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JP3116602B2 - 硬質カプセル - Google Patents

硬質カプセル

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Publication number
JP3116602B2
JP3116602B2 JP04292094A JP29209492A JP3116602B2 JP 3116602 B2 JP3116602 B2 JP 3116602B2 JP 04292094 A JP04292094 A JP 04292094A JP 29209492 A JP29209492 A JP 29209492A JP 3116602 B2 JP3116602 B2 JP 3116602B2
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JP
Japan
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capsule
hard capsule
water
carrageenan
gelling agent
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JP04292094A
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JPH06116139A (ja
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泰三 山本
誠之介 松浦
清昭 橋本
賢治 阿部
一清 赤井
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シオノギクオリカプス株式会社
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Publication date
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Priority to EP19930307598 priority patent/EP0592130B1/en
Priority to DE1993624431 priority patent/DE69324431T2/de
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4816Wall or shell material

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に医薬品の充填用カ
プセルとして有効に使用される硬質カプセルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
医薬用硬質カプセルは、ゼラチンを基剤として、これに
グリセリン、ソルビット等の可塑剤、不透明化剤、染
料、顔料等を配合した皮膜組成物から成形されている。
【0003】このゼラチンカプセル皮膜は、水分含量が
10重量%になると皮膜の可塑性が失われ、このためカ
プセル内への薬剤充填作業時における耐衝撃性が著しく
損なわれて使用に耐えられなくなる。更に、カプセル保
存時に皮膜中の水分含量が低下すると、皮膜が収縮して
キャップとボディとの嵌合が経時的に緩くなってしま
う。それ故、硬質ゼラチンカプセルは皮膜中の水分含量
を通常10〜15重量%程度の一定に保つ必要がある
が、このような水分を含むカプセルに加水分解を受け易
い薬剤や相互作用のある2種以上の薬剤を充填した場
合、皮膜中に含有する水分の影響で薬剤の力価の低下、
変質、変色、更にはカプセル皮膜の不溶化等が生じる。
【0004】一方、ゼラチン以外の基剤を使用した医薬
用硬質カプセルとして、例えばセルロースの水酸基の一
部又は全部がアルキル基又はヒドロキシル基で置換され
た水溶性セルロースエーテルを基剤とし、その水溶性浸
漬液に成型ピンを浸漬し、皮膜を形成する硬質カプセル
の製造法が特公昭47−4310号公報に、また上記水
溶性セルロースエーテルにポリビニルアルコール(PV
A)を配合し、その水溶性浸漬液から硬質カプセルを得
