JP3029288B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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Description
センサに用いる薄膜構造を有する絶縁ゲイト型電界効果
トランジスタ(以下TFTという)およびその作製方法に
関するものである。
られている。この場合、TFTにはアモルファスまたは結
晶粒界を有する多結晶型の半導体を用い、1つの画素に
PまたはN型のいずれか一方の導電型のみのTFTを用い
る。即ち、一般にはNチャネル型TFT(NTFTという)を
画素に直列に連結している。
が小さく、特にホ−ルのキャリア移動度が0.1cm2/Vsec
以下と小さい。また多結晶構造の半導体は、結晶粒界に
偏析した酸素等の不純物および不対結合手によりドレイ
ン耐圧を充分大きくとれない、Pチャネル型のTFTがで
きにくい等の欠点があった。さらにこれらは光感度(フ
ォトセンシティビティPSという)を有し、光照射により
Vg−ID(ゲイト電圧−ドレイン電流)特性等が大きく変
化してしまう欠点を有している。
うに遮光層を作ることが重要な工程であった。
結してNTFT(11)を設け、これをマトリックス配列せし
めたものである。一般には640×480または1260×960と
多くするが、この図面ではそれと同意味で単純に2×2
のマトリックス配列をさせた。このそれぞれの画素に対
し、周辺回路(16),(17)より電圧を加え、所定の画
素を選択的にオンとし、他の画素をオフとした。すると
このTFTのオン、オフ特性が一般には良好な場合、コン
トラスト比の値の大きい液晶表示装置を作ることができ
る。しかしながら、実際にかかる液晶表示装置を製造し
てみると、TFTの出力即ち液晶にとっての入力(液晶電
位という)の電圧VLC(10)は、しばしば“1"(High)
とするべき時に“1"(High)にならず、また、逆に“0"
(Low)となるべき時に“0"(Low)にならない場合があ
る。液晶(12)はその動作において本来絶縁性であり、
また、TFTがオフの時に液晶電位(VLC)を浮いた状態に
なる。そしてこの液晶(12)は等価回路的にはキャパシ
タであるため、そこに蓄積された電荷によりVLCが決め
られる。この電荷は従来のTFTは光感光性であるため、
遮光が充分でない時、TFTのチャネルを通じて電流がリ
−ク(15)してしまい、結果としてVLCのレベルが変動
してしまう。さらに液晶がRLCで比較的小さい抵抗とな
りリ−ク(14)が生じた場合には、VLCは中途半端な状
態になってしまう。このため1つのパネル中に20万〜50
0万個の画素を有する液晶表示装置においては、高い歩
留まりを成就することができない。
晶電位を1フレ−ムの間はたえず初期値と同じ値として
所定のレベルを保ち続け、そのレベルがドリフトしない
ようにTFTを改良したものである。
に対し非感光性の材料とし、特にそのためTFTのチャネ
ル形成領域に酸素、炭素または窒素を添加したシリコン
を用い、その領域を結晶性を有しながらも光感光性をな
くしたものである。特に材料として、SiO1-x(0<x<
1)、SiN1-x(0<x<1)で示されるように、いわゆ
るシリコン半導体を変成したものである。それらO,C,N
の総量を1×1020cm-3〜20原子%、好ましくは3×1020
