JP2890050B2 - 水添熱分解用触媒および水添熱分解法におけるその使用 - Google Patents
水添熱分解用触媒および水添熱分解法におけるその使用Info
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- B01J29/04—Catalysts comprising molecular sieves having base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites
- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
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- B01J29/10—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the faujasite type, e.g. type X or Y containing iron group metals, noble metals or copper
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- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10G—CRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
- C10G47/00—Cracking of hydrocarbon oils, in the presence of hydrogen or hydrogen- generating compounds, to obtain lower boiling fractions
- C10G47/02—Cracking of hydrocarbon oils, in the presence of hydrogen or hydrogen- generating compounds, to obtain lower boiling fractions characterised by the catalyst used
- C10G47/10—Cracking of hydrocarbon oils, in the presence of hydrogen or hydrogen- generating compounds, to obtain lower boiling fractions characterised by the catalyst used with catalysts deposited on a carrier
- C10G47/12—Inorganic carriers
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- B01J29/06—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof
- B01J29/08—Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof of the faujasite type, e.g. type X or Y
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水添熱分解用触媒および水添熱分解法にお
けるその使用に関するものである。
けるその使用に関するものである。
水添熱分解(hydrocracking)は、炭化水素質供給原
料を水素の存在下に水添熱分解用触媒と接触させて、よ
り低い平均沸点の生成物に変換する周知の方法である。
ヨーロッパ特許出願第0247679号から知られているよう
に、約130〜300℃の沸点を有する中間留分まで選択的に
熱分解し、特にできるだけ少ないガス(すなわちC1〜4
炭化水素)を生成させることが有利である。
料を水素の存在下に水添熱分解用触媒と接触させて、よ
り低い平均沸点の生成物に変換する周知の方法である。
ヨーロッパ特許出願第0247679号から知られているよう
に、約130〜300℃の沸点を有する中間留分まで選択的に
熱分解し、特にできるだけ少ないガス(すなわちC1〜4
炭化水素)を生成させることが有利である。
一般に、水添熱分解用触媒は、重質炭化水素分子の切
断を促進する酸性部位と、熱分解された分子への水素の
供給を促進する1種もしくはそれ以上の水素化用(水添
用)成分とからなっている。現在、水添熱分解用触媒は
しばしば結晶アルミノシリケート、特にゼオライトYを
含有する。アルミノシリケートにおける酸性部位は、三
価アルミニウムイオンが結晶構造の四面体位置を占める
結果である。電気中性を維持するには、ゼオライトが酸
性型で存在する場合たとえばプロトンのような陽イオン
が四面体配位アルミニウムイオンと共に配位される。し
たがって、構造内にアルミニウムイオンが存在しなけれ
ば、決して酸性部位は生ぜず、かつ結晶構造はゼオライ
ト型水添熱分解用触媒における成分として適さなくなる
であろう。
断を促進する酸性部位と、熱分解された分子への水素の
供給を促進する1種もしくはそれ以上の水素化用(水添
用)成分とからなっている。現在、水添熱分解用触媒は
しばしば結晶アルミノシリケート、特にゼオライトYを
含有する。アルミノシリケートにおける酸性部位は、三
価アルミニウムイオンが結晶構造の四面体位置を占める
結果である。電気中性を維持するには、ゼオライトが酸
性型で存在する場合たとえばプロトンのような陽イオン
が四面体配位アルミニウムイオンと共に配位される。し
たがって、構造内にアルミニウムイオンが存在しなけれ
ば、決して酸性部位は生ぜず、かつ結晶構造はゼオライ
ト型水添熱分解用触媒における成分として適さなくなる
であろう。
フオージヤサイト型結晶アルミノシリケートにおける
シリカ/アルミナの比は、X線回折測定により決定する
ことができる。ブレツクおよびフラニゲンの関係式は最
も信頼性があり、シリカ/アルミナ比を決定するのに適
した方法である。ブレツクおよびフラニゲンの関係式
〔D.W.ブレツク、ゼオライト分子篩、J.ウイリー、ニユ
ーヨーク(1974)、第94頁参照〕は次の通りである。: 〔式中、 は単位格子寸法であり、bは0.00868であり、かつCは2
4.191であり(これらは全てÅで表わされる)、Rは原
子Si/Al比である〕。
シリカ/アルミナの比は、X線回折測定により決定する
ことができる。ブレツクおよびフラニゲンの関係式は最
も信頼性があり、シリカ/アルミナ比を決定するのに適
した方法である。ブレツクおよびフラニゲンの関係式
〔D.W.ブレツク、ゼオライト分子篩、J.ウイリー、ニユ
ーヨーク(1974)、第94頁参照〕は次の通りである。: 〔式中、 は単位格子寸法であり、bは0.00868であり、かつCは2
4.191であり(これらは全てÅで表わされる)、Rは原
子Si/Al比である〕。
bおよびCの数値を上記関係式に代入すれば、次の通
りとなる: この関係式から、最小単位格子寸法は24.191Åである
と考えられ、かつこの単位格子寸法にてゼオライトは全
くアルミニウムを含有せず、したがってこの種のゼオラ
イトを含有する触媒は決して熱分解活性を持たないと結
論することができる。
りとなる: この関係式から、最小単位格子寸法は24.191Åである
と考えられ、かつこの単位格子寸法にてゼオライトは全
くアルミニウムを含有せず、したがってこの種のゼオラ
イトを含有する触媒は決して熱分解活性を持たないと結
論することができる。
最近、24.191Åの理論的限界を充分下回る単位格子寸
法を持ったゼオライトYは、アンモニウム型のゼオライ
トYを水蒸気処理すると共に激しく浸出して得られるこ
とが報告された〔R.トーマソン、「ゼオライト物質科学
における変改」に関する国際シンポジウム、ニユーポー
ト、ベルギー、1987年9月13〜17日〕。
法を持ったゼオライトYは、アンモニウム型のゼオライ
トYを水蒸気処理すると共に激しく浸出して得られるこ
とが報告された〔R.トーマソン、「ゼオライト物質科学
における変改」に関する国際シンポジウム、ニユーポー
ト、ベルギー、1987年9月13〜17日〕。
今回、驚くことに、この種のゼオライトを含有する水
添熱分解用触媒熱分解活性を有し、さらに水添熱分解法
におけるこの種の水添熱分解用触媒の使用は殆んどガス
生成物を生産せずかつ中間留分への優秀な選択性を示す
ことが判明した。
添熱分解用触媒熱分解活性を有し、さらに水添熱分解法
におけるこの種の水添熱分解用触媒の使用は殆んどガス
生成物を生産せずかつ中間留分への優秀な選択性を示す
ことが判明した。
したがって、本発明は、ゼオライトY型基材と少なく
とも1種の第8族金属の水素化用成分および/または少
なくとも1種の第6b族金属の水素化用成分からなり、ゼ
オライトY型基材が2.419nm未満の単位格子寸法を有す
ることを特徴とする水添熱分解用触媒を提供する。
とも1種の第8族金属の水素化用成分および/または少
なくとも1種の第6b族金属の水素化用成分からなり、ゼ
オライトY型基材が2.419nm未満の単位格子寸法を有す
ることを特徴とする水添熱分解用触媒を提供する。
さらに本発明は、水添熱分解法におけるこの種の触媒
の使用、並びに炭化水素質供給原料をより低い平均沸点
の生成物に変換するに際し供給原料を水素の存在下に高
められた温度および圧力にて上記触媒と接触させること
を特徴とする炭化水素質供給原料の変換方法に関するも
のである。
の使用、並びに炭化水素質供給原料をより低い平均沸点
の生成物に変換するに際し供給原料を水素の存在下に高
められた温度および圧力にて上記触媒と接触させること
を特徴とする炭化水素質供給原料の変換方法に関するも
のである。
本発明による触媒は、理論最小値より近い単位格子寸
法を有するゼオライトY型基材で構成される。上記シン
ポジウムにおいて、23.98Å(すなわち2.398nm)の単位
格子寸法を有するゼオライトが合成されたと主張され
た。好適には、本発明の触媒は2.380〜2.419nm、特に2.
395〜2.418nmの単位格子寸法を有するゼオライトY型基
材からなっている。本発明のゼオライトは全くアルミニ
ウムを含有しないと予想されたが、構造内に若干のアル
ミニウムがまだ残存すると判明した。たとえば固相Al27
−NMRにより、上記ゼオライトYの構造内にどの程度の
アルミニウムが存在するかを決定することができる。好
ましくは、ゼオライト基材の構造内に存在するアルミニ
ウム含有量は、全ゼオライトY型基材に対し計算して1
〜0.001重量%、好ましくは0.8〜0.05重量%である。基
材として得られるゼオライトにはより多量のアルミニウ
ム化合物も存在しうるが、これらは構造内に組込まれな
いことが了解されよう。アルミニウムの全量は、元素分
析により容易に決定することができる。
法を有するゼオライトY型基材で構成される。上記シン
ポジウムにおいて、23.98Å(すなわち2.398nm)の単位
格子寸法を有するゼオライトが合成されたと主張され
た。好適には、本発明の触媒は2.380〜2.419nm、特に2.
395〜2.418nmの単位格子寸法を有するゼオライトY型基
材からなっている。本発明のゼオライトは全くアルミニ
ウムを含有しないと予想されたが、構造内に若干のアル
ミニウムがまだ残存すると判明した。たとえば固相Al27
−NMRにより、上記ゼオライトYの構造内にどの程度の
アルミニウムが存在するかを決定することができる。好
ましくは、ゼオライト基材の構造内に存在するアルミニ
ウム含有量は、全ゼオライトY型基材に対し計算して1
〜0.001重量%、好ましくは0.8〜0.05重量%である。基
材として得られるゼオライトにはより多量のアルミニウ
ム化合物も存在しうるが、これらは構造内に組込まれな
いことが了解されよう。アルミニウムの全量は、元素分
析により容易に決定することができる。
本発明に使用するゼオライト基材は安定化されてお
り、一般に極めて少量のアルカリ金属イオンを含有し、
その量はアルカリ金属酸化物として計算して全ゼオライ
ト基材に対し特に0.4重量%未満である。
り、一般に極めて少量のアルカリ金属イオンを含有し、
その量はアルカリ金属酸化物として計算して全ゼオライ
ト基材に対し特に0.4重量%未満である。
本発明による触媒は、好適にはさらに結合材をも含ん
で触媒粒子に充分な強度を付与する。したがって、触媒
は有利には耐火性酸化物をも含む。好ましくは、耐火性
酸化物はアルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ジルコ
ニア、トリア、チタニア、マグネシアおよびその混合物
よりなる群から選択される。耐火性酸化物としてアルミ
ナを使用するのが特に好適である。他の好適具体例は、
シリカ−アルミナとアルミナとの混合物を使用すること
である。この場合、シリカ−アルミナは結合材として作
用するだけでなく、非晶質の熱分解用成分としても作用
する。
で触媒粒子に充分な強度を付与する。したがって、触媒
は有利には耐火性酸化物をも含む。好ましくは、耐火性
酸化物はアルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、ジルコ
ニア、トリア、チタニア、マグネシアおよびその混合物
よりなる群から選択される。耐火性酸化物としてアルミ
ナを使用するのが特に好適である。他の好適具体例は、
シリカ−アルミナとアルミナとの混合物を使用すること
である。この場合、シリカ−アルミナは結合材として作
用するだけでなく、非晶質の熱分解用成分としても作用
する。
触媒中の耐火性酸化物の量は広範囲に変化することが
できる。好適には、耐火性酸化物の量はゼオライトY型
基材と耐火性酸化物との合計に対し10〜90重量%であ
る。より好ましくは、耐火性酸化物の量はゼオライトY
型基材と耐火性酸化物との合計に対し15〜50重量%であ
る。たとえばシリカ−アルミナとアルミナとの混合物を
耐火性酸化物として使用する場合、これら物質の全量は
ゼオライトと耐火性酸化物との合計に対し一般に50重量
%以上である。
できる。好適には、耐火性酸化物の量はゼオライトY型
基材と耐火性酸化物との合計に対し10〜90重量%であ
る。より好ましくは、耐火性酸化物の量はゼオライトY
型基材と耐火性酸化物との合計に対し15〜50重量%であ
る。たとえばシリカ−アルミナとアルミナとの混合物を
耐火性酸化物として使用する場合、これら物質の全量は
ゼオライトと耐火性酸化物との合計に対し一般に50重量
%以上である。
水添熱分解用触媒における水素化用成分は便利には第
8族金属としてニッケル、コバルト、パラジウムおよび
白金、並びに第6b族金属としてモリブデンおよびタング
ステン化合物、さらにその混合物から選択される。触媒
に対し、第8族金属は好ましくは金属として計算して全
触媒100pbw当り0.05〜100重量部(pbw)の量で存在し、
第6b族金属は好ましくは金属として計算して全触媒100p
bw当り2〜40pbwの量で存在する。第8族の貴金属を使
用する場合その量はより好ましくは0.05〜2pbwであり、
また非貴金属を使用する場合その量はより好ましくは全
触媒100pbw当り2〜10pbwである。特に第8族の非貴金
属および第6b族の金属は、本発明による触媒中に、好適
にはその酸化型もしくは硫化型で存在する。
8族金属としてニッケル、コバルト、パラジウムおよび
白金、並びに第6b族金属としてモリブデンおよびタング
ステン化合物、さらにその混合物から選択される。触媒
に対し、第8族金属は好ましくは金属として計算して全
触媒100pbw当り0.05〜100重量部(pbw)の量で存在し、
第6b族金属は好ましくは金属として計算して全触媒100p
bw当り2〜40pbwの量で存在する。第8族の貴金属を使
用する場合その量はより好ましくは0.05〜2pbwであり、
また非貴金属を使用する場合その量はより好ましくは全
触媒100pbw当り2〜10pbwである。特に第8族の非貴金
属および第6b族の金属は、本発明による触媒中に、好適
にはその酸化型もしくは硫化型で存在する。
触媒の製造方法は当業界で公知である。適する方法は
イオン交換、含浸および同時混練(co−mulling)を包
含する。この製造法は、一般に1段階もしくはそれ以上
の乾燥工程および/または焼成工程を触媒の成形前また
は成形後に含む。
イオン交換、含浸および同時混練(co−mulling)を包
含する。この製造法は、一般に1段階もしくはそれ以上
の乾燥工程および/または焼成工程を触媒の成形前また
は成形後に含む。
本発明の方法に使用しうる炭化水素質供給原料はガス
油、減圧ガス油、脱アスフアルト油、長残油、短残油、
接触熱分解サイクル油、熱分解ガス油および合成原油を
包含し、必要に応じタールサンド、シエール油、残油改
良工程またはビオマスからも得られる。各種の炭化水素
質供給原料の混合物も使用することができる。一般に炭
化水素質供給原料は、その要部(すなわち50重量%以
上)が370℃以上の沸点を有する。本発明の方法は、窒
素を含有する供給原料についても使用することができ
る。典型的な窒素含有量は5000ppmWまでの範囲である。
窒素含有量は50ppmWから出発することができる。一般
に、供給原料は硫黄化合物をも含む。硫黄含有量は通常
0.2〜6重量%の範囲である。
油、減圧ガス油、脱アスフアルト油、長残油、短残油、
接触熱分解サイクル油、熱分解ガス油および合成原油を
包含し、必要に応じタールサンド、シエール油、残油改
良工程またはビオマスからも得られる。各種の炭化水素
質供給原料の混合物も使用することができる。一般に炭
化水素質供給原料は、その要部(すなわち50重量%以
上)が370℃以上の沸点を有する。本発明の方法は、窒
素を含有する供給原料についても使用することができ
る。典型的な窒素含有量は5000ppmWまでの範囲である。
窒素含有量は50ppmWから出発することができる。一般
に、供給原料は硫黄化合物をも含む。硫黄含有量は通常
0.2〜6重量%の範囲である。
水添熱分解法の工程条件に関し、温度は好ましくは25
0〜500℃、特に280〜440℃であり、圧力は30〜300バー
ル、特に40〜170バールであり、空間速度は0.1〜10kg/
/h、特に0.3〜2kg//hであり、かつ水素/油の比は1
00〜5000Nl/kg、特に200〜2000Nl/kgである。
0〜500℃、特に280〜440℃であり、圧力は30〜300バー
ル、特に40〜170バールであり、空間速度は0.1〜10kg/
/h、特に0.3〜2kg//hであり、かつ水素/油の比は1
00〜5000Nl/kg、特に200〜2000Nl/kgである。
本発明による触媒は、たとえば一段階水添熱分解法の
ような任意の水添熱分解法にてたとえば比較的緩和な条
件下(30〜80バールの圧力下)で用いることができ、さ
らにシリーズ流水添熱分解法および二段階水添熱分解法
にも使用することができる。
ような任意の水添熱分解法にてたとえば比較的緩和な条
件下(30〜80バールの圧力下)で用いることができ、さ
らにシリーズ流水添熱分解法および二段階水添熱分解法
にも使用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1 24.0重量%の灼熱損失を示し、X線回折(ASTM D−39
42−80)で測定して2.416nmの単位格子寸法を有しかつ
ゼオライト構造内にAl27−NMRで測定して0.5重量%のア
ルミニウム含有量を有するゼオライトY型基材157.9g
(コンテカBV社から供給)を、25.7重量%の灼熱損失を
示す40.0gの水和アルミナと混合した。この混合物へ、
硝酸ニツケルとしての5.78gのNiOとメタタングステン酸
アンモニウムとしての18.02gのWO3と4.5gの酢酸とを含
有する水溶液68.0mlを添加した。得られた混合物を混練
した後、これを押出した。押出物を120℃にて2時間乾
燥させ、かつ500℃にて2時間焼成した。焼成後、全触
媒に対し金属として計算して2.6重量%のニツケルと8.2
重量%のタングステンとを有する触媒が得られた。ゼオ
ライトY/アルミナの重量比は80/20であった。
42−80)で測定して2.416nmの単位格子寸法を有しかつ
ゼオライト構造内にAl27−NMRで測定して0.5重量%のア
ルミニウム含有量を有するゼオライトY型基材157.9g
(コンテカBV社から供給)を、25.7重量%の灼熱損失を
示す40.0gの水和アルミナと混合した。この混合物へ、
硝酸ニツケルとしての5.78gのNiOとメタタングステン酸
アンモニウムとしての18.02gのWO3と4.5gの酢酸とを含
有する水溶液68.0mlを添加した。得られた混合物を混練
した後、これを押出した。押出物を120℃にて2時間乾
燥させ、かつ500℃にて2時間焼成した。焼成後、全触
媒に対し金属として計算して2.6重量%のニツケルと8.2
重量%のタングステンとを有する触媒が得られた。ゼオ
ライトY/アルミナの重量比は80/20であった。
実施例2 実施例1に記載した触媒(すなわち、触媒1)を、20
5℃の初期沸点と428℃の50重量%沸点と598℃の最終沸
点とを有する減圧ガス油に関する水添熱分解実験にかけ
た。触媒を先ず最初に、H2S/H2雰囲気中で370℃まで加
熱することにより、予備硫化工程にかけた。次いで、触
媒を0.2mmのSiC粒子との1:1希釈にて水素雰囲気中で次
の操作条件下に試験した: 1.1kg//hの空間速度、130バールの全圧力、1.4バール
のH2S分圧、および1,000Nl/kgのガス/供給物比。実験
は、1回通過の操作で行なった。
5℃の初期沸点と428℃の50重量%沸点と598℃の最終沸
点とを有する減圧ガス油に関する水添熱分解実験にかけ
た。触媒を先ず最初に、H2S/H2雰囲気中で370℃まで加
熱することにより、予備硫化工程にかけた。次いで、触
媒を0.2mmのSiC粒子との1:1希釈にて水素雰囲気中で次
の操作条件下に試験した: 1.1kg//hの空間速度、130バールの全圧力、1.4バール
のH2S分圧、および1,000Nl/kgのガス/供給物比。実験
は、1回通過の操作で行なった。
触媒性能を、実施例1に記載と同様に作成したが2,43
3nmの単位格子寸法を有する(ゼオライト構造内のアル
ミニウム含有量は4.0重量%である)ゼオライトYから
出発した水添熱分解用触媒2と比較した。この触媒2も
2.6重量%のニツケルと8.2重量%のタングステンとを含
有し、かつ80/20のゼオライト/アルミナ比を有した。
3nmの単位格子寸法を有する(ゼオライト構造内のアル
ミニウム含有量は4.0重量%である)ゼオライトYから
出発した水添熱分解用触媒2と比較した。この触媒2も
2.6重量%のニツケルと8.2重量%のタングステンとを含
有し、かつ80/20のゼオライト/アルミナ比を有した。
これら触媒を2つの変換レベルで比較した:すなわち
1つのレベルは300℃+物質の50重量%がより低い沸点
を有する生成物に変換されるようなレベルであり、他方
のレベルはその70重量%が変換されるようなレベルであ
る。触媒1および2に関する実験の結果を下表に示す。
表中、「所要温度」は所望の変換レベルを得るための温
度を意味する。
1つのレベルは300℃+物質の50重量%がより低い沸点
を有する生成物に変換されるようなレベルであり、他方
のレベルはその70重量%が変換されるようなレベルであ
る。触媒1および2に関する実験の結果を下表に示す。
表中、「所要温度」は所望の変換レベルを得るための温
度を意味する。
表 実験No. 1 2 3 4 触媒No. 1 1 2 2 変換レベル、重量% 50 70 50 70 300℃生成物の分布、重量% C1-4 4 6 5 6 C5−130℃ 34 42 33 44 130℃−300℃ 62 52 62 50 所要温度(℃) 332 343 315 325 上記実験から判るように、本発明による触媒は熱分解
活性を示し、かつ水添熱分解法に使用した際にガスの生
成がより少なく(実験1および3参照)、或いは従来技
術の触媒よりも多量の中間留分を生産する(実験2およ
び4参照)。
活性を示し、かつ水添熱分解法に使用した際にガスの生
成がより少なく(実験1および3参照)、或いは従来技
術の触媒よりも多量の中間留分を生産する(実験2およ
び4参照)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トム・ヒユイジンガ オランダ国 1031 シー・エム アムス テルダム、バトホイスウエヒ 3 (56)参考文献 特開 昭58−147495(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 29/10,29/16 C10G 47/16,47/20
Claims (12)
- 【請求項1】ゼオライトY型基材と少なくとも1種の第
8族金属の水素化用成分および/または少なくとも1種
の第6b族金属の水素化用成分とからなり、ゼオライトY
型基材が2,419nm未満の単位格子寸法を有することを特
徴とする水添熱分解用触媒。 - 【請求項2】ゼオライトY型基材が2,380〜2,419nmの単
位格子寸法を有する請求項1記載の触媒。 - 【請求項3】ゼオライトY型基材が、全ゼオライトY型
基材に対し計算して1〜0.001重量%のアルミニウム含
有量を有する請求項1または2記載の触媒 - 【請求項4】耐火性酸化物をさらに含む請求項1〜3の
いずれか一項に記載の触媒。 - 【請求項5】耐火性酸化物がアルミナ、シリカ、シリカ
−アルミナ、ジルコニア、トリア、チタニア、マグネシ
アおよびその混合物よりなる群から選択されてなる請求
項4記載の触媒。 - 【請求項6】耐火性酸化物の量が、ゼオライトY型基材
と耐火性酸化物との合計に対し10〜90重量%である請求
項4または5記載の触媒。 - 【請求項7】第8族金属がニツケル、コバルト、白金、
パラジウムまたはその混合物である請求項1〜6のいず
れか一項に記載の触媒。 - 【請求項8】第6b族金属がモリブデン、タングステンま
たはその混合物である請求項1〜7のいずれか一項に記
載の触媒。 - 【請求項9】第8族金属が金属として計算して全触媒10
0pbw当り0.05〜10重量部(pbw)の量で存在し、かつ第6
b族金属が金属として計算して全触媒100pbw当り2〜40p
bwの量で存在する請求項1〜8のいずれか一項に記載の
触媒。 - 【請求項10】水添熱分解法における請求項1〜9のい
ずれか一項に記載の触媒の使用。 - 【請求項11】炭化水素質供給原料をより低い平均沸点
の生成物に変換するに際し、供給原料を水素の存在下に
高められた温度および圧力にて請求項1〜9のいずれか
一項に記載の触媒と接触させることを特徴とする炭化水
素質供給原料の変換方法。 - 【請求項12】温度が250〜500℃であり、水素圧力が30
〜300バールであり、空間速度で0.1〜10kg//hであ
り、かつ水素/供給原料の比が100〜5000Nl/kgである請
求項11記載の方法。
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