JP3139271B2 - 熱可塑性樹脂エンボスシートの製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂エンボスシートの製造方法Info
- Publication number
- JP3139271B2 JP3139271B2 JP7221094A JP7221094A JP3139271B2 JP 3139271 B2 JP3139271 B2 JP 3139271B2 JP 7221094 A JP7221094 A JP 7221094A JP 7221094 A JP7221094 A JP 7221094A JP 3139271 B2 JP3139271 B2 JP 3139271B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- thermoplastic resin
- roll
- resin
- rolls
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
可塑性樹脂シートの製造方法に関する。
凹凸を付与して、光沢を除去したものを、透過型ディス
プレイの表面板、照明カバー、自転車、電車、飛行機等
の内外装部品や家庭用電気機器の外装部品等に広く用い
られている。
定の模様を有する熱可塑性樹脂シートの製造方法とし
て、押出成型におけるロールユニットを構成するロール
としてロール表面にシボ模様や、特定の模様を付したも
の例えば所謂エンボスロールを用い、樹脂シートの表面
に模様を転写することが行われている。
て成形する方法では、そのエンボスロールに付された一
定の模様を転写した樹脂シートを大量に生産するには適
しているものの、異なる模様を多種転写した樹脂シート
を製造するには、それに見合ったエンボスロールを備え
ていなければならない上に、そのロールを取り替えるた
め、数時間は製造を止めなければならない等生産性が低
くなる。
の製造装置を用い、多種の模様や柄を転写した熱可塑性
樹脂シートを、簡便で生産性よく製造する方法を提供す
る。
塑性樹脂を3本以上の仕上げロールユニットを介して樹
脂シートを製造する際、該ロールユニットの2番目以降
のロールとロールの隙間に、別途準備した表面に凹凸模
様の付いたシート状物を挟み込ませることを特徴とする
熱可塑性樹脂エンボスシートの製造方法である。
リル系樹脂、ポリカーボネート、スチレン系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリア
セタール、フッ素系樹脂、ポリアミド等、加熱して塑性
加工成形できる樹脂が該当する。
は、その厚みが0.3〜20mm程度の板やシートと呼
ばれるものの総称である。そして、エンボスによって付
けられる模様や柄は凹凸のあるもので、微細な凹凸、つ
まりシボ模様、マット状、梨地と称されるものや、ザラ
目と称される粗い凹凸のもの、或いは種々の柄模様をい
う。
上の仕上げロールユニットを介して樹脂シートを製造す
る方法としては、樹脂のシート・フィルムを製造する周
知の代表的な方法である。例えば、「プラスチック加工
技術便覧」(昭和54年10月20日 日刊工業新聞社発行)
254頁〜260頁:「プラスチックシートの押出技
術」(1969年 5月29日(株)工業調査会発行):「プラ
スチックス」vol.33、No. 10(昭和57年10月号(株)
工業調査会発行)49頁〜56頁、”外観の向上を図っ
たプラスチックシートの成形技術”:特公昭61-46305号
公報等に記載のあるごとく「押出機」、「ダイ」、「つ
や付ロールユニット(ポリシングロール機)」、「ロー
ラーテーブル」、「耳切り装置」、「引取りロール」、
「切断、積重ね装置」の構成の装置を用いるいわゆる押
出成形がある。その他、上記「プラスチック加工技術便
覧」の323頁〜360頁に記載のごとく、樹脂の「混
練装置」、「カレンダーロール」の構成の装置を用いる
いわゆるカレンダー加工法等がある。仕上げロールの数
は2本以上、なかでも3本以上が好ましい。
ート状になった溶融樹脂を、仕上げロールユニットの1
番目と2番目のロールの隙間に挟み込み、ここでシート
状樹脂の厚みを所定のものにする。
ルとロールの隙間とは、ロールの数にもよるが板状樹脂
の流れに沿ったロールの順番で表して、1番目と2番目
の隙間、或いは2番目と3番目の隙間、更にロールの数
により以降のロールとロールの隙間を言う。
隙間に、別途準備した表面に凹凸模様の付いたシート状
物を挟み込ませる。該シート状物を挟み込ませる位置
は、ロールとロールの隙間であればいずれでもよいが、
1番目と2番目のロール隙間入り口にはバンクと称する
樹脂溜りが生成しやすく、ここに該シート状物を挟み込
ませると、得られる該エンボスシートの厚みにムラが出
やすくなるので、仕上げロールを3本以上のロールユニ
ットを用い、2番目以降のロールとロールの隙間から該
シート状物を挟み込むのが好ましい。
ニットを用い、ロールとロールの隙間2か所から該シー
ト状物を挟み込ませれば、両面がエンボスされた熱可塑
性樹脂シートを得ることができる。
ト状物とは、その厚みによってシート、フィルムと称さ
れるものである。凹凸模様とは、該シート状物の表面に
一般に梨地やマットと称される微細な凹凸を有するも
の、或いは木目やヘアーラインと言った模様を凹凸で表
したものである。これは該シート状物に直接型付けを施
す、或いはシート状物にマット化剤等をコーテイ ングす