cm-3〜5原子%としたことにより非感光性とせしめ、し
かしながらかつ500〜750℃の熱処理により結晶化せしめ
て、キャリア移動度として5cm2/Vsec以上とするため結
晶粒界を実質的になくし、かつ結晶性を有する半導体材
料としたものである。
%以下とし、かつオフ状態(サブスレッシュホ−ルド状
態)での暗電流の値が10-9Aのオ−ダのものが10-7Aのオ
−ダ以下の増力、即ち2桁以下しか変化しないことを20
00カンデラの可視光照射下で成就させたものである。
成したそれぞれのピクセル(透明導電膜とTFTとの総合
したもの)の一方の透明導電膜(画素)の電極に相補型
のTFTの出力端子を連結せしめた。即ちマトリックス配
列したすべての画素にPチャネル型のTFT(以下PTFTと
いう)とNTFTとを相補型(以下C/TFTという)として連
結して1つのピクセルとしたものである。
タ−ンレイアウト(配置図)の例を第4図に示す。
FTとNTFTとのゲイトを互いに連結し、さらにY軸方向の
線VGG(22)、またはVGG′(23)に連結した。またC/T
FTの共通出力を液晶(12)に連結している。PTFTの入力
(Vss側)をX軸方向の線VDD(18),VDD′(18′)に連
結し、NTFTの入力(VSS側)をVss(19)に連結させてい
る。するとVDD(18),VGG(22)が“1"の時、液晶電位
(10)は“0"となり、またVDD(18)が“1"、VGG(22)
が“0"の時液晶電位(10)は“1"となる。即ち、VGGとV
LCとは「逆相」となる。
はVSS(19)のいずれかに固定させるため、フロ−ティ
ングとなることがない。
VGGとVLCとは「同相」とすることができる。
1図に基づき示す。
約600℃の熱処理に耐え得るガラス(1)上にマグネト
ロンRF(高周波)スパッタ法を用いてブロッキング層
(38)としての酸化珪素膜を1000〜3000Åの厚さに作製
した。
力400〜800W、圧力0.5Paとした。タ−ゲットに石英また
は単結晶シリコンを用いた成膜速度は30Å/分であっ
た。
膜をLPCVD(減圧気相)法、スパッタ法またはプラズマC
VD法により形成した。
(0<x<1),SiC1-x(0<x<1)またはSiN
1-x(0<x<1)で示され、実際はO(酸素)、C
(炭素)、N(窒素)が互いに混在したものである。こ
こでは特に混入させやすい酸素を意図的に若干量添加し
た。そして酸素の量を1×1020cm-3〜20原子%好ましく
は3×1020cm-3〜5原子%とした。
00℃低い450〜550℃、例えば530℃でジシラン(Si2H6)
またはトリシラン(Si3H8)に酸化物気体例えば亜酸化
窒素(N2O))をN2O/(Si2H6またはSi3H8)=0.001〜0.
1体積%の混合比でCVD装置に供給して成膜した。反応炉
内圧力は30〜300Paとした。成膜速度は30〜100Å/分で
あった。NTETとPTFTとのスレッシュホ−ルド電圧(Vt
h)を概略同一に制御するため、ホウ素をジボランを用
いて1×1015〜5×1017cm-3の濃度として成膜中に添加
してもよい。
Pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲットとし、アルゴ
ンに水素を50〜80体積%に混入した雰囲気で行った。例
えばアルゴン20体積%、N2O0.001%〜0.1体積%、残り
水素約80体積%とした。成膜温度は150℃、周波数は13.
