JP2923179B2 - 金属シリンダヘッドガスケット - Google Patents
金属シリンダヘッドガスケットInfo
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Description
ドガスケットに用いる積層型メタルガスケットに関する
ものである。
の接合面間に装着されるシリンダヘッドガスケット用メ
タルガスケットとして、燃焼室孔の縁辺を折返して形成
した補償部を有する補償板の両側に、弾性金属板からな
り燃焼室孔を囲繞するビードを上記の補償部よりも外側
の位置に備えたビード板を積層したメタルガスケットは
既によく知られている。
締付けられたときに、燃焼室孔を囲繞するビードにより
接合面に高い面圧のシール線が形成され、燃焼室内の高
圧ガスをシールする。また、上記の補償部が、ボルト締
結力によるシリンダヘッドの湾曲のために生じる燃焼室
周りの間隙を補償し燃焼ガスのリークを防止する機能を
果たすと共に、燃焼室内のガス圧による接合面間の間隙
の拡縮に基づきビードに加わる交番荷重を軽減してビー
ドのへたりや損傷を防止する。
間の部分或は排気口に近接する部分は、燃焼室孔周りの
他の部分よりも強く熱的影響を受け、これらの部分にお
けるビードはへたりや損傷を生じ易い。これを防護しガ
スケットの耐久性の向上を図るために、燃焼室孔周縁の
中の隣接する燃焼室孔との間の部分或は排気口に近接す
る部分において上記の補償板に設ける燃焼室周縁に設け
る折返し部(補償部)の折返し幅を他の部分における折
返し幅よりも大きくしたり或は該折返し部を二重折返し
とすることが実開平4−107576号及び実開平4−
99455号において提案されている。
に折返しにより補償部を形成した前記のメタルガスケッ
トにおいては、補償板の厚さにより補償部の厚さが決ま
ってしまい、ヘッドの剛性や熱歪の大きさ、締付力等を
考慮した適正な面圧を与えるように、補償部の厚さを適
宜に調整することが困難であるという難点がある。
の幅を隣接する燃焼室との間の部分や排気口に近接する
部分において燃焼室孔周りの他の部分におけるよりも大
きくした前記のガスケットにおいては燃焼室孔間の間隔
が狭い等、シールスペースが狭い場合には折返し幅を大
きくとれない難点があり、更に上記の折返しを隣接すす
る燃焼室との間の部分や排気口に近接する部分において
二重折返しとした前記のガスケットにおいては折返して
いない部分との段差が大きくなり過ぎ段差部において漏
洩を生じ易くなり、また二重折返し部分においてボルト
締付力が過度に消費され、他の部分のシール面圧が低下
することになり易い等の難点がある。
発明の目的は燃焼室孔周縁に形成される補償部の厚さを
適宜な厚さに自由に調整することができ、また、補償部
の厚さを燃焼室孔周縁に沿って局部的にかつ連続的に変
化させることができる金属シリンダヘッドガスケットを
提供することにある。
明の金属シリンダヘッドガスケットは、燃焼室孔の周縁
に折返し部を備えた補償板と、燃焼室孔の周縁に凹部を
備えた調整板と、前記折返し部及び前記凹部よりも外側
の位置において燃焼室孔を囲繞するビードを備えたビー
ド板とからなり、前記折返し部と前記凹部とが互いに嵌
まり合うように、前記補償板と前記調整板とを対向させ
て積層し、積層された補償板と調整板との少なくとも一
方の側に前記ビード板を積層し、前記凹部の段差が前記
折返し部の折返しの厚さよりも小さく、燃焼室孔の周縁
に沿って局部的にかつ連続的に変化するように形成され
ていることを特徴とするものである。
ットは、前記折返し部が二重に折返されていることを特
徴とするものである。
に基づき以下に説明する。図1は本発明の実施例のガス
ケットの平面図である。ただし同図では図面を簡単にし
かつわかり易くするために冷却水通路孔、オイル通路
孔、ボルト挿通孔等の透孔は全て図示を省略している。
図2は図1のA−A′線による断面図であり、図3は該
断面における補償板と調整板との拡大説明図である。図
4、図5及び図6は他のそれぞれ異なる実施例について
の図2と同様な断面図である。図7は図1のB−B′線
に沿った調整板の断面図である。
ッドガスケットであり、燃焼室孔2を備え、また図示を
省略している冷却水通路孔、オイル通路孔、ボルト挿通
孔等を備えている。該ガスケット1は図2に示すよう
に、補償板3、調整板4及び上、下のビード板5及び6
を積層して形成されている。
の金属板よりなり、その燃焼室孔2の周縁に二重折返し
部7を備えている。同様に金属板よりなる調整板4はそ
の燃焼室孔2の周縁に上記の二重折返し部7の折返しの
厚さT1 (図3参照。補償板の板厚の約2倍)よりも小
さい段差T2 (図3参照)の凹部9を備えている。補償
板3と調整板4とは上記の二重折返し部7と上記の凹部
9とが互いに対向するように、すなわち凹部9に二重折
返し部7が嵌まるように積層される。
に、ステンレス鋼板等の弾性金属板よりなり、燃焼室孔
2を囲繞するビード10もしくは11を上記の二重折返
し部7よりも外側の位置に設けたビード板5及び6を、
図ではビード10及び11が互いに対向するように、更
に積層している。ビード板5及び6はビード10及び1
1が共に外側に向かって凸に突出するように背中合わせ
に積層してもよいし、或はビード10及び11が共に同
一方向、例えば図で上方側に向かって突出するように積
層してもよい。
二重折返し部7の折返しの厚さT1よりも小であるか
ら、二重折返し部7と凹部9とが嵌り合った部分におけ
る補償板3と調整板4との積層厚さは補償板3の板厚と
調整板4の板厚との合計よりも大である。従って、上記
のようにガスケットが積層形成されたとき、ガスケット
の燃焼室孔2の周縁にガスケットの他の部分よりも厚さ
が(T1−T2)だけ厚い補償部が形成される。
ボルト締結したときのシリンダヘッドの湾曲に基づく燃
焼室孔周りの間隙の増大を補償して燃焼室内のガスがリ
ークするのを防止し、またエンジンの運転中に生じるシ
リンダヘッドとブロックとの接合面間の間隙の拡縮によ
りビードに加わる交番荷重を軽減し、ガスケットのシー
ル効果及び耐久性を向上させる等の作用、効果を奏す
る。
ッドの剛性や熱歪の大きさ、締付力及びシール幅等を考
