JP3112028B2 - 流体イメージング装置 - Google Patents
流体イメージング装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はMRI装置における流体イメージング方法に関
し、特に人体内の血流イメージング等に好適な流体イメ
ージング方法に関する。
し、特に人体内の血流イメージング等に好適な流体イメ
ージング方法に関する。
従来、MRI装置による血流イメージング方法として
は、流れを感じるパルスシーケンスにより得られた画像
と、流れを感じないパルスシーケンスにより得られた画
像との2枚の画像のサブトラクションによって、血流部
分のみを抽出する例に代表されるように、性質の異なる
複数の画像から目的の画像を得る方法が一般に知られて
いる。その方法の1つとして、マグネチック,レゾナン
スイン メディシン、12(1989)、第1−13頁(Magnet
ic Resonannce In Medicine 12,pp.1−13(1989))に
おいて論じられている方法があるが、この方法は、リー
ドアウト傾斜磁場の磁場波形を流れによる磁化の位相変
化が強調されるフローエンコードパルスにした場合と、
流れによる磁化の位相変化が補正されるフローコンペン
セイトパルスにした場合の、2回の計測により得られる
画像のサブトラクションにより血流画像を得る方法であ
る。
は、流れを感じるパルスシーケンスにより得られた画像
と、流れを感じないパルスシーケンスにより得られた画
像との2枚の画像のサブトラクションによって、血流部
分のみを抽出する例に代表されるように、性質の異なる
複数の画像から目的の画像を得る方法が一般に知られて
いる。その方法の1つとして、マグネチック,レゾナン
スイン メディシン、12(1989)、第1−13頁(Magnet
ic Resonannce In Medicine 12,pp.1−13(1989))に
おいて論じられている方法があるが、この方法は、リー
ドアウト傾斜磁場の磁場波形を流れによる磁化の位相変
化が強調されるフローエンコードパルスにした場合と、
流れによる磁化の位相変化が補正されるフローコンペン
セイトパルスにした場合の、2回の計測により得られる
画像のサブトラクションにより血流画像を得る方法であ
る。
上記従来技術は、流れを感じるパルスシーケンスと流
れを感じないパルスシーケンスでは読みだし傾斜磁場の
波形がそれぞれ異なるため、2回の計測を必要とする問
題があった。また、従来技術では計測時間が長く、かつ
2回の計測を要するために、心臓などの動態部の血流画
像を得るのには問題があった。
れを感じないパルスシーケンスでは読みだし傾斜磁場の
波形がそれぞれ異なるため、2回の計測を必要とする問
題があった。また、従来技術では計測時間が長く、かつ
2回の計測を要するために、心臓などの動態部の血流画
像を得るのには問題があった。
本発明は高周波パルスを印加後、リードアウト傾斜磁
場を振幅の極性を反転させながら印加し、エコー信号を
連続的に発生する超高速イメージング方法において、上
記従来技術を発展させ、超高速で、かつ1回の計測で血
流画像を得ることが可能な流体イメージング方法及び装
置を提供することにある。
場を振幅の極性を反転させながら印加し、エコー信号を
連続的に発生する超高速イメージング方法において、上
記従来技術を発展させ、超高速で、かつ1回の計測で血
流画像を得ることが可能な流体イメージング方法及び装
置を提供することにある。
本発明の上記目的は、流体の流れる領域において、関
心領域に高周波パルスを印加して選択励起した後、投影
方向と垂直方向にリードアウト傾斜磁場を振幅の極性を
反転させながら印加し、投影方向とリードアウト傾斜磁
場のいずれにも垂直な方向にエンコード傾斜磁場を印加
して、流れによる磁化の位相変化が強調されたエコー信
号と流れによる磁化の位相変化が補正されたエコー信号
を交互に発生させ、これらのエコー信号から別々に画像
再構成した後、サブトラクションにより流体の投影像を
得ることによって達成される。
心領域に高周波パルスを印加して選択励起した後、投影
方向と垂直方向にリードアウト傾斜磁場を振幅の極性を
反転させながら印加し、投影方向とリードアウト傾斜磁
場のいずれにも垂直な方向にエンコード傾斜磁場を印加
して、流れによる磁化の位相変化が強調されたエコー信
号と流れによる磁化の位相変化が補正されたエコー信号