56MHz、スパッタ出力400〜800Wとした。圧力は0.5Paで
あった。
例えば300℃とし、モノシラン(SiH4)またはジシラン
(Si2H6)をこれらにN2O/SiH4=0.001〜0.1体積%で酸
化物、窒化物気体を混入したものを反応性気体として用
いた。これらをPCVD装置内に導入し、13.56MHzの高周波
電力を加えて成膜した。
1020cm-3〜20原子%、好ましくは3×1020cm-3〜5原子
%の濃度であることが好ましい。
いが、多すぎるとその後の熱処理でも結晶化しにくくな
り、ひいてはキャリア移動度が5cm2/Vsec以上、好まし
くは10〜100cm2/Vsecを得ることができないからであ
る。
Å(1μm)、例えば3000Åの厚さに作製の後、500〜7
50℃の結晶成長を起こさない程度の中温の温度にて12〜
70時間非酸化物雰囲気にて加熱処理した。例えば窒素ま
たは水素雰囲気にて600℃の温度で保持した。
の酸化珪素膜が形成されているため、この熱処理で特定
の核が存在せず、全体が均一に加熱アニ−ルされる。即
ち、成膜時はアモルファス構造を有し、また水素は単に
混入しているのみである。
ら秩序性の高い状態に移り、その一部は結晶状態を呈す
る。特にシリコンの成膜時に比較的秩序性の高い領域は
特に結晶化をして結晶状態となろうとする。しかし、こ
れらの領域間に存在する珪素により互いの結合がなされ
るため、珪素同志は互いにひっぱりあう。結晶としても
レ−ザラマン分光により測定すると、単結晶の珪素(11
1)結晶方位のピ−ク522cm-1より低周波側にシフトした
格子歪を有した(111)結晶ピ−クが観察される。その
見掛け上の粒径は、半値巾から計算すると、50〜500Å
とマイクロクリスタルのようになっているが、実際はこ
の結晶性の高い領域は多数あってクラスタ構造を有し、
その各クラスタ間は互いに珪素同志で結合(アンカリン
グ)がされたセミアモルファス構造の被膜を形成させる
ことができた。
の分布測定を行った時、添加物(不純物)として最低領
域(表面または表面より離れた位置(内部))において
酸素が3.4×1020cm-3、窒素4×1017cm-3を得た。また
水素は4×1020cm-3であり、珪素4×1022cm-3として比
較すると1原子%であった。
ては1000Åの膜厚で600℃(48時間)の熱処理で可能で
ある。これを5×1020cm-3にすると膜厚を0.3〜0.5μm
と厚くすれば600℃でのアニ−ルによる結晶化が可能で
あったが、0.1μmの厚さでは650℃での熱処理が結晶化
のためには必要であった。即ちより膜厚を厚くする、よ
り酸素等の不純物濃度を減少させるほど、結晶化がしや
すかった。
(GBという)がないといってもよい状態を呈する。キャ
リアは各クラスタ間をアンカリングされた個所を通じ互
いに容易に移動し得るため、いわゆるGBの明確に存在す
る多結晶珪素よりも高いキャリア移動度となる。即ちホ
−ル移動度(μh)=10〜50cm2/Vsec、電子移動度(μ
e)=15〜100cm2/Vsecが得られる。
ト電圧)−ID(ドレイン電流)特性を得ながらガラス側
より2000ルックスの光を照射してIDがオン状態の領域で
10%以下しか動か(ドリフト)ない条件またはサブスレ
ッシュホ−ルド電圧の領域にてIDが2桁以下の増加(ド
リフト)しかない条件(オフ電流が充分小さい条件)と
して測定した。すると酸素濃度が8×1019cm-3等の少な
い濃度であるとドリフトがあるが、1×1020cm-3以上好
ましくは3×1020cm-3以上とするとほとんどドリフトが
PTFTでもNTFTでもみられなかった。
200℃の高温アニ−ルにより被膜を多結晶化すると、核
からの固相成長により被膜中の酸素等の不純物の偏析が
おきて、GBには酸素、炭素、窒素等の不純物が多くな
り、結晶中の移動度は大きいが、GBでのバリア(障壁)
を作ってそこでのキャリアの移動を阻害してしまう。そ
して結果としては5cm2/Vsec以下の移動度しか得られな
いのが実情であった。
かつ結晶性を有するセミアモルファスまたはセミクリス
タル構造を有するシリコン半導体を用いている。
マスクにてフォトエッチングを施し、PTFT用の領域
(21)を図面の右側に、NTFT用の領域(1)を左側に作
製した。
500〜2000Å例えば1000Åに形成した。これはブロッキ
ング層としての酸化珪素膜の作製と同一条件とした。こ
の成膜中に弗素を少量添加してもよい。
し、界面準位を除くため、紫外光を同時に加え、オゾン
酸化を行うとよかった。即ち、ブロッキング層(38)を
形成したと同じ条件のスパッタ法と光CVD法との併用方
法とすると、界面準位を減少させることができた。
濃度に入ったシリコン膜またはこのシリコン膜とその上
にモリブテン(Mo)、タングステン(W),MoSi2または
WSi2との多層膜を形成した。これを第2のフォトマスク
にてパタ−ニングした。そしてPTFT用のゲイト電極
(4),NTFT用のゲイト電極(4′)を形成した。例え
ばチャネル長10μm、ゲイト電極としてリンド−プ珪素
を0.2μm、その上にモリブデンを0.3μmの厚さに形成
した。
ォトマスクを用いて形成し、PTFT用のソ−ス(5),
ドレイン(6)に対し、ホウ素を1×1015cm-2のド−ズ
量をイオン注入法により添加した。
ォトマスクを用いて形成した。そしてNTFT用のソ−ス
(5′)、ドレイン(6′)としてリンを1×1015cm-2
の量、イオン注入法により添加した。
第1図(B)において、ゲイト電極(4),(4′)を
マスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、その
後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入してもよ
い。
0℃にて10〜50時間再び加熱アニ−ルを行った。そしてP
TFT用のソ−ス(5),ドレイン(6),NTFTのソ−ス
(5′)、ドレイン(6′)を不純物を活性化してP+、
N+として作製した。
領域(7),(7′)がセミアモルファス半導体として
形成されている。
べての工程において700℃以上に温度を加えることがな
くC/TFTを作ることができる。そのため、基板材料とし
て、石英等の高価な基板を用いなくてもよく、本発明の
大画素の液晶表示装置にきわめて適しているプロセスで
ある。
かし第1図(A)のアニ−ルは求める特性により省略
し、双方を第1図(D)の熱アニ−ルにより兼ねさせて
製造時間の短縮を図ってもよい。第1図(E)におい
て、層間絶縁物(8)を前記したスパッタ法により酸化
珪素膜の形成として行った。この酸化珪素膜の形成はLP
CVD法、光CVD法を用いてもよい。例えば0.2〜1.0μmの
厚さに形成した。その後、第1図(E)に示す如く、フ
ォトマスクを用いて電極用の窓(32)を形成した。
さにスパッタ法により形成し、リ−ド(9),(9′)
およびコンタクト(29),(29′)をフォトマスクを
用いて第1図(F)の如く作製した。
シュホ−ルド電圧、ドレイン耐圧(VBDV)、フォトセン
シティビティ(PS)は以下の通りであった。
示す。かかる半導体を用いることにより、一般に不可能
とされていたTFTに大きな移動度を得ることができ、加
えて感光性がなく、かつドレイン耐圧を大きなレベルで
得た。そのため、初めて第2図、第3図に示した結晶表
示装置用のNTFTまたはC/TFTを構成させることができ
た。
の出力を画素に連結させるためさらに第1図(F)にお
いて、ポリイミド等の有機樹脂(34)を形成した。そし
てフォトマスクにより再度の窓あけを行った。2つの
TFTの出力端を液晶装置の一方の透明電極に連結するた
め、スパッタ法によりITO(インジュ−ム・スズ酸化
膜)を形成した。それをフォトマスクによりエッチン
グして、透明電極(33)を構成させた。このITOは室温
〜150℃で成膜し、それを200〜300℃の酸素または大気
中のアニ−ルにより成就した。
膜の電極(33)とを同一ガラス基板(1)上に作製し
た。
方向にVDD(18)、VSS(19)、VDD′(18′)を有する
X軸方向の配線(以下X線ともいう)を形成した。なお
Y軸方向はVGG(22)、VGG′(23)とY軸方向の配線
(以下Y線ともいう)を形成した。
図を第4図(B)に示す。またB−B′の縦断面図を第
4図(C)に示す。
交差部に設け、VDD(18)とVGG′(23)との交差部にも
他の画素用のPTFT(21′)が同様に設けられている。ま
たNTFT(11)はVSS(19)とVGG(22)との交差部に設け
られている。VSS(19)とVGG(22)との交差部の下側に
は他の画素用のNTFT(11′)が設けられている。C/TFT
を用いたマトリックス構成を有せしめた。それらPTFTは
ソ−ス(5)がコンタクト(32)を介してX線VDD(1
8)に連結され、ゲイト(4)は多層形成がなされたY
線VGG(22)に連結されている。ドレイン(6)はコン
タクト(29)を介して透明導電膜の電極(33)に連結し
ている。
介してX線VSS(19)に連結され、ゲイト(4′)はY
線VGG(22)に、ドレイン(6′)はコンタクト(2
9′)を介して透明導電膜(33)に連結している。かく
して2本のX線(18),(19)に挟まれた間(内側)に
画素である透明導電膜(33)とC/TFT(21),(11)と
により1つのピクセルを構成せしめた。かかる構造を左
右、上下に繰り返すことにより、2×2のマトリックス
の1つの例またはそれを拡大した640×480、1280×960
といった大画面の液晶表示装置を作ることが可能となっ
た。
をして設けられていること、また電極(33)は液晶電位
VLCを構成するが、それは、PTFTがオンでありNTFTがオ
フか、またはPTFTがオフでありNTFTがオンか、のいずれ
のレベルに固定されることである。
も、C/TFTは光に対し非感光性であるため、反射型のみ
ならず透光型の液晶表示装置であっても遮蔽手段を設け
ることなしに動作をさせることが可能であった。
えても、液晶装置における開口率(全面積(34)に対し
実際に表示する液晶表示有効面積(33)の割合)に関し
ては、従来の第1図の1つのみの導電型をもつTFTを各
画素に連結した場合とまったく変わらず、不利にならな
い。
処理を施し、さらにこの基板と他方の液晶の電極(第4
図(34))を有する基板との間に一定の間隔をあけ、公
知の方法により互いに配設をした。そしてその間に液晶
を注入して液晶表示装置として完成させた。
m程度とし、透明導電膜双方に配向膜をラビング処理し
て形成させる必要がある。
は、動作電圧を±20Vとし、また、セルの間隔を1.5〜3.
5μm例えば2.3μmとし、反対電極(第4図)(34)上
にのみ配向膜を設けラビング処理を施せばよい。
向膜は不用であり、スイッチング速度を大とするため、
動作電圧は±10〜±15Vとし、セル間隔は1〜10μmと
薄くした。
は、偏光板も不用のため、反射型としても、また透過型
としても光量を大きくすることができる。その液晶はス
レッシュホ−ルドがないため、本発明のC/TFTに示す如
く、明確なスレッシュホ−ルド電圧が規定されるC/TFT
型とすることにより大きなコントラストとクロスト−ク
(隣の画素との悪干渉)を除くことができた。
側にNTFTを形成した。するとその出力はVDDまたはVssを
作るため明確なレベルを決定できる。しかしVGGに対し
ては、VLCはインバ−タ(逆相)となる。
の2Tr/cell方式(C/TFT方式)を以下の実施例にて示
す。
にNTFT(11)を、Vss側に逆にPTFT(21)を連結したC/T
FT構成を有する。すると、その出力であるVLCはVGGと同
相(VGGが正電圧のとき正電圧の出力、負電圧の時負電
圧の出力)になり、その出力電位はVGG−VthpおよびVGG
−Vthnで与えられる。VthpとVthnとが異なる時は第3図
の液晶の他の端子(13)にオフセットバイアスを加えて
等しくすると好ましかった。かくするとVGGをVDDより大
にしなければならない欠点はあるが、ゲイト電極とVLC
との間で多少のリ−クがあってもあまり気にしなくても
よいという特長を有する。
を互いに逆に設ければよい。そのため、実施例2と第4
図における製造工程および開口率はまったく同じ値を作
ることができる。その他は実施例2と同様である。
みを各画素等に連結して設けた1Tr/cell方式のものであ
る。するとVLCのレベルは、フロ−ティングとなりバラ
ツキがあるが、本発明に示すTFTが非感光性であるた
め、実使用の際のTFTに光が照射されることを防ぐ遮光
手段を設ける必要がなく、従来より簡単にアクティブ型
液晶表示装置を作ることができた。その他は実施例1,3
と同様である。
り、特にチャネル形成領域に酸素等の不純物を添加して
非感光性のセミアモルファス半導体とすることにより遮
光手段が不用となった。さらにかかるTFT、特にC/TFTと
してマトリックス化された各画素に連結することによ
り、 1)遮蔽手段が不要となった液晶表示装置を作ることが
できる 2)スイッチング速度の増加 3)動作マ−ジンの拡大 4)不良TFTが一部にあってもその補償をある程度行う
ことができる 5)作製に必要なフォトマスク数はNTFTのみの従来例に
比べて第1図(C)および(D)のフォトマスクが2
回多くなるのみで可である 6)パタ−ンとして、ピクセルに2つのTFTをつけても
開口率の減少をほとんど伴わない という多くの特長を有する。
表示装置に用いた例を示した。しかしその他の半導体装
置、例えばイメ−ジセンサ、モノリシック型集積回路に
おける負荷または三次元素子として用いることも可能で
ある。
感光性のセミアモルファスまたはセミクリスタル構造の
シリコンを主成分とする材料を用いた。しかし同じ目的
のために可能であるならば他の結晶構造の半導体を用い
てもよい。またセルフアライン型のC/TFTによることに
より高速処理を行った。しかしイオン注入法を用いずに
非セルフアライン方式によりTFTを作ってもよいことは
いうまでもない。
Tの作製方法を示す。 第2図は1Tr/cell方式のアクティブ型TFTを用いた液晶
表示装置を示す。 第3図は本発明の相補型TFTを用いた2Tr/cell方式アク
ティブ型液晶装置の回路図を示す。 第4図は第3図に対応した液晶表示装置の一方の基板の
平面図(A)、縦断面図(B),(C)を示す。 (1)……ガラス基板 (2),(2′)……半導体薄膜 (3)……ゲイト絶縁膜 (4),(4′)……ゲイト電極 (5),(5′)……ソ−ス (6),(6′)……ドレイン (7),(7′)……チャネル形成領域 (10)……液晶電位(VLC) (11)……Nチャネル型薄膜トランジスタ(NTFT) (12)……液晶 (14),(15)……リ−クをさせる抵抗 (16),(17)……周辺回路 (18),(18′)……Vss(X線の1つ) (19),(19′)……VDD(X線の1つ) (21)……Pチャネル型薄膜トランジスタ(PTFT) (22),(23)……VGG、VGG′(Y線) (31),(31′)……フォトレジスト (38)……ブロッキング層 (33),(34)……透明電極 〜……フォトマスクを用いたプロセス
Claims (4)
- 【請求項1】薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置で
あって、 前記薄膜トランジスタが有する半導体膜は酸素、炭素ま
たは窒素が添加され、かつ結晶性を有しており、 前記酸素、炭素または窒素の総量は1×1020cm-3〜20原
子%であることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置で
あって、 前記薄膜トランジスタはガラス基板の上に設けられ、 前記薄膜トランジスタが有する半導体膜は酸素、炭素ま
たは窒素が添加され、かつ結晶性を有しており、 前記酸素、炭素または窒素の総量は1×1020cm-3〜20原
子%であることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項3】薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置で
あって、 前記薄膜トランジスタはガラス基板の上に設けられ、 前記薄膜トランジスタが有する半導体膜は酸素、炭素ま
たは窒素が添加され、かつ結晶性を有しており、 前記酸素、炭素または窒素の総量は1×1020cm-3〜20原
子%であって、 前記薄膜トランジスタの移動度は5cm2/Vsec以上である
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項にお
いて、前記液晶表示装置は前記薄膜トランジスタを複数
有しており、前記薄膜トランジスタは、Pチャネル型薄
膜トランジスタまたはNチャネル型薄膜トランジスタで
あることを特徴とする液晶表示装置。
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