慮して補償部において適正な面圧が得られるように選ば
れるが、本発明によれば、補償板3の板厚と折返しの回
数により決まるT1に対して調整板4の凹部9の段差T2
の大きさを適宜に自由に選ぶことができるから、補償部
の厚さを適正な値に自由に調整できる。
室孔2周縁の凹部9の段差T2を図7に示すように、燃
焼室孔2周縁に沿って局部的にかつ連続的に変化させる
ことにより、補償部の厚さを燃焼室孔周縁に沿って局部
的にかつ連続的に変化させることができる。従って、ガ
スケット1の燃焼室孔2周りの中で、熱的影響を二重に
受ける燃焼室孔間の部分や排気口と近接する部分におい
て段差T2を他の部分よりも小さくし、これらの部分に
おける補償部の厚さを他の部分における補償部の厚さよ
りも厚くして、熱的影響を強く受ける部分のビードのへ
たり、損傷を防止することができる。或いは、燃焼室孔
周りの中で、締付ボルトから離間している部分の補償部
の厚さを他の部分より厚くする等、補償部の厚さを締付
力に応じて変化させることもできる。
ち隣接する燃焼室孔2、2間の位置(図1参照)におい
て調整板4の凹部9の段差T2 を小さくとり、図の右端
のB′位置(図1参照)においては凹部9の段差T2 を
大きくとっている。そして、この段差T2 の変化を階段
状の急激な変化ではなく図7に示すようになだらかに徐
々に変化させ、補償部の厚さも同様に変化させることに
より、面圧の急激な変化を回避し、シールの信頼性を向
上させることができる。
折返し部7′が内側に折返されている。この点以外は全
て図2に示す実施例と同様である。図5に示す実施例に
おいては補償板の板厚を厚くし、折返し部8は1回折返
しとしている。この点を除けば図2に示す実施例と同様
である。図6に示す実施例は、ビード板5を積層せず、
補償板3と調整板4とを積層した一方の面、調整板側の
面だけにビード板6を積層した点が図2に示す実施例と
異なっている。また、ビード板を他方側の面すなわち補
償板側のみに積層するようにしてもよい。これらの実施
例においても図2に示す実施例について上記説明した作
用、効果を同様に奏することができる。
属シリンダヘッドガスケットにおいては、ガスケットの
燃焼室孔の周縁に形成される補償部の厚さを、調整板の
前記凹部の段差の大きさを適宜に選ぶことにより、適正
な値に自由に調整することができ、ガスケットのシール
性を向上させることができる。また、本発明によれば上
記凹部の段差を燃焼室孔周縁に沿って局部的に変化させ
ることにより、隣接する燃焼室孔の間の部分や排気口に
近接する部分のように燃焼室孔周りの中でも熱的影響を
強く受ける部分における補償部の厚さを他の部分よりも
厚くしてビードのへたりや損傷を防止することができ
る。しかも、段差の局部的変化はなだらかに連続的に変
化し、補償部の厚さも同様に変化するので、燃焼室孔周
縁に沿って面圧の急激な不連続的な変化を生じることが
ない。従って、ガスケットのシール性及びシールの耐久
性を向上させることができる。
説明図である。
断面図である。
断面図である。
する断面図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼室孔の周縁に折返し部を備えた補償
板と、燃焼室孔の周縁に凹部を備えた調整板と、前記折
返し部及び前記凹部よりも外側の位置において燃焼室孔
を囲繞するビードを備えたビード板とからなり、前記折
返し部と前記凹部とが互いに嵌まり合うように、前記補
償板と前記調整板とを対向させて積層し、積層された補
償板と調整板との少なくとも一方の側に前記ビード板を
積層し、前記凹部の段差が前記折返し部の折返しの厚さ
よりも小さく、燃焼室孔の周縁に沿って局部的にかつ連
続的に変化するように形成されていることを特徴とする
金属シリンダヘッドガスケット。 - 【請求項2】 前記折返し部が二重に折返されている請
求項1に記載の金属シリンダヘッドガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22208093A JP2923179B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 金属シリンダヘッドガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22208093A JP2923179B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 金属シリンダヘッドガスケット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0755005A JPH0755005A (ja) | 1995-03-03 |
JP2923179B2 true JP2923179B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=16776817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22208093A Expired - Fee Related JP2923179B2 (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 金属シリンダヘッドガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2923179B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4909753B2 (ja) | 2007-01-31 | 2012-04-04 | 株式会社豊田自動織機 | シリンダヘッドガスケット |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP22208093A patent/JP2923179B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0755005A (ja) | 1995-03-03 |
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