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JP3046298B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP3046298B2
JP3046298B2 JP11089599A JP11089599A JP3046298B2 JP 3046298 B2 JP3046298 B2 JP 3046298B2 JP 11089599 A JP11089599 A JP 11089599A JP 11089599 A JP11089599 A JP 11089599A JP 3046298 B2 JP3046298 B2 JP 3046298B2
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薫 外山
和俊 信本
俊弘 松岡
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の制御装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動変速機は、あらかじめ定められた変
速特性に基づいて変速制御が行われる。この変速特性
は、自動変速機が車両用の場合は、エンジン負荷と車速
との両方をパラメ−タとして作成されているのが一般的
である。そして、この変速特性を複数種用意、例えばエ
コノミモ−ドと該エコノミモ−ドよりも高い車速で変速
が行われるようにしたパワ−モ−ドとの2種類を用意し
て、運転者のマニュアル操作によっていずれか所望の変
速特性を任意に選択し得るようにしたものが既に実用化
されている。 【0003】上述のように、エンジン負荷と車速とをパ
ラメ−タとして設定された変速特性(以下第1変速特性
あるいは基本変速特性という)は、その変速ラインが、
エンジン負荷が大きいほど変速されるときの車速が大き
くなるように設定されている。そして、このような基本
変速特性は、一般に、平地すなわち勾配があまり大きく
ない走行路を走行するのに適したものとして設定されて
いるのが一般的である。 【0004】ところで、勾配が大きい走行路を走行する
場合、第1変速特性による変速制御を行ったのでは、駆
動力が不足気味となり(上り勾配の場合)、あるいは十
分なエンジンブレ−キを確保しにくいことになる(下り
勾配の場合)。このため従来、特開昭56−97564
号公報に示すように、走行路の勾配が大きいときは、基
本変速特性のうちエンジン負荷が最大(アクセル全開に
相当)のときの変速ラインのみを使用して変速制御を行
うようにしたものが提案されている。このようにするこ
とによって、基本変速特性の変速ラインにより設定され
ている車速の上限値を事実上の変速ライン(第2変速特
性)として、上述した駆動力不足のような事態が解消さ
れる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、勾配の
みを検出して上記のような第2変速特性へと切換える場
合には、坂路走行への移行時、変速ラインの変更に伴な
って不意の変速を生じることになる。また、第1変速特
性の変速ラインにより設定されている車速の上限値を事
実上の変速ラインとして変速するのでは、駆動力が過度
に大きくなりすぎることにもなりかねない。 【0006】ところで、大きな上り勾配と下り勾配とが
繰り返される、すなわちアップダウンの連続するような
山岳路は、いわゆるワインディングロ−ドと呼ばれるよ
うにコ−ナ(カ−ブ)が連続して存在する。そして、こ
のようなワインディングロ−ドでは、かなりの高速走行
が可能であり、このためカ−ブを通過する毎に大きな加
減速を生じるものとなる。この加減速は、つまるとこ
ろ、アクセル踏込量が大きく変化することに起因するも
のであるが、このアクセル踏込量が大きく変化するとい
うことは、変速特性を定めるエンジン負荷が大きく変化
することになる。したがって、ワインディングロ−ドで
はカ−ブの毎に変速が行われてしまい、すなわちカ−ブ
手前でシフトダウン(減速)、カ−ブの途中あるいは終
りでシフトアップ(加速)されることになり、しかもカ
−ブが連続して存在することからこのシフトダウンとシ
フトアップとがひんぱんにくり返されることになる。こ
のようなひんぱんな変速は、運転者の期待しないもので
あることが多く、この点において何等かの対策が望まれ
ることになる。 【0007】勿論、ベテランドライバのなかには、上述
した期待しない変速を避けるため、セレクトレバ−をひ
んぱんにマニュアル操作して、とり得る最高変速段を制
限しつつ走行するものもいるが、この場合はひんぱんな
ナニュアル操作を強いられて自動変速機の利点がその分
失われ、また一般ドライバ、特に未熟なドライバに対し
てこのようなひんぱんなマニュアル操作を要求すること
は無理である。 【0008】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、ワインディングロ−ドで代表
されるように、走行路の勾配が大きくかつ加速がひんぱ
んに生じるような道路状況を走行する際に最適な変速制
御が行われるように変速特性を切換えると共に、変速特
性の切換え時の不意な変速によって運転者に違和感を与
えないようにした自動変速機の制御装置を提供すること
を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、車速に関する値を検出する車速検出手段と、エン
ジン負荷に関する値を検出するエンジン負荷検出手段
と、前記各検出手段からの出力を受け、車速に関する値
とエンジン負荷に関する値とに応じてあらかじめ設定さ
れた基本変速特性に基づいて自動変速機の変速制御を行
う変速制御手段と、走行路の勾配に関する値を検出する
勾配検出手段と、シフトダウンを検出するシフトダウン
検出手段と、走行路が上り坂であることが検出され、か
前記第1変速特性に基づいてシフトダウンが検出され
たとき、前記変速制御手段が用いる変速特性を、前記第
1変速特性に比して低速段領域が拡大された第2変速特
性に変更する変速特性変更手段と、を備えた構成として
ある。上記低速段領域の拡大としては、特許請求の範囲
第2項に記載のように、例えば、第1変速特性でとり得
る変速段のうち最高変速段については第2変速特性では
とり得ないようにすることができる。 【0010】 【発明の効果】特許請求の範囲第1項に記載された発明
によれば、ワインディングロ−ドで代表されるように勾
配が大きい上り坂を有しかつひんぱんな加速を強いられ
るような道路状況での変速制御を、第2変速特性に基づ
いて行うことによってより最適なものとすることができ
る。とりわけ、第2変速特性は、低速段領域が拡大され
ているので、上り勾配が大きい走行路において駆動力不
足になるという事態を防止する上で好ましいものとな
る。また、低速段領域が拡大されているということは、
ワインディングロ−ド走行時において、不用に変速され
る機会を減少できることにもつながる。以上に加えて、
勾配が大きい上り坂であることを前提として、シフトダ
ウンが検出されたときに第2変速特性へ切換えるという
ことは、変速特性の変更に起因して変速が生じるような
場合でも、事実上加速に伴なう車両の変化に同期して変
速が行なわれるというように運転者が認識して、運転者
に与える違和感というものを小さくすることができる。
勿論、上り坂のときは、駆動力不足からシフトダウンさ
れることが一般的なので、このシフトダウンが検出され
たときに第2変速特性へと切換えるということは、運転
者に違和感を与えることなく第2変速特性への切換えを
行うという上で極めて好ましいものとなる。特許請求の
範囲第2項に記載のものによれば、第2変速特性でもっ
て変速制御が行われるときは、駆動力がもっとも小さく
なる最高変速段にならないので、駆動力不足という事態
を防止する上で好ましいものとなる。 【0011】 【発明の実施の形態】全体構成 図1において、1はエンジン、2は自動変速機であり、
エンジン1の出力が自動変速機2を介して、図示を略す
駆動輪へ伝達される。自動変速機2は、トルクコンバ−
タ3と遊星歯車式多段変速機構4とから構成されてい
る。このトルクコンバ−タ3は、ロックアップクラッチ
(図示略)を備え、ロックアップ用のソレノイド5の励
磁、消磁を切換えることにより、ロックアップのON
(締結)、OFF(解除)がなされる。また、変速機構
4は、実施例では前進4段とされ、既知のように複数個
の変速用ソレノイド6に対する励磁、消磁の組合せを変
更することにより、所望の変速段とされる。勿論、上記
各ソレノイド5、6は、ロックアップ用あるいは変速用
の油圧式アクチュエ−タの作動態様を切換えるものであ
るが、これ等のことは従来から良く知られている事項な
ので、これ以上の説明は省略する。 【0012】図1中、10はマイクロコンピュ−タを利
用して構成された制御ユニットで、これには各センサあ
るいはスイッチ11〜15からの信号が入力される。上
記センサ11は、アクセル踏込量すなわちアクセル開度
を検出するものである。センサ12は車速を検出するも
のである。センサ13はブレ−キの作動を検出するもの
である。センサ14は、自動変速機2の現在のギア位置
すなわち変速段を検出するものである。スイッチ15
は、変速特性として、後述するパワ−モ−ドとエコノミ
モ−ドとのいずれか一方をマニュアル式に選択するため
のものである。また、制御ユニット10からは、スロッ
トルアクチュエ−タ7および前記各ソレノイド5、6に
出力される。このスロットルアクチュエ−タ7は、エン
ジン1の吸気通路に設けたスロットル弁8を駆動するも
ので、制御ユニット10は、アクセル踏込量に対応した
スロットル開度となるようにアクチュエ−タ7を制御す
る。 【0013】なお、制御ユニット10は、基本的にCP
U、ROM、RAM、CLOCK(ソフトタイマ)を備
える他、A/DあるいはD/A変換器さらには入出力イ
ンタ−フェイスを有するが、これ等はマイクロコンピュ
−タを利用する場合の既知の構成なので、その説明は省
略する。なお、以下の説明で用いる変速特性(マップ)
等は、制御ユニット10のROMに記憶されているもの
である。 【0014】変速特性 次に、本実施形態で用いられる変速特性について、図2
〜図5を参照しつつ説明する。この変速特性としては、
基本的に、エンジン負荷としてのアクセル、込量および
車速をパラメ−タとして作成された基本変速特性となる
第1変速特性と、車速のみをパラメ−タとして作成され
た車速感応変速特性となる第2変速特性との2種類を有
する。そして、この両方の変速特性に対して、パワ−モ
−ドとエコノミモ−ドとの各々を設定するようにしてあ
る。 【0015】これ等の変速特性についてより具体的に説
明すると、図2、図3はそれぞれ第1変速特性であり、
そのうち図2がエコノミモ−ドであり、図3がパワ−モ
−ドの場合を示している。このパワ−モ−ド(図3)の
場合は、エコノミモ−ド(2図2)の場合よりも、より
高い車速で変速がなされるように設定されている。一
方、図4、図5はそれぞれ第2変速特性であり、そのう
ち図4がエコノミモ−ドであり、図5がパワ−モ−ドの
場合を示している。この第2変速特性においても、パワ
−モ−ド(図5)の場合はエコノミモ−ド(図4)の場
合よりも、より高い車速で変速がなされるように設定さ
れている。 【0016】ここで、第2変速特性について、エコノミ
モ−ドの場合を例にして、第1変速特性と比較しつつ詳
述する。先ず、第2変速特性は、ワインティングロ−ド
で多用されるようなアクセル踏込量の範囲(ほぼ4/8
開度以下)では、第1変速特性よりもより高い車速で変
速が行われるように変速ラインを設定して(低速段領域
の拡大)、道路がワインティングロ−ドとされることが
多い高地(空気密度小)での走行に伴なうエンジン出力
の不足をカバーするように設定してある。また、第2変
速特性の変速ラインは、アクセル踏込量が極めて大きく
なったときに過度に駆動力が大きくならないようにする
点も考慮して設定されている。すなわち、第1変速特性
(図2)の1速でとり得る車速の上限値は約50Km/
hであるが、第2変速特性(図4)では30Km/hと
なるように設定してある。 【0017】このように、第1変速特性における変速ラ
インによって得られる車速の下限値よりも大きくかつ上
限値よりも小さい中間の車速となるように、より具体的
には第1変速特性において中間エンジン負荷に対応する
車速となるように、第2変速特性による変速ラインが設
定されている。さらに、第2変速特性では、余裕駆動力
を十分に見込んであるため、変速ショックが生じ易くな
るロックアップは行わないようにしてある(第1変速特
性では3速と4速とでロックアップがなされる)。これ
に加えて、第2変速特性では、4速は駆動力不足となる
傾向が強くなるので必要ないということで、余計な変速
を避けるべく1速〜3速の範囲で変速を行うようにして
ある(第1変速特性では1〜4速の全変速段の範囲で変
速される)。前述の説明、および図2と図4との対比
(図3と図5との対比)から明らかとなるが、第2変速
特性は、第1変速特性に比して、低速段領域が拡大され
たものとなっている。より具体的には、第2変速特性
は、第1変速特性に比して、頻繁に使用されるエンジン
負荷が小さい領域において低速段領域がより高車速側に
拡大されたものとなっており、これに加えて、最高変速
段としての4速領域が存在しないものとされている。 【0018】変速制御の概要 制御ユニット10による変速制御の概要について説明す
る。先ず、制御ユニット10は、基本的に、走行路の勾
配があらかじめ定めた所定値よりも小さいときは、変速
制御に用いる変速特性として第1変速特性を選択する。
また、走行路の勾配があらかじめ定めた所定値よりも大
きくなったときは、変速制御に用いる変速特性として第
2変速特性を選択する。勿論、2種類の変速特性につい
てそれぞれ、パワ−モ−ド用とエコノミモ−ド用とのい
ずれを選択するかは、モ−ド選択スイッチ15によって
なされる。より具体的には、図11に示すように、上り
勾配時には勾配が所定値Ang4(正)よりも大きくな
ったときに第2変速特性を選択し、また下り勾配時には
勾配が所定値Ang1(負)よりも小さくなったときに
第2変速特性を選択する。そして、勾配の変化により変
速特性切換のハンチングを防止するため、Ang4につ
いてはAng3を設定し(Ang3<Ang4)、また
Ang1についてはAng2を設定(Ang2>Ang
1)してある。 【0019】以上が原則であるが、第1変速特性から第
2変速特性切換えを運転者に違和感なく行うため、走行
路の勾配が大きいことを前提として、ワインティングロ
−ドで多く行われる車両の加速あるいは減速と同期して
この変速特性の切換えを行うようにしてある。また、車
速が小さいときは、たとえワインティングロ−ドであっ
ても交通量が多くて比較的渋滞気味であるとかあるいは
発進時さらには交差点等のときであり、この場合は第1
変速特性による変速制御を行うようにしてある(図4、
図5でハッチングを施した領域参照)。なお、この車速
による第1変速特性と第2変速特性との切換えにハンチ
ングを防止するため、該両変速特性間での切換用車速に
はヒステリシス設けてある(図4、図5ではこのヒステ
リシスを示していない)。 【0020】これに加えて、一旦第2変速特性による変
速特性へ移行したときは、第1変速特性へ復帰するのを
所定時間(例えば数十秒)遅延させて、この遅延時間の
間に、第1変速特性へ復帰するような状況になったのか
否かを再度十分に確認し得るようにしてある。すなわ
ち、ワインティングロ−ドでは、図12に示すように、
X点とY点との間というようにかなり長い直線距離を有
する場合もあるが、この直線部分はあくまでワインティ
ングロ−ドの一部であってすぐに元のカ−ブの連続した
道路状況となる場合がある。したがって、このようなX
点とY点との間での直線路で一旦第1変速特性による変
速制御へ復帰して再び短時間の間に第2変速特性による
変速制御へ移行するような事態を防止する上で、上記再
確認のための遅延時間設定が有利となる。なお、この遅
延時間は、つまるところワインティングロ−ド中での比
較的長い距離の直線路に対応されるので、この遅延時間
を走行距離(例えば数百m)に置き換えることも可能で
ある。 【0021】変速制御の詳細 次に、図6〜図9に示すフロ−チャ−トを参照しつつ、
制御ユニット10による変速制御の内容について詳述す
る。なお、以下の説明でM、N、RあるいはSはステッ
プを示す。また、後述するタイマ値tのカウントは、ソ
フトタイマを利用して割込処理等によりなされる。 【0022】先ず、図6のM1においてシステム全体の
イニシャライズがなされるが、このイニシャライズにお
いて、ワインティングロ−ドフラグWFが0にリセット
される。なお、このWFは、「0」のときが第1変速特
性による変速制御を行うときを意味し、またWFが
「1」のときが上り勾配が大きくかつ車両に加速が生じ
たときを意味し、さらに、WFが「2」のときが下り勾
配が大きくかつ車両に減速が生じたときを意味する。次
いで、それぞれ後述するようにM2において走行路の勾
配が演算によって検出され、引続きM3において変速制
御が行われる。 【0023】上記M2での勾配検出は、図7のフロ−チ
ャ−トに基づいてなされる。このフロ−チャ−トは、ア
クセル踏込量αと車速Vとをパラメ−タとして、平担路
(勾配零)での予測加速度gP をあらかじめマップ化し
て記憶しておき(各変速段毎に設定)、この予測加速度
gP と車速を微分して得られる実際の加速度gA とを比
較することにより、勾配の程度を知るようにしてある。 【0024】以上のことを前提として、図7のN1にお
いて、それぞれ現在のアクセル踏込量α、車速V、ギア
位置(変速段)Gが読込まれる。この後、N2、N4、
N6の判別によって、現在のギア位置Gに対応した平担
路での予測加速度を記憶したマップが選択され(N3、
N5、N7あるいはN8)、この選択されたマップの例
を図10に示してある。上記N3、N5、N7あるいは
N8でのマップ選択後は、N9において、現在のアクセ
ル踏込量αと車速Vとに基づいて、選択されたマップに
照し合せて平担路での予測加速度gP が読込まれる。こ
の後、N10において、車速Vを時間tで微分すること
により、車両の実際の加速度gA が算出される。そし
て、N11において、gP からgA を差し引いて、勾配
Angが算出される(Angが正のとき上り勾配、An
gが負のとき下り勾配)。 【0025】図6のM3での変速制御は、図8、図9の
フロ−チャ−トに基づいてなされる。この図8におい
て、先ず、R1において必要なデ−タ入力、すなわちA
ng、車速V、アクセル踏込量α、ブレ−キ作動状態の
読込がなされる。この後、R2において、車速Vを時間
tで微分して車両の実際の加速度(減速度)dV/dt
が算出される。 【0026】R2の後R3において、WFが0であるか
否かが判別されるが、当初はWFが0であるのでR4へ
移行する。このR4では検出された勾配Ang(図7の
N11)がAng1(図11参照)より小さいか否かが
判別され、このR4の判別でNOのときはR5におい
て、検出されたAngがAng4(図11参照)より大
きいか否かが判別される。このR5の判別でNOのとき
は、第1変速特性による変速制御を行うべきときとな
る。この場合は、R6においてWFを0にリセットした
後、前述した遅延時間(道路状況確認時間)のタイマ値
tが0にリセットされる。 【0027】R7の後は、図9のS1へ移行する。この
S1では、モ−ドスイッチ15によりパワ−モ−ドが選
択されているか否かが判別される。このS1の判別でY
ESのときはS2において、図3に示すパワ−モ−ド用
の第1変速特性が選択され、またS1の判別でNOのと
きはS3において、図2に示すエコノミモ−ド用の第1
変速特性が選択される。 【0028】上記S2あるいはS3の後は、S4、S5
においてシフトアップ判定、シフトダウン判定がなされ
る。この判定は、選択された変速特性に照して得られる
変速段が、現在の変速段よりも高位段であるか(シフト
アップ判定)あるいは低位段であるか(シフトダウン判
定)をみることによって行われる。この後、S6におい
てWFが0であるか否かが判別される。このS6の判別
でYESのときは、S7において、図3あるいは図4の
うち選択されている変速特性に照してロックアップすべ
きか否かが判別される。また、S6の判別でNOのとき
は、第2変速特性が選択されているときでロックアップ
を行わないので、S8においてロックアップをOFF
(解除)するようにセットされる。 【0029】上記S7あるいはS8の後は、S4、S
5、S7あるいはS8での判定(セット)結果に応じ
て、ソレノイド5、6の作動状態が変更される。前記R
5の判別でYESのときはR12〜R14の判別処理に
よって、アクセル踏込量αが所定値よりも大きく、シフ
トダウン時であるかdV/dtが所定値より大きい、と
いう全ての条件を満したときに、R15へ移行する。こ
のR15へ移行されたときは、大きい上り勾配でかつ加
速時であるので、WFを1にセットした後、R11へ移
行する。このR11では、車速Vが第2変速特性による
変速制御を行う速度領域であるか否かすなわちVがV3
(例えば20Km/h)よりも大きいか否かが判別され
る。そして、このR11の判別でNOのときはR6へ移
行し(第1変速特性による変速制御)、YESのときは
図9のS10以降の処理がなされる。このS10〜S1
2の処理は、前記S1〜S3の処理と対応しており、選
択されるべき変速特性が第2変速特性である点を除いて
S1〜S3の場合と同じである。勿論、このS10を経
るル−トのときは、S6における判別がNOとなり、ロ
ックアップはOFF(解除)とされる。なお、R12、
R14の判別でNOのときは、第2変速特性へ切換えを
行うタイミングではないので、R6へ移行する(第1変
速特性による変速制御)。 【0030】前記R4の判別でYESのときは、下り勾
配の大きいときであるので、このときはR8、R9の判
別によって、第2変速特性へ切換えるタイミングとなる
ブレ−キ中で、減速度が大きい、という条件を満たした
ときに、R10でWFを2にセットした後、前述したR
11以降の処理がなされる。なお、R8、R9の判別で
NOのときは、それぞれR5へ移行する。 【0031】前記R3の判別でNOのときは、現在第2
変速特性による変速制御が行なわれているときである。
このときは、第2変速特性による変速制御を続行するか
あるいは中止するかの処理が、R16〜R21の処理に
よってなされる。すなわち、先ずR16においてWFが
1であるか否かが判別され、このR16の判別でYES
のときは、R17においてAngがAng3(図11参
照)よりも大きいか否かが判別される。このR17の判
別でYESのときは、第2変速特性による変速制御を続
行するような上り勾配であることを満足しているときで
あり、この場合はR19に移行して、車速Vが第2変速
特性による変速制御を中止すべき設定車速V4 (例えば
15Km/hでV4 <V3 )よりも大きいか否かが判別
される。このR19の判別でYESのときは、R20に
おいてタイマのカウント値tを0にリセットした後、図
9へ移行する(第2変速特性による変速制御の続行)。
また、R19の判別でNOのときは、R6へ移行する
(第1本変速特性による変速制御へ切換)。 【0032】また、前記R17の判別でNOのときは、
上り勾配が小さくなったときである。この場合は、R1
8において、この上り勾配が小さくなってから所定時間
1経過したか否かが判別され、このR18の判別でN
Oのときは図9のS10へ移行する(第2変速特性によ
る変速制御の続行)。また、このR18の判別でYES
のときは、R4に移行して、再び第2変速特性による変
速制御を行うような大きな勾配であるか否かが再度判断
されることになる。 【0033】前記R16の判別でNOのときは、R21
へ移行して、下り勾配が小さいか否か、すなわちAng
がAng2(図11参照)よりも小さいか否かが判別さ
れる。このR21の判別でYESのときは前記R19へ
移行し、逆にNOのときは前記R18へ移行する。 【0034】以上実施例について説明したが、基本変速
特性(第1変速特性)設定用パラメ−タとしてのエンジ
ン負荷としては、アクセル踏込量の他、スロットル開
度、吸入空気量、燃料噴射量等、従来用いられている適
宜のものを用いることができる。また、変速特性設定用
のパラメ−タとしての車速は、従動輪の回転数、変速機
出力軸回転数、さらにはトルクコンバ−タ3のタ−ビン
回転数(変速比も考慮される)等、適宜のものを利用し
得る。また、走行路の勾配検出のために別途傾斜計のよ
うなセンサを用いることもできるが、実施例のように勾
配を演算により求める方がコスト上有利となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す全体系統図。 【図2】第1変速特性でかつエコノミモードの一例を示
す変速特性図。 【図3】第1変速特性でかつパワーモードの一例を示す
変速特性図。 【図4】第2変速特性でかつエコノミモードの一例を示
す変速特性図。 【図5】第2変速特性でかつパワーモードの一例を示す
変速特性図。 【図6】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。 【図7】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。 【図8】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。 【図9】本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。 【図10】走行路の勾配を演算により求めるために用い
るマップを示す図。 【図11】第1変速特性と第2変速特性との選択切換え
を行うときの勾配の大きさを示す図。 【図12】ワインティングロ−ドの一例を示す簡略平面
図。 【符号の説明】 1:エンジン 2:自動変速機 3:トルクコンバ−タ 4:変速機構 5:ロックアップ用ソレノイド 6:変速用ソレノイド 10:制御ユニット 11:センサ(アクセル踏込量) 12:センサ(車速) 13:センサ(ブレ−キ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 俊弘 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 津山 俊明 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−21821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 (1)車速に関する値を検出する車速検出手段と、 エンジン負荷に関する値を検出するエンジン負荷検出手
    段と、 前記各検出手段からの出力を受け、車速に関する値とエ
    ンジン負荷に関する値とに応じてあらかじめ設定された
    第1変速特性に基づいて自動変速機の変速制御を行う変
    速制御手段と、 走行路の勾配に関する値を検出する勾配検出手段と、 シフトダウンを検出するシフトダウン検出手段と、 走行路が上り坂であることが検出され、かつ前記第1変
    速特性に基づいてシフトダウンが検出されたとき、前記
    変速制御手段が用いる変速特性を、前記第1変速特性に
    比して低速段領域が拡大された第2変速特性に変更する
    変速特性変更手段と、 を備えていることを特徴とする自動変速機の制御装置。 (2)特許請求の範囲第1項において、 前記第2変速特性が、前記第1変速特性でとり得る変速
    段のうち最高速変速段をとり得ないように設定されてい
    る、ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
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