を交互に発生させ、これらのエコー信号から別々に画像
再構成した後、サブトラクションにより流体の投影像を
得ることによって達成される。
本発明に係る流体イメージング装置では、代表的超高
速イメージング方法であるエコープレナー法において、
振幅の極性を反転させて印加するリードアウト傾斜磁場
波形が、上記従来技術におけるフローエンコードパルス
およびフローコンペンセイトパルスが交互に組み合わさ
れた波形となっていることを見い出し、順次発生するエ
コー信号が流れに関して交互に異なった性質であること
を用いることにより、1回の計測で血流像を得ることを
実現している。
速イメージング方法であるエコープレナー法において、
振幅の極性を反転させて印加するリードアウト傾斜磁場
波形が、上記従来技術におけるフローエンコードパルス
およびフローコンペンセイトパルスが交互に組み合わさ
れた波形となっていることを見い出し、順次発生するエ
コー信号が流れに関して交互に異なった性質であること
を用いることにより、1回の計測で血流像を得ることを
実現している。
すなわち、上記エコープレナー法における互いに隣あ
うエコー信号について、それぞれに印加されるエンコー
ド傾斜磁場印加量を等しくすることにより、両エコー信
号を発生する磁化の位相変化の差は流れの速度のみに依
存したものとなり、流れに関する情報を取りだすことが
可能である。
うエコー信号について、それぞれに印加されるエンコー
ド傾斜磁場印加量を等しくすることにより、両エコー信
号を発生する磁化の位相変化の差は流れの速度のみに依
存したものとなり、流れに関する情報を取りだすことが
可能である。
すなわち、上記エコープレナー法におけるエンコード
傾斜磁場印加方法を、互いに隣あう2個のエコー信号に
対して1ステップ分だけ印加し、これらのエコー信号の
エンコード傾斜磁場の印加量を等しくする様にする。交
互に発生する信号列を別々の画像再構成した後、画像の
サブトラクションを行う。
傾斜磁場印加方法を、互いに隣あう2個のエコー信号に
対して1ステップ分だけ印加し、これらのエコー信号の
エンコード傾斜磁場の印加量を等しくする様にする。交
互に発生する信号列を別々の画像再構成した後、画像の
サブトラクションを行う。
これにより、1回の計測で血流投影像を得ることが可
能な装置を実現している。
能な装置を実現している。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第2図に、本発明を適用するMRI装置の構成の概略を
示す。本装置は、静磁場を発生するコイル1と、傾斜磁
場を発生する傾斜磁場発生部2と、高周波パルスを送信
し、エコー信号を受信するプローブ3と、傾斜磁場およ
び高周波パルスの電源4と、計算機5から構成されてい
る。傾斜磁場発生部2は、静磁場の方向(z方向)、お
よびこれと直角の2方向、(x方向、及びy方向)の3
方向にそって、磁場の強度にそれぞれ傾斜をつけるため
の傾斜磁場を発生する3組のコイルを有している。これ
らの傾斜磁場をGz,Gx,Gyと呼ぶ。これらの傾斜磁場の制
御、また高周波パルスおよび信号取り込みの制御は、パ
ルスシーケンスに従って、計算機5を介して行われる。
示す。本装置は、静磁場を発生するコイル1と、傾斜磁
場を発生する傾斜磁場発生部2と、高周波パルスを送信
し、エコー信号を受信するプローブ3と、傾斜磁場およ
び高周波パルスの電源4と、計算機5から構成されてい
る。傾斜磁場発生部2は、静磁場の方向(z方向)、お
よびこれと直角の2方向、(x方向、及びy方向)の3
方向にそって、磁場の強度にそれぞれ傾斜をつけるため
の傾斜磁場を発生する3組のコイルを有している。これ
らの傾斜磁場をGz,Gx,Gyと呼ぶ。これらの傾斜磁場の制
御、また高周波パルスおよび信号取り込みの制御は、パ
ルスシーケンスに従って、計算機5を介して行われる。
ここでは、第3図に示すごとく、血管内を流れる血液
がXY平面内で流れるものとする。
がXY平面内で流れるものとする。
第1図に、本発明の第一の実施例におけるパルスシー
ケンスを示す。以下、これに基づいて、本実施例の動作
を説明する。
ケンスを示す。以下、これに基づいて、本実施例の動作
を説明する。
まず、高周波パルス11と、Z方向に磁場強度を傾斜さ
せる傾斜磁場Gzを12に示すパルス状に印加して計測した
い領域を励起する。高周波パルスと傾斜磁場を同時に印
