JP3019257B2 - インサイドベルト - Google Patents
インサイドベルトInfo
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- JP3019257B2 JP3019257B2 JP10035824A JP3582498A JP3019257B2 JP 3019257 B2 JP3019257 B2 JP 3019257B2 JP 10035824 A JP10035824 A JP 10035824A JP 3582498 A JP3582498 A JP 3582498A JP 3019257 B2 JP3019257 B2 JP 3019257B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインサイドベルトに
関し、例えばズボン、スカート等のウェスト部内に介挿
されたり、帽子の内部に介挿される芯材、さらにはシャ
ツ等の衣服の衿芯として最適に使用され、幅方向の剛性
が高く、保形性に優れるものである。
関し、例えばズボン、スカート等のウェスト部内に介挿
されたり、帽子の内部に介挿される芯材、さらにはシャ
ツ等の衣服の衿芯として最適に使用され、幅方向の剛性
が高く、保形性に優れるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ズボン、スカート等のウェスト部
内に芯材として介挿されるインサイドベルトには図4に
示すものがある。すなわち、長手方向Xに略平行に天然
糸、合成樹脂の繊維よりなる合成糸、天然糸と合成樹脂
の繊維とよりなる半合成糸よりなる縦糸aを配索し、長
手方向Xに交叉する幅方向Yにポリエステル樹脂等の剛
性を有する合成樹脂モノフィラメントよりなる糸を横糸
bとして略平行に配索することにより幅広で長尺の織物
Cに織成したものである。そして例えばズボン、スカー
ト等のウェスト部内に介挿されるインサイドベルトとし
て使用するのには、幅広で長尺に織成された上記織物C
を例えば10mm〜40mmの寸法範囲における所望幅
Lに裁断することにより使用の途に供していた。こうし
て得られたインサイドベルトは、横糸bにポリエステル
樹脂等の合成樹脂モノフィラメントよりなる糸を横糸b
に用いることによってその剛性により張りをもたせ、型
崩れを防止している。
内に芯材として介挿されるインサイドベルトには図4に
示すものがある。すなわち、長手方向Xに略平行に天然
糸、合成樹脂の繊維よりなる合成糸、天然糸と合成樹脂
の繊維とよりなる半合成糸よりなる縦糸aを配索し、長
手方向Xに交叉する幅方向Yにポリエステル樹脂等の剛
性を有する合成樹脂モノフィラメントよりなる糸を横糸
bとして略平行に配索することにより幅広で長尺の織物
Cに織成したものである。そして例えばズボン、スカー
ト等のウェスト部内に介挿されるインサイドベルトとし
て使用するのには、幅広で長尺に織成された上記織物C
を例えば10mm〜40mmの寸法範囲における所望幅
Lに裁断することにより使用の途に供していた。こうし
て得られたインサイドベルトは、横糸bにポリエステル
樹脂等の合成樹脂モノフィラメントよりなる糸を横糸b
に用いることによってその剛性により張りをもたせ、型
崩れを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す上記従来の
インサイドベルトは、幅広で長尺の織物Cを例えば10
mm〜40mmの寸法範囲における所望幅Lに裁断する
ことによって製作され、幅方向Yには張りをもたせるの
にポリエステル樹脂等の剛性を有する合成樹脂モノフィ
ラメントよりなる糸を横糸bに用いているので、この横
糸bの剛性により張りを発揮してインサイドベルト自体
の幅方向Yの型崩れを防止するが、横糸bの端部は鋭い
切断端縁b1 に形成される結果、この切断端縁b1 はズ
ボン、スカート等の表生地の繊維目から外部に突出され
る。このため、ズボン等の表生地の繊維目から外部に突
出される横糸bの端部が、ズボン等の着用時に使用者の
腹部に突き刺さることによって痛みを覚えたり、不快な
着用感を感じていた。またインサイドベルトの幅方向Y
の張りをもたせるためにポリエステル樹脂よりなる横糸
bの径が太いものを用いると、剛性を強く発揮する反
面、抵抗により違和感を感じ、着用感がよくない。また
横糸bに径が細い合成樹脂モノフィラメントよりなる糸
を用いると、剛性が弱く充分な張りを発揮することがで
きないとともに不用意にインサイドベルトが折れ曲がり
易い。そして折れ曲がった後は復元性が困難であった。
インサイドベルトは、幅広で長尺の織物Cを例えば10
mm〜40mmの寸法範囲における所望幅Lに裁断する
ことによって製作され、幅方向Yには張りをもたせるの
にポリエステル樹脂等の剛性を有する合成樹脂モノフィ
ラメントよりなる糸を横糸bに用いているので、この横
糸bの剛性により張りを発揮してインサイドベルト自体
の幅方向Yの型崩れを防止するが、横糸bの端部は鋭い
切断端縁b1 に形成される結果、この切断端縁b1 はズ
ボン、スカート等の表生地の繊維目から外部に突出され
る。このため、ズボン等の表生地の繊維目から外部に突
出される横糸bの端部が、ズボン等の着用時に使用者の
腹部に突き刺さることによって痛みを覚えたり、不快な
着用感を感じていた。またインサイドベルトの幅方向Y
の張りをもたせるためにポリエステル樹脂よりなる横糸
bの径が太いものを用いると、剛性を強く発揮する反
面、抵抗により違和感を感じ、着用感がよくない。また
横糸bに径が細い合成樹脂モノフィラメントよりなる糸
を用いると、剛性が弱く充分な張りを発揮することがで
きないとともに不用意にインサイドベルトが折れ曲がり
易い。そして折れ曲がった後は復元性が困難であった。
【0004】本発明は上記従来の不都合を解決し、幅方
向の張りを充分に保証して型崩れを防止し、また幅方向
の少なくとも一側に湾曲耳部を形成して横糸の端部がズ
ボン等の表生地の繊維目から外部に突き刺さることな
く、使用者は痛みや違和感を覚えることなく着用感が良