る方法が特開昭61−100519号、同62−266
060号公報にそれぞれ提案されている。
【0005】しかしながら、これらのカプセル製造法
は、水溶性セルロース誘導体の基剤浸漬液に成型用ピン
を浸漬した後、成型用ピン又はこのピンに付着した皮膜
自体を加熱し、ゲル化,成型するもので、この際加熱が
十分でないと基剤浸漬液がゲル化固化せずに成型用ピン
からずり落ちてしまったり、加熱温度が高すぎるとゲル
化時の皮膜に皺が入り易い等の問題がある。更に後者の
提案では、成型用ピンに付着した水溶性セルロース誘導
体を高温の水中で浸漬ゲル化させる際に僅かにゲル成型
物が水中に溶け出し、このため均一な皮膜を得ることが
困難になる上、ゼリー強度が小さいために乾燥後のカプ
セル皮膜の剥ぎ取りに際して割れを発生することが多い
という問題もあり、またいずれにしても上記の提案では
低含水量の医薬用硬質カプセルを実用的に得るのは困難
である。
【0006】しかも、これらの製造法は、特別な装置と
操作を必要とし、通常のゼラチンカプセル製造装置をそ
のままで利用することができないという欠点を有してい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】そこで、本発明
者は上記問題を解決するため特開平3−279325号
公報に水溶性セルロース誘導体を基剤として、それにゲ
ル化剤及びゲル化補助剤を配合した低水分含量の医薬用
硬質カプセルを提案した。この硬質カプセルは、従来の
硬質ゼラチンカプセルと同等のカプセル性能を有し、実
用性が高い上、その製造も従来の硬質ゼラチンカプセル
の製造方法、製造装置を利用することができる利点を有
するが、得られた硬質カプセルの外観の点で硬質ゼラチ
ンカプセルに若干劣り、このためこの改善が望まれた。
【0008】本発明者は、上記要望に応え、このカプセ
ルの外観、色調の向上について鋭意検討を重ねた結果、
上述した特開平3−279325号公報の提案における
医薬用硬質カプセルのゲル化剤として精製カラギーナン
を使用した場合、カプセルの外観が向上する上、精製に
よりカラギーナン中の可溶性塩類、着色不純物、低分子
不純物が除去され、カラギーナン由来の不快臭及び味が
殆ど生じないことを知見した。
【0009】また、基剤の水溶性セルロース誘導体とし
て波長200〜760nmの光線を照射したヒドロキシ
プロピルメチルセルロース(以下、HPMCと略す)を
使用することにより、通常のHPMCよりも高い白色度
を有し、しかも通常のHPMCの特性が劣化することな
く良好に維持され、このためカプセル中の平衡水分が低
く、低湿度条件下において退化せず、水分による薬剤充
填後の割れや薬剤の変質、変色等もなく、かつカプセル
皮膜の溶解性及び機械的強度に優れていると共に、外観
の向上した硬質カプセルを得ることができ、波長200
〜760nmの光線を照射したHPMCを基剤として使
用し、かつ精製カラギーナンをゲル化剤として使用する
ことにより、高品質な低水分含量の硬質カプセルが得ら
れることを知見し、本発明をなすに至った。
【0010】従って、本発明は、 (1)水溶性セルロース誘導体を基剤として、それにゲ
ル化剤及びゲル化補助剤を配合してなる硬質カプセルに
おいて、上記ゲル化剤として濃度1〜15重量%のカリ
ウム塩水溶液で3回以上処理することによって得られた
精製カラギーナンを使用したことを特徴とする硬質カプ
セル、 (2)水溶性セルロース誘導体を基剤として、それにゲ
ル化剤及びゲル化補助剤を配合してなる硬質カプセルに
おいて、上記水溶性セルロース誘導体として波長200
〜760nmの光線を照射したヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースを使用すると共に、上記ゲル化剤として濃
度1〜15重量%のカリウム塩水溶液で3回以上処理す
ることによって得られた精製カラギーナンを使用したこ
とを特徴とする硬質カプセル、 (3)上記(1)又は(2)の硬質カプセルの中に薬剤
を充填してなることを特徴とするカプセル製剤を提供す
る。
【0011】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の第1の硬質カプセルは、水溶性セルロース
誘導体を基剤として、それにゲル化剤及びゲル化補助剤