加することで、関心領域を選択的に励起することができ
る。なお、高周波パルス11は、90゜パルスが一般的だ
が、これより小さいフリップ角(α゜)のパルスでも良
い。
せる傾斜磁場Gzを12に示すパルス状に印加して計測した
い領域を励起する。高周波パルスと傾斜磁場を同時に印
加することで、関心領域を選択的に励起することができ
る。なお、高周波パルス11は、90゜パルスが一般的だ
が、これより小さいフリップ角(α゜)のパルスでも良
い。
次に、高周波パルス印加後の時刻TOにおいてX方向に
磁場強度が変化する傾斜磁場をGx14のように時間Tだけ
印加する。以後時間2TごとにGxの振幅の極性、つまり傾
斜の向きを反転させながら傾斜磁場Gxの印加を連続的に
繰り返す。このGxはリードアウト傾斜磁場と呼ばれる。
また時刻TO+TにおいてY方向に磁場強度を傾斜させる
傾斜磁場Gyを13のように時間Tより短かい時間tだけ印
加する。以後時間4Tごとに、つまりGxの反転の一周期ご
とに同一極性の振幅でt時間tずつ傾斜磁場Gyの印加を
繰り返す。このGyはエコー信号の位相にy方向に沿った
位置の情報を付与する働きを有するのでエンコード傾斜
磁場と呼ぶことができる。この間、リードアウト傾斜磁
場の傾斜と印加時間の積(GxT)の総和量が0になるご
とにエコー信号が発生する。Gxが負の期間中のエコー信
号をS1、Gxが正の期間中のエコー信号をS2と示してい
る。ここで図中15および16に示す最初の1組のエコー信
号S1およびS2に着目すると、γを磁気回転比、rを位
置、vを速度として、以下の式が成り立つ。
磁場強度が変化する傾斜磁場をGx14のように時間Tだけ
印加する。以後時間2TごとにGxの振幅の極性、つまり傾
斜の向きを反転させながら傾斜磁場Gxの印加を連続的に
繰り返す。このGxはリードアウト傾斜磁場と呼ばれる。
また時刻TO+TにおいてY方向に磁場強度を傾斜させる
傾斜磁場Gyを13のように時間Tより短かい時間tだけ印
加する。以後時間4Tごとに、つまりGxの反転の一周期ご
とに同一極性の振幅でt時間tずつ傾斜磁場Gyの印加を
繰り返す。このGyはエコー信号の位相にy方向に沿った
位置の情報を付与する働きを有するのでエンコード傾斜
磁場と呼ぶことができる。この間、リードアウト傾斜磁
場の傾斜と印加時間の積(GxT)の総和量が0になるご
とにエコー信号が発生する。Gxが負の期間中のエコー信
号をS1、Gxが正の期間中のエコー信号をS2と示してい
る。ここで図中15および16に示す最初の1組のエコー信
号S1およびS2に着目すると、γを磁気回転比、rを位
置、vを速度として、以下の式が成り立つ。
ここでθyは、エンコード傾斜磁場印加による位相変
化であり、θyはS1およびS2ともに等しい値となる。
化であり、θyはS1およびS2ともに等しい値となる。
また、リードアウト傾斜磁場印加によるS1のピーク時
の位相変化 は(2)式で表される。
の位相変化 は(2)式で表される。
これは、フローエンコードパルスを用いた、流体の速
度成分による位相変化を強調した場合に相当する。さら
に、リードアウト傾斜磁場印加によるS2のピーク時の位
相変化 は(3)式で表される。
度成分による位相変化を強調した場合に相当する。さら
に、リードアウト傾斜磁場印加によるS2のピーク時の位
相変化 は(3)式で表される。
これは、フローコンペンセイトパルスを用いた、流体
の速度成分による位相変化を補正した場合に相当する。
の速度成分による位相変化を補正した場合に相当する。
上式より、S1およびS2の位相変化はそれぞれ であり、S1およびS2の位相差は(4)式で表される。
これは流れの速度とリードアウト傾斜磁場に依存する
量であり、印加されたエンコード傾斜磁場量が等しい時
のS1とS2の間では常に成立ち、一定となっている。
量であり、印加されたエンコード傾斜磁場量が等しい時
のS1とS2の間では常に成立ち、一定となっている。
すなわち、極性の反転するリードアウト傾斜磁場を連
続的に印加することにより、速度成分による位相変化が
強調されたエコー信号S1と、速度成分による位相変化が
補正されたエコー信号S2が交互に発生することが分か
り、(4)式は、S1とS2を用いて流れに関する情報を取
りだすことが可能であることを示している。なお、第9
図に比較のために、従来のエコープレーナ法のパルスシ
ーケンスの一例を示す。
続的に印加することにより、速度成分による位相変化が
