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JP4171450B2 - 面ファスナー - Google Patents

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JP4171450B2
JP4171450B2 JP2004211187A JP2004211187A JP4171450B2 JP 4171450 B2 JP4171450 B2 JP 4171450B2 JP 2004211187 A JP2004211187 A JP 2004211187A JP 2004211187 A JP2004211187 A JP 2004211187A JP 4171450 B2 JP4171450 B2 JP 4171450B2
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Description

この発明は、基布の裏面に熱可塑性樹脂によるバックコーティングを施す必要のない基布から形成され、安定した形態で表面が毛羽立たず美しい基布から形成された面ファスナーに関するものである。
従来、面ファスナーにおいて、係合素子用糸を経糸、緯糸で織成した基布に織り込んで、係合素子用糸を基布に強固に固定して頑丈な面ファスナーに仕上げるため、基布の裏面全体にポリエステル系樹脂やポリウレタン系樹脂などの樹脂を塗布して係合素子用糸を固定したバックコーティング方式を施した面ファスナーが知られている。
また、面ファスナーを表基布と裏基布とからなる経二重織物の基布に面ファスナーの係合素子を形成する係合素子用糸を織り込み、織成面の表面へ係合素子が突出する形に植設し、表基布と裏基布との間に経糸、緯糸、係合素子用糸あるいは接結糸を配した構成糸よりも融点の低い熱溶融糸を織り込み、例えば構成糸にナイロン66繊維を用い、熱溶融糸にナイロン6繊維を用い、織成後熱溶融糸を加熱溶融して表基布と裏基布とを一体に溶着した面ファスナーが知られている。
特開平11−244010号公報 特開2001−309805号公報
前項で述べた面ファスナーの基布の裏面をコーティングした面ファスナーは、織成した基布の裏面全体にポリエステル系樹脂や、ポリウレタン系樹脂などの樹脂を塗布するバックコーティングを施すため、面ファスナーの基布裏面が硬直化して肌触りが悪く製品の柔軟性を失う傾向が強い。
また面ファスナーを表基布と裏基布とから形成する経二重織物の基布に係合素子用糸を織り込み、表基布の表面に係合素子を植設するとともに、表基布と裏基布との間に融点の低い熱溶融糸を織り込んで加熱溶融して、表基布と裏基布とを溶着した面ファスナーは、係合素子の根元を基布に強固に固定することができるが、表基布の表面に形成される係合素子が存在しない耳部などの非係合部が他物またはフック係合素子によって表面が毛羽立ち見映えが悪く、かつ係合機能を低下させる恐れがある。
この発明は、上述の問題点を考慮して発明されたものであり、請求項1記載の発明は、面ファスナーが表基布と裏基布とからなる経二重織物から作製し、基布の表面に係合部と非係合部とが存在する形に形成し、非係合部の経糸が毛羽立ちするのを防ぎ、見映えのよい、しかも係合機能を低下させることがなく柔軟性を備えた品質のよい面ファスナーを提供することが主たる目的である。
請求項2および3記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、面ファスナーの基布の表面に存在する係合素子がない非係合部の部位を特定し、この非係合部を搦み糸を用いて毛羽立ちを防止した面ファスナーを提供することが目的である。
請求項4および5記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の目的に加え、面ファスナーに配する搦み糸を経糸の何処を抑圧すれば効果があるか、その部位を特定し、かつ表基布、裏基布の双方に配するか、あるいは表基布のみに配し、有効に毛羽立ち防止機能が発揮できる面ファスナーを提供することが目的である。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、搦み糸の素材を特定し、搦み糸自体の毛羽立ちを防止できる面ファスナーを提供することが目的である。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の目的に加え、簡単な織組織で感触が柔軟で体裁のよい経二重織物から形成した面ファスナーを提供することが目的である。
前記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1記載の発明は、表基布4と裏基布5とからなる経二重織物1から形成し、基布4,5に面ファスナーの係合素子7を形成する係合素子用糸8を織り込み、表基布4の表面に係合素子7を突出させた係合部10と係合素子7のない非係合部11とを形成し、非係合部11は搦み糸13が表基布4における1本以上の経糸2に跨って設けられ、次に裏基布5における1本以上の緯糸3と経方向において交錯する織り組織によって、非係合部11における経糸2を搦み糸13で絡み付ける動作を繰り返し反復し、表基布4と裏基布5との間に経糸2、緯糸3、係合素子用糸8、搦み糸13よりも融点の低い熱溶融糸14を織り込み、この熱溶融糸14を加熱し溶融して表基布4と裏基布5とを一体に溶着した面ファスナーを主な構成とするものである。
面ファスナーを表基布4と裏基布5とからなる経二重織物1から織成し、基布4,5上に面ファスナーの係合素子7を形成する係合素子用糸8を織り込んで織成面の表面へ係合素子7を突出させて係合部10を形成し、表基布4に設ける係合素子7のない非係合部11における経糸2を搦み糸13で絡み付け、表基布4と裏基布5との間に経糸2、緯糸3、係合素子用糸8、搦み糸13よりも融点の低い熱溶融糸14を織り込み、この熱溶融糸14を加熱し溶融して表基布4と裏基布5とを一体に溶着した面ファスナーを主な構成とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、搦み糸13は基布4,5の縦方向に配列された係合素子7間に形成された係合素子7のない非係合部11に配設した面ファスナーである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、搦み糸13は基布4,5の両側縦方向に形成された係合素子7のない耳部12の非係合部11に配設した面ファスナーである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、搦み糸13は表基布4に配する2本の経糸2のうち、一方の経糸2は中間を抑圧し、他方の経糸2は前後の緯糸3との交錯部分を抑圧する形で左右に跨り、表基布4の1本の緯糸3および裏基布5の2本の緯糸3に引っ掛けて織り込んだ面ファスナーである。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、搦み糸13は表基布4に配する2本の経糸2が表基布4の緯糸3の表面で交錯する前後において経糸2を抑圧する形で左右に跨設し、搦み糸13を表基布4の緯糸3に引っ掛けて織り込んだ面ファスナーである。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、非係合部11の経糸2を絡み付ける搦み糸13は、ポリアミド系、ポリエステル系などの合成繊維のモノフィラメントから形成した面ファスナーである。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、面ファスナーの素材に用いる経二重織物は、経糸2が表基布4と裏基布5との接結糸となって織成され、基布4,5の緯糸3を3本以上にわたって跨ぎ、経糸2が表基布4また裏基布5の表面に表れる形に織り込んだ面ファスナーである。
この出願の発明の効果として、請求項1記載の発明は、表基布と裏基布とからなる経二重織物の基布に面ファスナーの係合素子を形成する係合素子用糸を織り込み、表基布の表面に係合素子を突出させた係合部と係合素子のない非係合部とを形成し、非係合部は搦み糸が表基布の1本以上の経糸に跨設し、次に裏基布の1本以上の緯糸と経方向において交錯する織り組織を反復し、表基布と裏基布との間に経糸、緯糸、係合素子用糸、搦み糸よりも融点の低い熱溶融糸を織り込み、加熱溶融して表基布と裏基布とを一体に溶着したことによって、下記の効果を奏する。
面ファスナーの基布に形成される係合素子のない非係合部における経糸および緯糸を搦み糸用いて特定な形態によって経糸に絡み付け、また搦み糸を緯糸と交錯させることで、非係合部の表面が毛羽立ちするのを未然に防ぎ、見映えのよくかつ係合素子の根元を基布に強固に固定することができるから係合機能の向上が図れる。また面ファスナーの裏面が樹脂によるコーティングがなされていないので、柔軟性があり肌触りがよく品質のよい面ファスナーに仕上げることができる効果がある。
請求項2および3記載の発明は、それぞれ請求項1記載の発明の効果に加え、基布の縦方向に配列した係合素子間に形成された非係合部、または基布の両側縦方向に形成された耳部の非係合部に搦み糸を配設したことによって、縦方向に配列された係合素子のない非係合部また両側縦方向の係合素子のない耳部の非係合部を簡単に毛羽立ちのない見映えのよい面ファスナーに仕上げることができる効果がある。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、搦み糸は表基布に配する2本の経糸のうち、一方の経糸は中間を、他方の経糸は前後の緯糸との交錯部分をそれぞれ抑圧する形で左右に跨設し、表基布の1本の緯糸および裏基布の2本の緯糸に引っ掛けて織り込んだことによって、搦み糸は、表基布と裏基布とにわたって織り込まれ、表基布と裏基布との接結糸の役目を果たし、頑丈で体裁のよい面ファスナーに仕上げることができる効果がある。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、搦み糸は表基布に配する2本の経糸が緯糸の表面で交錯する前後を抑圧する形で左右に跨設し、表基布の緯糸に引っ掛けて織り込んだことによって、搦み糸を表基布のみに配して非係合部の毛羽立ち防止を簡易に達成させることができ、体裁のよい面ファスナーを簡便に作製できる効果がある。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、搦み糸は合成繊維のモノフィラメントから形成したことによって、搦み糸自体が毛羽立つことがなく、経糸の毛羽立ちを長期にわたって防止することができる効果がある。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、経糸は表基布と裏基布との接結糸となり緯糸を3本以上跨いで、表基布また裏基布の表面に表れる形に織り込んだことによって、簡単な織組織で手触りが柔らかく長期の使用に耐えられる面ファスナーの素材に仕上げられる効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕著である。
この発明における面ファスナーは、図1,2に示すように、経二重織組織の織物1で、経糸2と緯糸3とによって織成された表基布4と裏基布5とから形成され、表基布4と裏基布5の一方または両方にわたって、面ファスナーの係合素子7を形成するための係合素子用糸8を織り込み、係合部10を形成する。経二重織物1はニードル織機によって平織組織で織成する。
面ファスナーは、ポリアミド系、ポリエステル系またはポリプロピレン系の合成繊維の経糸2と同じく同種の合成繊維のダブルピックの緯糸3とによって経二重織物1の表基布4と裏基布5とを織成し、同時に面ファスナーの係合素子7を形成するための係合素子用糸8を織り込んで表基布4上に係合部10を形成する。係合部10は上記の合成繊維のマルチフィラメントを用いてループ状係合素子7、また同種の合成繊維のモノフィラメントを用いてフック状係合素子7を形成する。
表基布4には、係合素子7による係合部10と係合素子7のない非係合部11を形成する。非係合部11は基布4,5の両側の耳部12、また基布4,5の表面縦方向に適宜幅で係合素子7間に形成する。この非係合部11における表基布4の複数本の経糸2を搦み糸13で絡み付ける。
搦み糸13は合成繊維のモノフィラメントを用いて、図1に示すように表基布4の耳部12に配された2本の経糸2例えば(e),(c)を搦み糸13によって絡み付けるが、搦み糸13は裏基布5の緯糸3(2)と交錯した後、経糸2(e),(c)上を浮かせて跨らせ、裏基布5の緯糸3(4)に引っ掛けて交錯させた後、表基布4の緯糸3(1′)、裏基布5の緯糸3(2′)と交錯させた後、経糸2(c),(e)上を跨らせて、裏基布5の緯糸3(4′)に引っ掛けて交錯させ順次この織組織を繰り返して絡み付けて織成する。搦み糸13は経糸2(e)の中間と、経糸2(c)の前後の緯糸3(3)、(4)との交錯部分を抑圧する形で跨設する。
織成される表基布4と裏基布5との間には経糸2、緯糸3、係合素子用糸8および搦み糸13よりも融点が低い合成繊維の熱溶融糸14を挿通し介在する形で織り込み、織成後において熱溶融糸14を加熱溶融することにより、表基布4と裏基布5とを内面において一体に溶着するとともに、溶融部分の一部が係合素子7の根元の内面および搦み糸13に付着して係合素子7の根元および搦み糸13を表基布4と裏基布5へ強固に固定する。
この面ファスナーは、係合素子7のない非係合部11における経糸2複数本を搦み糸13で絡み付けることにより、面ファスナーを使用したとき、非係合部11を係合相手の面ファスナー、特にフック状係合素子7または他物に引っ掛かり、経糸2を毛羽立てて面ファスナーの品質の低下をきたすことを搦み糸13によって阻止するものである。なお、搦み糸13は複数本の経糸2を絡み付けるのでなく、非係合部11における1本の経糸2を絡み付けて織成してもよい。