を配合してなる硬質カプセルにおいて、上記ゲル化剤と
して精製カラギーナンを使用するものである。
【0012】この場合、カラギーナンとしては、カッパ
カラギーナン、イオターカラギーナン及びラムダカラギ
ーナンの3種が知られているが、本発明においてはゲル
化能を有するカッパ及びイオターカラギーナンを好適に
使用することができる。このカラギーナンの精製は、カ
リウム塩水溶液でカラギーナンを水洗処理することによ
り好適に行うことができ、この精製によりカラギーナン
中の不純物である可溶性塩類、着色不純物、低分子不純
物等を容易に除去することができる。
【0013】上記精製に使用するカリウム塩水溶液とし
ては、塩化カリウムやリン酸カリウム水溶液が好ましく
使用され、その濃度は1〜15%(重量%、以下同
様)、特に8〜12%であることが望ましい。濃度が1
%に満たないとカラギーナン粉末が液中で均一に分散し
ない場合があり、15%を超えると精製後のカラギーナ
ン粉末に塩化カリウムが過剰に残存し、適正なカラギー
ナンのゲル化を妨げる場合がある。
【0014】また、カリウム塩溶液による水洗処理は、
3回以上、特に3〜5回行うことが好ましく、3回未満
では僅かに異臭や苦みが残る場合がある。
【0015】水溶性セルロース誘導体としては、その水
酸基の一部又は全部がアルキル基、特に低級アルキル基
及び/又はヒドロキシ低級アルキル基で置換されたセル
ロースエーテルが好適であり、具体的にはヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロース(HPMC)等を挙げることができる
が、このうちヒドロキシプロピルメチルセルロースが皮
膜成型性及び低水分下での機械的強度の点において最適
である。
【0016】本発明において、水溶性セルロース誘導体
の配合量は、カプセルを形成するための基剤水溶液全体
の5〜25%、特に13〜17%とすることが好まし
い。配合量が5%に満たないと十分な厚みのカプセル皮
膜を形成させることが困難になる場合があり、25%を
超えると基剤のゼリー粘度が高くなり、浸漬法による均
一なカプセル皮膜の成型が困難になる場合がある。
【0017】一方、ゲル化補助剤としては、カッパカラ
ギーナンについてはカリウムイオン、アンモニウムイオ
ン及びカルシウムイオンの1種又は2種以上を含む水溶
性化合物、例えば塩化カリウム、リン酸カリウム、塩化
カルシウム、塩化アンモニウムが使用でき、またイオタ
ーカラギーナンについてはカルシウムイオンを含む水溶
性化合物、例えば塩化カルシウムを挙げることができ
る。
【0018】なお、上記ゲル化剤(カラギーナン)の配
合量は、通常のゲル化剤の配合量とすることができる
が、基剤水溶液全体の0.1〜0.5%、特に0.15
〜0.3%とすることが望ましい。配合量が0.1%未
満では浸漬成型時に成型ピンに付着した基剤水溶液がゲ
ル化せず、ピンからずり落ちてしまう場合があり、0.
5%を超えると基剤のゼリー粘度が高くなり、浸漬法に
よる均一なカプセル皮膜の成型が困難になるばかりでな
く、浸漬液容器壁面にゲル化膜が発生し易くなり、カプ
セル皮膜成型時に支障をきたす場合がある。
【0019】また、ゲル化補助剤の添加量は、基剤水溶
液全体の0.01〜0.5%、特に0.05〜0.2%
とすることが好ましく、配合量が0.01%未満及び
0.5%を超えると、上記ゲル化剤の場合と同様の不都
合が生じる場合がある。
【0020】本発明カプセルには、通常の硬質カプセル
と同様に上記必須成分以外に必要に応じて色素、顔料等
の着色剤、不透明化剤、香料等を本発明の効果を妨げな
い範囲で適宜添加することができる。
【0021】本発明の硬質カプセルは、公知のゼラチン
硬質カプセルと同様に通常の浸漬成型法に準じて製造す
ることができる。即ち、まず水溶性セルロース誘導体、
ゲル化剤、ゲル化補助剤、更にはその他の添加剤を適宜
配合して基剤水溶液を調製した後、この水溶液に浸漬成
型ピンを浸漬する。この際の基剤水溶液(浸漬液)は4
8〜55℃、特に50〜52℃の温度に調整することが
好ましく、この温度範囲外では浸漬液のゼリー粘度が微
妙に変化し、浸漬成型時における成型ピンへの浸漬液の
付着が良好に行われず、その結果均一なカプセル皮膜を
得るのが困難になる場合がある。
【0022】次に、浸漬液からの浸漬成型ピンの引き上