く、しかも不用意に折れ曲がることなく構造堅牢であ
り、また湾曲耳部から引出された編糸によりその外縁部
に編物組織の補強縁部を形成して引張力、圧縮力、摩擦
力等の外力に対して強度性を発揮して湾曲耳部を保護
し、さらには量産が容易で製作コストも安価なインサイ
ドベルトを提供しようとする。
向の張りを充分に保証して型崩れを防止し、また幅方向
の少なくとも一側に湾曲耳部を形成して横糸の端部がズ
ボン等の表生地の繊維目から外部に突き刺さることな
く、使用者は痛みや違和感を覚えることなく着用感が良
く、しかも不用意に折れ曲がることなく構造堅牢であ
り、また湾曲耳部から引出された編糸によりその外縁部
に編物組織の補強縁部を形成して引張力、圧縮力、摩擦
力等の外力に対して強度性を発揮して湾曲耳部を保護
し、さらには量産が容易で製作コストも安価なインサイ
ドベルトを提供しようとする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑
み、その請求項1は長手方向に交叉する幅方向に略平行
に配索される複合横糸に対し長手方向に略平行に配索さ
れる縦糸によりメリヤス編みにて連続する鎖状にループ
状の編目を形成し、該ループ状の編目内に複合横糸を配
索することにより編物組織に編成し、前記複合横糸は合
成樹脂糸モノフィラメントよりなる所望本数の糸と複数
本の合成繊維を撚り合わしたスパン糸よりなる編糸とが
含まれる複合糸により幅方向の少なくとも一側に湾曲耳
部を形成し、該湾曲耳部は隣接する相互が縦糸により長
手方向に結着され、該縦糸に略平行に補強用縦糸を外側
に配索し、前記湾曲耳部から複数本の合成繊維糸を1本
に縒り合わした編糸を引出し、該編糸を形成する複数本
の合成繊維糸のうち所望本数を補強用縦糸に捲回するか
結着する等して固定して補強用縦糸と一緒に一部の編糸
を配索するとともに分岐される編糸の残りの合成繊維糸
を補強用縦糸の内方に所望距離を隔てて隣接して設けら
れた前記湾曲耳部を介して長手方向に隣接するループ状
の前記編目内に複合横糸として幅方向に配索することに
より編物組織の補強縁部を側縁に形成したという手段を
採用した。
み、その請求項1は長手方向に交叉する幅方向に略平行
に配索される複合横糸に対し長手方向に略平行に配索さ
れる縦糸によりメリヤス編みにて連続する鎖状にループ
状の編目を形成し、該ループ状の編目内に複合横糸を配
索することにより編物組織に編成し、前記複合横糸は合
成樹脂糸モノフィラメントよりなる所望本数の糸と複数
本の合成繊維を撚り合わしたスパン糸よりなる編糸とが
含まれる複合糸により幅方向の少なくとも一側に湾曲耳
部を形成し、該湾曲耳部は隣接する相互が縦糸により長
手方向に結着され、該縦糸に略平行に補強用縦糸を外側
に配索し、前記湾曲耳部から複数本の合成繊維糸を1本
に縒り合わした編糸を引出し、該編糸を形成する複数本
の合成繊維糸のうち所望本数を補強用縦糸に捲回するか
結着する等して固定して補強用縦糸と一緒に一部の編糸
を配索するとともに分岐される編糸の残りの合成繊維糸
を補強用縦糸の内方に所望距離を隔てて隣接して設けら
れた前記湾曲耳部を介して長手方向に隣接するループ状
の前記編目内に複合横糸として幅方向に配索することに
より編物組織の補強縁部を側縁に形成したという手段を
採用した。
【0006】また本発明の請求項2は、請求項1におい
て複合横糸は、合成樹脂モノフィラメントよりなる所望
径、所望本数の糸と、複数本の合成繊維を撚り合わした
編糸としてのスパン糸と、熱可塑性の合成繊維とよりな
る複合糸を一束にして配索されるという手段を採用し
た。
て複合横糸は、合成樹脂モノフィラメントよりなる所望
径、所望本数の糸と、複数本の合成繊維を撚り合わした
編糸としてのスパン糸と、熱可塑性の合成繊維とよりな
る複合糸を一束にして配索されるという手段を採用し
た。
【0007】また本発明の請求項3は、請求項1におい
て縦糸は、複数本の合成繊維糸が1本に撚り合わされる
スパン糸を用いて形成され、該スパン糸によりメリヤス
編みにて連続する鎖状に形成されるループ状の編目内に
対応位置に配索される前記複合横糸が挿入され編成され
るという手段を採用した。
て縦糸は、複数本の合成繊維糸が1本に撚り合わされる
スパン糸を用いて形成され、該スパン糸によりメリヤス
編みにて連続する鎖状に形成されるループ状の編目内に
対応位置に配索される前記複合横糸が挿入され編成され
るという手段を採用した。
【0008】また本発明の請求項4は、請求項1におい
て複合横糸は、所望径、所望本数の合成樹脂モノフィラ
メントよりなる糸と、熱可塑性の合成繊維糸とを縦糸に
よりメリヤス編みにて連続する鎖状を形成するループ状
の編目内に適宜配列にて配索されるという手段を採用し
た。
て複合横糸は、所望径、所望本数の合成樹脂モノフィラ
メントよりなる糸と、熱可塑性の合成繊維糸とを縦糸に
よりメリヤス編みにて連続する鎖状を形成するループ状
の編目内に適宜配列にて配索されるという手段を採用し
た。
【0009】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の実施の
形態の具体例を説明する。図1ないし図3は本発明のイ
ンサイドベルトの一実施例を示し、1は長手方向Xに交
叉する幅方向Yに略平行に配索される多数の複合横糸で
あり、この複合横糸1は長手方向Xに略平行に配索され
る縦糸2とにより編物組織に編成される。編成には経編
機を使用する。また前記複合横糸1は、合成樹脂モノフ
ィラメントよりなる所望径、所望本数の糸3と、編糸と
してのスパン糸4と、熱可塑性の合成繊維糸5とよりな
る複合糸を一束にして配索される。
形態の具体例を説明する。図1ないし図3は本発明のイ
ンサイドベルトの一実施例を示し、1は長手方向Xに交
叉する幅方向Yに略平行に配索される多数の複合横糸で
あり、この複合横糸1は長手方向Xに略平行に配索され
る縦糸2とにより編物組織に編成される。編成には経編
機を使用する。また前記複合横糸1は、合成樹脂モノフ
ィラメントよりなる所望径、所望本数の糸3と、編糸と
してのスパン糸4と、熱可塑性の合成繊維糸5とよりな
る複合糸を一束にして配索される。
【0010】この実施例では、この複合横糸1をなす合
成樹脂モノフィラメントよりなる所望径、所望本数の糸
3は205デニール(D)の細径のポリエステル樹脂糸
3aが1本、また610デニール(D)の太径のポリエ
ステル樹脂糸3bが2本使用される。この際、図示は代
表的な実施例であり、合成樹脂モノフィラメントよりな
る所望径、所望本数の糸3にポリエステル樹脂糸3a,
3bを用いたのは、例示であって材料はこれに限られ
ず、充分な剛性と可撓性を有し、加工性が良いものなら
ば如何様なものでもよい。しかも使用する糸径および使
用本数も例示であり、これに限られない。そして例えば
合成樹脂モノフィラメントよりなる所望径、所望本数の
糸3のうち、1本のポリエステル樹脂糸3aは、編糸と
しての後記スパン糸4の合成繊維糸4a,4bと一緒に
湾曲耳部7から後記補強用縦糸2′Aに引き出して補強
用縦糸2′Aに捲回されることにより補強縁部8を補強
するとともにポリエステル樹脂糸3aは補強用縦糸2′
Aに捲回わされる合成繊維糸4aから分岐された合成繊
維糸4bと一緒に隣接する複合横糸1に配索されること
により補強縁部8を圧縮、引張に対して強度を増すよう
にする。
成樹脂モノフィラメントよりなる所望径、所望本数の糸
3は205デニール(D)の細径のポリエステル樹脂糸
3aが1本、また610デニール(D)の太径のポリエ
ステル樹脂糸3bが2本使用される。この際、図示は代
表的な実施例であり、合成樹脂モノフィラメントよりな
る所望径、所望本数の糸3にポリエステル樹脂糸3a,
3bを用いたのは、例示であって材料はこれに限られ
ず、充分な剛性と可撓性を有し、加工性が良いものなら
ば如何様なものでもよい。しかも使用する糸径および使
用本数も例示であり、これに限られない。そして例えば
合成樹脂モノフィラメントよりなる所望径、所望本数の
糸3のうち、1本のポリエステル樹脂糸3aは、編糸と
しての後記スパン糸4の合成繊維糸4a,4bと一緒に
湾曲耳部7から後記補強用縦糸2′Aに引き出して補強
用縦糸2′Aに捲回されることにより補強縁部8を補強
するとともにポリエステル樹脂糸3aは補強用縦糸2′
Aに捲回わされる合成繊維糸4aから分岐された合成繊
維糸4bと一緒に隣接する複合横糸1に配索されること
により補強縁部8を圧縮、引張に対して強度を増すよう
にする。
【0011】また織糸は、複数本、例えば20番手の太
さの2本の合成繊維糸4a,4bとしてのポリエステル
繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸4が使用される。
さの2本の合成繊維糸4a,4bとしてのポリエステル
繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸4が使用される。
【0012】さらに熱可塑性の合成繊維糸5は、例えば
太さが200デニール(D)のポリアミド系合成繊維糸
が使用され、その軟化点は80°Cであり、熱溶着点は
110°C程度である。そして、アイロンを用いて加熱
されることによりズボン、例えばスカート等のウェスト
部内にインサイドベルトとして使用した場合に、表生地
Kの裏面に容易且つ確実に融着されることにより、表生
地Kに対するインサイドベルトの一体性を確保して不用
意なずれ動きや剥離を防止する。この際、熱可塑性の合
成繊維糸5にポリアミド系合成繊維糸を用いるのは例示
であり、熱可塑性の合成繊維糸5としては、このほかに
例えばポリエチレン合成繊維糸、ポリスチレン合成繊維
糸、ポリ酢酸ビニール系繊維糸等があげられる。そして
上記組成、構造の複合横糸1は、図1に示すように略S
字状に連続して長手方向Xに屈曲されることにより長手
方向Xに交叉する幅方向Yに多数が配索され、横糸を構
成する。
太さが200デニール(D)のポリアミド系合成繊維糸
が使用され、その軟化点は80°Cであり、熱溶着点は
110°C程度である。そして、アイロンを用いて加熱
されることによりズボン、例えばスカート等のウェスト
部内にインサイドベルトとして使用した場合に、表生地
Kの裏面に容易且つ確実に融着されることにより、表生
地Kに対するインサイドベルトの一体性を確保して不用
意なずれ動きや剥離を防止する。この際、熱可塑性の合
成繊維糸5にポリアミド系合成繊維糸を用いるのは例示
であり、熱可塑性の合成繊維糸5としては、このほかに
例えばポリエチレン合成繊維糸、ポリスチレン合成繊維
糸、ポリ酢酸ビニール系繊維糸等があげられる。そして
上記組成、構造の複合横糸1は、図1に示すように略S
字状に連続して長手方向Xに屈曲されることにより長手
方向Xに交叉する幅方向Yに多数が配索され、横糸を構
成する。
【0013】この際、複合横糸1の合成樹脂モノフィラ
メントよりなる糸3のうち、所望径、所望本数のポリエ
ステル樹脂糸3aと熱可塑性の合成繊維糸5とは、図示
では縦糸2によりメリヤス編みにて連続する鎖状を形成
するループ状の各編目6内に対応して各々配索されてい
るが、これは例示であり縦糸2により形成される編目
6,6…に対してポリエステル樹脂糸3a;3b,3b
と、熱可塑性の合成繊維糸5とは適宜配列にて異なる編
目6,6…内に配索されてもよい。このように合成繊維
糸5をポリエステル樹脂糸3a;3b,3bに対して個
別の編目6,6…内に配索するのは、ポリエステル樹脂
糸3a;3b,3bにより剛性を確実に発揮するように
し、合成繊維糸5により表生地Kに対する熱融着性を有
効に発揮させ、アイロン等の加熱時にポリエステル樹脂
糸3a;3b,3bが熱融着して製品の仕上がり具合が
悪くなり、歩留りの発生が悪くなるのを防止するためで
ある。
メントよりなる糸3のうち、所望径、所望本数のポリエ
ステル樹脂糸3aと熱可塑性の合成繊維糸5とは、図示
では縦糸2によりメリヤス編みにて連続する鎖状を形成
するループ状の各編目6内に対応して各々配索されてい
るが、これは例示であり縦糸2により形成される編目
6,6…に対してポリエステル樹脂糸3a;3b,3b
と、熱可塑性の合成繊維糸5とは適宜配列にて異なる編
目6,6…内に配索されてもよい。このように合成繊維
糸5をポリエステル樹脂糸3a;3b,3bに対して個
別の編目6,6…内に配索するのは、ポリエステル樹脂
糸3a;3b,3bにより剛性を確実に発揮するように
し、合成繊維糸5により表生地Kに対する熱融着性を有
効に発揮させ、アイロン等の加熱時にポリエステル樹脂
糸3a;3b,3bが熱融着して製品の仕上がり具合が
悪くなり、歩留りの発生が悪くなるのを防止するためで
ある。
【0014】前記縦糸2は、例えば20番手の太さの2
本の合成繊維糸としてのポリエステル繊維糸を1本に撚
り合わしたスパン糸2′を用いる。そして、この2本の
スパン糸2′を用いることにより縦横に編成される編目
6,6…内には各編目6,6…の対応位置に配索される
複合横糸1,1…が挿入され、引き締められることによ
り縦糸2と複合横糸1とが相互に固定され、縦横に不用
意なずれを生じたり、移動することなく引張力、圧縮
力、摩擦力に対して構造堅牢な編物組織を複合横糸1,
1…と縦糸2,2…とにより形成する。このように、縦
糸2にスパン糸2′を用いたのは、複合横糸1,1…に
含まれるスパン糸4に対する糸相互の絡み付きによりず
れ動きを生じたり、緩みを防止するためである。また必
要に応じて縦糸2に表生地Kに接着し易くするために、
熱可塑性の合成樹脂繊維糸を混入してもよい。
本の合成繊維糸としてのポリエステル繊維糸を1本に撚
り合わしたスパン糸2′を用いる。そして、この2本の
スパン糸2′を用いることにより縦横に編成される編目
6,6…内には各編目6,6…の対応位置に配索される
複合横糸1,1…が挿入され、引き締められることによ
り縦糸2と複合横糸1とが相互に固定され、縦横に不用
意なずれを生じたり、移動することなく引張力、圧縮
力、摩擦力に対して構造堅牢な編物組織を複合横糸1,
1…と縦糸2,2…とにより形成する。このように、縦
糸2にスパン糸2′を用いたのは、複合横糸1,1…に
含まれるスパン糸4に対する糸相互の絡み付きによりず
れ動きを生じたり、緩みを防止するためである。また必
要に応じて縦糸2に表生地Kに接着し易くするために、
熱可塑性の合成樹脂繊維糸を混入してもよい。
【0015】7は略S字状に連続して長手方向Xにわた
り複合横糸1を屈曲することにより幅方向Yの左右の両
側に位置して前後に隣接して形成された平面略U字形の
湾曲耳部であり、この湾曲耳部7,7…は複合横糸1内
に含まれる主に610デニール(D)の太径の2本の合
成樹脂モノフィラメントよりなるポリエステル樹脂糸3
b,3bが発揮する剛性と平面略U字形に形成されるこ
とにより圧縮力、押圧力等の外力Fに対して弾発力を発
揮する。
り複合横糸1を屈曲することにより幅方向Yの左右の両
側に位置して前後に隣接して形成された平面略U字形の
湾曲耳部であり、この湾曲耳部7,7…は複合横糸1内
に含まれる主に610デニール(D)の太径の2本の合
成樹脂モノフィラメントよりなるポリエステル樹脂糸3
b,3bが発揮する剛性と平面略U字形に形成されるこ
とにより圧縮力、押圧力等の外力Fに対して弾発力を発
揮する。
【0016】2Aは前記縦糸2,2…のうち、幅方向Y
の左右の両側に位置して長手方向Xに配索される縦糸で
あり、この縦糸2A,2Aは複合横糸1を略S字状に連
続して長手方向Xにわたり屈曲することにより幅方向Y
の左右の両側に位置して前後に隣接して形成される湾曲
耳部7,7…を相互に長手方向Xに結着するためのもの
である。
の左右の両側に位置して長手方向Xに配索される縦糸で
あり、この縦糸2A,2Aは複合横糸1を略S字状に連
続して長手方向Xにわたり屈曲することにより幅方向Y
の左右の両側に位置して前後に隣接して形成される湾曲
耳部7,7…を相互に長手方向Xに結着するためのもの
である。
【0017】8は編物組織の補強縁部であり、この補強
縁部8,8は幅方向Yの左右の両側に位置して形成され
る。またこの補強縁部8,8は、前後に隣接する湾曲耳
部7,7…相互を長手方向Xに結着するための前記縦糸
2A,2Aと、該縦糸2A,2Aに略平行に外側に配索
される補強用縦糸2′A,2′Aと、複合横糸1により
形成される湾曲耳部7,7…から引出される前記編糸と
しての合成繊維糸4a,4bと、ポリエステル樹脂糸3
aとから形成される。
縁部8,8は幅方向Yの左右の両側に位置して形成され
る。またこの補強縁部8,8は、前後に隣接する湾曲耳
部7,7…相互を長手方向Xに結着するための前記縦糸
2A,2Aと、該縦糸2A,2Aに略平行に外側に配索
される補強用縦糸2′A,2′Aと、複合横糸1により
形成される湾曲耳部7,7…から引出される前記編糸と
しての合成繊維糸4a,4bと、ポリエステル樹脂糸3
aとから形成される。
【0018】そしてこの編糸は、複合横糸1中に含まれ
る2本の合成繊維糸4a,4bとしてのポリエステル繊
維を撚り合わしたスパン糸4により形成されているの
で、補強用縦糸2′Aに向かって引き出される該編糸の
うちの所望本数、例えば1本の合成繊維糸4aは上下の
補強用縦糸2′A,2′Aに所望複数回、捲回わす等し
て固定されて補強用縦糸2′A,2′Aと一緒に補強縁
部8,8を強度が高く形成するのに用いるとともにスパ
ン糸4を形成する残りの合成繊維糸4bは分岐されて幅
方向Yに配索される隣接の複合横糸1に対して配索され
ることにより補強縁部8は強固な編物組織に編成され
る。こうして複合横糸1と縦糸2とよりなる編物組織
は、左右の縁部において、引張力、圧縮力、摩擦力等の
外力に対して縦横にずれや移動することなく、緩みやほ
つれがなく構造堅牢に編成される。
る2本の合成繊維糸4a,4bとしてのポリエステル繊
維を撚り合わしたスパン糸4により形成されているの
で、補強用縦糸2′Aに向かって引き出される該編糸の
うちの所望本数、例えば1本の合成繊維糸4aは上下の
補強用縦糸2′A,2′Aに所望複数回、捲回わす等し
て固定されて補強用縦糸2′A,2′Aと一緒に補強縁
部8,8を強度が高く形成するのに用いるとともにスパ
ン糸4を形成する残りの合成繊維糸4bは分岐されて幅
方向Yに配索される隣接の複合横糸1に対して配索され
ることにより補強縁部8は強固な編物組織に編成され
る。こうして複合横糸1と縦糸2とよりなる編物組織
は、左右の縁部において、引張力、圧縮力、摩擦力等の
外力に対して縦横にずれや移動することなく、緩みやほ
つれがなく構造堅牢に編成される。
【0019】本発明の一実施例は以上のように、長手方
向Xに略平行に配索される縦糸2と、該縦糸2対して長
手方向Xに交叉する幅方向Yに略平行に配索される複合
横糸1とにより編物組織が編成される。そして幅方向Y
に配索される複合横糸1は、略S字状に連続して長手方
向Xに屈曲されることにより幅方向Yに多数が配索され
る。しかも複合横糸1は所望径、所望本数の合成樹脂モ
ノフィラメントよりなる糸3として、例えばこの実施例
では205デニール(D)の細径のポリエステル樹脂糸
3aが1本と、610デニール(D)の太径のポリエス
テル樹脂糸3bが2本とを、織糸として2本の合成繊維
糸4a,4bのポリエステル繊維糸を撚り合わしたスパ
ン糸4と、さらに熱可塑性の合成繊維糸5とよりなる複
合糸として幅方向Yに一束に配索されるので、ズボンや
スカート等のウェスト部内に介挿されるインサイドベル
トとして使用した場合に、インサイドベルトは合成樹脂
モノフィラメントよりなる糸3の剛性により幅方向Yに
不用意に折り曲げられることなく、構造堅牢な仕上がり
になる。
向Xに略平行に配索される縦糸2と、該縦糸2対して長
手方向Xに交叉する幅方向Yに略平行に配索される複合
横糸1とにより編物組織が編成される。そして幅方向Y
に配索される複合横糸1は、略S字状に連続して長手方
向Xに屈曲されることにより幅方向Yに多数が配索され
る。しかも複合横糸1は所望径、所望本数の合成樹脂モ
ノフィラメントよりなる糸3として、例えばこの実施例
では205デニール(D)の細径のポリエステル樹脂糸
3aが1本と、610デニール(D)の太径のポリエス
テル樹脂糸3bが2本とを、織糸として2本の合成繊維
糸4a,4bのポリエステル繊維糸を撚り合わしたスパ
ン糸4と、さらに熱可塑性の合成繊維糸5とよりなる複
合糸として幅方向Yに一束に配索されるので、ズボンや
スカート等のウェスト部内に介挿されるインサイドベル
トとして使用した場合に、インサイドベルトは合成樹脂
モノフィラメントよりなる糸3の剛性により幅方向Yに
不用意に折り曲げられることなく、構造堅牢な仕上がり
になる。
【0020】また複合横糸1は、複数本、例えば20番
手の太さの2本の合成繊維としてのポリエステル繊維を
1本に撚り合わしたスパン糸2′により編成される編目
6,6…に対応する複合横糸1,1…が挿入されて引締
められるので、縦糸2と複合横糸1とは相互に固定され
る。このため、縦糸2および複合横糸1は相互に縦横に
不用意なずれを生じたり、移動することなく、引張力、
圧縮力、摩擦力に対して構造堅牢な編物組織が形成さ
れ、型崩れはしない。しかも、インサイドベルトは、幅
方向Yには上記のように所望径、所望本数の合成樹脂モ
ノフィラメントよりなる糸3が縦糸2により編成される
ことにより剛性を発揮するが、長手方向Xには可撓性に
富み、ズボン、スカート等の着用時に違和感を生じな
い。
手の太さの2本の合成繊維としてのポリエステル繊維を
1本に撚り合わしたスパン糸2′により編成される編目
6,6…に対応する複合横糸1,1…が挿入されて引締
められるので、縦糸2と複合横糸1とは相互に固定され
る。このため、縦糸2および複合横糸1は相互に縦横に
不用意なずれを生じたり、移動することなく、引張力、
圧縮力、摩擦力に対して構造堅牢な編物組織が形成さ
れ、型崩れはしない。しかも、インサイドベルトは、幅
方向Yには上記のように所望径、所望本数の合成樹脂モ
ノフィラメントよりなる糸3が縦糸2により編成される
ことにより剛性を発揮するが、長手方向Xには可撓性に
富み、ズボン、スカート等の着用時に違和感を生じな
い。
【0021】また複合横糸1を略S字状に連続して長手
方向Xに屈曲することにより左右の両側に位置して形成
される前後に隣接した湾曲耳部7,7…;7,7…は、
610デニール(D)の太径の2本のポリエステル樹脂
糸3b,3bが図1および図2に示すように平面略U字
形に湾曲されて形成されるので、圧縮力、押圧力等の外
力Fに対してその剛性と弾発力を発揮する。従って、図
4に示す従来のように横糸の切断端縁がズボン等の表生
地の繊維目に突き刺さって外部に突出されることがなく
なり、使用者はズボン等を着用した場合に痛みや違和感
を覚えることがなくなり、着用感が良く、不用意に折れ
曲がることなく、構造堅牢になる。
方向Xに屈曲することにより左右の両側に位置して形成
される前後に隣接した湾曲耳部7,7…;7,7…は、
610デニール(D)の太径の2本のポリエステル樹脂
糸3b,3bが図1および図2に示すように平面略U字
形に湾曲されて形成されるので、圧縮力、押圧力等の外
力Fに対してその剛性と弾発力を発揮する。従って、図
4に示す従来のように横糸の切断端縁がズボン等の表生
地の繊維目に突き刺さって外部に突出されることがなく
なり、使用者はズボン等を着用した場合に痛みや違和感
を覚えることがなくなり、着用感が良く、不用意に折れ
曲がることなく、構造堅牢になる。
【0022】この際、複合横糸1により略S字状に連続
して長手方向Xに屈曲されることにより左右の両側に位
置して前後に隣接した湾曲耳部7,7…;7,7…は、
縦糸2A,2Aにより長手方向Xに結着されるので、湾
曲耳部7,7…;7,7…間は等しいピッチPにて保持
される。このため、インサイドベルトは長手方向Xに均
一に可撓性を発揮する。
して長手方向Xに屈曲されることにより左右の両側に位
置して前後に隣接した湾曲耳部7,7…;7,7…は、
縦糸2A,2Aにより長手方向Xに結着されるので、湾
曲耳部7,7…;7,7…間は等しいピッチPにて保持
される。このため、インサイドベルトは長手方向Xに均
一に可撓性を発揮する。
【0023】しかもインサイドベルトは、左右両側に位
置して前後に隣接する湾曲耳部7,7…;7,7…を結
着するために縦糸2A,2Aに対して上下の外側には略
平行に補強用縦糸2′A,2′Aを配索し、また複合横
糸1よりなる湾曲耳部7,7…;7,7…からは編糸と
して2本の合成繊維糸4a,4bとしてのポリエステル
繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸4,4が引き出さ
れ、このうち1本の合成繊維糸4aは外側の補強用縦糸
2′A,2′Aに複数回、捲回される等して固定される
ことにより補強用縦糸2′A,2′Aと一緒になって強
度を増し、また分岐される残りの1本の合成繊維糸4b
は幅方向Yに配索される隣接の複合横糸1に対して配索
されることにより強度を増し、補強縁部8,8が左右の
両側に形成される。
置して前後に隣接する湾曲耳部7,7…;7,7…を結
着するために縦糸2A,2Aに対して上下の外側には略
平行に補強用縦糸2′A,2′Aを配索し、また複合横
糸1よりなる湾曲耳部7,7…;7,7…からは編糸と
して2本の合成繊維糸4a,4bとしてのポリエステル
繊維糸を1本に撚り合わしたスパン糸4,4が引き出さ
れ、このうち1本の合成繊維糸4aは外側の補強用縦糸
2′A,2′Aに複数回、捲回される等して固定される
ことにより補強用縦糸2′A,2′Aと一緒になって強
度を増し、また分岐される残りの1本の合成繊維糸4b
は幅方向Yに配索される隣接の複合横糸1に対して配索
されることにより強度を増し、補強縁部8,8が左右の
両側に形成される。
【0024】この補強縁部8,8は、湾曲耳部7,7
…;7,7…を長手方向Xに結着する縦糸2Aに対して
補強用縦糸2′Aが平行に配索され、しかも湾曲耳部
7,7…;7,7…付近から引き出されるスパン糸4と
一緒にポリエステル樹脂糸3aが縦糸2Aを交叉して補
強用縦糸2′Aに到って湾曲耳部7,7…;7,7…に
対して略同心円的に配索され、固定されることにより強
固な網目組織に編成される。このように、補強縁部8,
8は網目構造の編物組織に編成されるので、引張力、圧
縮力、摩擦力等の外力に対して不用意に縦横にずれた
り、移動することなく、緩みや繊維のほつれがなく構造
堅牢である。しかもポリエステル樹脂糸3aは、合成繊
維糸4aから分岐される合成繊維糸4bから隣接する複
合横糸1に対して配索されることにより横糸の幅方向Y
の剛性を増し、高い強度を有する。
…;7,7…を長手方向Xに結着する縦糸2Aに対して
補強用縦糸2′Aが平行に配索され、しかも湾曲耳部
7,7…;7,7…付近から引き出されるスパン糸4と
一緒にポリエステル樹脂糸3aが縦糸2Aを交叉して補
強用縦糸2′Aに到って湾曲耳部7,7…;7,7…に
対して略同心円的に配索され、固定されることにより強
固な網目組織に編成される。このように、補強縁部8,
8は網目構造の編物組織に編成されるので、引張力、圧
縮力、摩擦力等の外力に対して不用意に縦横にずれた
り、移動することなく、緩みや繊維のほつれがなく構造
堅牢である。しかもポリエステル樹脂糸3aは、合成繊
維糸4aから分岐される合成繊維糸4bから隣接する複
合横糸1に対して配索されることにより横糸の幅方向Y
の剛性を増し、高い強度を有する。
【0025】さらに複合横糸1には、熱可塑性の合成繊
維糸5として例えば太さが200デニール(D)のポリ
アミド系の合成繊維糸が含まれているので、アイロンを
用いてこの合成繊維糸を加熱すると、80°C程度の加
熱により軟化し、110°C程度の熱融着点によりズボ
ン、スカート等の表生地Kにインサイドベルトを融着す
ることができる。そして、インサイドベルトは表生地K
と一体化し、不用意なずれ動きや剥離を防止することが
できる。しかも、複合横糸1が加熱されることにより複
合横糸1に含まれる合成繊維糸5が融けて表生地Kにイ
ンサイドベルトは融着されるので、接着剤を使用して表
生地Kにインサイドベルトを接着する従来の方法とは異
なり表生地Kの厚みが薄かったり、その織目が荒い表生
地Kでも接着剤が織目から外部に露出したり、接着剤が
表生地Kに表されている模様等を汚す等の不都合はな
い。
維糸5として例えば太さが200デニール(D)のポリ
アミド系の合成繊維糸が含まれているので、アイロンを
用いてこの合成繊維糸を加熱すると、80°C程度の加
熱により軟化し、110°C程度の熱融着点によりズボ
ン、スカート等の表生地Kにインサイドベルトを融着す
ることができる。そして、インサイドベルトは表生地K
と一体化し、不用意なずれ動きや剥離を防止することが
できる。しかも、複合横糸1が加熱されることにより複
合横糸1に含まれる合成繊維糸5が融けて表生地Kにイ
ンサイドベルトは融着されるので、接着剤を使用して表
生地Kにインサイドベルトを接着する従来の方法とは異
なり表生地Kの厚みが薄かったり、その織目が荒い表生
地Kでも接着剤が織目から外部に露出したり、接着剤が
表生地Kに表されている模様等を汚す等の不都合はな
い。
【0026】この際、図示するものは代表的な実施例で
あって、合成樹脂糸3のうち、所望径、所望本数のポリ
エステル樹脂糸3a;3b,3bと熱可塑性の合成繊維
糸5とを縦糸2により形成される各編目6,6…内に一
束の複合糸として一緒に配索しているが、これは例示で
ある。例えばポリエステル樹脂糸3a;3b,3bと合
成繊維糸5とは適宜配列により異なる編目6,6…内に
個別に配索されるようにしてもよい。このように、ポリ
エステル樹脂糸3a;3b,3bを合成繊維糸5に対し
て個別の編目6,6…内に配索した場合には、ポリエス
テル樹脂糸3a;3b,3bにより剛性を発揮するよう
にし、また合成繊維糸5の表生地Kに対する熱融着性を
図示する実施例よりも有効に発揮して製品の仕上がり具
合を綺麗にし、歩留りを悪いものを製作することができ
る。
あって、合成樹脂糸3のうち、所望径、所望本数のポリ
エステル樹脂糸3a;3b,3bと熱可塑性の合成繊維
糸5とを縦糸2により形成される各編目6,6…内に一
束の複合糸として一緒に配索しているが、これは例示で
ある。例えばポリエステル樹脂糸3a;3b,3bと合
成繊維糸5とは適宜配列により異なる編目6,6…内に
個別に配索されるようにしてもよい。このように、ポリ
エステル樹脂糸3a;3b,3bを合成繊維糸5に対し
て個別の編目6,6…内に配索した場合には、ポリエス
テル樹脂糸3a;3b,3bにより剛性を発揮するよう
にし、また合成繊維糸5の表生地Kに対する熱融着性を
図示する実施例よりも有効に発揮して製品の仕上がり具
合を綺麗にし、歩留りを悪いものを製作することができ
る。
【0027】なお上記実施例では、ズボン、スカート等
のウェスト部内に介挿されるインサイドベルトにつき説
明したが、本発明はこれに限ることなく、例えば帽子の
内部に介挿される芯材やシャツ等の衣服の衿芯としても
適用することができる。
のウェスト部内に介挿されるインサイドベルトにつき説
明したが、本発明はこれに限ることなく、例えば帽子の
内部に介挿される芯材やシャツ等の衣服の衿芯としても
適用することができる。
【0028】また上記実施例では、合成樹脂モノフィラ
メントよりなる糸3と編糸とを含む複合横糸1を長手方
向Xに連続して略S字状に屈曲することにより前後に湾
曲耳部7を有する横糸として幅方向Yに多数配索するよ
うにしているが、湾曲耳部7を有する復合横糸1を長手
方向に多数、配列するようにしてもよい。また上記実施
例ではインサイドベルトの左右両側に湾曲耳部7,7を
設けているが、湾曲耳部7はインサイドベルトの上縁ま
たは下縁の何れか一側にのみ形成されるものであっても
よい。
メントよりなる糸3と編糸とを含む複合横糸1を長手方
向Xに連続して略S字状に屈曲することにより前後に湾
曲耳部7を有する横糸として幅方向Yに多数配索するよ
うにしているが、湾曲耳部7を有する復合横糸1を長手
方向に多数、配列するようにしてもよい。また上記実施
例ではインサイドベルトの左右両側に湾曲耳部7,7を
設けているが、湾曲耳部7はインサイドベルトの上縁ま
たは下縁の何れか一側にのみ形成されるものであっても
よい。
【0029】また上記実施例では複合横糸1が、合成樹
脂モノフィラメントよりなる糸3として細径の合成樹脂
モノフィラメントよりなる糸を1本と、太径の合成樹脂
モノフィラメントよりなる糸を2本使用して複合糸を形
成しているが、これは例示であり、この合成樹脂モノフ
ィラメントよりなる糸3の径の太細、使用本数の増減変
更は自由であり、任意の組合せに選択することができ
る。また上記実施例では複合横糸1と縦糸2とに使用さ
れる編糸として2本撚りのスパン糸4;2′を使用して
いるが、これも例示であってこれらのスパン糸の合成繊
維糸の太さ、使用本数の増減変更は自由であり、インサ
イドベルトの設置幅、使用する合成樹脂糸の太さ、使用
本数、剛性率等を含めて任意に選択することができる。
また編糸には必ずしもスパン糸を用いることなく、単糸
を用いてもよい。
脂モノフィラメントよりなる糸3として細径の合成樹脂
モノフィラメントよりなる糸を1本と、太径の合成樹脂
モノフィラメントよりなる糸を2本使用して複合糸を形
成しているが、これは例示であり、この合成樹脂モノフ
ィラメントよりなる糸3の径の太細、使用本数の増減変
更は自由であり、任意の組合せに選択することができ
る。また上記実施例では複合横糸1と縦糸2とに使用さ
れる編糸として2本撚りのスパン糸4;2′を使用して
いるが、これも例示であってこれらのスパン糸の合成繊
維糸の太さ、使用本数の増減変更は自由であり、インサ
イドベルトの設置幅、使用する合成樹脂糸の太さ、使用
本数、剛性率等を含めて任意に選択することができる。
また編糸には必ずしもスパン糸を用いることなく、単糸
を用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明のインサイドベルトは、長手方向
に交叉する幅方向に略平行に配索される複合横糸に対し
長手方向に略平行に配索される縦糸によりメリヤス編み
にて連続する鎖状にループ状の編目を形成し、該ループ
状の編目内に複合横糸を配索することにより編物組織を
編成し、複合横糸は合成樹脂モノフィラメントよりなる
所望本数の糸と複数本の合成繊維糸を撚り合わしたスパ
ン糸よりなる編糸とが含まれる複合糸により幅方向の少
なくとも一側に湾曲耳部を形成したので、幅方向の張り
を充分に保証して型崩れを防止することができる。そし
て横糸の端部は湾曲耳部により形成されしかも湾曲耳部
から引出された複数の合成繊維糸を撚り合わした編糸の
うち所望本数を引出し、補強用縦糸に捲回するか結着す
る等して固定して補強用縦糸と一緒に一部の編糸を配索
するとともに分岐される編糸の残りの合成繊維糸を補強
用縦糸の内方に所望距離隔てて隣接して設けられた前記
湾曲耳部を介して長手方向に隣接するループ状の前記編
目内に幅方向に複合横糸とし配索されて編物組織の補強
縁部を形成するので、この湾曲耳部はズボン等の表生地
の繊維目に突き刺さることなく、使用者は痛みや違和感
を覚えることがなく装用感が良くなり、また不用意にイ
ンサイドベルトが折れ曲がることなく構造堅牢になり、
また補強縁部は引張力、圧縮力、摩擦力等の外力に対し
て不用意に縦横にずれたり、移動することなく緩みやほ
つれをなくして湾曲耳部を保護するとともに横糸の幅方
向の剛性を増し、高強度になり、さらには量産は容易で
コストは安価になる。
に交叉する幅方向に略平行に配索される複合横糸に対し
長手方向に略平行に配索される縦糸によりメリヤス編み
にて連続する鎖状にループ状の編目を形成し、該ループ
状の編目内に複合横糸を配索することにより編物組織を
編成し、複合横糸は合成樹脂モノフィラメントよりなる
所望本数の糸と複数本の合成繊維糸を撚り合わしたスパ
ン糸よりなる編糸とが含まれる複合糸により幅方向の少
なくとも一側に湾曲耳部を形成したので、幅方向の張り
を充分に保証して型崩れを防止することができる。そし
て横糸の端部は湾曲耳部により形成されしかも湾曲耳部
から引出された複数の合成繊維糸を撚り合わした編糸の
うち所望本数を引出し、補強用縦糸に捲回するか結着す
る等して固定して補強用縦糸と一緒に一部の編糸を配索
するとともに分岐される編糸の残りの合成繊維糸を補強
用縦糸の内方に所望距離隔てて隣接して設けられた前記
湾曲耳部を介して長手方向に隣接するループ状の前記編
