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 流体圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05157071A JPH05157071A (ja) | 1993-06-22 |
JP3140119B2 true JP3140119B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=18163595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03324239A Expired - Fee Related JP3140119B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | 流体圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3140119B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP03324239A patent/JP3140119B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05157071A (ja) | 1993-06-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |