JP2940649B2 - 光磁気記録用磁界発生装置 - Google Patents
光磁気記録用磁界発生装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気記録媒体に対し
て変調磁界を印加して記録信号の重書き(オーバライ
ト)を可能にする光磁気記録用磁界発生装置に関する。
て変調磁界を印加して記録信号の重書き(オーバライ
ト)を可能にする光磁気記録用磁界発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録を行う方式には、大別すると
光変調方式と磁界変調方式との2つがある。光変調方式
は、消去時とは極性の異なる一定のバイアス磁界を記録
媒体に印加した状態で、光学ヘッドから記録信号に応じ
て発光レベルが変化するビームを照射することにより、
高い発光レベル時に照射スポット部分の記録膜をキュー
リ温度以上に昇温させ、温度降下時にバイアス磁界の向
きに磁化させる。
光変調方式と磁界変調方式との2つがある。光変調方式
は、消去時とは極性の異なる一定のバイアス磁界を記録
媒体に印加した状態で、光学ヘッドから記録信号に応じ
て発光レベルが変化するビームを照射することにより、
高い発光レベル時に照射スポット部分の記録膜をキュー
リ温度以上に昇温させ、温度降下時にバイアス磁界の向
きに磁化させる。
【0003】一方、磁界変調方式は一定強度の光ビーム
を常時照射し、記録信号に応じてバイアス磁界の向きを
制御することによって、(光ビームを用いない磁気記録
装置における磁気ヘッドによる記録と同様に)消去と記
録を同時に行う、つまりオーバライト(重ね書き)する
ことができる。
を常時照射し、記録信号に応じてバイアス磁界の向きを
制御することによって、(光ビームを用いない磁気記録
装置における磁気ヘッドによる記録と同様に)消去と記
録を同時に行う、つまりオーバライト(重ね書き)する
ことができる。
【0004】図5は磁界変調方式の光磁気記録装置の従
来例を示す。すなわち、光磁気ディスク36の垂直磁化
膜34に半導体レーザ38から照射された一定のレーザ
光をレンズ37を介して集光させ、ディスク基板35を
経て上記垂直磁化膜34の温度を、該磁化膜34のキュ
リー点以上に上げておき、磁気ヘッド31による磁界を
磁界変調回路33を介して記録信号に応じて変調し、上
記磁化膜34に磁界の変化に応じた磁気パターンを残す
ことにより情報の記録を行うものである。
来例を示す。すなわち、光磁気ディスク36の垂直磁化
膜34に半導体レーザ38から照射された一定のレーザ
光をレンズ37を介して集光させ、ディスク基板35を
経て上記垂直磁化膜34の温度を、該磁化膜34のキュ
リー点以上に上げておき、磁気ヘッド31による磁界を
磁界変調回路33を介して記録信号に応じて変調し、上
記磁化膜34に磁界の変化に応じた磁気パターンを残す
ことにより情報の記録を行うものである。
【0005】このような磁界変調方式で記録を行う場
合、垂直磁化膜34の磁化を反転させるのに必要な磁界
は膜特性にも依存するが、一般に数百Oe以上の大きな
磁界が必要である。しかも、光磁気記録の非接触記録の
利点を生かすためには、磁気ヘッド1は光磁気ディスク
36より数百μm以上離す必要があり、そのためには磁
気ヘッド1には数10アンペアターン以上の大きな起磁
力が要求される。また、高密度記録をするためには、ヘ
ッド発生磁界の立ち上がり時間も十分に早くする必要が
ある。
合、垂直磁化膜34の磁化を反転させるのに必要な磁界
は膜特性にも依存するが、一般に数百Oe以上の大きな
磁界が必要である。しかも、光磁気記録の非接触記録の
利点を生かすためには、磁気ヘッド1は光磁気ディスク
36より数百μm以上離す必要があり、そのためには磁
気ヘッド1には数10アンペアターン以上の大きな起磁
力が要求される。また、高密度記録をするためには、ヘ
ッド発生磁界の立ち上がり時間も十分に早くする必要が
ある。
【0006】このような条件を満足させるためには、磁
気ヘッドの励磁コイルを巻いたコア内部に、記録信号に
応じて高速に変化する磁束を発生させる必要がある。そ
こで、低消費電力でコイル両端に高い電圧を瞬時に印加
する手段として、図6に示すような補助コイル40,4
1の逆起電圧を用いた磁気ヘッド駆動回路(特開昭63
−94406)が考案されている。この磁気ヘッド駆動
回路では、ヘッドコイル42のインダクタンスより十分
大きなインダクタンスを有する補助コイル40,41を
備え、スイッチング素子43,44を交互にON,OF
Fすることにより、補助コイル40,41で発生する逆
起電圧と直流電源45の電圧Vcの和をヘッドコイル4
2に印加して、低電圧の電源を用いてヘッドに高速で変
化する磁束を発生させるものである。
気ヘッドの励磁コイルを巻いたコア内部に、記録信号に
応じて高速に変化する磁束を発生させる必要がある。そ
こで、低消費電力でコイル両端に高い電圧を瞬時に印加
する手段として、図6に示すような補助コイル40,4
1の逆起電圧を用いた磁気ヘッド駆動回路(特開昭63
−94406)が考案されている。この磁気ヘッド駆動
回路では、ヘッドコイル42のインダクタンスより十分
大きなインダクタンスを有する補助コイル40,41を
備え、スイッチング素子43,44を交互にON,OF
Fすることにより、補助コイル40,41で発生する逆
起電圧と直流電源45の電圧Vcの和をヘッドコイル4
2に印加して、低電圧の電源を用いてヘッドに高速で変
化する磁束を発生させるものである。
【0007】しかし、この駆動回路においてはヘッドコ
イル42で発生する逆起電圧の作用により、励磁電流が
一定とならず、定常磁界発生時に大きく変動する。ま
た、高密度記録になると、記録信号のパルス幅が短くな
るので、補助コイル40,41に蓄えられたエネルギを
放出する時間が短くなり、ヘッドに流せる電流が小さく