げ、乾燥、成型ピンからの皮膜の剥ぎ取り(拭き取
り)、裁断等の工程を経て所定寸法の硬質カプセルを得
る。これら処理は、公知のゼラチン硬質カプセル製造時
と同様に行うことができるが、浸漬成型ピンの表面にお
ける基剤浸漬液のゲル化所要時間は、30〜60秒とす
ることが好適である。
【0023】本発明の第2の硬質カプセルは、水溶性セ
ルロース誘導体として光源照射HPMCを使用すると共
に、ゲル化剤として第1の硬質カプセルで説明した精製
カラギーナンを使用するものである。各成分の使用量、
硬質カプセルの調製法などは上記したことと同様であ
る。
【0024】ここで、HPMCとしては通常の市販粉末
品を使用することができ、例えばTC−5R,TC−5
RW(信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
【0025】また、HPMCへの光源照射処理は、その
光源照射時期については全く制限はなく、成型前のHP
MC粉末に対して行ってもよく、カプセル成型後に行っ
てもよく、或いはこれらの中間段階で行ってもよい。更
に、照射は適宜時期に複数回行ってもよい。光源照射処
理条件は適宜選定し得るが、波長200〜760nmの
光源のうち紫外線殺菌灯等を使用し、特に253.7n
mの紫外線を照射距離1〜20cmで1〜20時間照射
することが好適である。この紫外線照射により、HPM
Cカプセルが白色の場合はその白色度を照射前に比べて
向上させることができ、カプセルが着色している場合は
鮮明な色調のカプセルを得ることができる。
【0026】この場合、本発明の第2の硬質カプセルに
あっては、上記プロセスのいずれかのステップ(1又は
2以上のステップ)において、HPMCを波長200〜
760nmの光線照射し、これにより光源照射HPMC
を基剤とする硬質カプセルを得るものである。
【0027】なお、このようにして得られた硬質カプセ
ルは、通常HPMCを92〜94%、ゲル化剤を0.9
〜1.2%(重量%)、ゲル化補助剤を0.5〜0.6
%含むものであり、またこの硬質カプセル中の水分含量
は通常4〜6%である。
【0028】本発明の硬質カプセルは、医薬用として非
常に有用であるが、その他食品用等、種々の用途にも好
適に用いられる。
【0029】
【発明の効果】本発明の硬質カプセルは、外観が良好で
ある上、不快な匂いや味が殆ど生じず、経口用として優
れた特性を有するものである。
【0030】
【実施例】以下、参考例並びに実施例及び比較例を示し
て本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に
制限されるものではない。
【0031】[参考例1,2,3、比較参考例1] 約70℃の精製水19.55リットル中に塩化カリウム
18.4g(ゲル化補助剤濃度:0.08重量%)を加
えて溶解し、更にカッパカラギーナン39.1g(ゲル
化剤濃度:0.17重量%)を加え、これらを撹拌しな
がら溶解した。
【0032】次に、この溶解液にヒドロキシプロピルメ
チルセルロース3.45kg(セルロース誘導体濃度:
15重量%)を撹拌しながら投入し、温水中で分散させ
た後、該溶液温度を50℃に下げてヒドロキシプロピル
メチルセルロースを撹拌しながら溶解し、その後7時間
静置して脱泡した。
【0033】このようにして調製された浸漬液(基剤水
溶液)を浸漬法による公知のカプセル製造装置に仕込
み、前記浸漬液の温度を50〜52℃に保持しながら常
法によりサイズ1号の白色硬質カプセルを得た。
【0034】次に、このように調製した白色の1号HP
MCカプセルに対し、下記条件で表1に示す光を照射し
た。その後、カプセル白色度をジューキ(JUKI)社
製分光色彩計を用いて測定した。結果を表1に示す。照射条件 照射雰囲気 室温 照射距離 14cm 白色蛍光灯 18W 紫外線殺菌灯 10W
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果より、未照射のものに比べて、
光源を照射したHPMCカプセルは白色度が顕著に向上
することが確認された。
【0037】[参考例4〜7、比較参考例2,3] HPMC粉末に上記の参考例2,3と同様の条件で光照
射したものについて、その白色度を上記と同様に評価し
た結果を表2に示す。
【0038】