強調されたエコー信号S1と、速度成分による位相変化が
補正されたエコー信号S2が交互に発生することが分か
り、(4)式は、S1とS2を用いて流れに関する情報を取
りだすことが可能であることを示している。なお、第9
図に比較のために、従来のエコープレーナ法のパルスシ
ーケンスの一例を示す。
交互に発生するエコー信号S1とS2はそれぞれサンプリ
ングされて信号列{S1}と{S2}として計算機5に格納
される。個々のエコー信号のサンプリング時刻方向の信
号変化はx方向の位置情報を、またS1,S2それぞれのく
り返し方向の信号変化はy方向の位置情報を示すので、
各データ列につき、両方向にフーリエ変換することによ
り別個に画像再構成し、第1の画像と第2の画像を得
る。上述のごとく、得られた第1の画像は流体の速度成
分により信号が減衰された画像であり、第2の画像は流
体の速度成分の影響が補正された画像である。第3図の
ように、血管7が横切っている領域8を選択領域とした
場合、第1の画像は第4図のように、第2の画面は第5
図のようになる。従ってこの第1の画像と第2の画像の
サブトラクションを行えば、第6図のように速度成分、
すなわち血流部分のみの画像11が得られる。
ングされて信号列{S1}と{S2}として計算機5に格納
される。個々のエコー信号のサンプリング時刻方向の信
号変化はx方向の位置情報を、またS1,S2それぞれのく
り返し方向の信号変化はy方向の位置情報を示すので、
各データ列につき、両方向にフーリエ変換することによ
り別個に画像再構成し、第1の画像と第2の画像を得
る。上述のごとく、得られた第1の画像は流体の速度成
分により信号が減衰された画像であり、第2の画像は流
体の速度成分の影響が補正された画像である。第3図の
ように、血管7が横切っている領域8を選択領域とした
場合、第1の画像は第4図のように、第2の画面は第5
図のようになる。従ってこの第1の画像と第2の画像の
サブトラクションを行えば、第6図のように速度成分、
すなわち血流部分のみの画像11が得られる。
以上の実施例の説明は、ハーフエンコード法を用いた
場合であった。なお、ハーフエンコード法の詳細は、
(D.A,Feinberg,J.D.Hale,J.C.Watts,L.K.Kaufman and
A..Mark:‘Halving MR imaging time by conjugation:D
emonstration at 3.5KG'(Radiorogy,161,2,pp.527−53
1(1986)))に述べられている。しかしながら、本発
明はフルエンコード法に対しても有効であることは明ら
かである。第1図のGyのパルス13のくり返しの傾斜・時
間積の合計の半分の傾斜・時間積を持ち、13とは逆方向
のGyのパルスを第1図の点線10に示すごとく、TOの期間
内に予め印加すればフルエンコード法によるイメージン
グができる。
場合であった。なお、ハーフエンコード法の詳細は、
(D.A,Feinberg,J.D.Hale,J.C.Watts,L.K.Kaufman and
A..Mark:‘Halving MR imaging time by conjugation:D
emonstration at 3.5KG'(Radiorogy,161,2,pp.527−53
1(1986)))に述べられている。しかしながら、本発
明はフルエンコード法に対しても有効であることは明ら
かである。第1図のGyのパルス13のくり返しの傾斜・時
間積の合計の半分の傾斜・時間積を持ち、13とは逆方向
のGyのパルスを第1図の点線10に示すごとく、TOの期間
内に予め印加すればフルエンコード法によるイメージン
グができる。
第2の実施例のパルスシーケンスを第7図に示す。ま
ず高周波パルス12と、Z方向傾斜磁場Gzのパルス12を印
加して計測したい領域を励起するのは第1図と同様であ
る。
ず高周波パルス12と、Z方向傾斜磁場Gzのパルス12を印
加して計測したい領域を励起するのは第1図と同様であ
る。
次に、高周波パルス印加後の時刻TOから印加しはじめ
るX方向傾斜磁場Gx14はT時間後極性が反転し、以後2T
ごとに極性を反転する点は第1図の14と同じである。た
だしこの実施例ではそのGxの変化の波形が正弦波状であ
る。このようなリードアウト傾斜磁場の印加を連続的に
繰り返すとともに時刻TO+TにおいてY方向傾斜磁場Gy