目内に幅方向に複合横糸とし配索されて編物組織の補強
縁部を形成するので、この湾曲耳部はズボン等の表生地
の繊維目に突き刺さることなく、使用者は痛みや違和感
を覚えることがなく装用感が良くなり、また不用意にイ
ンサイドベルトが折れ曲がることなく構造堅牢になり、
また補強縁部は引張力、圧縮力、摩擦力等の外力に対し
て不用意に縦横にずれたり、移動することなく緩みやほ
つれをなくして湾曲耳部を保護するとともに横糸の幅方
向の剛性を増し、高強度になり、さらには量産は容易で
コストは安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインサイドベルトの一実施例を示す説
明的な平面図である。
明的な平面図である。
【図2】同じく一側のみを示す拡大平面図である。
【図3】同じく本実施例にて使用する複合横糸と、複合
横糸の外側相互間を結ぶ補強用縦糸および縦糸を示す拡
大平面図である。
横糸の外側相互間を結ぶ補強用縦糸および縦糸を示す拡
大平面図である。
【図4】従来のインサイドベルトを示す平面図である。
1 複合横糸 2 縦糸 2A 縦糸 2′A 補強用縦糸 3 合成樹脂モノフィラメントよりなる糸 3a ポリエステル樹脂糸 3b ポリエステル樹脂糸 4 スパン糸 4a 合成繊維糸 4b 合成繊維糸 5 合成繊維糸 6 ループ 7 湾曲耳部 8 補強縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 聖士 大阪府大阪市中央区南久宝寺町4丁目5 番2号 清原株式会社内 審査官 菅野 あつ子 (56)参考文献 特開 昭56−118924(JP,A) 実開 昭53−117302(JP,U) 特公 昭56−29014(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A41D 27/06 D03D 1/00 D04B 21/00 - 21/20
Claims (4)
- 【請求項1】 長手方向に交叉する幅方向に略平行に配
索される複合横糸に対し長手方向に略平行に配索される
縦糸によりメリヤス編みにて連続する鎖状にループ状の
編目を形成し、該ループ状の編目内に複合横糸を配索す
ることにより編物組織に編成し、前記複合横糸は合成樹
脂モノフィラメントよりなる所望本数の糸と複数本の合
成繊維糸を撚り合わしたスパン糸よりなる編糸とが含ま
れる複合糸により幅方向の少なくとも一側に湾曲耳部を
形成し、該湾曲耳部は隣接する相互が縦糸により長手方
向に結着され、該縦糸に略平行に補強用縦糸を外側に配
索し、前記湾曲耳部から複数本の合成繊維糸を1本に撚
り合わした編糸を引出し、該編糸を形成する複数本の合
成繊維糸のうち所望本数を補強用縦糸に捲回するか結着
する等して固定して補強用縦糸と一緒に一部の編糸を配
索するとともに分岐される編糸の残りの合成繊維糸を補
強用縦糸の内方に所望距離隔てて隣接して設けられた前
記湾曲耳部を介して長手方向に隣接するループ状の前記
編目内に複合横糸として幅方向に配索することにより編
物組織の補強縁部を側縁に形成したことを特徴としたイ
ンサイドベルト。 - 【請求項2】 複合横糸は、合成樹脂モノフィラメント
よりなる所望径、所望本数の糸と、複数本の合成繊維糸
を撚り合わした編糸としてのスパン糸と、熱可塑性の合
成繊維糸とよりなる複合糸を一束にして配索されること
を特徴とした請求項1に記載のインサイドベルト。 - 【請求項3】 縦糸は、複数本の合成繊維糸が1本に撚
り合わされるスパン糸を用いて形成され、該スパン糸に
よりメリヤス編みにて連続する鎖状に形成されるループ
状の編目内に対応位置に配索される前記複合横糸が挿入
され編成されることを特徴とした請求項1に記載のイン
サイドベルト。 - 【請求項4】 複合横糸は、所望径、所望本数の合成樹
脂モノフィラメントよりなる糸と、熱可塑性の合成繊維
糸とを縦糸によりメリヤス編みにて連続する鎖状を形成
するループ状の編目内に適宜配列にて配索されることを
特徴とする請求項1に記載のインサイドベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10035824A JP3019257B2 (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | インサイドベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10035824A JP3019257B2 (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | インサイドベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11229216A JPH11229216A (ja) | 1999-08-24 |
JP3019257B2 true JP3019257B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=12452711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10035824A Expired - Fee Related JP3019257B2 (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | インサイドベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3019257B2 (ja) |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP10035824A patent/JP3019257B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11229216A (ja) | 1999-08-24 |
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