る等により得られるものである。そしてその材質は、該
熱可塑性樹脂との間に接着性を示さず、該熱可塑性樹脂
シートが仕上げロールと接触している時の温度と圧力で
も該シート状物に施した凹凸模様が消失しない性質を発
現するものであればいかなるものでも良い。例えば、熱
可塑性樹脂シートをアクリル系樹脂とした場合、該シー
ト状物としてはアルミニウム、ステンレススチール、
銅、ナイロン又はポリエチレンテレフタレートが挙げら
れる。
スシートの巾、長さに応じた巾、長さのものを用いる。
なかでも熱可塑性エンボスシートを大量に製造する場合
には、該シート状物を巻物にしたものから順次繰り出
し、上記ロールとロールの隙間から入って仕上げロール
ユニットを通過した後には、熱可塑性樹脂シートがガラ
ス転移温度以下、もしくは室温近くで熱可塑性樹脂シー
トから剥離され、再び巻き取ることができる形態が好ま
しい。
の強いものであれば単に巻き出して順次該ロールとロー
ルの隙間に挟み込めばよいが、該シート状物が薄く、柔
らかい物など、しわやよじれができ易いものは、流れ方
向と巾方向に張力をかけ均一な表面を保つ必要がある。
この両張力をかける方法は周知の方法でよい。
の巻物を繰り出すのに自由回転で巻き出すのではなく、
若干ブレーキがかかっていて巻き出すのにある程度シー
ト状物を引っ張る力が必要な繰り出し装置を用いる。更
に張力を均一にするため繰り出し装置からロール隙間に
張力に応じて上下や左右に可動なガイドロールを設置
し、張力の変動を緩和させるのが簡便な方法の一つであ
る。
からロールの隙間の間に中央の径が最大で端の方が径が
小さい、いわゆるエキスパンダーロールを用いるのが簡
便な方法の一つである。
巻き取る方法は巻き取り機を用いる等周知の方法で良
い。又、再び巻き取った先端を後端と接合させてエンド
レスとすれば、熱可塑性樹脂エンボスシートの大量生産
に適している。
を用いた一般的な熱可塑性樹脂シートの製造装置を用い
て、予め表面に凹凸模様の付いたシート状物をロール隙
間に挟み込むことにより、熱可塑性樹脂エンボスシート
が製造でき、しかも該シート状物を交換することで、様
々な別異の模様の熱可塑性樹脂エンボスシートを製造で
きる。つまり、従来からのエンボスシートを製造するに
はエンボスロールを用いていたが、エンボス模様を変更
するには該エンボスロールを取り替えねばならず、その
ために、長時間熱可塑性樹脂エンボスシートの製造を止
めなければならなかった。しかし、本発明では、ロール
ユニットに供給する溶融樹脂シートの供給やロールユニ
ットの駆動を止めることなく、単に該シート状物を交換
するだけで多品種の製品を効率良く製造することができ
る。また、該シート状物を繰り返し使用することもでき
る。
本発明はこれらの実施例によって限定されるものではな
い。実施例に用いた装置を図1に示す。用いた装置は以
下の通り。 ・押出機:スクリュー径 40mm、一軸、田辺プラスチッ
クス機械(株)製 ・フラットダイ:巾 220 mm、リップ隙間 7mm ・仕上げロール:径 200 mm、巾 300mm、3 本、温度は
順に95℃、105 ℃ 110 ℃とした。
製)を用いて、押出機−フラットダイから、樹脂温度 2
70℃で20kg/Hr 、厚み3.0mmの樹脂シートを押し出し
た。シート状物としては片面をマット化した厚み70μm
のポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミマット
#300Dタイプ及びルミマット #400トレス、パ
ナック(株)製)を用い、マット面が押出樹脂シートと
接する方向で供給した。 使用したフィルムと得られた
樹脂エンボスシートの各々の表面の粗さを表面粗さ計
(サーフコム550A(株)東京精密製)を用いて、中
心線平均粗さ(Ra)と最大高さ(Rmax)を測定し
た。 結果を表1に示す。本方法により得られた熱可塑
性樹脂板は何れもフィルム表面の凹凸を充分に転写した
ものであった。
Claims (1)
- 【請求項1】溶融した熱可塑性樹脂を3本以上の仕上げ
ロールユニットを介して樹脂シートを製造する際、該ロ
ールユニットの2番目以降のロールとロールの隙間に、
別途準備した表面に凹凸模様の付いたシート状物を挟み
込ませることを特徴とする熱可塑性樹脂エンボスシート
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7221094A JP3139271B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 熱可塑性樹脂エンボスシートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7221094A JP3139271B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 熱可塑性樹脂エンボスシートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276498A JPH07276498A (ja) | 1995-10-24 |
