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JP2991241B2 - 超高分子量の感熱性ポリアクリルアミド系誘導体の製造方法 - Google Patents

超高分子量の感熱性ポリアクリルアミド系誘導体の製造方法

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Publication number
JP2991241B2
JP2991241B2 JP2234158A JP23415890A JP2991241B2 JP 2991241 B2 JP2991241 B2 JP 2991241B2 JP 2234158 A JP2234158 A JP 2234158A JP 23415890 A JP23415890 A JP 23415890A JP 2991241 B2 JP2991241 B2 JP 2991241B2
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JP
Japan
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polymer
added
acrylamide
temperature
vinyl compound
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JP2234158A
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昭二 伊藤
良宏 林
英明 井川
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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Publication date
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な超高分子量の感熱性ポリアクリルア
ミド系誘導体の製造方法に関するものである。更に詳し
く言えば、本発明は、増粘剤、遮光体、温度センサー、
吸着剤、更には玩具、インテリア、防染糊、ディスプレ
イ、分離膜、メカノケミカル材料に利用しうる感熱性ポ
リアクリルアミド系誘導体の製造方法に関するものであ
る。
従来の技術 水溶性高分子化合物の中には、水溶液状態においてあ
る温度(転移温度又は曇点)以上では析出白濁化し、そ
の温度以下では溶解透明化するという特殊な可逆的溶解
挙動を示すものがあり、このものは、感熱性高分子化合
物あるいは親水性−疎水性熱可逆性高分子化合物と呼ば
れ、近年、メカノケミカル材料、防染糊、分離材料等と
して注目されるようになってきた。
このような感熱性高分子化合物としては、これまでポ
リ酢酸ビニル部分けん化物、ポリビニルメチルエーテ
ル、メチルセルロース、ポリエチレンオキシド、ポリビ
ニルメチルオキサゾリディノン及びポリアクリルアミド
誘導体などが知られている。
しかしながら、感熱性ポリアクリルアミド系誘導体を
含め上記の高分子化合物は、例えば分離膜、メカノケミ
カル材料に利用しようとしても、材料の強度が弱く、ま
た増粘剤・凝集剤としても十分な性能を発揮するに足る
高分子のものが得られずその適用範囲が制限されるのを
免れなかった。高分子材料の強度向上のためには、その
高分子量化が必須の条件である。
発明が解決しようとする課題 本発明は、このような事情のもとで、感熱性ポリアク
リルアミド系誘導体の利用範囲を拡大すべく、昇温によ
り水に不溶化しかつ材料の強度が高い超高分子量を持つ
感熱性高分子の製造方法を提供することを目的としてな
されたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、アクリルアミ
ド系ビニル化合物を重合させて感熱性高分子を合成する
に当りその単独重合体が親水性−疎水性熱可逆的溶解特
性を示すアクリルアミド系ビニル化合物を水溶液中で曇
点以上の温度でラジカル重合させてえられる生成重合体
は、沈澱重合の際生ずる架橋構造のため、冷水、各種有
機溶媒に溶解しないこと。および、カチオン界面活性剤
あるいはアニオン界面活性剤を感熱性高分子化合物水溶
液に添加するとその添加量の増加と共に熱刺激による相
転移現象が緩慢になることを見出した。すなわち界面活
性剤を感熱性高分子化合物水溶液に添加した系では感熱
性高分子化合物が昇温により相転移するがその際この高
分子の一部が界面活性剤のミセル内で相転移し微粒子と
なって析出するため、見かけ上昇温による相転移現象が
緩慢になってみえると考えられる。これを感熱性ポリア
クリルアミド系誘導体の重合に応用を試みた。アクリル
アミド系誘導体の1種または2種以上を含有する水溶液
または水分散液にカチオン界面活性剤あるいはアニオン
界面活性剤を臨界ミセル濃度以上の濃度で添加しその高
分子の曇点以上の温度でラジカル重合させるとミセル内
で沈澱して重合し、感熱性高分子がミセル内で微粒子と
なって析出し、重合体エマルシヨンが生成する。これを
曇点以下の温度に冷却すると相転移して、極限粘度2.0
〜6.0に相当する分子量の高分子が生成することを見出
し本発明を完成するに至った。
本発明で用いるアクリルアミド系ビニル化合物は一般
(上式でR1は水素またはアルキル基であり、R1が水素で
ある時は、R2はアルキル基。)で表される。
本発明の対象となるその単独重合体が感熱性を示すア
クリルアミド系ビニル化合物としては、N−エチルアク
リルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、N−イ
ソプロピルアクリルアミド、N−シクロプロピルアクリ
ルアミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−メチル
−N−エチルアクリルアミド、N−メチル−N−n−プ
ロピルアクリルアミド、N−メチル−N−イソプロピル
アクリルアミド、N−アクリロイルピペリジン、N−ア
クリロイルピロリジン等をあげることができる。
本発明の対象となるその単独重合体が水溶性でかつ感
熱性を示さないアクリルアミド系ビニル化合物として
は、アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N
−ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミド、N−アクリロイルモルホリン、N−ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチルアク
リルアミド、N−2−メトキシエチルエチルアクリルア
ミド等をあげることができる。
本発明の対象となるその単独重合体が水不溶性(親油
性)であるアクリルアミド系ビニル化合物としては、N
−n−ブチルアクリルアミド、N−sec−ブチルアクリ
ルアミド、N−tert−ブチルアクリルアミド、N−n−
ヘキシルアクリルアミド、N−n−オクチルアクリルア
ミド、N−tert−オクチルアクリルアミド、N−n−ブ
トキシプロピルアクリルアミド、N−2−エチルヘキシ
ロキシプロピルアクリルアミド、N−フルフリルアクリ
ルアミド、N−アクリロイル−2,6−ジメチルモルホリ
ン、N−メチルチオプロピルアクリルアミド、N−アク
リロイルベンズヒドラジッド、N−クロロプロピルアク
リルアミド、N,N−ジ−n−プロピルアクリルアミド、
N,N−ジ−イソプロピルアクリルアミド等をあげること
ができる。
アクリルアミド系ビニル化合物の1種または2種以上
の重合による方法によって感熱性高分子を製造する際、
単独重合体の水溶液が感熱性を示すアクリルアミド系ビ
ニル化合物と他のビニル化合物の仕込比(モル比)は、
これらビニル化合物の組合せにもよるが、通常100:0か
ら10:90である。好ましくは100:0から40:60である。ま
た、単独重合体が水溶性で、かつその水溶液が感熱性を
示さないアクリルアミド系ビニル化合物と単独重合体が
水不溶性を示す他のアクリルアミド系ビニル化合物の仕
込比(モル比)は、これらビニル化合物の組合せにもよ
るが、通常99:1から40:60、好ましくは80:20から50:50
である。
単独重合体の水溶液が感熱性を示さないアクリルアミ
ド系ビニル化合物の1種または2種以上と単独重合体が
水不溶性を示す他のアクリルアミド系ビニル化合物の1
種または2種以上との重合による方法により得られた感
熱性高分子水溶液の曇点は、構成単位となるビニル化合
物の種類、組合せ及びその組成比によって制御すること
ができる。その場合、単独重合体の水溶液が感熱性を呈
するアクリルアミド系ビニル化合物の2種以上で形成さ
れた共重合体では、各単独重合体の曇点とその組成との
間に加成性が成り立つことが多い。また、単独重合体の
水溶液が感熱性を示すアクリルアミド系ビニル化合物の
1種以上とそれ以外の共重合しうるビニル化合物1種以
上とを共重合する場合、それらビニル化合物の導入によ
り、共重合体水溶液の曇点は変化するが、一般には、親
水性ビニル化合物の導入は曇点を上昇させ、一方少量の
親油性ビニル化合物の導入は曇点を下降させる傾向にあ
る。しかし、多量の親油性ビニル化合物の導入は、共重
合体を水不溶性にし、多量の親水性ビニル化合物の導入
は、共重合体を水溶性にして、ともに感熱性を呈さない
共重合体となる。なお、その他のビニル化合物として
は、その単独重合体が水溶性でかつ感熱性を示さないア
クリルアミド系ビニル化合物、その単独重合体が水不溶
性であるアクリルアミド系ビニル化合物、(メタ)アク
リル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート等のアクリ
ル酸誘導体、アクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、スチレン等をあげることができる。
超高分子量の熱可逆性ポリアクリルアミド系誘導体の
製造には、重合反応媒体としては、水を用いる必要があ
る。本発明に用いる水はイオン交換水、蒸留水、上水等
が使用される。
重合を開始する方法としては、放射線あるいは電子線
を照射するか、ラジカル重合開始剤の存在下に加熱する
か、光増感剤の存在下光照射するなど通常知られている
任意の方法を用いることができる。本発明で用いられる
重合開始剤は、水溶性ラジカル開始剤であれば、何れも
使用することができる。例えば、過硫酸アンモニウム、
過流酸カリ、過酸化水素、tert−ブチルパーオキシド等
の過硫酸塩や亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、硝酸第二セリウ
ムアンモニウム等のレドックス系開始剤、2,2′−アゾ
ビス−2−アミジノプロパン塩酸塩、2,2′−アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリル、4,4′−アゾビス−4
−シアノバレイン酸及びその塩等のアゾ化合物をあげる
ことができる。また、上記の開始剤を2種以上併用する
ことも可能である。ラジカル重合開始剤の使用量は単量