なるし、蓄えられるエネルギも小さくなる。このため、
高密度記録ではヘッドにより発生する磁界が低下する問
題があった。
イル42で発生する逆起電圧の作用により、励磁電流が
一定とならず、定常磁界発生時に大きく変動する。ま
た、高密度記録になると、記録信号のパルス幅が短くな
るので、補助コイル40,41に蓄えられたエネルギを
放出する時間が短くなり、ヘッドに流せる電流が小さく
なるし、蓄えられるエネルギも小さくなる。このため、
高密度記録ではヘッドにより発生する磁界が低下する問
題があった。
【0008】以上のような駆動回路の問題を解決するた
めに、本出願人は特願平2−116114号において、
共振型の磁気ヘッド駆動回路を提案している。このヘッ
ド駆動回路49を図7に示す。この図7に示すようにヘ
ッド駆動回路49はヘッドコイル42及び補助コイル4
7を除いたものを表す。
めに、本出願人は特願平2−116114号において、
共振型の磁気ヘッド駆動回路を提案している。このヘッ
ド駆動回路49を図7に示す。この図7に示すようにヘ
ッド駆動回路49はヘッドコイル42及び補助コイル4
7を除いたものを表す。
【0009】図7において、ヘッドコイル42は磁界変
調用磁気ヘッドのコイルで、インダクタンスはLであ
る。このヘッドコイル42には、直列にコンデンサ46
が接続されており、その容量はCである。コンデンサ4
6及びヘッドコイル42は直列共振回路を形成してい
る。この共振回路は第1のスイッチング素子43を介し
て直流電源45に接続されている。
調用磁気ヘッドのコイルで、インダクタンスはLであ
る。このヘッドコイル42には、直列にコンデンサ46
が接続されており、その容量はCである。コンデンサ4
6及びヘッドコイル42は直列共振回路を形成してい
る。この共振回路は第1のスイッチング素子43を介し
て直流電源45に接続されている。
【0010】上記直列共振回路のコンデンサ46の両端
には、補助コイル47が並列に接続されており、この補
助コイル47はヘッドコイル42のインダクタンスLよ
りも大きなインダクタンスLeを有し、この補助コイル
47は、第2のスイッチング素子44を介して直流電源
45に接続されている。
には、補助コイル47が並列に接続されており、この補
助コイル47はヘッドコイル42のインダクタンスLよ
りも大きなインダクタンスLeを有し、この補助コイル
47は、第2のスイッチング素子44を介して直流電源
45に接続されている。
【0011】ここで上記各スイッチング素子43、44
には例えば記録信号RSが直接、及びインバータ48を
介してそれぞれ印加され、従って記録信号RS応じて交
互にON,OFF動作され、第1のスイッチング素子4
3がOFFで、第2のスイッチング素子44がONの時
に補助コイル47が直流電源45と接続され、補助コイ
ル47には、補助コイル励磁電流iとして1/2・Le
・i・iに相当するエネルギが蓄積される。
には例えば記録信号RSが直接、及びインバータ48を
介してそれぞれ印加され、従って記録信号RS応じて交
互にON,OFF動作され、第1のスイッチング素子4
3がOFFで、第2のスイッチング素子44がONの時
に補助コイル47が直流電源45と接続され、補助コイ
ル47には、補助コイル励磁電流iとして1/2・Le
・i・iに相当するエネルギが蓄積される。
【0012】又、第2のスイッチング素子44がOFF
時に補助コイル47の蓄積エネルギにより、補助コイル
47の両端に発生する逆起電圧を上記直列共振回路のコ
ンデンサ46に与え、同時に第1のスイッチング素子4
3がONであるから、上記直列共振回路の共振条件のも
とで上記磁気ヘッドコイル42に共振電流を流すように
している。
時に補助コイル47の蓄積エネルギにより、補助コイル
47の両端に発生する逆起電圧を上記直列共振回路のコ
ンデンサ46に与え、同時に第1のスイッチング素子4
3がONであるから、上記直列共振回路の共振条件のも
とで上記磁気ヘッドコイル42に共振電流を流すように
している。
【0013】この先行例によれば補助コイル47により
発生する逆起電圧を共振コンデンサ46に与え、共振条
件のもとでヘッドを構成する磁界発生用ヘッドコイル4
2に共振電流を流すことにより、逆起電圧が大きいと、
電源電圧Vcが低くても、ヘッドに高い電圧を印加する
ことができる上に、直列共振条件が成立していれば、ヘ
ッドに流れる電流はヘッドのインダクタンスによらず、
回路の損失抵抗のみで決まるので、ヘッドには高速に変
化する大電流を流せることになり、低消費電力で高密度
の磁界変調記録が可能となる。
発生する逆起電圧を共振コンデンサ46に与え、共振条
件のもとでヘッドを構成する磁界発生用ヘッドコイル4
2に共振電流を流すことにより、逆起電圧が大きいと、
電源電圧Vcが低くても、ヘッドに高い電圧を印加する
ことができる上に、直列共振条件が成立していれば、ヘ
ッドに流れる電流はヘッドのインダクタンスによらず、
回路の損失抵抗のみで決まるので、ヘッドには高速に変
化する大電流を流せることになり、低消費電力で高密度
の磁界変調記録が可能となる。
【0014】しかしながら、図6,図7に示す先行例に
おける補助コイルの逆起電圧を利用する駆動回路におい
ては、補助コイルのインダクタンスをヘッドと同等以上
にするため、多くのコイルを巻いたり、コアの断面積を
大きくした磁気ヘッドと同等以上の大きさの補助コイル
が必要となり、駆動回路における補助コイルの占めるス
ペースが大きくなる問題があった。
おける補助コイルの逆起電圧を利用する駆動回路におい
ては、補助コイルのインダクタンスをヘッドと同等以上
にするため、多くのコイルを巻いたり、コアの断面積を
大きくした磁気ヘッドと同等以上の大きさの補助コイル
が必要となり、駆動回路における補助コイルの占めるス
ペースが大きくなる問題があった。
