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JP2892179B2 - 弾性マットの製造方法 - Google Patents

弾性マットの製造方法

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Publication number
JP2892179B2
JP2892179B2 JP12158291A JP12158291A JP2892179B2 JP 2892179 B2 JP2892179 B2 JP 2892179B2 JP 12158291 A JP12158291 A JP 12158291A JP 12158291 A JP12158291 A JP 12158291A JP 2892179 B2 JP2892179 B2 JP 2892179B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
elastic mat
liquid
release agent
compartments
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP12158291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05280573A (ja
Inventor
孝信 青柳
秀穂 内田
利勝 仁木
光雄 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAYASHI PURASUCHITSUKU KENKYUSHO KK
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
HAYASHI PURASUCHITSUKU KENKYUSHO KK
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HAYASHI PURASUCHITSUKU KENKYUSHO KK, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical HAYASHI PURASUCHITSUKU KENKYUSHO KK
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Publication of JPH05280573A publication Critical patent/JPH05280573A/ja
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Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立ち仕事などの作業時
における疲労が軽減できる等の理由から広く使用されて
いる液体を内蔵する弾性マットを容易に製造するための
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この弾性マットは、特開昭61−626
34号公報において提案されたもので、図1及び図2に
示す構造を有している。この弾性マット10は、発泡ネ
オプレンゴムのような発泡エラストマ材料からなる2枚
の可撓性シート1,1が積層されて構成されるものであ
る。弾性マット10のシート1,1間には複数の区画室2,
2,…が形成されており、これらの区画室2,2,…の相隣合
う区画室2,2,…同士はそれぞれ流路3,3,…を介して連通
されている。そして、各区画室2,2,…及び流路3,3,…に
は、水より高い粘性を有する流体、例えばグリセリン、
エチレングリコール、鉱物油等が充填されている。前記
流路3は液体の流通に抵抗を発揮し得るように形成され
た部分である。この流路3は、液体の円滑な流通を妨害
するような特殊な形状に形成されても良いが、この例で
は細く形成することによって流通抵抗を発揮するように
なされている。
【0003】この弾性マット10を床に敷いて、該マット
10上を作業者が移動するとき、体重の移動によって液体
が一部の区画室2から他の区画室2へと流路3を介して
徐々に流動するため、適度なクッション効果が発揮され
作業者の疲労が軽減される。
【0004】このような弾性マット10を製造するに際し
て、従来は、図3に示すような上記区画室2,2,…と流路
3,3,…に対応した同一の平面形状を有するフィルム状物
4を、図4に示すように可撓性シートからなるシート材
1,1の間に挟み、これらを金型に挟んでシート材1,
1を加圧加熱して粘着させ、前記マット本体を製造して
いた。こうして製造されたマット本体は、フィルム状物
4が介在する部分でシート材1,1の粘着が阻止され、
各区画室2,2,…及び各流路3,3,…が形成される。 その
後、注射器等を用いて、前記各区画室2,2,…及び各流路
3,3,…に液体を注入し前記弾性マット10を得るものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
製造方法では、シート1,1間に形成された区画室2お
よび流路3の一部で上記フィルム状物4が上下のシート
1,1の双方或いは片方に部分接着して、液体を注入す
る作業に多大の労力を要しているのが現状である。そこ
で、液体を区画室2,2,…及び流路3,3,…の一端から注入
を行いながら同時に他端から吸引を行う等の工夫もなさ
れているが、かかる工夫によっても、満足できる速度で
液体を注入することはできなかった。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、液体の注入をより高速で行うことができる弾性マッ
トの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性マットの製
造方法では、離型剤を塗布したフィルム状物、好ましく
は片面にのみ塗布したフィルム状物を用いることによっ
て、前記課題の解決を図った。
【0008】即ち、本発明の要旨は2枚の可撓性シート
を貼り合わせると共に、両シート間に液体で満たされた
複数の区画室と、これらの区画室間を連通し且つ液体の
流通に抵抗を発揮する流路とが形成されてなる弾性マッ
トを製造するに際して、前記区画室と流路に相当する平
面形状を有するフィルム状物に離型剤を塗布し、これを
前記2枚の可撓性シート間に挟んだ状態でシート材を貼
着し、しかる後区画室及び流路に液体を注入することを
特徴とする弾性マットの製造方法にあり、前記フィルム