体に対し通常0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜8重量
%使用される。重合温度は、使用する開始剤及び使用す
るビニル化合物により変化するが、通常0〜100℃でか
つ生成高分子水溶液の曇点以上の温度である。
本発明で用いる界面活性剤は、カチオン界面活性剤お
よびアニオン界面活性剤が用いられる。具体的にはカチ
オン界面活性剤としては、トリメチルステアリルアンモ
ニウムクロリド[(C18H37N(CH3]Cl、トリメチル
セチルアンモニウムクロリド[(C16H33N(CH3]C
l、トリメチルセチルアンモニウムブロミド[(C16H33N
(CH3]Br、トリメチルn−テトラデシルアンモニ
ウムクロリド[(C14H29N(CH3]Cl等カチオン界面
活性剤の疎水基の鎖長がC12以上の長鎖を有するものを
使用する必要がある。アニオン界面活性剤としてはハー
ドドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ソフトドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、4−n−オクチル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホこは
く酸ナトリウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホ
ン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、ノニルフェ
ノール硫酸エステルナトリウム塩等アニオン界面活性剤
の疎水基の鎖長がC12以上の長鎖を有するものを使用す
る必要がある。これらのカチオン界面活性剤の1種また
は2種以上、アニオン界面活性剤の1種または2種以上
併用してもよい。これらのイオン型界面活性剤のなか
で、特に好ましいものは、トリメチルステアリルアンモ
ニウムクロリドおよびドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムである。これらの界面活性剤を感熱性高分子化合
物水溶液に添加した系では感熱性高分子化合物が昇温に
より相転移するが、その際この高分子の一部が界面活性
剤のミセル内で相転移し微粒子となって析出するため、
見かけ上、昇温による相転移現象が肉眼では緩慢になっ
てみえると考えられる。このような現象は、短鎖のイオ
ン型界面活性剤や非イオン界面活性剤を感熱性高分子化
合物水溶液に添加した系では現れない。また、これらの
界面活性剤に感熱性高分子の曇点を著しく変えることが
できる物質の添加は好ましくなく、曇点を著しく変えな
い物質は添加してもよい。
適切に選択されたイオン型界面活性剤を臨界ミセル濃
度以上の濃度の添加された系では水不溶性のビニル化合
物と水溶性ビニル化合物が均一に水に可溶化される。こ
のように曇点以上の温度でラジカル重合あるいはラジカ
ル共重合させるとミセル内重合がおこり感熱性高分子は
ミセル内で微粒子となって析出する。すなわち重合体エ
マルションあるいは共重合体エマルションを形成する。
そのため重合時には重合体エマルションの粘度は低く、
これを曇点以下に温度を下げると相転移して極めて粘度
の高い重合体水溶液あるいは共重合体水溶液を提供で
き、極限粘度2.0〜6.0に相当する分子量の感熱性ポリア
クリルアミド系誘導体が製造される。しかし、一旦重合
体エマルションを曇点以下に冷却すると微粒子状の感熱
性高分子は相転移して水溶性になる。この重合体水溶液
あるいは共重合体水溶液は曇点以上に昇温した場合相転
移して増粘し析出する。
界面活性剤の濃度が臨界ミセル濃度以下の条件下では
感熱性高分子化合物水溶液の昇温による鋭敏な相転移が
みられる。感熱性ポリアクリルアミド系誘導体を重合す
る際、このような臨界ミセル濃度以下の条件下重合を試
みると、沈澱重合が起こり、得られた生成重合体は、一
部架橋構造しているので、溶剤に可溶な高分子は得られ
ない。
発明の効果 本発明の新規な超高分子量の感熱性ポリアクリルアミ
ド系誘導体の製造方法は、極限粘度2.0〜6.0に相当する
分子量の感熱性ポリアクリルアミド系誘導体が製造され
る。従来の方法では、分離膜、メカノケミカル材料に利
用しようとしても、材料の強度が弱く、また増粘剤・凝
集剤としても十分な性能を発揮するに足る高分子のもの
が得られなかった。本発明の方法で得られる高分子は分
子量が高いので材料の強度が高く、また増粘剤・凝集剤
としても十分な性能を発揮し、広範囲の用途が期待され
る。
以下、参考例、実施例により本発明を説明するが本発
明はこれに限定されるものではない。
参考例1 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた二枝付の21の三角
フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド130.08
g、蒸留水1000gを加え窒素ガスを1時間激しく通じた。
ついで過硫酸アンモニウム30mgを加え、窒素気流下に攪
拌しながら60℃で1時間重合を行わせる。重合の進行と
共に白色沈澱が生成した。この重合体は、一部架橋をと
もなっており、冷水、各種有機溶媒に膨潤はするが可溶
でない。
参考例2 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた二枝付の500mlの
三角フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド1