【0015】また、上記補助コイルのコア損失を低減す
るためには、磁気ヘッドと同様の高周波特性の優れた磁
性材料でコアを構成する必要があり、この補助コイルを
付加することで、駆動回路は磁気ヘッドと同程度のコス
ト高になる問題があった。以上の様な補助コイルの逆起
電圧を利用する駆動回路の問題を解決するため、本出願
人は、特願平2−289586において、補助コイルと
磁気ヘッドを同一コア上に形成したことを特徴とする光
磁気記録用磁界発生装置を提案している。この磁界発生
装置を図8に示す。
るためには、磁気ヘッドと同様の高周波特性の優れた磁
性材料でコアを構成する必要があり、この補助コイルを
付加することで、駆動回路は磁気ヘッドと同程度のコス
ト高になる問題があった。以上の様な補助コイルの逆起
電圧を利用する駆動回路の問題を解決するため、本出願
人は、特願平2−289586において、補助コイルと
磁気ヘッドを同一コア上に形成したことを特徴とする光
磁気記録用磁界発生装置を提案している。この磁界発生
装置を図8に示す。
【0016】図8において、磁気ヘッド51は主磁極部
52とそれに巻かれた主磁極励磁コイル53、駆動回路
補助インダクタ部54とそれに巻かれた補助コイル55
と、主磁極部52と補助インダクタ部54のコアを結合
する部分56とで構成されている。補助インダクタ部5
4のインダクタンスL21は主磁極励磁コイル53のイ
ンダクタンスL20より大きく設定してある。
52とそれに巻かれた主磁極励磁コイル53、駆動回路
補助インダクタ部54とそれに巻かれた補助コイル55
と、主磁極部52と補助インダクタ部54のコアを結合
する部分56とで構成されている。補助インダクタ部5
4のインダクタンスL21は主磁極励磁コイル53のイ
ンダクタンスL20より大きく設定してある。
【0017】ここで52,54,56は一体のコアであ
り、主磁極部52の先端は光磁気記録媒体としての光磁
気ディスク6を介して光ピックアップ57と対向してい
る。ここで、主磁極部52に巻かれたコイル53は図
6,図7に示した駆動回路のヘッドコイル42に相当
し、補助インダクタ部54に巻かれた補助コイル55
は、図6,図7に示した駆動回路の補助コイル40,4
1,47に相当する。
り、主磁極部52の先端は光磁気記録媒体としての光磁
気ディスク6を介して光ピックアップ57と対向してい
る。ここで、主磁極部52に巻かれたコイル53は図
6,図7に示した駆動回路のヘッドコイル42に相当
し、補助インダクタ部54に巻かれた補助コイル55
は、図6,図7に示した駆動回路の補助コイル40,4
1,47に相当する。
【0018】この磁気ヘッド51によれば、磁気ヘッド
の同一コア上に磁気ヘッドコイルとして第1のコイル5
3と、補助コイルとしての第2のコイル55を巻くスペ
ースを設けるだけで、磁気ヘッド駆動回路の補助コイル
を磁気ヘッドと一体化できるので、補助コイルを駆動回
路のスペースに設ける必要がなく、駆動回路全体の小型
化、低価格化が可能となる。
の同一コア上に磁気ヘッドコイルとして第1のコイル5
3と、補助コイルとしての第2のコイル55を巻くスペ
ースを設けるだけで、磁気ヘッド駆動回路の補助コイル
を磁気ヘッドと一体化できるので、補助コイルを駆動回
路のスペースに設ける必要がなく、駆動回路全体の小型
化、低価格化が可能となる。
【0019】また、磁気ヘッドコアの材料は、高周波励
磁での磁気特性、例えば高周波磁界での透磁率、飽和磁
束密度が大きく、鉄損も小さいので、同様の周波数で励
磁される駆動回路の補助コイルのコア材料としても適し
ており、小型で低損失の補助コイルがヘッドコア上に構
成できる。
磁での磁気特性、例えば高周波磁界での透磁率、飽和磁
束密度が大きく、鉄損も小さいので、同様の周波数で励
磁される駆動回路の補助コイルのコア材料としても適し
ており、小型で低損失の補助コイルがヘッドコア上に構
成できる。
【0020】一方、光変調方式の従来例として、特開平
2ー54453号公報がある。この従来例はディスクを
挟むようにして一対のバイアスコイルを配置し、これら
を鉄系の基板でつなぎ、磁気回路用のヨークと兼用にし
ている。この基板の上にアンプに用いる回路素子のI
C、抵抗などを実装している。
2ー54453号公報がある。この従来例はディスクを
挟むようにして一対のバイアスコイルを配置し、これら
を鉄系の基板でつなぎ、磁気回路用のヨークと兼用にし
ている。この基板の上にアンプに用いる回路素子のI
C、抵抗などを実装している。
【0021】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、図8に示
すような磁気ヘッドコアと駆動回路の補助コイルコアを
一体化した磁界発生装置においては、磁界発生装置と磁
界装置を駆動する駆動回路が近接していると、磁気ヘッ
ドや補助コイルからの高周波励磁に伴う電磁輻射ノイズ
が、駆動回路に混入したり、駆動回路から磁気ヘッド及
び補助コイルに励磁電流を供給する接続線に流れる記録
信号と同様の高周波大電流に伴う接続線からの電磁輻射
ノイズが、光磁気記録装置内の回路部分にノイズを発生
させたりして、回路動作を阻害する問題があった。
すような磁気ヘッドコアと駆動回路の補助コイルコアを
一体化した磁界発生装置においては、磁界発生装置と磁
界装置を駆動する駆動回路が近接していると、磁気ヘッ
ドや補助コイルからの高周波励磁に伴う電磁輻射ノイズ
が、駆動回路に混入したり、駆動回路から磁気ヘッド及
び補助コイルに励磁電流を供給する接続線に流れる記録
信号と同様の高周波大電流に伴う接続線からの電磁輻射
ノイズが、光磁気記録装置内の回路部分にノイズを発生
させたりして、回路動作を阻害する問題があった。
【0022】また、上記の接続線や駆動回路自身から発
生する電磁輻射ノイズを防止するために、電磁シールド
を接続線や駆動回路に対して施そうとする場合、磁気ヘ
ッド及び補助コイルが駆動回路と分離していると、シー
ルドカバーの表面積が増大し、シールドのためのスペー
スやコストが増加したり、小さな空間にノイズ発生源を
集中させ、1点アースによる有効なノイズ低減策が実施
できない問題であった。
生する電磁輻射ノイズを防止するために、電磁シールド
を接続線や駆動回路に対して施そうとする場合、磁気ヘ
ッド及び補助コイルが駆動回路と分離していると、シー
ルドカバーの表面積が増大し、シールドのためのスペー
スやコストが増加したり、小さな空間にノイズ発生源を
集中させ、1点アースによる有効なノイズ低減策が実施
できない問題であった。
【0023】さらに、記録密度を上げるために駆動回路
を高周波化する場合、磁気ヘッドコイル及び補助コイル
と、補助コイルを除く駆動回路と接続する線が長いと、
接続線が長い程、接続線の寄生インダクタンスや寄生キ
ャパシタンスが増大して駆動回路の高周波動作が困難に
なる問題もあった。
を高周波化する場合、磁気ヘッドコイル及び補助コイル
と、補助コイルを除く駆動回路と接続する線が長いと、
接続線が長い程、接続線の寄生インダクタンスや寄生キ
ャパシタンスが増大して駆動回路の高周波動作が困難に
なる問題もあった。
【0024】一方、光変調方式では、光の強度が記録信
号で変調され、バイアス磁界は一定強度の直流磁界であ
ればよく、このバイアス磁界による電磁輻射ノイズは殆
ど問題にならない。例えば特開平2ー54453号公報
の従来例には一対のコイルをヨークを兼ねる基板で結ぶ
ようにしている構造であるが、磁界変調記録を行う際の
磁気ヘッド駆動回路を構成する電磁輻射ノイズなどを防
止するものでない。
号で変調され、バイアス磁界は一定強度の直流磁界であ
ればよく、このバイアス磁界による電磁輻射ノイズは殆
ど問題にならない。例えば特開平2ー54453号公報
の従来例には一対のコイルをヨークを兼ねる基板で結ぶ
ようにしている構造であるが、磁界変調記録を行う際の
磁気ヘッド駆動回路を構成する電磁輻射ノイズなどを防
止するものでない。
【0025】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、磁界変調方式の記録を行う際に問題となる磁気ヘッ
ド主磁性コイルや補助コイルからの、駆動回路への電磁
輻射ノイズを低減させ、かつ磁気ヘッド,補助コイル及
び駆動回路からの周辺回路への電磁輻射ノイズ対策が、
小スペース,低コストで有効に実現できるようにすると
ともに、駆動回路の高周波動作を可能にして高密度記録
を容易に行うことができる光磁気記録用磁界発生装置を
提供することを目的とする。
で、磁界変調方式の記録を行う際に問題となる磁気ヘッ
ド主磁性コイルや補助コイルからの、駆動回路への電磁
輻射ノイズを低減させ、かつ磁気ヘッド,補助コイル及
び駆動回路からの周辺回路への電磁輻射ノイズ対策が、
小スペース,低コストで有効に実現できるようにすると
ともに、駆動回路の高周波動作を可能にして高密度記録
を容易に行うことができる光磁気記録用磁界発生装置を
提供することを目的とする。
【0026】
【問題点を解決する手段および作用】本発明では、一端
が光磁気記録媒体に対向する第1のコアと、該第1のコ
アを記録信号で励磁する第1のコイルと、前記第1のコ
アとは異なる第2のコアと、該第2のコアに巻かれた第
2のコイルと、前記第1のコアと磁気的に結合したバッ
クコアと、該第2のコイルに発生する電圧を利用して前
記第1のコイルに電流を流すための駆動回路からなる光
磁気記録用磁界発生装置において、前記駆動回路が、前
記第1のコイル,第2のコイルの少なくとも一方のコイ
ルと、前記バックコアを間に介して近接して一体に構成
することにより、磁界発生装置の第1のコイル及び第2
のコイルからの、駆動回路への電磁輻射ノイズを低減さ
せ、磁界発生装置から周辺回路への電磁輻射ノイズ対策
も、小スペース,低コストで有効に実現できるようにす
るとともに、駆動回路の高周波動作を可能にして高密度
記録を容易に行うことができるようにしている。
が光磁気記録媒体に対向する第1のコアと、該第1のコ
アを記録信号で励磁する第1のコイルと、前記第1のコ
アとは異なる第2のコアと、該第2のコアに巻かれた第
2のコイルと、前記第1のコアと磁気的に結合したバッ
クコアと、該第2のコイルに発生する電圧を利用して前
記第1のコイルに電流を流すための駆動回路からなる光
磁気記録用磁界発生装置において、前記駆動回路が、前
記第1のコイル,第2のコイルの少なくとも一方のコイ
ルと、前記バックコアを間に介して近接して一体に構成
することにより、磁界発生装置の第1のコイル及び第2
のコイルからの、駆動回路への電磁輻射ノイズを低減さ
せ、磁界発生装置から周辺回路への電磁輻射ノイズ対策
も、小スペース,低コストで有効に実現できるようにす
るとともに、駆動回路の高周波動作を可能にして高密度
記録を容易に行うことができるようにしている。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の第1実施例の磁界発生装置を備え
た光磁気記録再生装置の概略の構成を示す。図1に示す
光磁気記録再生装置1は、図示しないスピンドルモータ
で回転駆動される光磁気記録媒体としての光磁気ディス
ク2の一方の面に対向して第1実施例の磁界発生装置3
が配置され、この光磁気ディスク(単にディスクとも記
す)2の他方の面に対向して光ピックアップ4が配置さ
れ、光ピックアップ4からのビームで基板2aを経て記
録膜2bに照射される部分に対して、磁界発生装置3で
発生した磁界を印加するようになっている。
する。図1は本発明の第1実施例の磁界発生装置を備え
た光磁気記録再生装置の概略の構成を示す。図1に示す
光磁気記録再生装置1は、図示しないスピンドルモータ
で回転駆動される光磁気記録媒体としての光磁気ディス
ク2の一方の面に対向して第1実施例の磁界発生装置3