によるエンコード傾斜磁場パルス13を印加し、以後4Tご
とに同一極性の振幅でt時間ずつエンコード傾斜磁場の
印加を繰り返す。この間、リードアウト傾斜磁場の傾斜
と印加時間の積(GxT)の総和量が0になるごとにエコ
ー信号が発生する。
るX方向傾斜磁場Gx14はT時間後極性が反転し、以後2T
ごとに極性を反転する点は第1図の14と同じである。た
だしこの実施例ではそのGxの変化の波形が正弦波状であ
る。このようなリードアウト傾斜磁場の印加を連続的に
繰り返すとともに時刻TO+TにおいてY方向傾斜磁場Gy
によるエンコード傾斜磁場パルス13を印加し、以後4Tご
とに同一極性の振幅でt時間ずつエンコード傾斜磁場の
印加を繰り返す。この間、リードアウト傾斜磁場の傾斜
と印加時間の積(GxT)の総和量が0になるごとにエコ
ー信号が発生する。
第1の実施例と同様に、エコー信号S1は速度成分によ
る位相変化が強調された信号であり、エコー信号S2は速
度成分による位相変化が補正された信号である。
る位相変化が強調された信号であり、エコー信号S2は速
度成分による位相変化が補正された信号である。
交互に発生するエコー信号S1とS2はそれぞれ信号列
{S1}と{S2}として計算機5に格納され、別個に画像
再構成され、第1の画像と第2の画像を得る。
{S1}と{S2}として計算機5に格納され、別個に画像
再構成され、第1の画像と第2の画像を得る。
なお、画像再構成においては、リードアウト傾斜磁場
が矩形あるいは台形状ではないことから生じる、エコー
信号の位相空間上での不等間隔サンプリングを補正する
必要がある。第1の画像と第2の画像のサブトラクショ
ンを行えば、血流部分のみの画像11が得られる。
が矩形あるいは台形状ではないことから生じる、エコー
信号の位相空間上での不等間隔サンプリングを補正する
必要がある。第1の画像と第2の画像のサブトラクショ
ンを行えば、血流部分のみの画像11が得られる。
第3の実施例のパルスシーケンスを第8図に示す。ま
ず、90゜高周波パルス41とZ方向に磁場強度が変化する
傾斜磁場(Gz)42を印加して計測したい領域を選択励起
し、更に180゜高周波パルス43と傾斜磁場(Gz)44に印
加してその選択領域内の磁化を反転させる。
ず、90゜高周波パルス41とZ方向に磁場強度が変化する
傾斜磁場(Gz)42を印加して計測したい領域を選択励起
し、更に180゜高周波パルス43と傾斜磁場(Gz)44に印
加してその選択領域内の磁化を反転させる。
以後は第1図の例と同様であり、180゜高周波パルス
印加後の時刻TOからリードアウト傾斜磁場Gxのパルス14
をT時間印加する。以後2TごとにGxの振幅の極性を反転
させながらリードアウト傾斜磁場の印加を連続的に繰り
返す。また時刻TO+TにおいてY方向に傾斜磁場Gyによ
るエンコード傾斜磁場パルス13をt時間印加する。以後
4Tごとに同一極性の振幅でt時間ずつエンコード傾斜磁
場の印加を繰り返す。この間、リードアウト傾斜磁場の
傾斜と印加時間の積(GxT)の総和量が0になるごとに
エコー信号が発生する。
印加後の時刻TOからリードアウト傾斜磁場Gxのパルス14
をT時間印加する。以後2TごとにGxの振幅の極性を反転
させながらリードアウト傾斜磁場の印加を連続的に繰り
返す。また時刻TO+TにおいてY方向に傾斜磁場Gyによ
るエンコード傾斜磁場パルス13をt時間印加する。以後
4Tごとに同一極性の振幅でt時間ずつエンコード傾斜磁
場の印加を繰り返す。この間、リードアウト傾斜磁場の
傾斜と印加時間の積(GxT)の総和量が0になるごとに
エコー信号が発生する。
交互に発生するエコー信号S1とS2はそれぞれ信号列
{S1}と{S2}として計算機5に格納され、別個に画像
再構成され、画像19と画像210を得る。画像1と画像2
のサブトラクションを行えば、血流部分のみの画像11が
得られる。この実施例の説明は、リードアウト傾斜磁場
の磁場波形を矩形状にした場合であったが、第7図と同
様にリードアウト傾斜磁場の磁場波形を正弦波状にした
場合に対しても有効であることは明らかである。
{S1}と{S2}として計算機5に格納され、別個に画像
再構成され、画像19と画像210を得る。画像1と画像2
のサブトラクションを行えば、血流部分のみの画像11が
得られる。この実施例の説明は、リードアウト傾斜磁場
の磁場波形を矩形状にした場合であったが、第7図と同
様にリードアウト傾斜磁場の磁場波形を正弦波状にした