0.07g、蒸留水150g、、トリメチルn−オクチルアンモ
ニウムクロリド(陽イオン界面活性剤は、一般式(CH3
(CH2nN(CH3)Cl(n=7))0.54gを加え窒素
ガスを1時間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム
15.6mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら60℃で1時間
重合を行わせる。重合の進行と共に卵の白身のように固
化した。この重合体は、一部架橋をともなっており、冷
水、各種有機溶媒に膨潤はするが可溶でない。
参考例3 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた二枝付の500mlの
三角フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド1
0.07g、蒸留水150g、、トリメチルドデシルアンモニウ
ムクロリド(陽イオン界面活性剤は、一般式(CH3(C
H2nN(CH3)Cl(n=11))0.50gを加え窒素ガス
を1時間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム6.0m
gを加え、窒素気流下に撹拌しながら60℃で2時間重合
を行わせる。重合の進行と共に牛乳状コロイドのように
なった。この重合体は、一部架橋をともなっており、冷
水、各種有機溶媒に膨潤はするが可溶でない。
実施例1 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた二枝付の500mlの
三角フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド2
0.13g、蒸留水300g、、トリメチルステアリルアンモニ
ウムクロリド(陽イオン界面活性剤は、一般式(CH3(C
H2nN(CH3)Cl(n=17))1.02gを加え窒素ガス
を1時間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム20mg
を加え、窒素気流下に攪拌しながら60℃で2.5時間重合
を行わせる。重合の進行と共に真珠色をした重合体エマ
ルシヨンが生成した。この重合体エマルシヨンは、ポリ
(N−イソプロピルアクリルアミド)の曇点以上の温度
では安定であるが、曇点以下の温度に下げて水溶性にす
ると極めて高粘度の液体となる。しかし、この高粘度の
液体を再び曇点以上の温度に昇温するとポリ(N−イソ
プロピルアクリルアミド)が沈澱する。重合反応後、10
mlのエタノールを反応溶液に加えて重合反応を停止した
のち、熱水に5回洗浄したのち凍結乾燥した。
収量18.13g この重合体の粘度は、溶媒としてテトラヒドロフラン
をもちい、希釈型ウベローデ粘度計で27℃で測定した。
極限粘度=4.00 また、この重合体は冷水、各種有機溶媒に可溶であ
る。
実施例2 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けたU字管付の500ml
の三角フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド
10.28g、蒸留水150.90g、ノニルフェノールE04モル付加
物硫酸エステルNa塩(31%水溶液)1.61gを加え窒素ガ
スを30分間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム7.
3mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら60℃で3時間重
合を行わせる。重合の進行と共に青白味がかった色をし
た重合体エマルシヨンが生成した。
収量=9.94g 極限粘度=3.32 実施例3 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた二枝付の500mlの
三角フラスコの中にN−n−プロピルアクリルアミド1
0.12g、蒸留水150.59g、、トリメチルステアリルアンモ
ニウムクロリド(カチオン界面活性剤は、一般式(CH3
(CH2nN(CH3)Cl(n=17))0.50gを加え窒素
ガスを1時間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム
17.7mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら60℃で2時間
重合を行わせる。重合の進行と共に真珠色をした重合体
エマルシヨンが生成した。この重合体エマルシヨンは、
ポリ(N−n−プロピルアクリルアミド)の曇点以上の
温度では安定であるが、曇点以下の温度に下げて水溶性
にすると極めて高粘度の液体となる。しかし、この高粘
度の液体を再び曇点以上の温度に昇温するとポリ(N−
n−プロピルアクリルアミド)が沈澱する。重合反応
後、10mlのエタノールを反応溶液に加えて重合反応を停
止したのち、熱水に5回洗浄したのち凍結乾燥した。
収量9.37g この重合体の粘度は、溶媒としてテトラヒドロフラン
をもちい、希釈型ウベローデ粘度計で27℃で測定した。
極限粘度=3.28 また、この重合体は冷水、各種有機溶媒に可溶であ
る。
実施例4 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた二枝付の500mlの
三角フラスコの中にN−tert−ブチルアクリルアミド4.
00g、N、N−ジメチルアクリルアミド6.23g、蒸留水15
1.15g、トリメチルステアリルアンモニウムクロリド
(陽イオン界面活性剤は、一般式(CH3(CH2nN(C
H3)Cl(n=17))0.48gを加えて完全に溶解させ
た後、窒素ガスを1時間激しく通じた。ついで過硫酸ア
ンモニウム20mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら60℃
で30分間重合を行わせる。重合の進行と共に真珠色をし
た共重合体エマルションが生成した。この共重合体エマ
ルションは、この共重合体の曇点以上の温度では安定で
あるが、曇点以下の温度に下げて水溶性にすると極めて
高粘度の液体となる。しかし、この高粘度の液体を再び
曇点以上の温度に昇温するとこの共重合体が沈澱する。
重合反応後、10mlのエタノールを反応溶液に加えて重合
反応を停止したのち、熱水に5回洗浄したのち凍結乾燥
した。
収量10.10g この重合体の粘度は、溶媒としてテトラヒドロフラン
を用い、希釈型ウベローデ粘度計で27℃で測定した。極
限粘度=4.10 また、この重合体は冷水、各種有機溶媒に可溶であ
る。
実施例5 滴下漏斗、キャピラリー栓をつけた二枝付の11の三角
フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド50.00
g、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド2.5g、
蒸留水450gを加え窒素ガスを1時間激しく通じた。つい
で過硫酸アンモニウム100mgを加え、窒素気流下に攪拌
しながら70℃で5時間重合を行わせる。重合の進行と共
に真珠色をした重合体エマルションが生成した。この重
合体エマルションの粘度を60℃から徐々に温度を低下さ
せながら測定した結果を表1に示した。
表1のように、生成した重合体エマルションの温度を
下げていくと転移点付近から急激に粘度が上昇し、高粘
度の水溶液となった。しかし、この水溶液を再び転移点
以上の温度に上昇させても、ポリ(N−イソプロピルア
クリルアミド)が沈澱した。
実施例6 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けたU字管付の500ml
の三角フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド
13.31g、蒸留水200.08g、(ハード)ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.70gを加え窒素ガスを30分間激
しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム6.6mgを加え、
窒素気流下に攪拌しながら60℃で2時間重合を行わせ
る。重合の進行と共に青白味がかった色をした重合体エ
マルシヨンが生成した。
収量=13.02g 極限粘度=2.62 実施例7 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けたU字管付の500ml
の三角フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド
13.16g、蒸留水200.24g、スルホこはく酸ジ−エチルヘ
キシルナトリウム1.00gを加え窒素ガスを30分間激しく
通じた。ついで過硫酸アンモニウム11.3mgを加え、窒素
気流下に攪拌しながら60℃で3時間重合を行わせる。重
合の進行と共に青白色がかった色をした重合体エマルシ
ヨンが生成した。
収量=12.73g 極限粘度=2.76 実施例8 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けたU字管付の500ml
の三角フラスコの中にN−イソプロピルアクリルアミド
13.30g、蒸溜水200.23g、4−n−オクチルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム0.74gを加え窒素ガスを30分間激し
く通じた。ついで過硫酸アンモニウム21.9mgを加え、窒
素気流下に攪拌しながら60℃で3時間重合を行わせる。
重合の進行と共に白色をした重合体エマルシヨンが生成
した。
収量=12.90g 極限粘度=3.34 実施例9 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた500mlの三角フラ
スコの中にN−イソプロピルアクリルアミド6.0g、N,N
−ジメチルアクリルアミド9.0g、蒸留水135.0g、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.75gを加え窒素ガス
を30分間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム30.0
mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら70℃で5時間重合
を行わせる。
重合の進行とともに白色をした重合体エマルシヨンが
生成した。
収量=11.1g 極限粘度=2.27 実施例10 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた500mlの三角フラ
