JP3087597B2 - 含ケイ素フェノール化合物 - Google Patents
含ケイ素フェノール化合物Info
- Publication number
- JP3087597B2 JP3087597B2 JP07061643A JP6164395A JP3087597B2 JP 3087597 B2 JP3087597 B2 JP 3087597B2 JP 07061643 A JP07061643 A JP 07061643A JP 6164395 A JP6164395 A JP 6164395A JP 3087597 B2 JP3087597 B2 JP 3087597B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- phenol compound
- silicon
- containing phenol
- embedded image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細加工技術に適した
ポジ型レジスト材料の成分として好適な新規含ケイ素フ
ェノール化合物に関する。
ポジ型レジスト材料の成分として好適な新規含ケイ素フ
ェノール化合物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】フォト
レジスト組成物の基本的構成は、特公昭37−1801
5号公報に示されて以来公知であり、このフォトレジス
ト組成物に用いる感光剤としては、以前よりポリヒドロ
キシベンゾフェノン、例えば2,3,4−トリヒドロキ
シベンゾフェノンの1,2−ナフトキノン−2−ジアジ
ドスルホン酸エステルが用いられてきた。
レジスト組成物の基本的構成は、特公昭37−1801
5号公報に示されて以来公知であり、このフォトレジス
ト組成物に用いる感光剤としては、以前よりポリヒドロ
キシベンゾフェノン、例えば2,3,4−トリヒドロキ
シベンゾフェノンの1,2−ナフトキノン−2−ジアジ
ドスルホン酸エステルが用いられてきた。
【0003】しかしながら、ハーフミクロン以下の高解
像度化と共に、露光光源の短波長化、即ちg線からi線
への進歩により、従来のヒドロキシベンゾフェノン系の
感光剤では対応ができなくなってきている。これは、主
としてベンゾフェノンのカルボニルの吸収がi線波長3
65nmでより大きくなり、効率の低下を生じるためと
推察される。
像度化と共に、露光光源の短波長化、即ちg線からi線
への進歩により、従来のヒドロキシベンゾフェノン系の
感光剤では対応ができなくなってきている。これは、主
としてベンゾフェノンのカルボニルの吸収がi線波長3
65nmでより大きくなり、効率の低下を生じるためと
推察される。
【0004】このように、バラスト分子としてはトリ又
はテトラヒドロキシベンゾフェノン、更にペンタヒドロ
キシベンゾフェノンが公知であるが、i線領域において
は、レジスト膜の解像性に限界があり、より吸収波長の
小さい母核分子の設計が要求されているのが現状であ
る。
はテトラヒドロキシベンゾフェノン、更にペンタヒドロ
キシベンゾフェノンが公知であるが、i線領域において
は、レジスト膜の解像性に限界があり、より吸収波長の
小さい母核分子の設計が要求されているのが現状であ
る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
露光光源の短波長化に対応することができ、微細加工技
術に適したポジ型レジスト材料の成分として好適な新規
含ケイ素フェノール化合物を提供することを目的とす
る。
露光光源の短波長化に対応することができ、微細加工技
術に適したポジ型レジスト材料の成分として好適な新規
含ケイ素フェノール化合物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、対応するハ
ロゲン化フェノール化合物のフェノール性水酸基をピラ
ン化合物で保護すると共にハロゲン部位を金属マグネシ
ウムと反応させることで得られるグリニャール試薬と、
対応するクロロシラン化合物又はアルコキシシラン化合
物とを反応させた後、酸性条件下でピラニル基を脱保護
反応させることにより合成することができる下記一般式
(1)で示される含ケイ素フェノール化合物が、吸収波
長が小さく、露光光源の短波長化、即ちg線からi線へ
の進歩に十分対応することができ、i線領域において満
足なレジストの解像性を有し、微細加工技術に適したポ
ジ型レジスト材料の成分として有効に利用できることを
知見し、本発明をなすに至った。
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、対応するハ
ロゲン化フェノール化合物のフェノール性水酸基をピラ
ン化合物で保護すると共にハロゲン部位を金属マグネシ
ウムと反応させることで得られるグリニャール試薬と、
対応するクロロシラン化合物又はアルコキシシラン化合
物とを反応させた後、酸性条件下でピラニル基を脱保護
反応させることにより合成することができる下記一般式
(1)で示される含ケイ素フェノール化合物が、吸収波
長が小さく、露光光源の短波長化、即ちg線からi線へ
の進歩に十分対応することができ、i線領域において満
足なレジストの解像性を有し、微細加工技術に適したポ
ジ型レジスト材料の成分として有効に利用できることを
知見し、本発明をなすに至った。
【0007】
【化2】
【0008】従って、本発明は、上記一般式(1)で示
される含ケイ素フェノール化合物を提供する。
される含ケイ素フェノール化合物を提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の含ケイ素フェノール化合物は、下記一般式
(1)で示されるものである。
と、本発明の含ケイ素フェノール化合物は、下記一般式
(1)で示されるものである。
【0010】
【化3】
【0011】上記一般式(1)において、Xとして挙げ
た各基として具体的には、水酸基、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基などの炭素数1〜4の低級アルキル基、ビニル
基、アリル基、ホモアリル基などの炭素数2〜4の低級
アルケニル基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso
−プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ
基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などの
炭素数2〜4の低級アルコキシ基、フェニル基、トリル
基、tert−ブチルフェニル基などの炭素数6〜10
のアリール基、フェノキシ基、トリロキシ基、tert
−ブチルフェノキシ基などの炭素数6〜10のアリール
オキシ基、下記構造の基等が挙げられる。
た各基として具体的には、水酸基、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル
基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基などの炭素数1〜4の低級アルキル基、ビニル
基、アリル基、ホモアリル基などの炭素数2〜4の低級
アルケニル基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso
−プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ
基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などの
炭素数2〜4の低級アルコキシ基、フェニル基、トリル
基、tert−ブチルフェニル基などの炭素数6〜10
のアリール基、フェノキシ基、トリロキシ基、tert
−ブチルフェノキシ基などの炭素数6〜10のアリール
オキシ基、下記構造の基等が挙げられる。
【0012】
【化4】
【0013】また、Yとして具体的には、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブ
チル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基などの炭素数1〜4の低級アルキル基、ビ
ニル基、アリル基、ホモアリル基などの炭素数2〜4の
低級アルケニル基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i
so−プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキ
シ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基など
の炭素数2〜4の低級アルコキシ基、フェニル基、トリ
ル基、tert−ブチルフェニル基などの炭素数6〜1
0のアリール基、フェノキシ基、トリロキシ基、ter
t−ブチルフェノキシ基などの炭素数6〜10のアリー
ルオキシ基、水酸基等が挙げられる。
チル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブ
チル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、ter
t−ブチル基などの炭素数1〜4の低級アルキル基、ビ
ニル基、アリル基、ホモアリル基などの炭素数2〜4の
低級アルケニル基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i
so−プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキ
シ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基など
の炭素数2〜4の低級アルコキシ基、フェニル基、トリ
ル基、tert−ブチルフェニル基などの炭素数6〜1
0のアリール基、フェノキシ基、トリロキシ基、ter
t−ブチルフェノキシ基などの炭素数6〜10のアリー
ルオキシ基、水酸基等が挙げられる。
【0014】上記一般式(1)の化合物として具体的に
は、下記構造の化合物を例示することができる。
は、下記構造の化合物を例示することができる。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】上記一般式(1)で示される新規含ケイ素
フェノール化合物は、例えば対応するハロゲン化フェノ
ール化合物のフェノール性水酸基をピラン化合物などで
保護すると共に、ハロゲン部位を金属マグネシウムと反
応させてグリニャール試薬として、これと対応するクロ
ロシラン化合物又はアルコキシシラン化合物と反応させ
た後、酸性条件下でピラニル基を脱保護反応させること
により、容易に合成することができる(特開平2−11
7682号公報参照)。
フェノール化合物は、例えば対応するハロゲン化フェノ
ール化合物のフェノール性水酸基をピラン化合物などで
保護すると共に、ハロゲン部位を金属マグネシウムと反
応させてグリニャール試薬として、これと対応するクロ
ロシラン化合物又はアルコキシシラン化合物と反応させ
た後、酸性条件下でピラニル基を脱保護反応させること
により、容易に合成することができる(特開平2−11
7682号公報参照)。
【0018】すなわち、下記反応式(A)又は反応式
(B)に従って式(1)の含ケイ素フェノール化合物を
製造することができる。
(B)に従って式(1)の含ケイ素フェノール化合物を
製造することができる。
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】この場合、式(5)でグリニャール試薬
は、常法に従い、室温又は70℃以下の条件で窒素雰囲
気下で金属マグネシウムと反応させることにより得られ
る。通常、このグリニャール反応は無水THFやジエチ
ルエーテルなどの溶剤に溶解させて行うが、特に無水T
HFの使用は、反応原料と反応生成物の溶解性向上に寄
与するため、有効である。
は、常法に従い、室温又は70℃以下の条件で窒素雰囲
気下で金属マグネシウムと反応させることにより得られ
る。通常、このグリニャール反応は無水THFやジエチ
ルエーテルなどの溶剤に溶解させて行うが、特に無水T
HFの使用は、反応原料と反応生成物の溶解性向上に寄
与するため、有効である。
【0022】式(4)又は式(4′)のシランと式
(5)のグリニャール試薬との反応は、室温又は70℃
以下の条件下で行う。
(5)のグリニャール試薬との反応は、室温又は70℃
以下の条件下で行う。
【0023】ピラニル基の脱保護反応は、メタノール、
エタノール、THF又はそれらの混合溶剤中にて、少量
の酸を加えて室温あるいは50℃以下の条件で行う。
エタノール、THF又はそれらの混合溶剤中にて、少量
の酸を加えて室温あるいは50℃以下の条件で行う。
【0024】このようにしてピラニル基が脱離した含ケ
イ素フェノール化合物を得ることができる。
イ素フェノール化合物を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の新規な含ケイ素フェノール化合
物は、吸収波長が小さく、露光光源の短波長化、即ちg
線からi線への進歩に十分対応することができ、i線領
域において満足なレジストの解像性を有し、微細加工技
術に適した化学増幅ポジ型レジスト材料の成分として好
適に利用することができる。
物は、吸収波長が小さく、露光光源の短波長化、即ちg
線からi線への進歩に十分対応することができ、i線領
域において満足なレジストの解像性を有し、微細加工技
術に適した化学増幅ポジ型レジスト材料の成分として好
適に利用することができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
【0027】〔実施例1〕攪拌機、コンデンサー、温度
計を具備した1リットルの4つ口フラスコ内にマグネシ
ウム粉末10.94g(0.45mol)、無水テトラ
ヒドロフラン(THF)50mlを仕込み、その中にp
−ブロモフェニルピラニルエーテル76.8g(0.3
mol)と無水THF300mlの溶液を窒素気流下、
約90分間で滴下し、グリニャール試薬を調製した。
計を具備した1リットルの4つ口フラスコ内にマグネシ
ウム粉末10.94g(0.45mol)、無水テトラ
ヒドロフラン(THF)50mlを仕込み、その中にp
−ブロモフェニルピラニルエーテル76.8g(0.3
mol)と無水THF300mlの溶液を窒素気流下、
約90分間で滴下し、グリニャール試薬を調製した。
【0028】次に、窒素置換した1リットルの4つ口フ
ラスコ内にメチルトリクロロシラン14.3g(0.0
96mol)と無水THF50mlの混合溶液を仕込
み、その中に上記グリニャール試薬溶液を35℃にて9
0分間かけて滴下し、その後室温下で18時間攪拌し
た。
ラスコ内にメチルトリクロロシラン14.3g(0.0
96mol)と無水THF50mlの混合溶液を仕込
み、その中に上記グリニャール試薬溶液を35℃にて9
0分間かけて滴下し、その後室温下で18時間攪拌し
た。
【0029】次に、100mlの水中に上記溶液を注
ぎ、反応を終結させ、酢酸エチルで抽出し、水洗後、溶
媒を減圧留去すると、一部白色結晶が析出した。この結
晶を濾別し、エタノールで再結晶することにより、トリ
ス−(p−ピラニルオキシフェニル)メチルシラン7.