場合に対しても有効であることは明らかである。
以上、詳細に説明した如く本発明によれば、超高速イ
メージング方法において、振幅の反転を繰り返すリード
アウト傾斜磁場の印加によって交互に発生する、流れに
関して性質の異なる2種類の信号を分離し、流体の速度
成分が減衰された画像と、流体の速度成分が補正された
画像の2枚の画像を得るようにしたので、高速にかつ1
回の計測により流体部分を抽出することが可能な流体イ
メージング方法を実現できるという顕著な効果を奏す
る。
メージング方法において、振幅の反転を繰り返すリード
アウト傾斜磁場の印加によって交互に発生する、流れに
関して性質の異なる2種類の信号を分離し、流体の速度
成分が減衰された画像と、流体の速度成分が補正された
画像の2枚の画像を得るようにしたので、高速にかつ1
回の計測により流体部分を抽出することが可能な流体イ
メージング方法を実現できるという顕著な効果を奏す
る。
第1図は本発明の一実施例のパルスシーケンスを示す
図、第2図は本発明を適用するMRI装置の概略構成を示
す図、第3図は実施例を説明するための模試図、第4図
はエコー信号列{S1}の画像再構成より得られた画像1
を示す図、第5図はエコー信号列{S2}の画像再構成よ
り得られた画像2を示す図、第6図は画像1と画像2の
サブトラクションによって得られた血流投影像、第7図
は本発明の第2の実施例のパルスシーケンスを示す図、
第8図は本発明の第3の実施例のパルスシーケンスを示
す図、第9図は従来のエコープレナー法のパルスシーケ
ンスを示す図である。 1……静磁場発生コイル、2……傾斜磁場発生コイル、
3……プローブ、4……電源、5……計算機、6……被
検体、7……血管、8……関心領域、9……信号列{S
1}の画像再構成より得られた画像1、10……信号列{S
2}の画像再構成より得られた画像2、11……画像1と
画像2のサブトラクション結果。
図、第2図は本発明を適用するMRI装置の概略構成を示
す図、第3図は実施例を説明するための模試図、第4図
はエコー信号列{S1}の画像再構成より得られた画像1
を示す図、第5図はエコー信号列{S2}の画像再構成よ
り得られた画像2を示す図、第6図は画像1と画像2の
サブトラクションによって得られた血流投影像、第7図
は本発明の第2の実施例のパルスシーケンスを示す図、
第8図は本発明の第3の実施例のパルスシーケンスを示
す図、第9図は従来のエコープレナー法のパルスシーケ
ンスを示す図である。 1……静磁場発生コイル、2……傾斜磁場発生コイル、
3……プローブ、4……電源、5……計算機、6……被
検体、7……血管、8……関心領域、9……信号列{S
1}の画像再構成より得られた画像1、10……信号列{S
2}の画像再構成より得られた画像2、11……画像1と
画像2のサブトラクション結果。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 平3−4836(JP,A) 特開 平2−215440(JP,A) 特開 平1−151446(JP,A) 特開 平4−197343(JP,A) 特開 昭60−138446(JP,A) 特開 昭63−216550(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055 JICSTファイル(JOIS)
Claims (7)
- 【請求項1】流体の流れる領域において関心領域を選択
励起する手段と,極性を反転させながら投影方向と垂直
な方向に印加するリードアウト傾斜磁場を発生する手段
と,前記投影方向と前記リードアウト傾斜磁場を印加す
る方向の双方に垂直な方向に印加するエンコード傾斜磁
場を発生する手段と,前記流体の流れによる磁化の位相
変化が強調された第1のエコー信号と,前記流体の流れ
による磁化の位相変化が補正された第2のエコー信号と
を交互に検出する手段と,前記第2及び第2のエコー信
号の列を別々に画像再構成して得る第1及び第2の画像
の差の画像から前記流体の投影像を得る手段とを有し,
前記エンコード傾斜磁場を発生する手段は,前記リード
アウト傾斜磁場の極性の反転の周期毎に傾斜磁場パルス
を発生することを特徴とする流体イメージング装置。 - 【請求項2】前記選択励起する手段は90゜高周波パルス
により前記関心領域を選択励起し,前記関心領域内の磁
化を反転させる180゜高周波磁場を発生する手段を更に