状物への離型剤の塗布はフィルム状物の片面にのみ施す
場合がある。
【0009】前記フィルム状物として、各種材質のもの
を利用できるが、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)等のポリエステル系樹脂からなるフィルムが好適に
用いられる。また離型剤としては、ステアリン酸カルシ
ウム、シリコン樹脂、パラフィン、ワックス類等が好適
に使用される。
【0010】
【作用】本発明の方法によれば、フィルム状物に塗布さ
れた離型剤によってシート材とフィルム状物との接着が
完全に防止され、液体の流動が円滑になされるようにな
り区画室と流路への液体の注入が極めて容易になる。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の弾性マット
の製造方法を詳述する。
【0012】(実施例1)まず、JIS K6384付
属書(引張試験用試験片の作成方法)に準じてシート材
1を製作した。シート材1を製作するために、まず日本
合成ゴム社製のアクリロニトリル・ブタジエンゴム(N
BR)100重量部と、白水化学社製の亜鉛華1号5重
量部と、川越化学工業所製の硫黄1.5重量部と日本油
脂社製のステアリン酸1重量部と、旭カーボン社製のカ
ーボンブラック(品名、FEF旭#60)40重量部
と、大内新興化学社製の加硫促進剤(品名、ノクセラー
DM)1重量部とを混練して、厚さ約2.3mmのシー
ト状練り生地とした。そしてこれを所定寸法に裁断して
シート材1とした。用いたロールは直径×長さ=6イン
チ×15インチのもので、ロール回転数は1.25rp
m、ロール回転比は1:1.32、ロール表面温度は5
0±5℃であった。
【0013】他方、図3に示した形状のポリエステルフ
ィルム4(厚さ約0.1mm,D=20mm,W=4m
m,L=4mm)を準備し、その表裏両面に離型剤とし
てシリコン樹脂を塗布した。
【0014】ついで、上記2枚のシート材1,1の間
に、離型剤が塗布されたフィルム4を図4に示すように
挟み込んだ。そして、これを平坦なプレス金型により1
50℃で加圧しプレス加硫処理を行い、前記シート材
1,1を加硫すると共に、互いに張り合わせた。
【0015】以上のようにして得られた本体(30cm
平方で区画室数12×12)の区画室2,2,…及び流路3,
3,…の一端に液体注入器の針を刺し、グリセリン350
gを5kg/cm2 の圧力で注入した。この場合の所要
時間は20分であった。
【0016】(実施例2)ポリエステルフィルム4とし
て片面にのみ離型剤を塗布したものを用いる以外は実施
例1と全て同じ条件で実施したところ、グリセリンの注
入に要した時間は10分であった。これはポリエステル
フィルム4の離型剤を塗布していない面の一部がシート
材1と接着して一体化され、液体の流通をより円滑にす
るためであると考えられる。
【0017】(比較例)実施例1において、ポリエステ
ルフィルム4として離型剤を塗布していないものを用い
る以外は上記実施例と全て同じ条件で実施したところ、
グリセリンの注入に要した時間は60分であった。
【0018】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明によれば、
フィルム状物に塗布された離型剤によって、シート材と
フィルム状物との接着が完全に防止され、区画室と流路
への液体の注入が極めて容易になり、弾性マットを効率
的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の対象となる弾性マットの一
例を示す断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】弾性マットを製造する際に用いられるフィルム
状物を示す平面図である。
【図4】弾性マットを製造する際の一工程を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 シート 2 区画室 3 流路 4 フィルム状物 10 弾性マット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁木 利勝 東京都中央区京橋二丁目3番19号 三菱 レイヨン株式会社内 (72)発明者 林 光雄 千葉県松戸市岩瀬38番地 株式会社林プ ラスチック研究所内 (56)参考文献 特開 昭52−37675(JP,A) 特開 平2−229928(JP,A) 特開 昭61−211542(JP,A) 特開 平2−219644(JP,A) 特開 平4−113040(JP,A) 実開 平2−104226(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 13/00 B32B 3/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の可撓性シートを貼り合わせると共
    に、両シート間に液体で満たされた複数の区画室と、こ
    れらの区画室間を連通し且つ液体の流通に抵抗を発揮す
    る流路とが形成されてなる弾性マットを製造するに際し
    て、 前記区画室と流路に相当する平面形状を有するフィルム
    状物に離型剤を塗布し、これを前記2枚の可撓性シート
    間に挟んだ状態でシート材を貼着し、しかる後区画室及
    び流路に液体を注入することを特徴とする弾性マットの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルム状物への離型剤の塗布を、
    フィルム状物の片面にのみ施す請求項1記載の弾性マッ
    トの製造方法。
JP12158291A 1991-05-28 1991-05-28 弾性マットの製造方法 Expired - Lifetime JP2892179B2 (ja)

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FR2879499B1 (fr) * 2004-12-17 2007-02-23 Pennel Ind Societe Par Actions Procede de fabrication en continu d'un complexe souple comportant des poches etanches pouvant contenir un gaz, un liquide ou un solide

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