スコの中にN−t−ブチルアクリルアミド5.50g、N,N−
ジメチルアクリルアミド16.50g、蒸留水418.00g、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.20gを加え窒素ガ
スを30分間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウム8
8.0mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら70℃で5時間
重合を行わせる。重合の進行とともに白色をした重合体
エマルシヨンが生成した。
収量=14.96g 極限粘度=2.85 実施例11 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた500mlの三角フラ
スコの中にN−t−ブチルアクリルアミド3.30g、N,N−
ジメチルアクリルアミド18.70g、蒸留水418.00g、ノニ
ルフェノールエチレンオキサイド4モル付加物の硫酸エ
ステルナトリウム塩2.20gを加え窒素ガスを30分間激し
く通じた。ついで過硫酸アンモニウム88.0mgを加え、窒
素気流下に攪拌しながら70℃で5時間重合を行わせる。
重合の進行とともに白色をした重合体エマルシヨンが
生成した。
収量=14.24g 極限粘度=2.97 実施例12 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた500mlの三角フラ
スコの中にN−t−ブチルアクリルアミド4.00g、N,N−
ジメチルアクリルアミド12.00g、蒸留水304.00g、トリ
メチルステアリルアンモニウムクロリド1.60gを加え窒
素ガスを30分間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニウ
ム64.0mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら70℃で5時
間重合を行わせる。重合の進行とともに白色をした重合
体エマルシヨンが生成した。
収量=10.89g 極限粘度=2.65 実施例13 滴下漏斗、キャピラリー栓を付けた500mlの三角フラ
スコの中にN−イソプロピルアクリルアミド10.80g、ア
クリル酸1.20g、水酸化ナトリウム0.67g、蒸留水228.00
g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.20gを加え
窒素ガスを30分間激しく通じた。ついで過硫酸アンモニ
ウム48.0mgを加え、窒素気流下に攪拌しながら70℃で5
時間重合を行わせる重合の進行とともに白色をした重合
体エマルシヨンが生成した。
収量=8.52g 極限粘度=3.18
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 油科 壮一 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 2/00 - 2/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その単独重合体が親水性−疎水性熱可逆的
    溶解特性を示すアクリルアミド系ビニル化合物の1種ま
    たは2種以上を重合させて親水性−疎水性熱可逆的溶解
    特性を示す重合体あるいは共重合体を製造するに当り該
    アクリルアミド系ビニル化合物水溶液にカチオン界面活
    性剤あるいはアニオン界面活性剤を臨界ミセル濃度以上
    の濃度で添加しその曇点以上の濃度でラジカル重合させ
    ることを特徴とするテトラヒドロフラン溶液における温
    度27℃での極限粘度2.0〜6.0に相当する分子量の感熱性
    高分子の製造方法。
  2. 【請求項2】その単独重合体が親水性−疎水性熱可逆的
    溶解特性を示すアクリルアミド系ビニル化合物の1種ま
    たは2種以上とそれ以外のビニル化合物の1種または2
    種以上とを重合させて親水性−疎水性熱可逆的溶解特性
    を示す共重合体を製造するに当り該ビニル化合物の水溶
    液または水分散液にカチオン界面活性剤あるいはアニオ
    ン界面活性剤を臨界ミセル濃度以上の濃度で添加し重合
    体の曇点以上の温度でラジカル重合させることを特徴と
    するテトラヒドロフラン溶液における温度27℃での極限
    粘度2.0〜6.0に相当する分子量の感熱性高分子の製造方
    法。
  3. 【請求項3】その単独重合体が親水性−疎水性熱可逆的
    溶解特性を示さないアクリルアミド系ビニル化合物の1
    種または2種以上とその単独重合体が水不溶性であるア
    クリルアミド系ビニル化合物の1種または2種以上とを
    重合させて親水性−疎水性熱可逆的溶解特性を示す共重
    合体を製造するに当り該ビニル化合物の水溶液または水
    分散液にカチオン界面活性剤あるいはアニオン界面活性
    剤を臨界ミセル濃度以上の濃度で添加し共重合体の曇点
    以上の温度でラジカル共重合させることを特徴とする極
    限粘度2.0〜6.0に相当する分子量の感熱性高分子の製造
    方法。
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