図1,2に示す実施例の面ファスナーについて説明すると、面ファスナーはポリアミド系、ポリエステル系、ポリプロピレン系の合成繊維のマルチフィラメントから形成した経糸2と同じく同種の合成繊維のダブルピックの緯糸3とによって経二重織物1の表基布4と裏基布5とをニードル織機を用いて平織組織で織成する。この際面ファスナーの係合素子7を形成するための係合素子用糸8を織り込む。係合素子用糸8はループ状係合素子7を作製する場合は、ポリアミド系またはポリエステル系あるいはポリプロピレン系などの合成繊維のマルチフィラメントを織り込みナッピングまたはブラッシングしてループ状係合素子7を形成する。またフック状係合素子7を作製する場合は、同種の合成繊維のモノフィラメントを織り込んでループを形成し、後にループの一側をカットしてフック状係合素子7を形成する。
係合素子用糸8は表基布4の経糸2と裏基布5の経糸2とを数ピックおきに左右に浮かせて跨いでループ状に織り込み、表面に係合素子7のループ部分が突出する形の係合部10を形成する。またダブルピックの緯糸3の一側端を耳糸15によってループ状に連綴して耳部12を形成し、耳部12は係合素子7のない非係合部11を図4に示すような形に面ファスナーの両側に形成する。この耳部12における非係合部11の経糸2(c),(e)の2本を前記と同種の合成繊維のモノフィラメントからなる搦み糸13を用いて絡み付ける。
経糸2(l)、(h)、(d)と経糸2(j)、(f)は裏基布5に配される経糸2であり、経糸2(l)、(h)、(d)は緯糸3(1)の下を潜り、緯糸3(2)の上を跨ぎ、さらに緯糸3(3)、(4)、(1′)へ潜り込む操作を繰り返して織成し、経糸2(j)、(f)は緯糸3(1)、(2)、(3)の下を潜り抜け、緯糸3(4)の上へ浮かせて跨ぎ、これを繰り返す。また経糸2(k)、(g)、(c)と経糸2(i)、(e)は裏基布4に配される経糸であり、経糸2(k)、(g)、(c)は緯糸3(1)、(2)の上を跨ぎ、緯糸3(3)の下へ潜り緯糸3(4)上へ浮かせて跨ぐ操作を繰り返して織成し、経糸2(i)、(e)は経糸2(l)の下へ潜り込み、経糸2(2)、(3)、(4)の上へ浮き上がらせて跨ぎ、これを繰り返して織成する。
このように織成することで、経糸2が表基布4と裏基布5との接結糸となり経二重織物が織られる。経糸2(k)、(i)、(g)、(e)、(c)は表基布4側で緯糸3を3本跨ぐ状態となり、経糸2(l)、(h)、(d)、(j)、(f)は裏基布5側で緯糸3を3本潜る状態となる。
絡み付けは図1に示すように、搦み糸13は裏基布5の緯糸3(2)と交錯させた後、表基布4の緯糸3(3)と経糸2(e)、(c)上を浮かせて跨らせ、裏基布5の緯糸3(4)に引っ掛けて交錯させた後、表基布4の緯糸3(1′)、裏基布5の緯糸3(2′)と交錯させた後、表基布4の経糸2(c)、(e)および緯糸3(3′)上を跨らせて裏基布5の緯糸3(4′)に引っ掛けて交錯させ、順次この組織を繰り返して絡み付けて織成する。搦み糸13は、経糸2(e)の中間と、経糸2(c)の前後の緯糸3との交錯部分を抑圧する形で跨設される。
また、経糸2(g)、(i)を絡み付ける搦み糸13は、表基布4の緯糸3(1)と経糸2(g)、(i)上を浮かせて跨らせ、裏基布4の緯糸3(2)に引っ掛けて交錯させた後、表基布4の緯糸3(3)、裏基布5の緯糸3(4)に交錯させた後、表基布4の経糸2(i)、(g)および緯糸3(1′)上を跨らせて裏基布5の緯糸3(2′)に引っ掛けて交錯させ、順次この織組織を繰り返して絡み付けて織成する。
織成される表基布4と裏基布5との間に経糸2、緯糸3、係合素子用糸8および搦み糸13よりも融点の低い合成繊維の熱溶融糸14を挿通し介在する形で織り込む。例えば経糸2、緯糸3、係合素子用糸8および搦み糸13にポリアミド系のナイロン66繊維を用い、熱溶融糸14にナイロン6繊維を用いて織成し、織成後に熱溶融糸14であるナイロン6繊維を加熱し溶融して表基布4と裏基布5とを内面において一体に溶着し、溶融部分の一部が係合素子7の根元および搦み糸13に付着して強固に固定する。
面ファスナーの裏面である裏基布5の表面に樹脂が滲透することがなく、肌触りがよくしかも非係合部11は搦み糸13によって絡み付けられ、係合相手のフック状係合素子7または他物との接触、例えばブラッシングなどの加工において表基布4の表面は毛羽立ちすることがなく、長期にわたって安定した状態で係脱操作が行え、品質のよい面ファスナーが得られる。
なお経二重織物1の織組織は平織組織に限定されるものではなく他の組織で織成してもよい。また面ファスナー上に形成される係合素子7のない非係合部11は、例えば図5に示すように面ファスナーの中央縦方向に非係合部11を形成し、この非係合部11の経糸2に搦み糸13を絡み付けて毛羽立ちを防止することもできる。
図3に示す実施例の面ファスナーは、経二重織物1の表基布4と裏基布5との織組織および経糸2、緯糸3、係合素子用糸8、搦み糸13および熱溶融糸14の素材は前記各実施例と同様であり、異なるところは搦み糸13を絡み付ける経糸2は表基布4の非係合部11に配された経糸2、1本に対し絡み付ける形態で異なる。
搦み糸13は、図3に示すように表基布4における非係合部11に配された経糸2(i)、(g)にそれぞれ搦み糸13を絡み付ける。例えば経糸2(i)に対して搦み糸13は緯糸3(1)と交錯した後、緯糸3(2)に引っ掛けて潜り、次に経糸2(i)の表基布4上に表出する中間部分を左右に跨いで経糸2を抑止して緯糸3(4)に引っ掛けて潜り、緯糸3(1′)と交錯した後、緯糸3(2′)に引っ掛けて潜り、次に経糸2(i)の表基布4上に表出する中間部分を左右に跨いで経糸2を抑止して緯糸3(4′)に引っ掛けて潜り、緯糸3(1″)と交錯して緯糸3(2″)に引っ掛けて潜り、次に経糸2(i)の表基布4上に表出する中間部分を左右に跨いで経糸2を抑止して緯糸3(4′)に引っ掛けて潜る形態を繰り返して織成する。
経糸2(g)に対する搦み糸13は、経糸2(g)の表基布4上に表出する中間部分を左右に跨いで経糸2を抑止して緯糸3(2)に引っ掛けて潜り、次に緯糸3(3)と交錯して緯糸3(4)に引っ掛けて潜り、次に経糸2(g)の表基布4上に表出する中間部分を左右に跨いで経糸2を抑止して緯糸3(2′)に引っ掛けて潜り、緯糸3(3′)と交錯して緯糸3(4′)に引っ掛けて潜り、次に経糸2(g)の表基布4上に表出する中間部分を左右に跨いで経糸2を抑止して緯糸3(2″)に引っ掛けて潜り、緯糸3(3″)と交錯して緯糸3(4″)に引っ掛けて潜る形態を繰り返して織成する。以上のとおり表基布4の非係合部11に配された1本の経糸2に対し搦み糸13を絡み付け、非係合部11の経糸2の毛羽立ちを防止するものである。
この発明の面ファスナーは、面ファスナーの表面が柔軟性を備え肌触りがよいので、衣服、鞄、袋物などの開口部は勿論、特に衣服などの肌に接触する下着、パジャマ、おむつカバーなどに取り付けて使用するのに好適である。
搦み糸を表基布と裏基布とに絡み付けた面ファスナーの組織図である。 同上面ファスナーの断面図である。 搦み糸を1本の経糸に絡み付けた面ファスナーの組織図である。 両側に非係合部を備えた面ファスナーの斜視図である。 両側と中央に非係合部を備えた面ファスナーの斜視図である。
符号の説明
1 織物
2 経糸
3 緯糸
4 表基布
5 裏基布
7 係合素子
8 係合素子用糸
10 係合部
11 非係合部
13 搦み糸
14 熱溶融糸

Claims (7)

  1. 表基布4と裏基布5とからなる経二重織物1の基布4,5に面ファスナーの係合素子7を形成する係合素子用糸8を織り込み、表基布4の表面に係合素子7を突出させた係合部10と係合素子7のない非係合部11とを形成し、非係合部11は搦み糸13が表基布4の1本以上の経糸2に跨設し、次に裏基布5の1本以上の緯糸3と経方向において交錯する織り組織を反復し、表基布4と裏基布5との間に経糸2、緯糸3、係合素子用糸8、搦み糸13よりも融点の低い熱溶融糸14を織り込み、加熱溶融して表基布4と裏基布5とを一体に溶着してなることを特徴とする面ファスナー。
  2. 基布4,5の縦方向に配列した係合素子7間に形成された非係合部11に搦み糸13を配設してなる請求項1記載の面ファスナー。
  3. 基布4,5の両側縦方向に形成された耳部12の非係合部11に搦み糸13を配設してなる請求項1記載の面ファスナー。
  4. 搦み糸13は表基布4に配する2本の経糸2のうち、一方の経糸2は中間を、他方の経糸2は前後の緯糸3との交錯部分をそれぞれ抑圧する形で左右に跨設し、表基布4の1本の緯糸3および裏基布5の2本の緯糸3に引っ掛けて織り込んでなる請求項1記載の面ファスナー。
  5. 搦み糸13は表基布4に配する2本の経糸2が緯糸3の表面で交錯する前後を抑圧する形で左右に跨設し、表基布4の緯糸3に引っ掛けて織り込んでなる請求項1記載の面ファスナー。
  6. 搦み糸13は合成繊維のモノフィラメントから形成してなる請求項1記載の面ファスナー。
  7. 経糸2は表基布4と裏基布5との接結糸となり緯糸3を3本以上跨いで、表基布4また裏基布5の表面に表れる形に織り込んでなる請求項1記載の面ファスナー。
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