が配置され、この光磁気ディスク(単にディスクとも記
す)2の他方の面に対向して光ピックアップ4が配置さ
れ、光ピックアップ4からのビームで基板2aを経て記
録膜2bに照射される部分に対して、磁界発生装置3で
発生した磁界を印加するようになっている。
【0028】上記光ピックアップ4はキャリッジ5に搭
載され、ピックアップ移動手段としての例えばVCM6
によってディスク2の半径方向、つまりトラックを横断
する方向Tに移動可能で、任意のトラックにアクセスで
きるようになっている。また、磁界発生装置3も光ピッ
クアップ4の移動に連動して、図示しない手段でこの方
向Tに移動されるようになっている。
載され、ピックアップ移動手段としての例えばVCM6
によってディスク2の半径方向、つまりトラックを横断
する方向Tに移動可能で、任意のトラックにアクセスで
きるようになっている。また、磁界発生装置3も光ピッ
クアップ4の移動に連動して、図示しない手段でこの方
向Tに移動されるようになっている。
【0029】光ピックアップ4を構成するレーザダイオ
ード7のレーザビームはコリメータレンズ8で平行なビ
ームに整形された後、ビームスプリッタ9に入射され
る。このビームスプリッタ9を透過したビームは、1/
2波長板10で偏光方向の方位が設定され、対物レンズ
11で集光され、ディスク2の記録膜2bに直線偏光の
光で照射され、ビームスポットを形成する。
ード7のレーザビームはコリメータレンズ8で平行なビ
ームに整形された後、ビームスプリッタ9に入射され
る。このビームスプリッタ9を透過したビームは、1/
2波長板10で偏光方向の方位が設定され、対物レンズ
11で集光され、ディスク2の記録膜2bに直線偏光の
光で照射され、ビームスポットを形成する。
【0030】このディスク2で反射されたビームは対物
レンズ11で集光され、1/2波長板10を透過し、さ
らに一部がビームスプリッタ9で反射され、さらに第2
のビームスプリッタ12で透過光と反射光に分けられ
る。反射光は臨界角プリズム13を経て制御信号生成用
の光ディテクタ14で受光される。
レンズ11で集光され、1/2波長板10を透過し、さ
らに一部がビームスプリッタ9で反射され、さらに第2
のビームスプリッタ12で透過光と反射光に分けられ
る。反射光は臨界角プリズム13を経て制御信号生成用
の光ディテクタ14で受光される。
【0031】一方、透過光は検光子15を経て再生信号
生成用の光ディテクタ16で受光される。光ディテクタ
4と16の出力は、例えばキャリッジ5上に配置した信
号処理部17に入力され、信号処理されてトラックエラ
ー信号TE、フォーカスエラー信号FE及び再生時にお
ける光磁気再生信号RFを生成する処理を行う。トラッ
クエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはトラッ
クサーボ及びフォーカスサーボにそれぞれ用いられる。
生成用の光ディテクタ16で受光される。光ディテクタ
4と16の出力は、例えばキャリッジ5上に配置した信
号処理部17に入力され、信号処理されてトラックエラ
ー信号TE、フォーカスエラー信号FE及び再生時にお
ける光磁気再生信号RFを生成する処理を行う。トラッ
クエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEはトラッ
クサーボ及びフォーカスサーボにそれぞれ用いられる。
【0032】上記レーザダイオード7は再生時には弱い
レベルで一定の発光強度で発光する。記録時には、大き
いレベルの一定の発光強度で発光し、このビームが照射
された記録膜2b部分はキューリ温度以上に昇温され
る。この記録時には第1実施例の磁界発生装置3によ
り、記録信号RSに対応した磁界がビームが照射される
記録膜2b部分に印加されるようになっている。
レベルで一定の発光強度で発光する。記録時には、大き
いレベルの一定の発光強度で発光し、このビームが照射
された記録膜2b部分はキューリ温度以上に昇温され
る。この記録時には第1実施例の磁界発生装置3によ
り、記録信号RSに対応した磁界がビームが照射される
記録膜2b部分に印加されるようになっている。
【0033】この磁界発生装置3はディスク2に記録磁
界を印加するための第1のコア18と、第1のコア18
を記録信号RSに応じて励磁するための第1のコイル1
9と、第1のコアとは異なる第2のコア20と、第2の
コア20を励磁するための第2のコイル21と、第1の
コア18及び第2のコア20と磁気的に結合したバック
コア22と、第1及び第2のコイル19、21を駆動す
るための駆動回路23とで構成され、第2のコア20,
第2のコイル21及び駆動回路23と、第1のコア18
及び第1のコイル19とは、バックコア22を間に介し
て表裏に近接して一体に配設されている。
界を印加するための第1のコア18と、第1のコア18
を記録信号RSに応じて励磁するための第1のコイル1
9と、第1のコアとは異なる第2のコア20と、第2の
コア20を励磁するための第2のコイル21と、第1の
コア18及び第2のコア20と磁気的に結合したバック
コア22と、第1及び第2のコイル19、21を駆動す
るための駆動回路23とで構成され、第2のコア20,
第2のコイル21及び駆動回路23と、第1のコア18
及び第1のコイル19とは、バックコア22を間に介し
て表裏に近接して一体に配設されている。
【0034】また、駆動回路23を例えば図7に示す駆
動回路49の構成にした場合には磁気ヘッド24を構成
する第1のコア18及び第1のコイル19の近傍に永久
磁石などで形成したバイアス磁界発生手段が配置され
る。このバイアス磁界発生手段は磁気ヘッド24で発生
される磁界方向と逆向きで一定のバイアス磁界を発生す
る。、上記駆動回路23におけるバックコア22が取り
付けられる反対側には磁界発生装置基台25が取り付け