JP3139271B2 true JP3139271B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=13482659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7221094A Expired - Fee Related JP3139271B2 (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | 熱可塑性樹脂エンボスシートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3139271B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4538311B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2010-09-08 | ポリマテック株式会社 | 加飾成形体の製造方法 |
JP2010006073A (ja) * | 2009-08-25 | 2010-01-14 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 表面形状転写樹脂シートの製造方法 |
JP5593092B2 (ja) * | 2010-02-26 | 2014-09-17 | 東芝機械株式会社 | 転写システムおよび転写方法 |
JP5603621B2 (ja) | 2010-03-08 | 2014-10-08 | 東芝機械株式会社 | シート状モールド位置検出装置、転写装置および転写方法 |
JP5520642B2 (ja) | 2010-03-15 | 2014-06-11 | 東芝機械株式会社 | 転写装置 |
JP5597420B2 (ja) | 2010-03-16 | 2014-10-01 | 東芝機械株式会社 | シート状モールド移送位置決め装置 |
-
1994
- 1994-04-11 JP JP7221094A patent/JP3139271B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07276498A (ja) | 1995-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5098497A (en) | Process for preparing embossed, coated paper | |
KR101400811B1 (ko) | 간헐식 필름 성형 장치 및 간헐식 필름 성형 방법 | |
US5242742A (en) | Extruded solid plastic sheet or film | |
JP4441803B2 (ja) | 熱可塑性合成樹脂製シート又はフイルムの製造方法およびその装置 | |
GB2124139A (en) | Producing low density polyethylene film | |
US20040188874A1 (en) | Method and equipment for producing antiglare and antireflection film and antiglare and antireflection film | |
US5232535A (en) | Process for preparing embossed, coated paper | |
WO1996009154A1 (en) | Method of making lenticular plastics | |
CN1509855A (zh) | 用于生产热塑性树脂的连续层压片材的装置和方法 | |
CA2487046A1 (en) | Method for the production of low orientation thermoplastic film, the film produced thus and use thereof | |
JP3139271B2 (ja) | 熱可塑性樹脂エンボスシートの製造方法 | |
JPH06246829A (ja) | 熱可塑性樹脂シート又はフィルムの製造方法 | |
JPH035245B2 (ja) | ||
CN1200800C (zh) | 无光泽热成型薄片或薄膜的压轧方法 | |
JP2011519750A (ja) | フレネルレンズの製造におけるポリメチルメタクリレート(pmma)フィルムの連続的貼合せ法 | |
JPH08216224A (ja) | 型付け金属箔積層体を作る方法 | |
JPH07100898A (ja) | 熱可塑性樹脂積層板の製造方法 | |
KR930008443B1 (ko) | 유리섬유보강 열가소성 합성수지 시트의 제조방법 및 그 장치 | |
TWM630324U (zh) | 熱塑性纖維複合薄膜製造機構 | |
JP2622874B2 (ja) | 長尺歯付ベルトの製造法 | |
JPH048544A (ja) | オーバレイボードの連続製造装置および製造方法 | |
US20050136220A1 (en) | Methods of producing recording sheets having reduced curl | |
EP0733477B1 (en) | Methods of forming materials for upholstery use | |
JPH0564869A (ja) | 金属・樹脂複合板の連続的製造方法 | |
TWI814326B (zh) | 熱塑性纖維複合薄膜製造機構及其製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |