JP2951049B2 - 中掘り杭の根固め工法 - Google Patents
中掘り杭の根固め工法Info
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Description
杭の根固め工法に関するものである。
部に挿入したスパイラルスクリューオーガを回転して杭
先端地盤を掘削・排土し、さらに圧搾空気を噴出して排
土効果を高めることにより既製杭を地盤中に沈設する工
法である。したがって杭の沈設に伴って杭の体積以上の
土砂を排出した場合は杭周辺地盤が広範囲(図1、2に
点線で示す)に乱され、緩むことになる。地盤が緩む範
囲は杭径が大きくなるほど広範囲になり、経験的に杭先
端から深さ方向にH1=1〜4D(D:杭径)といわれ
ている。また、砂質系地盤で地下水位以下の地盤を掘削
する場合、地下水が噴出するボイリング現象を発生する
こともあり、中掘り杭工法で施工した杭は期待した支持
力を発現しない場合が生ずるという欠点がある。
して杭先端部にセメントミルクによる拡大根固め球根を
造成して杭の支持力発現を図る工法が実施されている。
5913号公報に示すようにセメントミルクの高圧噴射
による拡大根固め球根造成方法と例えば特開平3−2
5121号公報に示すように拡大ビットによる機械的拡
大根固め球根の造成方法があるがそれらもそれぞれ次の
ような問題点がある。
端以深のたかだかH2=2D(D:杭径)の範囲の球根
造成であるため、乱れた地盤の範囲内に根固め球根を造
成することになる(図3)。したがって根固め球根を造
成しても支持力が不足する。また根固め球根中に杭を貫
入させることが困難であるため、杭先端部での周面摩擦
力が小さい。
の造成径が拡大掘削ビットの外径以上に大きくできない
ため、深さ方向にも水平方向にも地盤の乱れた範囲内に
根固め球根を造成することになり、支持力が不足する
(図4)。
リューオーガを引き抜き時に発生する負圧によりボイリ
ング現象が起こり、根固め球根部のセメントミルクが杭
中空部に吸い上げられ、根固め球根が破壊される(図
5)。
べく開発した工法である。
固め工法は、中空杭内にスパイラルスクリューオーガを
挿入して地盤を掘削することにより中空杭を地盤中に貫
入させ、所定深度に達すると、中空杭を固定したまま中
掘りによって緩められた地盤中にオーガビット先端部か
らセメントミルク等の硬化材料を高圧で噴射しつつ、あ
るいはオーガビット先端部から掘進時に水を高圧で噴射
し、オーガビットの引き上げ時に高圧の硬化材料を噴射
しつつ、杭先端から杭径の2〜4倍の深さまで先行掘削
することにより、拡大根固め球根を造成し、その後中空
杭を前記拡大根固め球根中に杭径の1倍以上挿入し、次
いでスパイラルスクリューオーガを逆回転させながら引
き上げる。
達したらオーガビット先端からセメントと水ガラスの混
合物等の瞬結硬化材料を噴射して杭の中空部を結栓し、
その後オーガを全長引き上げる。
示した縦断面で、中空杭1は既製コンクリート杭、鋼管
杭等からなる。この中空杭1内に挿入するオーガ2は周
囲に螺旋翼3を有し、中央の回転軸4は先端にビット5
を有し、中掘りによって緩められた地盤中に、高圧のセ
メントミルク等硬化材料の噴射・注入をなしながらスパ
イラルスクリューオーガ2を回転して地盤の掘削をな
し、中空杭1を地盤中に貫入させる。
1を固定し、オーガビット5の先端部からセメントミル
ク等の硬化材料を高圧で噴射しつつ、杭先端から杭径の
2〜4倍の深さH3を先行掘削することにより拡大根固
め球根Aを造成し、それが未硬化の間に中空杭1を前記
拡大根固め球根A中に杭径の1倍以上挿入し(H4)、
次いでスパイラルスクリューオーガ2を逆回転しつつ引
き上げ、所定位置、例えば中空杭1の中間部に達したら
オーガビット5の先端部からセメント、水ガラスの混合
物等からなる瞬結硬化材料を高圧噴射・注入して杭中空
部の中間に結栓Bを施し、その後スパイラルスクリュー
オーガ2の全長を引上げる。
進時に水を高圧で噴射し、スパイラルスクリューオーガ
の引き上げ時に硬化材料に切り換えて拡大根固め球根を
造成しても良い(図9)。またオーガビット5に作用す
る地盤の抵抗力をオーガモータ(図示せず)に流れる電
流値や押し込み力、掘進速度等から総合的に判断して、
乱されていない地盤であることを確認して、先行掘削す
る深さを決定すれば最短の先行掘削長で済むため経済的
である。また、瞬結硬化材料の噴射圧力は中空杭内面に
付着した土砂を除去し、瞬結硬化材料と中空杭内面の付
着力が確保できる程度の大きさがあれば良い。
をスパイラルスクリューオーガによる中掘り掘削により
所定深度に達すると中掘りによって緩められた地盤中に
オーガビット先端部から高圧のセメントミルク等の硬化
材料を噴射しつつ、あるいはオーガビット先端部から掘
進時に水を高圧で噴射し、オーガビットの引き上げ時に
高圧の硬化材料を噴射しつつ、杭先端から杭径の2〜4
倍の深さを先行掘りすることにより乱されていない地盤
上に拡大根固め球根を造成することができ、また中空杭
を拡大根固め球根中に杭径の1倍以上挿入するので中空
杭の定着が確実にできる。また礫や砂礫等の良質な支持
地盤では中空杭を第11図に示すように乱されていない
支持地盤に直接定着することも可能になり、より安全な
支持杭を得ることができる。
セメントと水ガラスの混合物等である瞬結硬化材料を噴
射して結栓を施すことによりスパイラルスクリューオー
ガ引き上げ時のボイリング現象を防ぐことができ、中掘
り杭の根固め球根を確実に造成できる。
み状態を示す縦断図である。
す縦断図である。
成状態を示す縦断図である。
造成状態を示す縦断図である。
イリング現象発生状況を示す縦断図である。
を示す縦断図である。
掘削状況を示す縦断図である。
ながらオーガビットを引き上げることにより拡大根固め
球根を造成している状況を示す縦断図である。
している状況を示す縦断図である。
に直接定着している状況を示す縦断図である。
ている状況を示す縦断図である。
ている状況を示す縦断図である。
…ビット A…球根、B…結栓
Claims (4)
- 【請求項1】 中空杭内にオーガを挿入して中空杭を地
盤中に貫入させ、所定深度に達すると、中空杭を固定し
たまま中掘りによって緩められた地盤中にオーガビット
先端部から高圧の硬化材料を噴射しつつ、杭先端から杭
径の2〜4倍の深さを先行掘りすることにより拡大根固
め球根を造成し、その後中空杭を前記拡大根固め球根中
に杭径の1倍以上挿入し、次いでオーガを逆回転しなが
ら引き上げることを特徴とする中掘り杭の根固め工法。 - 【請求項2】 中空杭内にオーガを挿入して中空杭を地
盤中に貫入させ、所定深度に達すると、中空杭を固定し
たまま中掘りによって緩められた地盤中にオーガビット
先端部から掘進時に水を高圧で噴射し、オーガビットの
引き上げ時に高圧の硬化材料を噴射しつつ、杭先端から
杭径の2〜4倍の深さを先行掘りすることにより拡大根
固め球根を造成し、その後中空杭を前記拡大根固め球根
中に杭径の1倍以上挿入し、次いでオーガを逆回転しな
がら引き上げることを特徴とする中掘り杭の根固め工
法。 - 【請求項3】 オーガを引き上げ、所定位置に達したら
オーガビット先端部から瞬結硬化材料を噴射して杭の中
空部を結栓し、その後オーガを全長引き上げることを特
徴とする請求項1または請求項2記載の中掘り杭の根固
め工法。 - 【請求項4】 硬化材料がセメントミルクであり、瞬結
硬化材料がセメントと水ガラスの混合物であることを特
徴とする請求項1,2または3記載の中堀り杭の根固め
工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15044391A JP2951049B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 中掘り杭の根固め工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15044391A JP2951049B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 中掘り杭の根固め工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04371611A JPH04371611A (ja) | 1992-12-24 |
JP2951049B2 true JP2951049B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=15497048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15044391A Expired - Lifetime JP2951049B2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 中掘り杭の根固め工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951049B2 (ja) |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP15044391A patent/JP2951049B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04371611A (ja) | 1992-12-24 |
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