られ、VCMなどの移動手段によって光ピックアップ4
を移動するVCM6と連動して駆動される。
動回路49の構成にした場合には磁気ヘッド24を構成
する第1のコア18及び第1のコイル19の近傍に永久
磁石などで形成したバイアス磁界発生手段が配置され
る。このバイアス磁界発生手段は磁気ヘッド24で発生
される磁界方向と逆向きで一定のバイアス磁界を発生す
る。、上記駆動回路23におけるバックコア22が取り
付けられる反対側には磁界発生装置基台25が取り付け
られ、VCMなどの移動手段によって光ピックアップ4
を移動するVCM6と連動して駆動される。
【0035】上記バックコア22は、第1のコア18と
同様の高周波特性の良い磁性材料、例えばフェライトま
たはセンダスト,アモルファス合金等の金属磁性材料で
構成されている。従って、バックコア22の磁性材料と
して高周波励磁での透磁率や飽和磁束密度が高く、導電
率も比較的大きい材料を使用すれば、第1のコイル19
に記録信号に応じた高周波の励磁電流を流すことによっ
て、第1のコア18及び第1のコイル19より発生する
高周波の電磁輻射ノイズを駆動回路23に対して磁気
的、電気的に遮蔽することができ、駆動回路23を安定
に動作させることができる。
同様の高周波特性の良い磁性材料、例えばフェライトま
たはセンダスト,アモルファス合金等の金属磁性材料で
構成されている。従って、バックコア22の磁性材料と
して高周波励磁での透磁率や飽和磁束密度が高く、導電
率も比較的大きい材料を使用すれば、第1のコイル19
に記録信号に応じた高周波の励磁電流を流すことによっ
て、第1のコア18及び第1のコイル19より発生する
高周波の電磁輻射ノイズを駆動回路23に対して磁気
的、電気的に遮蔽することができ、駆動回路23を安定
に動作させることができる。
【0036】また、本実施例は、第1のコイル19と駆
動回路23とを近接して配設しているため、第1のコイ
ル19に駆動回路23より励磁電流を流す接続線を短く
することができ、前記接続線が長いことによって生じ
る、接続線を流れる高周波励磁電流に起因する電磁輻射
ノイズを最小限に抑えて、駆動回路23やその他の装置
内外の周辺回路へのノイズ誘導を減少させることができ
るため、周辺回路の誤動作を防止して安定な回路動作を
可能とする(図1において、第1のコイル19から駆動
回路23に接続するための接続線はバックコア22を迂
回するように引き出されているが、実際にはバックコア
22に小さい貫通孔を形成し、その貫通孔を通して第1
のコイル19の裏側に接近して配置した駆動回路23
に、短い接続線で接続することができる)。
動回路23とを近接して配設しているため、第1のコイ
ル19に駆動回路23より励磁電流を流す接続線を短く
することができ、前記接続線が長いことによって生じ
る、接続線を流れる高周波励磁電流に起因する電磁輻射
ノイズを最小限に抑えて、駆動回路23やその他の装置
内外の周辺回路へのノイズ誘導を減少させることができ
るため、周辺回路の誤動作を防止して安定な回路動作を
可能とする(図1において、第1のコイル19から駆動
回路23に接続するための接続線はバックコア22を迂
回するように引き出されているが、実際にはバックコア
22に小さい貫通孔を形成し、その貫通孔を通して第1
のコイル19の裏側に接近して配置した駆動回路23
に、短い接続線で接続することができる)。
【0037】また、接続線が長い程大きくなる接続線の
寄生インダクタンスや寄生キャパシタンスが減少するた
め、駆動回路の高周波化が容易になり、高密度記録に対
応できる記録磁界発生装置が実現できる。
寄生インダクタンスや寄生キャパシタンスが減少するた
め、駆動回路の高周波化が容易になり、高密度記録に対
応できる記録磁界発生装置が実現できる。
【0038】さらに、第1のコア18及び第1のコイル
19で構成される磁気ヘッド24と駆動回路23が一体
化したことにより、光磁気記録装置1の小型化、軽量化
が容易になる。また、信号処理部17はバックコア22
に関して第2のコア20及び第2のコイル21と反対側
に、かつ離間して配置されるので、第2のコア20及び
第2のコイル21(及び駆動回路23と接続される図示
しない短い接続線)による電磁輻射ノイズの影響を受け
にくくできる。また、磁気ヘッド24はバックコア22
によって電磁輻射ノイズの発生を小さくできるので、離
間して配置された信号処理部17に与えるノイズを小さ
くできる。
19で構成される磁気ヘッド24と駆動回路23が一体
化したことにより、光磁気記録装置1の小型化、軽量化
が容易になる。また、信号処理部17はバックコア22
に関して第2のコア20及び第2のコイル21と反対側
に、かつ離間して配置されるので、第2のコア20及び
第2のコイル21(及び駆動回路23と接続される図示
しない短い接続線)による電磁輻射ノイズの影響を受け
にくくできる。また、磁気ヘッド24はバックコア22
によって電磁輻射ノイズの発生を小さくできるので、離
間して配置された信号処理部17に与えるノイズを小さ
くできる。
【0039】次に図2を参照して本発明の第2実施例を
説明する。図2に示す第2実施例の磁界発生装置3の構
成は、基本的には第1実施例と同様であるが、第1のコ
ア18及び第1のコイル19と、第2のコア20及び第
2のコイル21とが、駆動回路23部分とバックコア2
2を介して同一面上に形成されている点、及びバックコ
ア22の端部が裏面側(図2で上方)に延出された延出
部22aが形成されて、駆動回路23を収納する箱形状
にされ、この駆動回路23を(磁界発生装置基台25に
接する面を除いて)覆うように形成されている点が、第
1実施例と異なる。
説明する。図2に示す第2実施例の磁界発生装置3の構
成は、基本的には第1実施例と同様であるが、第1のコ
ア18及び第1のコイル19と、第2のコア20及び第
2のコイル21とが、駆動回路23部分とバックコア2
2を介して同一面上に形成されている点、及びバックコ
ア22の端部が裏面側(図2で上方)に延出された延出
部22aが形成されて、駆動回路23を収納する箱形状
にされ、この駆動回路23を(磁界発生装置基台25に
接する面を除いて)覆うように形成されている点が、第
1実施例と異なる。
【0040】即ち、第2実施例においては、第1のコア
18及び第1のコイル19と同様に、高周波励磁に伴
う、もう一つのノイズ源である第2のコア20及び第2
のコイル21が、駆動回路23に対して、バックコア2
2を間に介して分離したことにより、駆動回路22への
電磁誘導ノイズを第1実施例よりも低減することが可能
である。また、電磁ノイズ遮蔽効果のあるバックコア2
2を伸ばして駆動回路22を包み込むように形成して、
電磁ノイズ遮蔽効果のある、磁界発生装置基台25と接
合することにより、バックコア22によるリード遮蔽効
果をさらに大きくすることができる。
18及び第1のコイル19と同様に、高周波励磁に伴
う、もう一つのノイズ源である第2のコア20及び第2
のコイル21が、駆動回路23に対して、バックコア2
2を間に介して分離したことにより、駆動回路22への
電磁誘導ノイズを第1実施例よりも低減することが可能
である。また、電磁ノイズ遮蔽効果のあるバックコア2
2を伸ばして駆動回路22を包み込むように形成して、
電磁ノイズ遮蔽効果のある、磁界発生装置基台25と接
合することにより、バックコア22によるリード遮蔽効
果をさらに大きくすることができる。
【0041】次に本発明の第3実施例について、図3及
び図4により説明する。図3は、第3実施例の磁界発生
装置の断面図、図4は、第3実施例の磁界発生装置のフ
レシキブル・プリント基板の斜視図である。
び図4により説明する。図3は、第3実施例の磁界発生
装置の断面図、図4は、第3実施例の磁界発生装置のフ
レシキブル・プリント基板の斜視図である。
【0042】図3において、磁界発生装置3の構成は、
基本的には第2実施例と同様であるが、第1のコイル1
9,第2のコイル21及び駆動回路が同一のプリント基
板28の上に構成されている点、駆動回路23を覆うシ
ールドカバー29が配設されている点が異なる。
基本的には第2実施例と同様であるが、第1のコイル1
9,第2のコイル21及び駆動回路が同一のプリント基
板28の上に構成されている点、駆動回路23を覆うシ
ールドカバー29が配設されている点が異なる。
【0043】即ち、プリント基板28は、折り曲げ可能
なフレシキブル基板上に、図4に示すように、薄型の第
1の(励磁)コイル19,第2のコイル21、及び駆動
回路導線部を銅,アルミ等の導体で形成し、駆動回路チ
ップ部品30を載せたものであり、第1のコイル19と
第2のコイル21の中心部分に、各々バックコア22上
に形成された第1のコア18と第2のコア20のための
挿入孔が有るため、中央部分を折り曲げてバックコア2
2を挾むようにバックコア22と接着するだけで、容易
に磁界発生装置を構成できる。なお、シールドカバー2
9は導電性の高い導体で、かつ透磁率の高い材質に設定
されている。例えば透磁率の高い材質の表面に導電性の
高い金属をコートなどすれば良い。
なフレシキブル基板上に、図4に示すように、薄型の第
1の(励磁)コイル19,第2のコイル21、及び駆動
回路導線部を銅,アルミ等の導体で形成し、駆動回路チ
ップ部品30を載せたものであり、第1のコイル19と
第2のコイル21の中心部分に、各々バックコア22上
に形成された第1のコア18と第2のコア20のための
挿入孔が有るため、中央部分を折り曲げてバックコア2
2を挾むようにバックコア22と接着するだけで、容易
に磁界発生装置を構成できる。なお、シールドカバー2
9は導電性の高い導体で、かつ透磁率の高い材質に設定
されている。例えば透磁率の高い材質の表面に導電性の
高い金属をコートなどすれば良い。
【0044】従って、第3実施例においては、プリント
基板28上に駆動回路23と第1のコイル19、第2の
コイル21を一体に形成することにより、コイルを巻く
工程が必要ないため、量産が容易になって低コストで磁
界発生装置3を作成できる上、コイル,回路の小型化が
容易になる。また、コイルと回路の接続導線を最短に設
計できるため、駆動回路23の高周波化が容易になる。
基板28上に駆動回路23と第1のコイル19、第2の
コイル21を一体に形成することにより、コイルを巻く
工程が必要ないため、量産が容易になって低コストで磁
界発生装置3を作成できる上、コイル,回路の小型化が
容易になる。また、コイルと回路の接続導線を最短に設
計できるため、駆動回路23の高周波化が容易になる。
【0045】さらに、駆動回路23を覆うように電磁シ
ールド・カバー29を設けてバックコア22と接続する
ことにより、バックコア22の電磁遮蔽効果をさらに大
きくする事が可能となる。しかも、このカバーに、電磁
遮蔽特性が良く、しかも熱伝導性の良い材料、例えば鉄
等を用いて形成すれば、駆動回路部品の放熱フィンとシ
ールドカバーを熱的に接合して、放熱部品としての機能
を持たせることもできる。
ールド・カバー29を設けてバックコア22と接続する
ことにより、バックコア22の電磁遮蔽効果をさらに大
きくする事が可能となる。しかも、このカバーに、電磁
遮蔽特性が良く、しかも熱伝導性の良い材料、例えば鉄
等を用いて形成すれば、駆動回路部品の放熱フィンとシ
ールドカバーを熱的に接合して、放熱部品としての機能
を持たせることもできる。
【0046】なお、駆動回路23の回路構成は図7に示
すものに限定されるものでなく、例えば特願平3−16
5754号など、本出願人により提案された駆動回路を
用いることができる。また、2つのコア及びコイルの他
に、直流のバイアス磁界を発生するコア及びコイルを設
けた磁界発生装置にしても良い。