2g(収率13%)を得た。一方、粘稠濾液相について
は、ヘキサン洗浄することにより、ビス−(p−ピラニ
ルオキシフェニル)メチルシラノール23.1g(収率
58%)を得た。
ぎ、反応を終結させ、酢酸エチルで抽出し、水洗後、溶
媒を減圧留去すると、一部白色結晶が析出した。この結
晶を濾別し、エタノールで再結晶することにより、トリ
ス−(p−ピラニルオキシフェニル)メチルシラン7.
2g(収率13%)を得た。一方、粘稠濾液相について
は、ヘキサン洗浄することにより、ビス−(p−ピラニ
ルオキシフェニル)メチルシラノール23.1g(収率
58%)を得た。
【0030】次に、上述で得られたトリス−(p−ピラ
ニルオキシフェニル)メチルシラン1.5g(2.61
mmol)をエタノール20ml、THF10mlの混
合溶液に溶解し、1%塩酸0.08mlを加え、室温で
20時間攪拌した。その後、酢酸エチルで抽出し、水洗
後、溶媒を減圧留去したところ、白色結晶のトリス−
(p−ヒドロキシフェニル)メチルシラン0.77g
(収率91%)が得られた。
ニルオキシフェニル)メチルシラン1.5g(2.61
mmol)をエタノール20ml、THF10mlの混
合溶液に溶解し、1%塩酸0.08mlを加え、室温で
20時間攪拌した。その後、酢酸エチルで抽出し、水洗
後、溶媒を減圧留去したところ、白色結晶のトリス−
(p−ヒドロキシフェニル)メチルシラン0.77g
(収率91%)が得られた。
【0031】得られたトリス−(p−ヒドロキシフェニ
ル)メチルシランの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、
赤外線スペクトル(IR)の結果は下記のとおりであっ
た。
ル)メチルシランの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、
赤外線スペクトル(IR)の結果は下記のとおりであっ
た。
【0032】
【化9】
【0033】〔実施例2〕上記実施例1と同様にして粘
稠濾液相から得られたビス−(p−ピラニルオキシフェ
ニル)メチルシラノール8.2g(19.8mmol)
をエタノール50mlに溶解し、1%塩酸0.5mlを
加え、室温で20時間攪拌した。その後、酢酸エチルで
抽出して水洗後、溶媒を減圧留去すると、粘稠性物質が
得られた。この粘稠性物質を石油エーテルを用いて加熱
抽出し、残留沈殿物から残存溶媒を減圧留去したとこ
ろ、ビス−(p−ヒドロキシフェニル)メチルシラノー
ル1.22g(収率25%)が得られた。
稠濾液相から得られたビス−(p−ピラニルオキシフェ
ニル)メチルシラノール8.2g(19.8mmol)
をエタノール50mlに溶解し、1%塩酸0.5mlを
加え、室温で20時間攪拌した。その後、酢酸エチルで
抽出して水洗後、溶媒を減圧留去すると、粘稠性物質が
得られた。この粘稠性物質を石油エーテルを用いて加熱
抽出し、残留沈殿物から残存溶媒を減圧留去したとこ
ろ、ビス−(p−ヒドロキシフェニル)メチルシラノー
ル1.22g(収率25%)が得られた。
【0034】得られたビス(p−ヒドロキシフェニル)
メチルシラノールの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、
赤外線スペクトル(IR)の結果は下記のとおりであっ
た。
メチルシラノールの核磁気共鳴スペクトル(NMR)、
赤外線スペクトル(IR)の結果は下記のとおりであっ
た。
【0035】
【化10】
【0036】〔実施例3〕上記実施例1と同様にして粘
稠濾液相から得られたビス−(p−ピラニルオキシフェ
ニル)メチルシラノール8.2g(19.8mmol)
をエタノール50mlに溶解し、1%塩酸0.5mlを
加え、室温で20時間攪拌した。その後、酢酸エチルで
抽出し、水洗後、溶媒を減圧留去すると、粘稠性物質が
得られた。この粘稠性物質を石油エーテルを用いて加熱
抽出した後、石油エーテル相から溶媒を減圧留去したと
ころ、1,1,3,3−テトラキス−(p−ヒドロキシ
フェニル)−1,3−ジメチルジシロキサン3.05g
(収率65%)が得られた。得られた1,1,3,3−
テトラキス−(p−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジ
メチルジシロキサンの核磁気共鳴スペクトル(NM
R)、赤外線スペクトル(IR)の結果は下記のとおり
であった。
稠濾液相から得られたビス−(p−ピラニルオキシフェ
ニル)メチルシラノール8.2g(19.8mmol)
をエタノール50mlに溶解し、1%塩酸0.5mlを
加え、室温で20時間攪拌した。その後、酢酸エチルで
抽出し、水洗後、溶媒を減圧留去すると、粘稠性物質が
得られた。この粘稠性物質を石油エーテルを用いて加熱
抽出した後、石油エーテル相から溶媒を減圧留去したと
ころ、1,1,3,3−テトラキス−(p−ヒドロキシ
フェニル)−1,3−ジメチルジシロキサン3.05g
(収率65%)が得られた。得られた1,1,3,3−
テトラキス−(p−ヒドロキシフェニル)−1,3−ジ
メチルジシロキサンの核磁気共鳴スペクトル(NM
R)、赤外線スペクトル(IR)の結果は下記のとおり
であった。
【0037】
【化11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅村 光雄 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−80643(JP,A) 特開 昭62−86357(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/08 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で示される含ケイ素フ
ェノール化合物。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07061643A JP3087597B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 含ケイ素フェノール化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07061643A JP3087597B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 含ケイ素フェノール化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08231559A JPH08231559A (ja) | 1996-09-10 |
JP3087597B2 true JP3087597B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=13177112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07061643A Expired - Lifetime JP3087597B2 (ja) | 1995-02-24 | 1995-02-24 | 含ケイ素フェノール化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3087597B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5057301B2 (ja) * | 2006-03-29 | 2012-10-24 | 有機合成薬品工業株式会社 | ジアルキルシラノール化合物およびその製造方法 |
-
1995
- 1995-02-24 JP JP07061643A patent/JP3087597B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08231559A (ja) | 1996-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6984747B2 (en) | Method for preparing styryl-functionalized silanes | |
JP3087597B2 (ja) | 含ケイ素フェノール化合物 | |
JP4332708B2 (ja) | ビスシリルアミノ基を有するクロロシラン化合物及びその製造方法、並びにビスシリルアミノ基を有するオルガノオキシシラン化合物の製造方法 | |
JPH10139784A (ja) | ビニルシリル基含有ケイ素化合物の製造方法 | |
EP0423686B1 (en) | Silacyclobutanes and process for preparation | |
JP3915883B2 (ja) | 有機ケイ素化合物 | |
JP2850726B2 (ja) | 有機ケイ素化合物及びその製造方法 | |
US4876363A (en) | Epoxy-containing organic silicon compounds | |
JP2002020392A (ja) | N−アルケニルアザシラシクロペンタン、およびその製造方法 | |
JP4092391B2 (ja) | ベンジルエーテル系デンドリマー化合物 | |
JP2815548B2 (ja) | ビス(シリルプロピル)アレーン及びその製造方法 | |
EP0414962B1 (en) | Oxazolidine compound | |
JPH08134083A (ja) | 有機ケイ素化合物及びその製造方法 | |
JPH0977762A (ja) | 2−アリロキシメチル−1,4−ジオキサンの製造方法 | |
TWI870051B (zh) | 環狀氮雜錫烷和環狀氧雜錫烷化合物及彼等之製備方法 | |
US5113000A (en) | Organosilicon compound and acryl compound | |
JP2512348B2 (ja) | ブタジエニル基含有シロキサン化合物及びその製造方法 | |
JPH05247062A (ja) | 有機けい素化合物 | |
JP3385353B2 (ja) | 官能基を有する環状ケイ素化合物 | |
JP4096669B2 (ja) | 有機金属触媒およびこれを用いたフェニルシランの製造方法 | |
JPH0948786A (ja) | 無機粉末の被覆に適した新規アルコキシシラン化合物 | |
JP3425318B2 (ja) | 有機ケイ素高分子とその製造方法 | |
JP2003137891A (ja) | 含フッ素有機ケイ素化合物 | |
JPH07267967A (ja) | シクロアルキル(2−ノルボルニル)ジアルコキシシラン化合物 | |
TW202423940A (zh) | 環狀氮雜錫烷和環狀氧雜錫烷化合物及彼等之製備方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714 Year of fee payment: 10 |