【表2】 * 市販品(標準タイプ)信越化学工業株式会社製 TC−5F 市販品(白色度改良タイプ)信越化学工業株式会社製 TC−5RW
【0039】表2の結果より、未照射のものに比べて、
紫外線を照射したHPMC粉末は白色度が顕著に向上す
ることが分かり、このことからHPMCへの紫外線照射
は粉末時に行っても有効であることが確認された。
【0040】[参考例8,比較参考例4] 参考例3及び比較参考例1のHPMCカプセルに対する
溶解性、平衡水分及び機械的強度を下記方法で測定し
た。結果を表3に示す。溶解性 日本薬局方に従い、局方溶状試験及び局方崩壊試験を行
った。平衡水分 製したカプセルを炭酸カリウム飽和溶液及び臭化ナトリ
ウム飽和溶液を入れたデシケーター内に14日間放置し
た後、そのカプセルを取り出して乾燥減量法(105
℃;2時間)により水分を測定した。機械的強度 耐衝撃性を落錘試験で行った。この場合、空カプセルを
横置にし、50gの錘りを10cmの高さから自然落下
させた。
【0041】
【表3】
【0042】表3の結果より、紫外線照射したHPMC
カプセルは、紫外線未照射のHPMCカプセルと品質が
同等であり、平衡水分が低く、かつその皮膜が良好な溶
解性及び機械的強度を有し、高品質であることが確認さ
れた。
【0043】[実施例1〜5、比較例2] 市販のカラギーナン(三晶社製)を10%の塩化カリウ
ム水溶液で表4に示す回数で水洗処理を行った後、濾過
し、精製カラギーナンを得た。この精製カラギーナンを
使用する以外は参考例1,2,3と同様にして硬質カプ
セルを作製し、得られたカプセルの臭い、味を官能評価
した。結果を表4に示す。
【0044】
【表4】
【0045】表4の結果より、精製カラギーナンを配合
したHPMCカプセルは、カラギーナン由来の不快臭及
び味が殆どなく、高品質であることがわかった。
【0046】[実施例6] 実施例3の精製カラギーナンを使用し、参考例1,2,
3と同様にして白色1号硬質カプセルを得た後、参考例
3と同様の条件で紫外線照射を行った。
【0047】得られたカプセルは、白色度の極めて高い
もので、異臭がなく、また苦味がないものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤井 一清 奈良県橿原市東池尻町437 (56)参考文献 特開 平3−279325(JP,A) 特開 昭63−185932(JP,A) 特開 昭63−83030(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/48,37/36,47/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性セルロース誘導体を基剤として、
    それにゲル化剤及びゲル化補助剤を配合してなる硬質カ
    プセルにおいて、上記ゲル化剤として濃度1〜15重量
    %のカリウム塩水溶液で3回以上処理することによって
    得られた精製カラギーナンを使用したことを特徴とする
    硬質カプセル。
  2. 【請求項2】 水溶性セルロース誘導体を基剤として、
    それにゲル化剤及びゲル化補助剤を配合してなる硬質カ
    プセルにおいて、上記水溶性セルロース誘導体として波
    長200〜760nmの光線を照射したヒドロキシプロ
    ピルメチルセルロースを使用すると共に、上記ゲル化剤
    として濃度1〜15重量%のカリウム塩水溶液で3回以
    上処理することによって得られた精製カラギーナンを使
    用したことを特徴とする硬質カプセル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の硬質カプセルの
    中に薬剤を充填してなることを特徴とするカプセル製
    剤。
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EP19930307598 EP0592130B1 (en) 1992-10-06 1993-09-24 Hard capsules
DE1993624431 DE69324431T2 (de) 1992-10-06 1993-09-24 Hartkapseln

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