すものに限定されるものでなく、例えば特願平3−16
5754号など、本出願人により提案された駆動回路を
用いることができる。また、2つのコア及びコイルの他
に、直流のバイアス磁界を発生するコア及びコイルを設
けた磁界発生装置にしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、光磁
気記録媒体に記録磁界を印加するコアを励磁する第1の
コイルと、電圧発生用の第2のコイルの少なくとも一方
のコイルが、第1及び第2のコイルの駆動回路と、バッ
クコアを間に介して近接して一体に構成することによ
り、バックコアに電磁遮蔽効果を持たせて、第1のコイ
ル,第2のコイル,及び両コイルと駆動回路との接続導
線の電磁輻射ノイズ源を回路より分離、遮蔽すること
で、駆動回路へのノイズ混入を低減させることができ
る。また、ノイズ源を小スペースに集中させて、磁界発
生装置全体を周辺回路に対して、磁気的、電気的に遮蔽
することで、電磁輻射ノイズ対策を小スペース,低コス
トど有効に実現できるとともに、駆動回路を含む磁界印
加装置の小型,軽量化も容易にできる。さらに、本発明
によれば、第1及び第2のコイルと駆動回路の接続導線
を短くし、接続導線の寄生インダクタンス,寄生キャパ
シタンスを減少させて、駆動回路の高周波動作を容易に
することにより、高密度記録に適した磁界発生装置を提
供できる。
気記録媒体に記録磁界を印加するコアを励磁する第1の
コイルと、電圧発生用の第2のコイルの少なくとも一方
のコイルが、第1及び第2のコイルの駆動回路と、バッ
クコアを間に介して近接して一体に構成することによ
り、バックコアに電磁遮蔽効果を持たせて、第1のコイ
ル,第2のコイル,及び両コイルと駆動回路との接続導
線の電磁輻射ノイズ源を回路より分離、遮蔽すること
で、駆動回路へのノイズ混入を低減させることができ
る。また、ノイズ源を小スペースに集中させて、磁界発
生装置全体を周辺回路に対して、磁気的、電気的に遮蔽
することで、電磁輻射ノイズ対策を小スペース,低コス
トど有効に実現できるとともに、駆動回路を含む磁界印
加装置の小型,軽量化も容易にできる。さらに、本発明
によれば、第1及び第2のコイルと駆動回路の接続導線
を短くし、接続導線の寄生インダクタンス,寄生キャパ
シタンスを減少させて、駆動回路の高周波動作を容易に
することにより、高密度記録に適した磁界発生装置を提
供できる。
【図1】本発明の第1実施例の磁界発生装置を備えた光
磁気記録再生装置の構成図。
磁気記録再生装置の構成図。
【図2】本発明の第2実施例の磁界発生装置の構成図。
【図3】本発明の第3実施例の磁界発生装置の構成を示
す断面図。
す断面図。
【図4】第3実施例の磁界発生装置のフレキシブル・プ
リント基板を示す斜視図。
リント基板を示す斜視図。
【図5】従来の磁界変調方式の光磁気記録再生装置の構
成図。
成図。
【図6】従来の磁界変調方式の磁気ヘッド駆動回路の構
成を示す回路図。
成を示す回路図。
【図7】本出願人による先行例の磁気ヘッド駆動回路の
構成を示す回路図。
構成を示す回路図。
【図8】本出願人による先行例の光磁気記録再生装置の
概略の構成を示す図。
概略の構成を示す図。
1…光磁気記録再生装置 2…光磁気ディスク 3…磁界発生装置 4…光ピックアップ 6…VCM 7…レーザダイオード 11…対物レンズ 14、16…光ディテクタ 17…信号処理部 18…第1のコア 19…第1のコイル 20…第2のコア 21…第2のコイル 22…バックコア 23…駆動回路 24…磁気ヘッド 25…基台
Claims (2)
- 【請求項1】 一端が光磁気記録媒体に対向する第1の
コアと、該第1のコアを記録信号で励磁する第1のコイ
ルと、前記第1のコアとは異なる第2のコアと、該第2
のコアに巻かれた第2のコイルと、前記第1のコアと磁
気的に結合したバックコアと、該第2のコイルに発生す
る電圧を利用して前記第1のコイルに電流を流すための
駆動回路とを備えた磁界変調方式の光磁気記録用磁界発
生装置において、 前記駆動回路が、前記第1のコイル,第2のコイルの少
なくとも一方のコイルと、前記バックコアを間に介して
近接して一体に構成されていることを特徴とする光磁気
記録用磁界発生装置。 - 【請求項2】 前記第1のコアに巻かれた第1のコイル
と、前記第2のコイルを含む駆動回路部品とが同一プリ
ント基板上に形成されていることを特徴とする請求項1
記載の光磁気記録用磁界発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34340091A JP2940649B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 光磁気記録用磁界発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34340091A JP2940649B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 光磁気記録用磁界発生装置 |
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JPH05174308A JPH05174308A (ja) | 1993-07-13 |
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-
1991
- 1991-12-25 JP JP34340091A patent/JP2940649B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05174308A (ja) | 1993-07-13 |
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