有することを特徴とする請求項1に記載の流体イメージ
ング装置。 - 【請求項3】前記リードアウト傾斜磁場の波形が正弦波
であることを特徴とする請求項1に記載の流体イメージ
ング装置。 - 【請求項4】前記リードアウト傾斜磁場の波形が矩形波
であることを特徴とする請求項1に記載の流体イメージ
ング装置。 - 【請求項5】前記エンコード傾斜磁場を発生する手段
は,前記リードアウト傾斜磁場の極性の反転の周期毎に
それぞれ同一の極性を持つ傾斜磁場パルスを発生するこ
とを特徴とする請求項1に記載の流体イメージング装
置。 - 【請求項6】前記エンコード傾斜磁場を発生する手段
は,前記傾斜磁場パルスの極性と異なる極性をもつ傾斜
磁場パルスを,リードアウト傾斜磁場の発生に先だって
発生することを特徴とすることを特徴とする請求項1に
記載の流体イメージング装置。 - 【請求項7】前記エンコード傾斜磁場を発生する手段
は,連続する第1及び第2のエコー信号に同一のエンコ
ード量を付与することを特徴とする請求項1に記載の流
体イメージング装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02337077A JP3112028B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 流体イメージング装置 |
US07/798,907 US5221898A (en) | 1990-11-30 | 1991-11-27 | Flow imaging method using an MRI apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02337077A JP3112028B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 流体イメージング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04200531A JPH04200531A (ja) | 1992-07-21 |
JP3112028B2 true JP3112028B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=18305219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02337077A Expired - Fee Related JP3112028B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 流体イメージング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3112028B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200489723Y1 (ko) | 2017-12-26 | 2019-07-26 | 손기승 | 밀봉된 소매를 포함하는 외출복 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6611143B2 (en) | 2000-03-14 | 2003-08-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | MRI apparatus generating odd and/or even echo images with sensitivity distribution of coils |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP02337077A patent/JP3112028B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200489723Y1 (ko) | 2017-12-26 | 2019-07-26 | 손기승 | 밀봉된 소매를 포함하는 외출복 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04200531A (ja) | 1992-07-21 |
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